JPH0550713B2 - - Google Patents
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- JPH0550713B2 JPH0550713B2 JP60047761A JP4776185A JPH0550713B2 JP H0550713 B2 JPH0550713 B2 JP H0550713B2 JP 60047761 A JP60047761 A JP 60047761A JP 4776185 A JP4776185 A JP 4776185A JP H0550713 B2 JPH0550713 B2 JP H0550713B2
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- shielding
- radiation shielding
- radiation
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- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 19
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 15
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明は高速増殖炉の上部開口を閉塞する遮蔽
プラグの改良に関する。
プラグの改良に関する。
[発明の技術的背景]
以下第3図を参照して従来例を説明する。第3
図は高速増殖炉の上部の構成を示す断面図であ
り、図中符号1は原子炉容器を示す。この原子炉
容器1内には冷却材2が収容されているととも
に、図示しない炉心が収容されている。上記原子
炉容器1の上部開口1Aは遮蔽プラグ3により閉
塞されている。また上記炉心の上方には炉心上部
機構4が遮蔽プラグ3を貫通して配置されてい
る。
図は高速増殖炉の上部の構成を示す断面図であ
り、図中符号1は原子炉容器を示す。この原子炉
容器1内には冷却材2が収容されているととも
に、図示しない炉心が収容されている。上記原子
炉容器1の上部開口1Aは遮蔽プラグ3により閉
塞されている。また上記炉心の上方には炉心上部
機構4が遮蔽プラグ3を貫通して配置されてい
る。
以下上記遮蔽プラグ3の構成について説明す
る。なお一般に遮蔽プラグは固定プラグおよび回
転プラグからなり、この回転プラグの構成により
単回転プラグ、二重回転プラグあるいは三重回転
プラグとなり、第3図に示すのはいわゆる単回転
プラグである。図中符号11は固定プラグを示
し、この固定プラグ11の内周側には回転プラグ
12が回転可能に設置されている。上記固定プラ
グ11は最上位に位置する上板13と、この上板
13下方に設置された冷却層14、この冷却層1
4の下方に設置された放射線遮蔽層15、この放
射線遮蔽層15の下方に設置された熱遮蔽層16
とから構成されている。上記上板13は上方に載
置される機器の荷重を支持しても僅な撓しか生じ
ないように十分な剛性を有している。また上記冷
却層14には、窒素ガスが循環している。また上
記放射線遮蔽層15は、オーステナイト系ステン
レス鋼製の複数枚の放射線遮蔽体厚板15A,1
5Bおよび15Cからなる。このように複数枚の
厚板から構成したのは、厚さ方向に製造限界があ
り、一枚板とすることができないからである。そ
して上記熱遮蔽層16は、複数枚の薄板16Aを
積層した構成である。これら冷却層14、放射線
遮蔽層15および熱遮蔽層16は、遮蔽胴17内
に収容されてている。
る。なお一般に遮蔽プラグは固定プラグおよび回
転プラグからなり、この回転プラグの構成により
単回転プラグ、二重回転プラグあるいは三重回転
プラグとなり、第3図に示すのはいわゆる単回転
プラグである。図中符号11は固定プラグを示
し、この固定プラグ11の内周側には回転プラグ
12が回転可能に設置されている。上記固定プラ
グ11は最上位に位置する上板13と、この上板
13下方に設置された冷却層14、この冷却層1
4の下方に設置された放射線遮蔽層15、この放
射線遮蔽層15の下方に設置された熱遮蔽層16
とから構成されている。上記上板13は上方に載
置される機器の荷重を支持しても僅な撓しか生じ
ないように十分な剛性を有している。また上記冷
却層14には、窒素ガスが循環している。また上
記放射線遮蔽層15は、オーステナイト系ステン
レス鋼製の複数枚の放射線遮蔽体厚板15A,1
5Bおよび15Cからなる。このように複数枚の
厚板から構成したのは、厚さ方向に製造限界があ
り、一枚板とすることができないからである。そ
して上記熱遮蔽層16は、複数枚の薄板16Aを
積層した構成である。これら冷却層14、放射線
遮蔽層15および熱遮蔽層16は、遮蔽胴17内
に収容されてている。
一方前記回転プラグ12も上述した固定プラグ
11と同様の構成をなしており、上板18、冷却
層19、放射線遮蔽層20、熱遮蔽層21が遮蔽
胴22内に収容されている。
11と同様の構成をなしており、上板18、冷却
層19、放射線遮蔽層20、熱遮蔽層21が遮蔽
胴22内に収容されている。
前記固定プラグ11の放射線遮蔽層15は、い
わゆるオフセツト構造31により支持されてい
る。すなわち遮蔽胴17の内周側には、段部31
Aが形成されており、この段部31A上に前記放
射線遮蔽体厚板15Aの鍔部31Bが載置されて
おり、これによつて支持されている。かかるオフ
セツト構造31は単に放射線遮蔽層15を支持す
るのみならず、放射線を遮蔽する上からも極めて
有効的である。そして放射線遮蔽層15の二段目
以下の放射線遮蔽体厚板15Bおよび15Cは、
支持ボルト32により最上位置の放射線遮蔽体厚
板15Aに固定されて支持されている。また前記
熱遮蔽層16は遮蔽胴17の底板33上に設置さ
れており、よつて遮蔽胴17はこの熱遮蔽層16
および上記放射線遮蔽層15の両方の荷重を支持
している。また上記底板33の内周側は内側胴3
4により支持されており、この内側胴34の上端
は前記放射線遮蔽体厚板15Cと一体になつてい
る。この内側胴34により底板33の内側の撓の
低減を図つている。上記内側胴34の下端部から
隙間限定ブレード35が回転プラグ方向に突設さ
れており、この隙間限定ブレード35により回転
プラグ12の遮蔽胴22の底面36との間の高さ
方向ギヤツプを小さくするとともに、固定プラグ
11および回転プラグ12との間の隙間を挟小と
し、冷却材2のミストあるいはベーパの侵入を防
止している。
わゆるオフセツト構造31により支持されてい
る。すなわち遮蔽胴17の内周側には、段部31
Aが形成されており、この段部31A上に前記放
射線遮蔽体厚板15Aの鍔部31Bが載置されて
おり、これによつて支持されている。かかるオフ
セツト構造31は単に放射線遮蔽層15を支持す
るのみならず、放射線を遮蔽する上からも極めて
有効的である。そして放射線遮蔽層15の二段目
以下の放射線遮蔽体厚板15Bおよび15Cは、
支持ボルト32により最上位置の放射線遮蔽体厚
板15Aに固定されて支持されている。また前記
熱遮蔽層16は遮蔽胴17の底板33上に設置さ
れており、よつて遮蔽胴17はこの熱遮蔽層16
および上記放射線遮蔽層15の両方の荷重を支持
している。また上記底板33の内周側は内側胴3
4により支持されており、この内側胴34の上端
は前記放射線遮蔽体厚板15Cと一体になつてい
る。この内側胴34により底板33の内側の撓の
低減を図つている。上記内側胴34の下端部から
隙間限定ブレード35が回転プラグ方向に突設さ
れており、この隙間限定ブレード35により回転
プラグ12の遮蔽胴22の底面36との間の高さ
方向ギヤツプを小さくするとともに、固定プラグ
11および回転プラグ12との間の隙間を挟小と
し、冷却材2のミストあるいはベーパの侵入を防
止している。
以上が遮蔽プラグ3の概略構成である。なおこ
のような構成以外にも例えば遮蔽胴を二重構造と
し、外側の遮蔽胴下端部にて熱遮蔽層を支持し、
内側の遮蔽胴下端部にて放射線遮蔽層を支持する
構成もあるが、薄肉長穴の遮蔽胴を2重に備える
ことは、好ましくなく、特に大形のプラントの場
合、製造工程、運搬、据付精度等を考慮すると、
その作業は極めて困難である。かかる点からも第
3図に示す構成の遮蔽プラグが一般的である。
のような構成以外にも例えば遮蔽胴を二重構造と
し、外側の遮蔽胴下端部にて熱遮蔽層を支持し、
内側の遮蔽胴下端部にて放射線遮蔽層を支持する
構成もあるが、薄肉長穴の遮蔽胴を2重に備える
ことは、好ましくなく、特に大形のプラントの場
合、製造工程、運搬、据付精度等を考慮すると、
その作業は極めて困難である。かかる点からも第
3図に示す構成の遮蔽プラグが一般的である。
[背景技術の問題点]
上記構成によると、次のような問題がある。す
なわち高速増殖炉は今後その容量の増大が必至で
あり、プラント容量が増大した場合には、原子炉
容器および遮蔽プラグ3の径も大きくなる。遮蔽
プラグ3が大径化すれば、当然のことながら放射
線遮蔽層15を構成する各放射線遮蔽体厚板15
A乃至15Cの径も大きくなり、その重量も増大
する。放射線遮蔽体厚板15A乃至15Cの径お
よび重量が増大しても、前述したようにその板厚
には限界があり、よつて放射線遮蔽体厚板15A
乃至15Cの内周側の撓が増大していく。この内
周側での撓により支持ボルト32に大きな剪断力
が作用し、この剪断力に耐えるべく支持ボルト3
2の本数を増大させる必要がある。このような支
持ボルト32の本数増加は、製造工程およびコス
トの面から好ましいことではない。また放射線遮
蔽層15の上面側と下面側とでは、100℃以上の
温度差があり、その為放射線遮蔽体厚板15Aお
よび15Cとの間で発生する熱膨張差によつて支
持ボルト32に発生する熱応力も放射線遮蔽体厚
板15A乃至15Cの径の増大により大幅に増大
する。かかる熱応力の増大は支持ボルト32の本
数を増大させるだけでは解決することはできな
い。さらに放射線遮蔽層15を構成する3枚の放
射線遮蔽体厚板15A,15Bおよび15Cは、
前述したようにオフセツト構造31を介して最上
位の放射線遮蔽体厚板15Aの剛性により支持さ
れているので、内周側の撓量は大きなものである
とともに、放射線遮蔽体厚板15A乃至15Cに
は、回転プラグ12あるいは炉心上部機構4用の
挿通穴が偏心して形成されており、その為上記内
周側の撓は周方向に均一ではなく、大きな偏りが
ある。よつて前記隙間限定ブレード35と回転プ
ラグ12の底部36との高さ方向のギヤツプは周
方向に均一ではなくなり、隙間限定ブレード35
の機能が喪失されて冷却材2のミストあるいはベ
ーパが固定プラグ11と回転プラグ12との間の
隙間を介して侵入することが予想される。
なわち高速増殖炉は今後その容量の増大が必至で
あり、プラント容量が増大した場合には、原子炉
容器および遮蔽プラグ3の径も大きくなる。遮蔽
プラグ3が大径化すれば、当然のことながら放射
線遮蔽層15を構成する各放射線遮蔽体厚板15
A乃至15Cの径も大きくなり、その重量も増大
する。放射線遮蔽体厚板15A乃至15Cの径お
よび重量が増大しても、前述したようにその板厚
には限界があり、よつて放射線遮蔽体厚板15A
乃至15Cの内周側の撓が増大していく。この内
周側での撓により支持ボルト32に大きな剪断力
が作用し、この剪断力に耐えるべく支持ボルト3
2の本数を増大させる必要がある。このような支
持ボルト32の本数増加は、製造工程およびコス
トの面から好ましいことではない。また放射線遮
蔽層15の上面側と下面側とでは、100℃以上の
温度差があり、その為放射線遮蔽体厚板15Aお
よび15Cとの間で発生する熱膨張差によつて支
持ボルト32に発生する熱応力も放射線遮蔽体厚
板15A乃至15Cの径の増大により大幅に増大
する。かかる熱応力の増大は支持ボルト32の本
数を増大させるだけでは解決することはできな
い。さらに放射線遮蔽層15を構成する3枚の放
射線遮蔽体厚板15A,15Bおよび15Cは、
前述したようにオフセツト構造31を介して最上
位の放射線遮蔽体厚板15Aの剛性により支持さ
れているので、内周側の撓量は大きなものである
とともに、放射線遮蔽体厚板15A乃至15Cに
は、回転プラグ12あるいは炉心上部機構4用の
挿通穴が偏心して形成されており、その為上記内
周側の撓は周方向に均一ではなく、大きな偏りが
ある。よつて前記隙間限定ブレード35と回転プ
ラグ12の底部36との高さ方向のギヤツプは周
方向に均一ではなくなり、隙間限定ブレード35
の機能が喪失されて冷却材2のミストあるいはベ
ーパが固定プラグ11と回転プラグ12との間の
隙間を介して侵入することが予想される。
このような問題を解決するために、例えばオフ
セツト構造を放射線遮蔽体厚板15Cと遮蔽胴1
7との間に設け、それによつて支持ボルトを不要
にすることも考えられているが、このようにオフ
セツト構造を二段に亘つて設けることは、固定プ
ラグ11および回転プラグ12の下部の径を小さ
くするか、あるいは上部の径を大きくすることに
なる。その際回転プラグ12の最小径は炉心上部
機構4等の収納機器の機能確保のために制限され
ており、よつて回転プラグ12についてはその上
部の径を大きくせざるを得ない。しかしながら大
径にした場合には、回転プラグ駆動機構等の機器
の大形化、ひいては原子炉建屋の大形化を誘引す
ることとなり、好ましいことではなかつた。
セツト構造を放射線遮蔽体厚板15Cと遮蔽胴1
7との間に設け、それによつて支持ボルトを不要
にすることも考えられているが、このようにオフ
セツト構造を二段に亘つて設けることは、固定プ
ラグ11および回転プラグ12の下部の径を小さ
くするか、あるいは上部の径を大きくすることに
なる。その際回転プラグ12の最小径は炉心上部
機構4等の収納機器の機能確保のために制限され
ており、よつて回転プラグ12についてはその上
部の径を大きくせざるを得ない。しかしながら大
径にした場合には、回転プラグ駆動機構等の機器
の大形化、ひいては原子炉建屋の大形化を誘引す
ることとなり、好ましいことではなかつた。
[発明の目的]
本発明は以上の点に基づいてなされたものでそ
の目的とするところは、プラントが大形化して放
射線遮蔽体厚板の自重による変形あるいは熱変形
が増大した場合でも、放射線遮蔽体厚板を支持す
る支持機構に対する負担は増大することなく、ま
た放射線遮蔽体厚板の変形を可能な限り少さくす
ることが可能な高速増殖炉の遮蔽プラグを提供す
ることにある。
の目的とするところは、プラントが大形化して放
射線遮蔽体厚板の自重による変形あるいは熱変形
が増大した場合でも、放射線遮蔽体厚板を支持す
る支持機構に対する負担は増大することなく、ま
た放射線遮蔽体厚板の変形を可能な限り少さくす
ることが可能な高速増殖炉の遮蔽プラグを提供す
ることにある。
[発明の概要]
すなわち本発明による高速増殖炉の遮蔽プラグ
は、上板と、この上板の下方に設けられた冷却層
と、この冷却層の下方に設置された複数枚の放射
線遮蔽体厚板からなる放射線遮蔽層と、この放射
線遮蔽層の下方に設置された熱遮蔽層と、これら
冷却層、放射線遮蔽層および熱遮蔽層を包囲する
遮蔽胴とを備えた高速増殖炉の遮蔽プラグにおい
て、上記遮蔽胴の内周面上部に上記放射線遮蔽層
の最上位に位置する放射線遮蔽体厚板を支持する
環状段付部を設けるととももに、上記遮蔽胴の内
周面下部に上記放射線遮蔽層の最下位に位置する
放射線遮蔽体厚板を支持する環状台座を設け、か
つ上記放射線遮蔽層の最下位に位置する放射線遮
蔽体厚板の上面に上記放射線遮蔽層の中間に位置
する放射線遮蔽体厚板を支持する環状段付部を設
けたことを特徴とするものである。
は、上板と、この上板の下方に設けられた冷却層
と、この冷却層の下方に設置された複数枚の放射
線遮蔽体厚板からなる放射線遮蔽層と、この放射
線遮蔽層の下方に設置された熱遮蔽層と、これら
冷却層、放射線遮蔽層および熱遮蔽層を包囲する
遮蔽胴とを備えた高速増殖炉の遮蔽プラグにおい
て、上記遮蔽胴の内周面上部に上記放射線遮蔽層
の最上位に位置する放射線遮蔽体厚板を支持する
環状段付部を設けるととももに、上記遮蔽胴の内
周面下部に上記放射線遮蔽層の最下位に位置する
放射線遮蔽体厚板を支持する環状台座を設け、か
つ上記放射線遮蔽層の最下位に位置する放射線遮
蔽体厚板の上面に上記放射線遮蔽層の中間に位置
する放射線遮蔽体厚板を支持する環状段付部を設
けたことを特徴とするものである。
[発明の実施例]
以下第1図を参照して本発明の第1の実施例を
説明する。第1図は本実施例による遮蔽プラグを
適用した高速増殖炉の上部を示す断面図であり、
図中符号101は原子炉容器を示す。この原子炉
容器101内には冷却材102および図示しない
炉心が収容されている。上記原子炉容器101の
上部開口101Aは遮蔽プラグ103により閉塞
されている。また上記炉心の上方には炉心上部機
構104が上記遮蔽プラグ103を貫通して配置
されている。
説明する。第1図は本実施例による遮蔽プラグを
適用した高速増殖炉の上部を示す断面図であり、
図中符号101は原子炉容器を示す。この原子炉
容器101内には冷却材102および図示しない
炉心が収容されている。上記原子炉容器101の
上部開口101Aは遮蔽プラグ103により閉塞
されている。また上記炉心の上方には炉心上部機
構104が上記遮蔽プラグ103を貫通して配置
されている。
上記遮蔽プラグ103は以下のような構成とな
つている。遮蔽プラグ103は固定プラグ111
と、この固定プラグ111の内周側に回転可能に
設置された回転プラグ112とから構成されてい
る。上記固定プラグ111は上板113と、この
上板113の下方に設置された冷却層114、こ
の冷却層114の下方に設置された放射線遮蔽層
115、この放射線遮蔽層115の下方に設置さ
れた熱遮蔽層116とから構成されている。上記
冷却層114、放射線遮蔽層115および熱遮蔽
層116は遮蔽胴117内に収容されている。一
方前記回転プラグ112もこの固定プラグ111
と同様の構成をなしており、上板118、冷却層
119、放射線遮蔽層120、熱遮蔽層121お
よび上記冷却層119、放射線遮蔽層120、熱
遮蔽層121を収容する遮蔽胴122とから構成
されている。
つている。遮蔽プラグ103は固定プラグ111
と、この固定プラグ111の内周側に回転可能に
設置された回転プラグ112とから構成されてい
る。上記固定プラグ111は上板113と、この
上板113の下方に設置された冷却層114、こ
の冷却層114の下方に設置された放射線遮蔽層
115、この放射線遮蔽層115の下方に設置さ
れた熱遮蔽層116とから構成されている。上記
冷却層114、放射線遮蔽層115および熱遮蔽
層116は遮蔽胴117内に収容されている。一
方前記回転プラグ112もこの固定プラグ111
と同様の構成をなしており、上板118、冷却層
119、放射線遮蔽層120、熱遮蔽層121お
よび上記冷却層119、放射線遮蔽層120、熱
遮蔽層121を収容する遮蔽胴122とから構成
されている。
上記放射線遮蔽層115は、オーステナイト系
ステンレス鋼製の放射線遮蔽体厚板115A,1
15Bおよ115Cとからなる。最上位に位置す
る上記放射線遮蔽対厚板115Aと遮蔽胴117
との間には、オフセツト構造131が形成されて
おり、すなわち遮蔽胴117の内周側には段付部
131Aが形成され、この段付部131A上には
放射線遮蔽体厚板115Aの鍔部131Bが載置
されている。このオフセツト構造131により放
射線遮蔽体厚板115Aは遮蔽胴117に支持さ
れている。一方遮蔽胴117の図中略中央位置の
内周側には、台座132が環状にに突設されてい
る。この台座132上には、前記放射線遮蔽体厚
板115Cの外周縁が載置されている。また放射
線遮蔽体厚板115Cの外周縁上面側には、環状
段部133が形成されており、この環状段部13
3上には、放射線遮蔽体厚板115Bが載置され
ている。すなわち放射線遮蔽体厚板115Bおよ
び115Cは、従来最上位置の放射線遮蔽体厚板
115Aに支持ボルトにより固定され、それによ
つて支持されていたのに対して、該支持ボルトを
なくし、遮蔽胴117の内周側に台座132を突
設し、この台座132により放射線遮蔽体厚板1
15Cを支持するとともに、この放射線遮蔽体厚
板115Cの外周縁上面に突設された環状段部1
33を介して放射線遮蔽体厚板115Bを支持す
るものである。また放射線遮蔽体厚板115A,
115Bおよび115C夫々の間には隙間151
および152が形成されており、仮に放射線遮蔽
体厚板115Aあるいは115Bに撓が発生して
も、下方に位置する他の放射線遮蔽体厚板に接触
することのないようにしている。
ステンレス鋼製の放射線遮蔽体厚板115A,1
15Bおよ115Cとからなる。最上位に位置す
る上記放射線遮蔽対厚板115Aと遮蔽胴117
との間には、オフセツト構造131が形成されて
おり、すなわち遮蔽胴117の内周側には段付部
131Aが形成され、この段付部131A上には
放射線遮蔽体厚板115Aの鍔部131Bが載置
されている。このオフセツト構造131により放
射線遮蔽体厚板115Aは遮蔽胴117に支持さ
れている。一方遮蔽胴117の図中略中央位置の
内周側には、台座132が環状にに突設されてい
る。この台座132上には、前記放射線遮蔽体厚
板115Cの外周縁が載置されている。また放射
線遮蔽体厚板115Cの外周縁上面側には、環状
段部133が形成されており、この環状段部13
3上には、放射線遮蔽体厚板115Bが載置され
ている。すなわち放射線遮蔽体厚板115Bおよ
び115Cは、従来最上位置の放射線遮蔽体厚板
115Aに支持ボルトにより固定され、それによ
つて支持されていたのに対して、該支持ボルトを
なくし、遮蔽胴117の内周側に台座132を突
設し、この台座132により放射線遮蔽体厚板1
15Cを支持するとともに、この放射線遮蔽体厚
板115Cの外周縁上面に突設された環状段部1
33を介して放射線遮蔽体厚板115Bを支持す
るものである。また放射線遮蔽体厚板115A,
115Bおよび115C夫々の間には隙間151
および152が形成されており、仮に放射線遮蔽
体厚板115Aあるいは115Bに撓が発生して
も、下方に位置する他の放射線遮蔽体厚板に接触
することのないようにしている。
前記熱遮蔽層116は遮蔽胴117の底板13
4上に載置されており、その荷重は上記底板13
4を介して遮蔽胴117に伝達される。また上記
底板134はその外周を遮蔽胴117により支持
されているとともに、その内周は内側胴135に
より支持されており、この内側胴135により底
板134の撓を低減させている。この内側胴13
5の上端は前記放射線遮蔽体厚板115Cと一体
になつている。また上記内側胴135の下端内周
側には、隙間限定ブレード136が突設されてい
る。この隙間限定ブレード136により、回転プ
ラグ112の底面137との間の高さ方向ギヤツ
プを小さくし、かつ固定プラグ111および回転
プラグ112との間の隙間を介して上昇してくる
冷却材102のミストあるいはベーパの侵入を抑
制する。
4上に載置されており、その荷重は上記底板13
4を介して遮蔽胴117に伝達される。また上記
底板134はその外周を遮蔽胴117により支持
されているとともに、その内周は内側胴135に
より支持されており、この内側胴135により底
板134の撓を低減させている。この内側胴13
5の上端は前記放射線遮蔽体厚板115Cと一体
になつている。また上記内側胴135の下端内周
側には、隙間限定ブレード136が突設されてい
る。この隙間限定ブレード136により、回転プ
ラグ112の底面137との間の高さ方向ギヤツ
プを小さくし、かつ固定プラグ111および回転
プラグ112との間の隙間を介して上昇してくる
冷却材102のミストあるいはベーパの侵入を抑
制する。
また回転プラグ112側の放射線遮蔽体厚板1
20A乃至120Cの支持構造も上述した固定プ
ラグ111の場合と同様であり、遮蔽胴122の
内周側から突設された台座141により放射線遮
蔽体厚板120Cを支持し、この放射線遮蔽体厚
板120Cの外周上面側に突設された環状段部1
42上に放射線遮蔽体厚板120Bを載置してこ
れを支持し、放射線遮蔽体厚板120Aは遮蔽胴
122にオフセツト構造143を介して支持され
ている。
20A乃至120Cの支持構造も上述した固定プ
ラグ111の場合と同様であり、遮蔽胴122の
内周側から突設された台座141により放射線遮
蔽体厚板120Cを支持し、この放射線遮蔽体厚
板120Cの外周上面側に突設された環状段部1
42上に放射線遮蔽体厚板120Bを載置してこ
れを支持し、放射線遮蔽体厚板120Aは遮蔽胴
122にオフセツト構造143を介して支持され
ている。
上記構成によると、従来放射線遮蔽体厚板11
5Bおよび115Cを支持するために必要であつ
た支持ボルトが不要となる。すなわち最下位置の
放射線遮蔽体厚板115Cは遮蔽胴117の内周
側に突設された台座132により支持され、また
中間位置の放射線遮蔽体厚板115Bは、上記放
射線遮蔽体厚板115Cの上面側に突設された環
状段部133を介して放射線遮蔽体厚板115C
に支持される構成からである。よつて従来支持ボ
ルトを使用していた場合の不具合、つまり放射線
遮蔽体厚板115A乃至115Cの大径化に伴な
う撓の増大、それによる支持ボルトの破損、放射
線遮蔽体厚板115A乃至115Cの落下といつ
た自体を未然に防止することができる。このよう
に本実施例の場合には、放射線遮蔽体厚板115
A乃至115Cが大径化して、自重による変形あ
るいは熱による変形が増大しても、放射線遮蔽体
厚板115A乃至115Cを支持する支持構造物
に加わる負担は増大することはなく、健全性を確
実に維持することが可能となる。また支持ボルト
を無くしたことにより、作業性が向上し、建設工
期の短縮化を効果的に図ることができる。そして
最下位置の放射線遮蔽体厚板115Cと中間位置
の放射線遮蔽体厚板115Bとの間には、隙間1
52が形成されており、該隙間152は仮に中間
位置の放射線遮蔽体厚板115Bが撓んだ場合で
あつても、最下位置の放射線遮蔽体厚板115C
に接触することのないような大きさであるので、
最下位置の放射線遮蔽体厚板115Cは自重分の
みをその剛性で支持すればよく、したがつてその
撓量は従来に比べて極めて小さいものとなる(数
分の一)。これは隙間限定ブレード135による
隙間確保機能を維持する上で極めて効果的であ
り、隙間の周方向のばらつきを防止することがで
きる。これは最上位置の放射線遮蔽体厚板115
Aと中間位置の放射線遮蔽体厚板115Cとの間
でも同様であり、両者の間には隙間151が発生
しているので、最上位置の放射線遮蔽体厚板11
5Aの撓が中間位置の放射線遮蔽体厚板115B
に影響することはなく、よつて中間位置の放射線
遮蔽体厚板115Bの撓量も従来に比べて極めて
小さいものとなる。
5Bおよび115Cを支持するために必要であつ
た支持ボルトが不要となる。すなわち最下位置の
放射線遮蔽体厚板115Cは遮蔽胴117の内周
側に突設された台座132により支持され、また
中間位置の放射線遮蔽体厚板115Bは、上記放
射線遮蔽体厚板115Cの上面側に突設された環
状段部133を介して放射線遮蔽体厚板115C
に支持される構成からである。よつて従来支持ボ
ルトを使用していた場合の不具合、つまり放射線
遮蔽体厚板115A乃至115Cの大径化に伴な
う撓の増大、それによる支持ボルトの破損、放射
線遮蔽体厚板115A乃至115Cの落下といつ
た自体を未然に防止することができる。このよう
に本実施例の場合には、放射線遮蔽体厚板115
A乃至115Cが大径化して、自重による変形あ
るいは熱による変形が増大しても、放射線遮蔽体
厚板115A乃至115Cを支持する支持構造物
に加わる負担は増大することはなく、健全性を確
実に維持することが可能となる。また支持ボルト
を無くしたことにより、作業性が向上し、建設工
期の短縮化を効果的に図ることができる。そして
最下位置の放射線遮蔽体厚板115Cと中間位置
の放射線遮蔽体厚板115Bとの間には、隙間1
52が形成されており、該隙間152は仮に中間
位置の放射線遮蔽体厚板115Bが撓んだ場合で
あつても、最下位置の放射線遮蔽体厚板115C
に接触することのないような大きさであるので、
最下位置の放射線遮蔽体厚板115Cは自重分の
みをその剛性で支持すればよく、したがつてその
撓量は従来に比べて極めて小さいものとなる(数
分の一)。これは隙間限定ブレード135による
隙間確保機能を維持する上で極めて効果的であ
り、隙間の周方向のばらつきを防止することがで
きる。これは最上位置の放射線遮蔽体厚板115
Aと中間位置の放射線遮蔽体厚板115Cとの間
でも同様であり、両者の間には隙間151が発生
しているので、最上位置の放射線遮蔽体厚板11
5Aの撓が中間位置の放射線遮蔽体厚板115B
に影響することはなく、よつて中間位置の放射線
遮蔽体厚板115Bの撓量も従来に比べて極めて
小さいものとなる。
次に第2図を参照して第2の実施例を説明す
る。この第2の実施例は放射線遮蔽体厚板115
Aを複数に分割するとともに、放射線遮蔽体厚板
115Aおよび115Bを支持ボルト161によ
り結合した構成である。他の構成は前記第1の実
施例と同様であり、その説明は省略する。
る。この第2の実施例は放射線遮蔽体厚板115
Aを複数に分割するとともに、放射線遮蔽体厚板
115Aおよび115Bを支持ボルト161によ
り結合した構成である。他の構成は前記第1の実
施例と同様であり、その説明は省略する。
上記構成によると、放射線遮蔽体厚板115B
は放射線遮蔽体厚板115Aと一体になつている
ために、放射線遮蔽体厚板115Aの影響を受け
てその撓量は増大するが、放射線遮蔽体厚板11
5Cと放射線遮蔽体厚板115Bとの間の隙間1
62を大きくとることができ、最下位置の放射線
遮蔽体厚板115Cの撓を低減させることができ
るのは前記第1の実施例と同様である。また上述
したように放射線遮蔽体厚板115Aは分割構造
となつているので、第1の実施例の場合に比べて
製造コストの低減を図ることが可能となり、その
組立も容易である。
は放射線遮蔽体厚板115Aと一体になつている
ために、放射線遮蔽体厚板115Aの影響を受け
てその撓量は増大するが、放射線遮蔽体厚板11
5Cと放射線遮蔽体厚板115Bとの間の隙間1
62を大きくとることができ、最下位置の放射線
遮蔽体厚板115Cの撓を低減させることができ
るのは前記第1の実施例と同様である。また上述
したように放射線遮蔽体厚板115Aは分割構造
となつているので、第1の実施例の場合に比べて
製造コストの低減を図ることが可能となり、その
組立も容易である。
なお前記第1および第2の実施例では、台座を
環状とし全周に亘つて設置したが、周上の必要箇
所に複数設ける構成でもよい。また環状段部につ
いても、放射線遮蔽体厚板から突設させるのでは
なく、リング状のものを別体に製作して設置する
構成でもよい。さらに前記第1および第2の実施
例では3体の放射線遮蔽体厚板からなる放射線遮
蔽層について説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、任意の段からなる放射線遮蔽
層について適用可能であり、同様の効果を奏する
ことができる。
環状とし全周に亘つて設置したが、周上の必要箇
所に複数設ける構成でもよい。また環状段部につ
いても、放射線遮蔽体厚板から突設させるのでは
なく、リング状のものを別体に製作して設置する
構成でもよい。さらに前記第1および第2の実施
例では3体の放射線遮蔽体厚板からなる放射線遮
蔽層について説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、任意の段からなる放射線遮蔽
層について適用可能であり、同様の効果を奏する
ことができる。
[発明の効果]
以上詳述したように本発明による高速増殖炉の
遮蔽プラグは、上板と、この上板の下方に設けら
れた冷却層と、この冷却層の下方に設置された複
数枚の放射線遮蔽体厚板からなる放射線遮蔽層
と、この放射線遮蔽層の下方に設置された熱遮蔽
層と、これら冷却層、放射線遮蔽層およ熱遮蔽層
を包囲する遮蔽胴とを備えた高速増殖炉の遮蔽プ
ラグにおいて、上記遮蔽胴の内周面上部に上記放
射線遮蔽層の最上位に位置する放射線遮蔽体厚板
を支持する環状段付部を設けるとともに、上記遮
蔽胴の内周面下部に上記放射線遮蔽層の最下位に
位置する放射線遮蔽体厚板を支持する環状台座を
設け、かつ上記放射線遮蔽層の最下位に位置する
放射線遮蔽体厚板の上面に上記放射線遮蔽層の中
間に位置する放射線遮蔽体厚板を支持する環状段
付部を設けたことを特徴とするものである。
遮蔽プラグは、上板と、この上板の下方に設けら
れた冷却層と、この冷却層の下方に設置された複
数枚の放射線遮蔽体厚板からなる放射線遮蔽層
と、この放射線遮蔽層の下方に設置された熱遮蔽
層と、これら冷却層、放射線遮蔽層およ熱遮蔽層
を包囲する遮蔽胴とを備えた高速増殖炉の遮蔽プ
ラグにおいて、上記遮蔽胴の内周面上部に上記放
射線遮蔽層の最上位に位置する放射線遮蔽体厚板
を支持する環状段付部を設けるとともに、上記遮
蔽胴の内周面下部に上記放射線遮蔽層の最下位に
位置する放射線遮蔽体厚板を支持する環状台座を
設け、かつ上記放射線遮蔽層の最下位に位置する
放射線遮蔽体厚板の上面に上記放射線遮蔽層の中
間に位置する放射線遮蔽体厚板を支持する環状段
付部を設けたことを特徴とするものである。
したがつて放射線遮蔽体を支持する支持構造
が、放射線遮蔽体自体の自重による撓および放射
線遮蔽体の熱変形による影響を受けることのない
構造となつているので、原子炉が大形化して大径
化した場合であつても、その健全性を確実に受け
ることが可能となる。また放射線遮蔽体の撓を大
幅に低減させることができるので、放射線遮蔽体
に取り付けられた各機器の偏よつた変形を防止し
て、該機器の機能を確実にすることができる。ま
た、本発明では放射線遮蔽層の最下位に位置する
放射線遮蔽体厚板の上面に環状段付部を設け、こ
の環状段付部上に放射線遮蔽層の中間に位置する
放射線遮蔽体厚板を載置することにより、放射線
遮蔽層の中間に位置する放射線遮蔽体厚板の撓み
が最下位に位置する放射線遮蔽体厚板に作用する
こともない。
が、放射線遮蔽体自体の自重による撓および放射
線遮蔽体の熱変形による影響を受けることのない
構造となつているので、原子炉が大形化して大径
化した場合であつても、その健全性を確実に受け
ることが可能となる。また放射線遮蔽体の撓を大
幅に低減させることができるので、放射線遮蔽体
に取り付けられた各機器の偏よつた変形を防止し
て、該機器の機能を確実にすることができる。ま
た、本発明では放射線遮蔽層の最下位に位置する
放射線遮蔽体厚板の上面に環状段付部を設け、こ
の環状段付部上に放射線遮蔽層の中間に位置する
放射線遮蔽体厚板を載置することにより、放射線
遮蔽層の中間に位置する放射線遮蔽体厚板の撓み
が最下位に位置する放射線遮蔽体厚板に作用する
こともない。
第1図は本発明の第1の実施例を示す高速増殖
炉の上部断面図、第2図は第2の実施例を示す高
速増殖炉の上部断面図、第3図は従来例を示す高
速増殖炉の上部断面図である。 101…原子炉容器、102…冷却材、103
…遮蔽プラグ、104…炉心上部機構、111…
固定プラグ、112…回転プラグ、113…上
板、114…冷却層、115…放射線遮蔽層、1
15A,115B,115C…放射線遮蔽体厚
板、116…熱遮蔽層、117…遮蔽胴、132
…台座。
炉の上部断面図、第2図は第2の実施例を示す高
速増殖炉の上部断面図、第3図は従来例を示す高
速増殖炉の上部断面図である。 101…原子炉容器、102…冷却材、103
…遮蔽プラグ、104…炉心上部機構、111…
固定プラグ、112…回転プラグ、113…上
板、114…冷却層、115…放射線遮蔽層、1
15A,115B,115C…放射線遮蔽体厚
板、116…熱遮蔽層、117…遮蔽胴、132
…台座。
Claims (1)
- 1 上板と、この上板の下方に設けられた冷却層
と、この冷却層の下方に設置され複数枚の放射線
遮蔽体厚板からなる放射線遮蔽層と、これら冷却
層、放射線遮蔽層および熱遮蔽層を包囲する遮蔽
胴とを備えた高速増殖炉の遮蔽プラグにおいて、
上記遮蔽胴の内周面上部に上記放射線遮蔽層の最
上位に位置する放射線遮蔽体厚板を支持する環状
段付部を設けるとともに、上記遮蔽胴の内周面下
部に上記放射線遮蔽層の最下位に位置する放射線
遮蔽体厚板を支持する環状台座を設け、かつ上記
放射線遮蔽層の最下位に位置する放射線遮蔽体厚
板の上面に上記放射線遮蔽層の中間に位置する放
射線遮蔽体厚板を支持する環状段付部を設けたこ
とを特徴とする高速増殖炉の遮蔽プラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60047761A JPS61205895A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 高速増殖炉の遮蔽プラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60047761A JPS61205895A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 高速増殖炉の遮蔽プラグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61205895A JPS61205895A (ja) | 1986-09-12 |
JPH0550713B2 true JPH0550713B2 (ja) | 1993-07-29 |
Family
ID=12784351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60047761A Granted JPS61205895A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 高速増殖炉の遮蔽プラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61205895A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59160798A (ja) * | 1984-02-17 | 1984-09-11 | 株式会社東芝 | 高速炉遮蔽プラグ用冷却装置 |
-
1985
- 1985-03-11 JP JP60047761A patent/JPS61205895A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59160798A (ja) * | 1984-02-17 | 1984-09-11 | 株式会社東芝 | 高速炉遮蔽プラグ用冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61205895A (ja) | 1986-09-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |