JPH05505543A - 輪郭に特徴のあるクーリングパック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 輪郭に特徴のあるクーリングパック 発明の背景 アイスパックは、外傷や手術による腫れや炎症の治療、並びに痛みを軽減させる ための医療の分野で広く用いられてきた。傷のある部分を冷やすことは、神経末 端の刺激感応を緩和させ、しかも、細胞液排出による腫れを減少させる。また、 冷却は毛細管を圧縮させ内出血を減少させる。アイスバックは、このような冷却 に、特に有用である。なぜなら、この冷却によると、身体の他の部分に重大な影 響を与えずに患部のみの冷却で済み、しかも、たいへん便利で、かつ安価である 。

アイスバックにおける数多くの開発はアイスバックを身体に付着する手段に関連 している。Ｈｕｂｂａｒｄによる米国特許第４．３４７．８４８号のものは、開 放端と、その開放端の両端に備えられ、それらを互いに結合させたり又は身体の 一部に結合することのできる一対の紐とを持つ略矩形の包みである。矩形の包み 全体の形状、及び付属紐は身体の手足に付着させるのみで、他のどの部分にも付 着させるものではない。同様に、Ｍｅｉｓｔｒｅｌｌによる米国特許第４゜５８ ５、００３号ものは、それ自身のまわりを包み込み、ｖｅｌｃｒｏ　（商標名） や他の固着部材を用いて固着される延設された脚部を備えた細長い部材である。

くりかえし述べるが、これは主として手足に用いられるものである。Ｆｉｎｃｈ による米国特許第４．６４５．４９８号のものは、ｖｅｌｃｒｏの技術思想をさ らに発展させたものである。すなわち、ｖｅｌｃｒｏ、磁気、あるいは他の固着 手段は身体に付着され、アイスバックに代わるかわる着脱自在に固着される。Ｋ ｏｓａｋによる米国特許第４．６４５．４９８号のものは、矩形状のパネルの周 囲を密封して包みを形成するとともに、その包みを手足のまわりに包み込みそれ 自身を密封させるｖｅｌｃｒｏや他の付属手段が備えであるものを包含する。

身体に付着する手段に特徴づけられているように、他の特許は冷パックの形状に 向けられている。Ｓｉｎｇｌｅｔｏｎによる米国特許のものは、会陰部位に用い られる特殊形状をなしたアイスバックに関連している。Ｂａｋｅｒによる米国特 許第３．４９１．７６１号のものは、頭部にアイスを適用するための特殊なデザ インのハーネスに関している。Ｒｏｓｌｏｎｓｋｉによる米国特許第３．８７１ ．３８１号のものは、付着される身体部位の形状を形成するようになさしめられ た圧面に関するものであり、その特許請求の範囲には、その圧面は、包帯の覆い 、膨張性スリーブ、膨張性二股手袋、膨張性ブーツであってもよいと記載されて いる。

アイスバックが用いられる外傷の多くは患者の手足であるので、アイスバックに 関する開発のほとんどは真っ直ぐな手足に取り付けられるアイスバックに向けら れてきた。したがって、アイスバックは、典型的には、例えば、紐、および各端 部に備え付けられたｖｅｌｃｒｏや他の固着手段を持つ、矩形の包み等からなる 細長い中空の部材で構成されている。このように、アイスバックは手足を包み込 み、それ自身に固着される。真っ直ぐな手足よりもむしろ身体そのものに用いら れるアイスバッグに関連する従来技術は、はとんどみられない。

身体へのアイスバックの使用には特別な問題か提起される。主として、その問題 は、身体の外部形状は通常のアイスツクソゲが適合できるようなものではないと いうこと、及び、身体はあまりにも大きすぎるので通常のアイスバックでは完全 に包み込むことはできず、また、アイスバッグ自身にも固着させることかできな いということである。これら両問題は、例えば、胸部手術の後に発生する手術後 の痛みや炎症を緩和させるため、あるいは分娩後のミルクの流出を減少させるた めに女性の胸部へアイスバッグを適用することに関して、特に深刻である。これ らを適用させるために、身体の形状に適合する独特の形状のアイスパ・ツクが要 求される。その独特の形状は、一つの形状で種々のものにも適用できるように、 さまざまに異なり得る身体形状にも適合できるものが好ましい。さらに、その独 特の形状は、上記したアイスノ々・ツクのように、手足、肩、くるぶしや他の身 体部位にも用いることができるであろう。

発明の要約 本発明は身体の外形、さらに、たとえ手足を曲げた場合でもほとんどの手足の外 形に適合するように輪郭を形成させたものである。その輪郭形状は、アイスバッ クを身体及び手足へ取り付けるための種々の手段を許容する大きさ及び形状から なる。

さらに、アイスバックは耐水性、吸水性を確保し、しかも、肌にやさしく心地よ い外部表面を有する多層構造からなる。

アイスバックは中央部と、放射状に延伸する部材からなる。放射状に延伸する部 材の一つは氷、温水、あるいは他の同様の保温性材料を受容するための密閉可能 な開口部を有する。一つ以上の放射状に延伸する部材は、アイスバックの中央部 と結合する部分よりも端部のほうが広く形成されており、その結果、放射状に延 伸する部材が主体部分に関して折り曲げられるときに、重なり合うことなしに完 全に身体部分を覆い尽くされる。

アイスパック内部の防水の層は、ポリエチレン、あるいは他の適切な厚みを持っ た防水性プラスチック材である。中間層はアイスバックや汗などの体液からの漏 出物を引き出し、吸収するための不織の吸水材である。外部層は患者の肌に接触 するためにやさしく心地よい層を形成するポリエステルフランネルである。

図面の簡単な説明 図１は本発明のアイスバックの平面図。

図２は図１の２−２線による断面図。

図３は本発明を患者の胸部に適用した図。

図４は本発明をひざに適用した図。

好ましい実施例の説明 図１は本発明１０の平面図を示している。本発明１０は中央部分１２、及び４つ の放射方向に延伸した部分、１４．１６．１８及び２０を有する。中央部分と４ つの放射方向に延伸した部分との配置は十字形状のアイスバックを形成している 。放射方向に延伸した部材の一つには、冷水、温水、又は他の所望の保温性材料 を導入することができるように、その端部に開口１５が設けられる。図１に示し た実施例において、開口１５はそこからの漏洩を減少すべく上方部材−一要素１ ４−−に設けられているが、ここに限るものではなく、他の放射方向に延伸した 部材、１６．１８又は２０のいずれに設けてもよい。開口１５は例えばＨｕｂｂ ａｒｄによる米国特許第４．５３２．３５３号に示される装置又はジッパ一手段 のような適宜の閉鎖手段により開放及び再閉鎖される。

本発明のアイスパックは図２に示すように３層構造を有している。最内側層はポ リエチレンシート７０である。それは約２ないし３ミリメータの厚さであり、開 口端部からアイスパック内に導入される液体を包持する。適宜の湿気を通さない 材料をこの内方シートの材料として用いることができることは当業者にとって明 らかであろう。

ポリエチレン水分不透過層の外側の中間層７２は、（アイスパック上の凝縮又は パックからの漏洩による）アイスバックからの水分及び汗あるいは身体からの液 体からの水分の双方を吸収する目的で設けられる。好ましくは、この中間層７２ は高い吸水機能を持つものであり、かつ、身体とアイスバックとの間での熱伝導 を許容すべく薄くかつ相対的に非保温性に絶縁されていることが望ましい。ｖｅ ｒａｔｅｃ社の商標名ｒ　ＮｏｖｏｎｎｅｔＪで知られる材料はこの目的のため に好ましい材料であることが分かっている。

外層７４がアイスパック全体を覆いかつ外層７４は皮膚と接触する。この外層７ ４は柔軟でかつ皮膚に対して刺激のないものであるべきであり、相対的に非保温 性に絶縁されているべきであり、かつ好ましくはアイスバックを身体に適用する ときに用いられる粘着手段に対して粘着性を有するものであるべきである。粘着 手段としてベルクロが用いられる場合には、外層７４はベルクロに対して粘着性 を持つ面であるべきである。比較的薄いポリエステルフランネルがこの目的に適 していることが分かっている。もちろん、外層は医学的な美意識又は認識の目的 で適宜の色彩に染色してもよい。

アイスバック１０の周縁２２はシールされる。シール２２は各側面の３つの層を 接着しかつ図２に示すように一側面を他方の側面に接着する。このシールは熱融 着、超音波手段、粘着、あるいは他の適宜な方法により行うことができる。

放射方向に延伸した部材は、図１において部材１６．１８及び２０に示されるよ うに、それが主体部材に接合している部分においてより狭い幅とし、周縁部では より広い幅としてもよい。放射方向に延伸した部材の周縁に向けての広がりによ り、このアイスバックを身体の外形に沿って貼着したときに放射方向に延伸した 部材同志が最小のオーバーラツプと最小の間隙を持った状態で全ての外形表面を 実質的にカバーすることが可能となる。さらに、放射方向に延伸した部材の一つ をアイスバックの反対の側に位置する放射方向に延伸した部材よりも長くしても よい。図１において、この特に長い放射方向に延伸した部材は放射方向に延伸し た部材２０として示される。図３に示すように、この特に長い放射方向に延伸し た部材２０の目的は、部材２０をアイスバックが適用される側の胸部の腕の下に 延伸させ、それにより胸部手術後のこの側部に典型的に現れる術後炎症及び痛み を減少することにある。

図３は胸部手術後の術後痛及び炎症を減少するために胸部４０に対してアイスバ ックを適用した状態を示している。再密封可能な開口端１５を持つ放射方向に延 伸した部材１４をアイスバック１０の残余の部分よりに上方に位置する状態で胸 部４０部分上に配置される。このようにすることにより、再密封可能な開口端１ ５上の圧力を減少し結果として開口１５からの漏洩を最小とすることができる。

開口１５を持つ放射方向に延伸した部分Ｉ４は、次いで主体部分■２及び反対側 の放射方向に延伸した部分１８と共に胸部上を覆うように降ろされる。３つの要 素、すなわち端部開口１５を持つ放射方向に延伸した部材１４、主体部分１２及 び対向する放射方向に延伸した部材１８で覆うことにより、胸部を包持したカッ プ状の外形が形成され、さらに連続しかつ均一なアイスバックの適用が可能とな る。他の２つの放射方向に延伸した部材１６及び２０は胸部の他の側部を覆う。

特に長い放射方向に延伸した部材２０は、患者の腕４２の下方に延伸して胸部４ ２の側部を十分に包み込む。

図４は本発明のアイスバック１０をひざの手術又はけがの後の術後痛及び炎症を 減少する目的でひざ４４に適用した場合を示している。端部開口１５を持つ放射 方向に延伸した部材１４は、同様に、液体圧を最小にしかつ端部開口シール１７ からの漏洩を最小にするために、アイスバック１０の残りの部分よりもより高い 位置に配置される。その放射方向に延伸した部材１４はアイスバックが適用され る部分のより上方の外形に沿ってそこを覆うように降ろされ、かつ主体部分１２ 及び端部開口１５を持つ放射方向に延伸した部材１４と反対側の放射方向に延伸 した部材１８がひざ関節の底部分６６に沿ってその外形に沿うようにして降ろさ れる。他の２つの側方放射方向に延伸した部材１８及び２０はひざ４４の両側部 に沿って降ろされ、放射方向に延伸した部材の不要なオーバーラツプ及び部材間 の間隙なくした状態で実質的にひざ関節をカバーする。

ＦＩＧ、Ｉ ＦＩＧ、２ 要約 主体部分Ｉ２及びそこに一体に形成された４つの放射方向に延伸した部分１４． １６．１８．２０とを有する温又は冷パック。

放射方向に延伸した部分は主体部分１２への接続部よりもその周縁部においてよ り大きな幅を持つ。この温又は冷パックは術後あるいは治療後の痛み及び炎症を 緩和する目的で胸部、ひざ、ひじ。肩のような身体の湾曲した形状部分に適用す るのに特に好適である。

国際調査報告

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．保温性材料を収容するための中央空隙を持ちかつ二つの側面を持つ温又は冷 パックであって、 その長さ及び幅よりも小さい寸法の厚さを持つ中央部分、前記中央部分に付着し かつ一体となっていると共に保温性材料の導入のための再密封可能な開口端を持 つ第１の放射方向に延伸した部分、 前記第１の放射方向に延伸した部分とは反対側の前記中央部分において前記中央 部分に付着しかつ一体となっていると共に前記中央部分への取付け位置よりもそ の周縁においてより大きな幅を有している放射方向に延伸した部分、とを有する 温又は冷パック。
2. ２．前記中央部分から前記第１の放射方向に延伸した部分の延伸方向と実質的に 直角方向に延伸しておりかつ前記中央部分に一体に付着している第２の放射方向 に延伸した部分をさらに有する請求項１記載の温又は冷パック。
3. ３．前記第２の放射方向に延伸した部分とは反対側の前記中央部分に放射方向に 延伸した部分であって、前記第２の放射方向に延伸した部分に対向しかつ前記中 央部分に付着しかつ一体となっている放射方向に延伸した部分、をさらに有する 請求項２記載の温又は冷パック。
4. ４．前記第２の放射方向に延伸した部分及び前記第２の放射方向に延伸した部分 に対向した放射方向に延伸した部分は前記中央部分への取付け位置よりもその周 縁においてより大きな幅を有している、請求項３記載の温又は冷パック。
5. ５．前記第２の放射方向に延伸した部分に対向した放射方向に延伸した部分の長 さは前記第２の放射方向に延伸した部分の長さよりも長い、請求項４記載の温又 は冷パック。
6. ６．前記主体部分の長さ及び幅は４から１０インチであり、前記第２の放射方向 に延伸した部分の長さは２から５インチであり、かつ前記第２の放射方向に延伸 した部分に対向した放射方向に延伸した部分の長さは３から７インチである、請 求項５記載の温又は冷パック。
7. ７．前記温又は冷パックは、胸部への手術又は外傷後の痛み又は炎症の治療のた めのものである、請求項６記載の温又は冷パック。
8. ８．前記温又は冷パックは、ひざの痛み又は炎症の治療のためのものである、請 求項６記載の温又は冷パック。