JPH05505367A - 機械式ブレーキを有するトレーラーの車軸のための電気油圧式又は電気空圧式制動制御装置及びその安全弁 - Google Patents
機械式ブレーキを有するトレーラーの車軸のための電気油圧式又は電気空圧式制動制御装置及びその安全弁Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
機械式ブレーキを有するトレーラ−の車軸のための電気油圧式又は電気空圧式制
動制御装置及びその安全弁掬弊苓−一
本発明は、機械式ブレーキの備わったトレーラ−の制動のための一般に電気油圧
式又は電気空圧式のフルイディスク制御式制動装置、ならびにこの装置と共に使
用可能な安全弁に関する。
牽引車両に連結されたトレーラ−のさまざまな制動制御システムがかなり前から
知られている。特に知られているのは、牽引車両の減速によりその動作が制御さ
れるものの規定の値を上回る荷重のトレーラ−にそれを利用することは成る種の
法律によって禁じられている。もう1つの既知のシステムは、牽引車両上のコン
プレッサの設置及び牽引車両とトレーラ−の間の空気導管の設置を必要とする空
気圧制御式のものである。このシステムは効果のあるものではあるが、費用が高
くつき、実用的でなく、オイル及び凍結防止剤の残留物が含まれた空気が大気圧
に送り込まれるかぎりにおいて比較的汚染性がある。
先行システムの一変形態様としては、トレーラ−のブレーキの制御に必要な負圧
が電動機上で読みとられる負圧式システムがある。このシステムは、比較的長い
応答時間をもち、牽引車両とトレーラ−の間に実用性の低い空気圧導管も含んで
いる。
牽引車両が一般に油圧式中央ユニットを備えている場合においては、トレーラ−
の制動制御は油圧式に行なうことができ、油圧導管が牽引車とトレーラ−とを連
結している。
既知のもう1つの制動システムは電気システムであり、ブレーキ胴ふた上に配置
された電磁石に供給され、この胴ふたをトレーラ−のホイールにより駆動される
ディスクに押しつける。
この駆動動作は、ブレーキドラムの内部に配置されたアゴの離隔を制御する偏心
輪を起動させる。このシステムは、牽引車両とトレーラ−の間に空気圧又は油圧
導管を必要とせず単にそれまでのものよりもはるかに実用的な電気導管しか必要
としないという利点をもつものの、トレーラ−の2つ又は4つのホイールの間の
制動力の調節がかなりむずかしく、制動効率はディスクの温度に著しく左右され
るという欠点を有する。
公示済み出願明細書DE−A−3133102号は、牽引車両とトレーラ−の間
の制御が電気手段によって行なわれる制動装置を記述している。しかしながら、
この装置は、制動用油圧回路の内部を支配する瞬間的な油圧を表わすもう1つの
信号に比較される、望ましい制動動作の関数である不連続な電気信号を生成する
かなり複雑な電子手段を必要とする。この比較の結果得られる信号はその他の電
子手段により、油圧回路の2つの弁に差動的に作用する2つの信号を生成する。
この装置においては、大型の電子手段が必要である上に、異なる2つの弁に対す
る差動動作は、それぞれ2つの弁の間で2つの制御回路の間の不均衡の場合に望
ましくない制動効果を生み出す可能性がある。
同様に油圧回路の制御が電動手段によって得られるもう1つの装置が、特許US
−A−3951464号で記述されている。
この場合、制動制御用電気信号は、制動に必要なオイル圧を送り出すポンプを制
御する電動機に対して直接作用する。
この構成は請求められた動作に対して正比例した制動効果を不可能にする。
一方トレーラーが分離された時点、つまり結合ケーブルが遮断された時点でそれ
ぞれ制動動作を得ることができるようにするため、トレーラ−上には補足的バッ
テリーが必要である。この補足的要素は高価でかつメンテナンスを必要とするも
のである。
従って本発明の目的は、先行技術のシステムの前述の欠点をもたずしかも、牽引
車両とトレーラ−の間の実用的でない油圧又は空気圧式導管すべての削除、ペダ
ルに加えられた応力に対し即時的、漸進的かつ正比例した制動作用、トレーラ−
の荷重に応じた制動作用の調節の可能性、牽引車両とトレーラ−の間の制御用電
気ケーブルの遮断の際のトレーラ−の自動的かつ即時的制動、手動式に移動させ
るべくトレーラ−を手動制動する可能性、大気内のあらゆる汚染廃棄物の除去、
反復制動又は温度とは無関係な制動効率、といった利点をもつ制動装置を提供す
ることにある。
さらに、本発明に従った装置は牽引車両に対しわずかなしかも安価な変更又は改
良しか必要とせず、トレーラ−上に設置される装置は、当初から取りつけられて
いてもよいし、或いは又いかなる積載荷重のものであれ既存のトレーラ−に適合
させることもでき、トレーラ−上にバッテリーを設置する必要も無い。
その上、電気結合の遮断の場合の自動制動を制御する安全弁がこの装置内に内蔵
できるよう特に開発されており、この弁の機械的制御は、牽引車両とトレーラ−
の間の電気結合が打ち立てられている場合には起動されない。
前述の目的を達成するため、本発明に従った制動装置は、請求項1乃至13の特
徴を満たし、−力木発明に従った安全弁は、請求項8及び14の特徴を満たす。
以下添付の図面に関連して説明する。
図1は、本発明に従った制動装置の好ましい実施態様の原理図を表わしている。
図2は、本発明に従った制動装置のもう1つの実施態様の原理図を表わしている
。
図3A乃至図3Dは、本発明に従った安全弁の4つの作動状態の1つを概略的に
表わしている。
1という番号が付いた図1の左部分(一点鎖線の垂直線より左側)は、牽引車両
上に置かれた制動システムの部分を概略的に表わし、一方2という番号の付いた
この図の右部分(一点鎖線の垂直線より右側)は、トレーラ−上に載置され本発
明に従った装置の好ましい一実施態様を含む制動システムの部分を表わしている
。
まず第1に、トレーラ−が牽引車両に連結され、図に示されている電気結合が接
点11a、 llb、 llc及びlidを含む結合プラグ11により牽引車両
とトレーラ−の間で打ち立てられているような場合を考える。この結合11が牽
引車両とトレーラ−の間の制動システム独自の唯一の結合であることに留意され
たい。
油圧回路20はまず第1に、その出力端21aで直接圧力調整器22の油圧入力
端22aに直接接続された蓄圧器21を含んでいる。
蓄圧器21内の油圧が第1の最低値(例えば約40バール)よりも下がった場合
、圧力調整器22はその端子22b及び22c間の接点を閉じ、かくして電圧/
電流供給源lOによって供給された電圧は結合用プラグ11の端子11aを介し
て電動機23に導かれることになる。電圧/電流供給源10は、例えば12V又
は24Vのバッテリーといった車両及び制動装置の電気回路のさまざまな要素及
びコンポーネントと相容性あるあらゆるタイプのものであってもよいし、或いは
又適切な電圧及び電流を供給することのできるいかなるタイプの装置であっても
よい。電動機23はそれに連結された油圧ポンプ24を直接起動させ、このポン
プ24は、出口25aを介してオイルタンク25内に入ったオイルを蓄圧器21
の入口21bの方へポンプ送りしてこの蓄圧器内の油圧を上昇させる。蓄圧器2
1内部の圧力が一定の値(例えば約120バール)に達すると、圧力調整器22
はその接点22b−22cを開放し、かくして電動機23の補給ひいてはポンプ
24の作動を中断させる。
蓄圧器の出口21cの後には、制御弁の入口27aがつねに同じ油圧となるよう
に制御弁27の前で油圧回路の圧力を制御する役目をもつ圧力制限弁26が続い
ている。牽引車両のドライバーは、ブレーキをかけたい場合、車両のブレーキペ
ダル12を踏む。牽引車両の制動回路の親シリンダ(図示せず)に対して可変抵
抗器13が接続されている。牽引車両独自の制動回路は本発明の一部を成すもの
ではないため、ブレーキペダルI2以外はこの図で示していない。可変抵抗器1
3をその値を減少させるべく作動させることにより、バッテリー10から制御弁
27の端子27bの方へ結合用プラグ11の端子11bを通過して一定の電流を
打ち立てることができる。この制御弁は、比例効果をもつ圧力弁である。
すなわち、その開放はそれが受けとる電流に比例している。換言すると、出口2
7cにおけるオイルの圧力つまり制御弁27の出口27cから出るオイル量は、
端子27b上で制御弁27に対して送られる電流に比例している。出口27cか
ら出るオイルは油圧シリンダ29のチャンバ2fla内に進入する。このとき油
圧はピストン29bに作用し、このピストン29bはピストンロッド29cを介
して次に、ホイール32内に配置された2つのブレーキドラム31のあごに作用
する動力伝達装置30によって概略的に表された機械的制動機構を起動させる。
ピストン29bはその移動の際にバネ29dを圧縮する。かくして、ペダル12
上のわずかな圧力が抵抗器13のわずかな減少をひき起こし、このときバッテリ
ー10は、制御弁27に対して低い電流しか供給せず、この制御弁27は弱い圧
力増加しか誘発しないので、わずかな値しか開かず、つまり少ないオイル量しか
通さず、かくしてピストン29bのわずかな移動ひいてはホイール32上のわず
かな制動作用をひき起こす。
これに対して、ペダル12上の圧力が強い場合、可変抵抗器13はその最低値と
なり、このためバッテリーIOは制御弁27に対して最大値の電流を供給し、こ
の制御弁27は最大限に開いて圧力を大幅に増大させ、つまり蓄圧器21から油
圧シリンダ29の方への大量のオイルの流出を可能にし、このとき強い制動効果
を生み出す。かくして、トレーラ−のホイール32上の制動作用は漸進的であり
牽引車両のブレーキペダル12に対しドライバーが加えた圧力に対して正比例す
る。ペダル12上の圧力が停止すると、抵抗器13はもはや電流を通過させず、
制御弁27は、ピストン29bに対してバネ29dにより加圧されたチャンバ2
9aから来る余分なオイルがオイルタンク25の入口25bの方向に流れうるよ
うな形で、オリフィス27a及び27cの間のその通路を閉じ27cを27dに
連結する。
前述のように、ホイール32上の制動作用は、制御弁27に供給される電流の値
に対して正比例する。
一方必要な制動作用は基本的にトレーラ−が輸送しなくてはならない荷重によっ
て左右されることから、可変抵抗器14は、トレーラ−の荷重に応じての制動作
用を加減することを可能にする。例えばトレーラ−が空である場合、可変抵抗器
14は高い抵抗値に調節され、かくしてペダル12に加えられる圧力の如何に関
わらず比較的低い電流を通す。これとは逆に、トレーラ−が最大限に積載されて
いる場合、抵抗器14の値は最低に調節され、最大の電流を通過させ、かくして
ドライバーがブレーキペダル12を力強く踏み込んだとき最大の制動作用がひき
起こされる。可変抵抗器14は図に示されているように牽引車両の上に置かれて
もよいし、或いは又トレーラ−上に置かれてもよい。抵抗器14の調節ボタンを
とり囲む目盛板はトレーラ−の荷重単位で目盛づけすることができる。
蓄圧器21内の油圧低下をひき起こすオイル回路20の漏れ、電動機23又は油
圧ポンプ24の機能不良の場合、圧力調整器は、蓄圧器21の圧力が上述の第1
の最小値よりも低い第2の最小値(例えば約30バール)まで減少した時点で端
子22bから22dまでを持続する第2の接点を有する。かくして、インパネに
とつつけられたパイロットランプ15であってよい警報回路が、圧力調整器22
の接点22b−22d及び結合用プラグ11の端子11a及びllcを介してバ
ッテリー10により給電を受け、蓄圧器内の油圧が最小値まで低下したこと及び
トレーラ−の制動装置に欠陥があることを知らせる。この警報装置が引き起こさ
れる圧力の最小値はそれでも残りの圧力を用いてトレーラ−の制動作用をさらに
何回か行なうことができるのに充分なものでなくてはならない。警報回路は、パ
イロットランプ15として表わされているが、このランプの代りに又はこれに追
加して例えば音響警報装置などのその他のあらゆる警報手段を含み入れることが
可能である。
車両とトレーラ−の2つの質量を連結する結合用プラグIIの端子lidは、装
置の電気回路図を充分に理解する目的で図示されている。
かくして、トレーラ−が牽引車両に連結され、結合用プラグ11が接続された時
点で、油圧回路2oの自動的加圧、機能不良の場合の警報及び牽引車両のブレー
キペダル12上に加えられる動作に対して正比例するトレーラ−の制動制御なら
びにトレーラ−の荷重に応じた制動作用の調節の可能性が得られる。
牽引車両のハンドブレーキを起動させた場合、ブレーキペダルについて前述した
ものと類似の制御装置(図示せず)が同様に作用してトレーラ−を制動する。
本発明に従った安全弁28は、牽引車両からのトレーラ−の連結を解除した場合
にその連結解除が意図的なものであるが否かに関わらずトレーラ−の制動を制御
できるようにし、かくして結合用プラグ11の接続解除をひき起しトレーラ−が
もはや電圧又は電流の供給を受けないようにする。この安全弁については、この
図と次の図に関してその作動及び制動装置への内含の観点でのみ記述している。
そのさらに完全な記述は、図3A、3B及び3cに関連して行なわれる。
端子27bがもはや給電を受けなくなった時点で、制御弁27はそれまで開放し
ていた場合は閉鎖し、そうでない場合には閉じた状態にとどまり、かくして制動
を制御するのを妨げられる。
それ自体ももはやその端子28aを介して給電を受けていない安全弁28は、入
口28aと出口28cの間の通路を開放すべく切換えを行なって、蓄圧器21の
油圧によりその出口21dを介して、制御弁27上に配置され、かつ連結部27
a−27cの完全な開放を制御する補助ピストン27eに補給を行ない、かくし
て油圧シリンダ29の中に非常用制動に相応する最大油圧を打ち立てる。従って
制御弁27の開放は、まず第1にコイルの端子27bにより作用する電流又は電
圧の作用により比例して、又この制御弁27の開放に対し全か無かで作用する補
助ピストン27eの作用により、異なる2つの方法で制御されうる。これら2つ
の制御は互いに独立して連結解除されており、補助ピストン27による制御は、
コイルによる制御が給電不良によって抑止されている場合にのみ有効である。
安全弁28は手動式開放/閉鎖制御装置28eを含んでいることから、トレーラ
−の制動を解除するべくこの弁を手動で切換えさせオイルを弁28の出口28及
び弁27の出口27dをそれぞれ介してタンク25の方へ排出させ、かくしてト
レーラ−を手で操作することが可能である。
再び手動制御装置28eを起動させることにより、トレーラ−の制動を再び蓄圧
器21内に含まれた圧力が充分であるかぎり何回も起動させることが可能である
。
かくして、結合用プラグ11の接続解除は、トレーラ−の強力な制動をひき起こ
す。なお、この接続解除は連結破断の後か或いは又例えば牽引車両とは独立して
トレーラ−を駐車したい場合に発生する。結合用プラグ11の接続解除の後、手
動制御装置28eを操作することによりトレーラ−を制動又は制動解除すること
が可能である。
本発明に基づく制動装置のもう1つの実施態様が図2に表わされている。前述の
実施態様に比べての差異は、制御弁との関係における安全弁28の相対的配置に
ある。この場合、安全弁28は、制御弁27と油圧シリンダ29の間の主油圧回
路の中に配置されている。コイル又は端子28bが給電を受けている場合、安全
弁28の入口28dと出口2)lcの間には通路が打ち立てられ、制御弁27は
油圧シリンダ29に対し正比例して作用することができる。
給電遮断及び制御弁27の閉鎖の場合、結合28d−28cも同様に閉鎖され、
蓄圧器21の圧力により油圧シリンダ29に直接補給を行なうため入口2)la
と出口28cの間には新たな結合が打ち立てられ、かくして非常用制動を打ち立
てる。前述のものと同様に、ハンドレバー28eを操作することによって手動式
にトレーラ−の制動を解除することが可能であり、かくして結合28a−28c
は切断され、結合28cm28dが再度打ち立てられてシリンダ29の中に収納
されたオイルは通路27cm27dを介してタンク25に戻ることができる。
図3A、3B、3C及び3Dは、4つの作動段階に従って安全弁28をさらに詳
細に示している。図3Aでは、トレーラ−は牽引車両に連結され、弁のコイルに
給電を行なう端子28bはそれぞれバッテリー10によって、又はプラグIla
を介して印加状態にある。このため、入口28aと出口28cの間の通路は開放
つまり中断され、一方入口28cと出口28dの間の通路は閉鎖つまり連絡され
ている。コイルの印加はバネ28fを圧縮しない。さらにコイルのこの作動段階
は、制御用ロッド28eに結びつけられた機械的装置28hの片側で作用する圧
力が同じ装置のもう1方の側で作用する圧力よりも小さくなるような形で、図3
Aに示されているように補助弁28gを切換えさせる。
この場合、装置28hの第1の側は、通路28c −28d内を支配しつねに装
置2Rhの第2の側に加えられる圧力よりも低くしかも蓄圧器21の出口圧力に
等しいような圧力を受けている。前述の装置の第2の実施態様の場合においてさ
え、通路28c −28d内に突如発生しつる最大圧力は、回路上に圧力制限装
置26が存在することにより、蓄圧器21の出口圧力よりもつねに低くなる。
装置28hの両側の間の圧力不均衡からみて、制御装置28eを操作することは
不可能であり、かくして時ならぬ手動操作を不可能にしている。従って端子28
bが給電を受けている場合、28cと211dの間には油圧通路が打ち立てられ
、第1の実施態様に相応する図1の補助ピストン27eは不活動状態になるか、
或いは又、図2の第2の実施態様に従って主制動回路のオイル通路が確保される
。
その上、28aと28cの間の通路は中断され、2つの実施態様についてこの作
動状態における制動を制御するための安全弁28は不活動状態となることになる
。この作動モードは制動が制御弁27により制御されているモードに相応するこ
とから、機械的装置28eにより制動を制御することは不可能であってはならず
、このことは前述のとおりに確保される。
図3Bにおいて、プラグIlaは開放され端子28bがもはや給電を受けないよ
うになっており、非常用制動は結合28a−28cの閉鎖によりバネ28fの作
用で制御され、こうして第1の実施態様においては蓄圧器21の加圧による補助
ピストン27eの補給が可能となり、又第2の実施態様においては蓄圧器21に
よる油圧シリンダ29の直接的補給が可能になる。その上、補助弁28gは揺動
し装置28hの両側に同じ圧力を導き、かくして図30及び3Dに見られるよう
にレバー28eの手動操作が可能となる。
図3Cに矢印によって表わされているように、レバー28eの操作は主弁のみを
操作できるようにし、結合28a−28cを中断させてトレーラ−を制動を解除
したり、結合28d−28cを打ち立ててタンク25の方へのオイルの排出を可
能にしたりする。
図3Dに矢印で表わされているようにレバー28eを再度操作することにより、
トレーラ−は再度制動される。かくして、コイルが給電を受けていない場合、ト
レーラ−を制動解除又は制動するため一方の方向又は他方の方向にレバーを操作
することが可能である。
従って、電気制御装置及び機械式制御装置を有し、その機械式制御装置が加わっ
た圧力によって抑止されたり又は背圧によって活化を受ける状態にされたりでき
るような本発明に従った安全弁は、前述の実施態様のいずれか一方に従った制動
装置の油圧回路内に有利に導入することができる。
前述のように制御される安全弁は又、その他の利用分野にも使用できる。
各ホイール上の制動の微調節は、各ホイール上に取りつけられたブレーキドラム
のタイプに応じて各ブレーキドラム上で機械的に行なわれる。
本発明に従ったこの制動装置は、好ましくは、トレーラ−が一定時間停車してい
る場合シリンダ29のチャンバ29a内の油圧によって制動作用が誘発されない
ように機械的動力伝達機構30に直接作用するトレーラ−専用の既知の機械制御
式独立制動装置によって2重になっている。
単純化された形で2つの実施態様について制動回路の油圧フローシートが表わさ
れており、これには同様に、非常用制動をさほど急激なものでなくするため適切
な場所に配置された例えば単数又は複数の超過圧制限装置といった図示してない
単数又は複数の補足的要素が含まれていてもよい。
2つの実施態様の各々は油圧制御装置に関して記述されてきたが、当然のことな
がらこれはさらに一般的に言って、油圧ポンプを圧縮機で置換し油圧弁を空気圧
弁にして同じ機能を果たす空気式制御装置といったものでありうるフルイディク
ス制御装置である。
本発明のさらにもう1つの実施態様に従うと、油圧式又は空気式の制動制御は上
述のような正のものでなく負のものであってもよい。つまり、制動解除が対抗バ
ネによって制御されるのに対して制動作用はもはやシリンダのチャンバ内の圧力
によって制御されず、制動はバネによって制御され得、シリンダのチャンバ内の
圧力はこの制動に対抗する。この場合、油圧回路又は空気回路にはいくつかの変
更を加えなくてはならず、特に制御弁の作用ならびに安全弁の作用は上述のもの
との関係において逆転される。
さらにもう1つの実施態様に従うと、牽引車両がすでに油圧式又は空気式中央ユ
ニットを備えている場合、トレーラ−上に具備された電動機及びポンプを削除す
ることが可能であり、蓄圧器は、適切な導管により牽引車両のこの中央ユニット
により直接補給される。
上述の本発明のさまざまな実施態様に基づく制動装置のさまざまな変形態様を考
慮することが可能であり、特にこの装置は単一の車軸をもつトレーラ−に応用さ
れた形で記述され、図示されてきたが、当然この装置を複数の車軸をもつトレー
ラ−に応用することもでき、この場合、油圧又は空気圧シリンダは単一のもので
あってよ(、車軸間の制動制御の動力伝達は機械式に行なわれる。又各々の車軸
が独自の油圧又は空気圧シリンダを有していてもよく、これらのシリンダは油圧
又は空気圧回路上に平行に取り付けられており、各々のシリンダの寸法は当該車
軸に対して適用すべき制動応力に応じて選択される。同様にして、各々のブレー
キドラムの制御装置は、あごの離隔を直接制御する独自のシリンダを有していて
よく、これらのシリンダは全て平行に取りつけられる。
制動装置の電気制御装置は本発明の一部を成すものではなく、簡略的に記述、図
示した。特に適切な制御ケース又は継電器を含むその他のシステムを具備するこ
とも可能であるが、その場合誘発される効果が前述のものと類似していることを
条件とする。
同様に成る種のケースにおいては、牽引車両とトレーラ−の間の制御用結合かガ
ルバーニ電気結合によってではなく、2本のアンテナ又はエミッタと1つの受信
機の間に打ち立てられた電磁ヘルツ波による結合によって確保されるのが有利で
ある。
従って電気制御式及び油圧又は空気圧及び機械式の本発明に従った制動装置は、
その作動がきわめて信頼性の高いものであり、トレーラ−の制動作用に対するブ
レーキペダル上の圧力の効果は、荷重に絶対的に比例し荷重に応じて調節可能で
あり、連結破断の場合の制動の安全性は保証されている。本発明に従ったこの制
動装置は、トレーラ−上に当初から取りつけることもできるし、或いは又事後に
でも容易に設置でき、設置コストは従来の装置に比較して安価である。低い設置
コストは基本的に牽引車両に必要な変更又は改良がわずかなものであることに由
来する。
特に、トレーラ−の電気式制動装置用にすでに装備された牽引車両は、きわめて
わずかな改良しか必要としない。
本発明に基づく制動装置は、積載荷重の制限無くあらゆるタイプの車両によって
牽引される全てのタイプのトレーラ−上に設置することができる。
この装置はドラムブレーキにもディスクブレーキにも又ABSその他のタイプの
アンチロックシステムの備わったブレーキにも適合する。
本発明に従った装置には、有利にも制動装置の時ならぬ手動操作を妨げるべく本
発明に従った安全弁を備えることができる。
要 約 書
機械式ブレーキを有するトレーラの車軸のための電気油圧式又は電気空気式制動
制御装置は、主として、最低値より下に自動的に調整された圧力(22,23,
24)をもつ蓄圧器(21)ならびに、その開口が牽引車両のブレーキ(I2)
ペダルに加えられる圧力の関数である制御電流に正比例している制御弁(27)
及びトレーラの荷重に応じて行なわれる調節用手段(14)で構成された、トレ
ーラ上にとりつけられた油圧(20)又は空気圧回路を含む。
トレーラの連結破断又は切離しの場合、結合プラグ(11)の遮断は、トレーラ
の強力な制動を自動的に制御する安全弁(28)を起動させる;この安全弁は同
様に手動式制御装置(28e)も含んでいることから、トレーラを操作すべく制
動を解除したり次に新たに制動したりすることが可能である。
トレーラ制動装置は、当初から取りつけられていてもよいし或いは又事後に取り
つけてもよく、牽引車両の改造をほとんど必要としない。
国際調査報告
国際調査報告
Claims (14)
- 1.制動制御用電気信号を送り出す手段を有する牽引自動車に連結され、かつ機 械式ブレーキの起動用フルイディクス手段を含むトレーラーの制動装置において 、このフルイディクス手段は前記電気信号により制御されており、この電気一フ ルイディクス手段には特に、 ・駆動用電動機(23); ・圧力制限弁(26)、制御弁(27)、安全弁(28)を含むフルイディクス 制御回路(20)に補給を行なう蓄圧器(21)の加圧用手段(24) が含まれており、これらの弁は前記トレーラーのブレーキ(31)を起動させる 制動用シリンダ(29)を制御し、前記制動制御用電気信号は制御弁に対して作 用することを特徴とするトレーラー制動装置。
- 2.前記制御用電気信号は制動作用に対して正比例していること、又制御弁の開 口はこの電気信号に対して正比例していることを特徴とする、請求項1に記載の 制動装置。
- 3.前記蓄圧器(21)上に配置された圧力調整器(22)は、それが第1の最 低圧力を測定した時点で前記加圧手段を駆動する前記電動機の始動を制御するこ とを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
- 4.前記圧力調整器は、それが前記第1の最低圧力よりも低い第2の圧力を測定 した時点で牽引車両上にある警報装置(15)を起動させることを特徴とする請 求項3に記載の制動装置。
- 5.前記制動制御手段にはトレーラーの荷重に応じて調整可能な信号調節手段( 14)が含まれていることを特徴とする請求項2に記載の制動装置。
- 6.牽引車両とトレーラーの間の電気結合(11)の遮断が前記安全弁を切り換 えさせ、かくして前記圧力タンクを前記制動用シリンダと直接連絡した状態に置 くことを特徴とする請求項2に記載の制動装置。
- 7.前記安全弁は、トレーラーの制動を解除するため手で制御できることを特徴 とする請求項6に記載の制動装置。
- 8.前記安全弁(28)は電気制御装置(28b)と機械式制御装置(28e) を含み、機械式制御装置の起動は、電気制御装置が第1の状態にあるとき第1の 方向に従って自らの上に作用する流体圧力によって阻止され、機械式制御装置の 起動は電気制御装置がもう1つの状態にあるとき第1の方向とは反対の第2の方 向に従って自らの上に作用する流体背圧によって可能であることを特徴とする請 求項7に記載の制動装置。
- 9.前記制御用電気信号は、電波により牽引車両からトレーラーへ伝送される電 磁信号であることを特徴とする請求項2に記載の制動装置。
- 10.トレーラーのブレーキは同様に牽引車両のハンドブレーキの起動によって 制御されることを特徴とする請求項2に記載の制動装置。
- 11.ブレーキを起動する前記シリンダが正圧制御式のものもであることを特徴 とする請求項1に記載の制動装置。
- 12.ブレーキを起動する前記シリンダが負圧制御式のものもであることを特徴 とする請求項1に記載の制動装置。
- 13.アンチロックシステムが備わった又は備わっていないドラムブレーキ又は ディスクブレーキに利用されることを特徴とする請求項11又は12のいずれか 1項に記載の制動装置。
- 14.電気制御装置(28b)と機械式制御装置(28e)を含み、機械式制御 装置の起動は、電気制御装置が第1の状態にあるとき第1の方向に従って自らの 上に作用する流体圧力によって阻止され、機械式制御装置の起動は電気制御装置 がもう1つの状態にあるとき第1の方向とは反対の第2の方向に従って自らの上 に作用する流体背圧により可能であることを特徴とする安全弁。
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