JPH05504691A - 交換及び引込め可能の針プラットホームを持つ注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 交換及び引込め可能の針プラットホームを持つ注射器［産業上の利用分野］ 本発明は医学的及び工業的用途を持つ使い捨て注射針デバイスに関する。特に、 本発明は、患者に薬物又は流体を注射するために、又は、サンプリングする又は 有毒物質等に晒された患者から流体を抜き取るために、使用した後に、使い捨て の目的でその針を注射器の筒の中に引込め、この針が人を刺し傷付けることが無 いようにする注射器に関する。

［発明の背景］ 例えば保健婦のごとき医療関係者が針に刺されて負傷することが、病気の、特に ＨＩＶ−１（エイズ）及びＢ型肝炎として知られる致死ビールスの伝染上、重大 問題となっている。

現在治療方法が見付かっていないエイズビールスは全世界で５百万から１子方人 の人を犯しており、その数は急速に増加している。１９８５年の医学統計発表で はエイズビールスに犯された保健従業者はいなかったが、今ではこれらの人が非 常に危険に晒されていることが知られている。ニューイングランド・ジャーナル ・オブ・メディシン、１９８８．８．１４、の報告によると、ＨＩＶ−１感染の 危険率が針に刺された負傷件数当り０，３５〜０．７４％である。医療スタッフ が針に刺されて負傷することにより感染した件数は年間１００ベッド当り２５． ３と報告されている。ニューヨークのある病院においては、ハウスドクターの少 なくとも７％がエイズ患者の手当て中に針に刺されて負傷している。

Ｂ型肝炎に就いてはＨｔＶビールスの場合より更にその危険性が高く、６〜３０ ％と言われている。センター・ホー・ディシーズ・コントロールでは、職業上Ｂ 型肝炎に感染して死んだ保健作業者の数は２００〜３００人と推定している。

突出した針を持つ現在の注射器においては、針で負傷する危険が常に潜在してお り、薬物を患者に注射する時と注射器を捨てる時との間で最も多く発生している 。負傷が最も多いのは、針を刺し直す時と、これを使い捨て容器に捨てる時とで ある。更に、この廃棄材料を扱う雑役関係者も又針に刺されて負傷する危険があ る。

現在のところ、エイズの流行が急速に終焉することは無いと考えられる。現在カ ナダにおける感染率は百万人に対して１００．２件である。アメリカではこれが ３７７．１件である。カナダでは、月次統計によるとエイズの発生率が１８ケ月 毎に少なくとも倍増している。

多数の特許が針の保護に特徴を持つ注射器を開示している。

米国特許４，５９２，７４４号、ジャガー等、１９８６．６．３、は、自動鞘収 納針集合体を持つ使い捨て医学用針装置を開示している。この自動鞘収納安全針 は小いさな閉鎖端部と大きな開口端部とを持つ１つのケースを持っている。針集 合体がこのケースの中に置かれ、この針が上記小いさな閉鎖端部の中に突出する 。１つのハブがケースの中の針集合体に接続される。

このハブのコネクターが上記小いさな端部のレシーバ−と協動動作をして、針集 合体をケースの中に保持する。ハブのフランジが、小いさな端部から立ち上がる ケースの中の内側突起と協動し、針が小いさな端部の開口部から引っ込められた とき、針がケースの外に移動することを防ぐ。注射器を引っ込めると、ハブの中 に押された注射器のノズルが針を引っ込める。レシーバ−からコネクターを外す ようにしてゴムストッパーがフランジを回した後、真空チューブのゴムストッパ ーが針を引っ込める。

米国特許４，８０４，３７０号、１９８９．２．１４特許付与、ハーバ−等、が 保健作業者に針が偶然刺さることを防ぐと共に、薬物濫用者による針、カニーユ ーレの恐ろしい再使用を防ぐごとくにした、病気制御の使い捨て注射器を開示し ている。

この注射器は、１つの開口した近位端部と、実質的に閉じた遠位端部とを持つシ リンダーと、及びこの遠位端部から突出する引っ込め可能の針とを含んでいる。

取り外し可能のステムと針を収容する容器とを持つピストン集合体が注射器のシ リンダーの中を軸方向に遠位側に向かって移動し、流体薬物を吐き出し、又、シ リンダーの最も遠い点で選択的に針を結合する。次にこのピストン集合体がシリ ンダーから引き出され、針を遠位端部からシリンダーの近位端部に移す。針を収 容する容器が注射器のシリンダーの近位端部でロックされ、針のカニユーレがシ リンダーの中に引っ込められ、これによって完全に遮蔽される。次に、このステ ムがピストン集合体から取り外され、捨てられ、これによって、針のカニューレ の再使用を完全に不可能とした使い捨てカートリッジが作り出される。この代わ りに、ピストン集合体をシリンダーの中を遠位側に動かし、これに応じて針を動 かし、シリンダーの遠位端部にある一時的抵抗シールドと接触させ、針の軸を折 り、シリンダーの中で破壊するようにすることが出来る。

米国特許４，５４２，７４９号、カセルグランデイ等、及び３，３０６，２９０ 号、ウェルトマン、は針を保護した注射器の設計を開示している。

米国特許４，６３１，０５７号、ミッチェル、は注射器の筒に針の保護部を持つ 注射器を開示しており、この保護部が針を収容する位置から針を露出させた引き 出し位置に移動することが出来る。米国特許４，４２５，１２０号、サンブソン 、１９８４．１．、１０特許承認、はシールドした皮下注射器を開示しており、 針を保護したり露出したりするための出し入れすることの出来る、バレル上に装 着された針の保護部を持っている。米国特許４，５７３，９７６号、サンブソン 等、も又シールドした針注射器を開示しており、注射器の筒に対して延ばしたり 引っ込めたりすることの出来る針の保護部と、上記保護部を引っ込めた位置に取 り外し可能に保持するための手段と、を持っている。米国特許３，８８４，２３ ０号、ウルツ、１９７５．５，２、特許承認、は可撓性の針と、保護部と、皮下 注射器のためのデバイスとを開示している。この設計は注射器を使用していると き、針の折損を防ぐことを主として狙っている。

米国特許４，２５８，７１３号、ワードロー、は自動使い捨て皮下注射器を開示 しており、皮下注射針を注射器のハウジングの中に引っ込めた位置から注射位置 に動かす手段を持ち、これによって、針の一部分がハウジングから突出するよう になっている。このデバイスは使用後針を保護又は引っ込めることの出来る特徴 については開示していない。米国特許４．０８５．７３７号は採血注射器を開示 しており、注射器の針の開口端部の保護装置を持っている。このデバイスは、採 血を行った後針の先端が汚れる危険を最小にすることを意図している。米国特許 ４，２６６．５４３号、ブルム、１９８１、５．１２特許承認、は皮下注射針の 保護手段を開示しており、針を押すと、針が針支持手段の中に摺動するようにな っている。

米国特許４，２６６．５４４号、ワードロー、１９８１．５．１２特許承認、は 新しい使い捨て注射器を開示しており、注射器のハウジングに移動可能に装着さ れた引っ込め手段を用い、針を突出位置から安全な位置に引っ張り、針を注射器 の一部分で覆うようにしている。米国特許４，１３９．００９号、アルバレリン 、は皮下注射針集合体を開示しており、引っ込め可能の針カバーを持ち、上記針 カバーが、ハブの部分と摺動部材との間に伸びる弾力性を持った腕を持ち、この 腕が、注射器を患者の肌から離したとき、上記摺動部材を針の先端部分の上に被 せる保持力として作用する。

米国特許４，７７４．９６４号は患者から採血するデバイスを開示している。こ れは注射器ではなく、注射には用いられない。然し、このデバイスは針をバレル ハウジングの中に引っ込めることが出来る。

［発明の概要］ 本発明は安全な使い捨て注射器に関する。特に、本発明は、患者に薬物又は流体 を注射するために、又は、サンプリングする又は有毒物質等に晒された患者から 流体を抜き取るために、使用した後に、使い捨ての目的でその針を注射器の筒の 中に引込め、この針が人を刺し傷付けることが無いようにする注射器に関する。

この注射器は又有毒物質をサンプリング又は添加する工業目的に使用することが 出来る。このようにして使われた後、針が筒の中に引き込まれ、次の工程又は廃 棄処理の間における汚染の発生を防ぐ。この注射器は又針が交換可能で、ユニバ ーサル・ルアーロック・カップリング機構を用い、各種の径及び長さの針と交換 することが出来る。

本発明の注射器は、（ａ）細長い中空の両手段と；（ｂ）上記両手段の１端に設 けられた１つのアダプターと取り外し可能に結合する針及び基部手段と；　（Ｃ ）上記中空の両手段の中に遊嵌し軸方向に移動することの出来るプランジャ一手 段で、上記プランジャ一手段が上記両手段の中に上記両手段の端部に向かう方向 に押し込まれたとき、上記プランジャ一手段が、上記プランジャ一手段と上記両 手段の上記端部との間の上記両手段の内腔の中でポンプ動作を行うものと；（ｄ ）上記プランジャ一手段と上記両手段の端部との間に置かれるアダプタ一手段で 、上記アダプタ一手段がその１端で上記基部手段と上記両手段の端部と取り外し 可能に結合するために用いられ、又、上記アダプタ一手段がその反対側の端部で 、上記針及び基部手段に隣接するプランジャ一手段の端部と取り外し可能に結合 するために用いられるものと；（ｅ）上記針及び基部手段に隣接する上記プラン ジャ一手段の端部に設けられる結合手段で、上記プランジャ一手段が上記両手段 の中に上記両手段の端部に向かう方向に完全に差し込まれたとき、上記結合手段 が上記アダプタ一手段の端部と結合するために用いられ、上記プランジャ一手段 を上記両手段の端部から後退させたとき、上記針及び基部手段と上記アダプタ一 手段とを上記両手段の端部から引き離し、上記両手段の中にこれらを引き込むご とくに用いられるものと；を含んでいる。

この注射器においては、上記針手段が１端の尖った中空の針であり、その反対側 の端部が両手段の針手段結合端部と係合する形を持っている。当接手段を両手段 の内部に置き、プランジャーをその１端からこの中に差し込むことが出来るが、 この中から完全に引き抜くことを妨げるようにすることが出来る。この代わりに 両手段の内部に２つの当接手段を設け、プランジャ一手段を両手段から一部抜き 出したとき、この２つの当接部の間にプランジャーが拘束されるようにすること が出来る。

上述した注射器においては、上記結合手段が１つのフックである。針結合手段は 雌雄の捩子組合わせ体であってもよく、プランジャーを筒及び針手段に対して回 転させることによって、これを結合させることが出来る。この代わりに、上記結 合手段をカム−ロックの組み合わせ体とし、針手段の基部のカムを、プランジャ ーの針隣接端部に形成された受入れ溝と係合させ、このカム−０１２手段がプラ ンジャーを筒に対して回転させることによって結合するようにすることが出来る 。

注射器の別の実施態様においては、針手段側のプランジャーの端部にスナップオ ーバーのアタッチメントを形成し、一方、プランジャー側の針手段の端部に１つ の突起を設け、この突起が上記スナップオーバーアタッチメントによって受入れ 及び拘束されるようにすることが出来る。

更に別の実施例においては、針手段のプランジャー側の端部が直角に曲げられ、 針手段の上記の折り曲げられた端部に隣接するプランジャーの端部に１つの溝が 形成され、この折り曲げられた端部と上記溝とを、プランジャーを上記筒に対し て回転させることによって、結合することが出来る。

注射器の針結合手段を二重の雌捩子組合わせ体にすることが出来、この場合は、 この二重の雌捩子が結合手段の端部に向き合って設けられ、１つの雄捩子が一方 の雌捩子の外側に上記結合手段の外面に形成され、外側の雌捩子手段が二重の雌 捩子手段に対して反対方向の捩子回転をする。結合手段側の針の端部が、結合手 段の隣接する雌捩子と取り外し可能に結合することの出来る１つの雄捩子を持つ 。結合手段側のプランジャーが、針手段の雄捩子と結合する雌捩子の反対側で、 結合手段の雌捩子と結合することの出来る１つの捩子を持つことが出来る。

本発明は又、注射器の端部に取り付けられる１つのピストンと１つの針基部とを 持つ１つのアダプターに関し、これが：　（ａ）アダプターの１端に形成され、 注射針に取り付けられている１つの基部の穴の中に嵌合する１つの突起と；（ｂ ）アダプターの外面に形成され、注射器の筒の端部を受け入れる上記針の内面と 取り外し可能に結合するために用いられる取り外し可能の結合手段と；及び（Ｃ ）上記突起の反対側のアダプターの端部に形成される結合手段で、上記結合手段 が注射器のプランジャーのピストンの端部と結合するために用いられる、ものと ；からなっている。

このアダプターのピストン結合手段は自己整列、無妨害の螺旋形のフライト−フ ラット駆動面組合わせ体であり、又、ピストン上の取り外し可能の結合手段が、 アダプターの平らな駆動面と結合する平らな駆動面である。注射器の針手段がア ダプターによって両手段の端部と取り外し可能に結合することが出来、又、この アダプタ一手段が、プランジャ一手段を回すことによって、針手段に近いプラン ジャ一手段の端部の結合手段と結合して用いることが出来る。このアダプタ一手 段が両手段の端部に雌−雄捩子組合わせ体によって取り外し可能に接続すること が出来、又、プランジャ一手段の平らな駆動面結合手段を結合するために用いら れるアダプタ一手段の手段が螺旋形のフライト−フラット−駆動面の組合わせ体 であることが出来る。

注射器の針手段が１つのルアーロックで取り付けられた針であり、このルアーロ ックがアダプタ一手段と結合している。

プランジャ一手段が筒の針端に押され、僅かに後退しながら回転され、結合手段 を作用させたとき、針−ルアーロックの組合わせ体及びアダプターが両手段の端 部から外される。

このアダプターを中空の両手段の針側端部から一部突出させることが出来、又、 針手段と結合する両手段の捩子方向と同じ又は反対向きの捩子方向を持つことが 出来る。このアダプターは注射器の簡の針側端部から部分的に突出するように設 計することが出来る。

［図面の説明〕 第１ａ図は、本発明による注射器の第１の実施例の針と７１１部分とを示す横断 面図、 第１ｂ図は、注射器の第１の実施例の筒の横断面図、第１ｃ図は、注射器の第１ の実施例のプランジャーと、栓と、フックとの側面図、 第１ｄ図は、上記フックの平面図、 第２図は、第１ａ、ｂ、ｃ図に示す各部分の組み立てた注射器の使用直前の状態 を示す断面図、 第３図は、第２図のプランジャーとその栓とフックとを筒の中に完全に押し込み 、フックがハブの中に延びている状態を示す側面図、 第４図は、第３図の状態から、プランジャーを筒の中から、栓、フック、及び針 を筒の中に完全に引き込み、プランジャーの遠位端部をプランジャーの栓の端部 から折り取った状態を示す断面図、 第５図は、注射器のこれに代わる実施例で、ダブルの捩子アクションをする針と 、ノ＼ブ結合機構と、針の反対側のプランジャーの端部とを持ち、上記ハブ結合 機構がその中に空洞を持ち、針とハブとが筒の中に引き出された後にプランジャ ーの端部の開口部に取り付けることが出来ることを示す、側面図、 第６図は、ダブルの捩子アクションをする針とハブ結合機構との詳細図、 第７図は、筒の中に引き込まれた針とハブと、及び、筒の頭側の端部の開口部の 上に被されたプランジャーの折り取られた一部分とを、一部を断面で示す側面図 、第８図は、捩子ロックのプランジャー−針Ｉ＼ブ接続部を持つ、本発明による 注射器の第２の実施例の横断面図、第９図は、右回り又は左回りのカムロックの 回転を行い、プランジャーを針ハブに固定し、針を注射器の筒の中に引き込むご とくにした、プランジャーの第１の設計の第１１図の断面Ａ−Ａに沿う部分断面 図、 第１０図は、プランジャーを針ハブに固定するための第１の右回り又は左回りの カムロックの回転と、プランジャーと針ハブとの間のダブルロック動作を行う第 ２の右回り又は左回りの回転ロック手段とを持つプランジャーの第２の設計を示 す、第１１図の断面Ａ−Ａに沿う部分断面図、第１１図は、第８図に示す注射器 を針の端部から見た平面図、 第１２図は、注射器の筒のハンドルと注射器のプランジャーのハンドルと互いに ４５″をなし、右回りのカムロック動作をする状態を示す第９図の線Ｂ−Ｂに沿 う断面図、第１３図は、楕円形のフランジ・カム・ロックを持つ注射器のプラン ジャーのサイドスコアリングの側面の詳細を示す部分断面図、 第１４図は、第９図に示す注射器のカムロック機構を示す断面図、 第１５図は、スナップ止めソケット型針−ハブ接続部を持つプランジャーの側面 を示す部分断面図、第１６図は、スナップ止めソケット型針−ハブ接続部を持つ プランジャーの側面を示す部分断面図、第１７図は、右回りオプションと組み合 わされた、スナップ止めソケット型針−ハブ接続部を持つプランジャーの側面を 示す部分断面図、 第１８図は、第１６図の線Ａ−Ａに沿う断面図、第１９図は、針−ハブ接続部に 曲がった針を持つ実施例の部分断面図、 第２０図は、針−ハブ接続部に曲がった針を持つ実施例の部分断面図、 第２１図は、右回りオプションを持つ、針−ハブ接続部の曲がった針を持つ実施 例の部分断面図、第２２図は、スロットの中に取り付けられた曲がった針の端部 を持つ、ピストン−プランジャーの端部の斜めの溝の詳細を示す端面図、 第２３図は、曲がった針の端部を把持するためにスロットトの中を回転させられ たピストン−プランジャーの端部の斜めの溝の詳細を示す端面図、 第２４図は、本発明による注射器の別の実施例で、針とハブとを回転して筒から 取り外すことが出来、プランジャーがハブの内面に捩子結合している状態を示す 部分断面図、第２５ａ図は、針とハブとが筒の中に引き込まれ、切り離されたプ ランジャーの遠位端部が中空で捩子の切られたカップ状の開口部を持つ状態を示 す注射器の側面を示す断面図、第２５ｂ図は、破断したプランジャ一部分を筒の 先端の／％ブの雌捩子を切った端部と螺合させた状態を示す注射器の断面図、 第２５ｃ及び２５ｄ図は、別の設計による注射器で、針とハブとを筒の中に引き 込んだとき開けられた、筒の端部の開口部にプランジャーの破断弱点に隣接する 捩子の切られた部分を捩じ込んだ状態を示す断面図、 第２６図は、注射器の更に別の実施例で、この場合は、ピストンを完全に押し込 み回転させた後、このピストンを、アダプターの中の所定の場所にスナップ止め されたラッチと係合させた状態を示す断面図、 第２７図は、針のプラットホームと係合するアダプターの断面図、 第２８図は、第２９図の線Ｃ−Ｃに沿う断面図、第２９図は、第２６図に示した ピストンのラッチ機構の端面図、 第３０図は、アダプターの別の設計を示す側面図、第３１図は、アダプターの別 の設計の断面図、第３２図は、注射器の別の実施例で、アダプターが筒の前端部 から一部延出して装着されている状態を示す断面図、である。

［実施例コ 多くの使い捨て注射器は直径及び長さの異なる各種の交換可能の針を装着して用 いられる。この針は、２つの型を持つ所謂ルアー・コネクターによって接続され 、２つの型がある。

その１つは単純な円錐形のデバイスで、針の基部を受け入れる。この種のものは しばしばルアーチップとして記載されている。針を外すときは、これを単純に引 き抜けば良い。別の型のコネクターはしばしばルアーロックとして記載されてい る。このルアーロックは簡単な捩子を持つロック機構を持ち、これによって、針 の基部を注射器に捩じ込み、捩子を戻さぬ限り抜けないようになっている。この 実施例の説明においては、針を注射器に接続するこのユニバーサルカップリング 機構は、別に指摘しない限り、ルアーコネクターの内のルアーロックが用いられ ているものとする。但し、本発明の請求項は、ルアーチップ及びルアーロックの 両方の機構に関するものである。ルアーロックの交換可能の機能によって任意の 針を着けて注射器の充填及び注射を行うことが出来る。多くの場合、時間を節約 するために、注射に先立って注射器を充填するときは別の径の大きい針を使用し 、皮下注射をするときに、患者の痛みを和らげ、傷を小さくするために、径の細 い針が使用される。更に、同じ針を用いて水薬ビンを刺し、注射器に水薬の充填 を行うと、このビンの栓が汚染されている場合、このビンによって次の針が汚染 される恐れがある。一般的にはこのことによる危険は余り無いが、感染に対して 患者の免疫性が弱い場合は、完全に滅菌した新しい針に交換して注射を行う配慮 が重要となる。

従来の技術は、各種の手段によって針を保護することの出来る注射器について記 載しているがｍ；の中には、針を注射器の筒の中に引っ込めることが含まれるー 、この様な注射器は針の交換機能が無く、即ち、注射器の重要特徴であるユニバ ーサル−ルアーロック接続機構を持っていない。多くの市販されている注射器は ルアーロックを用いている。本発明はルアーロックを用いるものであるから、こ れを日常使用している注射器と交換し、注射器を使い終わるまでの技術又は手順 に何の変更も必要としない。更に、最も一般的な既製品の針を通常の形でこの注 射器に使用することが出来る。

使用後、針を筒の中に引っ込めたならば、注射器のプランジャーをポキンと折る 。これを注射器の先端に捩じ込むことによって、針が注射器の先端から突き出る 恐れを無くしている。これは注射器を扱う保健作業者は勿論、汚染注射器が入っ ているかもしれない袋を後始末する作業者にとってもとって重要なことである。

本発明は注射器に関し、この場合、薬液又は流体を患者に注射するために、又は 患者から流体を抜き取るために、又は有害物質をサンプリングする場合、例えば 工業的に処理する場合、保健作業者又は危険作業従業員等によって使用された後 、廃棄の目的で、これを作業者が変形し、針を注射器の筒の中に引き込み、この 様な作業の間に作業者が誤って針に刺され負傷する危険を無くすことが出来る。

工業的に使用される場合においても、汚染した針が同じように筒の中に引き込ま れて保管され、作業環境及び工程が更に汚染されないようにする。

本発明の注射器のいずれの実施例においても、この針は、患者の皮膚から抜き取 った又は危険な状態で使用した直後、注射器の筒の中に引っ込められる。従って 、針が一時的に危険な患者の体液に又はその他の危険な材料に触れた後は、この 針が作業者に偶然触れることは一切無い。この引っ込めると言う特徴によって、 汚染された針に刺されて怪我をする可能性が全く無くなる。

本発明による安全注射器の操作は非常に簡単で、現在用いられている注射器より ほんの僅か製造費が上がるだけである。

その他の利点は、注射器の設計が一般的に使用されている注射器に非常に良く似 ており、医学関係の作業者が受け入れることに就いて何の抵抗も無いことである 。更に、この注射器の使用方法は作業者に容易に教えることが出来、特別な技術 又は手先の器用さを必要としない。

一般的に市販されている注射器は４つの部分、即ち、使用前に外す針のキャップ と、ルアーロックを持つハブに装着される中空の針と、このハブが取り付けられ る筒と、及び、プランジャーでその先端に栓（ピストン）を持つものと、からな りたっている。このプランジャーが先ず筒の先端に差し込まれ、筒の中に押し込 んで、中空の針を介して流体を筒に吸、入することが出来る。本発明は、各種の 実施例において色々な変形があるが、これらは基本的に市販されている注射器と 外見上異なるところがない。

図面によって説明すると、第１ａ、ｌｂ及び１０図は本発明の針引っ込み式注射 器の１つの実施例を構成する３つの部分をそれぞれ示している。第１ａ図は針２ 及びカップ４の構造及び相互関係を示す断面図で、このカップが注射器の基部６ の中に取り外し可能に取り付けられる。基部６がその内面の下部に雌捩子を持っ ている。第１ｂ図は、筒８と、筒８の上端に位置する部分的に閉ざされた捩子付 きハブの受け入れ端部１０と、及び筒の底の部分を形成する筒の基部１２との構 造的関連を示す断面図である。円形縁状の狭搾部１４が筒８の基部１２の直ぐ上 に形成され、プランジャー１６が筒８の内部から完全に抜は出すことを妨げる止 具の働きをする。この代わりに、製造中針を注射器に一体に取り付け、注射器を 使った後、筒の中に引き込むときにのみ外れるようにすることも出来る。

第１Ｃ図はプランジャー１６の構造を示し、筒８の内腔に遊嵌し、プランジャー １６を筒８の中に手で押し込んだとき、中空の筒８の中の液体（普通薬液）を中 空の針２の中から一般的には患者の体の中に押し出す働きをする。指押し部２０ がプランジャー１６の基部に設けられ、一方、筒１８の基部１２がプランジャー １６を筒８の中に平行に案内する働きをなし、狭搾部１４に当接することによっ てプランジャー１６が筒８から完全に抜は出さないようになっている。栓１８の 先端中央部に５本に技別れした金属のフック２４か取り付けられている。

第２．３及び４図は、組み立て状態にある注射器の各構成部分が各種の位置にあ るときの状態を示す連続した側面図である。第２図は注射器に薬液のごとき流体 が入っているおり、直ぐ使用出来る状態にあるときの状態を示している。流体は 栓１８と捩子付きハブ受入れ端部ｌＯとの間の空間の中に人っている。プランジ ャーＩ６が指押し部２０によって筒８の中に完全に押し込まれると、注射器の中 の流体がプランジャー１６及び栓１８によって針２の孔を通ってその尖端から押 し出される。

これと同時に、フック２４の１本以上の枝が、第３図に示すごとく、カップ４の 内面に係合する。次に、第４図に示すごとく、プランジャーＩ６が筒Ｓから殆ど 完全に引き出されると、フック２４がカップ４とこれに取り付けられている針２ とを、基部６を通って下向きに、筒８の中に引っ張り込む。従って、針２は全て 筒８の中に引き出される。必要ならば、第４図に示すごとく、基部１２から下に 延びるプランジャー１６の部分をその弱点部分で折り、小片に別れた２つの部分 にすることが出来る。

第１ａ図に示すごとく、針の金属部が延ばされてベル形のカップ４を形成し、こ れをプラスチックの基部６の中に差し込み、これに取り付ける。この構造を用い ることによって、この実施例においては、針２とカップ４との間で起こりやすい 破断の発生が最小となる。針２とカップ４とは一体に作られ、この金属が、基部 ６を形成するプラスチックより強いので、金属とプラスチックとの間の分離が促 進される。

プランジャーＩ６を筒８の中に完全に押し込むと、フック２４の１本以上の枝か カップ４の内面に接し、次に、プランジャー１６を引き出すと、フック２４がカ ップ４の内面を引っ張り、これをハブ６から分離する。完全に分離すると、針２ とカップ４とが、プランジャー１６を更に後退させることにより、筒８の中に引 き込まれる。

本発明は作り込まれた安全上の特徴を持っている、即ち、この針２は、案内２２ が筒８の基部の内面縁部の回りに設けられた狭搾部１４と当接する所までしか、 筒８の中を後退しない。

従って、特別に力を掛けない限り、針２、キヤ・ンブ４及びプランジャーＩ６を 筒８から完全に抜き出すことは出来ない。この狭搾部１４は、これら部品を組み 立てるときは、フック２４を持った栓２４とその案内部２２とを１方向式に狭搾 部１４の中に、従って筒８の中に差し込むことが出来るが、これらの部品を完全 に引き出すことは難しいように設計されている。針２がフック２４によって筒８ の中に一旦引き込まれると、最早これを支えるものが無く、筒８の壁面に向かっ て傾き、この針を再び基部６を通して押し出すことは実質的に出来なくなる。

フック２４の枝別れした枝の長さは必ずしも同じ長さの必要は無く、これによっ て針２が１側に傾き易くなる。筒の基部の手前に引き出されたプランジャー１６ の部分を折り欠くことによって、使用済みの針２を基部６を介して押し戻すこと が出来なくなり、従って、針２の鋭い尖端が１１プロから露出することは無い。

又、長い物より、２つに折った短いものの方が捨てるのも容易である。

第５図から３１図までは、体液に対して予防処置を施した本発明の注射器の９つ の別の実施例を示している。

第５図はその１つの実施例を示す側面図で、二段の捩子動作をする、針と基部と の結合機構８０を持っている。針から遠位側のプランジャー１６の端部がその中 に空洞８２を持ち、針２と基部６とを筒８の中に引き込んだ後、この空洞をカッ プ８４及び筒８の端部の開口部とに被せて、このプランジャーを取り付けること が出来る（第７図参照）。

第６図はダブルの捩子動作をする針と基部との結合機構８０の説明図である。機 構８０は、その１側のカップ状開口部に１つの直径寸法を持つ右回りの雌捩子８ ６と、その反対側のカップ状開口部にこれより小さい直径の右回りの雌捩子８８ と、及び、上記雌捩子８８の外側の機構８０の外面に左回りの雌捩子９０とを持 っている。

基部６をこの雌捩子８８の中に捩じ込んだ状態で、この注射器が患者に薬液を注 射するために使用される。使用後、機構８０を操作して針を筒８の中に引き込む ために、プランジャー及び栓１８の頭の端部が雌捩子８６の中に右回りに捩じ込 まれる。

完全に結合したならば、更に右回りの力を左回りの捩子９０に掛けることによっ て、捩子９０が螺合から外される。次に、針２を持った機構８０全体が筒８の中 に引き込まれる。勿論若し必要ならば、これらの右回り及び左回りの方向を逆に して用いることも出来る。

第７図は、針２と基部６とが筒８の中に引き込まれ、プランジャー１６の折り取 られた部分の空洞８２を筒８の頭の端部の開口部及びカップ８４の上に被せた状 態を示している。

第８図は別の実施例を示し、捩子でロックされたプランジャー−接続部を持って いる。第８図に示すごとく、筒８がその中に注射器のプランジャー１６を持って いる。プランジャー１６かその前端に（第８図で言って左側に）ピストン２６を 持ち、これが弾性ゴムめの如き弾性材料で出来ており、筒８の円筒形の内面にぴ ったりと当接している。このピストン２６がプランジャーのフランジ３６によっ てプランジャー１６に接続されている。プランジャー１６の前端部がその中に円 筒形のキャビティーを持ち、その壁面に形成された雌捩子を持っている。基部６ の下の部分にハブの雌捩子３４が設けられており、これが、プランジャー１６の 前端の開口部に形成された雌捩子と螺合するように形成されている。第８図には 又部８の後端部の内面に形成されたピストン止め１５が示されている（第８図で 言って右側）。このピストン止め１５は第１〜４図で説明した狭搾部１４と同じ 目的を持っている。キャップ３２が針２を保護し、基部６の上に取り付けられて いる。このキャップ３２を取り付ければ、針２を引っ込めた後、針が偶然注射器 の前端の開口部から押し戻されて、露出することを防ぐことが出来る。

使用するときは、プランジャー１６とピストン２６とが第８図に示すごとく筒８ の中にある。キャップ３２が外されて、針２が薬液の中に差し込まれる。この時 、基部の雌捩子３４は雌捩子２８と螺合していない。薬液が、指押し部２０とプ ランジャー１６とを筒８から引き抜くことによる吸引作用によって筒８の中に吸 い込まれる点は一般的なものと同じである。所要量の薬液が筒８の中に吸い込ま れたならば、気泡を追い出し、針の尖端を患者の所定位置に差し込む。指押し部 ２０を親指で押すことによって、筒８の中にある薬液を針の孔を介して患者に注 射する。薬液の注射が終わったときは、ピストン２６が第８図に示す位置に移動 している。次に、基部６と針２とを筒８の中に引き込む動作を行わねばならない 。この動作が指押し部２０に時計回りの回転をさせることによって行われる、即 ち、ハブの雌捩子３４をプランジャー１６の端部の雌捩子２８に係合させる（こ の場合は捩子２８．３４が右回りの捩子とする）。

この時初めて、基部６とプランジャー１６とが互いに作用し合って係合する。次 に、指押し部２０を引っばって、筒８の中からプランジャー１６を引き出す。こ の動作によって、基部６と針２とが筒８の中に引き込まれ、ピストン２６の後端 部がピストン止め１５に当接するに至る。この時点で、プランジャーの破断点３ ０は筒８の外に引き出されており、従って、プランジャー１６をこの破断点３０ で２つに折ることが出来る。次に、２つに折られた注射器が完全に安全な形で廃 棄される、これは、有害なビールスに汚染されているかも知れない針２が筒８の 中に引き込まれており、一方、破断点３０で折り取られた注射器１６の一部分は 薬物に全く晒されておらず、従って安全に捨てることが出来るからである。この 破断点３０はプランジャー１６に必ずしも組み込まれている必要は無い。これは 、注射器を２つに折れば捨て易いが、細長い注射器の場合、場合によっては、プ ランジャーの引き出し作業が難しいことがあるからである。

第９図はピストン２６の第１の設計の第１１図の線Ａ−Ａに沿う断面図で、この 場合は、（捩子の形状と言うよりもむしろ）右回りのカムロック回転により、ピ ストン２６の前端部を針の基部に固定し、注射器の筒の中に針２を引き込む。オ プションとして第９図に示したカムロックは指押し部２０に筒８に対して右回り の回転をさせることによって行われる。この様にすると、基部６の底に形成され ているカムロックリッジ４２が回転してカムロック溝４４と螺旋状に結合する。

この組み合わせは、前に説明したごとく、第８図に示すハブの雌捩子３４と雌捩 子２８との組み合わせに置き換わるものである。カムロックリッジ４２をカムロ ック溝４４の中に係合させ、針２と基部６とを筒８の中に引き込むことが出来る 。

第１０図は右回りのカムロック回転を行うプランジャーの第２の設計を示す断面 図である（第９図に示すものと同じ）。

然し、第１０図に示す設計は、又、基部６の底の部分に形成された第２のハブの 縁３８を持っている。このハブの縁３８の目的は、基部６を格納する筒８の内部 に形成された左回りの捩子４０と結合させることである。第１０図に示す代案は 、第９図で説明した、右回りのカムロックリッジ４２とカムロック溝４４との組 み合わせを含むが、これは第２の特徴を持っている。

右回りの雌捩子のハブのリブ３８が基部６の外面に−カムロックリッジ４２の前 −に形成されている。これと螺合する雌捩子４０が筒８の前端部、即ち、基部６ を囲む端部の内面に形成されている。第１０図に示すダブルアクションの実施例 を使う場合は、先ず、筒の基部１２に対して指押し部２０を時計回りの方向（右 回り）に回転させることによって、カムロックリッジ４２をカムロック溝４４に 係合させ、次に、第２の右回り（反時計回り）のハブのリム３８を左回りの雄板 子４０の中に係合させる。針２と基部６とを２つの右回りの撚転によって二重結 合させれば、これらを筒８の中に引き込むことが出来る。このダブルアクション の結合機構によって、プランジャーと基部とが確実に結合する。

第９及び１０図に示した第１及び第２のオプションとしての実施例は第１１から ２３図に示すいずれの実施例にも適用することが出来るものである。又、第１０ 図に示したダブルアクションのロッキング機構は右−右、左−左、右−左、左− 右、いずれの組み合わせでも良い。

第１１図は第８図に示した注射器を針の端部の側から見た平面図で、右回りのカ ムロックリッジ４２の偏心構造を示している。リッジ４２は全体的に楕円形をし ており、この楕円の両端がカムロック溝４４の右回りの溝に係合する（第９又は １０図参照）。

第１２図は第９図の線Ｂ−Ｂに沿う断面図で、注射器の筒の基部１２とこれに対 して４５°時計回りの方向に回転した指押し部２０とを共に示している。この時 計回りの回転によってカムロックリッジ４２がカムロック溝４４の中に係合する 。

第１３図は、注射器のプランジャーの前方の内部開口部に設けられた右回りの側 面切込みを示す側面図で、これが楕円形フランジのカムロックと共に用いられる 。図に示すごとく、螺旋状に角度を持った右回りの１４４によって、右回りの楕 円形のりッジ４２がカムロック溝４４の中に係合したとき、これらが互いに螺旋 状に回転し、確実に係接する。

第１４図は第９図の注射器の実施例のカムロック機構を示す断面図である。筒８ とカムロックリッジ４２とが実線で示されている。破線はカムロック溝４４を示 す。

第１５図はプランジャーＩ６の横断面図で、別の設計による結合機構、即ち、ス ナップオン・ソケット型の針の基部の接続部を備えている。第１６図は第１５図 のスナップオンφソケット型の針の基部の接続部を示す断面図である。この２つ の図に示すごとく、プランジャー１６の前方端部がスナップオン−ファスナー４ ６を持っており、プランジャー１６を強く押すと（図で言って左向きに）、これ が、基部６の底に形成された細長いノブ状の端部４８と係合しこれを抱き抱える 。このスナップオンファスナー４６とノブ４８との結合組合わせは、第９から１ ４図で説明したカムロックリッジ４２とカムロック溝４４との組合わせに置き変 る別の実施例である。第８図の捩子による組合わせ、及び、第９から１４図のカ ムロックによる組合わせと異なり、この場合はファスナー４６とノブ４８とを結 合させるために回転させる必要は無い。スナップオンファスナー４６をスナップ オーバーノブ４８の上に押し被せさえすれば、指押し部２０を筒８から引き離す ことによって、基部６と針２とを筒８の中に引き込むことが出来る。

第１７図は第１５及び１６図で説明した、スナップオンファスナー４６をノブ４ ８の上に肢せる実施例であるが、この場合は、右回りのハブの縁３８と右回りの 捩子４０との二次結合機構をオプションとして持っている（第１０図で説明済み ）。

第１８図は第１６図の線Ａ−Ａに沿う断面図である。スナップオンファスナー４ ６が方形をしており、これがノブ４８の上に被さって結合することが図から判る 。第１８図には又プランジャーのフランジ３６（破線）　、箇８　、針２、及び 筒の基部１２が示されている。第１５から１８図はいずれも円筒形の実施例であ るが、これを六角形又はへ角形にすることが出来る。

その利点は、この形状によって回転動作を針集合体に伝えることが出来、簡単な 引張りよりむしろ回転によってこれを取り壊すことが出来ることである。

第１９及び２０図は別の結合機構を２つの方向から見た横断面図である。即ち、 曲がった針とハブとの結合を行う実施例である。第１９図は第１のオプションを 持っている（即ち、ハブの縁３８と右回りの捩子４０との組合わせを持っていな い）。

第１９図は針の付根が直角に曲げられ、図で言って上向きに突出する端部５０を 形成していることを示す。この端部５０が、プランジャー１６の前端部に形成さ れたスロット即ち溝５２の中に係合している。この端部５０に対してプランジャ ー１６及びピストン２６を約９０°回転させることによって、この端部５０がス ロット５２に係合し、プランジャーの先端部と基部６及び針２とを確実に接続す る。この結合によって、基部６と針２とを筒８の中に引き込むことが出来る。第 ２１図は第１９及び２０図で説明した曲がった針の実施例の１つであるが、この 場合は、基部のリム３８と、基部６に形成された右回りの捩子４０とを含んでい る。前に説明したごとく、オプション１又はオプション２（即ち第９図又は第１ ０図）は既に説明したごとく全ての実施例に適用することが出来る。

第２２及び２３図はスロット５２と針の端部５０との関係を示す説明図で、この スロット５２がプランジャー１６の前端部に形成されている。先ず、曲げられた 針の端部５０がスロット５２の中に差し込まれ（第２２図）、次にその端部５０ が９０°回されて、プランジャー１６の中に形成された溝状の隙間の中に入り、 針２の下端部とプランジャーＩ６とが結合する。

第２４図は注射機の別の実施例を示し、針とハブとを回すことによって筒から外 すことが出来、プランジャーが基部の中に螺合している。針２の根元が捩子６２ によってアダプター６３に、螺合及び取り外し可能に取り付けられる。一方、ア ダプター６３は捩子６４によって筒８に螺合及び取り外し可能に結合される。プ ランジャー１６の前端部が内捩子６５によってアダプター６３の内面に螺合し、 これによって、針２とアダプター６３とを筒８の中に引き込むことが出来る。筒 ８の前端部の内面が“Ｍ′状の形をしている。その両肩の部分によって、筒８の 前端部の開口部から針が抜は出さないようになっている。

第２５ａ図は注射機の側面図で、針とハブとが筒の中に引き込まれ、切り離され たプランジャーの遠位端部に中空で捩子を持つキャップ状の空洞を持っている。

第２５ｂ図は第２５ａ図で切り離されたプランジャーの一部分がハブの押す捩子 付き端部に螺合している状態を示す。

第２５ａ図に示すごとく、筒の前端部はその円周面に雄板子７０を持っている。

これに対応してこれと螺合する雌捩子７２を持つ空洞がプランジャー１６の指押 し端部に設けられている。

必要ならば、このプランジャー１６の指押し端部の一部７４の部分を大きくして 、雄捩子７２を持つ空洞を設けるようにしても良い。

この実施例の場合、プランジャー１６を破断点３０の所で折り、その雄捩子を雄 捩子７０に捩じ込むことによって、注射器８の先端の開口端部を覆うことが出来 る。従って、筒８の両端が塞がれ、汚染した針が筒８から外に偶然飛び出すこと が無くなる。

この代わりに、プランジャーを折ったならば、指押し部の反対側の端部の破面に 近い部分を筒の開口端部に捩じ込んで取り付けるようにすることが出来る。若し 必要ならば、第２の破断点（図示無し）をプランジャーに設け、使う人の選択に よっていずれか一方の破断点で折るようにすることが出来る。

第２５ｃ及び２５ｄ図は注射器の使用経過を示す連続した側面図で、プランジャ ーの破断点３０に近い部分に捩子７８が設けられ、これを、針とハブとを筒８の 中に引き込む時に出来た筒８の端部の開口部の雄捩子７６と螺合させる。

第２６図は注射器の１つの実施例の横断面図で、ピストンが１つのラッチを装備 し、ピストンを完全に押し込み、時計回りの方向に回した後、これがアダプター （プラットホーム）の中に噛み込む。第２６図に示す実施例においては、ルアー 型ロック１００の中に差し込まれ、注射器の筒８の狭搾端部１０と係合する針２ を示す。その遠位端部に指押し部２０を持つプランジャー１６が筒８の中に置か れている。狭搾部１４が、筒８からのプランジャー１６の完全抜き出しを防いで いる。筒８の内腔に密接する栓１８がプランジャー１６の指押し部２０の反対側 の端部に設けられる。

第２６図に示す針の結合及び分離機構は、ルアーロック１００と協動するアダプ ター１０２の組合わせ機構であり、この組合わせ機構が筒８の狭められた端部ｌ Ｏの中に取り付けられている。指押し部２０の反対側のプランジャー１６の端部 が、栓１８の中に形成されたラッチ機構１０４を持っている。このラッチ１０４ に１対の尖端１０６が設けられ、プランジャー１６を完全に押し込んだとき、こ れがアダプター１０２の溝１０８と係合する。このプランジャー１６−アダプタ ー１０２の結合機構、及びこれに続くアダプター１０２−針２の分離機構は次の ごとき連続段階を持つ、即ち、 １）最初の、ピストン及びプランジャーの完全押し込み段階、この段階で、ラッ チ１０４と平らな駆動面１５０を持つリッジ１２０が自動的に一線上に整列する 、これは、自動整列し無妨害の螺旋捩子１１８による、 ２）プランジャー１６の回転段階、この段階でアダプター１０２が捩子１１０か ら外れる、 ３）溝１０８の中への尖端１０６のラッチ止め段階、４）指押し部２０によりプ ランジャー１６を引き出すことによる、注射器の筒８の中への、針２を伴うアダ プター１０２の引き込む段階。

１対の突起１０６をアダプター１０２の各溝１０８に係合させることにより、放 れたアダプター１０２と、ルアーロック＋００を持つ針とを後退させることが出 来る。この時点で、指押し部２０を注射器の狭まった端部１０から遠さかる方向 に引っ張ることにより、針２、ルアーロック１００、アダプター１０２、及び栓 １８を、筒８の中に引き込むことが出来る。

アダプター１０２はこの実施例の主要な特徴である。このアダプターにより、標 準型のルアーロック＋００を、プランジャー１６の端部のラッチ１０４と間接的 に結合することが出来る。

更に、アダプター１１（ｌは、違ったサイズの針２及びルアーロック１００の使 用を可能とするように設計されている。更に、このアダプターは、外側に取り付 けられたアダプターの形状によって、ルアーロックの平らなチップ又はその他の 機構を介して、各種の寸法の針の使用を可能とするように設計されている。

第２６図はプランジャーの狭まった点を示しており、これがプランジャーを２つ に折る助けをしている。若し必要ならば、２か所以上に狭い点を設け、違った点 で折ることが出来るようにする。

第２７図はアダプター１０２の好ましい実施例を示す。鼻部１１２は、標準型の ルアーロック型の針の基部１００の孔の中に取り付けて使用される。左回りの捩 子１１［１が第２７図に示されている。アダプター１０２が鼻部１１２の反対側 にカップ状の縁１１４を持ち、これがラッチ１０４の前端部を受け入れる形をし ている。カップ＋１４の縁の内側に１つの突起１１６が形成されており、これが １対の自動整列、非妨害の螺旋状の雄捩子１１８を持っている。又、１対の平ら な駆動面１５０が突起＋１６の中に形成されている。又、突起＋１６がカップ１ １４と係合する内面に結合溝１０Ｂが形成されている。このアダプターの設計の 利点は、迅速に作用する螺旋状の捩子１１８によって、妨害無しに１列整列が出 来るプランジャーの軸方向の全動作を、整列溝によって強制されるアダプターの 回転無しに行うことが出来る、これは、プランジャーに固有のトルク湾曲による 。

従って、プランジャーを完全に押し込み、平らな駆動面１５０と結合させた後、 回転させることによって、この湾曲が限界まで増加する。更に回転させることに よって、アダプター１０２が回転し、筒８の前端部の捩子座から外れる。この動 作の間、突起１０６と溝１０８とが、アダプターの外れるのに従って結合し、内 部の全集合体の引出しが可能となる。この時点で、指押し部２０によってプラン ジャー１６を時計回りの方向に更に回転させることによって、アダプター１０２ の捩子１１０が狭い端部１０の内面から外れる。この様にして外した後、傾斜し た溝自体によって、ｆ４１０８に係合した突起１０６を持つ針集合体を、指押し 部２０を引くことによって、筒８の内部に簡単に引き込むことが出来る。

第２８図は第２９図の線Ｃ−Ｃに沿う断面図である。この図はラッチ１０４及び 突起１０６の構造の詳細を示す。この実施例においては、ラッチ１０４が、ラッ チ＋０４の中に形成された１対の整列リッジ１２０を持っている。これらの整列 リッジ１２０がラッチ１０４とアダプター１０２との結合を助ける。

第３０図はアダプター１０２の別の設計を示し、第３１図がこのアダプターの断 面で、フレヤー状満１２２を示し、これがラッチ１０４のリッジ１２０を受ける 。このフレヤーがリッジ１２０を溝１２２の中に受け入れる助けをする。この実 施例においては、アダプターは、第２７図のアダプターで示した平らな非障害の 螺旋状の捩子１１８を持っていない。

アダプター１０２がリム１２４を持ち、これがルアーロック１００のリム１２６ と結合し、この２つを互いに保持し、アダプターと注射器の前端部との相補い合 う形状によって流体のシールを行う。

第２６から３１図に示す本発明による実施例は次に列挙する多くの利点を持って いる、即ち： １、この実施例は全てのルアーロック型針接続部と自由に結合することが出来る 。

２、注射器使用中に針を交換することが出来る、即ち、薬液を充填するときと、 患者に注射するときとで、違った針を使用することが出来る。

３、針のプラットホーム（アダプター）の設計により、外側の針接続用形状プラ ットホームを換えるだけで、この注射器に、他の一般的設計の針、又はその他の 設計の針を共に使用することか出来る。

４、針を筒の中に引き込んだ後、折ったプランジャーの軸を被せることによって 、注射器のハブを使用後永久に閉ざすことが出来る。

５、プラットホームとプランジャーとの新規な結合機構により、プランジャーを 軸方向に全面的に移動させることが出来る。突起と溝とが一時的に係合するが、 アダプターが筒の前端部から外れるまで、機能的アタッチメントは発生しない。

この時、突起と溝とのアタッチメントが機能し、プラットホーム（アダプター） をこれに取り付けられた針と共に筒の中に引き込むことが出来る。

第３２図は第２６から３０図に示したものに関する本発明の１つの実施例の断面 図である。この図に示す実施例は、アダプター１３０が筒１３２の前端部から一 部伸び出している状態を示している。標準的ルアーロック１３４が筒１３２の前 端部に形成されている。このルアーロックが標準的右回りの捩子１３５を持つ。

筒１３２が左回りの捩子１３７を持ち、これが、注射器を使用した後、筒１３２ の中に引き込むために、アダプター１３０を放す。針１４０を携えた針の基部１ ３６がアダプター１３０のテーパーの付いた前端部に当接し、ルアーロック１３ ４の右回りの捩子の中に捩じ込まれる。隙間１３８を設けることによって、針の 基部１３６を筒１３２の中に引き込むことが可能となり、アダプター１３０、基 部１３６、及び針１４０の螺合を解き、プランジャーを回転させ、プランジャー ：アダプターの接続機構を結合することによって、これらを筒の中に引き込む。

前に説明したごとく、ルアーチップは針の基部を受け入れる簡単な円錐形のデバ イスでよい。この設計をこの実施例に用い、針の基部１３６とルアーロックの捩 子１３５の捩子結合を無くすことが出来る。

その他の利点は、プラットホームと針の組合わせ体の直径を小さくして、より細 い筒にすることが出来る点である。所定容量の注射器に対して、こうすることに よって注射器の長さが長くなり、従ってより長い針を収容することが可能となる 。ルアーロックの捩子をプラットホームではなく注射器の筒に設けることによっ て、プラットホームと針との組合わせ体が針の基部の幅によって決定され、支持 する外側のプラスチックのルアーロック機構にはよらなくなる。従って、所定容 量に対して筒を可能な限り長くすることが出来る。標準の３ｃｃ注射器が注射器 マーケットの主流を占めている。この標準の３ｃｃ注射器には、皮下注射の場合 、１−１／２インチの針がしばしば使われる。３ｃｃ注射器の筒は針、アダプタ ー、及びプランジャーのコネクターを全て筒に収容するために、少なくとも２− １／２インチの長さにすべきである。

以上の各実施例によって、プランジャーを針の基部に確実に接続し、これを引き 出したとき、プランジャーがノ＼プロと針２とを筒８の中に引き込むことが出来 るようにする各種の手段に付いて説明した。アダプターを含む部分において、も しもプランジャーの接続部が間違った方向に回された場合、プランジャー・アダ プターのカプリングは回転動作を伝えない。これによって締め過ぎに対する安全 機能が与えられる。

若しも正しい回転がアダプターか注射器から外される。これらのことは、アダプ ター及び針を筒の中に引き込む目的に対し、特定の実施例を説明するためのもの であって、その他の方法で接続することも出来る。

以上の開示から当該技術関係者には明らかなごとく、本発明を実施するに当たっ て、多くの代案及び変形を本発明の範囲内で考えることが出来る。従って、本発 明の範囲は次に記載する請求の範囲によって規定される内容によって判断される へきである。

ＦＩＧ、　Ｉａ ＦＩＧ、　２ ＦＩＧ、２７　ＦＩＧ、２８ 国際調査報告 −・惰−ｍ−１＾−一・１１−・　ＰＣＴ／ＣＡ、９０１０００９５国際調査報 告

Claims (49)

【特許請求の範囲】
1. １．細長い中空の筒と、針及び基部と、及び上記中空の筒の中に取り付けられ軸 方向に動かして用いられるプランジャー手段と、によって構成される注射器で、 上記プランジャーによって、上記プランジャーと上記筒の端部との間の上記筒の 内腔の中でポンプ動作が行われるものにおいて、上記プランジャーと上記筒の端 部との間に置かれる１つのアダプターで、上記アダプターの１端が上記基部と上 記筒の端部とを取り外し可能に結合するために用いられ、又、その反対側の端部 が、上記針及び基部に隣接するプランジャーの端部と取り外し可能に結合するた めに用いられる、ものと；上記針及び基部に隣接する端部の結合手段で、上記プ ランジャーが上記筒の端部に向かって上記筒の中に完全に差し込まれたとき、上 記結合手段が上記アダプターの端部と結合し、上記プランジャーを上記筒の端部 から後退させたとき、上記針及び基部と上記アダプターとを上記筒の端部から引 き離し、上記筒の中にこれらを引き入れる、ごとくに用いられるものと；を特徴 とする注射器。
2. ２．（ａ）細長い中空の筒手段と； （ｂ）上記筒手段の１端に設けられた１つのアダプターと取り外し可能に結合す る針及び基部手段と；（ｃ）上記中空の筒手段の中に遊嵌し軸方向に移動するこ との出来るプランジャー手段で、上記プランジャー手段が上記筒手段の中に上記 筒手段の端部に向かう方向に押し込まれたとき、上記プランジャー手段が、上記 プランジャー手段と上記筒手段の上記端部との間の上記筒手段の内腔の中でポン プ動作を行うものと； （ｄ）上記プランジャー手段と上記筒手段の端部との間に置かれるアダプター手 段で、上記アダプター手段がその１端で上記基部手段と上記筒手段の端部と取り 外し可能に結合するために用いられ、又、上記アダプター手段がその反対側の端 部で、上記針及び基部手段に隣接するプランジャー手段の端部と取り外し可能に 結合するために用いられるものと；（ｅ）上記針及び基部手段に隣接する上記プ ランジャー手段の端部に設けられる結合手段で、上記プランジャー手段が上記筒 手段の中に上記筒手段の端部に向かう方向に完全に差し込まれたとき、上記結合 手段が上記アダプター手段の端部と結合するために用いられ、上記プランジャー 手段を上記筒手段の端部から後退させたとき、上記針及び基部手段と上記アダプ ター手段とを上記筒手段の端部から引き離し、上記筒手段の中にこれらを引き込 むごとくに用いられるものと；を含む注射器。
3. ３．上記針手段が１本の中空の針であり、その１端が尖っており、又、上記基部 がこの尖った１端の反対側端部にあり、上記アダプターと係合する形をしている 、請求項２記載の注射器。
4. ４．１つの当接手段が上記筒手段の中に置かれ、これにより、上記筒手段の１端 を介して上記プランジャーを上記筒手段の中に差し込むことは出来るが、上記筒 手段の中からの上記プランジャーの抜け出しを妨げるごとくにする、請求項３記 載の注射器。
5. ５．針の上記結合手段が１つのフックである、請求項２，３又は４記載の注射器 。
6. ６．針及び基部の上記結合手段が雌及び雄捩子の組合わせ体であり、一方の捩子 が上記プランジャー手段の端部に隣接する上記アダプター手段の端部に形成され 、又、他の一方の捩子が上記筒手段の端部に隣接する上記プランジャー手段の端 部に形成される、請求項３記載の注射器。
7. ７．上記結合手段の雄捩子の部分が上記アダプター手段の端部にあり、雌捩子の 結合手段が上記プランジャー手段の端部にある、請求項６記載の注射器。
8. ８．針の上記結合手段がカム及びロックの組合わせ体であり、その一方が上記筒 手段の端部に隣接する針手段の端部に形成され、他の一方が上記筒手段の端部に 隣接する上記プランジャー手段の端部に形成され上記組合わせ体が上記プランジ ャー手段を上記針手段に対して回転させることによって結合する、請求項２記載 の注射器。
9. ９．上記針の結合手段がカム−ロック組合わせ体であり、上記針手段の基部上の 上記カムが、上記プランジャー手段の端部に隣接する針の中に形成された受け入 れ溝と結合し、カムーロック手段が上記プランジャーを上記針手段に対して回転 させることによって結合する、請求項８記載の注射器。
10. １０．上記針結合手段が元の曲げられた外とこの曲がった針の受入れ溝との組合 わせ体であり、その一方が上記筒手段の端部に隣接する針手段の端部に形成され 、他の一方が上記筒手段の端部に隣接する上記プランジャー手段の端部に形成さ れ、この組合わせ体が上記プランジャー手段を上記針手段に対して回転させるこ とによって結合する、請求項２記載の注射器。
11. １１．上記針手段が上記プランジャーに隣接する端部で直角に曲げられ、上記針 手段の曲がった端部に隣接してプランジャーの中に形成された１つの溝と係合し 、上記針手段の曲がった端部と上記プランジャーの中の上記溝とが上記プランジ ャーを上記針手段に対して回転させることによって結合する、請求項１０記載の 注射器。
12. １２．上記針手段が雌及び雄の捩子組合わせ体によって１つのハブに接続される １本の針であり、上記結合手段が上記ブランジャー手段を回転させることによっ て結合する雌及び雄の捩子組合わせ体である、請求項２記載の注射器。
13. １３．上記針手段がカムーロック組合わせ体によって１つのハブに接続される１ 本の針であり、又、上記結合手段が上記プランジャー手段を回転させることによ って結合するカムーロック組合わせ体である、請求項２記載の注射器。
14. １４．上記針手段が上記基部に接続された１本の針であり、この基部が、１つの 雄捩子によって、筒の端部に隣接して上記アダプター手段の端部の中の雌捩子に 取り外し可能に接続され、上記プランジャーの隣接端部をアダプター手段の捩子 と回転によって結合させることによって、上記針及び基部手段とアダプター手段 とが上記筒の中に引き込まれ、次に、上記アダプター手段を回転させることによ って、上記アダプター手段と、上記針手段を結合する上記基部手段とが上記筒手 段から離れる、請求項２記載の注射器。
15. １５．上記針手段に隣接する上記筒手段の端部の中央部分が上記筒手段の内部に 向かって内向きに角度をもって窪んでおり、上記筒手段の中に一旦引き込まれた 上記針手段が上記筒手段の上記端部の開口部から出ることを妨げるごとくにする 、請求項２記載の注射器。
16. １６．上記中空の筒手段から延出する側の上記プランジャー手段の端部に１つの 空洞が設けられ、これが、上記針手段を上記筒手段の中に引き入れた後の細長い 上記中空の筒手段の端部と係合するごとくにして用いられる、請求項２記載の注 射器。
17. １７．上記中空の筒手段から延出する側の上記プランジャー手段の端部が上記プ ランジャー手段のそれ以外の部分から折り取られ、上記針手段を引き入れた後に 上記筒手段の端部に、雄−雌捩子の組合わせによってこれを固定する、請求項１ ６記載の注射器。
18. １８．折り取られたプランジャーが、上記針が外されて上記筒の中に引き入れら れた上記筒の開口端部をプラグとして塞ぐために用いられる、請求項１７記載の 注射器。
19. １９．上記針結合手段が二重の雌捩子の組合わせ体であり、この二重の捩子が上 記結合手段の両端に形成され、１つの雄捩子手段が上記雌捩子の一方の外側の上 記結合手段の外面に形成され、この外側の雄捩子手段が上記二重の雌捩子手段に 対して反対の捩子回転をする、請求項２記載の注射器。
20. ２０．上記結合手段に隣接する上記針の端部が、上記結合手段の隣接する雌捩子 と取り外し可能に結合することの出来る１つの雄捩子を持つ、請求項１９記載の 注射器。
21. ２１．上記結合手段に隣接する上記プランジャーの端部が、上記針手段の雄捩子 と結合する雌捩子に対して反対側の上記結合手段の雌捩子と結合可能の１つの雄 捩子を持つ、請求項２０記載の注射器。
22. ２２．筒と、上記筒の中のピストンと、及び注射機の端部に取り外し可能に取り 付けられる中空の針及び基部ヒッティングとからなる注射器の内部で用いられる 中空のアダプターで、これが： （ａ）上記アダプターの１端に形成される１つのヒッティングで、上記ヒッティ ングが注射器の針に取り付けられた基部と結合するために用いられる、ものと； （ｂ）上記アダプターの中に形成される回転して取り外すことの出来る結合手段 で、上記結合手段が注射器の筒の針及び基部受け入れ端部と取り外し可能に結合 するために用いられる、ものと；及び、 （ｃ）上記ヒッティングの反対側の上記アダプターの端部に形成される回転して 取り外すことの出来る結合手段で、上記結合手段が、上記針及び基部ヒッティン グに隣接する上記ピストンの端部と結合するために用いられる、ものと；を含む 中空のアダプター。
23. ２３．上記ピストンと上記アダプターの結合手段とがピストンを回転することに よって、上記ピストンと上記アダプターとを接続する、請求項２２記載のアダプ ター。
24. ２４．上記アダプターのヒッティングの取り外し可能の基部結合手段が、基部の 中に形成された１つの螺合捩子と結合して用いられる１つの捩子である、請求項 ２２記載のアダプター。
25. ２５．上記針及び基部手段が、上記基部と上記アダプターとに設けられた係合す る螺旋状捩子によって上記筒手段の端部に取り外し可能に結合され、上記アダプ ター手段が、上記プランジャー手段の端部に形成された１つの駆動面によって、 上記針及び基部手段に隣接する上記プランジャー手段の端部の結合手段と結合す るために用いられる、請求項２記載の注射器。
26. ２６．上記アダプター手段が上記筒手段の端部に雌−雄の捩子組合わせ体によっ て取り外し可能に接続され、又、上記プランジャー手段の結合手段を結合するた めに用いられる上記アダプター手段が自己整列面と駆動面とを持っている、請求 項２５記載の注射器。
27. ２７．上記針手段が、１つの雌のルアーロックヒッティングで取り付けられる１ 本の針であり、これが上記アダプター手段と、１つのルアーチップまたはルアー ロックの雄ヒッティングで結合する、請求項２６記載の注射器。
28. ２８．上記プランジャー手段を筒の針の端に向かって押し、上記結合手段を作動 させるために回転したとき、針ールアーロックの組合わせ体と上記アダプターと が、上記アダプターと結合するラッチ手段によって、上記筒手段の端部から外さ れる、請求項２７記載の注射器。
29. ２９．上記アダプターが上記中空の筒手段の針及び基部手段端部から部分的に延 出している、請求項２５記載の注射器。
30. ３０．上記アダプターの筒結合手段が、上記針手段とハブ手段とを結合する上記 筒手段の捩子方向に対して反対方向を向く捩子方向を持つ、請求項２９記載の注 射器。
31. ３１．上記アダプターが注射器の筒の針端部から部分的に突出するごとくに設計 されている、請求項２２記載の注射器。
32. ３２．上記アダプターの筒結合手段が、ルアーロックに結合されている場合、上 記針及び基部手段の回転方向と同じ捩子方向を持つ、請求項２７記載の注射器。
33. ３３．取り外し可能の上記結合手段（ｂ）が、筒の針及び基部端部に形成された 捩子と結合するために用いられる１つの捩子である、請求項２２記載の注射器。
34. ３４．取り外し可能の上記結合手段（ｂ）が上記基部の外面に設けられた１つの 捩子であり、これが、筒手段の中の係合する捩子と結合するために用いられる、 請求項２２記載の注射器。
35. ３５．上記針及び基部手段が、第１の方向に走る１つの捩子組合わせ体によって 上記アダプターと取り外し可能に結合するために用いられ、アダプター−箇結合 手段とアダプター−プランジャー手段が、それぞれ、第２の共通の方向に走る捩 子組合わせ体である、請求項２記載の注射器。
36. ３６．１つの流体吸引又は分配用注射器であって、これが：（ａ）細長い中空の 筒と； （ｂ）針及び基部の組合わせ体で、上記基部が、回転によって、上記筒の１方の 端部に位置する１つのアダプターか、上記筒及び上記アダプターの端部か、のい ずれか一方と取り外し可能に結合して用いられる、ものと；（ｃ）上記細長い中 空の筒の中に取り付けられ、この中を軸方向に動かして用いられる１つのプラン ジャーで、上記プランジャーが上記筒の中を上記筒の端部に向かう方向に押し込 まれたとき、上記筒の、上記プランジャーと上記筒の端部との間に形成される内 腔にポンプ動作を誘起する、ものと；（ｄ）上記プランジャーと上記筒の端部と の間に位置する１つのアダプターで、上記アダプターが、その１端において、上 記針及び基部と、又は上記筒の端部と取り外し可能に結合するために用いられ、 又、上記アダプターの反対側の一方の端部において、上記アダプターが、上記ア ダプターに隣接する上記プランジャーの端部と結合するために用いられる、もの と； （ｅ）上記筒の端部に隣接する上記プランジャーの端部に設けられるアダプター 結合手段で、上記結合手段が、上記プランジャーが上記筒の中に上記筒の端部に 向かう方向に完全に差し込まれたとき、上記プランジャーの回転動作によって、 上記アダプターの端部を結合させるごとくに用いられ、又、上記プランジャーが 上記筒の端部から後退させられたとき、上記針及び基部と上記アダプターとを上 記筒の端部から引き離し、上記筒の内部に引き入れるごとくに用いられる、もの と； を含む、流体吸引又は分配用注射器。
37. ３７．針及び基部が、雌捩子組合わせ体によって筒の端部又は上記アダプターと 取り外し可能に結合することが出来、上記アダプターが上記筒に雌−雄捩子組合 わせ体によって取り外し可能に回転接続され、又、上記アダプターの駆動面と、 上記アダプターに隣接するプランジャーの端部の相補い合う駆動面と、によって 、上記アダプターが上記プランジャーと回転可能に結合することが出来る、請求 項３５記載の注射器。
38. ３８．上記プランジャーに隣接するアダプターの端部が自己整列のランド及び駆 動面を持つ、請求項３７記載の注射器。
39. ３９．上記針及び基部と筒端部との組合わせを行う捩子が１つの方向に走り、上 記アダプターと筒の端部捩子組合わせ体との捩子組合わせ体が反対方向に走る、 請求項３６記載の注射器。
40. ４０．アダプターとプランジャーとを結合する捩子組合わせ体が、針と基部との 捩子組合わせ体の方向に対して逆方向に走っている、請求項３７記載の注射器。
41. ４１．アダプターとプランジャーとを結合する駆動面の作用方向がアダプターと 筒端部との捩子組合わせ体の方向に対して逆方向に走っている、請求項３７記載 の注射器。
42. ４２．上記アダプターが、溝とフィンガーとの組合わせ体を含む軸方向のロッキ ング手段を持つ、請求項２６記載の注射器。
43. ４３．上記ロッキング手段が上記アダプターの中の１つの溝と上記アダプターと 結合するプランジャー手段の端部とを含み、又、上記アダプターが筒から一部離 れたとき上記溝の中に係合する弾力性のフィンガーを含む、請求項４２記載の注 射器。
44. ４４．上記ハブが上記アダプター及び上記筒手段の端部に、共に、係合する、請 求項３記載の注射器。
45. ４５．上記プランジャーが上記筒手段の中から完全に引き出され、上記プランジ ャーがその弱点で折られたとき、上記針、ハブ、及びアダプターが上記筒手段の 中に永久的に閉じ込められる、請求項２記載の注射器。
46. ４６．上記針及びハブ手段に対して遠位のプランジャーの端部がその中に形成さ れた１つの空洞を持ち、上記針及びハブ手段が上記筒手段の中に引き込まれたと き、これが上記細長い中空筒の端部に取り付けられる、請求項２記載の注射器。
47. ４７．上記空洞が捩子の付いた固定結合手段を持つ、請求項４６記載の注射器。
48. ４８．上記弱点が、その１側が他の一側より狭い断面を持つ、請求項４５記載の 注射器。
49. ４９．上記弱点がノッチである、請求項４５記載の注射器。