JPH0550350B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭用および業務用として使用さ
れる電動肉挽機の清掃装置に関するものである。

従来の技術 従来この種の電動肉挽機は第３図のようになつ
ていた。

すなわち、肉挽機本体（以下本体と略す）１に
動力伝達用の電動機２、減速装置３を内蔵してい
た。そして、本体１の前部には、本体１にねじ等
で着脱自在に固定された筒状のスクリユー本体４
を有している。このスクリユー本体４の内側には
螺旋状の山形が数ケ所形成され、開口前端部の外
周にはねじ部４ｂが、さらに外周上部にはマトン
等の投入孔４ａが一体に形成されている。また、
このスクリユー本体４には、スクリユーユニツト
５、回転刃物６、固定刃物７を内蔵している。

スクリユーユニツト５は連続した螺旋状の翼部
を有し、一端部には前記減速装置３と係合する凹
部を有し、他端部には一部が四角形状の平面部を
設け、この平面部には略十字形の回転刃物６をセ
ツトし、スクリユーユニツト５と一体に回転す
る。回転刃物６の前部には、多数の丸孔を有し、
スクリユーユニツト５の軸部に嵌合する固定刃物
７を、スクリユー本体４と回り止めされ設けてい
る。そして、固定刃物７の前部には、スクリユー
本体４のねじ部４ａに締付される本体カバー８を
有している。またスクリユー本体４の投入孔４ａ
には、略箱状の収納箱９を着脱自在に設け、押込
棒１０でマトン等を投入孔４ａに押込むものであ
る。

発明が解決しようとする問題点 従来の構成において収納箱９に入れた肉等を押
込棒１０で投入孔４ａに押込み、電動機２により
回転しているスクリユーユニツト５でひきながら
移動させ、そして最後に回転刃物６と固定刃物７
で確実にひいて固定刃物７の多数の孔から押しだ
すのである。特にマトン等を挽いた後には、本体
１よりスクリユー本体４を取りはずし、本体カバ
ー８をゆるめ、固定刃物７、回転刃物６、スクリ
ユーユニツト５を取りはずす。そして、マトンを
挽いた時にべつとりとついた油脂分を取り除いて
きれいにしておく必要がある。そうしないと、特
に夏期においてはマトン等の油脂分がすぐ、くさ
り異常なにおいを発生させていた。

特にスクリユー本体４においては内部には連続
した螺旋状の山形があり、奥行も深い事から、べ
つとりと付着した油脂分を完全に手軽に除去でき
ないという問題点があつた。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の電動肉挽
機の清掃装置は、電動機および減速機を内蔵した
肉挽機本体と、この肉挽機本体に取り付けられる
側部に投入孔と内壁部にスクリユー刃を有した略
円筒状のスクリユー本体と、このスクリユー本体
の開口前端部より前記スクリユー刃と着脱自在に
螺合し前記投入孔より入る肉をこの螺合部で調理
し前記開口前端部側に搬送するスクリユーユニツ
トとを備えた電動肉挽機において、前記スクリユ
ー本体の開口前端部に着脱でき中央部に孔を設け
たカバーと、この孔に摺動自在に貫通し一端部に
前記内壁部と圧接する多数のブラシ体を植設しか
つ他端部に把手を有した摺動軸と、前記把手を前
記スクリユー本体より離反する方向へ付勢するコ
イルバネとよりなり、前記スクリユーユニツトを
取り外して前記カバーを前記開口前端部に取り付
け前記把手を軸方向に操作したとき前記ブラシ体
が前記内壁部を摺動し内壁部を清掃するようにし
たものである。

作 用 上記手段において、スクリユー本体内面に付着
した油脂分を除去する際には、スクリユー本体の
開口前端部よりスクリユーユニツトを取り出して
ブラシ体をスクリユー本体内に挿着するように清
掃装置のカバーを開口前端部に取り付ける。そし
て把手をスクリユー本体側にいつぱい押し込む。
すると摺動軸の一端部に植設した多数のブラシ体
がスクリユー本体の内壁部に圧接された状態で奥
まで押し込まれる。この圧接、摺動により油脂分
が除去できる。

次に把手をはなすとコイルバネの力により復帰
する。復帰時においても同様油脂分が除去され
る。この動作を数回行なうことにより、スクリユ
ー本体の内周に付着した油脂分が完全に手軽に除
去できるものである。

なおブラシ体に少量の中性洗剤をしみこませ、
上記の動作を行なうと清掃効果がより一層高い。

実施例 以下添付図面にもとづいて本発明の一実施例を
説明する。第１図、第２図において、第２図に示
す電動肉挽機は第３図の従来例と同一構成なの
で、同一符号を付して詳細な説明を省略し、異な
る部分を中心に説明する。

１１はスクリユー本体４の開口前端部に設けた
ねじ部４ｂに着脱自在に螺合するカバーで、中央
部に丸孔１１ａを有している。このカバー１１の
丸孔１１ａには摺動自在な摺動軸１２を設け、こ
の一端部１２ａには多数のブラシ本体１３を植毛
してあり、スクリユー本体４の最大内径よりも外
径を大きくしており、常に圧接させている。

又摺動軸１２の他端部１２ｂには把手１４をか
しめ等により一体に取付けている。

さらにカバー１１と把手１４との間にはコイル
バネ１５を配設し、常に第１図の矢印方向に付勢
している。

以上の構成において第２図に示す電動肉挽機を
上記従来例で説明したように使用して汚れた時
は、次のようにして清掃するものである。すなわ
ち、スクリユー本体４の内周にべつとりと付着し
た油脂分を除去する時には本体カバー８をはずし
て、固定刃物７、回転刃物６、スクリユーユニツ
ト５をスクリユー本体４内より取りのぞく。そし
て、逆に第１図のようにカバー１１をスクリユー
本体４の開口前端部に螺合して取付け、ブラシ体
１３の付いた摺動軸１２をセツトする。そして、
把手１４を奥まで押込む、次に把手１４を離す、
するとコイルバネ１５のバネ力によつて復帰す
る。この動作を数回行なうことにより、摺動軸１
２の一端部のブラシ体１３の外径をスクリユー本
体１４の最大内径より大きくしているので、常に
圧接されている。この圧接、摺動のくりかえしに
より、スクリユー本体１４の内周がこすられて、
べつとりと付着した油脂分が完全に手軽に除去で
きるものである。なお、回転刃物６、固定刃物
７、スクリユーユニツト５は別個にブラシ等で清
掃すればよい。そして、組立ては先に取り付けた
カバー１１をとりはずして摺動軸１２をとりのぞ
いてから、前記とは逆にしてスクリユーユニツト
５、回転刃物６、固定刃物７をセツトし、最後に
本体カバー８を締付けて完了するものである。

発明の効果 以上のように本発明の電動肉挽機の清掃装置は
スクリユー本体の開口前端部に着脱できる中央部
に孔を設けたカバーと、この孔に摺動自在に貫通
し一端部にスクリユー本体の内壁部と圧接する多
数のブラシ体を植設しかつ他端部に把手を有した
摺動軸と、把手をスクリユー本体より離反する方
向へ付勢するコイルバネとで構成し、スクリユー
ユニツトをスクリユー本体より取り出してスクリ
ユー本体の開口前端部にカバーを着脱自在にセツ
トできるようにしているので、摺動軸の把手をも
つて摺動軸を摺動してブラシ体により筒状のスク
リユー本体内を容易に清掃できることはもちろ
ん、カバーによつて摺動軸が所定位置を保つて摺
動案内され、スクリユー本体の筒状内面をかたよ
らず均一に清掃できる。

また、摺動軸はコイルバネによつて自動的に復
帰するので、把手をもつて摺動軸をスクリユー本
体内に押込むだけでよいから非常に作業がやりや
すい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の電動肉挽機の清掃
装置をスクリユー本体にセツトした状態を示す要
部断面図、第２図は同電動肉挽機の外観正面図、
第３図は従来例の正面図である。 ４……スクリユー本体、１１……カバー、１２
……摺動軸、１３……ブラシ体、１４……把手、
１５……コイルバネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機および減速機を内蔵した肉挽機本体
   と、この肉挽機本体に取り付けられる側部に投入
   孔と内壁部にスクリユー刃を有した略円筒状のス
   クリユー本体と、このスクリユー本体の開口前端
   部より前記スクリユー刃と着脱自在に螺合し前記
   投入孔より入る肉をこの螺合部で調理し前記開口
   前端部側に搬送するスクリユーユニツトとを備え
   た電動肉挽機において、前記スクリユー本体の開
   口前端部に着脱でき中央部に孔を設けたカバー
   と、この孔に摺動自在に貫通し一端部に前記内壁
   部と圧接する多数のブラシ体を植設しかつ他端部
   に把手を有した摺動軸と、前記把手を前記スクリ
   ユー本体より離反する方向へ付勢するコイルバネ
   とよりなり、前記スクリユーユニツトを取り外し
   て前記カバーを前記開口前端部に取り付け前記把
   手を軸方向に操作したとき前記ブラシ体が前記内
   壁部を摺動し内壁部を清掃するようにした電動肉
   挽機の清掃装置。