JPH0550252U - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JPH0550252U
JPH0550252U JP10079291U JP10079291U JPH0550252U JP H0550252 U JPH0550252 U JP H0550252U JP 10079291 U JP10079291 U JP 10079291U JP 10079291 U JP10079291 U JP 10079291U JP H0550252 U JPH0550252 U JP H0550252U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
ball
spring
valve seat
inlet side
Prior art date
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Pending
Application number
JP10079291U
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English (en)
Inventor
祥太郎 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 弁シートをボールに押し付けるバネの付勢力
を高温時に弱めるようにすることにより、弁シートのク
リープ現象を防止する。 【構成】 入口側通路7および出口側通路8を有し且つ
両通路7,8の連通部に弁室6を形成してなる弁本体1
と、前記弁室6内に収納され、前記弁本体1を貫通する
回動軸9により回動可能に軸支され且つ開弁時において
前記両通路7,8を連通させるべき貫通孔10を内部に
形成してなるボール3と、該ボール3の入口側および出
口側に配設された合成樹脂製の弁シート4,5と、入口
側弁シート4をボール3側に押圧するバネ12とを備え
たボールバルブにおいて、前記バネ12を、高温時に付
勢力が減少する方向に変形する熱応動材料により構成し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、流体、特に冷凍装置の冷媒の流通を制御するボールバルブに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、分離型冷凍装置における室内ユニットと室外ユニットとの連絡配管の 途中には、閉鎖弁として作用するボールバルブが介設される。このボールバルブ は、運転中には常時開状態とされるが、室内ユニットと室外ユニットとが分離状 態とされる場合(例えば、運搬時等)には閉状態とされる。例えば、移設時におい ては、冷媒漏れ等が問題となるところから、ボールバルブを閉状態としたまま、 窒素ガス等を用いて冷媒漏れ試験を行うことが義務付けられている。
【0003】 ところで、従来から良く知られているボールバルブの構造は、図3に示すよう に、入口側通路7および出口側通路8を有し且つ両通路7,8の連通部に弁室6 を形成してなる弁本体1と、前記弁室6内に収納され、前記弁本体1を貫通する 回動軸9により回動可能に軸支され且つ内部に前記両通路7,8を連通させるべ き貫通孔10を形成してなるボール3と、該ボール3の入口側および出口側に配 設された合成樹脂製の弁シート4,5と、入口側弁シート4をボール3側に押圧 するバネ12とを備えた構成とされている(実公昭63ー12279号公報参照) 。符号2は入口側通路7を構成すべく弁本体1に螺着されるナット、11は入口 側弁シート4が収納される弁シート座金、13は冷凍装置の室内ユニットに接続 される連絡配管、14は連絡配管13を弁本体1に接続するフレアナット、15 は室外ユニットに接続される連絡配管、16は冷媒を室内外ユニットに充填する 冷媒充填孔、17は回動軸9を回動操作しないときに弁本体1に螺着被冠される 弁蓋、18は弁本体1と回動軸9との気密を保つOリングである。
【0004】 上記のような構成のボールバルブを具備した冷凍装置を、既設場所から他の場 所に移設する場合には、回動軸9を回動操作することによってボール3を90度 回動させて、ボール3の貫通孔10が入口側通路7と出口側通路8とを連通しな い姿勢(即ち、図4に示す状態)とし、室内ユニット側連絡配管13を取り外して 、新たな設置場所へ移設することとなっている。従って、室外ユニット側に充填 されている冷媒が移設時に漏れることのないように、ボール3に対して弁シート 4を押し付けているバネ12の付勢力は相当強力となっている。
【0005】 一方、既設場所における運転中においては、圧縮機から吐出された高温のガス 冷媒が入口側通路7から貫通孔10を経て出口側通路8へと流通するため、バネ 12の強力な付勢力によりボール3に押し付けられている合成樹脂製の弁シート 4も高温状態となって膨張し、バネ12による押し付け力によってクリープ現象 を生ずるおそれがある。このようにして弁シート4にクリープ現象が生ずると、 非運転時においてボールバルブを閉弁されて弁シート4の温度が低下した場合に 、弁シート4とボール3との当接力が不足して冷媒の漏れを許容する場合が生ず る。
【0006】 上記のような冷媒漏れの許容は、通常の運転時においてはボール3が開状態と されているため問題とならないが、冷凍装置移設時にはボール3が閉状態とされ ているため大きな問題となる。特に、移設完了後における冷媒漏れ試験時には、 出口側通路8から窒素ガスを圧送するが、この時室外ユニット側の冷媒中に窒素 ガスが漏れ入るおそれがあって冷媒物性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような弁シートのクリープ現象を防止することは、閉鎖弁として使用さ れるボールバルブにおいて、解決を要する重要な課題となってきている。
【0008】 本願考案は、上記課題を解決するためになされたもので、弁シートをボールに 押し付けるバネの付勢力を高温時に弱めるようにすることにより、弁シートのク リープ現象を防止することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案では、上記課題を解決するための手段として、図面に示すよう に、入口側通路7および出口側通路8を有し且つ両通路7,8の連通部に弁室6 を形成してなる弁本体1と、前記弁室6内に収納され、前記弁本体1を貫通する 回動軸9により回動可能に軸支され且つ開弁時において前記両通路7,8を連通 させるべき貫通孔10を内部に形成してなるボール3と、該ボール3の入口側お よび出口側に配設された合成樹脂製の弁シート4,5と、入口側弁シート4をボ ール3側に押圧するバネ12とを備えたボールバルブにおいて、前記バネ12を 、高温時に付勢力が減少する方向に変形する熱応動材料により構成している。
【0010】 請求項2の考案では、上記課題を解決するための手段として、図面に示すよう に、前記バネ12をバイメタル製の皿バネにより構成している。
【0011】
【作用】
請求項1あるいは2の考案では、上記手段によって次のような作用が得られる 。
【0012】 即ち、ボールバルブ内を高温の流体(例えば、吐出ガス冷媒)が流通する場合に は、バネ12(あるいは、バイメタル製皿バネ)が、付勢力を弱めるように変形し 、弁シート4のボール3への押し付け力が低減せしめられるところから、高温流 体により弁シート4が膨張したとしても、弁シート4のクリープ現象が防止され ることとなる。なお、バネ12の付勢力が弱められても、ボール3は開弁状態に あるため流体の漏れを心配することはない。
【0013】
【考案の効果】
請求項1あるいは2の考案によれば、ボールバルブにおけるボール3に対して 弁シート4を押し付けるバネ12を、高温時に付勢力が減少する方向に変形する 熱応動材料(あるいはバイメタル製皿バネ)により構成して、ボールバルブ内を高 温の流体(例えば、吐出ガス冷媒)が流通する場合には、バネ12(あるいは、バ イメタル製皿バネ)が、付勢力を弱めるように変形し、弁シート4のボール3へ の押し付け力が低減せしめられるようにしたので、高温流体により弁シート4が 膨張したとしても、弁シート4のクリープ現象が防止されることとなり、冷凍装 置の閉鎖弁として用いた場合において冷凍装置の移設時等にボールバルブを閉状 態とした場合に、流体(例えば、ガス冷媒)の漏れを防止できるという実用的な効 果がある。
【0014】 なお、バネ12の付勢力が弱められる際には、ボール3は開弁状態にあるため 流体の漏れを心配することはないという利点もある。
【0015】 請求項2の考案によれば、請求項1記載のボールバルブにおいて、バネ12を バイメタル製の皿バネにより構成するようにしたので、極めて簡単な構成により ボールバルブの漏れ発生を防止できるという効果がある。
【0016】
【実施例】
以下、添付の図面を参照して、本願考案の好適な実施例を説明する。本実施例 は、請求項1および2の考案に対応するものである。
【0017】 本実施例のボールバルブは、従来技術の項において既に説明したもの(図3お よび図4に示すもの)と同構造となっているため、全体構造については前述の説 明を参照されたい。
【0018】 本実施例のボールバルブにおける弁シート4,5は、耐熱性にすぐれた合成樹 脂であるテフロン製とされており、ボール3側がボール3の表面に密接可能な球 面状とされている。
【0019】 また、本実施例の弁シート座金11は、前記弁シート4の入口側端面に当接さ れる環状部11aと、該環状部11aの外周から一体に突設されて前記弁シート4 の外周面を被覆する筒状部11bとからなっており、前記環状部11aおよび筒状 部11bにかけて連続する切欠11cを有している。該切欠11cは、弁室6と入 口側通路7とを連通させる均圧通路として作用する。
【0020】 さらに、本実施例のバネ12は、前記弁シート座金11とナット2との間に互 いに向かい合うように介装される一対の皿バネ12a,12bによって構成されて いる。
【0021】 しかして、本実施例においては、前記皿バネ12a,12bのうち入口側に位置 する皿バネ12aは、高温になると付勢力を弱めるように変形する熱応動材料で あるバイメタルにより構成されている。なお、出口側に位置する皿バネ12bあ るいは両方の皿バネ12a,12bを、バイメタルにより構成するようにしてもよ い。
【0022】 上記のように構成したことにより、本実施例のボールバルブは次のように作用 する。
【0023】 例えば、このボールバルブを分離型冷凍装置の閉鎖弁として用いた場合におい て、ボールバルブが低温状態にある時(即ち、運転停止時あるいは閉弁時)におい ては、皿バネ12aは通常の付勢力を作用させるが、弁シート4が非膨張状態に あるので、弁シート4がボール3に過剰に押し付けられることがないためクリー プ現象は生じない。
【0024】 一方、冷凍装置の運転中においては、ボールバルブ内を高温の吐出ガス冷媒が 流通するため弁シート4が膨張するが、図2に示すように、皿バネ12aが付勢 力を弱める方向に変形することとなる。この時の皿バネ12aの自然状態におけ る高さH2は、低温状態における高さH1(図1参照)より低くなっている。すると 、弁シート4をボール3に押し付ける力が低温時と同等かそれより小さくなるこ ととなり、弁シート4のクリープ現象が防止される。従って、その後、ボールバ ルブが低温状態となった場合にも、弁シート4とボール3との当接力に変化が生 じないこととなるため、冷凍装置移設時等にボールバルブを閉状態としても、冷 媒漏れが発生するということはなくなる。
【0025】 本願考案は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、考案の要旨を逸脱 しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例にかかるボールバルブの低温
時の状態を示す要部拡大分解断面図である。
【図2】本願考案の実施例にかかるボールバルブの高温
時の状態を示す要部拡大分解断面図である。
【図3】一般のボールバルブの開弁状態を示す縦断面図
である。
【図4】一般のボールバルブの閉弁状態を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1は弁本体、2はナット、3はボール、4,5は弁シー
ト、6は弁室、7は入口側通路、8は出口側通路、9は
回動軸、10は貫通孔、12はバネ、12a,12bは皿
バネ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口側通路(7)および出口側通路(8)を
    有し且つ両通路(7),(8)の連通部に弁室(6)を形成し
    てなる弁本体(1)と、前記弁室(6)内に収納され、前記
    弁本体(1)を貫通する回動軸(9)により回動可能に軸支
    され且つ開弁時において前記両通路(7),(8)を連通さ
    せるべき貫通孔(10)を内部に形成してなるボール(3)
    と、該ボール(3)の入口側および出口側に配設された合
    成樹脂製の弁シート(4),(5)と、入口側弁シート(4)
    をボール(3)側に押圧するバネ(12)とを備えたボール
    バルブであって、前記バネ(12)を、高温時に付勢力が
    減少する方向に変形する熱応動材料により構成したこと
    を特徴とするボールバルブ。
  2. 【請求項2】 前記バネ(12)を、バイメタル製の皿バ
    ネとしたことを特徴とする前記請求項1記載のボールバ
    ルブ。
JP10079291U 1991-12-06 1991-12-06 ボールバルブ Pending JPH0550252U (ja)

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