JPH0549294U - グローブボックス - Google Patents
グローブボックスInfo
- Publication number
- JPH0549294U JPH0549294U JP10861191U JP10861191U JPH0549294U JP H0549294 U JPH0549294 U JP H0549294U JP 10861191 U JP10861191 U JP 10861191U JP 10861191 U JP10861191 U JP 10861191U JP H0549294 U JPH0549294 U JP H0549294U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- glove box
- resin plate
- synthetic resin
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】ガス流出入口を有する透明合成樹脂板製の密閉
外箱の内部に一定空間を介してガス流出入口を有する透
明合成樹脂板製の密閉内箱を設置することを特徴とする
グローブボックス。 【効果】本考案によれば、透湿性を有する合成樹脂板製
のグローブボックスであっても箱内の湿度が増加するこ
となく、吸湿性の高い物質を吸湿させることなく、容易
に取扱うことができる。
外箱の内部に一定空間を介してガス流出入口を有する透
明合成樹脂板製の密閉内箱を設置することを特徴とする
グローブボックス。 【効果】本考案によれば、透湿性を有する合成樹脂板製
のグローブボックスであっても箱内の湿度が増加するこ
となく、吸湿性の高い物質を吸湿させることなく、容易
に取扱うことができる。
Description
【0001】
本考案はグローブボックス、特には水分を嫌う物質を取り扱う場合に使用する グローブボックスの構造に関するものである。
【0002】
透明なアクリル樹脂製のグローブボックスは透光性に優れており、ボックス内 部が明るいため取扱物質を直視しながら操作できる長所がある。然しながらアク リル樹脂に限らず、透光性樹脂は透湿性を有しており、ステンレス製のグローブ ボックスに比べて露点が高くなる。即ち一例として同じガス精製装置を使用して 比較した場合、ステンレス製グローブボックスでは到達露点が−85℃と低いの にアクリル樹脂製グローブボックスでは−72℃と高くなる。因みに、アクリル 樹脂の透湿性は2.8g/m2・24hrであり、ポリカーボネート樹脂のそれは3.6 、ステ ンレスは0であることから到達露点の差はこの透湿性の差に由来することが判明 した。
【0003】
本考案はこのような欠点を解決しようとするもので、合成樹脂の透光性を損な うことなく露点をステンレス並みのレベルまで向上させたグローブボックスを提 供しようとするものである。
【0004】
本考案者等はかかる課題を解決する為にグローブボックスの構造を研究して本 考案に到達したもので、その要旨とするところは、 ガス流出入口を有する透明合成樹脂板製の密閉外箱の内部に一定空間を介して ガス流出入口を有する透明合成樹脂板製の密閉内箱を設置することを特徴とする グローブボックスにある。 以下本考案を図面に従って詳細に説明する。 図1は本考案グローブボックスの上面図で外箱1と内箱2との二重構造の箱か らなり、両箱の間には一定の空間を有する。また、外箱には乾燥ガスの流出入口 1A、1Bを、内箱には循環ガスの流出入口2A、2Bを付ける。別に所謂グロ ーブ4を外箱壁板、内箱壁板を貫通して配置し、パスボックス5(取扱物質搬出 入口に密閉扉を設けた箱)を設ける。循環ガスはグローブボックスとは別の場所 に設置した循環ガス精製装置3と循環ガス流出入口とを配管で接続している。循 環ガス精製装置は、水分を吸着するためのモレキュラーシーブと酸素を吸着する ための還元銅触媒が2:1の割合で充填された吸収塔と、ガスを循環するための ブロワーから構成されている。図2は側面図で記号は図1に同じである。
【0005】
本考案でいう内箱2、循環ガス精製装置3、グローブ4およびパスボックス5 から成るグローブボックスは従来公知のグローブボックスで、取扱物質が例えば 吸湿性の高い無水沃化物、無水塩化物で処理後水分の増加のないようにするため には、箱内ガスを循環ガス精製装置3内に取り込み、水分を吸着物質による吸着 法、圧縮冷媒による脱湿法等により除去した後乾燥ガスを送り込んで循環する。 しかし箱内部と大気との間に湿度差があると透湿性の高いアクリル樹脂板を通し て水蒸気が箱内部に侵入して湿度が増加し、取扱物質が吸湿することになる。こ れに反して、本考案の外箱、内箱の二重構造のグローブボックスでは両箱間の空 間に絶えず乾燥空気や窒素ガス等の乾燥不活性ガスを流し込めば、この空間と内 箱内部との間の湿度差は少ないので、内箱内部の湿度が増加することはなく、透 湿性のある合成樹脂板でグローブボックスを作製しても内箱で吸湿性物質を取扱 っても吸湿することは無い。
【0006】
図1に示したような二重構造グローブボックスをアクリル樹脂板で作製した。 外箱、内箱の寸法は夫々 1,000× 800× 800mm、 900× 700× 700mm、板厚は 外箱を5mmt 、内箱を10mmt とした。外箱には乾燥ガスとして露点−50℃の窒素 ガスを常時100cc/min.の流量で流し、内箱には循環ガス精製装置より露点−90℃ のアルゴンガスを200L/min. の流量で流したところ、運転開始7日後の内箱内の 露点は−85℃に達した。この内箱に水分100ppmの無水塩化イットリウムの粉末50 g を置き、24時間放置したが、無水塩化イットリウムの水分に変化はなかった。
【0007】
従来の一重構造のグローブボックスを本考案の内箱に相当する大きさに板厚10 mmt のアクリル樹脂板で作製し、相対湿度50%、温度22℃の大気下に置き、露点 −90℃のアルゴンガスを200L/min. の流量で流したところ、運転開始7日後のグ ローブボックス内の露点は−72℃になった。このグローブボックス内に水分100p pmの無水塩化イットリウムの粉末50g を置き、24時間放置したところ、無水塩化 イットリウムの水分は250ppmに増加していた。
【0008】
本考案によれば、透湿性を有する合成樹脂板製のグローブボックスであっても 箱内の湿度が増加することなく、吸湿性の高い物質を吸湿させることなく、容易 に取扱うことができる。
【図1】本考案のグローブボックスの実施態様の一例を
示す上面説明図。
示す上面説明図。
【図2】本考案のグローブボックスの実施態様の一例を
示す側面説明図。
示す側面説明図。
1 外箱 2 内箱 3 循環ガス精製装置 4 グローブ 5 パスボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 綿谷 和浩 福井県武生市北府2丁目1番5号 信越化 学工業株式会社磁性材料研究所内 (72)考案者 福田 恭彦 福井県武生市北府2丁目1番5号 信越化 学工業株式会社磁性材料研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】ガス流出入口を有する透明合成樹脂板製の
密閉外箱の内部に一定空間を介してガス流出入口を有す
る透明合成樹脂板製の密閉内箱を設置することを特徴と
するグローブボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10861191U JPH0549294U (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | グローブボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10861191U JPH0549294U (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | グローブボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549294U true JPH0549294U (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=14489193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10861191U Pending JPH0549294U (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | グローブボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0549294U (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009090793A1 (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-23 | Taiyo Nippon Sanso Corporation | 凍結保存装置 |
JP2009190163A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-08-27 | Taiyo Nippon Sanso Corp | グローブボックス |
JP2013240850A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Manzen Koki Kk | 不活性ガス循環精製装置付グローブボックス |
JP2016178086A (ja) * | 2012-11-30 | 2016-10-06 | カティーバ, インコーポレイテッド | ガスエンクロージャアセンブリおよびシステム |
JP2019103517A (ja) * | 2019-03-12 | 2019-06-27 | ウシオ電機株式会社 | 生物収容器 |
JP2019103433A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | ウシオ電機株式会社 | 生物収容器 |
JP2023063854A (ja) * | 2021-10-25 | 2023-05-10 | 本田技研工業株式会社 | 乾燥空間作製装置および乾燥空間作製方法 |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP10861191U patent/JPH0549294U/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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