JPH0548974U - 皮革製ゴルフ用ティー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］皮革の特性がゴルフ用ティーに適しており、し
かも端切れ皮革を利用することができる点に着眼して、
重厚感、高級感を具備し、折損がなく、またインパクト
時の力の消耗を解消するとともに、クラブヘッドの衝突
によって遠くえ弾き飛ばされて紛失することのないとこ
ろの皮革製ゴルフ用ティーを安価に提供することを目的
としている。 ［構成］皮靴の製作時に生じた一枚の端切れ皮革シート
から、絞り加工手段により相互に連接部１で接続された
複数のティー単体２を絞出形成するとともに、前記連接
部１には分離用切り込み３を形成した構成であり、絞り
加工によってピン部４は、土中に差し込むのに支障のな
い硬度に形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はゴルフ競技において、第一打目のショット時に使用するゴルフ用ティ ーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフ用ティーには、木製のもの、プラスチック製のものがあり、いずれも量 産に適し、着色が自由で審美性があることから、広く使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、プラスチック製のティーは、重厚感、高級感がなく、また木製のテ ィーは折損が著しく繰り返し使用には耐えない点に問題があり、さらにいずれの ティーも衝撃吸収性がないために、ショット時のクラブヘッドとの衝突で弾き飛 ばされて紛失する場合が多い点にも問題があった。 一方、皮革は重厚感、高級感を具備し、衝撃吸収性も良いものであるが、皮革 製の靴の製造時に生じる多くの皮革の端切れは、材料ロスとして廃棄されている のが現状であり、これの有効利用が切望されている。 本考案は皮革の特性がゴルフ用ティーに適しており、しかも端切れ皮革を利用 することができる点に着眼して、重厚感、高級感を具備し、折損がなく、またイ ンパクト時の力の消耗を解消するとともに、クラブヘッドの衝突によって遠くへ 弾き飛ばされて紛失することのないところの皮革製ゴルフ用ティーを安価に提供 することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の皮革製ゴルフ用ティーは、一枚の皮革シートから、絞り加工手段によ り相互に連接部で接続された複数のティー単体を絞出形成するとともに、前記連 接部には分離用切り込みを形成したことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

上記のように構成した皮革製ゴルフ用ティーは、皮革製靴製作時に生じる端切 れ皮革を原材料として用いることができるとともに、ティー単体相互が接続部で 連結され、該連結部からティー単体に分離して使用できるものであるから、絞り 加工手段により多数が同時に製作できるようになって、ティー単体の単価が安価 となる。またゴルフ用ティーを皮革製とすることによって、皮革の有する重厚感 、高級感が最大限に生かされると共に、打撃吸収性により、ティーショット時に おけるクラブヘッドのティーへの衝突衝撃が緩和され、ヘッドにキズを与えず、 ティーの弾き飛ばしを抑え、ティーの折損を招来することが解消される。

【０００６】

【実施例】

本考案の皮革製ゴルフ用ティーの実施例を図に基づいて説明すると、図１は第 一実施例に係るゴルフ用ティーを一部破断して示した正面図、図２は平面図、図 ３は第二実施例に係るゴルフ用ティーを一部破断して示した正面図、図４は第二 実施例のティー単体を示す正面図である。 第一実施例に係る皮革製ゴルフ用ティーは、一枚の皮革シートから、絞り加工 手段により相互に連接部１で接続された複数のティー単体２を絞出形成するとと もに、前記連接部１には分離用切り込み３を形成した構成であり、絞り加工によ ってピン部４は、土中に差し込むのに支障のない硬度に形成される。

【０００７】 上記の皮革製ゴルフ用ティーにおいて、一枚の皮革シートは、皮革製靴製作時 に生じる端切れ皮革を使用し、また、使用に際しては、分離用切り込み３部から 一個を分離して、通常のゴルフ用ティーと同様に使用するものである

【０００８】 第二実施例に係る皮革製ゴルフ用ティーは、第一実施例と同様、一枚の皮革シ ートから、絞り加工手段により相互に連接部１で接続された複数のティー単体２ を絞出形成するとともに、前記連接部１には分離用切り込み３を形成するのであ るが、連接部１が所定の幅と長さを有し、分離用切り込み３部から分離した状態 において、ティー単体２の側方へ連接部１がベラ状に垂れ下がる構成としたもの である。

【０００９】 このように連接部を垂れ下げると、ティー上のゴルフボールを打った時に、ク ラブヘッドの一部が連接部に衝突して音を発生するようになる。この音はクラブ ヘッドのスイートスポットにゴルフボールが当たった時に最も快音を発生するが 、そうでない場合には鈍い音となるから、正確なショットとミスショットが音に より判別できるようになる。また垂れ下がった連接部をターゲットラインの後方 になるようにティーを差し込むことによって、スイングの方向性を確認すること ができるとともに、連接部がティーを保護して損傷を防止し、さらに連接部の存 在によって、ティーの飛び跳ねを抑え紛失を防止するようになる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明した本考案の皮革製ゴルフ用ティーは、一枚の皮革シートから、絞り 加工手段により相互に連接部で接続された複数のティー単体を絞出形成するとと もに、前記連接部には分離用切り込みを形成したから、皮革製靴製作時に生じる 端切れ皮革を原材料として用いることができるとともに、ティー単体相互が接続 部で連結され、該連結部からティー単体に分離して使用できるものであるから、 絞り加工手段により多数が同時に製作できるようになって、ティー単体の単価が 安価となり、またゴルフ用ティーを皮革製とすることによって、皮革の有する重 厚感、高級感が最大限に生かされると共に、打撃吸収性により、ティーショット 時におけるクラブヘッドのティーへの衝突衝撃が緩和され、ヘッドにキズを与え ず、ティーの弾き飛ばしを抑え、ティーの折損を防止することができ、耐久性に 優れたゴルフ用ティーを安価に提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一実施例に係るゴルフ用ティーを一部破断し
て示した正面図である。

【図２】図１に示したゴルフ用ティーの平面図である。

【図３】第二実施例に係るゴルフ用ティーを一部破断し
て示した正面図である。

【図４】第二実施例のティー単体を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 連接部 ２ ティー単体 ３ 分離用切り込み ４ ピン部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一枚の皮革シートから、絞り加工手段に
   より相互に連接部で接続された複数のティー単体を絞出
   形成するとともに、前記連接部には分離用切り込みを形
   成したことを特徴とする皮革製ゴルフ用ティー。
2. 【請求項２】 連接部が所定の幅と長さを有し、分離用
   切り込み部から分離した状態において、ティー単体の側
   方へベラ状に垂れ下がる請求項１記載の皮革製ゴルフ用
   ティー。