JPH0548326Y2 - - Google Patents

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JPH0548326Y2
JPH0548326Y2 JP16365288U JP16365288U JPH0548326Y2 JP H0548326 Y2 JPH0548326 Y2 JP H0548326Y2 JP 16365288 U JP16365288 U JP 16365288U JP 16365288 U JP16365288 U JP 16365288U JP H0548326 Y2 JPH0548326 Y2 JP H0548326Y2
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JP
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sheath
tape
ptfe
core wire
geothermal
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、地熱発電所等の建設に先だち、地熱
貯留層を探査するために用いられる地熱検層用ケ
ーブルに関する。 〔従来の技術およびその課題〕 地熱利用、例えば地熱発電所の建設に際して
は、地熱貯留層の分布、及びその状況(温度・圧
力・含有成分等)を詳細に探査し、地熱を安定し
て取出し有効に活用する必要がある。 この探査に用いられるケーブルは、地熱検層用
ケーブルと呼ばれ、その使用環境は極めて苛酷な
もので、その延設長さは地下600m〜3000mにも
なり、圧力は60〜300Kgf/cm2以上、温度は250℃
〜300℃で、そこにはSO4、SO4−Cl、HCO2
S4、Cl−SO4、Cl−HCO2などを含有する酸性・
中性の熱水が充満している。 このような環境下では、シースをなす絶縁材料
の分子間を高圧の熱水が滲透し所望の電気特性が
得られなくなる。 そこで、本考案者等は、このような環境に耐え
得るケーブルを第1図及び下記第1表に示す構成
で試作した。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案にあつては、
撚線導体上にPTFEテープを巻回、又はPTFEを
押出成形して絶縁層を形成し、この絶縁層を焼成
して絶縁心線とし、この絶縁心線を複数本、耐熱
繊維からなる介在と共に撚合わせて芯線とし、こ
の芯線上に、耐熱性プラスチツクテープを巻回し
てシースを形成し、このシース上に、ステンレス
パイプを被せてシース断面が縮径前の95%〜90%
となるように縮径してなる構成としたのである。 上記耐熱性プラスチツクテープとしては、
PTFE、ポリテトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、
PFAという)を挙げることができ、その巻回構
成(シース)は、PTFEテープ(以下、単に
PTFEと記した場合は末焼成・焼成の両者を含
む)のみを巻回し、末焼成のものを含む場合はこ
れを焼成するもの、導体上にPTFEテープを巻回
した後、PTFEテープ、PFAテープを、適宜な
順に且つ最上層がPTFEテープになるように巻回
してこれを焼成するもの、等が考えられるが、
PTFEは、導体上を焼成、外を末焼成とすること
が好ましい。 なお、ステンレスパイプの縮径によるシース断
面が縮径前の95%〜90%となるようにしているの
は、ステンレスパイプを適度に縮径することによ
り、ケーブル内の種々の隙間を押しつぶし、且
つ、ステンレスパイプとケーブルとの密着状態を
良好にし、その密着状態が繰返し使用によつて変
化することのないようにするもので、シース断面
が縮径前の90%より小さくなると、絶縁心線の絶
縁層破壊が生じ、95%より大きい場合はシース内
に隙間が残るか、ケーブルをステンレスパイプと
の密着性が悪くなる。 〔作用〕 上記の如く構成する本考案に係る地熱検層用ケ
ーブルは、シースが耐熱性プラスチツクテープの
巻回層で形成され、そのシース上にステンレスパ
イプを被嵌して縮径したので、シースを構成する
テープ間の隙間及びシースとパイプの隙間がなく
なつて、相互に密着した状態となつており、耐走
水性がより向上するとともに、金属シースとする
ことにより、外部からの耐透水性も向上してい
る。 〔実施例1〕 第3図に示すように、0.18mmφニツケルメツキ
軟銅線19本を銅心撚した0.9mmφの導体1上に、
PTFEを0.17mm厚さになるように、PTFE押出機
により押出被覆し、このPTFE絶縁層2を焼成し
たのち、この上にガラス編組3を施して1.64mmφ
の絶縁心線4とする。 この絶縁心線4を7本、アラミツド繊維介在
5と共に撚合せて芯線6を形成し、この芯線6の
上に、50μmPTFE焼成テープ7a一回巻き、
100μmPTFE未焼成テープ7b一回巻き、20μm
PFAテープ9a一回巻き、100μmPTFE未焼成
テープ7c一回巻きした後焼成して6.20mmφのシ
ース7とする。 このシース7上にステンレスパイプ8を被嵌し
て、このステンレスパイプ8をスウエージングロ
ールにかけて前記シース7の外形断面積が92%に
なるように(8%減少)に縮径する。その上に
0.8mmφステンレス線29本を、更にその上に1.0mm
φステンレス線29本を横巻き巻回外(鎧)装10
して、本考案に係る地熱検層用ケーブルaを得
る。 〔実施例2〕 第4図に示すように、前記実施例1において、
シース7を、次の構成とした他は同一である。 すなわち、シース7は、芯線6上に100μm
PTFE焼成テープ7a一回巻き、100μmPTFE未
焼成テープ7b一回巻き、25μmPFAテープ9a
一回巻き、100μmPTFE未焼成テープ7c一回巻
き、25μmPFAテープ9b一回巻き、100μm
PTFE未焼成テープ7d一回巻き後焼成したもの
である。なお、そのシース径は6.30mmφ、ステン
レスパイプ8径は8.00mmφであつた。 上記実施例において、PFAテープを介在した
のは、PFAは、所要温度、例えば293℃以上の温
度になると流動性を持つようになり、シース7焼
成時、その焼成温度は前記温度以上となるため、
焼成までの温度ではテープ巻きの重なり部に存在
した微妙な間隙は、焼成温度によつて流動性をも
つたPFAが入りこんで充満して水分の浸入が阻
止されるからである。 ここで、PFAテープ9a,9bの厚さが過大
となると、流動化したPFAが行きどころを失い
返つて浸水防止効果がなくなり、一方、過少のと
きはテープ巻層間を充められず、これもまた浸水
防止効果を得ることができない。従つて、その厚
さは実際の製造・実験結果により適宜に決定す
る。 尚、上記各実施例で、ガラス編組3に代えて、
PTFE繊維、セラミツク繊維、フエノールホルム
アルデヒド架橋繊維、炭素繊維等の耐熱繊維を用
いることができ、介在5はアラミツド繊維に代え
て上記耐熱繊維を用いることもできる。 また、絶縁層2はPTFEテープを巻回して形成
することができ、さらに、上記ガラス編組3及び
外装10は省略してもよい。 〔効果確認試験〕 第2図において、プルーブB内及びその近くの
ケーブルを上記実施例1、2のケーブルで構成
し、地熱井Pに投入して実装試験を行つた。尚、
実装状態は地下1100m、温度250℃、圧力50Kg
f/cm2で、実装時間は3時間であつた。 上記実装試験の結果、両実施例1、2共に異常
が発見されなかつた。 また、上記実装試験の地熱井Pの深さ、圧力、
温度はそれ程きびしいものではないため、将来、
深さ3000m級の地熱井Pで検層することを想定し
て、330Kgf/cm2・330℃の条件を設定できるオー
トクレーブQ中に本実施例の地熱検層用ケーブル
aをセツト(第5図参照)し、330Kgf/cm2・330
℃、3時間の仮想試験を行つたが、両実施例1、
2共に異常は見られなかつた。 〔考案の効果〕 本考案に係るケーブルは、以上のように構成さ
れるので、耐走水性及び耐透水性が向上し、例え
ば延設長さ:3000m程度、圧力300Kgf/cm2以上、
温度300度以上及びSO4等含有の雰囲気の苛酷な
環境下においても、十分に使用に耐え得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は地熱検層用ケーブルの断面図、第2図
は、地熱高温高圧検層用説明図、第3図及び第4
図は、本考案に係る地熱検層用ケーブルの各実施
例の断面図、第5図は効果確認試験説明図であ
る。 1……導体、2……絶縁層、3……ガラス編
組、4……絶縁心線、5……介在、6……芯線、
7……シース、7a……PTFE焼成テープ、7
b,7c,7d……PTFEテープ、8……ステン
レスパイプ、9a,9b……PFAテープ、10
……ステンレス鋼線巻回外装、B……プルーブ、
P……地熱井、a……ケーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 撚線導体上にポリテトラフルオロエチレン(以
    下、PTFEという)テープを巻回、又はPTFEを
    押出成形して絶縁層を形成し、この絶縁層を焼成
    して絶縁心線とし、この絶縁心線を複数本、耐熱
    繊維からなる介在と共に撚合わせて芯線とし、こ
    の芯線上に、耐熱性プラスチツクテープを巻回し
    てシースを形成し、このシース上に、ステンレス
    パイプを被せてシース断面が縮径前の95%〜90%
    となるように縮径してなることを特徴とする地熱
    検層用ケーブル。
JP16365288U 1988-05-12 1988-12-16 Expired - Lifetime JPH0548326Y2 (ja)

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JP16365288U JPH0548326Y2 (ja) 1988-05-12 1988-12-16

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JP6238688 1988-05-12
JP16365288U JPH0548326Y2 (ja) 1988-05-12 1988-12-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0244210U JPH0244210U (ja) 1990-03-27
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