JPH0546560Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0546560Y2
JPH0546560Y2 JP11407487U JP11407487U JPH0546560Y2 JP H0546560 Y2 JPH0546560 Y2 JP H0546560Y2 JP 11407487 U JP11407487 U JP 11407487U JP 11407487 U JP11407487 U JP 11407487U JP H0546560 Y2 JPH0546560 Y2 JP H0546560Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller
blade
flow
front propeller
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11407487U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6418997U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11407487U priority Critical patent/JPH0546560Y2/ja
Publication of JPS6418997U publication Critical patent/JPS6418997U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0546560Y2 publication Critical patent/JPH0546560Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、一般商船、艦艇等に使用される舶用
の二重反転プロペラ装置に関する。
「従来の技術」 従来、二重反転プロペラ装置は、例えば第5図
に示すように、左ピツチ角のプロペラ翼1を有し
て左方向に回転する前側プロペラ2と、右ピツチ
角のプロペラ翼3を有して右方向に回転する後側
プロペラ4とが前後に同軸上に配置されており、
両プロペラ2,4によつてそれぞれスラスト(推
力)を発生させるとともに、前側プロペラ2の後
流に含まれる回転流のエネルギを、逆回転する後
側プロペラで回収して、プロペラ効率を向上させ
るようにしている。
「考案が解決しようとする問題点」 しかし、前側プロペラ2で発生させた回転流の
エネルギを、後側プロペラ4によつて完全に回収
することは困難である。
第6図に基づいて説明すると、前側プロペラ
が、回転数n1、半径R1位置における周速度2πn1
R1、ピツチ角φ1で後から見て右回転している際
に、軸方向流入速度UA1に回転成分を含む誘導速
度k2U1が加わることにより、プロペラ軸芯線に
対してβ1の角度を有する流出速度UA2の流れ(後
流)が形成されたとする。
後側プロペラの前縁にこの流れが入り、後側プ
ロペラが、回転数n2、半径R2位置における周速
度2πn2R2、ピツチ角φ2で後から見て左回転して
いる場合に、流入速度UA3に誘導速度k5U1の流れ
が加わつて、流出速度UA4の流れが形成されたと
する。この流出速度UA4が、プロペラ軸芯線に対
してβ3の角度を有する場合には、後側プロペラの
後流にも回転流が含まれ、回転流のエネルギの利
用が完全ではないことになる。
二重反転プロペラ装置では、前側プロペラと後
側プロペラとの相互干渉を考慮し、また、前側プ
ロペラの後流束を考慮して後側プロペラの直径、
翼数、回転数、ピツチ角等を設計するようにして
いるが、軸方向の誘導速度の数%程度の回転流が
残ることが多く、回転方向の誘導速度成分を零と
することが技術的に困難であるため、エネルギの
回収が完全にはできない上、後側プロペラが、し
ばしば前側プロペラの後流束から突出することが
あり、この場合に、前側プロペラの翼端渦キヤビ
テーシヨンによつて、後側プロペラに損傷が発生
する等の問題が起こる。
本考案は、回転流の持つエネルギを無駄なく回
収して、プロペラ効率を向上させるとともに、後
側プロペラが前側プロペラの翼端渦キヤビテーシ
ヨンを容易に回避できるように図つた理想的な二
重反転プロペラ装置を実現することを目的として
いる。
「問題点を解決するための手段」 かかる二重反転プロペラ装置にあつて、一方向
に回転する前側プロペラ13と、該前側プロペラ
に対して逆向きに回転しかつ回転直径を前側プロ
ペラよりも小さくした後側プロペラ15との間
に、案内翼装置16が設けられ、該案内翼装置
は、両プロペラに同芯のハブ21に一体にかつ両
プロペラのプロペラ翼12,14の間に介在状態
に配されて前側プロペラの後流の方向を修正して
後側プロペラに流入させる流入角調整翼22と、
該流入角調整翼の外縁部に一体にかつ前側プロペ
ラの後流束を囲んだ状態に配される円環翼23と
を有する構成を採用している。
「作用」 本考案に係る二重反転プロペラ装置では、前側
プロペラの後流束を後側プロペラに導いて、回転
流の有するエネルギを、逆回転する後側プロペラ
で回収するのであるが、その際に、後流束におけ
る回転流の方向を流入角調整翼により修正して後
側プロペラへの流入方向を設定し、後側プロペラ
の後流中から回転流成分を除去することにより、
後側プロペラによるエネルギの回収率を高める。
そして、前側プロペラの後流束を円環翼で後側
プロペラに誘導することにより、後側プロペラ径
を後流束径に合わせる設計上の融通性が得られ、
前側プロペラから流出する回転エネルギの回収と
翼端渦キヤビテーシヨンの回避とが行なわれる。
また、円環翼の内側の流速が外側の流速より速
くなることによつて円環翼に循環流が生じ、これ
によつて揚力やスラストが発生してプロペラ効率
を向上させる。
「実施例」 以下、本考案の二重反転プロペラ装置の一実施
例を第1図ないし第4図に基づいて説明する。
この二重反転プロペラ装置は、二重構造のプロ
ペラ軸における外側プロペラ軸11Aに、右ピツ
チ角のプロペラ翼12を有して右回転する前側プ
ロペラ13が、また、前記外側プロペラ翼11A
の先端から突出している内側プロペラ軸11B
に、左ピツチ角のプロペラ翼14を有して左回転
する後側プロペラ15がそれぞれ設けられるとと
もに、両プロペラ13,15の間に、特殊な案内
翼装置16が設けられたものである。なお、第1
図に示すように、前側プロペラ13は後側プロペ
ラ15よりも大径に構成されている。
前記案内翼装置16は、内側プロペラ軸11B
に回転自在に支持されたハブ21と、その回りに
放射状に配設されて前側プロペラ13の後流の方
向を修正して後側プロペラ15に流入させる複数
の流入角調整翼(整流翼)22と、これら流入角
調整翼22の外縁部を連結した状態で両プロペラ
13,15の間を囲む円環翼23と、該円環翼2
3を船尾外底面24に固定状態に支持する複数の
脚25とによつて構成されている。
前記ハブ21は、内側プロペラ軸11Bに軸受
26を介して取り付けられており、該軸受26の
液封のためのシール装置27が両端に配設されて
いる。
前記流入角調整翼22は、前側プロペラ13の
後流に対して交差するように設けられるととも
に、第1図に断面を示すように、相互に逆方向に
傾斜している前側プロペラ13と後側プロペラ1
5との両プロペラ翼12,14の後縁部及び前縁
部間にあつて、前側プロペラ13の後流中に含ま
れる回転流の方向を、後側プロペラ15の後流の
プロペラ軸芯線方向の直進性に合わせて修正し
て、後側プロペラ15による前側プロペラ13の
回転エネルギの完全回収を実現する。
また、前記円環翼23は、第1図に示すよう
に、大径の前側プロペラ13の後縁近傍と小径の
後側プロペラ15の前縁近傍との間に配置され、
その断面形状は後方が徐々に小径となる内周面を
有して、内周面が前側プロペラ13の後流束の周
縁部に接した状態とされ、前縁口径が後縁口径よ
り大きい、いわゆる加速型ノズル形状となつてい
る。
このように構成した二重反転プロペラ装置で
は、例えば、前側プロペラ13が右回転すると、
後側プロペラ15が左回転する。
第6図流入角調整翼22の作用について、第6
図に基づいて説明する。前側プロペラ13と後側
プロペラ15とが、所定の回転数n1,n2で同時に
回転していると、前側プロペラ13によつて、プ
ロペラ軸芯線に対して角度β1、流出速度UA2の流
れが形成される。そして、前述したように、ベク
トルUA2で表わす流れを、そのまま左回転する後
側プロペラ15に導入すると、回転流エネルギを
全部回収できないのが一般的である。
そこで、前側プロペラ13の後流束を流入角調
整翼22に交差させて、前側プロペラ13の下流
に、プロペラ軸芯線に対して角度β2を有する流出
速度UA3の修正した流れを形成する。
この修正が理想的に行なわれた場合には、ある
半径位置の翼素(翼截面)において、後側プロペ
ラ15が、回転数n2、半径R2位置における周速
度2πn2R2、ピツチ角φ2で左回転すると、第6図
に破線の矢印で示しているように、ベクトルUA3
で表わされる流れが、後側プロペラ15に流入す
ることにより、流出速度UA3と誘導速度k6U1との
ベクトル和の流出速度A5の流れを形成する。
この流出速度UA5は、プロペラ軸芯線に対して
平行となり、したがつて後側プロペラ15の後流
は回転流を含まず、回転流のエネルギが100%さ
れた状態となる。
つまり、二重反転プロペラ装置にあつては、後
側プロペラ15で前側プロペラ13の後流に含ま
れる回転エネルギーを回収するのであるが、回収
効率が不十分である場合等の回収効率を向上させ
る場合に、両プロペラ13,15の翼截面形状、
ピツチ角、回転数等の主要仕様の修正に加えて、
流入角調整翼22の角度や形状を調整する方法を
採用することができ、実用上は、流入角調整翼2
2によつて修正する方が、相対的に簡単になると
考えられる。
次いで、円環翼23の作用について、第7図に
基づいて説明すると、前側プロペラ13の後流束
は、予め大径の前側プロペラ13と小径の後側プ
ロペラ15とを組み合わせているように、前側プ
ロペラ13直後で縮流現象を生じ、その拘束流が
円環翼23のダクト内面側に接して後側プロペラ
15に向かつて流れる。一方、ダクトの外側は前
進速度に近く、内側の流れより低速の流れに接す
ることになる。
前側プロペラ13の後流束を円環翼23で誘導
すると、その後流束はほとんど縮流しないから、
前側プロペラ13の翼端渦キヤビテーシヨンに、
直径の小さな後側プロペラ15の翼端部が直接接
触することがなく、翼端渦キヤビテーシヨンによ
る影響を回避することができる。
加えて、円環翼23の部分の圧力差に基づい
て、第7図に矢印で示すように、外側から内側へ
の循環流が流れて揚力dLが発生する。この揚力ベ
クトルdLの正弦値は、スラストdSとなる。このス
ラストdSから、案内翼装置等の流体力学的抗力dD
を差し引いた余剰分があれば、一層プロペラ効率
を向上させることができる。
「考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案の二重
反転プロペラ装置によれば、次のような効果を奏
する。
(1) 前側プロペラと、逆向きに回転しかつ回転直
径を小さくした後側プロペラとの間に、案内翼
装置が設けられ、案内翼装置は、両プロペラの
間に配されて前側プロペラの後流の方向を修正
して後側プロペラに流入させる流入角調整翼
と、前側プロペラの後流束を囲んだ状態に配さ
れる円環翼とを有するものであるから、前側プ
ロペラの後流束に含まれる回転エネルギを、後
側プロペラで回収する際に、回転流の方向を流
入角調整翼により修正して後側プロペラの後流
中に含まれる回転流成分を零に設定し、従来技
術と比較してエネルギの回収率を著しく高める
ことができる。
(2) 前側プロペラの後流束の回転流のエネルギ回
収効率を向上させる場合に、両プロペラの翼截
面形状、ピツチ角、回転数等の主要仕様を修正
する方法に加えて、流入角調整翼の角度や形状
を調整する方法を併用することにより、プロペ
ラ効率を比較的容易に向上させることができ、
かつ、プロペラを交換または変更することな
く、プロペラ効率を向上させることができる。
(3) 前側プロペラの後流束を円環翼で誘導するこ
とにより、前側プロペラの翼端渦キヤビテーシ
ヨンによる後側プロペラの損傷を回避すること
ができる。
(4) 円環翼の内外側の流速差に基づく円環翼の揚
力を利用してスラストを発生させ、流体力学的
抗力を除去した余剰分を推進に寄与するものと
して、プロペラ効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の二重反転プロペラ装置の一実
施例を示す半分を断面した正面図、第2図ないし
第4図はそれぞれ第1図の−線、−線、
−線に沿う矢視図、第5図は二重反転プロペ
ラ装置の従来例を示す斜視図、第6図は回転流の
エネルギ回収状況を説明するモデル図、第7図は
円環翼によるスラスト発生状況を説明する一部を
断面した正面図である。 11A,11B……プロペラ軸、12……プロ
ペラ翼、13……前側プロペラ、14……プロペ
ラ翼、15……後側プロペラ、16……案内翼装
置、21……ハブ、22……流入角調整翼(整流
翼)、23……円環翼、24……船尾外底面、2
5……脚、26……軸受、27……シール装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一方向に回転する前側プロペラ13と、該前側
    プロペラに対して逆向きに回転しかつ回転直径を
    前側プロペラよりも小さくした後側プロペラ15
    との間に、案内翼装置16が設けられ、該案内翼
    装置は、両プロペラに同芯のハブ21に一体にか
    つ両プロペラのプロペラ翼12,14の間に介在
    状態に配されて前側プロペラの後流の方向を修正
    して後側プロペラに流入させる流入角調整翼22
    と、該流入角調整翼の外縁部に一体にかつ前側プ
    ロペラの後流束を囲んだ状態に配される円環翼2
    3とを有することを特徴とする二重反転プロペラ
    装置。
JP11407487U 1987-07-25 1987-07-25 Expired - Lifetime JPH0546560Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11407487U JPH0546560Y2 (ja) 1987-07-25 1987-07-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11407487U JPH0546560Y2 (ja) 1987-07-25 1987-07-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6418997U JPS6418997U (ja) 1989-01-31
JPH0546560Y2 true JPH0546560Y2 (ja) 1993-12-06

Family

ID=31354490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11407487U Expired - Lifetime JPH0546560Y2 (ja) 1987-07-25 1987-07-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0546560Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017225325A (ja) * 2016-02-03 2017-12-21 日本電産エレシス株式会社 モータ、およびプロペラ式推力発生装置。

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6418997U (ja) 1989-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197737B2 (ja) 折り畳み式プロペラ
EP2738084B1 (en) Propeller with small duct, and ship
KR101425369B1 (ko) 핀 구조물을 갖는 덕트형 선체 부가물
US5209642A (en) Modified optimum pitch propeller
KR101313183B1 (ko) 프로펠러 보스 캡 및 이를 구비한 추진장치
JPH0546560Y2 (ja)
WO2011102103A1 (ja) ダクト付きスラスタ及びそれを備えた船舶
US4932908A (en) Energy efficient asymmetric pre-swirl vane and twisted propeller propulsion system
JP2009051283A (ja) ダクト付きタービンフィン
JPS6018599B2 (ja) 舶用プロペラ
KR101159205B1 (ko) 선박용 방향타 및 이를 포함하는 선박
JP2010116007A (ja) 船舶のプロペラ
KR101764400B1 (ko) 추진효율 향상을 위한 트위스트 타입 스테이터를 구비한 선박용 덕트장치
US10710688B2 (en) Marine propeller
JPS61268593A (ja) 船舶用二重反転プロペラ推進装置
KR20130098714A (ko) 선박용 보조 추력장치 및 이러한 보조 추력장치를 구비한 선박
KR101701730B1 (ko) 덕트 프로펠러 추진장치
JPS6216877B2 (ja)
JPS599999Y2 (ja) ル−トエロ−ジョン防止装置
JP2011241813A (ja) 流体機械の軸流機械でプロペラの、キャビテーションや軸中心部へ向かう捩れ流れ等、不要な渦、流れを分析し、『軸心平行面流れ強制構造』と『対流体速度、面積抗力を重視した抗力減少機構』を一体化したプロペラ。
CN114245786B (zh) 用于船舶的螺旋桨
JP2024014651A (ja) ボート用加速型スクリュー
JP3416006B2 (ja) 船舶用プロペラ
CN117425595A (zh) 用于双螺旋桨船的节能布置
JPS61160393A (ja) 舶用推進装置