JPH0546434Y2 - - Google Patents

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JPH0546434Y2
JPH0546434Y2 JP6169389U JP6169389U JPH0546434Y2 JP H0546434 Y2 JPH0546434 Y2 JP H0546434Y2 JP 6169389 U JP6169389 U JP 6169389U JP 6169389 U JP6169389 U JP 6169389U JP H0546434 Y2 JPH0546434 Y2 JP H0546434Y2
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tweezers
electrode plate
titanium
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tweezers body
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は生体組織の出血部をジユール熱により
凝固、止血する電気ピンセツトに関する。
「従来の技術」 従来、生体からの出血を止めるために患部を電
気ピンセツト先端部により挟んで止血することが
行われている。この電気ピンセツトは、別体から
なる細い2本のステンレス製薄板を所定箇所にお
いて接合してピンセツト本体を構成し、前記接合
部において電気的に絶縁すると共に、ピンセツト
本体の両先端部に銀製薄板からなる電極板をろう
付けにより貼り付け、これらの両電極板間に高周
波電流を供給し、これら両電極板を除いてピンセ
ツト本体の表面を電気絶縁物によりコーテイング
してピンセツト本体に絶縁皮膜を形成したもの
で、前記両電極板間に高周波電流を供給し、両ピ
ンセツト先端部により生体組織の出血部を挟むこ
とにより、この出血部にジユール熱を発生させ、
このジユール熱により出血部を凝固させ止血して
いる。この施術を双極(バイポーラ)凝固とい
う。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、従来のこのようなステンレスからな
る電気ピンセツトにおいては、銀製の電極板及び
ステンレスからなるピンセツト本体の熱伝導度が
高いので、熱がステンレス本体へ著しく逃げ、前
記組織の表面温度が十分に上昇せず、生体組織を
十分に双極凝固させることが困難であるという問
題があり、またピンセツト本体が比較的重い上に
ピンセツトの先端部が非常に細いので剛性におい
て不十分であるという問題もあつた。
本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、
生体組織を容易にかつ十分に双極凝固させること
ができ、軽量で剛性が高い電気ピンセツトを提供
することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本考案は、前記目的を達成させるために次のよ
うな構成としている。即ち、ピンセツト本体の両
先端間に高周波電流を流通させるようにした電気
ピンセツトにおいて、チタンからなるピンセツト
本体の先端部内面に断面略コ字形の溝を形成し、
この溝内に、銀からなる電極板を密嵌合し、前記
ピンセツト本体の先端部内面に前記電極板を溶接
してなる構成としている。
「作用」 前記構成によれば、チタンからなるピンセツト
本体の熱伝導率が低いため、電極板からピンセツ
ト本体へ熱が著しく逃げるのを防止し、電極間の
生体組織表面温度を十分に上げ容易に双極凝固を
行なわせる。
また、ピンセツト本体がチタンからなるため、
軽くかつ剛性を有し、使い易く、耐久性を有す
る。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第6図
に基づいて説明する。
第2図中1はチタンからなるピンセツト本体で
あり、このピンセツト本体1は、別体からなる側
面略Z字形の細い2本のチタン製薄板2,3が所
定箇所において接合され、これら薄板2,3が接
合部4において電気的に絶縁されると共に、後記
する電極板5を除きピンセツト本体1の表面1a
が電気絶縁物コーテイングされてピンセツト本体
1の表面に絶縁皮膜1bが形成されたものであ
る。即ち、薄板2,3のそれぞれの基端部2a,
3aは棒状に形成されている。これら棒状の基端
部2a,3aは、チタンからなるパイプ6内に、
このパイプ6内に成形手段により充填される合成
樹脂材料7により電気的に絶縁されて埋設されて
いる。また、このパイプ6内への絶縁用の合成樹
脂材料7の充填時には、棒状の端子8,9が平行
に離間状態に配置されて互いに絶縁されかつ端子
8と基端部2aとがリード線により接続され、端
子9と基端部3aとがリード線により接続された
状態で埋設され、パイプ6、基端部2a,3a、
合成樹脂材料7、端子8,9により前記接合部4
が構成されている。端子8,9は接合部4の合成
樹脂材料7から外部へ突出している。
ピンセツト本体1の薄板2,3の先端の互いに
対向する内面には、それぞれこれら薄板2,3の
長さ方向に延びる断面コ字形の溝10が形成され
ている。この溝10の深さは約0.5mmである。こ
れらの溝10,10には、それぞれ略長方形薄板
状の銀からなる電極板(第1図、第3図、第6図
に斜線により示す)5,5が圧入嵌合された後、
薄板2,3の先端に溶接されている。
各薄板2,3の中間部の互いに対向する箇所に
は、それぞれ突起12、受け座13が設けられて
おり、ピンセツト本体1の薄板2,3の中間部が
それぞれ内側へ押圧され、受け座13に突起12
が当接したとき、薄板2,3の先端が弾圧接触す
るようになされている。
ところで、ピンセツト本体をチタンで作成した
電気ピンセツトにより双極凝固を行つた場合、チ
タンは熱伝導率が低いため、ピンセツト本体先端
部内面部と、両ピンセツト本体先端部により挟ん
だ生体組織との間に発生する急激な温度上昇によ
りピンセツト本体先端部電極板に酸化皮膜が形成
され、ピンセツト本体先端部両電極板間に流れる
電流を妨げ、生体組織を凝固させることが困難と
なる場合が生じる。
そこで、チタンからなるピンセツト本体の先端
部に熱伝導率が高い銀材を溶接することが試みら
れたが、この先端部に単に銀材を溶接すること
は、銀材が流下してしまうので可能性のないこと
であつた。このため、本実施例においては、チタ
ン製ピンセツト本体1の先端部に上述の溝10を
形成し、この溝10内に銀製薄板状の電極板5を
圧入した後溶接している。このようにすれば、チ
タン製ピンセツト本体1の先端部に銀製薄板から
なる電極板5を溶接することが可能となり、ピン
セツト本体1の先端部に銀製薄板からなる電極板
5を確実に固定することができる。溝10の内面
には適宜凹凸(いわゆるギザギザ)をつけること
が好ましい。なお、この電極板5溶接後にこの電
極板5を除き、ピンセツト本体1の表面1aを電
気絶縁物によりコーテイングする。
以上のように構成された電気ピンセツトを使用
する場合には、端子8,9にコネクタ(図示せ
ず)を介して高周波発生回路(図示せず)を接続
し、ピンセツト本体1の中間部を持ち、生体組織
(出血患部)をピンセツト本体1の先端部の両電
極板5により挟む。これにより、両電極板5,5
間に高周波電流が流通し、これら電極板5,5間
にジユール熱が発生し、このジユール熱により生
体組織が双極凝固され、止血される。このとき、
電極板5は銀からなるため熱伝導率が高く、ピン
セツト本体1はチタンからなるため熱伝導率が低
いため、電極板5,5間に発生した熱が電極板5
からピンセツト本体1に著しく逃げるというよう
なことはなく、チタンからなるピンセツト本体1
に酸化皮膜が生じることもない。従つて、電極板
5,5間の生体組織の表面温度を十分に上昇させ
ることができ、これにより、前述のようにこの生
体組織を確実に双極凝固止血させることができ
る。
また、本実施例によれば、ピンセツト本体1が
チタンからなるため、軽くかつ剛性を有し、使い
易く耐久性を有する。なお、電極板5は銀からな
つているが、溝10内に密に嵌入されているの
で、電極板5の周囲を剛性を有するチタンからな
るピンセツト本体が囲んでいることにより、この
ピンセツト本体1により電極板5を保護する。
「考案の効果」 本考案によれば、ピンセツト本体の両先端間に
高周波電流を流通させるようにした電気ピンセツ
トにおいて、チタンからなるピンセツト本体の先
端部内面に断面略コ字形の溝を形成し、この溝内
に、銀からなる電極板を密嵌合し、前記ピンセツ
ト本体の先端部内面に前記電極板を溶接してなる
構成としたので、チタンからなるピンセツト本体
の熱伝導率が低いため、電極板からピンセツト本
体へ熱が著しく逃げるのを防止することができ、
電極間の生体組織の表面温度を十分に上げること
ができ、容易にかつ十分に双極凝固を行なわせる
ことができる。
また、ピンセツト本体がチタンからなるため、
軽くかつ剛性を有し、使い易くかつ耐久性を有
し、さらにチタンからなるピンセツト本体が電極
板を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図はピンセツト本体の先端部内面を
示す図、第2図は正面図、第3図はピンセツト本
体の先端部を閉じた状態を示す平面図、第4図は
下面図、第5図は側面図、第6図は要部の側面図
である。 1……ピンセツト本体、4……接合部、5……
電極板、8,9……端子、10……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピンセツト本体の両先端間に高周波電流を流通
    させるようにした電気ピンセツトにおいて、チタ
    ンからなるピンセツト本体の先端部内面に断面略
    コ字形の溝を形成し、この溝内に、銀からなる電
    極板を密嵌合し、前記ピンセツト本体の先端部内
    面に前記電極板を溶接してなることを特徴とする
    電気ピンセツト。
JP6169389U 1989-05-26 1989-05-26 Expired - Lifetime JPH0546434Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6169389U JPH0546434Y2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26

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JP6169389U JPH0546434Y2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26

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JPH03715U JPH03715U (ja) 1991-01-08
JPH0546434Y2 true JPH0546434Y2 (ja) 1993-12-06

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