JPH0544991Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0544991Y2
JPH0544991Y2 JP1986051469U JP5146986U JPH0544991Y2 JP H0544991 Y2 JPH0544991 Y2 JP H0544991Y2 JP 1986051469 U JP1986051469 U JP 1986051469U JP 5146986 U JP5146986 U JP 5146986U JP H0544991 Y2 JPH0544991 Y2 JP H0544991Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
movable rod
metal
contact
shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986051469U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62163827U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986051469U priority Critical patent/JPH0544991Y2/ja
Publication of JPS62163827U publication Critical patent/JPS62163827U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0544991Y2 publication Critical patent/JPH0544991Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案はガス絶縁開閉装置に適用されるもので
あつて、小電流、ループ電流あるいは誘導電流等
の電流開閉責務を課せられたガス絶縁開閉器に関
するものである。
(従来の技術) 従来のガス絶縁開閉器の一例として断路器があ
るが、第4図はこれを示すものである。絶縁ガス
が封入された密閉容器11内に固定側接触部12
と可動側接触部13を接離可能に配設し、この可
動側接触部13は操作ロツド14aを介して機構
部14のリンク14bによつて操作可能になつて
いる。上記可動側接触部13及び固定側接触部1
2は絶縁スペーサ15,16によつて上記密閉容
器11内に支持され、密閉容器11とは電気的に
絶縁されている。
通常このような断路器は小電流開閉責務が課せ
られているが、その他に変電所の母線構成として
2重母線方式を採用する変電所で、母線側に配置
される断路器にはさらにループ電流という負荷電
流相当の大電流開閉責務が課せられる。この様な
責務を果すため、断路器としては通常通電接点部
に耐弧性(耐アーク性)金属を設けて、その性能
を有するように構成される。
第5図はこのような従来の断路器の接触部の構
造の一例を示している。上記固定側接触部12は
以下のように構成する。すなわち、上記絶縁スペ
ーサ16により一端部にフランジ17aおよび接
点受け部17bを有する固定導体17を支持し、
上記接点受け部17bに接点1例えばフインガコ
ンタクトの一端部を支持し、かつの他端部に耐弧
性金属2を一体に設ける。
上記導体17のフランジ17aに、上記耐弧性
金属2および接点1の周囲を包囲する金属シール
ド6の一端を例えばボルト(図示しない)で固定
する。また上記可動側接触部13は上記絶縁スペ
ーサ15により可動ロツド3を軸方向に移動可能
であつて、上記接点1と摺接可能に支持し、上記
可動ロツド3の先端部(上記接点1に対向する部
分)に耐弧性金属4を一体に設ける。
この様に構成することにより、電流開閉時、耐
弧性金属2,4間でアーク5が発生することにな
り接点1と可動ロツド3の損傷を防ぐことができ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、可動ロツド3が開路方向に移動
するに従つて、アーク5の長さが長くなることと
もに熱的な吹き上り、およびアーク5自身に流れ
る電流によつて生じる磁界により第6図に示すよ
うに湾曲して近傍の金属シールド6に接触し、第
7図のようにアーク5が金属シールド6の方に移
行してしまう。この様な状態になると、アーク5
は金属シールド6の表面をアト・ランダムに移動
し、例えば第7図のAの範囲において金属シール
ド6を溶損させてしまう。
一般に金属シールド6は耐弧性金属ではないの
で、耐弧性金属に比べ溶損の度合ははなはだし
く、断路器の寿命を大幅に短縮させるだけではな
く、少数回の電流開閉でも、第8図に示すように
金属シールド6の表面に溶融金属が固化して極め
て鋭い凹凸部7を形成し、これにより等電位分布
8が図のようになり、開路状態の金属シールド6
の表面の電界条件を悪化させ、断路器の最重要使
命である極間絶縁性能を著しく低下させることに
なる。
断路器の運用は、例えば、充電部の点検作業等
の際、点検部分を活線部から切り離すことにある
が、それは一重に断路器の極間絶縁性能にかかつ
ているものである。しかしながら、上記の様な現
象により、断路器の極間絶縁性能が低下すること
は、点検作業時の安全をおびやかすものであり、
極めて好ましくない。又、点検作業を伴わなくて
も、断路器極間絶縁低下は変電所を運用する上で
供給支障をもたらす原因となる。
本考案は上記の問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、アークが金属シールド
にたとえ移行しても、断路器の極間絶縁性能をお
びやかすことなく処理し、信頼性の高い、かつ長
寿命のガス絶縁開閉器を提供することにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するため、絶縁ガスを
充填した密閉容器内に先端に耐弧性金属を有する
可動ロツドを所定方向に移動可能に支持し、上記
可動ロツドの耐弧性金属の有する側の外周面と摺
接可能であつて上記可動ロツドと対向する端部に
耐弧性金属を有する固定接点を上記密閉容器内に
支持し、上記可動ロツドが出入りする開口部とな
る上記可動ロツドの外周面に対向する周面を備え
上記固定接点と上記可動ロツドの接触部の周囲を
包囲して上記固定接点の耐弧性金属と可動ロツド
の耐弧性金属の間に生ずるアークをシールドする
単一シールド部材で形成された金属シールドを設
け、この金属シールド10の上記周面に凹部とな
る部分を形成したものである。
(作用) 上記のようにすることによりアークが金属シー
ルドにたとえ移行しても、断路器の極間絶縁性能
をおびやかすことなく処理され、信頼性が高く、
かつ長寿命である。
(実施例) 以下本考案のガス絶縁開閉器の一実施例につい
て第1図〜第3図を参照して説明する。図はいず
れも接触部のみの構造を示している。本図では金
属シールド10以外はすべて上記した従来の構成
と同様であるので、ここでその説明を省略し、異
る点のみを説明する。すなわち、金属シールド1
0の開口部(可動ロツド3が出入する部分)の内
周側に凹部10aを設けてある。この凹部10a
は、開閉器の開路状態では、等電位分布が第2図
の8に示す如く、極低電界部となるように形状を
決めるとともに、可動ロツド3が開路途中におい
ても、アークはこの凹部10aの範囲になるよう
形成する。
上記のように構成した開閉器の作用すなわち電
流開閉を行つた場合の状況を第3図により説明す
る。第3図は、開路途中で、アークが固定側接触
部の耐弧性金属2から既に金属シールド10に移
行した状況を示している。図示の如くアーク5が
金属シーールド10に移行し、電流しや断が完了
する間、アーク5はランダムに範囲Bを移動し、
金属シールド10を溶損させ、しや断後には溶解
金属の固化による突起を範囲Bに残すことにな
る。しかしながら、本考案の実施例によれば、ア
ーク挙動範囲は凹部10aの範囲に限定され、開
極状態でも低電界部であるので、突起が極間絶縁
をおびやかすことはない。極間絶縁は、損傷を受
けないCの範囲で決めることになり、初期の絶縁
性能が保たれる。逆に言えば、凹部10aを形成
し、ここが低電界となるよう、シールド範囲Cが
カバーしていることになる。
この様に本考案の実施例によれば、可動ロツド
3を軸方向に移動させて多数回電流開閉を行つた
場合、その際発生するアーク5が金属シールド1
0に移行し、金属シールド10の表面に突起を形
成し表面の電界条件を著しく悪くしても、その部
分は低電界部となるように配慮してあるため、接
触部(極)間絶縁性能の低下は生じない。
このため、ガス絶縁断路部にあつては次のよう
な理由から特に有益である。すなわち、ガス絶縁
断路器の最大の使命は極間絶縁性能の維持確保で
あり、これはガス絶縁開閉装置になつても変らな
い。むしろガス絶縁化することにより、容易に接
点交換ができなくなつたことにより、長寿命、高
信頼性のガス絶縁開閉器が必要とされる。上記し
た本考案の実施例は電流開閉責務を課せられた断
路器にとつて、これに正に答えることができるも
のであり、電流開閉を多数回、安定した性能を保
つて実施でき、今や、変電所に使用される最も普
及したガス絶縁断路器をさらに高信頼性のあるも
のとして運用する上で極めて有益である。
[考案の効果] 以上延べた本考案によれば、固定側の接点とこ
れと接離する可動ロツドの接触部の外周を包囲す
る金属シールドの上記可動ロツドが出入りする開
口部の周囲に凹部となる部分を形成したので、ア
ークが金属シールドにたとえ移行しても、断路器
の極間絶縁性能をおびやかすことなく処理され、
信頼性が高く、かつ長寿命のガス絶縁開閉器を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図のいずれも本考案によるガス絶
縁解開閉器の一実施例の要部のみを示すものであ
つて、第1図は閉路状態を示す断面図、第2図は
等電位分布を示す第1図の部分断面図、第3図は
開路状態を示す断面図、第4図は従来のガス絶縁
開閉器の一例である断路器の一部切欠き断面図、
第5図〜第7図はそれぞれ第4図の接触部の開路
動作中の状態を示す断面図、第8図は従来のガス
絶縁開閉器の等電位分布を示す第4図の部分断面
図である。 1……接点、2……耐弧性金属、3……可動ロ
ツド、4……耐弧性金属、5……アーク、6……
金属シールド、7……凹凸部、8……等電位分
布、10……金属シールド、10a……凹部、1
1……密閉容器、12……固定側接触部、13…
…可動側接触部、14……機構部、14a……操
作ロツド、14b……リンク、15……絶縁スペ
ーサ、16……絶縁スペーサ、17……固定導
体、17a……フランジ、17b……接点受け
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁ガスを充填した密閉容器内に先端に耐弧性
    金属を有する可動ロツドを所定方向に移動可能に
    支持し、上記可動ロツドの耐弧性金属の有する側
    の外周面と摺接可能であつて上記可動ロツドと対
    向する端部に耐弧性金属を有する固定接点を上記
    密閉容器内に支持し、上記可動ロツドが出入りす
    る開口部となる上記可動ロツドの外周面に対向す
    る周面を備え上記固定接点と上記可動ロツドの接
    触部の周囲を包囲して上記固定接点の耐弧性金属
    と可動ロツドの耐弧性金属の間に生ずるアークを
    シールドする金属シールドを設けたガス絶縁開閉
    器において、上記金属シールドを単一シールド部
    材で形成し、この金属シールドの上記周面に凹部
    を形成したことを特徴とするガス絶縁開閉器。
JP1986051469U 1986-04-08 1986-04-08 Expired - Lifetime JPH0544991Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986051469U JPH0544991Y2 (ja) 1986-04-08 1986-04-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986051469U JPH0544991Y2 (ja) 1986-04-08 1986-04-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62163827U JPS62163827U (ja) 1987-10-17
JPH0544991Y2 true JPH0544991Y2 (ja) 1993-11-16

Family

ID=30875759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986051469U Expired - Lifetime JPH0544991Y2 (ja) 1986-04-08 1986-04-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0544991Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55104028A (en) * 1979-02-05 1980-08-09 Mitsubishi Electric Corp Disconnecting switch

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55104028A (en) * 1979-02-05 1980-08-09 Mitsubishi Electric Corp Disconnecting switch

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62163827U (ja) 1987-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58111231A (ja) しや断器用真空バルブ
US20070246444A1 (en) Contact system for an electrical switching device
KR20000008930A (ko) 진공인터럽터용 전극구조체
JPS58165221A (ja) 断路器
JP2020510982A (ja) 真空スイッチ
KR100474173B1 (ko) 절연형개폐장치
JPH038050B2 (ja)
JPH0544991Y2 (ja)
US2650971A (en) Electrical switch
US3586804A (en) Disconnect switch
JPH08511649A (ja) リング状碍子を備えた真空スイッチバルブ
SU698560A3 (ru) Дугогасительна камера газового выключател
JPH0116257Y2 (ja)
JP2002502083A (ja) リング状の絶縁体を備えた真空遮断室
US5015810A (en) Arc spinner interrupter
US4521654A (en) High voltage disconnect switch employing pre-contact pieces
JP2002133980A (ja) ディスコネクター
JP2523474B2 (ja) ガス遮断器
JPH0775445B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH0381919A (ja) ガス絶縁開閉器
JP2939271B2 (ja) 電力用ガス遮断器
SU1697132A1 (ru) Высоковольтный коммутационный аппарат
CN114342029A (zh) 具有作为辅助接触系统的真空开关管的单柱式隔离开关
JPH0521799Y2 (ja)
JPH0124335B2 (ja)