JPH0544928A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器

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JPH0544928A
JPH0544928A JP20797191A JP20797191A JPH0544928A JP H0544928 A JPH0544928 A JP H0544928A JP 20797191 A JP20797191 A JP 20797191A JP 20797191 A JP20797191 A JP 20797191A JP H0544928 A JPH0544928 A JP H0544928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustor
liner
gas turbine
segments
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP20797191A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Watanabe
猛 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH0544928A publication Critical patent/JPH0544928A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱・耐酸化性に優れ、且つ軽量のガスター
ビン燃焼器を提供すること。 【構成】 燃焼器ライナ3の内側に、耐熱繊維16を基
材としこれにセラミック23を固定させたセラミック系
複合材からなる遮熱内張板4を設けたことを特徴とする
ガスタービン燃焼器1。上記遮熱内張板4が、燃焼器ラ
イナ3の軸方向および周方向に複数に分割されたセグメ
ント7で形成され、各セグメント7が、燃焼器ライナ3
の内側に支持板8を介してそれぞれ熱伸縮自在に取り付
けられることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼温度の高温化に対
応すると共に、軽量化を図ったガスタービン燃焼器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェットエンジン等のガスタービン機関
は、図4に示すように、圧縮機a,燃焼器b,タービン
cから主に構成されており、圧縮機aで圧縮された空気
が燃焼器b内で燃料と共に燃焼され、その燃焼ガスが圧
縮機aと連動するタービンcを駆動するようになってい
る。
【0003】上記燃焼器bは、高温の火炎に晒されるた
め、図5に示すようなフィルム冷却構造が採用されてい
る。図示するようにこの燃焼器bは、燃焼器ライナdの
外面に冷却空気流に対向するように階段状に膨脹部eを
形成し、それら膨脹部eにライナdの内面に沿わせて冷
却空気流を流すための冷却空気孔fを設けたものであ
る。この構成によれば、ライナdの内面に膜状(フィル
ム状)の冷却・断熱空気層が形成され、燃焼器ライナd
が熱的に保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、ジェッ
トエンジンは、その効率を高めるべくタービン入口温度
の高温化が推進されており、これに伴い燃焼温度が高温
となって燃焼器bに大きな熱負荷(1200℃以上)が加わ
るようになってきている。しかし、上記フィルム冷却構
造の燃焼器bでは、最大1000℃程度までしか熱的にもた
ず、このような高温燃焼に対応することができない。よ
って、より耐熱性に優れた燃焼器の開発が望まれてい
る。
【0005】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、耐熱・耐酸化性に優れ、且つ軽量のガスタービ
ン燃焼器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るガスタービン燃焼器は、燃焼器ライナの
内側に、耐熱繊維を基材としこれにセラミックを固定さ
せたセラミック系複合材からなる遮熱内張板を設けた構
成となっている。
【0007】また、上記遮熱内張板が、燃焼器ライナの
軸方向および周方向に複数に分割されたセグメントで形
成され、各セグメントが、燃焼器ライナの内側に支持板
を介してそれぞれ熱伸縮自在に取り付けられる構成が好
ましい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、燃焼器内の火炎は、燃焼器
ライナの内側に設けられた遮熱内張板によって遮られ
る。よって、火炎からライナへの伝熱が低減し、ライナ
の温度が上がることが防止される。ここで、上記遮熱内
張板は、耐熱繊維を基材としこれにセラミックを固定さ
せたセラミック系複合材から成っているので、耐熱・耐
酸化性に優れ、且つ金属に比べて極めて軽量となる。
【0009】また、上記遮熱内張板を複数のセグメント
に分割し、これらセグメントを燃焼器ライナの内側に支
持板を介して熱伸縮自在に取り付ければ、各セグメント
の熱伸縮が許容されて、熱応力が低減することになる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1にジェットエンジンの燃焼器1の側断
面図を、図2に図1のA−A線断面図を示す。図示する
ように、円筒状の燃焼器ケーシング2内に燃焼器ライナ
3が設けられ、この燃焼器ライナ3内に遮熱内張板4が
設けられている。
【0012】上記遮熱内張板4は、ライナ3の軸方向下
流側に順次縮径した複数の円筒部5からなっている。こ
れら円筒部5は、ライナの軸方向に互いに所定長さ重ね
られて配置されている。つまり、円筒部5の拡径部5a
に縮径部5bが所定長さ挿入されて配置されている。こ
の重合部の拡径部5aと縮径部5bとの間には、隙間6
が形成されるようになっている。上記構成の円筒部5
は、図2に示すように、それぞれ周方向に八個のセグメ
ント7に分割されている。これらセグメント7の外面に
は、ライナ3の軸方向に延びる支持板8がそれぞれ設け
られている。これら支持板8は、ライナ3に形成された
スリット9を挿通して、ライナ3に溶接されたブラケッ
ト10にボルト・ナット11で固定されている。この状
態で、上記セグメント7は、互いに接触することなく隙
間12が形成されるように配置されており、相互の熱膨
張が許容されるようになっている。
【0013】このようなセグメント7を内蔵する燃焼器
ライナ3には、図1に示すように、ライナ3外面を流れ
る冷却空気をライナ3内面に導くための冷却空気導入孔
13が形成されている。これら冷却空気導入孔13から
ライナ3内面に導かれた冷却空気は、各円筒部5の外面
に沿って流れ、重合部の隙間6から円筒部5の内面に流
入することになる。これにより、円筒部5即ちセグメン
ト7の内面にフィルム状の冷却・断熱空気層が形成され
ることになる。また、上記燃焼器ライナ3の上流端部に
は、ライナ3内に燃料を噴霧するインジェクタ14が設
けられている。インジェクタ14から噴霧された燃料は
セグメント7に区画された燃焼室15内に霧状に供給さ
れ、燃焼空気と混合されて、燃焼されるようになってい
る。
【0014】上記遮熱内張板4を構成するセグメント7
は、耐熱繊維を基材としこれにセラミックを固定させた
セラミック系複合材からなっている。具体的には、上記
セグメント7は、以下のようにして製造される。まず、
炭化珪素繊維(SiC繊維)を90°ずつ配向を異ならせ
て交差させて多層に積層し、そのSiC繊維積層体を焼
結させる。次に、焼結されたSiC繊維積層体を反応器
内に設置して、そこに蒸着原料(CH3 SiCl3 )を
キャリアガス(不活性ガス)と共に供給して、反応器内
にて熱分解などの化学反応を行わせる。これにより、反
応器内の雰囲気がCH3 SiCl3 →SiC+3HCl
となって、そのSiCが上記繊維積層体に蒸着する(C
VI:Chemical Vapor Infiltration )。その後、図3
に示すように、SiCが蒸着した繊維積層体17の内面
(火炎が臨む面)に耐熱用の表面コート処理22を施
し、完成となる。上述したように、この遮熱内張板4
は、SiC繊維16にSiCマトリックス23のSiC
/SiC系複合材となる。なお、上記SiC繊維16の
代わりに炭素繊維を用いたC/SiC系複合材としても
よい。
【0015】上記SiC/SiC系複合材(SiC蒸着
複合材)の特性を以下に記す。
【0016】
【表1】
【0017】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て述べる。
【0018】図1および図2に示す燃焼器構造によれ
ば、燃焼室15内の火炎は、燃焼器ライナ3の内側に設
けられた遮熱内張板4によって遮られる。よって、火炎
からライナ3への伝熱が低減し、ライナ3の温度が上が
ることが防止される。ここで、上記遮熱内張板4は図3
に示すように耐熱繊維(SiC繊維16)を基材としこ
れにセラミック(SiCマトリックス23)を固定させ
たSiC蒸着複合材から成っているので、耐熱・耐酸化
性に優れ、且つ金属に比べて極めて軽量となる。具体的
には、従来の耐熱金属では材料温度が1100°程度までし
かもたなかったが、本実施例によれば1500°程度まで使
えるようになり、燃焼器1出口の温度を大幅に上げるこ
とが可能となった。よって、ジェットエンジンの効率を
より向上させることができる。また、従来の耐熱金属は
比重が7〜9g/cm3 であるのに対し、本実施例のSiC
蒸着複合材は約2.5〜3g/cm3 であるので、大幅な軽
量化が可能となる。
【0019】また、上記遮熱内張板4が複数のセグメン
ト7に分割され、これらセグメント7が燃焼器ライナ3
の内側に支持板8を介して熱伸縮自在に取り付けられて
いるので、燃焼の際の各セグメント7の熱伸縮が許容さ
れて、熱応力が低減することになる。すなわち、熱的耐
久性に優れた燃焼器1となる。
【0020】以下に、上記SiC蒸着複合材と現用耐熱
金属との比較を記す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、耐
熱・耐酸化性に優れ、且つ軽量のガスタービン燃焼器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すガスタービン燃焼器の
側断面図である。
【図2】図1にA−A線断面図である。
【図3】セラミック系複合材の断面図である。
【図4】ジェットエンジンの概略図である。
【図5】従来例を示すガスタービン燃焼器の部分側断面
図である。
【符号の説明】
1 燃焼器 3 燃焼器ライナ 4 遮熱内張板 7 セグメント 8 支持板 16 耐熱繊維としてのSiC繊維 23 セラミックとしてのSiCマトリックス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器ライナの内側に、耐熱繊維を基材
    としこれにセラミックを固定させたセラミック系複合材
    からなる遮熱内張板を設けたことを特徴とするガスター
    ビン燃焼器。
  2. 【請求項2】 上記遮熱内張板が、燃焼器ライナの軸方
    向および周方向に複数に分割されたセグメントで形成さ
    れ、各セグメントが、燃焼器ライナの内側に支持板を介
    してそれぞれ熱伸縮自在に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1記載のガスタービン燃焼器。
JP20797191A 1991-08-20 1991-08-20 ガスタービン燃焼器 Pending JPH0544928A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20797191A JPH0544928A (ja) 1991-08-20 1991-08-20 ガスタービン燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

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JP20797191A JPH0544928A (ja) 1991-08-20 1991-08-20 ガスタービン燃焼器

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JPH0544928A true JPH0544928A (ja) 1993-02-23

Family

ID=16548546

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JP20797191A Pending JPH0544928A (ja) 1991-08-20 1991-08-20 ガスタービン燃焼器

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JP (1) JPH0544928A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013127355A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 General Electric Co <Ge> Cmcライナの強化冷却のための一体化バッフルシステム
JP2016516169A (ja) * 2013-02-27 2016-06-02 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft ガスタービンエンジンの燃焼器に設けられたフロー調整部材

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013127355A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 General Electric Co <Ge> Cmcライナの強化冷却のための一体化バッフルシステム
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