JPH0544385A - 水平型パイプ接続・分離装置 - Google Patents

水平型パイプ接続・分離装置

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JPH0544385A
JPH0544385A JP22520791A JP22520791A JPH0544385A JP H0544385 A JPH0544385 A JP H0544385A JP 22520791 A JP22520791 A JP 22520791A JP 22520791 A JP22520791 A JP 22520791A JP H0544385 A JPH0544385 A JP H0544385A
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pipes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】石油掘削装置で使用する複数のパイプを水平状
態に保持し、簡単な構成の装置により自動調心しつつ能
率的に螺合接続又は分離し得るような水平型パイプ接続
・分離装置を提供する。 【構成】ベースフレーム10に、複数の支持ローラ11
と、第1・第2パイプ移送装置14・15と、基端スト
ッパ装置16と、第1・第2ストッパ装置17・18
と、固定装置19と、スピニング用回転装置20と、ト
ルキング用回動装置21とを設け、第1ゾーン13aの
パイプ4を第2ゾーン13bのパイプ4に対して回転さ
せることで両ゾーン13a・13bの境界部において螺
合接続し、3本連結パイプとして石油掘削装置のドリリ
ングタワーへ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油掘削装置で用いる
パイプを水平状態で螺合接続又は分離する水平型パイプ
螺合接続・分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油田の掘削に供する石油掘削装置のドリ
リングタワーに関して、図16に図示のように、ドリリ
ングタワー200のドリルフロア201のウェルセンタ
202付近には移動可能なパイプ自動接続・分離装置2
03が設けられ、ドリルフロア201上にはケリーやこ
れを介して掘削の為に全部のドリルパイプを回転駆動す
る回転駆動装置或いはドリリングタワー200の上部に
はこの回転駆動装置に代わるトップドライブ装置204
と、ケリー又はトップドライブ装置205を吊持する吊
持機構であってウインチ206により昇降駆動される吊
持機構が設けられ、ドリリリングタワー200には前記
以外にパイプのハンドリングの為の種々の装置が設けら
れている。
【0003】この石油掘削装置により新規の油田を掘削
する場合、外部から供給する約9mの長さのドリルパイ
プをパイプ自動接続・離脱装置により1本ずつ順々に螺
合で継ぎ足しながらドリリングを実行していく。そし
て、約2日毎にドリルパイプの下端のビットを交換する
必要があるが、このビット交換に際しては、ドリルパイ
プを1本ずつ離脱せずに、3つの接続部毎に1つの接続
部をパイプ自動接続・分離装置により離脱することで3
本連結パイプとしてドリルフロア上へ抜き取り、それら
多数の3本連結パイプを立て向き姿勢でドリルフロア上
に格納していき、これら多数のドリルパイプをドリルフ
ロア上に抜き取ってからビットの交換を行なう。そのビ
ット交換の後再び多数の3本連結パイプをパイプ自動接
続・分離装置により順々に螺合で継ぎ足していって、前
記ビットを未掘削深部に到達させ、その後更に外部から
供給する9mの長さのドリルパイプをパイプ自動接続・
分離装置により1本ずつ順々に螺合で継ぎ足しながらド
リリングを実行していく。前記油田の最終の深さは地表
から1000〜3000mもの深さであり、1本の油田
を掘削するのに通常3〜6カ月を要し、前記ビット交換
を2〜3日毎に繰り返すことから、油田の掘削の作業の
大部分は、ドリルパイプなどのハンドリング及びパイプ
の接続・分離の作業であると言っても過言ではない。
【0004】前記パイプ自動接続・分離装置は、下側の
パイプの端部を固定保持する固定装置と、上側のパイプ
の端部を把持した状態でそれに接続の為の最終締めつけ
トルク又は離脱の為の初期緩めトルクを付加するトルキ
ング用回動装置と、パイプの接続初期又は離脱後期にお
いてパイプを低いトルクでスピニングさせるスピニング
用回転駆動装置とを下方より順に配置した構成である。
尚、前記ドリリング用の9mの長さのドリルパイプは、
予め外部のパイプストレージに格納されていて、必要に
応じてパイプ搬送装置により1本ずつドリリングタワー
へ供給する。
【0005】前記パイプ自動接続・分離装置として、例
えば、特開平1−125489号公報に記載の装置に
は、固定装置と、トルキング用回動装置と、スピニング
用回転駆動装置とを有する立型のパイプ自動接続・分離
装置が記載されている。その固定装置は、1対の開閉式
のクランプアームを油圧シリンダで開閉駆動するように
構成され、トルキング用回動装置は、パワートングクラ
ンプの1対の開閉式のクランプハンドを開閉用シリンダ
で開閉駆動するとともにこれらクランプハンドを2つの
パワートングシリンダでパイプの回りに所定角度回動す
ることでトルクを付加するように構成され、スピニング
用回転駆動装置は、スライドシリンダで進退駆動される
1対の固定スピニングホイールと、これらとともに進退
され且つクランプシリンダで夫々開閉される1対の開閉
スピニングホイールと、これら4つのスピニングホイー
ルをパイプの外周面に90度間隔で当接した状態で1対
の固定スピニングホイールを回転駆動するモータなどで
構成されている。尚、回転される方のパイプの上端部を
回転可能に支持する為の保持装置も設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、ドリリ
ングタワーには、ビット交換時に3本連結パイプ毎に接
続と分離を行えるだけのスペースがあるにもかかわら
ず、掘削開始の当初やビット交換後ドリルパイプを外部
から補充する場合にはドリルパイプを1本ずつ供給しそ
の上端を吊持しつつウェルセンタのパイプ接続・分離装
置へセットして接続又は分離を行っているためパイプの
ハンドリングと接続・分離に多大の危険な重筋労働を要
し、油田掘削の作業能率が低下し、ドリルタワー内にお
けるその他種々の作業の妨げとなる。しかも、パイプの
接続・分離の頻度が多くなるため、パイプ端部のネジ部
が損傷し易く、コスト・アップ要因となる。更に、パイ
プを立て向きの姿勢に保持して接続・分離を行うため、
パイプの重量を支えるためパイプの上端部を吊持し且つ
ウェルセンタの上方の所定位置に保持することが必要
で、それだけ装置が複雑化する。
【0007】前記公報に記載のパイプ接続・分離装置に
おけるスピニング用回転装置においては、稼働スピニン
グホイールの開閉の為のシリンダなど部品数が多く、構
造が複雑化していること、4つのスピニングホイールが
同期してパイプの周面に当接する構造となっていないつ
まり同調機能が無いため、パイプに曲げモーメントが作
用したりネジ部の負荷が増大したりすること、などの問
題がある。同公報のトルキング用回動装置においては、
同調機能が無いためクランプ初期においてパイプに大き
な曲げモーメントが作用すること、パワートングクラン
プはパイプ軸心のみならずクランプハンドの開閉回動中
心ピンを中心として回動可能の機構なので1対のパワー
トングシリンダの駆動力とストロークに微小アンバラン
スが発生した時にはクランプハンドの開閉回動中心ピン
の回りに回動してパイプに大きな曲げモーメントが作用
すること、接続のトルクを厳密に管理するためには1対
のパワートングシリンダの駆動力とストロークを正確に
制御する油圧制御機構が必要となること、クランプハン
ドはV形の把持部でパイプの周面の4点をクランプする
構造であるため油や泥で滑りやすいパイプの周面をクラ
ンプする上で不利であること、などの問題がある。この
ことは、固定装置についても同様である。
【0008】本発明の目的は、石油掘削装置の複数のパ
イプを水平状態に保持し簡単な構成の装置により自動調
心しつつ能率的に接続・分離し得るような水平型パイプ
接続・分離装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る水平型パ
イプ接続・分離装置は、石油掘削装置で用いるパイプを
水平状態で螺合接続又は分離する装置であって、複数の
直列状に配置されたパイプを水平状態に支持可能で且つ
それらパイプを軸方向へ移送可能な移送手段と、移送手
段の移送路上の所定位置にセットされ端部同士を直列状
に突き合わせた或いは端部同士を螺合接続した少なくと
も2本のパイプの一方を固定する為の固定手段と、前記
2本のパイプの他方を回転駆動する為のスピニング用回
転手段と、前記2本のパイプの他方を回動駆動する為の
トルキング用回動手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項2に係る水平型パイプ接続・分離装
置は、請求項1の装置において、前記移送手段の移送路
の基端部に設けられた基端ストッパ手段と、移送路のう
ち基端部から約パイプ2本分の長さだけ離れた途中位置
に出退可能なストッパ腕を有する第1ストッパ手段と、
移送路のうち基端部から約パイプ3本分の長さだけ離れ
た位置に固定的に設けられたストッパ腕を有する第2ス
トッパ手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】請求項3に係る水平型パイプ接続・分離装
置は、請求項1の装置において、前記固定手段は、移送
路の両側に対向状に且つパイプに対して接近・離隔する
ように移動可能に設けられた1対のクランプロッドと、
各クランプロッドの内端部にパイプの外周面に当接可能
に且つ周方向へ小距離移動可能に対称的に配置された1
対の湾曲楔状のクランプ具と、1対のクランプロッドを
リンク機構を介して同期させつつ移動駆動する為の油圧
シリンダとを備えたことを特徴とするものである。
【0012】請求項4に係る水平型パイプ接続・分離装
置は、請求項1の装置において、前記スピニング用回転
手段は、移送路の下側に昇降可能に設けられた昇降板
と、昇降板の上端部に設けられパイプの下端部に回転力
を付加する駆動ローラと、駆動ローラを回転駆動するモ
ータと、パイプの上部の両側部を押さえる為の1対の押
さえローラと、1対の押さえローラを支持するリンク機
構であって昇降板の上昇を介して駆動ローラと1対の押
さえローラとを同期してパイプの周面に当接させる同期
用リンク機構と、昇降板を昇降駆動する油圧シリンダと
を備えたことを特徴とするものである。
【0013】請求項5に係る水平型パイプ接続・分離装
置は、請求項1の装置において、前記トルキング用回動
手段は、移送路のパイプの軸心の回りに回動可能な回動
フレームと、移送路の両側に相対向状に且つパイプに対
して接近・離隔するように移動可能に回動フレームに設
けられた1対のクランプアームと、各クランプアームの
内端部にパイプの周面に当接可能に且つ周方向へ小距離
移動可能に対称的に配置された1対の湾曲楔状のクラン
プ具と、1対のクランプアームをリンク機構を介して同
期させつつ移動駆動する油圧シリンダと、回動フレーム
を所定角度往復回動するトルキング用油圧シリンダとを
備えたことを特徴とするものである。
【0014】請求項6に係る水平型パイプ接続・分離装
置は、請求項2の装置において、前記基端ストッパ手段
には、パイプの端部の雄ネジ部にグリースを塗布するグ
リース塗布装置を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1に係る水平型パイプ接続・分離装置に
おいては、石油掘削装置で用いるパイプを水平状態で螺
合接続する際、移送手段の移送路上に複数のパイプを直
列状に且つ水平状態に支持し、この移送路上の所定位置
にセットされ端部同士を直列状に突き合わせた少なくと
も2本のパイプの一方を固定手段によって固定した状態
で、スピニング用回転手段により他方のパイプを回転駆
動すると、これら直列状に突き合わせた2本のパイプは
螺合して緩く接続されるので、次にトルキング用回動手
段により他方のパイプを所定のトルクで回動させて最終
締めつけトルクを付加すると、両パイプは接続されるこ
とになる。その後、移送手段によりこれら接続されたパ
イプを軸方向へ移送し、次のパイプ接続に移行する。
【0016】これに対して、複数接続された状態のパイ
プを水平状態で分離する際には、前記同様に固定手段に
より一方のパイプを固定した状態で、最初にトルキング
用回動手段で他方のパイプを前記とは逆方向へ回動させ
て緩めてから、その後スピニング用回転手段により他方
のパイプをそれと同方向へ回転させて螺合を解除して分
離する。その後、移送手段によりこれら分離されたパイ
プを軸方向へ移送し、次のパイプ分離に移行する。この
ように、水平状態にしてパイプの接続・分離を行うた
め、パイプを支持し移送する為の移送手段の構成が簡単
化し、移送手段に対するパイプの搬出入も容易になる。
移送手段を設けたことにより、接続や分離後パイプを移
送し次の接続や分離を直ちに行えるためパイプの接続・
分離を能率的に行うことが出来る。ドリリングタワーの
外部においてこの水平型パイプ接続・分離装置により接
続した複数本連結パイプをドリリングタワーへ供給する
ことで、ドリリングタワーにおける掘削作業を高速化し
その生産性を高めることができる。
【0017】請求項2に係る水平型パイプ接続・分離装
置においては、基本的に請求項1と同様の作用が得られ
るが、前記移送手段の移送路の基端部に基端ストッパ手
段を設け、移送路のうち基端部から約パイプ2本分の長
さだけ離れた途中位置に出退可能なストッパ腕を有する
第1ストッパ手段を設け、移送路のうち基端部から約パ
イプ3本分の長さだけ離れた位置に固定的に設けられた
ストッパ腕を有する第2ストッパ手段を設けたので、パ
イプ接続時には、第1番目のパイプを移送路の基端側部
分に投入し、第1ストッパ手段のストッパ腕を立てた状
態でそのパイプをこのストッパ腕の位置まで移送し、次
に第2番目のパイプを移送路の基端側部分に投入して、
これら両パイプの接続を行い、その後第1ストッパ手段
のストッパ腕を倒した状態で2本連結パイプを移送し、
その後第3番目のパイプを移送路の基端側部分に投入し
て、2本連結パイプと第3番目のパイプとを接続する。
こうして、3本連結パイプとしそれをドリリングタワー
へ供給する。尚、掘削完了後ドリリングタワーから供給
される3本連結パイプを分離するときには前記と略逆の
手順でパイプの分離を行うものとする。この場合、基端
ストッパ手段が有効に機能することになる。尚、前記基
端ストッパ手段は、洋上のセミサブ型リグ或いは船型リ
グの場合に、波浪による動揺で船体が傾きパイプ接続・
分離装置が傾いたときにパイプの基端部を係止する機能
もある。
【0018】請求項3に係る水平型パイプ接続・分離装
置においては、基本的に請求項1と同様の作用が得られ
るが、前記固定手段は、移送路の両側に対向状に移動可
能に設けられた1対のクランプロッドと、各クランプロ
ッドの内端部に周方向へ小距離移動可能に対称的に配置
された1対の湾曲楔状のクランプ具と、1対のクランプ
ロッドをリンク機構を介して同期させつつ移動駆動する
為の油圧シリンダとを備えているので、1つの油圧シリ
ンダで駆動でき、同期機能があるためパイプに曲げが作
用しない。特に、スピニング用回転手段やトルキング用
回動手段からのトルクでパイプが回動しそうになると、
一方のクランプロッドの内端部の1対の湾曲楔状のクラ
ンプ具と、他方のクランプロッドの内端部の1対の湾曲
楔状のクランプ具との楔作用によりパイプの回動が規制
されるため、またクランプ具がパイプの外周面に当接可
能で接触面積が大きいため、パイプのスリップが生じず
パイプを確実に固定できる。
【0019】請求項4に係る水平型パイプ接続・分離装
置においては、基本的に請求項1と同様の作用が得られ
るが、前記スピニング用回転手段は、移送路の下側に昇
降可能に設けられた昇降板と、昇降板の上端部に設けら
れた駆動ローラと、駆動ローラを回転駆動するモータ
と、パイプの上部の両側部を押さえる為の1対の押さえ
ローラと、昇降板の上昇を介して駆動ローラと1対の押
さえローラとを同期してパイプの周面に当接させる同期
用リンク機構と、昇降板を昇降駆動する油圧シリンダと
を備えているので、1つの油圧シリンダで昇降板と同期
用リンク機構を介して駆動ローラと2つの押さえローラ
とを同期駆動できるため構成が著しく簡単化し、3つの
ローラをパイプに当接させる際に同期駆動させることで
パイプに曲げが作用したりまたネジ部の負荷が増大する
のを防ぐことができる。
【0020】請求項5に係る水平型パイプ接続・分離装
置においては、基本的に請求項1と同様の作用が得られ
るが、前記トルキング用回動手段は、移送路のパイプの
軸心の回りに回動可能な回動フレームと、移送路の両側
に相対向し移動可能に回動フレームに設けられた1対の
クランプアームと、各クランプアームの内端部に対称的
に配置された1対の湾曲楔状のクランプ具と、1対のク
ランプアームをリンク機構を介して同期させつつ移動駆
動する油圧シリンダと、回動フレームを所定角度往復回
動するトルキング用油圧シリンダとを備えているので、
1つの油圧シリンダで1対のクランプアームを移動駆動
でき、前記請求項3の固定手段と同様にパイプのスリッ
プを防止でき、回動フレームをパイプの軸心回りに回動
させる構成としたことによりトルキング用油圧シリンダ
を制御するだけでトルキングのトルクを正確に制御でき
る。1対のクランプアームは、同期作動するので、パイ
プに曲げが作用せず、またネジ部の負荷が増大すること
もない。
【0021】請求項6に係る水平型パイプ接続・分離装
置においては、基本的に請求項2と同様の作用が得られ
るが、前記基端ストッパ手段には、パイプの端部の雄ネ
ジ部にグリースを塗布するグリース塗布装置を設けたの
で、パイプの端部の雄ネジ部に自動的にグリースを塗布
することができる。
【0022】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、本発明
によれば次のような効果が得られる。請求項1に係る水
平型パイプ接続・分離装置によれば、移送手段と、固定
手段と、スピニング用回転手段と、トルキング用回動手
段とを設けたことにより、複数のパイプを水平状態にし
て能率的に螺合接続又は分離することができる。特に、
水平状態にしてパイプの接続・分離を行うので、パイプ
を支持し移送する為の移送手段の構成が簡単化し、移送
手段に対するパイプの搬出入も容易になる。移送手段を
設けたことにより、接続や分離後パイプを移送し次の接
続や分離を直ちに行えるためパイプの接続・分離を能率
的に行うことが出来る。ドリリングタワーの外部におい
てこの水平型パイプ接続・分離装置により接続した複数
本連結パイプをドリリングタワーへ供給することで、ド
リリングタワーにおける掘削作業を高速化しその生産性
を高めることができる。
【0023】請求項2に係る水平型パイプ接続・分離装
置によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる
が、前記基端ストッパ手段と、出退可能なストッパ腕を
有する第1ストッパ手段と、固定的に設けられたストッ
パ腕を有する第2ストッパ手段を設けたので、パイプ接
続時には、接続、移送、パイプ投入、接続、移送を繰り
返して、能率的に、殆ど自動的に3本連結パイプとする
ことが出来、またパイプ分離時には、前記と略逆の手順
で3本連結パイプの分離を能率的に、殆ど自動的に行う
ことができる。しかも、基端ストッパ手段を設けたの
で、洋上のセミサブ型リグ或いは船型リグの場合に、波
浪による動揺で移送手段が傾いたときにもパイプの基端
部を係止できる。
【0024】請求項3に係る水平型パイプ接続・分離装
置によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる
が、前記固定手段は、移動可能な1対のクランプロッド
と、各クランプロッドの内端部に設けた1対の湾曲楔状
のクランプ具と、1対のクランプロッドをリンク機構を
介して同期させつつ移動駆動する為の油圧シリンダとを
備えているので、1つの油圧シリンダで駆動でき、同期
機能があるためパイプに曲げが作用しない。特に、1対
のクランプロッドの内端部の2対の湾曲楔状のクランプ
具の楔作用によりパイプの回動が規制されるため、また
クランプ具がパイプの外周面に当接可能で接触面積が大
きいため、パイプのスリップが生じずパイプを確実に固
定できる。
【0025】請求項4に係る水平型パイプ接続・分離装
置によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる
が、前記スピニング用回転手段は、昇降可能な昇降板
と、昇降板に設けた駆動ローラと、駆動ローラを回転駆
動するモータと、1対の押さえローラと、昇降板の上昇
を介して3つのローラを同期してパイプの周面に当接さ
せる同期用リンク機構と、昇降板を昇降駆動する油圧シ
リンダとを備えているので、1つの油圧シリンダで昇降
板と同期用リンク機構を介して駆動ローラと2つの押さ
えローラとを同期駆動できるため構成が著しく簡単化
し、3つのローラをパイプに当接させる際に同期駆動さ
せることでパイプに曲げが作用したりまたネジ部の負荷
が増大するのを防ぐことができる。
【0026】請求項5に係る水平型パイプ接続・分離装
置によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる
が、前記トルキング用回動手段は、パイプの軸心の回り
に回動可能な回動フレームと、回動フレームに設けた1
対のクランプアームと、各クランプアームの内端部に設
けた1対の湾曲楔状のクランプ具と、1対のクランプア
ームをリンク機構を介して同期させつつ移動駆動する油
圧シリンダと、回動フレームを回動するトルキング用油
圧シリンダとを備えているので、1つの油圧シリンダで
1対のクランプアームを移動駆動でき、前記請求項3の
固定手段と同様にパイプのスリップを防止でき、回動フ
レームをパイプの軸心回りに回動させる構成としたこと
によりトルキング用油圧シリンダを制御するだけでトル
キングのトルクを正確に制御できる。1対のクランプア
ームは、同期作動するので、パイプに曲げが作用せず、
またネジ部の負荷が増大することもない。
【0027】請求項6に係る水平型パイプ接続・分離装
置によれば、基本的に請求項2と同様の効果が得られる
が、前記基端ストッパ手段には、パイプの端部の雄ネジ
部にグリースを塗布するグリース塗布装置を設けたの
で、パイプの端部の雄ネジ部に自動的にグリースを塗布
することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例は、洋上の石油掘削装置であっ
て通称セミサブ型リグと称する洋上石油掘削装置におい
てドリルパイプを螺合接続又は分離する為のパイプ接続
・分離装置に本発明を適用した場合の実施例である。図
1に示すように、この石油掘削装置は、ドリリングタワ
ー1と、ドリルパイプストレージやケーシングパイプス
トレージやライザーパイプストレージなどを有するパイ
プストレージ2と、本発明に係る水平型パイプ接続・分
離装置3と、パイプ接続・分離装置3ドリルパイプ4を
搬入し、またパイプ接続・分離装置3から3本連結パイ
プ4Aをドリリングタワー1へ搬出したりパイプ接続・
分離装置3にドリルパイプ4を供給する為の自走式のパ
イプ搬送装置5とを備えており、ドリリングタワー1の
ドリルフロア1aには図示外の立型パイプ接続・分離装
置が設けられ、またドリリングタワー1内にはその他図
示外のウインチ装置、トップドライブ装置、アッパーラ
ッキングボード及びアッパーラッキングアーム、ロアラ
ッキングアームなどが設けられている。
【0029】この石油掘削装置においては、ドリリング
タワー1におけるドリルパイプ4の接続の回数を減らし
て油田掘削の生産性を高める為に、油田掘削時には水平
型パイプ接続・分離装置3を用いて約9mの長さで所定
径のドリルパイプ4を3本ずつ螺合接続した3本連結ド
リルパイプ4A(以下、3本連結パイプという)として
パイプ搬送装置5によりドリリングタワー1へ供給する
ようになっている。
【0030】次に、図2に示すように、水平型パイプ接
続・分離装置3は、水平に且つ直線的に延びる約27m
の長さのベースフレーム10と、ベースフレーム10に
略所定間隔おきに設けられドリルパイプ4(以下、パイ
プという)を水平状態に支持し案内する複数の支持ロー
ラ11とこれら複数の支持ローラ11に沿って延びる移
送路13(13a〜13c)の途中部に設けられた2台
の移送駆動装置14・15とからなる移送装置と、移送
路13の基端部においてベースフレーム10に設けられ
た基端ストッパ装置16と、移送路13の基端から約1
8m離れた位置においてベースフレーム10に設けられ
た第1ストッパ装置17、移送路13の基端から約27
m離れた位置においてベースフレーム10に設けられた
第2ストッパ装置18と、移送路13の基端から約9.
3m離れた位置においてベースフレーム10に設けられ
パイプ4を固定する為の固定装置19と、この固定装置
19から基端側へ約1m程度離れた位置においてベース
フレーム10に設けられパイプ4を螺合接続する接続前
期に低いトルクでパイプ4を回転させる為のスピニング
用回転装置20と、固定装置19の基端側に併設状に設
けられ螺合接続の接続後期に大きな所定のトルクでパイ
プ4を回動駆動する為のトルキング用回動装置21とを
備えている。尚、説明の都合上、移送路13を約9m間
隔に区切って図2に図示のように、第1ゾーン13a、
第2ゾーン13b、第3ゾーン13cを定義し、また図
2に図示のように前後左右方向を定義しておく。
【0031】前記移送装置について図3〜図5に基いて
説明する。前記支持ローラ11は、図3に示すように、
周面に台形状に案内溝11aを有する遊転ローラからな
り、複数の支持ローラ11は同一高さレベルに設けら
れ、これら複数の支持ローラ11の案内溝11aに沿っ
て延びる移送路13がベースフレーム10の全長に亙っ
て形成され、移送路13上のパイプ4の軸心は所定高さ
位置に位置し、パイプ4の軸心の横方向位置も略所定位
置に規制されるように構成してある。前記移送駆動装置
としては、スピニング用回転装置20の後側付近の位置
に配置されて第1ゾーン13aのパイプ4に対して前方
向きの移送駆動力を付与する第1移送駆動装置14と、
固定装置19の前側付近の位置に配置されて第2ゾーン
13bのパイプ4に対して前方向きの移送駆動力を付与
する第2移送駆動装置15とが設けられているが、これ
らは同一の構成のものなので第1移送駆動装置14の詳
細構造について説明する。
【0032】ベースフレーム10の上端には前後1対の
基板22が立設され、この基板22の上端部には左右1
対のL形のローラ支持枠23が前後方向向きの各ピン2
4を介して回動自在に枢着され、各ローラ支持枠23は
前後1対の板部材23aとこれらを結合する板部材23
bとを主体として構成され、各ローラ支持枠23には上
下1対のブラケットを介して立向きの駆動ローラ25が
回転自在に枢着され、1対のローラ支持枠23の水平腕
部23cの内端部は相互にラップされ、それら内端部に
形成された横長の長穴に挿通されたピン26の前後両端
部は基板22に形成された立向きの長穴27で昇降自在
に案内され、1対の基板22間の中央部に立向き配置さ
れた油圧シリンダ28のロッドの上端の連結部材がピン
26に連結され、この油圧シリンダ28でピン26を下
方駆動すると1対のローラ支持枠23は同期して鎖線で
図示のように回動し、駆動ローラ25が移送路13上の
パイプ4の両側部に当接し、駆動ローラ25から移送駆
動力をパイプ4に伝達可能に構成してある。尚、符号2
9は各ローラ支持枠23の水平腕部を上方へ復帰付勢す
る為のバネシリンダである。前記1対の駆動ローラ25
への回転駆動力は、ベースフレーム10に設けた油圧モ
ータ30から自在継手31と、軸部材32と、自在継手
33と、傘歯車34とを介して軸部材35に伝達され、
この軸部材35の回転力は傘歯車36と、自在継手37
と、軸部材38と、自在継手39とを介して各駆動ロー
ラ25に伝達される。
【0033】以上説明した移送装置の作用について説明
すると、第1ゾーン13aから第3ゾーン13cに亙っ
て設けられた複数の支持ローラ11により全長にわたる
移送路13であって3本のパイプ4を支持しパイプ4の
軸方向へ移送し得る移送路13が形成され、また第1・
第2移送駆動装置14・15において油圧シリンダ28
を駆動してそのロッドを下方へ駆動すると1対のローラ
支持枠25が鎖線図示のように回動し、1対の駆動ロー
ラ25がパイプ4の両側面に当接する。この状態におい
て油圧モータ30を正転方向へ回転させると、1対の駆
動ローラ25が対称に回転駆動されてパイプ4が前方へ
移送駆動される。尚、油圧モータ30を逆方向へ回転駆
動させるとパイプ4が後方へ移送駆動される。
【0034】次に、前記基端ストッパ装置16について
図6、図7を参照しつつ説明する。基端ストッパ装置1
6は、セミサブ型リグ或いは船型リグの場合には、波浪
による船体動揺時にパイプ4が後方へ移動するのを規制
する為のもので、陸上のパイプ接続・分離装置の場合に
は省略可能のものである。基端ストッパ装置16は、移
送路13の基端位置に配置され、パイプ4の基端(後
端)を受け止めるストッパ枠45と、パイプ4の端部の
雄ネジ部4aを掃除し且つそこにグリースを塗布するグ
リース塗布装置46とを有し、移送路13の軸心に対応
するする位置においてストッパ枠45にはパイプ4の基
端に対向する合成樹脂やゴム製の受け板47付の板部材
48がその軸部48aを介して回転自在に装着され、ま
たストッパ枠45の上端にはパイプ4を上方より投入す
る時に案内する傾斜状のガイド部49が設けられてい
る。
【0035】前記グリース塗布装置46は、掃除兼グリ
ース塗布用のブラシ50と、これを昇降駆動する油圧シ
リンダ51と、この油圧シリンダ51で駆動されるグリ
ースポンプ52と、グリースを収容したグリースタンク
53と、グリースタンク53からグリースポンプ52へ
グリースを供給する配管54と、グリースポンプ52か
らブラシ50へグリースを供給する配管55とを有し、
グリースポンプ52のシリンダ本体はブラシ50ととも
に昇降する枠部材46aに固定されまたグリースポンプ
52のプランジャはベースフレーム10に固定され、枠
部材46aの下降時にグリースタンク53からグリース
ポンプ52へグリースが吸入されまた枠部材46aの上
昇時にグリースポンプ52からブラシ50へグリースが
供給されるので、ブラシ50により雄ネジ部4aを掃除
し且つ雄ネジ部4aにグリースを塗布することが出来
る。
【0036】次に、前記第1ストッパ装置17について
図8、図9を参照しつつ説明する。この第1ストッパ装
置17は、第2ゾーン13bの前端部に対応する位置に
おいてベースフレーム10に設けられ、第1ゾーン13
aから第2ゾーン13bへパイプ4を移送する時にパイ
プ4の前端を受け止めてそのパイプ4を移送路13上の
所定位置に停止させる為のものである。この第1ストッ
パ装置17は、ベースフレーム10上に立設された左右
1対の板部材60と、これら板部材60の前後方向に細
長い水平のガイド穴61で案内されて前後方向に水平に
所定ストローク移動自在のスライドフレーム62と、ス
ライドフレーム62を前後方向に移動駆動する油圧シリ
ンダ63と、スライドフレーム62の後端部の上端部に
ピン64を介して回動自在に枢着されたストッパ腕65
と、スライドフレーム62に設けられストッパ腕65を
回動駆動する油圧シリンダ66とを有し、油圧シリンダ
66のロッドを伸長させると、ストッパ腕65が起立し
てその受け部65aが移送路13内に位置してパイプ4
の前端を係止可能となり、ロッドを退入させると、鎖線
図示のようにストッパ腕65が水平状態に倒れて受け部
65aが移送路13の下方へ退くように構成してある。
前記油圧シリンダ63は、複動型のシリンダでそのロッ
ドを伸長させるとスライドフレーム62が前方移動しま
たロッドを退入させると、スライドフレーム62が後退
するが、スライドフレーム62を所望の位置に停止保持
可能である。即ち、ストッパ腕65によりパイプ4を受
け止めた状態でパイプ4を移送しつつ、油圧シリンダ6
3を介してスライドフレーム62の前進位置を調節する
ことでストッパ腕65の位置を適宜設定し、その受け止
められたパイプ4の後端の位置を所望の位置に設定し得
るように構成してある。
【0037】次に、前記第2ストッパ装置18は、移送
路13の前端つまり第3ゾーン13cの前端に対応する
する位置においてベースフレーム10に設けられ、その
ストッパ腕18aが常時起立状態となるように前記と同
様のスライドフレームに固定的に設けられている構成以
外の構成については第1ストッパ装置17と同様の構成
なので、詳細図は省略した。第2ストッパ装置18のス
トッパ腕18aの受け部は常に移送路13の前端に臨ん
でパイプ4の前端を係止可能であり、またスライドフレ
ームは油圧シリンダ63と同様の油圧シリンダにより前
後方向に位置調節可能に構成してある。つまり、2本連
結パイプを第2・第3ゾーン13b・13cへ移送し、
この第2ストッパ装置18のストッパ腕18aによって
2本連結パイプの前端位置を所定位置に設定することに
より2本連結パイプの後端の位置を所望の位置に設定し
得るように構成してある。
【0038】次に、前記固定装置19について図10〜
図11を参照しつつ説明する。この固定装置19は、第
2ゾーン13bの移送路13の前端部付近に対応する位
置においてベースフレーム10に設けられ、この固定装
置19は、第2ゾーン13bのパイプ4の後端部の雄ネ
ジ部4aの直ぐ前側のショルダー部4bを固定する為の
もので、この固定装置19において、前後1対のフレー
ム板70がベースフレーム10に立設され、これらフレ
ーム板70の上端部間には、相対向する水平なクランプ
ロッド71が配設され、各クランプロッド71の内端部
に挿通された前後方向向きのピン72の前後端部は前後
のフレーム板70の水平な左右方向に細長い長穴73で
左右へ移動自在に案内され、また同様に各クランプロッ
ド71の外端部に挿通された前後方向向きのピン74の
前後端部は前後のフレーム板70の水平な左右方向に細
長い長穴75で左右へ移動自在に案内され、これら1対
のクランプロッド71が移送路13のパイプ4の方へ同
期して左右対称に接近又は離隔するようにこれらクラン
プロッド71を駆動する為、リンク機構76と、油圧シ
リンダ77とが設けられている。
【0039】このリンク機構76は、左右1対の相対称
のT形リンク部材78と、これらT形リンク部材78の
1対の横腕部78a同士を連結する左右1対の連結リン
ク部材79とを有し、各T形リンク部材78の中段部は
ピン部材80を介してフレーム板70に回動自在に枢着
され、各T形リンク部材78の上端部は対応するピン7
4に連結され、各連結リンク部材79の上端部は対応す
るT形リンク部材78の横腕部78aの内端部に連結さ
れ、1対の連結リンク部材79の内端部はピン81によ
り連結され、このピン81は前後のフレーム板70に形
成された立長の長穴86に係合して所定ストローク昇降
するように案内され、1対のT形リンク部材78の下端
部同士は上下方向へ移動可能の油圧シリンダ77により
連結されている。
【0040】各クランプロッド71の内端部には、上下
1対の且つ上下に対称の湾曲楔状のクランプ具82であ
ってパイプ4の外周面に面接触状に当接するクランプ具
82がパイプ4の周方向へ小距離だけ移動可能に枢着さ
れ、クランプ具82の楔作用によりパイプ4とクランプ
具82間のスリップが抑制されるように構成してある。
即ち、各クランプロッド71の内端部には平面視にて二
股状の枢支部83が形成され、この枢支部83に両クラ
ンプ具82のブラケット部82aが装着され、各ブラケ
ット部82aはピン84を介して枢支部83に枢着さ
れ、クランプ具82の外面は枢支部83に当接され、ピ
ン84の前後端部を支持する枢支部83のピン穴85は
パイプ4の周方向に細長の長穴に形成され、上側のクラ
ンプ具82はそれを枢支するピン84に巻き掛けたネジ
リバネ(図示略)により下方へ付勢され、また下側のク
ランプ具82はそれを枢支するピン84に巻き掛けたネ
ジリバネ(図示略)により上方へ付勢され、こうして上
下1対のクランプ具82は図示のように正規の姿勢を保
持するように構成してある。
【0041】この固定装置19においては、油圧シリン
ダ77のロッドを退入させた状態では鎖線図示のように
左右1対のクランプロッド71は、左右対称にパイプ4
から離隔した離隔位置となり、油圧シリンダ77のロッ
ドを伸長させるとリンク機構76を介して左右1対のク
ランプロッド71は同期してパイプ4の方へ水平移動
し、4つのクランプ具82が移送路13のパイプ4の外
周面に当接してパイプ4をクランプし固定する。この第
2ゾーン13bのパイプ4を固定した状態で第1ゾーン
13aのパイプ4を螺合接続する際に第1ゾーン13a
のパイプ4からの回転力で第2ゾーン13bのパイプ4
にもトルクが作用するが、このとき図10において例え
ば反時計回り方向のトルクが作用すると左上のクランプ
具82と右下のクランプ具82との楔作用によりパイプ
4の回動が拘束され、またパイプ4の接続部の螺合を分
離する場合に前記と逆向きのトルクが作用するときには
左下のクランプ具82と右上のクランプ具82との楔作
用によりパイプ4の回動が拘束されるため、4つのクラ
ンプ具82に対してパイプ4がスリップすることがな
い。尚、クランプロッド71の枢支部83にクランプ具
82を枢支する構造は、前記以外に例えば枢支部83の
内周部にアリ溝を設けまたクランプ具82にブラケット
部82aに代わるアリ溝係合部を設け、アリ溝にアリ溝
係合部を係合させるなど種々の構造を採用可能である。
【0042】次に、スピニング用回転装置20について
図12、図13に基いて説明する。このスピニング用回
転装置20は、第1ゾーン13aのパイプ4を回転させ
て、第2ゾーン13bのパイプ4の後端部の雄ネジ部4
a(これは、テーパーネジである)に螺合接続する際、
接続前期において第1ゾーン13aのパイプ4を比較的
小さいトルクにてネジ締め方向へ回転させる為のもので
あり、このスピニング用回転装置20は、第1ゾーン1
3aの前部に対応する位置でベースフレーム10に設け
られている。
【0043】このスピニング用回転装置20において、
左右1対のブラケット90がベースフレーム10に固定
され、これらブラケット90間には前後1対の可動板9
1が配設され、これら可動板91の左右両端部には脚板
92が固定され、両脚板92に夫々固定した1対のガイ
ドピン93が対応するブラケット90の前後方向向きの
長穴94に係合して前後方向所定ストローク移動可能に
案内され、これら可動板91の前後両側に位置する立向
きの1対の昇降板95が設けられ、両可動板91の左右
方向中央部の立向きの長穴96を挿通した水平のピン9
7の前後端部は両昇降板95のピン穴に嵌合固定され、
また両昇降板95の左右の脚部95aの下端部に対応す
る位置で可動板91には立向きの長穴98が形成され、
各1対の長穴98に挿通されたピン99の前後端部は前
後に対応する両脚部95aのピン穴に嵌合固定され、こ
れにより両昇降板95は可動板91に対して一体的に所
定ストローク昇降可能に構成され、両可動板91間の中
央部に立向きに配設された油圧シリンダ100の基端部
はピン101を介して可動板91に枢支され、また油圧
シリンダ100のロッドの上端の連結部材はピン97に
連結され、この油圧シリンダ100により可動板91に
対して両昇降板95を昇降駆動するように構成してあ
る。前後の両昇降板95の上端部には夫々駆動ローラ1
02とそれを減速ギヤ103を介して回転駆動する油圧
モータ104とが設けられている。更に、移送路13の
パイプ4の左右両側部を押さえる為の左右1対の押さえ
ローラ105と、これら押さえローラ105を支持し且
つ昇降板95の上昇を介して前後1対の駆動ローラ10
2と左右1対の押さえローラ105とを同期してパイプ
4の周面に当接させる同期用リンク機構106とが設け
られている。
【0044】この同期用リンク機構106は左右1対の
枢支リンク部材107と、左右1対の同期リンク部材1
08とを備え、各押さえローラ105は対応する枢支リ
ンク部材107の上端部にその軸心を前後方向に向けて
回転自在に枢着され、各枢支リンク部材107の下部は
前後1対の可動板91の左端側部分又は右端側分の上端
部間に配設され、各枢支リンク部材107の中段の少し
下方部分は枢支ピン109を介して両可動板91に枢支
され、各同期リンク部材108はその上端において対応
する枢支リンク部材107の下端部に連結され、両同期
リンク部材108の下端部には前記ピン97が挿通連結
されている。尚、可動板91の後側に設けられたバネシ
リンダ110のロッドは両可動板91に連結され、両可
動板91を中央位置で保持している。
【0045】このスピニング用回転装置20において、
油圧シリンダ100のロッドを退入させて昇降板95を
下降させた状態においては、同期用リンク機構106を
介して1対の押さえローラ105が鎖線図示のようにパ
イプ4から左右対称に離隔し、駆動ローラ102も押さ
えローラ105と同距離だけパイプ4から下方へ離隔し
た位置となる。これに対して、油圧シリンダ100のロ
ッドを伸長させると、昇降板95の上昇を介して、1対
の押さえローラ105と駆動ローラ102とは同期して
パイプ4の方へ接近し、実線図示のようにパイプ4の外
周面の円周3等分位置に当接することになる。このよう
に、1対の押さえローラ105と駆動ローラ102とが
同期してパイプ4の外周面の方へ接近していってこれら
が同時にパイプ4に当接するため、パイプ4が移送路1
3の中心位置に調心され、パイプ4に曲げが作用したり
することがない。前記のように、ローラ102・105
をパイプ4に当接させた状態において2台の油圧モータ
104を夫々所定の方向へ回転駆動させると、前記駆動
ローラ102が螺合方向と反対方向へ回転し駆動ローラ
102とパイプ4間の摩擦力を介してパイプ4が螺合方
向へ回転し、パイプ4が螺合していくが、この時バネシ
リンダ110のロッドが伸長して可動板91とそれに装
着された諸部材の前方移動が許容される。
【0046】次に、前記トルキング用回動装置21につ
いて図14、図15に基いて説明する。このトルキング
用回動装置21は、第2ゾーン13bのパイプ4に対し
て第1ゾーン13aのパイプ4を螺合接続する接続後期
において、第1ゾーン13aのパイプ4に最終締め付け
力として比較的大きなトルクを付加してパイプ4同士を
強力に接続する為のものであり、このトルキング用回動
装置21は、第1ゾーン13aのパイプ4に前端部に対
応する位置でベースフレーム10に設けられている。こ
のトルキング用回動装置21において、ベースフレーム
10には左右1対のブラケット116が立設され、これ
らブラケット116には可動枠117が4つの長穴11
8に軸部材119を夫々係合させることで前後方向に所
定小距離移動可能に設けられ、この可動枠117には略
半円状の回動フレーム120が移送路13上のパイプ4
の軸心を中心として回動可能に設けられ、可動フレーム
117は前後1対の支持板121を有し、回動フレーム
120は支持板121の間に位置する前後1対の略半円
状のディスク板122と、これらディスク板122の外
周部に接合された約200度の円周に亙る円弧板123
とを有し、支持板121には円弧板123の外周面を案
内支持する3つの外側ローラ124と、前後の支持板1
21の回動フレーム120側に夫々設けられ円弧板12
3の内周面を案内する3組計6つの内側ローラ125が
設けられ、回動フレーム120は、これら外側ローラ1
24と内側ローラ125とで支持案内されてパイプ4の
軸心を中心として約40度回動可能に構成されている。
【0047】前記回動フレーム120の前後のディスク
板122間には、前記固定装置19と同様に、左右1対
の相対向する移動可能のクランプアーム126と、各ク
ランプアーム126の内端部にパイプ4の外周面に当接
可能に且つ周方向へ小距離移動可能に対称的に設けられ
た1対の湾曲楔状のクランプ具127と、1対のT形リ
ンク部材128と1対の連結リンク部材129とからな
るリンク機構130が設けられ、各クランプアーム12
6の内端部のピン131の前後端部は前後のディスク板
122の左右方向に細長い長穴132に係合され、また
各クランプアーム126の外端部のピン133の前後端
部は前後のディスク板122の左右方向に細長い長穴1
34に係合され、各T形リンク部材128はその中段部
に挿通されたピン135により前後のディスク板122
に回動自在に枢支され、各T形リンク部材128の上端
部はピン133に連結され、各連結リンク部材129の
上端部は対応するT形リンク部材128の横腕部128
aに連結され、両連結リンク部材129の下端部を連結
するピン136の前後端部は前後のディスク板122に
形成された立向きの長穴137に昇降自在に係合して案
内され、左右1対のT形リンク部材128の下端部同士
はクランプ用油圧シリンダ138で連結され、左右のT
形リンク部材128と油圧シリンダ138とは円弧板1
23の開口139を挿通して円弧板123の下方へ突出
している。
【0048】更に、移送路13上のパイプ4に大きな所
定の締めつけトルクを付与する為、トルキング用油圧シ
リンダ140が設けられ、その下端部は前後の支持板1
21の左端部の下端部に連結され、またそのロッドの上
端の連結具は円弧板123の下面にブラケットを介して
連結されている。尚、可動枠117の後方中央部にはバ
ネシリンダ141が設けられ、このバネシリンダ141
により可動枠117が中央位置で保持されている。前記
油圧シリンダ138のロッドを退入させた状態では、前
記固定装置19と同様に左右のクランプアーム126が
移送路13上のパイプ4から左右に対称に離隔した状態
となり、また油圧シリンダ138のロッドを伸長させる
と左右のクランプアーム126が対称に同期してパイプ
4の方へ接近し、左側1対及び右側1対のクランプ具1
27によりパイプ4がクランプされる。これらクランプ
具127は前記固定装置19のクランプ具82と同様に
クランプアーム126に連結されて楔作用を奏するの
で、パイプ4のスリップが規制される。
【0049】前記油圧シリンダ140のロッドを退入さ
せた状態では回動フレーム120は図15に実線図示の
初期位置となり、またロッドを伸長させると鎖線図示の
ように回動フレーム120はネジ締めつけ方向へ約40
度回動してクランプしたパイプ4に大きな所定の締めつ
けトルクを付与することになる。尚、この時、バネシリ
ンダ141のロッドが伸長するため可動枠117とそれ
に支持された諸部材の前方移動許容されることになる。
【0050】以上説明した水平型パイプ接続・分離装置
3により、3本のパイプ4を接続して3本連結パイプ4
Aとする場合の作用について説明する。パイプ搬送装置
5により1本のパイプ4を第1ゾーン13aに投入し、
次に第1ストッパ装置17のストッパ腕65を起立位置
に切り換えた状態で、第1パイプ移送装置14によりパ
イプ4を第2ゾーン13bの方へ移送しつつ、第2パイ
プ移送装置15を駆動してパイプ4を移送し、パイプ4
の前端をストッパ腕65で係止し、この状態において油
圧シリンダ63を介してスライドフレーム62を前方移
動させてパイプ4の前端位置を設定することにより、パ
イプ4の後端のショルダー部4bが固定装置19のクラ
ンプ具82に対応するする位置とする。前記パイプ4の
位置決め終了後固定装置19を作動させてそのクランプ
具82でパイプ4のショルダー部4bを固定し、次に第
1パイプ移送装置14のローラ25を開放し、2本目の
パイプ4を第1ソーン13aの移送路13に投入し、次
に第1パイプ移送装置14のローラ25を送り位置に切
り換えて、油圧モータ30を駆動してパイプ4を小距離
移送してそのパイプ4の前端部を第2ゾーン13bのパ
イプ4の後端部に当接させる。
【0051】次に、第1パイプ移送装置14のローラ2
5を送り位置に保持し回転させながら、スピニング用回
転装置20を作動させて第1ゾーン13aのパイプ4を
回転させてパイプ4を少し螺合させた状態で第1パイプ
移送装置14を停止させ且つそのローラ25を開放し、
その後のスピニング回転によりらパイプ4同士の螺合が
十分に進行してから、トルキング用回動装置21を作動
させてそのクランプ具127によって後側のパイプ4の
ショルダー部4bを固定し、スピニング用回動装置20
のローラ102・105を開放してから、トルキング用
回動装置21の油圧シリンダ140のロッドを伸長させ
て所定の締め付けトルクを付加し、パイプ4同士を強力
に螺合接続する。
【0052】次に、トルキング用回動装置21のクラン
プ具127を開放させ、油圧シリンダ140のロッドを
退入させて回動フレーム120を図14の実線図示の状
態に戻し、次に第1ストッパ装置17のストッパ腕65
を倒した位置に切り換え、第1パイプ移送装置14と第
2パイプ移送装置15のローラ25を送り位置に切り換
えてから、固定装置19の固定を解除し、第1・第2パ
イプ移送装置14・15を作動させて2本連結パイプを
前方へ第2・第3ゾーン13b・13cに移送し、第2
ストッパ装置18のストッパ腕18aで2本連結パイプ
の先端を係止しつつスライドフレームを前方させて2本
連結パイプの位置を設定して、そのパイプの後端のショ
ルダー部4bが固定装置19のクランプ具82に対応す
る位置に設定する。その後、第1パイプ移送装置14の
ローラ25を開放し、前記同様に第3番目のパイプ4を
投入して前記同様に2本連結パイプに対する第3番目の
パイプ4の螺合接続を行う。そして、3本連結パイプと
してから、パイプ搬送装置5によりその3本連結パイプ
をドリリングタワー1へ搬送供給する。尚、本パイプ接
続・分離装置により、螺合接続されている連結パイプの
分離も略逆の同様の順序で行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】石油掘削装置の全体斜視図である。
【図2】水平型パイプ接続・分離装置
【図3】支持ローラの正面図である。
【図4】第1パイプ移送装置の正面図である。
【図5】第1パイプ移送装置の側面図である。
【図6】第1ストッパ装置の側面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】第1ストッパ装置の側面図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】固定装置の正面図である。
【図11】固定装置の平面図である。
【図12】スピニング用回転装置の側面図である。
【図13】図12の13−13線断面図である。
【図14】トルキング用回動装置の正面図である。
【図15】トルキング用回動装置の側面図である。
【図16】従来技術に係る石油掘削装置のドリリングタ
ワーの斜視図である。
【符号の説明】
3 水平型パイプ接続・分離装置 4 パイプ 11 支持ローラ 14 第1パイプ移送装置 15 第2パイプ移送装置 16 基端ストッパ装置 17 第1ストッパ装置 18 第2ストッパ装置 19 固定装置 20 スピニング用回転装置 21 トルキング用回動装置 46 グリース塗布装置 71 クランプロッド 76 リンク機構 77 油圧シリンダ 95 昇降板 102 駆動ローラ 104 油圧モータ 105 押さえローラ 106 同期用リンク機構 120 回動フレーム 126 クランプアーム 127 クランプ具 138 油圧シリンダ 140 油圧シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油掘削装置で用いるパイプを水平状態
    で螺合接続又は分離する装置であって、 複数の直列状に配置されたパイプを水平状態に支持可能
    で且つそれらパイプを軸方向へ移送可能な移送手段と、 移送手段の移送路上の所定位置にセットされ端部同士を
    直列状に突き合わせた或いは端部同士を螺合接続した少
    なくとも2本のパイプの一方を固定する為の固定手段
    と、 前記2本のパイプの他方を回転駆動する為のスピニング
    用回転手段と、 前記2本のパイプの他方を回動駆動する為のトルキング
    用回動手段と、 を備えたことを特徴とする水平型パイプ接続・分離装
    置。
  2. 【請求項2】 前記移送手段の移送路の基端部に設けら
    れた基端ストッパ手段と、移送路のうち基端部から約パ
    イプ2本分の長さだけ離れた途中位置に出退可能なスト
    ッパ腕を有する第1ストッパ手段と、移送路のうち基端
    部から約パイプ3本分の長さだけ離れた位置に固定的に
    設けられたストッパ腕を有する第2ストッパ手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の水平型パイプ接
    続・分離装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、移送路の両側に対向状
    に且つパイプに対して接近・離隔するように移動可能に
    設けられた1対のクランプロッドと、各クランプロッド
    の内端部にパイプの外周面に当接可能に且つ周方向へ小
    距離移動可能に対称的に配置された1対の湾曲楔状のク
    ランプ具と、1対のクランプロッドをリンク機構を介し
    て同期させつつ移動駆動する為の油圧シリンダとを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の水平型パイプ接続
    ・分離装置。
  4. 【請求項4】 前記スピニング用回転手段は、移送路の
    下側に昇降可能に設けられた昇降板と、昇降板の上端部
    に設けられパイプの下端部に回転力を付加する駆動ロー
    ラと、駆動ローラを回転駆動するモータと、パイプの上
    部の両側部を押さえる為の1対の押さえローラと、1対
    の押さえローラを支持するリンク機構であって昇降板の
    上昇を介して駆動ローラと1対の押さえローラとを同期
    してパイプの周面に当接させる同期用リンク機構と、昇
    降板を昇降駆動する油圧シリンダとを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の水平型パイプ接続・分離装置。
  5. 【請求項5】 前記トルキング用回動手段は、移送路の
    パイプの軸心の回りに回動可能な回動フレームと、移送
    路の両側に相対向状に且つパイプに対して接近・離隔す
    るように移動可能に回動フレームに設けられた1対のク
    ランプアームと、各クランプアームの内端部にパイプの
    周面に当接可能に且つ周方向へ小距離移動可能に対称的
    に配置された1対の湾曲楔状のクランプ具と、1対のク
    ランプアームをリンク機構を介して同期させつつ移動駆
    動する油圧シリンダと、回動フレームを所定角度往復回
    動するトルキング用油圧シリンダとを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の水平型パイプ接続・分離装置。
  6. 【請求項6】 前記基端ストッパ手段には、パイプの端
    部の雄ネジ部にグリースを塗布するグリース塗布装置を
    設けたことを特徴とする請求項2に記載の水平型パイプ
    接続・分離装置。
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