JPH0543399B2 - - Google Patents
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- JPH0543399B2 JPH0543399B2 JP62092019A JP9201987A JPH0543399B2 JP H0543399 B2 JPH0543399 B2 JP H0543399B2 JP 62092019 A JP62092019 A JP 62092019A JP 9201987 A JP9201987 A JP 9201987A JP H0543399 B2 JPH0543399 B2 JP H0543399B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、カートリツジフイルターを用いて
1,1,1−トリクロロエタン、パークロロエチ
レン、R−113及び石油系溶剤等のドライクリー
ニング溶剤(以下、溶剤と略す。)の清浄化と衣
料の洗浄を行なうドライクリーニングの洗浄方法
に関するものである。 〔従来の技術〕 一般的なドライクリーニングは、0.5〜1.0容量
%のソープを含む溶剤で衣料に機械的な力を加え
ながら洗浄を行なつている。機械的な力は、衣料
を投入しシリンダーの回転を利用しており、この
力で衣料自体にたたき作用を持せた衣料からの汚
れ落ちを促進している。溶剤の役割は、衣料中の
脂肪酸や油脂等の油溶性汚れを除去するものであ
る。また各種の界面活性剤を組み合わせたソープ
は、溶剤で除去しきれなかつた油溶性汚れや汗中
に含まれている塩分等の水溶性汚れを除去する一
方溶剤中に分散している汚れが再び衣料に付着す
る現象(以下、再汚染と称す。)を防止し、衣料
に対して柔軟性、帯電防止能等を付与する役割を
持つている。 尚、ドライクリーニングで汚染した溶剤は、主
として蒸留又は珪藻土による濾過によつて清浄化
し再び衣料の洗浄に使用しているが、最近では蒸
留コストの低減化や作業性の合理化によりカート
リツジフイルターによる溶剤の清浄化が増加しつ
つある。カートリツジフイルターは、溶剤を清浄
化するために色素、水分、酸分除去のための活性
炭、シリカゲル、活性白土、こう質土等の吸着剤
及び固体粒子除去のためのペーパーフイルター等
の濾材とを具備したカートリツジエレメントとカ
ートリツジエレメントを装着するフイルターケー
スからなつている。衣料から溶出及び分離した汚
れによつて汚染された溶剤は、カートリツジエレ
メントの吸着剤による吸着作用と濾材の濾過作用
で清浄化される。 この活性炭等による吸着剤を使用した時の洗浄
方法が、特公昭48−23424号公報に開示されてい
る。この技術を引用し、従来のドライクリーニン
グ方法を第1図により概説すると、第1にタンク
1の溶剤をポンプ5とバルブ8,9,12を介し
てシリンダー2に汲み上げる給液工程、第2に汲
み上げた溶剤量に対して規定量のソープをソープ
投入口6とバルブ14から投入しボタントラツプ
4、ポンプ5、カートリツジフイルター3、バル
ブ7,10,11,12を介し溶剤の清浄化を行
ないながら一定時間衣料を洗浄する洗浄工程、第
3にボタントラツプ4、バルブ7,8を介して洗
浄後の溶剤をタンク1に戻す排液及び脱液工程、
第4にポンプ5、カートリツジフイルター3、バ
ルブ8,10,11,13を介してタンク1の溶
剤を清浄化すると共にシリンダー2の衣料を乾燥
する乾燥工程、第5にシリンダー中の回収しきれ
ない溶剤蒸気を取り除く脱臭工程からなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記給液工程で汲み上げた溶剤に対してソープ
を投入して循環洗浄を行なう洗浄工程では、衣料
の洗浄中にカートリツジエレメントに充填されて
いる吸着剤に衣料から除去された汚れのほかに投
入したソープ中の成分も吸着される。特にソープ
中の陰イオン系界面活性剤や陽イオン系界面活性
剤等のイオン系界面活性剤が吸着され、ソープ投
入量に見合うソープ濃度を保持することができ
ず、ソープの持つ本来の役割が失われる。この現
象は吸着剤の吸着能力が十分にあるカートリツジ
エレメントを交換した後に行なう通常の予備操作
後から50〜100回までの洗浄回数で顕著である。
従つて、この間に於けるドライクリーニングでは
衣料からの汚れ落ちが不十分となり更に再汚染の
発生や柔軟性や帯電防止能の欠如等の問題が発生
し高品質のドライクリーニングが行えないという
問題がある。 本発明は、従来技術の欠点及び問題点を解決す
るために提案したものである。すなわちカートリ
ツジフイルターを具備するドライクリーニング機
械によるドライクリーニングで、カートリツジエ
レメントの使用回数に関係なくソープ投入量に見
合うソープ濃度を保持することにより、衣料から
の汚れ落ちを促進し、更に再汚染を少なく抑える
と共に柔軟性や帯電防止能を付与する等ソープ本
来の役割を効果的に発揮させ常に安定した高品質
ドライクリーニングを行なうことを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、上記の目的を達成するために鋭意
検討した結果、本発明を完成させるに至つた。 すなわち、本発明は、カートリツジフイルター
を使用するドライクリーニングの洗浄工程におい
て、第1工程としてカートリツジフイルターを介
して溶剤により一定時間洗浄を行ない、第2工程
として第1工程の終了後上記溶剤にソープを投入
し、カートリツジフイルターを介することなく一
定時間洗浄を行なうことを特徴とするドライクリ
ーニングの洗浄方法である。 尚、第2工程ではカートリツジフイルターを介
さないバイパス配管とポンプを使用した循環洗浄
方法と、バイパス配管及びポンプを使用せず単に
シリンダーの回転で洗浄するバツチ洗浄方法とが
あるがいずれの方法でも良い。 〔作用〕 給液工程終了後に本発明の構成からなる洗浄工
程を行なうが、第1工程ではシリンダーの回転に
よる衣料自体のたたき作用とカートリツジフイル
ターで清浄化された溶剤の洗浄作用により、衣料
に付着している汚れのうち衣料から脱落し易く、
且つ溶剤に溶出分離し易い油溶性汚れや固体粒子
汚れをあらかじめ除去することができる。次の第
2工程では衣料自体のたたき作用と溶剤の洗浄作
用の他に、ソープ投入量に見合うソープ濃度を保
持することができるため、投入したソープの洗浄
作用が十分に発揮される。従つて第1工程で除去
しきれなかつた油溶性汚れ、水溶性汚れ及び固体
粒子汚れを効果的に除去できる。更に、溶剤中に
分散した汚れをソープ捕捉し再汚染を防止すると
共にソープの有効成分が衣料に吸着して柔軟性や
帯電防止能を向上できる。 〔発明の効果〕 以上詳細に説明した如く本発明であるドライク
リーニングの洗浄方法によれば、カートリツジエ
レメントの使用回数に関係なく洗浄中に於けるソ
ープの役割を効果的に発揮させることができる。
従つて、従来の洗浄方法に比べ衣料からの汚れ落
ちが向上し更に再汚染が少なくなると共に柔軟性
や帯電防止能が優れているため常に安定した高品
質ドライクリーニングができる。 また必要以上のソープ投入や柔軟剤、帯電防止
剤等の助剤を添加する必要もないため、経済性に
優れ且つカートリツジフイルターの清浄化能力を
長期間保持できる。 〔実施例〕 以下、本発明のドライクリーニングの洗浄方法
の実施例を第1図で説明する。 ドライクリーニング機械(三洋製SCL−915)
に溶剤として1,1,1−トリクロロエタンを
200使用し、カートリツジフイルター3には325
mm径×460mm長の未使用カートリツジエレメント
を3個装着している。ソープは、陰イオン系と非
イオン系界面活性剤を配合した市販のソープを使
用した。衣料としては、学生服、背広、ズボン等
の黒物衣料、ウール、綿、アクリル、綿とポリエ
ステルからなる混紡等テストフアブリツク社製の
カーボン汚染布と白布及びクリーニング総合研究
所製の水溶性汚染布の試験布、更に市販されてい
るウール100%及びアクリル100%の毛布を洗浄し
た。 新品のカートリツジエレメントをカートリツジ
フイルターケース内に装着した後の予備操作とし
て200の1,1,1−トリクロロエタンに対し
て0.5容量%に当たる1のソープをタンク1に
投入し、ポンプ5、カートリツジフイルター3、
バルブ8,10,11,13を介してタンク液循
環を30分行なつた。この予備操作が終了した1,
1,1−トリクロロエタンを実施例、および比較
例のドライクリーニング洗浄に供した。 本実施例は、従来と同じ方法でシリンダー2に
60の1,1,1−トリクロロエタンを給液す
る。給液工程後全洗浄時間を5分として、先ずボ
タントラツプ4、ポンプ5、カートリツジフイル
ター3、バルブ7,10,11,12を介し溶剤
の清浄化を行ないながら3.5分間衣料の洗浄を行
なう。次に3.5分経過後ポンプ5を停止しバルブ
7,12を閉めカートリツジフイルター1を介す
る循環洗浄を停止する。その直後にソープ投入口
6とバルブ14から給液量の0.5容量%に相当す
る300c.c.のソープをシリンダー2内の溶剤に投入
しシリンダー2の回転によるバツチ洗浄で1.5分
間の洗浄を行なう。洗浄工程終了後は従来と同じ
方法で3分間の排液及び脱液工程、50℃にて15分
間の乾燥工程、2分間の脱臭工程を行なつた。こ
の方法での洗浄結果を第1表に示す。 なお比較のため、従来の洗浄工程を用いたドラ
イクリーニング法すなわち60の1,1,1−ト
リクロロエタンを給液し、ソープ投入口6とバル
ブ14から300c.c.のソープ投入後ボタントラツプ
4、ポンプ5、カートリツジフイルター3、バル
ブ7,10,11,12を介し溶剤の清浄化を行
ないながら5分間衣料の洗浄を行ない、洗浄工程
終了後3分間の排液及び脱液工程、50℃にて15分
間の乾燥工程、2分間の脱臭工程を行なつた。そ
の結果を併せて第1表に示す。 第1表のソープ濃度は、溶剤にソープを投入し
て1分経過時点のものであり、JIS規格(K3362
−1970)のエプトン法により測定した。 本発明は、ソープ投入量に見合うソープ濃度を
保持することができる。洗浄率と再汚染率は、試
験布の洗浄前と洗浄後の反射率を測式色差計にて
測定し、下記の計算式で算出した。本発明は、洗
浄率の数値が高く、且つ再汚染率の数値が低いた
め、汚れた衣料が、白く洗い上がることを示唆す
るものである。 洗浄率(%)=W2−W1/W0−W1×100 再汚染率(%)=W0−W3/W0×100 W0:原市(白布)の反射率(%) W1:洗浄前の汚染布の反射率(%) W2:洗浄後の汚染布の反射率(%) W3:洗浄後の白布の反射率(%) また全工程終了後シリンダー2内の衣料を取出
しウール、アクリル毛布について触感による柔軟
性評価と静電気発生の有無による帯電防止能評価
から、本発明は衣料に対する品質を高める効果を
も有することがわかる。
1,1,1−トリクロロエタン、パークロロエチ
レン、R−113及び石油系溶剤等のドライクリー
ニング溶剤(以下、溶剤と略す。)の清浄化と衣
料の洗浄を行なうドライクリーニングの洗浄方法
に関するものである。 〔従来の技術〕 一般的なドライクリーニングは、0.5〜1.0容量
%のソープを含む溶剤で衣料に機械的な力を加え
ながら洗浄を行なつている。機械的な力は、衣料
を投入しシリンダーの回転を利用しており、この
力で衣料自体にたたき作用を持せた衣料からの汚
れ落ちを促進している。溶剤の役割は、衣料中の
脂肪酸や油脂等の油溶性汚れを除去するものであ
る。また各種の界面活性剤を組み合わせたソープ
は、溶剤で除去しきれなかつた油溶性汚れや汗中
に含まれている塩分等の水溶性汚れを除去する一
方溶剤中に分散している汚れが再び衣料に付着す
る現象(以下、再汚染と称す。)を防止し、衣料
に対して柔軟性、帯電防止能等を付与する役割を
持つている。 尚、ドライクリーニングで汚染した溶剤は、主
として蒸留又は珪藻土による濾過によつて清浄化
し再び衣料の洗浄に使用しているが、最近では蒸
留コストの低減化や作業性の合理化によりカート
リツジフイルターによる溶剤の清浄化が増加しつ
つある。カートリツジフイルターは、溶剤を清浄
化するために色素、水分、酸分除去のための活性
炭、シリカゲル、活性白土、こう質土等の吸着剤
及び固体粒子除去のためのペーパーフイルター等
の濾材とを具備したカートリツジエレメントとカ
ートリツジエレメントを装着するフイルターケー
スからなつている。衣料から溶出及び分離した汚
れによつて汚染された溶剤は、カートリツジエレ
メントの吸着剤による吸着作用と濾材の濾過作用
で清浄化される。 この活性炭等による吸着剤を使用した時の洗浄
方法が、特公昭48−23424号公報に開示されてい
る。この技術を引用し、従来のドライクリーニン
グ方法を第1図により概説すると、第1にタンク
1の溶剤をポンプ5とバルブ8,9,12を介し
てシリンダー2に汲み上げる給液工程、第2に汲
み上げた溶剤量に対して規定量のソープをソープ
投入口6とバルブ14から投入しボタントラツプ
4、ポンプ5、カートリツジフイルター3、バル
ブ7,10,11,12を介し溶剤の清浄化を行
ないながら一定時間衣料を洗浄する洗浄工程、第
3にボタントラツプ4、バルブ7,8を介して洗
浄後の溶剤をタンク1に戻す排液及び脱液工程、
第4にポンプ5、カートリツジフイルター3、バ
ルブ8,10,11,13を介してタンク1の溶
剤を清浄化すると共にシリンダー2の衣料を乾燥
する乾燥工程、第5にシリンダー中の回収しきれ
ない溶剤蒸気を取り除く脱臭工程からなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記給液工程で汲み上げた溶剤に対してソープ
を投入して循環洗浄を行なう洗浄工程では、衣料
の洗浄中にカートリツジエレメントに充填されて
いる吸着剤に衣料から除去された汚れのほかに投
入したソープ中の成分も吸着される。特にソープ
中の陰イオン系界面活性剤や陽イオン系界面活性
剤等のイオン系界面活性剤が吸着され、ソープ投
入量に見合うソープ濃度を保持することができ
ず、ソープの持つ本来の役割が失われる。この現
象は吸着剤の吸着能力が十分にあるカートリツジ
エレメントを交換した後に行なう通常の予備操作
後から50〜100回までの洗浄回数で顕著である。
従つて、この間に於けるドライクリーニングでは
衣料からの汚れ落ちが不十分となり更に再汚染の
発生や柔軟性や帯電防止能の欠如等の問題が発生
し高品質のドライクリーニングが行えないという
問題がある。 本発明は、従来技術の欠点及び問題点を解決す
るために提案したものである。すなわちカートリ
ツジフイルターを具備するドライクリーニング機
械によるドライクリーニングで、カートリツジエ
レメントの使用回数に関係なくソープ投入量に見
合うソープ濃度を保持することにより、衣料から
の汚れ落ちを促進し、更に再汚染を少なく抑える
と共に柔軟性や帯電防止能を付与する等ソープ本
来の役割を効果的に発揮させ常に安定した高品質
ドライクリーニングを行なうことを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、上記の目的を達成するために鋭意
検討した結果、本発明を完成させるに至つた。 すなわち、本発明は、カートリツジフイルター
を使用するドライクリーニングの洗浄工程におい
て、第1工程としてカートリツジフイルターを介
して溶剤により一定時間洗浄を行ない、第2工程
として第1工程の終了後上記溶剤にソープを投入
し、カートリツジフイルターを介することなく一
定時間洗浄を行なうことを特徴とするドライクリ
ーニングの洗浄方法である。 尚、第2工程ではカートリツジフイルターを介
さないバイパス配管とポンプを使用した循環洗浄
方法と、バイパス配管及びポンプを使用せず単に
シリンダーの回転で洗浄するバツチ洗浄方法とが
あるがいずれの方法でも良い。 〔作用〕 給液工程終了後に本発明の構成からなる洗浄工
程を行なうが、第1工程ではシリンダーの回転に
よる衣料自体のたたき作用とカートリツジフイル
ターで清浄化された溶剤の洗浄作用により、衣料
に付着している汚れのうち衣料から脱落し易く、
且つ溶剤に溶出分離し易い油溶性汚れや固体粒子
汚れをあらかじめ除去することができる。次の第
2工程では衣料自体のたたき作用と溶剤の洗浄作
用の他に、ソープ投入量に見合うソープ濃度を保
持することができるため、投入したソープの洗浄
作用が十分に発揮される。従つて第1工程で除去
しきれなかつた油溶性汚れ、水溶性汚れ及び固体
粒子汚れを効果的に除去できる。更に、溶剤中に
分散した汚れをソープ捕捉し再汚染を防止すると
共にソープの有効成分が衣料に吸着して柔軟性や
帯電防止能を向上できる。 〔発明の効果〕 以上詳細に説明した如く本発明であるドライク
リーニングの洗浄方法によれば、カートリツジエ
レメントの使用回数に関係なく洗浄中に於けるソ
ープの役割を効果的に発揮させることができる。
従つて、従来の洗浄方法に比べ衣料からの汚れ落
ちが向上し更に再汚染が少なくなると共に柔軟性
や帯電防止能が優れているため常に安定した高品
質ドライクリーニングができる。 また必要以上のソープ投入や柔軟剤、帯電防止
剤等の助剤を添加する必要もないため、経済性に
優れ且つカートリツジフイルターの清浄化能力を
長期間保持できる。 〔実施例〕 以下、本発明のドライクリーニングの洗浄方法
の実施例を第1図で説明する。 ドライクリーニング機械(三洋製SCL−915)
に溶剤として1,1,1−トリクロロエタンを
200使用し、カートリツジフイルター3には325
mm径×460mm長の未使用カートリツジエレメント
を3個装着している。ソープは、陰イオン系と非
イオン系界面活性剤を配合した市販のソープを使
用した。衣料としては、学生服、背広、ズボン等
の黒物衣料、ウール、綿、アクリル、綿とポリエ
ステルからなる混紡等テストフアブリツク社製の
カーボン汚染布と白布及びクリーニング総合研究
所製の水溶性汚染布の試験布、更に市販されてい
るウール100%及びアクリル100%の毛布を洗浄し
た。 新品のカートリツジエレメントをカートリツジ
フイルターケース内に装着した後の予備操作とし
て200の1,1,1−トリクロロエタンに対し
て0.5容量%に当たる1のソープをタンク1に
投入し、ポンプ5、カートリツジフイルター3、
バルブ8,10,11,13を介してタンク液循
環を30分行なつた。この予備操作が終了した1,
1,1−トリクロロエタンを実施例、および比較
例のドライクリーニング洗浄に供した。 本実施例は、従来と同じ方法でシリンダー2に
60の1,1,1−トリクロロエタンを給液す
る。給液工程後全洗浄時間を5分として、先ずボ
タントラツプ4、ポンプ5、カートリツジフイル
ター3、バルブ7,10,11,12を介し溶剤
の清浄化を行ないながら3.5分間衣料の洗浄を行
なう。次に3.5分経過後ポンプ5を停止しバルブ
7,12を閉めカートリツジフイルター1を介す
る循環洗浄を停止する。その直後にソープ投入口
6とバルブ14から給液量の0.5容量%に相当す
る300c.c.のソープをシリンダー2内の溶剤に投入
しシリンダー2の回転によるバツチ洗浄で1.5分
間の洗浄を行なう。洗浄工程終了後は従来と同じ
方法で3分間の排液及び脱液工程、50℃にて15分
間の乾燥工程、2分間の脱臭工程を行なつた。こ
の方法での洗浄結果を第1表に示す。 なお比較のため、従来の洗浄工程を用いたドラ
イクリーニング法すなわち60の1,1,1−ト
リクロロエタンを給液し、ソープ投入口6とバル
ブ14から300c.c.のソープ投入後ボタントラツプ
4、ポンプ5、カートリツジフイルター3、バル
ブ7,10,11,12を介し溶剤の清浄化を行
ないながら5分間衣料の洗浄を行ない、洗浄工程
終了後3分間の排液及び脱液工程、50℃にて15分
間の乾燥工程、2分間の脱臭工程を行なつた。そ
の結果を併せて第1表に示す。 第1表のソープ濃度は、溶剤にソープを投入し
て1分経過時点のものであり、JIS規格(K3362
−1970)のエプトン法により測定した。 本発明は、ソープ投入量に見合うソープ濃度を
保持することができる。洗浄率と再汚染率は、試
験布の洗浄前と洗浄後の反射率を測式色差計にて
測定し、下記の計算式で算出した。本発明は、洗
浄率の数値が高く、且つ再汚染率の数値が低いた
め、汚れた衣料が、白く洗い上がることを示唆す
るものである。 洗浄率(%)=W2−W1/W0−W1×100 再汚染率(%)=W0−W3/W0×100 W0:原市(白布)の反射率(%) W1:洗浄前の汚染布の反射率(%) W2:洗浄後の汚染布の反射率(%) W3:洗浄後の白布の反射率(%) また全工程終了後シリンダー2内の衣料を取出
しウール、アクリル毛布について触感による柔軟
性評価と静電気発生の有無による帯電防止能評価
から、本発明は衣料に対する品質を高める効果を
も有することがわかる。
【表】
第1図は本発明と従来の方法を実施する装置の
概略構成図である。図中、1はタンク、2はシリ
ンダー、3はカートリツジフイルター、4はボタ
ントラツプ、5はポンプ、6はソープ投入口、
7,8,9,10,11,12,13,14はバ
イパス配管を示す。
概略構成図である。図中、1はタンク、2はシリ
ンダー、3はカートリツジフイルター、4はボタ
ントラツプ、5はポンプ、6はソープ投入口、
7,8,9,10,11,12,13,14はバ
イパス配管を示す。
Claims (1)
- 1 カートリツジフイルターを使用するドライク
リーニングの洗浄工程において、第1工程として
カートリツジフイルターを介して溶剤により一定
時間洗浄を行ない、第2工程として第1工程の終
了後上記溶剤にソープを投入し、カートリツジフ
イルターを介することなく一定時間洗浄を行なう
ことを特徴とするドライクリーニングの洗浄方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9201987A JPS63257598A (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 | ドライクリ−ニングの洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9201987A JPS63257598A (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 | ドライクリ−ニングの洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63257598A JPS63257598A (ja) | 1988-10-25 |
JPH0543399B2 true JPH0543399B2 (ja) | 1993-07-01 |
Family
ID=14042823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9201987A Granted JPS63257598A (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 | ドライクリ−ニングの洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63257598A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5630889B2 (ja) * | 1975-06-04 | 1981-07-17 | ||
JPS56102298A (en) * | 1980-01-21 | 1981-08-15 | Nippon Atomic Ind Group Co | Method of washing radioactively polluted cloth* etc* |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5630889U (ja) * | 1979-08-17 | 1981-03-25 |
-
1987
- 1987-04-16 JP JP9201987A patent/JPS63257598A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5630889B2 (ja) * | 1975-06-04 | 1981-07-17 | ||
JPS56102298A (en) * | 1980-01-21 | 1981-08-15 | Nippon Atomic Ind Group Co | Method of washing radioactively polluted cloth* etc* |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63257598A (ja) | 1988-10-25 |
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