JPH0543372A - 爆薬組成物 - Google Patents

爆薬組成物

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Publication number
JPH0543372A
JPH0543372A JP19406491A JP19406491A JPH0543372A JP H0543372 A JPH0543372 A JP H0543372A JP 19406491 A JP19406491 A JP 19406491A JP 19406491 A JP19406491 A JP 19406491A JP H0543372 A JPH0543372 A JP H0543372A
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JP
Japan
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binder
explosive
htpb
fluorine oil
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19406491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoaki Yoneda
仁章 米田
Sumihito Otsuka
純人 大塚
Yoshinori Tago
義則 田子
Shinji Shishido
信二 宍戸
Masayuki Kawahori
正幸 川掘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Koki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 RDX,HMX等の固体化合爆薬とHTPB
系バインダーとから成る爆薬組成物に関し、HTPB系
バインダーの密度を高くすることにより、爆薬の密度を
高くし、且つバインダー配合物により爆速を高めること
により、爆薬の威力を向上させることを可能とする爆薬
組成物を提供することにある。 【構成】 RDX,HMX等の固体化合爆薬と、HTP
B系バインダーとから成る爆薬組成物に於て、HTPB
系バインダーが、HTPBと、IPDI,TDI等のイ
ソシアネートと、フッ素オイルとから成り、好ましく
は、HTPB系バインダー中のフッ素オイルの量が、1
0〜70%を占めるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RDX(トリメチレン
トリニトロアミン),HMX(テトラメチレンテトラニ
トロアミン)等の固体化合爆薬とHTPB(末端水酸基
ポリブタジエン)系バインダーとから成る爆薬組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RDX,HMX等の固体化合爆薬
に使用するバインダーとしては、HTPB系,ニトロ可
塑剤系等が知られている。
【0003】この場合、固形化合爆薬が多い程、爆薬の
威力が大きくなる。然し乍ら、固形化合爆薬を多くすれ
ばする程、爆薬の成形性が悪くなり、固形化合爆薬を9
0%含有させることができるバインダーとしては、HT
PB系だけである。
【0004】従来のHTPB系バインダーの組成は、次
のようなものである。 HTPB 92% IPDI(又は、TDI) 8%(通常は、これに老化
防止剤等を若干加える。)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】処が、従来のHTPB
系バインダーは、密度が低いため、これを使用した爆薬
はせいぜい密度が1.70程度である。そのため、HT
PB系バインダーを使用した爆薬が爆発した時、HTP
B系バインダーは爆発威力に殆ど寄与していない。
【0006】このため、HTPB系バインダーは、固形
化合爆薬を多く含入させることは可能であるが、爆薬本
来の性能を充分引き出しているとはいえない。爆薬の威
力評価の一つに爆轟圧力があり、これを表す簡便式とし
て次の式がある。
【0007】P=(1/4)ρD2 ここで、Pは爆轟圧力、ρは爆薬密度、Dは爆速を表
す。この式より、同一組成の爆薬の威力は、爆薬密度,
爆速が高ければ高い程威力は大きくなることが分かる。
【0008】又、爆薬密度とバインダー密度の間には、
次の関係がある。 ρ=100/〔(a/ρ1 )+(b/ρ2 )〕 ここで、ρは爆薬密度、ρ1 はバインダー密度、ρ2
HMX密度(1.915)、aはバインダー配合%、b
はHMX配合%を表す。
【0009】このことから考えると、同一組成の爆薬威
力を高くするには、爆薬密度とバインダー密度を高くす
る必要がある。然し乍ら、従来のHTPB系バインダー
は、バインダー密度が低いため、爆薬の威力を向上させ
るには限界があった。
【0010】そこで、バインダーの密度を高くするため
には、HTPBの一部を密度の高い物質に置き換えるこ
とにより、バインダーの密度を高くすることが考えられ
る。然し乍ら、HTPBの一部を置き換える密度の高い
物質は、IPDI,TDI(トリレンジイソシアネー
ト)等のイソシアネートで重合硬化するものであって
は、その目的を達成することができない。
【0011】そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、H
TPB系バインダーをフッ素オイルに置き換えることに
より、バインダー密度を高めることを見出した。本発明
は斯かる知得に基づいて為されたもので、その目的は、
HTPB系バインダーの密度を高くすることにより、爆
薬の密度を高くし、且つバインダー配合物により爆速を
高めることにより、爆薬の威力を向上させることを可能
とする爆薬組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、RDX(トリ
メチレントリニトロアミン),HMX(テトラメチレン
テトラニトロアミン)等の固体化合爆薬と、HTPB
(水酸基末端ポリブタジエン)系バインダーとから成る
爆薬組成物に於て、HTPB系バインダーが、HTPB
と、IPDI(イソホロンジイソシアネート),TDI
(トルイレンジイソシアネート)等のイソシアネート
と、フッ素オイルとから成るものである。
【0013】そして、本発明に於ては、HTPB系バイ
ンダー中のフッ素オイルの量が、10〜70%を占める
ことが望ましい。尚、HTPB系バインダー中のフッ素
オイルの量の特に好ましい範囲は、30〜50%であ
る。
【0014】ここで、HTPB系バインダー中のフッ素
オイルの量が、10%未満では、フッ素オイルが入って
いないものと顕著な差が認められない。又、70%を越
えると、フッ素オイルが多くなり過ぎ、しみ出し量が多
くなってくるので、製造が不可能となって来る。
【0015】又、本発明に於ては、HTPB系バインダ
ーには必要に応じて老化防止剤が添加されることもあ
る。本発明に於ては、バインダー中のフッ素オイルは、
IPDI,TDI(トリレンジイソシアネート)等のイ
ソシアネートで重合硬化するものではなく、HTPBと
IPDI,TDI等で硬化したバインダーとRDX,H
MX等の固体化合爆薬の中に液状で包含されている。即
ち、可塑剤として作用していることが確認された。
【0016】即ち、本発明では、可塑剤として密度が極
めて高く、樹脂としての含有エネルギーも大きな物質で
あるフッ素オイルを使用することにより、高密度,高爆
速の爆薬を作ることを可能としたものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 HMX88%とHTPB系バインダー12%とを用い
て、表1に示す割合で爆薬組成物を作った。尚、表1の
実験No.1〜6は、本実施例を示し、実験No.7は
比較例を示す。
【0018】本実施例に於て、HTPB,フッ素オイル
等の密度は、次の通りである。 HTPB 0.96 フッ素オイル 2.1 又、使用したフッ素オイルは、ポリクロロトリフルオロ
エチレン(商品名:ダイフロイルNo.10)である。尚、H
TPBのR−45HTは、ポリブタジエンを表す。
【0019】表1の実験No.1〜6と実験No.7か
ら明らかな如く、フッ素オイルが入ることにより、爆薬
の密度が高くなると共に、爆速も早くなることが分か
る。又、バインダー中のフッ素オイルが5%の場合(実
験No.6)には、フッ素オイルが入っていないもの
(実験No.7)と顕著な差が認められなかった。そし
て、バインダー中のフッ素オイルが10%(実験No.
5)を越えると、フッ素オイルが入っていないもの(実
験No.7)と顕著な差が認められるようになった。特
に、バインダー中のフッ素オイルが30%〜70%の場
合(実験No.1〜4)には、フッ素オイルが入ってい
ないもの(実験No.7)と顕著な差が認められた。
尚、バインダー中のフッ素オイルが、70%を越えたも
のについて実験したが、フッ素オイルが多くなり過ぎ、
しみ出し量が多くなってくるので、製造が不可能となっ
た。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2 HMX90%とHTPB系バインダー10%とを用い
て、表2に示す割合で爆薬組成物を作った。尚、表2の
実験No.11〜16は、本実施例を示し、実験No.
17は比較例を示す。その他の条件は、実施例1と同様
である。
【0022】表2の実験No.11〜16と実験No.
17から明らかな如く、フッ素オイルが入ることによ
り、爆薬の密度が高くなると共に、爆速も早くなること
が分かる。
【0023】又、バインダー中のフッ素オイルが5%の
場合(実験No.16)には、フッ素オイルが入ってい
ないもの(実験No.17)と顕著な差が認められなか
った。そして、バインダー中のフッ素オイルが10%
(実験No.15)を越えると、フッ素オイルが入って
いないもの(実験No.17)と顕著な差が認められる
ようになった。特に、バインダー中のフッ素オイルが3
0%〜70%の場合(実験No.11〜14)には、フ
ッ素オイルが入っていないもの(実験No.17)と顕
著な差が認められた。尚、バインダー中のフッ素オイル
が、70%を越えたものについて実験したが、フッ素オ
イルが多くなり過ぎ、しみ出し量が多くなってくるの
で、製造が不可能となった。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、HTPB系バイ
ンダーが、HTPBと、IPDI,TDI等のイソシア
ネートと、フッ素オイルとから成るので、従来のHTP
B系バインダーを使用した爆薬に比して、爆薬の密度を
高くして、爆薬の威力を向上させることができた。特
に、HTPB系バインダー中のフッ素オイルの量が、1
0〜70%の場合には、バインダーの密度を0.96か
ら1.02〜1.55にすることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宍戸 信二 福島県西白河郡西郷村大字長坂字土生2の 1 日本工機株式会社白河研究所内 (72)発明者 川掘 正幸 福島県西白河郡西郷村大字長坂字土生2の 1 日本工機株式会社白河研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RDX,HMX等の固体化合爆薬と、H
    TPB系バインダーとから成る爆薬組成物に於て、HT
    PB系バインダーが、HTPBと、IPDI,TDI等
    のイソシアネートと、フッ素オイルとから成ることを特
    徴とする爆薬組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に於て、HTPB系バインダー
    中のフッ素オイルの量が、10〜70%を占めることを
    特徴とする爆薬組成物。
JP19406491A 1991-08-02 1991-08-02 爆薬組成物 Pending JPH0543372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19406491A JPH0543372A (ja) 1991-08-02 1991-08-02 爆薬組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP19406491A JPH0543372A (ja) 1991-08-02 1991-08-02 爆薬組成物

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JPH0543372A true JPH0543372A (ja) 1993-02-23

Family

ID=16318356

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19406491A Pending JPH0543372A (ja) 1991-08-02 1991-08-02 爆薬組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040343A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Nof Corp 炸薬組成物の製造方法及び該製造方法で製造した炸薬組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040343A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Nof Corp 炸薬組成物の製造方法及び該製造方法で製造した炸薬組成物

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