JPH0543229Y2 - - Google Patents
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- JPH0543229Y2 JPH0543229Y2 JP15608486U JP15608486U JPH0543229Y2 JP H0543229 Y2 JPH0543229 Y2 JP H0543229Y2 JP 15608486 U JP15608486 U JP 15608486U JP 15608486 U JP15608486 U JP 15608486U JP H0543229 Y2 JPH0543229 Y2 JP H0543229Y2
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- oil
- temperature
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- check valve
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- Expired - Lifetime
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 13
- 239000002826 coolant Substances 0.000 claims description 10
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 229910001285 shape-memory alloy Inorganic materials 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はエンジンの冷却装置に関し、特に冷却
オイルの油圧により開閉作動してシリンダブロツ
クの側壁に形成されたジヤケツト構造部のメイン
ギヤラリから筒穴の周りに形成されたサブギヤラ
リに供給するオイルの流量を制御するチエツクバ
ルブに関する。
オイルの油圧により開閉作動してシリンダブロツ
クの側壁に形成されたジヤケツト構造部のメイン
ギヤラリから筒穴の周りに形成されたサブギヤラ
リに供給するオイルの流量を制御するチエツクバ
ルブに関する。
(従来の技術)
エンジンの冷却装置としては第9図に示すよう
にシリンダブロツク1の両側壁にサイドカバー
2,2を装着し、当該シリンダブロツク1とこれ
らのサイドカバー2,2との間にジヤケツト構造
部のメインギヤラリ3を、筒穴(図示せず)の周
りにサブギヤラリ4を形成すると共に当該サブギ
ヤラリ4に連通させてリリーフ通路5,6を形成
し、オイルパン7内にクランクシヤフトの回転に
より駆動されるオイルポンプ8を配設し、当該オ
イルポンプ8により当該オイルパン7内のオイル
を油路1aを介してメインギヤラリ3に圧送供給
し、当該メインギヤラリ3に供給したオイルの一
部を油路1bを介してクランクシヤフトジヤーナ
ル部1cに供給する共に、残部を当該メインギヤ
ラリ3とサブギヤラリ4との連通路2aに配設し
た油圧チエツクバルブ9を介してサブギヤラリ4
に供給して前記筒穴の周りを冷却し、冷却後のオ
イルをリリーフ通路5,6及び油路1dを介して
オイルパン7に還流させ、エンジンの冷却を行う
ようにしたものがある。
にシリンダブロツク1の両側壁にサイドカバー
2,2を装着し、当該シリンダブロツク1とこれ
らのサイドカバー2,2との間にジヤケツト構造
部のメインギヤラリ3を、筒穴(図示せず)の周
りにサブギヤラリ4を形成すると共に当該サブギ
ヤラリ4に連通させてリリーフ通路5,6を形成
し、オイルパン7内にクランクシヤフトの回転に
より駆動されるオイルポンプ8を配設し、当該オ
イルポンプ8により当該オイルパン7内のオイル
を油路1aを介してメインギヤラリ3に圧送供給
し、当該メインギヤラリ3に供給したオイルの一
部を油路1bを介してクランクシヤフトジヤーナ
ル部1cに供給する共に、残部を当該メインギヤ
ラリ3とサブギヤラリ4との連通路2aに配設し
た油圧チエツクバルブ9を介してサブギヤラリ4
に供給して前記筒穴の周りを冷却し、冷却後のオ
イルをリリーフ通路5,6及び油路1dを介して
オイルパン7に還流させ、エンジンの冷却を行う
ようにしたものがある。
油圧チエツクバルブ9はオイルの油圧により開
閉制御される油圧チエツクバルブで構成され、メ
インギヤラリ3内に供給されるオイルの圧力が所
定の圧力以下のときには閉弁しており、当該所定
の圧力を超えると開弁してメインギヤラリ3から
サブギヤラリ4に低温のオイルを供給し、前記筒
穴の周りを冷却するようになつている。
閉制御される油圧チエツクバルブで構成され、メ
インギヤラリ3内に供給されるオイルの圧力が所
定の圧力以下のときには閉弁しており、当該所定
の圧力を超えると開弁してメインギヤラリ3から
サブギヤラリ4に低温のオイルを供給し、前記筒
穴の周りを冷却するようになつている。
(考案が解決しようとする問題点)
しかるに、上記従来の油圧チエツクバルブは単
にオイルの油圧により開閉制御される構成である
ために、エンジンが例えば、高速運転状態からア
イドル運転状態に急激に変化したときにはオイル
ポンプ8の吐出量が少なくなる一方において、オ
イルの温度が高いために粘性が低い状態にあり、
オイルポンプ8の吐出圧とオイルの粘性の関係で
オイルの油圧が下がり過ぎ、エンジンが高温状態
にあるにもかかわらず油圧チエツクバルブ9が開
弁されず、従つて、メインギヤラリ3からサブギ
ヤラリ4に冷却オイルが供給されない状態即ち、
オイルがサブギヤラリ4に滞留状態となり、当該
サブギヤラリ4内のオイルがリリーフされず、こ
の結果、当該サブギヤラリ4内のオイルの温度が
上昇して前記筒穴内部側壁温度が上昇し過ぎてエ
ンジンが焼付を起こす可能性があるという問題が
ある。
にオイルの油圧により開閉制御される構成である
ために、エンジンが例えば、高速運転状態からア
イドル運転状態に急激に変化したときにはオイル
ポンプ8の吐出量が少なくなる一方において、オ
イルの温度が高いために粘性が低い状態にあり、
オイルポンプ8の吐出圧とオイルの粘性の関係で
オイルの油圧が下がり過ぎ、エンジンが高温状態
にあるにもかかわらず油圧チエツクバルブ9が開
弁されず、従つて、メインギヤラリ3からサブギ
ヤラリ4に冷却オイルが供給されない状態即ち、
オイルがサブギヤラリ4に滞留状態となり、当該
サブギヤラリ4内のオイルがリリーフされず、こ
の結果、当該サブギヤラリ4内のオイルの温度が
上昇して前記筒穴内部側壁温度が上昇し過ぎてエ
ンジンが焼付を起こす可能性があるという問題が
ある。
本考案は上述の問題点を解決するためになされ
たもので、エンジンの冷却液の温度を感知して油
圧チエツクバルブの開弁圧を調節可能とし、サブ
ギヤラリ内におけるオイルの滞留を無くしてオイ
ルの温度上昇を抑えるようにしたエンジンの冷却
装置を提供することを目的とする。
たもので、エンジンの冷却液の温度を感知して油
圧チエツクバルブの開弁圧を調節可能とし、サブ
ギヤラリ内におけるオイルの滞留を無くしてオイ
ルの温度上昇を抑えるようにしたエンジンの冷却
装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
上記目的を達成するために本考案によれば、エ
ンジンのシリンダブロツクの側壁に形成されたジ
ヤケツト構造部のメインギヤラリと筒穴の周りに
形成されたサブギヤラリとの連通路に配設されオ
イルの圧力により開閉される油圧チエツクバルブ
を介して前記メインギヤラリから前記サブギヤラ
リにオイルを供給する、エンジンの冷却装置にお
いて、冷却液の温度を感知し所定の温度に達した
ときに作動して前記油圧チエツクバルブの開弁圧
を調節する調圧手段を設けた構成としたものであ
る。
ンジンのシリンダブロツクの側壁に形成されたジ
ヤケツト構造部のメインギヤラリと筒穴の周りに
形成されたサブギヤラリとの連通路に配設されオ
イルの圧力により開閉される油圧チエツクバルブ
を介して前記メインギヤラリから前記サブギヤラ
リにオイルを供給する、エンジンの冷却装置にお
いて、冷却液の温度を感知し所定の温度に達した
ときに作動して前記油圧チエツクバルブの開弁圧
を調節する調圧手段を設けた構成としたものであ
る。
(作用)
調圧手段は冷却液の温度が低いときにはチエツ
クバルブの開弁圧を高くしてオイルのメインギヤ
ラリからサブギヤラリへの流れを抑えて当該オイ
ルの温度上昇を速め、冷却液の温度が高温になる
と開弁圧を低くして前記メインギヤラリから前記
サブギヤリへのオイルの流量を多くして当該サブ
ギヤラリ内のオイルの温度の上昇を抑える。
クバルブの開弁圧を高くしてオイルのメインギヤ
ラリからサブギヤラリへの流れを抑えて当該オイ
ルの温度上昇を速め、冷却液の温度が高温になる
と開弁圧を低くして前記メインギヤラリから前記
サブギヤリへのオイルの流量を多くして当該サブ
ギヤラリ内のオイルの温度の上昇を抑える。
(実施例)
以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
述する。
第1図は本考案を適用した油圧チエツクバルブ
の断面を示し、油圧チエツクバルブ10のケース
11は円筒状をなし、一端面11aの軸芯には孔
11bを穿設され、当該端面11aの内面には孔
11bと同心状をなして弁座を形成する穴11c
を段差をなして形成され、更に当該穴11cの底
面即ち、端面11aには孔11bの周りに弁孔を
形成する孔11dを複数例えば2個穿設されてい
る。また、このケース11の他端面11eの中央
には大径の孔11fを穿設されている。
の断面を示し、油圧チエツクバルブ10のケース
11は円筒状をなし、一端面11aの軸芯には孔
11bを穿設され、当該端面11aの内面には孔
11bと同心状をなして弁座を形成する穴11c
を段差をなして形成され、更に当該穴11cの底
面即ち、端面11aには孔11bの周りに弁孔を
形成する孔11dを複数例えば2個穿設されてい
る。また、このケース11の他端面11eの中央
には大径の孔11fを穿設されている。
ケース11内には円筒状のサーモスタツトケー
ス12が嵌挿されており、当該サーモスタツトケ
ース12はケース11よりも小径とされて当該ケ
ース12内を軸方向に移動可能とされている。こ
のサーモスタツトケース12の端面11aと対向
する一端面12aの軸芯には孔12bを穿設され
ており、当該端面12aの外周にはフランジ12
cを形成されている。このサーモスタツトケース
12内にはガイド13が嵌挿されている。これら
のケース11及びサーモスタツトケース12は金
属部材で形成される。
ス12が嵌挿されており、当該サーモスタツトケ
ース12はケース11よりも小径とされて当該ケ
ース12内を軸方向に移動可能とされている。こ
のサーモスタツトケース12の端面11aと対向
する一端面12aの軸芯には孔12bを穿設され
ており、当該端面12aの外周にはフランジ12
cを形成されている。このサーモスタツトケース
12内にはガイド13が嵌挿されている。これら
のケース11及びサーモスタツトケース12は金
属部材で形成される。
このガイド13は有底円筒状をなしその一端面
を略半球面状に形成され、他端面には軸芯に深穴
13aを穿設され、当該他端面の外周にはフラン
ジ13bを形成され、該フランジ13bの外周面
はサーモスタツトケース12の内周面に軸方向に
摺動可能に摺接される。このガイド13は例えば
ゴム部材で形成される。
を略半球面状に形成され、他端面には軸芯に深穴
13aを穿設され、当該他端面の外周にはフラン
ジ13bを形成され、該フランジ13bの外周面
はサーモスタツトケース12の内周面に軸方向に
摺動可能に摺接される。このガイド13は例えば
ゴム部材で形成される。
ロツド14の一端はサーモスタツトケース12
の孔12bをシール部材15を介して液密に摺動
可能に嵌挿されて前記ガイド13の穴13a内に
嵌合固定され、他端は環状の弁板16の孔16a
を遊嵌してケース11の軸孔11bに嵌合固定さ
れている。弁板16はケース11の端面11aに
形成された穴11c内に僅かなギヤツプで軸方向
に移動可能に収納され、当該穴11cの底面に当
接されて前記各孔11dを閉塞可能とされる。こ
れらのロツド14及び弁板16も金属部材により
形成される。
の孔12bをシール部材15を介して液密に摺動
可能に嵌挿されて前記ガイド13の穴13a内に
嵌合固定され、他端は環状の弁板16の孔16a
を遊嵌してケース11の軸孔11bに嵌合固定さ
れている。弁板16はケース11の端面11aに
形成された穴11c内に僅かなギヤツプで軸方向
に移動可能に収納され、当該穴11cの底面に当
接されて前記各孔11dを閉塞可能とされる。こ
れらのロツド14及び弁板16も金属部材により
形成される。
サーモスタツトケース12内にはその内周面と
ガイド13との間に形成される空間に感温部材例
えば、ワツクス17を所定量充填されている。サ
ーモスタツトケース12の端面12aと弁板16
との間にはロツド14と同心的にスプリング18
が縮設され、該スプリング18は弁板16の端面
を穴11cの底面に押圧させて各弁孔11dを閉
塞する。更に、当該ケース12のフランジ12c
とケース11の当該フランジ12cと対向する端
面11eとの間にはスプリング19が縮設され、
当該スプリング19はサーモスタツトケース12
をケース11の端面11aの方向に押圧する。こ
れらのワツクス17とスプリング18と19とに
より弁板16の開弁圧を可変させる。
ガイド13との間に形成される空間に感温部材例
えば、ワツクス17を所定量充填されている。サ
ーモスタツトケース12の端面12aと弁板16
との間にはロツド14と同心的にスプリング18
が縮設され、該スプリング18は弁板16の端面
を穴11cの底面に押圧させて各弁孔11dを閉
塞する。更に、当該ケース12のフランジ12c
とケース11の当該フランジ12cと対向する端
面11eとの間にはスプリング19が縮設され、
当該スプリング19はサーモスタツトケース12
をケース11の端面11aの方向に押圧する。こ
れらのワツクス17とスプリング18と19とに
より弁板16の開弁圧を可変させる。
かかる構成の油圧チエツクバルブ10は前記第
9図に示す油圧チエツクバルブ9と同様にシリン
ダブロツク1のメンイギヤラリ3とサブギヤラリ
4とを連通する通路2a内に、一端面11aをメ
インギヤラリ3に向け、他端面11eをサブギヤ
ラリ4に向けて嵌挿配設され、当該配設された状
態において、サブギヤラリ4内のオイルがケース
11の孔11fから当該ケース11内に入り充満
する。
9図に示す油圧チエツクバルブ9と同様にシリン
ダブロツク1のメンイギヤラリ3とサブギヤラリ
4とを連通する通路2a内に、一端面11aをメ
インギヤラリ3に向け、他端面11eをサブギヤ
ラリ4に向けて嵌挿配設され、当該配設された状
態において、サブギヤラリ4内のオイルがケース
11の孔11fから当該ケース11内に入り充満
する。
以下に作用を説明する。
サブギヤラリ4内のオイルの温度が所定の温度
よりも低いときには第1図に示すように、サーモ
スタツトケース12内に充填されているワツクス
17は収縮してその体積が小さくなつており、ス
プリング19のばね力によりサーモスタツトケー
ス12が図中下方に押され、これに伴いスプリン
グ18が圧縮されてセツト圧が大きくなり、弁板
16の押圧力即ち、開弁圧が高くなる。この結
果、サブギヤラリ4へのオイルの供給が少なくさ
れ、当該オイルによる冷却が抑制される。これに
より、サブギヤラリ4内のオイル温度は直ぐに上
昇し、且つ前記筒穴の内壁の温度も上昇してシリ
ンダ内面のオイルの粘度が低下しフリクシヨンの
低減がはかられる。また、エンジンの始動時の暖
機も効果的になされる。
よりも低いときには第1図に示すように、サーモ
スタツトケース12内に充填されているワツクス
17は収縮してその体積が小さくなつており、ス
プリング19のばね力によりサーモスタツトケー
ス12が図中下方に押され、これに伴いスプリン
グ18が圧縮されてセツト圧が大きくなり、弁板
16の押圧力即ち、開弁圧が高くなる。この結
果、サブギヤラリ4へのオイルの供給が少なくさ
れ、当該オイルによる冷却が抑制される。これに
より、サブギヤラリ4内のオイル温度は直ぐに上
昇し、且つ前記筒穴の内壁の温度も上昇してシリ
ンダ内面のオイルの粘度が低下しフリクシヨンの
低減がはかられる。また、エンジンの始動時の暖
機も効果的になされる。
サブギヤラリ4内のオイルの温度が上昇するに
伴いサーモスタツトケース12内のワツクス17
の温度が上昇して膨張しその体積を増大させる。
しかるに、ロツド14の一端はケース11の端面
11aに固定されているためにワツクス17の膨
張に応じてサーモスタツトケース12がスプリン
グ19のばね力に抗して第2図に示すように上方
に押し上げられ、これに伴いスプリング18が伸
長してそのセツト圧が小さくなる。この結果、弁
板16の押圧力が小さくなり、開弁圧が低くな
る。これにより、前述したようにオイルポンプの
回転数が低下し、且つオイル温度が高くその粘性
が低下したことに起因して当該オイルポンプの吐
出圧が低下し、メインギヤラリ3内に圧送される
オイルの油圧が低下しても油圧チエツクバルブ1
0が開弁可能とされ、当該メインギヤラリ3から
サブギヤラリ4へのオイルの供給が可能とされ
る。この結果、サブギヤラリ4内にオイルの滞留
が防止されて必要以上のオイルの温度上昇を抑制
され、エンジンの焼付等が防止される。
伴いサーモスタツトケース12内のワツクス17
の温度が上昇して膨張しその体積を増大させる。
しかるに、ロツド14の一端はケース11の端面
11aに固定されているためにワツクス17の膨
張に応じてサーモスタツトケース12がスプリン
グ19のばね力に抗して第2図に示すように上方
に押し上げられ、これに伴いスプリング18が伸
長してそのセツト圧が小さくなる。この結果、弁
板16の押圧力が小さくなり、開弁圧が低くな
る。これにより、前述したようにオイルポンプの
回転数が低下し、且つオイル温度が高くその粘性
が低下したことに起因して当該オイルポンプの吐
出圧が低下し、メインギヤラリ3内に圧送される
オイルの油圧が低下しても油圧チエツクバルブ1
0が開弁可能とされ、当該メインギヤラリ3から
サブギヤラリ4へのオイルの供給が可能とされ
る。この結果、サブギヤラリ4内にオイルの滞留
が防止されて必要以上のオイルの温度上昇を抑制
され、エンジンの焼付等が防止される。
第3図乃至第8図は本考案に係る油圧チエツク
バルブの他の実施例を示し、第3図及び第4図に
示す油圧チエツクバルブ10′は感温部材として
前記第1図に示す油圧チエツクバルブ10のワツ
クスに替えて形状記憶合金部材で形成したスプリ
ングを使用したもので、第3図は円筒状のケース
20内に中央に孔21aを穿設され軸方向に移動
可能に嵌挿した支持板21の一端面とチエツクボ
ール22との間に通常のスプリング23を縮設さ
せ、支持板21の他端面とケース20の対向する
端面との間に前記形状記憶合金部材で形成したス
プリング24を介在させ、且つそのセツト圧は前
記オイルの温度が所定温度以下のときにはスプリ
ング23のセツト圧よりも高くし、前記所定温度
を超えたときにスプリング23のセツト圧よりも
低くなるように設定し、前記サブギヤラリ4内の
オイルの温度が前記所定温度以下のときには開弁
圧を高く、前記所定温度を超えたときには開弁圧
を低く調節する。
バルブの他の実施例を示し、第3図及び第4図に
示す油圧チエツクバルブ10′は感温部材として
前記第1図に示す油圧チエツクバルブ10のワツ
クスに替えて形状記憶合金部材で形成したスプリ
ングを使用したもので、第3図は円筒状のケース
20内に中央に孔21aを穿設され軸方向に移動
可能に嵌挿した支持板21の一端面とチエツクボ
ール22との間に通常のスプリング23を縮設さ
せ、支持板21の他端面とケース20の対向する
端面との間に前記形状記憶合金部材で形成したス
プリング24を介在させ、且つそのセツト圧は前
記オイルの温度が所定温度以下のときにはスプリ
ング23のセツト圧よりも高くし、前記所定温度
を超えたときにスプリング23のセツト圧よりも
低くなるように設定し、前記サブギヤラリ4内の
オイルの温度が前記所定温度以下のときには開弁
圧を高く、前記所定温度を超えたときには開弁圧
を低く調節する。
第4図は形状記憶合金部材で形成したスプリン
グを2本使用して低温と高温とを使い分けるよう
にしたもので、第3図と同様に支持板21の一側
に通常のスプリング23を、他側に形状記憶合金
部材で形成したスプリング24を夫々縮設すると
共に、更に支持板21の一側にスプリング23の
外側にもう1本の形状記憶合金部材で形成したス
プリング25を縮設し、所定温度以下のときには
スプリング24のセツト圧が高くなつて伸長して
スプリング23,25を圧縮させるように作動
し、スプリング23のセツト圧を高くして開弁圧
を高め、所定の温度に達するとスプリング25の
セツト圧が高くなつて伸長してスプリング24を
圧縮させるように作動し、スプリング23のセツ
ト圧を低くして開弁圧を低くするようにしたもの
である。
グを2本使用して低温と高温とを使い分けるよう
にしたもので、第3図と同様に支持板21の一側
に通常のスプリング23を、他側に形状記憶合金
部材で形成したスプリング24を夫々縮設すると
共に、更に支持板21の一側にスプリング23の
外側にもう1本の形状記憶合金部材で形成したス
プリング25を縮設し、所定温度以下のときには
スプリング24のセツト圧が高くなつて伸長して
スプリング23,25を圧縮させるように作動
し、スプリング23のセツト圧を高くして開弁圧
を高め、所定の温度に達するとスプリング25の
セツト圧が高くなつて伸長してスプリング24を
圧縮させるように作動し、スプリング23のセツ
ト圧を低くして開弁圧を低くするようにしたもの
である。
第5図は油圧チエツクバルブの開弁圧の調整を
油圧シリンダにより行うもので、温度センサ30
は冷却液例えば、サブギヤラリ4内の冷却オイル
の温度を検出し、対応する温度信号を出力する。
油圧制御装置31は温度センサ30からの信号が
所定値以下のときにはサブギヤラリ4内のオイル
温度が低いと判別して油圧シリンダ32を伸長さ
せ、ピストンロツドの先端に固定した支持板33
と油圧チエツクバルブ35を構成するチエツクボ
ール36との間に介在されたスプリング37のセ
ツト圧を高くして、当該油圧チエツクバルブ35
の開弁圧を高くする。
油圧シリンダにより行うもので、温度センサ30
は冷却液例えば、サブギヤラリ4内の冷却オイル
の温度を検出し、対応する温度信号を出力する。
油圧制御装置31は温度センサ30からの信号が
所定値以下のときにはサブギヤラリ4内のオイル
温度が低いと判別して油圧シリンダ32を伸長さ
せ、ピストンロツドの先端に固定した支持板33
と油圧チエツクバルブ35を構成するチエツクボ
ール36との間に介在されたスプリング37のセ
ツト圧を高くして、当該油圧チエツクバルブ35
の開弁圧を高くする。
温度センサ30からの信号が所定値を超えると
油圧制御装置31はサブギヤラリ4内のオイルの
温度が上昇して所定温度に達したと判別し、油圧
シリンダ32を駆動してピストンロツドを退縮さ
せてスプリング37のセツト圧を低くし、油圧チ
エツクバルブ35の開弁圧を低くする。
油圧制御装置31はサブギヤラリ4内のオイルの
温度が上昇して所定温度に達したと判別し、油圧
シリンダ32を駆動してピストンロツドを退縮さ
せてスプリング37のセツト圧を低くし、油圧チ
エツクバルブ35の開弁圧を低くする。
尚、温度センサ30は前述したようにオイルの
温度検出に替えて冷却水の温度を検出するように
してもよい。
温度検出に替えて冷却水の温度を検出するように
してもよい。
第6図は第5図の油圧シリンダ32に替えて他
のアクチユエータ例えば、ステツプモータ41を
使用し、制御装置40が温度センサ30からの信
号に応じてステツプモータ41を駆動してロツド
42を進退させて当該ロツド42の先端に固定し
た支持板33とチエツクボール36この間に介在
させたスプリング37のセツト圧を調節し、油圧
チエツクバルブ35の開弁圧を調節するようにし
たものである。
のアクチユエータ例えば、ステツプモータ41を
使用し、制御装置40が温度センサ30からの信
号に応じてステツプモータ41を駆動してロツド
42を進退させて当該ロツド42の先端に固定し
た支持板33とチエツクボール36この間に介在
させたスプリング37のセツト圧を調節し、油圧
チエツクバルブ35の開弁圧を調節するようにし
たものである。
第7図は開弁圧の調圧に替えて油路の絞り面積
によりオイルの流量を調節するもので、チエツク
ボール36と支持板38との間に介在されたスプ
リング37のセツト圧を一定に保持し、チエツク
バルブ35の吐出口35aに孔45aを穿設した
平板状のスライダ45を開閉可能に配設し、一端
45bを駆動装置(図示せず)により温度センサ
からのオイルの温度信号に応じてスライダ45を
矢印A又はB方向にスライド制御し、孔45aの
開口面積を可変させてチエツクバルブ35の開口
面積を可変させ、当該チエツクバルブ35から吐
出するオイルの流量を制御し、メインギヤラリ3
からサブギヤラリ4に流入するオイルの流量を調
節するようにしたものである。
によりオイルの流量を調節するもので、チエツク
ボール36と支持板38との間に介在されたスプ
リング37のセツト圧を一定に保持し、チエツク
バルブ35の吐出口35aに孔45aを穿設した
平板状のスライダ45を開閉可能に配設し、一端
45bを駆動装置(図示せず)により温度センサ
からのオイルの温度信号に応じてスライダ45を
矢印A又はB方向にスライド制御し、孔45aの
開口面積を可変させてチエツクバルブ35の開口
面積を可変させ、当該チエツクバルブ35から吐
出するオイルの流量を制御し、メインギヤラリ3
からサブギヤラリ4に流入するオイルの流量を調
節するようにしたものである。
尚、第7図に示すスライダ45に替えて第8図
に示すように偏心させて孔46aを穿設した円板
状のスライダ46を使用し、当該スライダ46を
矢印C又はD方向に回動させて孔46aの開口面
積を可変させてチエツクバルブ35から吐出する
オイルの流量を制御し、メインギヤラリ3からサ
ブギヤラリ4に流入するオイルの流量を調節する
ようにしてもよい。
に示すように偏心させて孔46aを穿設した円板
状のスライダ46を使用し、当該スライダ46を
矢印C又はD方向に回動させて孔46aの開口面
積を可変させてチエツクバルブ35から吐出する
オイルの流量を制御し、メインギヤラリ3からサ
ブギヤラリ4に流入するオイルの流量を調節する
ようにしてもよい。
(考案の効果)
以上説明したように本考案によれば、オイルの
温度が低い時には油圧チエツクバルブの開弁圧を
高くしてメインギヤラリからサブギヤラリへのオ
イルの供給を少なくしてシリンダの温度上昇を速
めると共に当該シリンダ内壁に供給されるオイル
の粘度を低下させることによりピストンのフリク
シヨンの低減を図ることができ、前記オイルの温
度が高いときには前記開弁圧を低くして前記サブ
ギヤラリへのオイルの供給を増大させてサブギヤ
ラリにおけるオイルの滞留をなくすことができる
ために必要以上のオイルの温度上昇を抑制するこ
とが可能となり、この結果、常にエンジンを良好
に運転することが可能となるという優れた効果が
ある。
温度が低い時には油圧チエツクバルブの開弁圧を
高くしてメインギヤラリからサブギヤラリへのオ
イルの供給を少なくしてシリンダの温度上昇を速
めると共に当該シリンダ内壁に供給されるオイル
の粘度を低下させることによりピストンのフリク
シヨンの低減を図ることができ、前記オイルの温
度が高いときには前記開弁圧を低くして前記サブ
ギヤラリへのオイルの供給を増大させてサブギヤ
ラリにおけるオイルの滞留をなくすことができる
ために必要以上のオイルの温度上昇を抑制するこ
とが可能となり、この結果、常にエンジンを良好
に運転することが可能となるという優れた効果が
ある。
第1図は本考案に係るエンジンの冷却装置に使
用する油圧チエツクバルブの一実施例を示す断面
図、第2図は第1図の油圧チエツクバルブの作動
説明図、第3図乃至第7図は本考案に係る油圧チ
エツクバルブの他の実施例を示す断面図、第8図
は第7図のスライダの他の実施例を示す平面図、
第9図は冷却装置としてオイルを使用するエンジ
ンの冷却装置の一例を示す断面図である。 1……シリンダロツク、2……カバー、3……
メインギヤラリ、4……サブギヤラリ、11,1
2……ケース、13……ガイド、16……弁板、
17……ワツクス、18,19……スプリング、
24,25……形状記憶合金スプリング、30…
…温度センサ。
用する油圧チエツクバルブの一実施例を示す断面
図、第2図は第1図の油圧チエツクバルブの作動
説明図、第3図乃至第7図は本考案に係る油圧チ
エツクバルブの他の実施例を示す断面図、第8図
は第7図のスライダの他の実施例を示す平面図、
第9図は冷却装置としてオイルを使用するエンジ
ンの冷却装置の一例を示す断面図である。 1……シリンダロツク、2……カバー、3……
メインギヤラリ、4……サブギヤラリ、11,1
2……ケース、13……ガイド、16……弁板、
17……ワツクス、18,19……スプリング、
24,25……形状記憶合金スプリング、30…
…温度センサ。
Claims (1)
- エンジンのシリンダブロツクの側壁に形成され
たジヤケツト構造部のメインギヤラリと筒穴の周
りに形成されたサブギヤラリとの連通路に配設さ
れオイルの圧力により開閉される油圧チエツクバ
ルブを介して前記メインギヤラリから前記サブギ
ヤラリにオイルを供給する、エンジンの冷却装置
において、冷却液の温度を感知し所定の温度に達
したときに作動して前記油圧チエツクバルブの開
弁圧を調節する調圧手段を設けたことを特徴とす
るエンジンの冷却装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15608486U JPH0543229Y2 (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | |
DE8787104768T DE3772422D1 (de) | 1986-04-01 | 1987-03-31 | Kuehlungsvorrichtung fuer motoren. |
EP87104768A EP0239997B1 (en) | 1986-04-01 | 1987-03-31 | Engine cooling device |
US07/033,994 US4813408A (en) | 1986-04-01 | 1987-04-01 | Engine cooling device |
KR1019870003090A KR910004383B1 (ko) | 1986-04-01 | 1987-04-01 | 엔진 냉각 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15608486U JPH0543229Y2 (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6361530U JPS6361530U (ja) | 1988-04-23 |
JPH0543229Y2 true JPH0543229Y2 (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=31077371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15608486U Expired - Lifetime JPH0543229Y2 (ja) | 1986-04-01 | 1986-10-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0543229Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0638165Y2 (ja) * | 1988-07-28 | 1994-10-05 | カヤバ工業株式会社 | 流量制御機構におけるダンパ装置 |
-
1986
- 1986-10-14 JP JP15608486U patent/JPH0543229Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6361530U (ja) | 1988-04-23 |
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