JPH0543046Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は前開き、後開き、脇開きのタンクトツ
プ等の女性用ウエアに関するものである。

（従来の技術） 従来ブラジヤーを一体化できない前開き、後開
き、脇開きのタンクトツプ等では、普通のブラジ
ヤーを装着した外面にタンクトツプ等を着用して
いた。

また従来実開昭58−65303号公報で、下着から
ブラジヤー体を着脱自在にした女性用下着が提案
されている。これはブラジヤー体のカツプ体は下
端前面において連結されて左右一体になつてお
り、左右の山形頂部とブラジヤー体の下縁両端に
は、下着の夫々の対応位置に固定するための接合
具が取付けられている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら前記従来の女性用下着では、ブラ
ジヤー体は下着の前面部に固定されているので、
女性の乳房の上下位置、左右の間隔等の相違に合
わせてブラジヤー体のカツプを移動させることは
出来ない。従つて多くの体形の女性に対し、一着
の女性用ウエアで対応させることは出来ない欠点
がある。またこの前記女性用下着ではブラジヤー
体が固定されているので、下着の前面をオーバー
カツトによる開口部に形成することは出来ない。

本考案は前記従来の問題を解決するために提案
されたものである。

（問題点を解決するための手段） このため本考案は、前開き、後開き、脇開き等
の該開口部がオーバーカツトされ、前身頃に左右
山形を設け、左右山形頂部に肩紐を取付けたウエ
アと、前開き又は後開きのブラジヤーとを組合せ
て使用する女性用ウエアであつて、前記ウエアは
左右山形頂部に夫々紐と穴を設け、かつオーバー
カツトされた前開き、後開き、脇開き等の開口部
の両側縁に紐穴を設け、前記ブラジヤーは左右の
山形頂部に、前記ウエアの左右山形頂部の夫々の
穴に通した後夫々の前記紐と結ぶ紐を取付け、前
開きブラジヤーでは下縁前面両端に夫々紐を取付
け、後開きブラジヤーでは下縁後側面両端に夫々
紐を取付け、前開きのウエアの場合は、前開き開
口部両側縁の紐穴に前開きブラジヤー下縁前面両
端の紐を通して結び、後開き、脇開きのウエアの
場合は、後開きブラジヤー下縁後側面両端の紐を
夫々の開口部両側縁の紐穴に通して結ぶようにし
てなるもので、これを問題点解決のための手段と
するものである。

（作用） ブラジヤーの左右の山形頂部に取付けた紐を、
ウエアの左右山形頂部の夫々の穴に通して、夫々
ウエアの左右山形頂部の夫々に取付けた紐と、ブ
ラジヤーの上下位置を着用する女性の体形に合せ
て結ぶ。

また前開きウエアの場合には、前開きブラジヤ
ーの下縁前面両端の紐をウエアの前開き開口部両
側縁の紐穴に通し、ブラジヤーのカツプの左右間
隔を女性の体形に合せると共に、開口部が開かな
いようにして結ぶ。

更に後開き、脇開きウエアの場合は、後開きブ
ラジヤーの下縁後側面両端の紐を夫々の開口部両
側縁の紐穴に通し、ブラジヤーを女性の胸部のサ
イズに合せて結ぶと共に、開口部が開かないよう
にする。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面について説明する
と、第１図は前開き型タンクトツプ、第２図は後
開き型タンクトツプを夫々示す。

本考案は前開き、後開き、脇開き等の該開口部
２がオーバーカツトされ、前身頃に左右山形を設
け、左右山形頂部４，４に肩紐１３，１３を取付
けたウエア（タンクトツプ１）と、前開き又は後
開きのブラジヤー６と組合せて使用する女性用ウ
エアであつて、前記ウエアは左右山形頂部４，４
に夫々紐５，５と穴１２，１２を設け、かつオー
バーカツトされた前開き、後開き、脇開き等の開
口部の両側縁に夫々紐穴２ａ，２ａを設け、前記
ブラジヤー６は左右の山形頂部１１，１１に、前
記ウエアの左右山形頂部４，４の夫々の穴１２，
１２に通した後夫々前記紐５，５と結ぶ紐１０，
１０を取付け、前開きブラジヤーでは下縁前面両
端に紐９，９を取付け、後開きブラジヤーでは下
縁後側面両端に夫々紐９′，９′を取付け、前開き
ウエアの場合は、前開き開口部両側縁の紐穴２
ａ，２ａに前開きブラジヤー下縁前面両端の紐
９，９を通して結び、後開き、脇開きのウエアの
場合は、後開きブラジヤーの下縁後側面両端の紐
９′，９′を夫々開口部両側縁の紐穴２ａ，２ａに
通して結ぶようにした女性用ウエアである。

先ず第１図の実施例について説明すると、タン
クトツプ１の前側には、中央上縁から腹部位置上
部にわたりオーバーカツトされた開口部２が縦に
形成されている。この開口部２の上部は紐３で適
当な形状に結ばれて閉じられている。またタンク
トツプ１の左右山形頂部４，４には、前記紐３と
同色、同材質の紐５が取付けられている。６は前
開き形状のブラジヤーで、両側カツプ７，７の下
縁８の前面両端に前記紐３，５と同色、同材質の
紐９，９が取付けてあり、該紐９，９は開口部２
の両側縁に設けた紐穴２ａ，２ａに通されると共
に、該紐９が穴２ａから抜け出さないように、穴
から引出された紐９の適当位置に結び目９ａが設
けられている。１０はブラジヤー６の左右山形頂
部１１，１１に取付けられた前記各紐３，５，９
と同色、同材質の紐で、タンクトツプの左右の山
形頂部４，４に設けられた穴１２に通され、該紐
１０が穴１２から抜け出さないように結び目１０
ａが設けられており、該紐１０と前記紐５を結ぶ
ことにより、ブラジヤー６とタンクトツプ１が一
体に連結できるようになつている。１３はタンク
トツプの肩紐で、前記各紐と同色、同材質でもよ
いが、別色でもよい。１４はシヨーツで、該シヨ
ーツ１４は紐１５によりタンクトツプ１と結合さ
れる。なお、紐１５も前記各紐と同色、同材質と
するのがよい。

次に作用を説明すると、ブラジヤーの山形頂部
の紐１０が穴１２から引出され、かつブラジヤー
６の両側カツプ７，７の下縁８，８の前面両端に
取付けた紐９，９が穴２ａ，２ａから引出された
状態のままウエア１を着用した後、紐１０，１０
をウエアの紐５，５と着用者の体格に合つた位置
で結ぶ。次いで紐９，９をタンクトツプ１の前面
で着用者の体格に合わせて結ぶことにより、ブラ
ジヤー及びタンクトツプの着用を完了する。な
お、シヨーツ１４は前もつて着用しておく。

第２図は後開きのタンクトツプ１′の側面図を
示し、ブラジヤーの両側カツプ７の下縁８の背面
両端に紐９′，９′を取付け、該紐９′，９′を第１
図と同様に開口部両側の図示しない穴から引出し
ておき、該紐９′，９′はタンクトツプ１′を着用
後背面において結び合わせる。またブラジヤーの
左右山形頂部の紐１０と、これと結び合わせるタ
ンクトツプ左右山形頂部の紐５との構成は第１図
の場合と同じである。なお、紐５，１０，９′は
夫夫同色、同材質のものである。またシヨーツ１
４及び紐１５も第１図の場合と同じである。

また図示していないが、オーバーカツトされた
開口部をタンクトツプ等の両脇に設けたウエアに
おいては、ブラジヤーのアンダーバンドが該開口
部から露出しないように、ブラジヤーのカツプ部
下縁両側部に取付けた紐と、ウエアの内側背部を
通り、両側の開口部に設けた穴から夫々引出して
抜け出ないように結び目を設けてある紐の両端と
を夫々結ぶようにする。

（考案の効果） 以上詳細に説明した如く本考案は構成されてい
るので、ブラジヤーの左右の山形頂部に取付けた
紐を、ウエアの左右山形頂部の夫々の穴に通し
て、夫々ウエアの左右山形頂部の夫々に取付けた
紐と、ブラジヤーの上下位置を着用する女性の体
形に合せて結ぶ。

また前開きウエアの場合には、前開きブラジヤ
ーの下縁前面両端の紐をウエアの前開き開口部両
側縁の紐穴に通し、ブラジヤーのカツプの左右間
隔を女性の体形に合せると共に、開口部が開かな
いようにして結ぶ。

更に後開き、脇開きウエアの場合は、後開きブ
ラジヤーの下縁後側面両端の紐を夫々の開口部両
側縁の紐穴に通し、ブラジヤーを女性の胸部のサ
イズに合せて結ぶと共に、開口部が開かないよう
にする。従つて本考案によると、１つのウエアと
ブラジヤーの組合せで、体形の異なる多くの女性
用として適用でき、沢山のサイズを用意しておく
必要はない。またブラジヤーはタンクトツプ等の
ウエアと、夫々の左右山形頂部及び前面又は背面
或は側面で、ウエアの穴等を介して紐で連結され
ているので、ブラジヤーとタンクトツプ等のウエ
アの相対位置が着用中ずれるような虞れは全くな
く、しかもブラジヤーは着用前に、従来は不可能
であつたオーバーカツトされた開口部を有するウ
エアに一体に取付けることができ、従来のように
ブラジヤーを装着した後ウエアをその上から着用
するような必要はなく、１回の着用で、着用後紐
を体格に合わせて結べばよく、更に従来のように
オーバーカツトされた開口部からブラジヤー自体
が露出して体裁を損なうような欠点がない等の多
くの優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す女性用ウエ
アの正面図、第２図は同第２実施例の女性用ウエ
アの側面図、第３図はブラジヤーとタンクトツプ
の山形頂部での結合紐の状態を示す内面正面図、
第４図は第１図における要部の紐を結ぶ前の状態
を示す正面図である。 図の主要部分の説明、１……タンクトツプ、２
……開口部、２ａ……紐穴、３……紐、４……タ
ンクトツプの左右山形頂部、５……紐、６……ブ
ラジヤー、７……カツプ、８……カツプの下縁、
９……紐、９ａ……結び目、１０……紐、１０ａ
……結び目、１１……ブラジヤーの左右山形頂
部、１２……穴、１３……肩紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前開き、後開き、脇開き等の該開口部がオーバ
   ーカツトされ、前身頃に左右山形を設け、左右山
   形頂部に肩紐を取付けたウエアと、前開き又は後
   開きのブラジヤーとを組合せて使用する女性用ウ
   エアであつて、前記ウエアは左右山形頂部に夫々
   紐と穴を設け、かつオーバーカツトされた前開
   き、後開き、脇開き等の開口部の両側縁に紐穴を
   設け、前記ブラジヤーは左右の山形頂部に、前記
   ウエアの左右山形頂部の夫々の穴に通した後夫々
   の前記紐と結ぶ紐を取付け、前開きブラジヤーで
   は下縁前面両端に夫々紐を取付け、後開きブラジ
   ヤーでは下縁後側面両端に夫々紐を取付け、前開
   きのウエアの場合は、前開き開口部両側縁の紐穴
   に前開きブラジヤー下縁前面両端の紐を通して結
   び、後開き、脇開きのウエアの場合は、後開きブ
   ラジヤー下縁後側面両端の紐を夫々の開口部両側
   縁の紐穴に通して結ぶようにしてなることを特徴
   とする女性用ウエア。