JPH0542860U - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
- Publication number
- JPH0542860U JPH0542860U JP9907191U JP9907191U JPH0542860U JP H0542860 U JPH0542860 U JP H0542860U JP 9907191 U JP9907191 U JP 9907191U JP 9907191 U JP9907191 U JP 9907191U JP H0542860 U JPH0542860 U JP H0542860U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- valve
- seal member
- movable iron
- bobbin
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- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コイルをシールするシール部材を利用して、
鉄心相互の衝突による摩耗を防止した電磁弁を提供す
る。 【構成】 ソレノイド部1のコイル4をシールするシー
ル部材11を、弾性を有する素材で環状に形成し、可動
鉄心9に、磁気板8の大径の中心孔と上記シール部材の
弁部側の面とに対向する拡径部21を設け、シール部材
11と拡径部21間の距離を、可動鉄心9のストローク
より僅かに小さくする。 【効果】 衝突防止手段が、電磁弁の切換速度や弁部を
流れる流体圧の影響を受けないので、鉄心相互の衝突防
止が確実である。
鉄心相互の衝突による摩耗を防止した電磁弁を提供す
る。 【構成】 ソレノイド部1のコイル4をシールするシー
ル部材11を、弾性を有する素材で環状に形成し、可動
鉄心9に、磁気板8の大径の中心孔と上記シール部材の
弁部側の面とに対向する拡径部21を設け、シール部材
11と拡径部21間の距離を、可動鉄心9のストローク
より僅かに小さくする。 【効果】 衝突防止手段が、電磁弁の切換速度や弁部を
流れる流体圧の影響を受けないので、鉄心相互の衝突防
止が確実である。
Description
【0001】
本考案は、電磁弁に関するものである。
【0002】
コイルを巻いたボビン、該ボビンの中心孔に装着した固定鉄心、これらを囲む 磁気枠と磁気板、ボビンと磁気板の中心孔に摺動可能に挿入した可動鉄心、及び その復帰ばねを有するソレノイド部と、複数のポート、これらのポートを連通さ せる通路中の弁座、及び上記可動鉄心で駆動されて上記弁座を開閉する弁体を有 する弁部とを備えた電磁弁は、特に例示するまでもなく既に知られている。 しかしながら、上記公知の電磁弁は、可動鉄心が固定鉄心に衝突するために、 鉄心の摩耗が大きくてソレノイド部の寿命が短いという問題がある。
【0003】
本考案が解決しようとする課題は、コイルをシールするシール部材を利用して 、鉄心相互の衝突による摩耗を防止した電磁弁を提供することにある。
【0004】
上記課題を解決するため、本考案は、コイルを巻いたボビン、該ボビンの中心 孔に装着した固定鉄心、これらを囲む磁気枠と磁気板、ボビンと磁気板の中心孔 に摺動可能に挿入した可動鉄心、及びその復帰ばねを有するソレノイド部と、複 数のポート、これらのポートを連通させる通路中の弁座、上記可動鉄心で駆動さ れて上記弁座を開閉する弁体を有する弁部とを備えた電磁弁において、上記ボビ ンと磁気板との間に、弾性を有する素材で形成されたコイルをシールする環状の シール部材を、上記可動鉄心に、磁気板の中心孔とシール部材の弁部側の面とに 対向する拡径部を、それぞれ設け、上記シール部材と拡径部間の距離を可動鉄心 のストロークより小さくしたことを特徴としている。
【0005】
コイルへの通電によって固定鉄心が可動鉄心を吸引し、コイルの通電を解除す ると可動鉄心が元の状態に復帰して、弁体が弁座を開閉する。 この場合、コイルをシールするシール部材と可動鉄心の拡径部間の距離を、可 動鉄心のストロークより小さくしたので、鉄心相互の衝突による摩耗を防止する ことができ、かつ可動鉄心が固定鉄心に吸着されないので復帰の応答性がよい。 また、可動鉄心の拡径部とコイルをシールするシール部材とによって鉄心相互 の衝突を防止したので、電磁弁の切換速度の遅速や流体圧の高低の影響を受けな いために、これらの変動があっても鉄心相互の衝突を確実に防止できる。 さらに、可動鉄心の拡径部が磁気板の中心孔に対向することにより、これらの 間の磁気抵抗が小さくなるので、電磁力を大きくすることができる。
【0006】
図は本考案の実施例を示し、この電磁弁は、ソレノイド部1と弁部2を備え、 これらは図示を省略している適宜の手段によって一体に連結されている。 上記ソレノイド部1は、コイル4を巻いたボビン5、ボビン5の中心孔に気密 に装着した固定鉄心6、これらを囲む磁気枠7と磁気板8、ボビン5の中心孔と これよりも大径の磁気板8の中心孔とに摺動可能に挿入された可動鉄心9、及び その復帰ばね10を備え、ボビン5と磁気板8の間に、コイル4をシールするた めの、合成樹脂等の弾性を有する素材で形成されボビン5の中心孔と略同径の中 心孔を有する環状のシール部材11が挾着されている。 一方、弁部2の弁本体13は、圧力流体の入力ポートP、出力ポートA及び排 出ポートR、これらのポートを連通させる通路に互いに背向させて形設した、ポ ートPとA間の供給弁座14及びポートAとR間の排出弁座15、これらの弁座 と略同心の供給弁室16及び排出弁室17、並びに弁室16と17を連通させる 連通孔18,・・を備え、ソレノイド部1との対向面にOリング19が取付けら れている。
【0007】 上記可動鉄心9は、磁気板8の中心孔より僅かに小径で、この中心孔とシール 部材11の弁部側の面とに対向する拡径部21と、該拡径部21の軸方向に設け た通気溝21a,・・と、弁部側先端の凹部22とを有し、シール部材11と拡 径部21間の距離は、固定鉄心6と可動鉄心9間の距離、換言すれば可動鉄心9 のストロークより僅かに小さくされており、弁部2側の縮径部9aに弾性を有す る素材で形成したキャップ23が取付けられている。 供給弁座14を開閉する供給弁体24は凹部22に摺動可動に挿入され、凹部 22の底面との間に縮設した第1弁ばね25によって供給弁座14を閉鎖する方 向に付勢されており、キャップ23の係止部23aに係止して凹部22からの飛 出しが防止されている。
【0008】 上記排出弁座15を開閉する排出弁体27は、ばね座28との間に縮設した第 2弁ばね29によって排出弁座15を閉鎖する方向に付勢され、排出弁体27を 駆動する押圧部材30の先端は、連通孔18,・・を通って係止部23aに当接 している。 図中の符号32は押圧により供給弁座14を開放させる手動操作釦、33はコ イル4に給電するための配線基板で、ソレノイドの制御に必要な抵抗器、逆起電 力防止器等の電気・電子部品34,・・が取付けられている。
【0009】 上記実施例は、ソレノイド部1の組付けに際して、ボビン5と磁気板8の間に シール部材11が挟着され、シールリング19によって弁部2がソレノイド部1 に気密に組み付けられる。
【0010】 コイル4に非通電のときは、第1弁ばね25の付勢力によって供給弁体24が 供給弁座14を閉鎖し、押圧部材30で押圧された排出弁体27が排出弁座15 を開放するので、ポートAとRが連通している(図1左半分参照)。 コイル4に通電すると、固定鉄心6が復帰ばね10の付勢力に抗して可動鉄心 9を吸引するので、供給弁体24が供給弁座14を開放するとともに、第2弁ば ね29の付勢力により排出弁体27が排出弁座15を閉鎖して、ポートPとAが 連通する(図1右半分参照)。 この場合、可動鉄心9の拡径部21とシール部材11の弁部側間の距離が、可 動鉄心9のストロークより僅かに小さいために、拡径部21とシール部材11と が当接して可動鉄心9が固定鉄心6に衝突しないので、可動鉄心9と固定鉄心6 の衝突による摩耗を防止して電磁弁の寿命を長くすることができる。 また、可動鉄心9の拡径部21とコイル4のシール部材11とで構成した鉄心 相互の衝突防止手段は、電磁弁の切換速度の遅速や流体圧の高低の影響を受けな いので、これらの変動があっても鉄心の衝突を確実に防止できる。 さらに、可動鉄心9の拡径部21が磁気板8の大径の中心孔に対向しているた めに、これらの間の磁気抵抗が小さくなって電磁力を大きくすることができる。
【0011】 コイル4の通電を解除すると、復帰ばね10の付勢力により、可動鉄心9が元 の状態に復帰する。この場合、可動鉄心9が固定鉄心6に吸着されないので、復 帰の応答性がよい。
【0012】 なお、上記実施例は3ポート弁であるが、本考案の電磁弁はこれに限定される ものではなく、複数のポートを有するものであればよい。
【0013】
本考案の電磁弁は、コイルをシールするシール部材と可動鉄心の拡径部によっ て鉄心相互の衝突を防止したために、鉄心の摩耗が少なくて電磁弁の寿命を長く することができ、しかも可動鉄心復帰時の応答性がよい。 また、電磁弁の切換速度の遅速や流体圧の高低の影響を受けないので、これら の変動があっても鉄心の衝突防止が確実なばかりでなく、電磁力を大きくするこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断正面図である。
1 ソレノイド部 2 弁部 4 コイル 5 ボビン 6 固定鉄心 7 磁気枠 8 磁気板 9 可動鉄心 10 復帰ばね 11 シール部材 14 供給弁座 21 拡径部 24 供給弁体 P,A,R ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松 本 拓 実 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルを巻いたボビン、該ボビンの中心
孔に装着した固定鉄心、これらを囲む磁気枠と磁気板、
ボビンと磁気板の中心孔に摺動可能に挿入した可動鉄
心、及びその復帰ばねを有するソレノイド部と、複数の
ポート、これらのポートを連通させる通路中の弁座、上
記可動鉄心で駆動されて上記弁座を開閉する弁体を有す
る弁部とを備えた電磁弁において、 上記ボビンと磁気板との間に、弾性を有する素材で形成
されたコイルをシールする環状のシール部材を、上記可
動鉄心に、磁気板の中心孔とシール部材の弁部側の面と
に対向する拡径部を、それぞれ設け、 上記シール部材と拡径部間の距離を可動鉄心のストロー
クより小さくした、 ことを特徴とする電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9907191U JPH083791Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9907191U JPH083791Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 電磁弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542860U true JPH0542860U (ja) | 1993-06-11 |
JPH083791Y2 JPH083791Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=14237648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9907191U Expired - Lifetime JPH083791Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083791Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP9907191U patent/JPH083791Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH083791Y2 (ja) | 1996-01-31 |
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