JPH0542111A - 脈波伝播速度測定装置 - Google Patents
脈波伝播速度測定装置Info
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- JPH0542111A JPH0542111A JP4014246A JP1424692A JPH0542111A JP H0542111 A JPH0542111 A JP H0542111A JP 4014246 A JP4014246 A JP 4014246A JP 1424692 A JP1424692 A JP 1424692A JP H0542111 A JPH0542111 A JP H0542111A
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/02—Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
- A61B5/026—Measuring blood flow
- A61B5/0285—Measuring or recording phase velocity of blood waves
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- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、脈波伝播速度測定装置に関し、脈
波伝播速度を、高精度で自動測定して出力すると共に、
近距離間の場合にも、高精度で測定可能とし、更に、心
拍に同期したリアルタイム処理も可能にすることを目的
とする。 【構成】 データ処理部1とデータ入出力部2とから成
り、前記データ処理部1には、心音第1音を検出する心
音検出部4と、比較基準点検出部5と、脈波伝播時間検
出部6と、脈波伝播速度検出部7とを設けることによ
り、任意の2点間の脈波伝播速度を測定して出力するよ
うにした。また、心音第1音を検出した際、マーカを重
畳し、このマーカを検出して脈波信号の取り込みを行う
と共に最小二乗法による波形一致処理を行って、脈波伝
播時間を検出するように構成する。
波伝播速度を、高精度で自動測定して出力すると共に、
近距離間の場合にも、高精度で測定可能とし、更に、心
拍に同期したリアルタイム処理も可能にすることを目的
とする。 【構成】 データ処理部1とデータ入出力部2とから成
り、前記データ処理部1には、心音第1音を検出する心
音検出部4と、比較基準点検出部5と、脈波伝播時間検
出部6と、脈波伝播速度検出部7とを設けることによ
り、任意の2点間の脈波伝播速度を測定して出力するよ
うにした。また、心音第1音を検出した際、マーカを重
畳し、このマーカを検出して脈波信号の取り込みを行う
と共に最小二乗法による波形一致処理を行って、脈波伝
播時間を検出するように構成する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脈波伝播速度測定装置
に関し、更に詳しく言えば、生体表面上から脈波信号を
検出し、脈波伝播速度を測定する脈波伝播速度測定装置
に関する。
に関し、更に詳しく言えば、生体表面上から脈波信号を
検出し、脈波伝播速度を測定する脈波伝播速度測定装置
に関する。
【0002】(技術の背景)動脈脈波は、心臓(左心
室)が収縮して、血液を大動脈に駆出した際、それに伴
って発生する圧力の波である。これは、血液の流れとは
異なり、大動脈の壁を伝わって末梢血管へ伝播されてい
く。この速さは、血流よりも数段速いことが知られてい
る。
室)が収縮して、血液を大動脈に駆出した際、それに伴
って発生する圧力の波である。これは、血液の流れとは
異なり、大動脈の壁を伝わって末梢血管へ伝播されてい
く。この速さは、血流よりも数段速いことが知られてい
る。
【0003】血管の硬化と脈波伝播速度{Pulse wave V
elocity (以下、単に「PWV」と略記する)}につい
ての研究は比較的古く、よく知られているように、19
22年「Bramwell」がPWVと生体容積弾性率の関係を
報告した。
elocity (以下、単に「PWV」と略記する)}につい
ての研究は比較的古く、よく知られているように、19
22年「Bramwell」がPWVと生体容積弾性率の関係を
報告した。
【0004】すなわち、PWV値をCo、Vを容積(血
管の容積)、Pを圧力(血管内圧)、ρを流体の密度
(血液は1.055 g/平方センチメートル)、Vdp/d
vを容積弾性率とすれば、PWV値Coは、次式で与え
られる。
管の容積)、Pを圧力(血管内圧)、ρを流体の密度
(血液は1.055 g/平方センチメートル)、Vdp/d
vを容積弾性率とすれば、PWV値Coは、次式で与え
られる。
【0005】
【数1】
【0006】これは、動脈血管のPWVが容積弾性率と
血液密度に関係し、血液密度が一定であれば血管が硬い
程速度が速くなるという関係を表している。
血液密度に関係し、血液密度が一定であれば血管が硬い
程速度が速くなるという関係を表している。
【0007】PWV測定法は、無侵襲的に、動脈壁その
ものの弾性および管の容積変化率や壁の伸展性といった
物理的特性を意味するものとして捉えることが出来、動
脈硬化度を把握する客観的評価方法の1つとして有用で
あると考えられている。
ものの弾性および管の容積変化率や壁の伸展性といった
物理的特性を意味するものとして捉えることが出来、動
脈硬化度を把握する客観的評価方法の1つとして有用で
あると考えられている。
【0008】また、人のデータにより、PWVとそれに
関わる種々の因子と、動脈硬化について、次のような結
論も出されている。
関わる種々の因子と、動脈硬化について、次のような結
論も出されている。
【0009】PWVにより、血管内圧と血管運動神経の
2因子の影響を除くことにより、壁弾性、すなわち、硬
さを求めることが出来る。このPWVの測定方法は、頸
動脈脈波、股動脈脈波、心音を検出し、PWV(m/sec
)=[(大動脈弁口から股動脈までの直線距離)×1.3
]/(T+Tc)の式で大動脈のPWVを求める。
2因子の影響を除くことにより、壁弾性、すなわち、硬
さを求めることが出来る。このPWVの測定方法は、頸
動脈脈波、股動脈脈波、心音を検出し、PWV(m/sec
)=[(大動脈弁口から股動脈までの直線距離)×1.3
]/(T+Tc)の式で大動脈のPWVを求める。
【0010】ここで、Tは頸動脈脈波の立ち上がり点と
股動脈脈波の立ち上がり点の時間差である。すなわち、
脈波が頸動脈に届いた時点から股動脈に届くまでの時間
である。
股動脈脈波の立ち上がり点の時間差である。すなわち、
脈波が頸動脈に届いた時点から股動脈に届くまでの時間
である。
【0011】Tcは心音の第2音(大動脈弁の閉じる
音)の発生から頸動脈脈波の下降時に生じる切痕(大動
脈弁が閉じる時に生じたもの)までの時間差である。す
なわち、大動脈弁口から頸動脈部までの脈波伝播に要す
る時間である。
音)の発生から頸動脈脈波の下降時に生じる切痕(大動
脈弁が閉じる時に生じたもの)までの時間差である。す
なわち、大動脈弁口から頸動脈部までの脈波伝播に要す
る時間である。
【0012】従って、T+Tcは、脈波が大動脈弁口を
出てから股動脈部まで伝播する時間となる。なお、係数
「1、3」は、解剖学的に求められた動脈実長補正係数
である。また上式は、現在臨床で使われている。
出てから股動脈部まで伝播する時間となる。なお、係数
「1、3」は、解剖学的に求められた動脈実長補正係数
である。また上式は、現在臨床で使われている。
【0013】ところで近年、近距離間でのPWVを精度
良く測定することが要望されている。これは次のような
理由によるものである。
良く測定することが要望されている。これは次のような
理由によるものである。
【0014】PWVは、その測定区間内の血管壁の平均
的な硬化度を表わしている。従って、その測定区間を短
くし、精度良く2点間の脈波の遅れ時間を計測すること
により、比較的局所的な血管壁の硬化度を求めることが
できる。
的な硬化度を表わしている。従って、その測定区間を短
くし、精度良く2点間の脈波の遅れ時間を計測すること
により、比較的局所的な血管壁の硬化度を求めることが
できる。
【0015】これは、大動脈全体のPWVと、局所的な
PWVを併用することにより、動脈硬化の局在化を調べ
ることが出来、特に動脈硬化にともなう血管性病変の客
観的把握、早期発見、予防診断のための計測精度が上が
るものと考えられるからである。
PWVを併用することにより、動脈硬化の局在化を調べ
ることが出来、特に動脈硬化にともなう血管性病変の客
観的把握、早期発見、予防診断のための計測精度が上が
るものと考えられるからである。
【0016】また、近距離のPWVの測定が可能になる
と、頸動脈部に限定した動脈硬化度を求める事ができ
る。この頸動脈部の動脈硬化度は、頸動脈が脳血管系の
入り口でもあり、心臓血管系と共に臨床上重要視されて
いる。
と、頸動脈部に限定した動脈硬化度を求める事ができ
る。この頸動脈部の動脈硬化度は、頸動脈が脳血管系の
入り口でもあり、心臓血管系と共に臨床上重要視されて
いる。
【0017】
【従来の技術】従来、一般的にPWVは、動脈脈波を2
点間で同時に検出し、脈波の立ち上がり部の位相差(脈
波伝播時間)と、その測定距離を用いて求められてい
た。
点間で同時に検出し、脈波の立ち上がり部の位相差(脈
波伝播時間)と、その測定距離を用いて求められてい
た。
【0018】従って、この脈波伝播時間の測定精度が直
接脈波伝播速度の測定精度に結びつく。このため、例え
ば5センチメートル程度の近距離間の脈波伝播時間は、
数ミリ秒〜10ミリ秒程度が予想されることから、特に
時間分解能が高く、かつ測定精度の高い計測法が必要で
ある。
接脈波伝播速度の測定精度に結びつく。このため、例え
ば5センチメートル程度の近距離間の脈波伝播時間は、
数ミリ秒〜10ミリ秒程度が予想されることから、特に
時間分解能が高く、かつ測定精度の高い計測法が必要で
ある。
【0019】従来用いられていたPWVの測定方法とし
ては、次のようなものが知られている。
ては、次のようなものが知られている。
【0020】(1)比較的脈波波形が安定している2つ
の脈波立ち上り部の各々脈波振幅1/10点、あるいは1/5
点間の時間差から求める方法。
の脈波立ち上り部の各々脈波振幅1/10点、あるいは1/5
点間の時間差から求める方法。
【0021】(2)近距離間の脈波伝播速度を測定する
ために、2つの脈波立ち上り部の波形を、アナログ遅延
素子で重ね合わせ、その遅延時間からPWVを求める方
法。
ために、2つの脈波立ち上り部の波形を、アナログ遅延
素子で重ね合わせ、その遅延時間からPWVを求める方
法。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような欠点があった。
のにおいては、次のような欠点があった。
【0023】(1)上記(1)のPWV測定方法では、
1点で時間差を求める事から、脈波信号にノイズ成分が
重畳すると、時間測定の誤差が大きくなる。
1点で時間差を求める事から、脈波信号にノイズ成分が
重畳すると、時間測定の誤差が大きくなる。
【0024】特に、大動脈の比較的長い距離(例えば、
頸動脈と股動脈間)を対象にしている場合は、最終的に
求める脈波伝播速度に大きく影響しないが、例えば5セ
ンチメートル程度の近距離間の測定においては、この誤
差が無視できない。
頸動脈と股動脈間)を対象にしている場合は、最終的に
求める脈波伝播速度に大きく影響しないが、例えば5セ
ンチメートル程度の近距離間の測定においては、この誤
差が無視できない。
【0025】(2)上記(2)の測定方法における、脈
波の重ね合わせの判定処理は、オシロスコープ上で人が
視覚的に微調整して合わせている。
波の重ね合わせの判定処理は、オシロスコープ上で人が
視覚的に微調整して合わせている。
【0026】このため、心拍毎に、自動的に脈波伝播速
度を測定できない。また、波形の重ね合わせ時に、数心
拍分の脈波信号を要するため、その計測値は平均化され
る。従って、寒冷昇圧などの負荷試験において、動的な
応答が得られない。
度を測定できない。また、波形の重ね合わせ時に、数心
拍分の脈波信号を要するため、その計測値は平均化され
る。従って、寒冷昇圧などの負荷試験において、動的な
応答が得られない。
【0027】本発明は、このような従来の欠点を解消
し、脈波伝播速度を、高精度で自動測定として出力する
と共に、近距離間の場合にも、高精度で測定可能とし、
更に心拍に同期したリアルタイム処理も可能にすること
を目的とする。
し、脈波伝播速度を、高精度で自動測定として出力する
と共に、近距離間の場合にも、高精度で測定可能とし、
更に心拍に同期したリアルタイム処理も可能にすること
を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】第1図は、本発明の原理
図であり、図中、1はデータ処理部、2はデータ入出力
部、3は入力処理部、4は心音検出部、5は比較基準点
検出部、6は脈波伝播時間検出部、7は脈波伝播速度検
出部を示す。
図であり、図中、1はデータ処理部、2はデータ入出力
部、3は入力処理部、4は心音検出部、5は比較基準点
検出部、6は脈波伝播時間検出部、7は脈波伝播速度検
出部を示す。
【0029】上記の目的を達成するため、本発明の脈波
伝播速度測定装置は、次のように構成したものである。
伝播速度測定装置は、次のように構成したものである。
【0030】(1)上流側、下流側の2つの脈波信号及
び心音信号を入力して、脈波伝播速度(PWV)測定の
ためのデータ処理を行うデータ処理部1と、脈波測定区
間の入力及び測定した脈波伝播速度のデータを出力する
データ入出力部2とから成り、前記データ処理部1に
は、入力した心音信号から、心音第1音を検出する心音
検出部4と、検出した心音第1音をもとに、上流側、下
流側の脈波信号を取り込み、2つの脈波信号の比較基準
点を検出する、比較基準点検出部5と、検出した比較基
準点をもとに、2つの脈波信号の一致処理を行って、脈
波時間を検出する、脈波伝播時間検出部6と、検出した
脈波伝播時間を用いて、脈波伝播速度を検出する脈波伝
播速度検出部7とを設けることにより、任意の2点間の
脈波伝播速度を測定して出力するようにした。
び心音信号を入力して、脈波伝播速度(PWV)測定の
ためのデータ処理を行うデータ処理部1と、脈波測定区
間の入力及び測定した脈波伝播速度のデータを出力する
データ入出力部2とから成り、前記データ処理部1に
は、入力した心音信号から、心音第1音を検出する心音
検出部4と、検出した心音第1音をもとに、上流側、下
流側の脈波信号を取り込み、2つの脈波信号の比較基準
点を検出する、比較基準点検出部5と、検出した比較基
準点をもとに、2つの脈波信号の一致処理を行って、脈
波時間を検出する、脈波伝播時間検出部6と、検出した
脈波伝播時間を用いて、脈波伝播速度を検出する脈波伝
播速度検出部7とを設けることにより、任意の2点間の
脈波伝播速度を測定して出力するようにした。
【0031】(2)上記構成(1)において、心音検出
部4では、心音第1音を検出した際、検出した心音第1
音にマーカを重畳すると共に、比較基準点検出部5で
は、前記マーカを検出して、脈波信号の取り込みを行う
ようにした。
部4では、心音第1音を検出した際、検出した心音第1
音にマーカを重畳すると共に、比較基準点検出部5で
は、前記マーカを検出して、脈波信号の取り込みを行う
ようにした。
【0032】(3)上記構成(2)において、比較基準
点検出部5では、マーカを検出して2つの脈波信号を取
り込む際、該マーカ検出時点から、所定時間内のデータ
を取り込み、このデータから2つの脈波信号についてそ
れぞれ、脈波振幅最低点、最高点、比較基準点を検出す
ると共に、前記2つの比較基準点間の時間差を検出する
ようにした。
点検出部5では、マーカを検出して2つの脈波信号を取
り込む際、該マーカ検出時点から、所定時間内のデータ
を取り込み、このデータから2つの脈波信号についてそ
れぞれ、脈波振幅最低点、最高点、比較基準点を検出す
ると共に、前記2つの比較基準点間の時間差を検出する
ようにした。
【0033】(4)上記構成(3)において、脈波伝播
時間検出部6では、上記2つの脈波信号について、上記
比較基準点及び、この間の時間差を基にし、前記各比較
基準点から所定範囲内の領域について、最小二乗法によ
る波形一致処理を行い、脈波伝播時間を検出するように
した。
時間検出部6では、上記2つの脈波信号について、上記
比較基準点及び、この間の時間差を基にし、前記各比較
基準点から所定範囲内の領域について、最小二乗法によ
る波形一致処理を行い、脈波伝播時間を検出するように
した。
【0034】(5)上記構成(1)または(4)におい
て、データ処理部1における各部の処理を、ディジタル
データの並列処理システムで行うことにより、心拍に同
期したリアルタイム処理ができるようにした。
て、データ処理部1における各部の処理を、ディジタル
データの並列処理システムで行うことにより、心拍に同
期したリアルタイム処理ができるようにした。
【0035】
【作用】本発明は上記のように構成したので、次のよう
な作用がある。
な作用がある。
【0036】図1において、データ処理部1に上流側脈
波信号、下流側脈波信号及び心音信号が入力すると、先
ず、入力処理部3で、データ変換等の入力処理を行う。
波信号、下流側脈波信号及び心音信号が入力すると、先
ず、入力処理部3で、データ変換等の入力処理を行う。
【0037】この入力処理をしたデータの内、心音信号
は、心音検出部4に取り込まれ、心音第1音を検出し
て、マーカを重畳する。
は、心音検出部4に取り込まれ、心音第1音を検出し
て、マーカを重畳する。
【0038】比較基準点検出部5では、心音信号と2つ
の脈波信号を入力し、心音第1音に重畳されているマー
カを検出し、この検出時点から所定時間内の脈波信号を
取り込む。
の脈波信号を入力し、心音第1音に重畳されているマー
カを検出し、この検出時点から所定時間内の脈波信号を
取り込む。
【0039】その後、取り込んだ2つの脈波信号につい
て、それぞれ脈波振幅の最低点、最高点、比較基準点を
検出すると共に、2つの比較基準点間の時間差を、脈波
伝播時間推定値として検出する。
て、それぞれ脈波振幅の最低点、最高点、比較基準点を
検出すると共に、2つの比較基準点間の時間差を、脈波
伝播時間推定値として検出する。
【0040】脈波伝播時間検出部6では、前記の検出デ
ータを基に、比較基準点から所定範囲内の領域につい
て、最小二乗法による波形一致処理を行い、脈波伝播時
間を検出する。
ータを基に、比較基準点から所定範囲内の領域につい
て、最小二乗法による波形一致処理を行い、脈波伝播時
間を検出する。
【0041】脈波伝播時間が検出されると、脈波伝播速
度検出部7において、測定間距離との演算を行って、脈
波伝播速度を検出する。
度検出部7において、測定間距離との演算を行って、脈
波伝播速度を検出する。
【0042】検出された脈波伝播速度は、データ入出力
部2に送出されて出力する。
部2に送出されて出力する。
【0043】このようにすれば、短距離間の測定でも、
また動脈を対象とした長い区間の測定でも、時間分解能
を上げて、高精度の測定が可能になる。
また動脈を対象とした長い区間の測定でも、時間分解能
を上げて、高精度の測定が可能になる。
【0044】また、データ処理部内のデータ処理を、並
列処理で行うことにより、心拍に同期したリアルタイム
処理も可能となる。
列処理で行うことにより、心拍に同期したリアルタイム
処理も可能となる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図8は、本発明の1実施例を示した図であ
り、図2は、脈波伝播速度測定装置の使用状態説明図、
図3は、脈波伝播速度測定装置のブロック図、図4は、
データ処理部及びデータ入出力部のブロック図、図5
は、データ処理部のデータ処理フローチャート、図6は
心音検出処理の説明図、図7は、脈波伝播時間検出処理
説明図、図8は、最小二乗法による波形一致処理の説明
図である。
する。図2〜図8は、本発明の1実施例を示した図であ
り、図2は、脈波伝播速度測定装置の使用状態説明図、
図3は、脈波伝播速度測定装置のブロック図、図4は、
データ処理部及びデータ入出力部のブロック図、図5
は、データ処理部のデータ処理フローチャート、図6は
心音検出処理の説明図、図7は、脈波伝播時間検出処理
説明図、図8は、最小二乗法による波形一致処理の説明
図である。
【0046】図中、図1と同符号は、同一のものを示
す。また、8は生体、9は心音マイクロフォン、10は
上流側に取り付けた脈波センサ、11は下流側に取り付
けた脈波センサ、12〜14は前置振幅器、15はA/
D変換部、16はセンサ部、17〜19はローパスフィ
ルタ(LPF)、20〜22はサンプルホールド回路
(S/H)、23〜25はA/Dコンバータ(A/
D)、26はインターフェイス部(IF)、27は表示
部、28は入力部、29はディジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)、31〜39はトランスピュータ、40は
共有メモリ(デュアルポートメモリ)、41はインター
フェイス部を示す。
す。また、8は生体、9は心音マイクロフォン、10は
上流側に取り付けた脈波センサ、11は下流側に取り付
けた脈波センサ、12〜14は前置振幅器、15はA/
D変換部、16はセンサ部、17〜19はローパスフィ
ルタ(LPF)、20〜22はサンプルホールド回路
(S/H)、23〜25はA/Dコンバータ(A/
D)、26はインターフェイス部(IF)、27は表示
部、28は入力部、29はディジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)、31〜39はトランスピュータ、40は
共有メモリ(デュアルポートメモリ)、41はインター
フェイス部を示す。
【0047】(本実施例の概要)本実施例では、近距離
脈波の2つの波形の立ち上り部の相似性を利用して、一
方の脈波の時間移動から波形を一致させ、その時の時間
移動値を、脈波の遅れ時間、すなわち脈波伝播時間とす
る。
脈波の2つの波形の立ち上り部の相似性を利用して、一
方の脈波の時間移動から波形を一致させ、その時の時間
移動値を、脈波の遅れ時間、すなわち脈波伝播時間とす
る。
【0048】波形の一致は、脈波立ち上り部の数100
ミリ秒間とし、振幅の差の二乗和が最小になるように、
波形の一致処理を行う。
ミリ秒間とし、振幅の差の二乗和が最小になるように、
波形の一致処理を行う。
【0049】この場合、脈波の立ち上り部の捉え方とし
ては、先ず、心音の第1音を捉る。その後、この時相か
ら2つの脈波のデータを抽出する。
ては、先ず、心音の第1音を捉る。その後、この時相か
ら2つの脈波のデータを抽出する。
【0050】次に、2つの脈波の各々の振幅最低点、最
高点及びその比較基準点として、1/5 点を捉える。この
振幅1/5 の点は、脈波立ち上り部のほぼ起始部に相当す
る。最小二乗法による波形の一致処理は、この振幅1/5
点から前方向5000データを対象に行う。
高点及びその比較基準点として、1/5 点を捉える。この
振幅1/5 の点は、脈波立ち上り部のほぼ起始部に相当す
る。最小二乗法による波形の一致処理は、この振幅1/5
点から前方向5000データを対象に行う。
【0051】また、上記のデータ処理を高速化するため
に、データ処理部では、並列処理用のトランスピュータ
(Transputer T800、25MHz型)を複数個と、
ディジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Sign
al Processor)を1個用いる。
に、データ処理部では、並列処理用のトランスピュータ
(Transputer T800、25MHz型)を複数個と、
ディジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Sign
al Processor)を1個用いる。
【0052】前記トランスピュータ間のデータ転送は2
0Mbpsで行い、トランスピュータ自身の持つデータの配
列転送機能(DMA転送)を用いる。また、データの入
出力時に、データ転送エラーが起きないように、各トラ
ンスピュータの入力部は、すべてデータの配列単位でダ
ブルバッファリングの機能を持たせた。
0Mbpsで行い、トランスピュータ自身の持つデータの配
列転送機能(DMA転送)を用いる。また、データの入
出力時に、データ転送エラーが起きないように、各トラ
ンスピュータの入力部は、すべてデータの配列単位でダ
ブルバッファリングの機能を持たせた。
【0053】(脈波伝播速度測定装置の説明)本実施例
の脈波伝播速度測定装置は、図2のようにして使用す
る。本実施例は、近距離脈波伝播速度を測定する例であ
るが、この近距離脈波伝播速度は、主に頸動脈部、撓骨
動脈および指尖部を対象にした5〜8センチメートル程
度の区間における脈波信号を対象に計測する。
の脈波伝播速度測定装置は、図2のようにして使用す
る。本実施例は、近距離脈波伝播速度を測定する例であ
るが、この近距離脈波伝播速度は、主に頸動脈部、撓骨
動脈および指尖部を対象にした5〜8センチメートル程
度の区間における脈波信号を対象に計測する。
【0054】例えば、頸動脈の脈波と心音信号を計測す
る時は、図2に示したように、脈波センサ10、11と
心音マイクロフォン9を生体8に装着する。
る時は、図2に示したように、脈波センサ10、11と
心音マイクロフォン9を生体8に装着する。
【0055】この例では、脈波センサ10を上流側と
し、脈波センサ11を下流側とした。前記心音マイクロ
フォン9及び2つの脈波センサ10、11からの出力信
号は、それぞれ前置増幅器12、13、14で増幅した
後、A/D変換部15に入力する。更に、A/D変換部
15の出力は、データ処理部1に送ってデータ処理を行
い、その結果をデータ出力部2で出力する。
し、脈波センサ11を下流側とした。前記心音マイクロ
フォン9及び2つの脈波センサ10、11からの出力信
号は、それぞれ前置増幅器12、13、14で増幅した
後、A/D変換部15に入力する。更に、A/D変換部
15の出力は、データ処理部1に送ってデータ処理を行
い、その結果をデータ出力部2で出力する。
【0056】上記2点間の脈波伝播時間は、数ミリ秒〜
10数ミリ秒が予想されることから、精度良く時間差を
測定するためには、時間分解能の高い計測が必要であ
る。また良好な脈波信号を捉えるには、測定波形をリア
ルタイムでモニタしながら動脈直上の最適部位に、脈波
センサを装着しなければならない。そのためにリアルタ
イムであることが望ましい。
10数ミリ秒が予想されることから、精度良く時間差を
測定するためには、時間分解能の高い計測が必要であ
る。また良好な脈波信号を捉えるには、測定波形をリア
ルタイムでモニタしながら動脈直上の最適部位に、脈波
センサを装着しなければならない。そのためにリアルタ
イムであることが望ましい。
【0057】従って、図2に示した装置では、1心拍内
に計測、波形のモニタ、PWV値の算出を行って出力す
るようなリアルタイム処理を実現した。
に計測、波形のモニタ、PWV値の算出を行って出力す
るようなリアルタイム処理を実現した。
【0058】本実施例の脈波伝播速度測定装置は、図3
に示したように、センサ部16、A/D変換部15、デ
ータ処理部1、データ入出力部2で構成する。
に示したように、センサ部16、A/D変換部15、デ
ータ処理部1、データ入出力部2で構成する。
【0059】センサ部16には、心音マイクロフォン
9、脈波センサ10、11、前置増幅器(Preamp)1
2、13、14を設ける。例えば脈波センサ10は上流
用として用い、脈波センサ11は下流用として用いるセ
ンサである。
9、脈波センサ10、11、前置増幅器(Preamp)1
2、13、14を設ける。例えば脈波センサ10は上流
用として用い、脈波センサ11は下流用として用いるセ
ンサである。
【0060】前記脈波センサは、測定部位、あるいは測
定距離によって使い分けるように、数種類のセンサを用
意する。例えば、赤外にピーク感度波長を持つ光電セン
サ、及び赤外発光ダイオードによる散乱光検出型のセン
サ(指尖部等に有効)がある。
定距離によって使い分けるように、数種類のセンサを用
意する。例えば、赤外にピーク感度波長を持つ光電セン
サ、及び赤外発光ダイオードによる散乱光検出型のセン
サ(指尖部等に有効)がある。
【0061】また、皮膚表面の微小変動をゴム風船で受
け、このゴム風船の内圧変動を半導体圧力センサで検出
するようにしたセンサ(特に近距離間の測定に有効)
や、圧電フィルムセンサ等を脈波センサとして用いる。
け、このゴム風船の内圧変動を半導体圧力センサで検出
するようにしたセンサ(特に近距離間の測定に有効)
や、圧電フィルムセンサ等を脈波センサとして用いる。
【0062】A/D変換部15はセンサ部16の出力信
号である。心音信号及び2つの脈波信号の各アナログ信
号を入力し、ディジタル信号に変換するものである。
号である。心音信号及び2つの脈波信号の各アナログ信
号を入力し、ディジタル信号に変換するものである。
【0063】このため、上記各アナログ信号に対応し
て、ローパスフィルタ(LPF)17〜19、サンプル
ホールド回路(S/H)20〜22、A/Dコンバータ
(A/D)23〜25を設けると共に、インターフェイ
ス部(IF)26を設ける。
て、ローパスフィルタ(LPF)17〜19、サンプル
ホールド回路(S/H)20〜22、A/Dコンバータ
(A/D)23〜25を設けると共に、インターフェイ
ス部(IF)26を設ける。
【0064】このA/D変換部15における変換処理と
しては、例えば、正負10Vの入力電圧に対して16ビ
ット分解能を持ち、サンプリングレートは50KHzで
ある。
しては、例えば、正負10Vの入力電圧に対して16ビ
ット分解能を持ち、サンプリングレートは50KHzで
ある。
【0065】データ入出力部2には、表示部27と、入
力部28とを設ける。前記表示部27は、心音及び脈波
波形のリアルタイム表示や、心拍数及び脈波伝播速度の
数値データの出力、あるいは、心拍数及び脈波伝播速度
の各データをプロットして出力するものである。
力部28とを設ける。前記表示部27は、心音及び脈波
波形のリアルタイム表示や、心拍数及び脈波伝播速度の
数値データの出力、あるいは、心拍数及び脈波伝播速度
の各データをプロットして出力するものである。
【0066】また、入力部28は、脈の測定区間データ
を、キーボードから入力するためのものである。
を、キーボードから入力するためのものである。
【0067】データ処理部1は、図4に示したように、
9個のトランスピュータ(Transputer T800、25
MHz型、以下単に「TRP」と呼ぶ)と、1個のディ
ジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processo
r、以下単に「DSP」と呼ぶ)と、共有メモリと、イ
ンターフェイス部(データ入出力部との間のインターフ
ェイス用)とで構成する。
9個のトランスピュータ(Transputer T800、25
MHz型、以下単に「TRP」と呼ぶ)と、1個のディ
ジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processo
r、以下単に「DSP」と呼ぶ)と、共有メモリと、イ
ンターフェイス部(データ入出力部との間のインターフ
ェイス用)とで構成する。
【0068】上記の構成と、図1に示した各部との対応
は、ほぼ次のようになる。入力処理部3は、TRP3
1、TRP32、TRP33に対応し、心音検出部4
は、TRP36に対応する。また、比較基準点検出部5
はTRP35に対応し、脈波伝播時間検出部6は、TR
P37とDSP29に対応する。
は、ほぼ次のようになる。入力処理部3は、TRP3
1、TRP32、TRP33に対応し、心音検出部4
は、TRP36に対応する。また、比較基準点検出部5
はTRP35に対応し、脈波伝播時間検出部6は、TR
P37とDSP29に対応する。
【0069】更に、脈波伝播速度検出部7は、TRP3
8に対応する。以下、図4に示したTRPの各部の機能
を説明する。
8に対応する。以下、図4に示したTRPの各部の機能
を説明する。
【0070】(TRP31、32、33の説明)TRP
31、TRP32は、2つの脈波信号を各TRPのシリ
アルリンクポートを介して取り込む。この時のTRP3
1、32のデータはA/D変換器から16ビット、すな
わち1データ当たり、2バイト50kHzのレートで入
力する。この50kHzはA/D変換器のデータ・サン
プリングレートで、2つの脈波信号とも同一のクロック
でデータ変換されており時間的な同期が正確にとられて
いる。
31、TRP32は、2つの脈波信号を各TRPのシリ
アルリンクポートを介して取り込む。この時のTRP3
1、32のデータはA/D変換器から16ビット、すな
わち1データ当たり、2バイト50kHzのレートで入
力する。この50kHzはA/D変換器のデータ・サン
プリングレートで、2つの脈波信号とも同一のクロック
でデータ変換されており時間的な同期が正確にとられて
いる。
【0071】TRP31は脈波(上流側)信号を100
0データ毎にバッファリングした後、波形のリアルタイ
ム表示用として100Hzサンプリング相当のデータを
TRP34に転送する。さらに、次段の処理のために全
データを1000データ単位でTRP35に転送する。
0データ毎にバッファリングした後、波形のリアルタイ
ム表示用として100Hzサンプリング相当のデータを
TRP34に転送する。さらに、次段の処理のために全
データを1000データ単位でTRP35に転送する。
【0072】TRP32は脈波(下流側)信号を100
0データ毎にバッファリングした後、波形のリアルタイ
ム表示用として100Hzサンプリング相当のデータを
TRP34に転送する。さらに、次段の処理のために全
データを1000データ単位でTRP35に転送する。
0データ毎にバッファリングした後、波形のリアルタイ
ム表示用として100Hzサンプリング相当のデータを
TRP34に転送する。さらに、次段の処理のために全
データを1000データ単位でTRP35に転送する。
【0073】TRP33は、心音信号をTRP33のシ
リアルリンクポートを介して取り込む。この時のTRP
33のデータはA/D変換器から16ビット、すなわち
1データ当たり、2バイト50kHzのレートで入力す
る。この50kHzはA/D変換器のデータ・サンプリ
ングレートで、脈波信号と同一のクロックでデータ変換
されており時間的な同期が正確にとられている。TRP
33は心音信号データを1000データ毎にバッファリ
ングした後、次段の処理のために1000データ単位で
TRP36に転送する。
リアルリンクポートを介して取り込む。この時のTRP
33のデータはA/D変換器から16ビット、すなわち
1データ当たり、2バイト50kHzのレートで入力す
る。この50kHzはA/D変換器のデータ・サンプリ
ングレートで、脈波信号と同一のクロックでデータ変換
されており時間的な同期が正確にとられている。TRP
33は心音信号データを1000データ毎にバッファリ
ングした後、次段の処理のために1000データ単位で
TRP36に転送する。
【0074】(TRP36の説明)TRP36はシリア
ルリンクポートを介してTRP33から心音データを受
け取り、ここで、心音第1音を検出し、第1音検出点か
ら数十msec間10V相当のマーカを重畳させて1000
データ単位で次段のTRP35 に転送する。また、心音
波形のリアルタイム表示用として100Hzサンプリン
グ相当のデータにマーカ信号を重畳してTRP34に転
送する。
ルリンクポートを介してTRP33から心音データを受
け取り、ここで、心音第1音を検出し、第1音検出点か
ら数十msec間10V相当のマーカを重畳させて1000
データ単位で次段のTRP35 に転送する。また、心音
波形のリアルタイム表示用として100Hzサンプリン
グ相当のデータにマーカ信号を重畳してTRP34に転
送する。
【0075】(TRP35の説明)TRP35は心音及
び2つの脈波信号をシリアルリンクポートを介して取り
込む。先ず、再度心音第1音のマーカを検出し、検出し
た時点から各々25000のデータを取り込む(これを
以下25Kデータと略す)。2つの脈波について、この
25Kデータから脈波振幅最低点、最高点、1/5 点、及
び1/5 点間の時間差を検出する。つぎに脈波に含まれる
オフセット(直流成分)を除去するために、上記25K
データ(500msec)データ領域について、先に求めた
それぞれの脈波の最低、最高の振幅について−3000
0及び+30000の値をとる様に規格化する。次のT
RP37へは心音及び2つの脈波の25KデータとTR
P35で検出した各データを転送する。
び2つの脈波信号をシリアルリンクポートを介して取り
込む。先ず、再度心音第1音のマーカを検出し、検出し
た時点から各々25000のデータを取り込む(これを
以下25Kデータと略す)。2つの脈波について、この
25Kデータから脈波振幅最低点、最高点、1/5 点、及
び1/5 点間の時間差を検出する。つぎに脈波に含まれる
オフセット(直流成分)を除去するために、上記25K
データ(500msec)データ領域について、先に求めた
それぞれの脈波の最低、最高の振幅について−3000
0及び+30000の値をとる様に規格化する。次のT
RP37へは心音及び2つの脈波の25KデータとTR
P35で検出した各データを転送する。
【0076】(TRP37、DSP29の説明)TRP
37は、心音及び2つの脈波信号を取り込む。先ず、心
音のマーカを検出し、検出した時点から再度各々250
00ポイントのデータを取り込む(以下これを「25K
データ」と呼ぶ)。
37は、心音及び2つの脈波信号を取り込む。先ず、心
音のマーカを検出し、検出した時点から再度各々250
00ポイントのデータを取り込む(以下これを「25K
データ」と呼ぶ)。
【0077】2つの脈波について、この25Kデータか
ら脈波振幅最低点、最高点、1/5 点(比較基準点)、及
び1/5 点間の時間差Toを検出する。
ら脈波振幅最低点、最高点、1/5 点(比較基準点)、及
び1/5 点間の時間差Toを検出する。
【0078】その後、脈波に含まれるオフセット(直流
成分)を除去するために、25Kデータ(500ミリ
秒)データ領域について、先に求めたそれぞれの脈波の
最低、最高の振幅について、−30000及び+300
00の値をとるように規格化する。
成分)を除去するために、25Kデータ(500ミリ
秒)データ領域について、先に求めたそれぞれの脈波の
最低、最高の振幅について、−30000及び+300
00の値をとるように規格化する。
【0079】また、DSP29では、最小二乗法により
波形一致処理を行って、脈波伝播時間を求める処理を行
う。先ず、先に求めた1/5 点(比較基準点)と、各1/5
点間の時間差、すなわち1/5 点間の脈波伝播時間Toを
基にし、各1/5 点から前方向5000データ(100ミ
リ秒)領域について、1回目の波形一致処理を行い、脈
波伝播時間T1 を求める。
波形一致処理を行って、脈波伝播時間を求める処理を行
う。先ず、先に求めた1/5 点(比較基準点)と、各1/5
点間の時間差、すなわち1/5 点間の脈波伝播時間Toを
基にし、各1/5 点から前方向5000データ(100ミ
リ秒)領域について、1回目の波形一致処理を行い、脈
波伝播時間T1 を求める。
【0080】次に、前記T1 を基にして、2回目の波形
一致処理を行い、脈波伝播時間T2 を求める。更に、T
2 を基にして、3回目の波形一致処理を行い、脈波伝播
T3 を求める。
一致処理を行い、脈波伝播時間T2 を求める。更に、T
2 を基にして、3回目の波形一致処理を行い、脈波伝播
T3 を求める。
【0081】(TRP38の説明)TRP38は、DS
P29で求めたT3 と、脈波の測定間距離(L)から脈
波伝播速度(PWV)を求める。
P29で求めたT3 と、脈波の測定間距離(L)から脈
波伝播速度(PWV)を求める。
【0082】以上の処理の結果、すなわち、心拍数、脈
波伝播時間、脈波伝播速度(PWV)、測定間距離
(L)等の数値データを、TRP39へ転送する。
波伝播時間、脈波伝播速度(PWV)、測定間距離
(L)等の数値データを、TRP39へ転送する。
【0083】更に、各脈波の振幅最低点、最高点、1/5
点と、最小二乗法で対象にしたデータ区間情報及び心
音、脈波の25KデータをTRP39へ転送する。
点と、最小二乗法で対象にしたデータ区間情報及び心
音、脈波の25KデータをTRP39へ転送する。
【0084】(TRP34、39の説明)TRP34
は、TRP31、32、36から送られてきた心音、及
び2つの脈波信号の波形表示用データをバッファリング
した後、TRP39に転送する。
は、TRP31、32、36から送られてきた心音、及
び2つの脈波信号の波形表示用データをバッファリング
した後、TRP39に転送する。
【0085】また、TRP39は、TRP34、TRP
38から送られてきた各信号とデータを、バッファリン
グした後、それぞれのデータを共有メモリ(デュアルポ
ートメモリ)40に書き込む。
38から送られてきた各信号とデータを、バッファリン
グした後、それぞれのデータを共有メモリ(デュアルポ
ートメモリ)40に書き込む。
【0086】この時、共有メモリ40内に、フラグ領域
を設け、データ入出力部2の表示部27と同期をとりな
がらデータを書き込む。
を設け、データ入出力部2の表示部27と同期をとりな
がらデータを書き込む。
【0087】(インターフェイス部41の説明)インタ
ーフェイス部41は、データ入出力部2と、TRP38
を接続し、キーボードから数値データ(脈波測定区間デ
ータ等)を入力する。
ーフェイス部41は、データ入出力部2と、TRP38
を接続し、キーボードから数値データ(脈波測定区間デ
ータ等)を入力する。
【0088】(動作説明)次に、上記のように構成した
脈波伝播速度測定装置の動作を、図5〜図8に基づいて
説明する。なお、図5の各処理番号はカッコ内に示す。
脈波伝播速度測定装置の動作を、図5〜図8に基づいて
説明する。なお、図5の各処理番号はカッコ内に示す。
【0089】測定時には、センサ部16のアナログ信号
を、A/D変換部15でディジタル信号に変換した後、
データ処理部1に転送する。データ処理部1では、上記
の各TRPによる処理で脈波伝播速度(PWV)の検出
を行い、データ入出力部2に送って出力する。
を、A/D変換部15でディジタル信号に変換した後、
データ処理部1に転送する。データ処理部1では、上記
の各TRPによる処理で脈波伝播速度(PWV)の検出
を行い、データ入出力部2に送って出力する。
【0090】この場合のデータ処理部1におけるデータ
処理は、図5のようにして行われる。先ず、心音第1音
を検出してマーカを重畳する(S1)。
処理は、図5のようにして行われる。先ず、心音第1音
を検出してマーカを重畳する(S1)。
【0091】次に、前記マーカをもとに、2つの脈波信
号の所定部分のデータを抽出し(S2)、脈波信号の振
幅最低点、最高点、1/5 点(比較基準点)、1/5 点間の
時間差を検出する(S3)。
号の所定部分のデータを抽出し(S2)、脈波信号の振
幅最低点、最高点、1/5 点(比較基準点)、1/5 点間の
時間差を検出する(S3)。
【0092】その後、前記の検出データをもとに、最小
二乗法による波形一致処理を行い、脈波伝播時間を検出
し(S4)、更に測定間距離との演算を行って脈波伝播
速度を求めて(S5)、出力する(S6)。
二乗法による波形一致処理を行い、脈波伝播時間を検出
し(S4)、更に測定間距離との演算を行って脈波伝播
速度を求めて(S5)、出力する(S6)。
【0093】上記心音検出処理は、次のようにして行う
(図6参照)。心音第1音の検出は、リアルタイム性を
問わない場合、数心拍のデータから種々の波形処理技法
を用いて行うことが可能である。
(図6参照)。心音第1音の検出は、リアルタイム性を
問わない場合、数心拍のデータから種々の波形処理技法
を用いて行うことが可能である。
【0094】しかし、リアルタイムて検出するには、処
理時間の関係から、その方法に制約が持たされる。ここ
で、心音の第1音は、心臓内の僧房弁が閉じる時の音、
すなわち、左心房から左心室に血液が押し込まれると同
時に、閉じる弁の音であるといわれている。
理時間の関係から、その方法に制約が持たされる。ここ
で、心音の第1音は、心臓内の僧房弁が閉じる時の音、
すなわち、左心房から左心室に血液が押し込まれると同
時に、閉じる弁の音であるといわれている。
【0095】心音の第2音は、左心室から大動脈に押し
出された時の大動脈弁の閉じる時の音であるといわれて
いる。
出された時の大動脈弁の閉じる時の音であるといわれて
いる。
【0096】通常の心音マイクロフォンで健常人の心音
を捉えると、第1音の振幅が大きく出て、次に第2音の
振幅が大きく現われる。心音信号の振幅についてある閾
値Eを設け、第1音群(数点)と第2音(数点)を検出
する。
を捉えると、第1音の振幅が大きく出て、次に第2音の
振幅が大きく現われる。心音信号の振幅についてある閾
値Eを設け、第1音群(数点)と第2音(数点)を検出
する。
【0097】この場合、各群で電圧閾値Eを越える数点
の検出点が出現するが、この実施例では、最初の検出点
を第1、あるいは第2音の出現と見なし、他の検出点を
除くために、検出した点から数十ミリ秒の不感帯It
(Inhibition time )を設けた。
の検出点が出現するが、この実施例では、最初の検出点
を第1、あるいは第2音の出現と見なし、他の検出点を
除くために、検出した点から数十ミリ秒の不感帯It
(Inhibition time )を設けた。
【0098】第1音であるか第2音であるのかの判定
は、第1音と第2音の時間間隔と、第2音と第1音の時
間間隔に差があり、前者が後者に比べ時間間隔が短いと
いう生理現象を利用している。
は、第1音と第2音の時間間隔と、第2音と第1音の時
間間隔に差があり、前者が後者に比べ時間間隔が短いと
いう生理現象を利用している。
【0099】すなわち、上記検出点毎に、直前の時間情
報Tn と、1つ前の時間情報Tn-1 を比較し、Tn-1 <
Tn であれば、その検出点は第1音であると判定する。
報Tn と、1つ前の時間情報Tn-1 を比較し、Tn-1 <
Tn であれば、その検出点は第1音であると判定する。
【0100】逆に、Tn-1 >Tn であればその検出点は
第2音であると判定する。ここで、心音の第1音を検出
した場合は、検出点から数10ミリ秒幅のパルス上の信
号を、マーカとして原信号に重畳する。
第2音であると判定する。ここで、心音の第1音を検出
した場合は、検出点から数10ミリ秒幅のパルス上の信
号を、マーカとして原信号に重畳する。
【0101】これは波形のリアルタイムモニタ上で確認
をとる事と、以下に続くデータ処理に必要な情報として
いる。ここで用いた時間の計測は、TRPに内蔵されて
いるタイマを使用し、上記第1音あるいは第2音の検出
時点で、前の時間計測データをリセットし、新たに時間
計測を開始する。
をとる事と、以下に続くデータ処理に必要な情報として
いる。ここで用いた時間の計測は、TRPに内蔵されて
いるタイマを使用し、上記第1音あるいは第2音の検出
時点で、前の時間計測データをリセットし、新たに時間
計測を開始する。
【0102】脈波伝播時間の検出処理は、次のようにし
て行う。先ず、1/5 点及び1/5 点間における脈波伝播時
間の検出を行い、その後、最小二乗法による波形の一致
処理を行う。
て行う。先ず、1/5 点及び1/5 点間における脈波伝播時
間の検出を行い、その後、最小二乗法による波形の一致
処理を行う。
【0103】脈波の立ち上り点、すなわち、心臓の左心
室から血液が大動脈に駆出される時相は、心音の第1音
出現後に現われる。そこで、図7に示したように、心音
第1音に重畳したマーカを検出し、その点から500ミ
リ秒のデータ(25Kデータ)を抽出する。
室から血液が大動脈に駆出される時相は、心音の第1音
出現後に現われる。そこで、図7に示したように、心音
第1音に重畳したマーカを検出し、その点から500ミ
リ秒のデータ(25Kデータ)を抽出する。
【0104】この区間において、2つの脈波振幅の最低
点(Min1、Min2)、最高点(Max1、Max2)を検
出し、(Max1−Min1)/+5+Min1による脈波振
幅1/5 の点te1(上流側)と、同様にte2(下流
側)を検出する。脈波振幅1/5点の検出による脈波伝播
時間Toは、この時間差te2−te1から求める。
点(Min1、Min2)、最高点(Max1、Max2)を検
出し、(Max1−Min1)/+5+Min1による脈波振
幅1/5 の点te1(上流側)と、同様にte2(下流
側)を検出する。脈波振幅1/5点の検出による脈波伝播
時間Toは、この時間差te2−te1から求める。
【0105】次に、先に求めた1/5 点(te1、te
2)と、2つの1/5 点間の脈波伝播時間Toを基にし、
最小二乗法による波形一致処理を行って、脈波伝播時間
を検出する。この最小二乗法による波形一致処理は次の
ようにして行う。
2)と、2つの1/5 点間の脈波伝播時間Toを基にし、
最小二乗法による波形一致処理を行って、脈波伝播時間
を検出する。この最小二乗法による波形一致処理は次の
ようにして行う。
【0106】図8において、te1を脈波(上流側)振
幅1/5 点、te2を脈波(下流側)振幅1/5 点、Toを
1/5 点検出による脈波伝播時間推定値、Tkを脈波伝播
時間推定値、dsを解析サンプリング間隔、diを解析
刻み時間、dwを解析時間範囲とする。
幅1/5 点、te2を脈波(下流側)振幅1/5 点、Toを
1/5 点検出による脈波伝播時間推定値、Tkを脈波伝播
時間推定値、dsを解析サンプリング間隔、diを解析
刻み時間、dwを解析時間範囲とする。
【0107】また、n=1、2、3、・・・2dw/d
i、m=1、2、3、・・・、k=1、2、3、・・
・、To=te2−te1、te1−ts1=100ミ
リ秒、te2−Ts2=100ミリ秒とする。
i、m=1、2、3、・・・、k=1、2、3、・・
・、To=te2−te1、te1−ts1=100ミ
リ秒、te2−Ts2=100ミリ秒とする。
【0108】脈波(上流側)信号P1(t)、脈波(下
流側)信号P2(t)について、P1(ts1−dw)
〜P1(te1+dw)、P2(ts2)〜P2(te
2)のデータ区間を扱う。
流側)信号P2(t)について、P1(ts1−dw)
〜P1(te1+dw)、P2(ts2)〜P2(te
2)のデータ区間を扱う。
【0109】上記データ区間について脈波振幅の差の二
乗和Er(n)を求め、Er (n)最小のnについて脈
波伝播時間Tkを求める。
乗和Er(n)を求め、Er (n)最小のnについて脈
波伝播時間Tkを求める。
【0110】この場合、dt=Tk1 −dwとすると、
上記二乗和Er(n)は、次式で与えられる。またTk
=dt+(di・n)で与えられる。
上記二乗和Er(n)は、次式で与えられる。またTk
=dt+(di・n)で与えられる。
【0111】
【数2】
【0112】最小二乗法による波形一致処理は、上式に
従って処理するが、この場合、先ず、Toを用いds=
50(1ミリ秒)、di=100(2ミリ秒)、dw=
400(8ミリ秒)の条件で脈波伝播時間T1 (第1回
目)を求める。
従って処理するが、この場合、先ず、Toを用いds=
50(1ミリ秒)、di=100(2ミリ秒)、dw=
400(8ミリ秒)の条件で脈波伝播時間T1 (第1回
目)を求める。
【0113】次に、前記T1 を用い、ds=10(20
0μ秒)、di=20(400μ秒)、dw=50(1
ミリ秒)の条件で脈波伝播時間T2 (2回目)を求め
る。
0μ秒)、di=20(400μ秒)、dw=50(1
ミリ秒)の条件で脈波伝播時間T2 (2回目)を求め
る。
【0114】最後に、前記T2 を用い、ds=5(10
0μ秒)、di=2(40μ秒)、dw=20(400
μ秒)の条件で脈波伝播時間T3 を求める。
0μ秒)、di=2(40μ秒)、dw=20(400
μ秒)の条件で脈波伝播時間T3 を求める。
【0115】上記のようにして検出した脈波伝播時間T
3 は、脈波測定間距離L[m]と乗算し、脈波伝播速度
PWVを求める(PWV=L/T3 m/秒)。
3 は、脈波測定間距離L[m]と乗算し、脈波伝播速度
PWVを求める(PWV=L/T3 m/秒)。
【0116】(実施例の評価)実施例の装置では、上記
のようにして脈波伝播速度の測定を行うが、その性能を
評価するため、各種の計測を行い、次のような評価結果
を得た。
のようにして脈波伝播速度の測定を行うが、その性能を
評価するため、各種の計測を行い、次のような評価結果
を得た。
【0117】図9は、上記実施例の装置による心音信号
の測定例である。図の(a)は、心音マイクロフォン9
の前置増幅器12のゲインを20として測定した例、
(b)は同様にゲインを50として測定した例、(c)
は、ゲインを100として測定した結果を示す。
の測定例である。図の(a)は、心音マイクロフォン9
の前置増幅器12のゲインを20として測定した例、
(b)は同様にゲインを50として測定した例、(c)
は、ゲインを100として測定した結果を示す。
【0118】図示のように、リアルタイムで心音第1音
を検出した直後、マーカを重畳させている。図から判る
様に、心音の第1音は正確に捉えている事がわかる。
を検出した直後、マーカを重畳させている。図から判る
様に、心音の第1音は正確に捉えている事がわかる。
【0119】このように、ゲイン20で得た心音信号の
S/N比(第1あるいは第2音と雑音との比)をみる
と、20dB 以上あることから、心音マイクロフォンの
装着に伴う信号の強弱にも十分追従可能である。
S/N比(第1あるいは第2音と雑音との比)をみる
と、20dB 以上あることから、心音マイクロフォンの
装着に伴う信号の強弱にも十分追従可能である。
【0120】図10〜図11は、脈波伝播時間の検出及
び脈波伝播速度の検出に対する評価結果を示した図であ
り、以下これらについて説明する。
び脈波伝播速度の検出に対する評価結果を示した図であ
り、以下これらについて説明する。
【0121】図10は、模擬脈波信号による評価回路の
構成図、図11は、サイン波状ノイズの重畳した脈波に
おけるPWVの測定例、図12は、ランダムノイズの重
畳した脈波におけるPWVの測定例を示す。
構成図、図11は、サイン波状ノイズの重畳した脈波に
おけるPWVの測定例、図12は、ランダムノイズの重
畳した脈波におけるPWVの測定例を示す。
【0122】脈波振幅1/5 点による脈波伝播時間の計測
自体は、既に一般に用いられており、かつ比較的測定精
度が良いとされている。ここでは、この1/5 点による方
法と、上記実施例の最小二乗法による脈波伝播時間の計
測結果を評価した。
自体は、既に一般に用いられており、かつ比較的測定精
度が良いとされている。ここでは、この1/5 点による方
法と、上記実施例の最小二乗法による脈波伝播時間の計
測結果を評価した。
【0123】評価の方法は、脈波信号及び心音信号に、
図10に示した模擬脈波信号発生器100から出力され
る模擬信号を用いると共に、ノイズ発生器101からの
ノイズを用いて計測した。
図10に示した模擬脈波信号発生器100から出力され
る模擬信号を用いると共に、ノイズ発生器101からの
ノイズを用いて計測した。
【0124】ノイズによる各々の検出精度を評価するた
めに、下流側脈波信号に、ノイズ発生器101から10
0mVppのsin 波形(正弦波)をノイズ代りとして重
畳し、その周波数を変えて計測した結果を図11に示
す。
めに、下流側脈波信号に、ノイズ発生器101から10
0mVppのsin 波形(正弦波)をノイズ代りとして重
畳し、その周波数を変えて計測した結果を図11に示
す。
【0125】図11の(a)は、心拍数の測定結果であ
り、約60一定である。図11(b)は、脈波振幅1/5
検出点を基にPWV値を求め、図11(c)は、最小二
乗法で求めたPWV値(本実施によるもの)である。
り、約60一定である。図11(b)は、脈波振幅1/5
検出点を基にPWV値を求め、図11(c)は、最小二
乗法で求めたPWV値(本実施によるもの)である。
【0126】図の横軸心拍×100で0〜1間はノイズ
の重畳なし、1〜10間は、ノイズの周波数を3Hzか
ら24Hzまで連続的に変化した場合の測定例である。
の重畳なし、1〜10間は、ノイズの周波数を3Hzか
ら24Hzまで連続的に変化した場合の測定例である。
【0127】図11(b)(c)から1/5 点検出法にく
らべ、最小二乗法の検出方式の方が、ノイズの高周波成
分に対してエラー検出が小さくなっていることがわか
る。
らべ、最小二乗法の検出方式の方が、ノイズの高周波成
分に対してエラー検出が小さくなっていることがわか
る。
【0128】図12は、ノイズの性質を変えて、同期性
のないランダムノイズを、下流側脈波信号に重畳して計
測した例である。
のないランダムノイズを、下流側脈波信号に重畳して計
測した例である。
【0129】最終的なノイズ成分は、ローパスフィルタ
により40Hzで帯域制限されている。図から判るよう
に、ランダムノイズが脈波信号に重畳している場合は、
1/5点検出法に比べ、最小二乗法による計測の方がPW
V値の検出精度が良くなることが判る。
により40Hzで帯域制限されている。図から判るよう
に、ランダムノイズが脈波信号に重畳している場合は、
1/5点検出法に比べ、最小二乗法による計測の方がPW
V値の検出精度が良くなることが判る。
【0130】(他の実施例)以下実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。
【0131】(1)近距離間の測定だけでなく、大動脈
を対象にした長い区間においても測定可能である。
を対象にした長い区間においても測定可能である。
【0132】(2)データ処理は、トランスピュータ
(TRP)とDSPに限らず、例えば、他のマルチプロ
セッサによる並列処理システムなど、各種の並列処理可
能なシステムを用いてもよい。
(TRP)とDSPに限らず、例えば、他のマルチプロ
セッサによる並列処理システムなど、各種の並列処理可
能なシステムを用いてもよい。
【0133】(3)データ入出力部は、表示装置、印刷
装置など任意の装置を使用可能である。
装置など任意の装置を使用可能である。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
のような効果がある。
【0135】(1)2つの測定点間の脈波伝播速度(P
WV)を、時間分解能を上げて高精度で測定できる。
WV)を、時間分解能を上げて高精度で測定できる。
【0136】(2)近距離間の測定を、高精度で行うこ
とができると共に、大動脈を対象にした長い区間におい
ても、近距離間の測定と同様の時間分解能で測定が可能
である。
とができると共に、大動脈を対象にした長い区間におい
ても、近距離間の測定と同様の時間分解能で測定が可能
である。
【0137】(3)心拍に同期したリアルタイム処理が
可能であり、しかもこの場合でも、近距離間の脈波伝播
速度が高精度で測定できる。
可能であり、しかもこの場合でも、近距離間の脈波伝播
速度が高精度で測定できる。
【0138】(4)心拍に同期したリアルタイム処理が
可能なので、脈波を検出する際に、リアルタイムで脈波
波形とPWV値を観測しながら、センサを最適位置に装
着することができる。
可能なので、脈波を検出する際に、リアルタイムで脈波
波形とPWV値を観測しながら、センサを最適位置に装
着することができる。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】脈波伝播速度測定装置の使用状態説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施例における脈波伝播速度測定装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図4】データ処理部及びデータ入出力部のブロック図
である。
である。
【図5】データ処理部のデータ処理フローチャートであ
る。
る。
【図6】心音検出処理の説明図である。
【図7】脈波伝播時間検出処理説明図である。
【図8】最小二乗法による波形一致処理の説明図であ
る。
る。
【図9】心音信号の測定例である。
【図10】模擬脈波信号による評価回路の構成図であ
る。
る。
【図11】sin 波状ノイズの重畳した脈波におけるPW
Vの測定例である。
Vの測定例である。
【図12】ランダムノイズの重畳した脈波におけるPW
Vの測定例である。
Vの測定例である。
1 データ処理部 2 デ−タ入出力部 3 入力処理部 4 心音検出部 5 比較基準点検出部 6 脈波伝播時間検出部 7 脈波伝播速度検出部
Claims (5)
- 【請求項1】 上流側、下流側の2つの脈波信号及び心
音信号を入力して、脈波伝播速度(PWV)測定のため
のデータ処理を行うデータ処理部(1)と、 脈波の測定区間の入力及び測定した脈波伝播速度のデー
タを出力するデータ入出力部(2)とから成り、 前記データ処理部(1)には、 入力した心音信号から、心音第1音を検出する心音検出
部(4)と、 検出した心音第1音をもとに、上流側、下流側の脈波信
号を取り込み、2つの脈波信号の比較基準点を検出す
る、比較基準点検出部(5)と、 検出した比較基準点をもとに、2つの脈波信号の波形一
致処理を行って、脈波伝播時間を検出する、脈波伝播時
間検出部(6)と、 検出した脈波伝播時間を用いて、脈波伝播速度を検出す
る脈波伝播速度検出部(7)とを設けることにより、 任意の2点間の脈波伝播速度を測定して出力することを
特徴とした脈波伝播速度測定装置。 - 【請求項2】 上記心音検出部(4)では、心音第1音
を検出した際、検出した心音第1音にマーカを重畳する
と共に、 比較基準点検出部(5)では、前記マーカを検出して、
脈波信号の取り込みを行うことを特徴とした上記請求項
1記載の脈波伝播速度測定装置。 - 【請求項3】 上記比較基準点検出部(5)では、マー
カを検出して2つの脈波信号を取り込む際、 該マーカ検出時点から、所定時間内のデータを取り込
み、 このデータから、2つの脈波信号についてそれぞれ、脈
波振幅最低点(Min1、Min2)、最高点(Max1、M
ax2)、比較基準点(te1、te2)を検出すると共
に、 前記二つの比較基準点(te1、te2)間の時間差
(To)を、検出することを特徴とする上記請求項2記
載の脈波伝播速度測定装置。 - 【請求項4】 上記脈波伝播時間検出部(6)では、 上記2つの脈波信号について、上記比較基準点(te
1、te2)及びこの間の時間差(To)を基にし、 前記各比較基準点(te1、te2)から所定範囲内の
領域について、最小二乗法による波形一致処理を行い、
脈波伝播時間を検出することを特徴とした上記請求項3
記載の脈波伝播速度測定装置。 - 【請求項5】 上記データ処理部(1)における各部の
処理を、ディジタルデータの並列処理システムを用いて
行うことにより、 心拍に同期したリアルタイム処理ができるようにしたこ
とを特徴とする上記請求項1または請求項4記載の脈波
伝播速度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4014246A JP2793404B2 (ja) | 1991-01-31 | 1992-01-29 | 脈波伝播速度測定装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-31889 | 1991-01-31 | ||
JP3188991 | 1991-01-31 | ||
JP4014246A JP2793404B2 (ja) | 1991-01-31 | 1992-01-29 | 脈波伝播速度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542111A true JPH0542111A (ja) | 1993-02-23 |
JP2793404B2 JP2793404B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=12343602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4014246A Expired - Fee Related JP2793404B2 (ja) | 1991-01-31 | 1992-01-29 | 脈波伝播速度測定装置 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5293874A (ja) |
EP (1) | EP0498281B1 (ja) |
JP (1) | JP2793404B2 (ja) |
AT (1) | ATE134852T1 (ja) |
CA (1) | CA2060227A1 (ja) |
DE (1) | DE69208695T2 (ja) |
DK (1) | DK0498281T3 (ja) |
ES (1) | ES2084198T3 (ja) |
GR (1) | GR3020169T3 (ja) |
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