JPH0540921U - 外出しの情報伝達記憶ユニツト付電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子機器内に格納されている記憶手段等の情
報伝達記憶ユニットを機器本体外の自由位置に取り出
し、記録媒体（メディア）の挿入の容易化を図る。 【構成】 情報伝達記憶ユニット（ＦＤＤ１）を電子機
器（２）に出入可能に形成すると共に、両者間で有線又
は無線により信号を伝達する。これにより情報伝達記憶
ユニットの配置が自由になりメディアの挿入の容易化が
図れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録媒体の挿入口を有する情報伝達記憶ユニット、例えば、ＦＤＤ のような記憶手段やＩＣカードコネクタ部等を機器本体外に取り出し可能にした 外出しの情報伝達記憶ユニット付電子機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、記憶手段の１種であるＦＤＤを有するラップトップのワープロやパソ コンのような電子機器の場合、前記ＦＤＤに設けられた記録媒体（以下、メディ アという）の挿入口は前記機器本体の側面に横向きに配置されるものが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ワープロやパソコン等の設置される場所の周辺に広いスペースがある場合には 特に問題ないが、狭隘なスペース内にそれ等の電子機器が設置される場合には横 向きに配置される挿入口からメディアを出入させることが困難な場合が多い。一 般に、ＦＤＤ等は機器本体内に固設されるため、前記挿入口の位置を変更するこ とは不可能である。

【０００４】 本考案は、以上の問題点を解決するもので、情報伝達記憶ユニットを機器本体 内から取り出して可能にし、メディアの挿入口の方向および位置を自由に変えて その挿入を容易にした外出しの情報伝達記憶ユニット付電子機器を提供すること を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上の目的を達成するために、記録媒体の挿入口を有する情報伝達 記憶ユニットを機器本体に出入可能に形成し、該機器本体外に取り出された前記 情報伝達記憶ユニットと機器本体側間で有線又は無線により信号を伝達する外出 しの情報伝達記憶ユニット付電子機器を特徴とすると共に、その機器本体に格納 時の前記ユニットの保持を確実にし、その取り出しの容易化を図るようにした外 出しの情報伝達記憶ユニット付電子機器を構成するものである。

【０００６】

【作用】

情報伝達記憶ユニットを機器本体外に取り出すことにより、該ユニットを任意 の場所に設置することが自由に出来ると共に、メディアの挿入口の方向を使い易 い向きに、例えば縦向きにすることが容易に出来る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

【０００８】 第１実施例 図１は、情報伝達記憶ユニットの一例として記憶手段のＦＤＤ１をワープロ， パソコン等の電子機器２の機器本体の筐体３内に格納した状態を示すものである 。ＦＤＤ１にはメディア（図略）を装着するための挿入口４が形成される。本実 施例ではＦＤＤ１はユニット状に形成され、箱体内に情報の記憶，伝達に必要な 電子部品，電子回路等が格納，形成される。

【０００９】 図２は、以上のように筐体３内に出入可能に形成されたＦＤＤ１を筐体３外に 取り出した状態を示す。符号３ａは筐体３に形成したＦＤＤ格納部である。この 場合、ＦＤＤ１と電子機器２の内部回路とは信号伝達手段であるケーブル５によ り電気的に接続される。ＦＤＤ１はケーブル５により電子機器２から信号，電源 が伝達、供給される。ケーブル５は可撓性を有するため、ＦＤＤ１はその向きを 自由に変えることが出来る。図２では挿入口４が縦向きの状態に配置される。適 当な長さのケーブル５を使用することによりＦＤＤ１を操作性のよい場所に設置 することが出来ると共に、前記したように挿入口４を縦向きにすることが出来る ためメディアの出入が比較的容易に行われる。

【００１０】 図３および図４は筐体３内に出入可能に形成されたＦＤＤ１が筐体３内に格納 された場合の係止構造を説明するものである。ＦＤＤ１が出入可能に形成される ことによりＦＤＤ１を筐体３内に格納した場合の固定方法が問題である。固定方 法が複雑な場合には、ＦＤＤ１の出入に時間がかかり操作性が低下すると共に、 電子機器の運搬移動時にＦＤＤ１が落下する問題点も生ずる。図３および図４に 示すように、ＦＤＤ１の箱体６の前面には係止具７が上下動可能に係着されると 共に係止具７を操作する窓８が開口形成される。一方、ＦＤＤ１が格納される筐 体３の係止具７と相対向する位置には係止具７の先端側が係止する係止部９が凹 設される。更に、図３および図５に示すように、ＦＤＤ１が挿入される筐体３の 入口側のコーナには、該コーナの一部を面取りしたへこみ部１０が形成される。 へこみ部１０は図５に示すようにＦＤＤ１を出入させる際に指先１１の挿入を容 易にし、ＦＤＤ１の出入の容易化を図るべく機能する。

【００１１】 第２実施例 図６および図７に本考案の第２の実施例を示す。本実施例のＦＤＤ１ａは前記 実施例と同じく電子機器２の筐体３内に出入可能に形成され挿入口４を有するも のからなると共に、そのケース本体にコネクタ１２を設けたものからなる。一方 、電子機器２の筐体３側にもコネクタ１２の接続するコネクタ部１３が形成され る。図７はＦＤＤ１ａのコネクタ１２をコネクタ１３に接続した状態を示す。こ の場合、ＦＤＤ１ａの挿入口４は縦向きになるようにセットされる。以上の構造 によりＦＤＤ１ａの着脱が容易に行われると共に、ＦＤＤ１ａのみを持ち運ぶこ とが可能となり、かつ必要時には図７のように挿入口４を挿入し易い縦向きにし てセットすることが出来る。図８は前記のＦＤＤ１ａのケース本体に第２のコネ クタ１４を設けたＦＤＤ１ｂを示す。図７に示したように、ＦＤＤ１ａのコネク タ１２を筐体３側のコネクタ部１３に接続することによりＦＤＤ１ａと電子機器 ２の機器本体側とは電気的に接続され、信号および電源が供給される。なおＦＤ Ｄ１を電子機器２のＦＤＤ格納部３ａに格納したときコネクタ１２を介してはＦ ＤＤ１と電子機器２の接続が困難な場合もある。図８はそのような場合に有用の もので、第２のコネクタ１４をＦＤＤ１ｂのケース本体の挿入口４の反対側に設 け、ＦＤＤ１の格納時は第２のコネクタ１４によりＦＤＤ１を電子機器本体側に 接続し必要な信号の伝達を可能とする。

【００１２】 第３実施例 図９は本考案の第３の実施例を示す。筐体３に出入可能に形成されたＦＤＤ１ ｃには前記実施例のようにケーブル５やコネクタ１２等がなく、その替り光通信 又は赤外線通信用の送受信器１５が設置される。一方、電子機器２の筐体３側に は送受信器１５と通信可能な送受信器１６が設置される。送受信器１５および送 受信器１６により直接又は中継器１７等を介して必要な信号の通信が行われる。 ＦＤＤ１ｃは自由に任意の場所に持ち運び出来るため、挿入口４のメディアの挿 入方向等を自由に選択することが出来る。

【００１３】 以上の各実施例において、出入可能なＦＤＤ１等と電子機器２の機器本体側と の信号伝達手段として有線又は無線の手段を説明したが、その内容は前記のもの に限定するものでない。また、ＦＤＤ１等と筐体３側との係止構造も実施例１で 説明したものに限らない。例えば係止具７のようなものを複数個設け、外出しさ れたＦＤＤ１を所定の姿勢に保持するための足として利用してもよく、係止具７ と一体構造の足を設けてもよい。勿論、該足を別にＦＤＤ１のケース本体側に設 けてもよい。更に、本実施例では情報伝達記憶ユニットとしてＦＤＤを採用した が、それに限らず、他の記憶手段や機器本体内に通常格納して使用される他のユ ニットにも適用される。例えばＩＤカードコネクタ部（接続部）にも適用される 。また、本実施例では電子機器２のＦＤＤ１等の取り出し口を筐体３の側面に形 成する場合について説明したが、それ以外の各面に設けられる場合についても同 様に適用される。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、情報伝達記憶ユニットが機器本体から取り出し可能に形成さ れるため、該ユニットを比較的自由な位置に設置することが出来る。そのため、 情報伝達記憶ユニットに設けられているメディアの挿入口の方向を使い易い向き にすることが出来る。また、係止具等により情報伝達記憶ユニットを機器本体内 に安定して保持格納することが出来ると共に、へこみ部を形成することにより機 器本体から容易に取り出しすることが出来る。また携帯性を損なうことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例のＦＤＤの格納状態を示
す斜視図である。

【図２】図１のＦＤＤを機器本体の筐体から取り出した
状態を示す斜視図である。

【図３】出入可能に形成されたＦＤＤと筐体との係止構
造を説明するための斜視図である。

【図４】図３のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図５】図３のＢ−Ｂ線拡大断面図である。

【図６】本考案の第２の実施例のＦＤＤの取り出し状態
を示す斜視図である。

【図７】図６のＦＤＤを機器本体側に取り付けた状態を
示す斜視図である。

【図８】図６，図７に示したＦＤＤの応用例を説明する
ための斜視図である。

【図９】本考案の第３の実施例のＦＤＤと機器本体との
無線通信方法を説明するための斜視図である。

【符号の説明】

１ａ ＦＤＤ １ｂ ＦＤＤ １ｃ ＦＤＤ ２ 電子機器 ３ 筐体 ４ 挿入口 ５ ケーブル ６ 箱体 ７ 係止具 ８ 窓 ９ 係止部 １０ へこみ部 １１ 指先 １２ コネクタ １３ コネクタ部 １４ 第２のコネクタ １５ 送受信器 １６ 送受信器 １７ 中継器

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体の挿入口を有する情報伝達記憶
   ユニットを機器本体に出入可能に形成し、該機器本体外
   に取り出された前記情報伝達記憶ユニットと機器本体側
   間で有線又は無線により信号を伝達することを特徴とす
   る外出しの情報伝達記憶ユニット付電子機器。
2. 【請求項２】 外出しされた前記情報伝達記憶ユニット
   の前記挿入口が縦向きに配置される請求項１に記載の外
   出しの情報伝達記憶ユニット付電子機器。
3. 【請求項３】 情報伝達記憶ユニットに係止具を出入自
   在に形成すると共に、前記情報伝達記憶ユニットの格納
   される前記機器本体側に前記係止具が係止する係止部を
   形成してなる請求項１に記載の外出しの情報伝達記憶ユ
   ニット付電子機器。
4. 【請求項４】 情報伝達記憶ユニットの格納される機器
   本体の入口側に指先の挿入可能なへこみ部を形成してな
   る請求項１に記載の外出しの情報伝達記憶ユニット付電
   子機器。