JPH0540783A - 自然言語解析装置 - Google Patents

自然言語解析装置

Info

Publication number
JPH0540783A
JPH0540783A JP3196317A JP19631791A JPH0540783A JP H0540783 A JPH0540783 A JP H0540783A JP 3196317 A JP3196317 A JP 3196317A JP 19631791 A JP19631791 A JP 19631791A JP H0540783 A JPH0540783 A JP H0540783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field
request
value
name
natural language
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3196317A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Shimazu
秀雄 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP3196317A priority Critical patent/JPH0540783A/ja
Publication of JPH0540783A publication Critical patent/JPH0540783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力文を自然言語としてとらえるのでなく、
キーワードの列としてとらえて、それらキーワードの指
示する内容とキーワードの出現順序の情報を使って、入
力文の意味を予測する斜め読み型の自然言語解析手法を
提供することにある。 【構成】 複数のテーブルからなる関係型の対象データ
ベースに対して、利用者が検索要求入力を自然言語で行
なうと、まず、入力文からキーワードを抽出してキーワ
ード列を生成する。キーワードは、データベースのフィ
ールド名とフィールド値がある。フィールド値に対して
は、対応するフィールド名と組にして保存する。次に、
個々のキーワードが含まれるテーブルをJOINして新
しいテーブルを生成する。生成されたテーブルに対し
て、抽出されたフィールド値が対応するフィールド名の
値であるレコードだけを選択して、そのレコードから抽
出したフィールド名の値を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、利用者の自然言語によ
る検索問い合わせを解釈して、対象のデータベースに問
い合わせを行ない、その検索結果を出力する、自然言語
インタフェースを利用した自然言語解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自然言語解析装置では、形態素解
析、構文解析、意味解析、文脈解析の順に処理が進む。
形態素解析は、入力文を単語ごとに切る処理である。構
文解析は、入力の単語列を受け取り、文法的な解析を行
なう。具体的には、単語列を主語、述部、目的語等に分
類する。意味解析は、個々の単語が指す意味を決定す
る。文脈解析は、個々の単語の意味を組み合わせて入力
文全体で話者が述べている内容を構築する処理である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自然言語インタ
フェースは、既に商用化が始まって10年たったのにも
関わらず、まだ実用のレベルに達していない。その理由
の1つは、自然言語解析装置が利用者の自由な問い合わ
せを解釈することができず、そのシステムが許容する構
文や語彙が明確に限定されているので、結局は利用者は
どういう言い回しが使えるかを覚えなくてはならないた
めである。従って、自然言語インタフェースといっても
複雑なコマンド体系と変わらない。つまり、従来の自然
言語インタフェースは、利用者の自由な言い回しを受け
付けることが出来ないと言うことが問題であった(参考
文献:ディベロッピングアナチュラルランゲージインタ
フェースツーコンプレックスデータ、ジー.ジー.ヘン
ドリックス他、“Developing a Natu
ral Language Interface to
Complex Data”、ACM Trans.
on DatabaseSystems、197
8.)。とりわけ、簡単な質問については、利用者は完
璧な自然言語でなく、簡潔な言い回しを使いたいのに、
それが許されないということが問題であった。簡潔な言
い回しの例としては、キーワード列による表現や非文法
的な言い回し、あるいは自然言語文の一部、等がある。
【0004】このような問題に対処するためには、入力
文を自然言語としてとらえるのでなく、キーワードの列
としてとらえて、個々のキーワードの指示する内容とキ
ーワードの出現順序の情報を使って、入力文の意味を予
測するという自然言語解析手法が必要である。本発明の
目的は、入力文を自然言語としてとらえるのでなく、キ
ーワードの列としてとらえて、それらキーワードの指示
する内容とキーワードの出現順序の情報を使って、入力
文の意味を予測する斜め読み型の自然言語解析手法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明の自然言語解
析装置は、タイプを持つ複数のフィールド名のそれぞれ
にフィールド値の入った複数のレコードからなるテーブ
ルが複数個存在する関係型の対象データベースに対し
て、利用者が検索要求を自然言語で行なうと、検索要求
を解釈して対象データベースから要求データを取り出し
出力する自然言語解析装置において、利用者の要求入力
文から対象関係データベース中のフィールド名またはフ
ィールド値へのインデックス語を抽出してインデックス
語列を生成するキーワード抽出手段と、前記抽出された
フィールド名を要求フィールドとして保存する要求フィ
ールド格納手段と、前記抽出されたフィールド値は対応
するフィールド名と組にして前記対応するフィールド名
が前記抽出されたフィールド値を取らねばならないこと
を意味するフィールド条件として保存するフィールド条
件格納手段と、前記抽出されたインデックス語の参照す
るテーブルをすべて結合したテーブルを生成する対象テ
ーブル生成手段と、前記生成されたテーブルから、前記
フィールド条件を満足するレコードだけを選択し、前記
選択されたレコード中から前記要求フィールドとして保
持されたフィールド名の値を検索して出力する解釈手段
とを備えることを特徴とする。
【0006】第2の発明の自然言語解析装置は、タイプ
を持つ複数のフィールド名のそれぞれにフィールド値の
入った複数のレコードからなるテーブルが複数個存在す
る関係型の対象データベースに対して、利用者が検索要
求を自然言語で行なうと、検索要求を解釈して対象デー
タベースから要求データを取り出し出力する自然言語解
析装置において、利用者の要求入力文から対象関係デー
タベース中のフィールド名またはフィールド値へのイン
デックス語を抽出し、前記要求入力文中の同一の語が異
なるフィールド名またはフィールド値へのインデックス
語になっているときには、同一の要求入力文から複数の
インデックス語列を組合せ的に生成するキーワード抽出
手段と、それぞれのインデックス語列に対して独立して
並列に、抽出されたフィールド名を要求フィールドとし
て保存する要求フィールド格納手段と抽出されたフィー
ルド値は対応するフィールド名と組にして前記対応する
フィールド名が前記抽出されたフィールド値を取らねば
ならないことを意味するフィールド条件として保存する
フィールド条件格納手段と、前記抽出されたインデック
ス語列の参照するテーブルをすべて結合したテーブルを
生成する対象テーブル生成手段と、前記生成されたテー
ブルから、前記フィールド条件を満足するレコードだけ
を選択し、前記選択されたレコード中から前記要求フィ
ールドとして保持されたフィールド名の値を検索して出
力する解釈手段とを備えることを特徴とする。
【0007】第3の発明の自然言語解析装置は、タイプ
を持つ複数のフィールド名のそれぞれにフィールド値の
入った複数のレコードからなるテーブルが複数個存在す
る関係型のデータベースに対して、利用者が検索要求を
自然言語で行なうと、検索要求を解釈して対象データベ
ースから要求データを取り出し出力する自然言語解析装
置において、利用者の要求入力文から対象データベース
中のフィールド名またはフィールド値へのインデックス
語に加えて、フィールド名のタイプを指定している特別
キーワードを抽出してインデックス語列を生成するキー
ワード抽出手段と、前記抽出されたフィールド名を要求
フィールドとして保存する要求フィールド格納手段と、
前記抽出されたフィールド値は対応するフィールド名と
組にして前記対応するフィールド名が前記フィールド値
を取らねばならないことを意味するフィールド条件とし
て保存するフィールド条件格納手段と、前記抽出された
インデックス語の参照するテーブルをすべて結合したテ
ーブルを生成する対象テーブル生成手段と、前記要求フ
ィールド中に前記抽出された特別キーワードが指定する
フィールド名のタイプのフィールド名が存在すれば何も
しないが、存在しない時には、前記生成されたテーブル
から前記特別キーワードが指定するフィールド名のタイ
プのフィールド名を見つけて、要求フィールドに加える
ことを行なう要求フィールド検索手段と、前記生成され
たテーブルから、前記フィールド条件を満足するレコー
ドだけを選択し、前記選択されたレコード中から前記要
求フィールドとして保持されたフィールド名の値を検索
して出力する解釈手段とを備えることを特徴とする。
【0008】第4の発明の自然言語解析装置は、タイプ
を持つ複数のフィールド名のそれぞれにフィールド値の
入った複数のレコードからなるテーブルが複数個存在す
る関係型の対象データベースに対して、利用者が検索要
求を自然言語で行なうと、検索要求を解釈して対象デー
タベースから要求データを取り出し出力する自然言語解
析装置において、左辺に慣用句パターン、右辺に前記慣
用句パターンが出現した時に生成する要求フィールドと
フィールド条件に慣用句定義を付加し、利用者の要求入
力文から対象データベース中のフィールド名またはフィ
ールド値へのインデックス語に加えて、前記慣用句定義
の左辺側にマッチする言い回しを抽出するキーワード抽
出手段と、左辺側マッチする言い回しが見つかると、対
応する右辺側に定義された要求フィールドとフィールド
条件を生成しする慣用句定義検査手段と、前記抽出され
たフィールド名を要求フィールドとして保存する要求フ
ィールド格納手段と、前記抽出されたフィールド値は対
応するフィールド名と組にして、前記対応するフィール
ド名が前記フィールド値を取らねばならないことを意味
するフィールド条件として保存するフィールド条件格納
手段と、前記抽出されたインデックス語の参照するテー
ブルをすべて結合したテーブルを生成する対象テーブル
生成手段と、前記生成されたテーブルから前記フィール
ド条件を満足するレコードだけを選択し、前記選択され
たレコード中から前記要求フィールドとして保持された
フィールド名の値を検索して出力する解釈手段とを備え
ることを特徴とする。
【0009】第5の発明の自然言語解析装置は、第2の
発明の自然言語解析装置において、独立に並列処理され
たそれぞれ異なるインデックス語列から計算した出力結
果のもっともらしさの計算式を用意しておき、同時並列
に処理されるそれぞれのインデックス語列毎に、それぞ
れの出力結果に対する答えのもっともらしさを計算する
確信度計算手段と、出力結果とともにもっともらしさの
程度を提示する最適候補選択手段とを備えることを特徴
とする。
【0010】第6の発明の自然言語解析装置は、第2の
発明の自然言語解析装置において、並列に処理された異
なるインデックス語列から計算した出力結果を収集し、
もっとも多く一致した出力結果だけを、最終的な出力結
果として提示出力する多数決手段を備えることを特徴と
する。
【0011】第7の発明の自然言語解析装置は、第3の
発明の自然言語解析装置において、抽出された複数の要
求フィールドの中の提示出力すべき要求フィールドの位
置を対象自然言語ごとに指定する要求フィールド選択手
段と、検索対象テーブルから、フィールド条件を満足す
るレコードだけを選択し、選択されたレコード中から前
記要求フィールドとして保持されたフィールド名の値を
検索した後に、前記要求フィールド選択手段で指定され
た要求フィールド値だけを最終的な出力結果として提示
出力する要求フィールド選択規則格納手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、7つの発明からなる。第1の発明が
基本的な処理全体を表したもの、第2の発明以下は、第
1の発明に対して重要な機能を個別に付加したものであ
る。従って、作用の項では、第1の発明について中心的
に述べ、第2の発明以下の内容について説明する時に
は、文章中にそれがどの発明について述べたものである
かを明記するようにした。
【0013】本発明の作用を説明するために、例を使っ
て説明する。まず、利用者が検索する対象となるデータ
ーベースとして、表1に表したものを使用する。表1中
には、3つのテーブルがある。それぞれのテーブルに
は、フィールド名が定義されている。それぞれのフィー
ルド名は、そのタイプが定義されている。タイプの例と
しては、「時間」「場所」「人間」「リテラル」「数」
「金額」等がある。個々のテーブルは、幾つかのレコー
ドを持つ。それぞれのレコードは、フィールド名毎にそ
のフィールド値を保持している。
【0014】
【表1】
【0015】利用者の検索文の例として、次の5つを列
挙する。
【0016】(1)「Dynamic memoryの
著者は誰」 (2)「誰、Dynamic memory、著者」 (3)「S&Sから出版された本」 (4)「出版社」 (5)「資本1億円以上2憶円以下のボストンの出版社
のリストを示せ。」 (1)と(5)は、文法的に正しい日本語である。
(2)は、表現したいことをキーワード列で表現した例
である。(3)と(4)は、自然言語文というより1つ
の句や単語である。しかし、人間がこれらを読めば、発
話者が何を求めているか明確にわかる。従来の自然言語
インタフェースでは、(1)や(5)のような言い回し
の解釈は可能でも、(2)(3)(4)のような言い回
しは許容しなかった。本発明は、入力文を自然言語とし
てとらえるのでなく、キーワードの列としてとらえて、
それらキーワードの指示する内容とキーワードの出現順
序の情報を使って、入力文の意味を予測する自然言語解
析装置なので、(1)から(5)までの例文を全く同じ
扱いにして処理をする。
【0017】まず、第1段階では、入力文をキーワード
列に変換する。キーワードは、4種類存在する。1つ目
は、テーブルのフィールド名へのインデックスである。
2つ目は、テーブルのフィールド値へのインデックスで
ある。以上2種類のキーワードの処理は、基本的な処理
として第1から第7の発明までのすべてに含まれる。3
つ目は、特別インデックスである。特別インデックスの
典型例としては、疑問詞がある。「誰」「何」「いつ」
「どこ」などが具体的な例である。3つ目のインデック
スの処理は、第3の発明に含まれる。4つ目は、慣用句
の構成要素である。慣用句の典型例としては、例文
(5)に含まれる「〜以上〜以下」のような言い回しが
ある。4つ目のインデックスの処理は、第4の発明に含
まれる。入力文からキーワードだけが抽出されると、以
下のようになる。
【0018】1.「Dynamic memory」
(フィールド値)、「著者」(フィールド名)、「誰」
(特別インデックス) 2.「誰」(特別インデックス)、「Dynamic
memory」(フィールド値)、「著者」(フィール
ド名) 3.「S&S」(フィールド値)、「出版された」(フ
ィールド名)、「本」(フィールド名) 4.「出版社」(フィールド名) 5.「資本」(フィールド名)、「1億円」(フィール
ド値)、「以上」(慣用句構成要素)、「2億円」(フ
ィールド値)、「以下」(慣用句構成要素)、「ボスト
ン」(フィールド値)、「出版社」(フィールド名) 次の処理は、要求入力文に対する検索対象となるテーブ
ルの作成である。まず、入力文から抽出された個々のキ
ーワードが指示するテーブルを列挙する。抽出されたキ
ーワードがすべて同じテーブルを指していれば、そのテ
ーブルが検索の対象テーブルになるが、複数の異なるテ
ーブルを指していれば、それらのテーブルを結合する。
例えば、ある文の中のキーワードが出版社テーブルと書
籍テーブルを参照していれば、両方のテーブルを結合し
て新しく生成されたテーブルとする。表2は、出版社テ
ーブルと書籍テーブルから新しく生成されたテーブルを
示している。このようなテーブルの結合は、関係データ
ベースのJOIN操作と同じである。
【0019】次に、抽出したキーワード列を解釈する。
キーワード列中にフィールド名インデックスがあれば、
それが指示するフィールド名を要求フィールドとして保
持する。入力文中にフィールド値インデックスがあれ
ば、それが指示するフィールド値を対応するフィールド
名と組にしてフィールド条件として保持する。これは、
組の中のフィールド名が組の中のフィールド値をとるこ
と、という条件となる。解釈方法としては、指定された
フィールド条件を満足するレコードだけを検索対象とな
っているテーブル中から取り出し、それらの選択された
レコードから要求フィールドに格納されたフィールド名
の値を取り出す。
【0020】以下では、上に示した例文のそれぞれがど
のように処理されるかを簡単に説明する。例文の説明の
順番は、簡単なものから説明することにする。
【0021】(例文4):[出版社] 要求フィールド:「出版社」(出版社、出版社、未定) フィールド条件:なし 説明:このリテラルと3組の表現literal(ta
ble、field−name、field−valu
e)は、入力文中のパターンテーブルtable中のフ
ィールド名field−nameの値が、field−
valueであることを、入力文中の単語であるlie
teralが推測していることを示している。 解釈処理:「出版社」が指示している出版社テーブルが
検索対象テーブルとして選択される。フィールド条件が
空なので、検索の条件として何も存在しない。出版社テ
ーブル中のすべての出版社属性の値が提供される。 出力:CamPとS&Sが出力される。
【0022】(例文1):「Dynamic memo
ry」(フィールド値)、「著者」(フィールド名)、
「誰」(特別インデックス) (例文2):「誰」(特別インデックス)、「Dyna
mic memory」(フィールド値)、「著者」
(フィールド名) 2つの例文は、全く同一の処理をされる。 解釈表現生成:“Dynamic memory”は、
フィールド値インデックスなので、書籍テーブルの書名
フィールドのフィールド名と組にしてフィールド条件と
して保持される。「著者」は、書籍関係の著者属性なの
で、フィールド名候補として登録される。「誰」は、特
別インデックスとして保存される。 要求フィールド:「著者」(書籍、著者、未定) フィールド条件:「Dynamic memory」
(書籍、title、Dynamic memor
y)、 解釈処理:すべてのインデックスが書籍テーブルを指し
ているので、書籍テーブルが検索対象テーブルとなり、
そこから、書名がDynamic Memoryの値を
持つレコードを取り出し、その「著者」属性の値を検索
して出力する。
【0023】例文2には、「誰」という表現が含まれて
いるが、これは特別インデックスの例である。個々の特
別インデックスは、その要求するフィールド名タイプを
定義されている。表4に例示されているように、「誰」
の場合は、「人間」タイプのフィールド名を要求してい
る。入力文に特別インデックスが存在する時には、入力
文からキーワードが抽出され、要求フィールドとフィー
ルド条件に分類されたあと、要求フィールドとして保存
されているフィールド名が調べられる。もし、その特別
インデックスの要求するタイプのフィールド名のものが
1つでもあれば、特になにもしない。もし、なければ、
検索対象テーブルの中からそのタイプのフィールド名を
1つ取ってきて、強制的に要求フィールドに加えること
を行なう。これは、例えば「誰が、Dynamic m
emoryを?」等と言う入力文の時に、自動的にそれ
は著者を聞いているのだと解釈することになる。この機
能は、第3の発明の機能である。 出力結果:Schankが出力される。
【0024】(例文3):「S&S」「出版された」
「本」 解釈表現生成:「本」と「出版された」は、フィールド
名インデックスなので、それらが指示するフィールド名
が要求フィールドとして保存される。「S&S」は、書
籍テーブルの出版社フィールド値でかつ出版社テーブル
の出版社フィールド値である。それゆえ、2つの異なる
内部表現候補が組み合せ的にフィールド条件として保存
される。
【0025】要求フィールド:「出版された」(出版
社、出版社、未定)、「本」(書籍、title、未
定) フィールド条件:「S&S」(書籍、出版社、S&S)
または「S&S」(出版社、出版社、S&S) この場合は、2つの異なる内部表現が生成される。
【0026】・解釈−3.1 要求フィールド:「出版された」(出版社、出版社、未
定)、「本」((書籍、title、未定) フィールド条件:「S&S」(書籍、出版社、S&S) ・要求フィールド:「出版された」(出版社、出版社、
未定)、「本」((書籍、title、未定) フィールド条件:「S&S」(出版社、出版社、S&
S) 解釈処理: 解釈−3.1中のインデックスは、出版社テーブルと書
籍テーブルを参照しているので、新しいテーブルを両方
のテーブルのJOIN操作によって生成して対象テーブ
ルとする。表2が、新しく生成されたテーブルを示して
いる。このテーブルのレコードのうち、出版社フィール
ドの値が「S&S」のもののみが選択される。そして、
選択されたレコード中から、タイトルフィールドの値が
出力される。解釈−3.2も同様に解釈され、その結果
は解釈−3.1の場合と同じになる。 出力結果 Society of Mindが出力される。
【0027】
【表2】
【0028】例文3に対して解釈−3.1と解釈−3.
2の2つの解釈が生成されるように、同一の入力文に対
して複数の解釈が生成された時に、それぞれ独立に並列
に実行する方法を述べたのが請求項2である。
【0029】同一の例文に対して解釈が複数存在する時
に、その解釈結果が同一の場合は良いが、異なる場合
は、どの解釈結果が正解なのかを判断しなくてはならな
い。第5の発明は、解釈毎にその解釈のもっともらしさ
を計算することで、異なる解釈結果の優先順位をつける
というものである。第6の発明は、異なる解釈による解
釈結果を収集して、多数決をとって、正解とするもので
ある。 (例文5):「資本」(フィールド名)「1億
円」(フィールド値)「以上」(慣用句)「2億円」
(フィールド値)「以下」(慣用句)「ボストン」(フ
ィールド値)「出版社」(フィールド名) 例文5では、慣用句の定義の仕方について説明する。慣
用句の定義は、「パターン→内部表現(要求フィール
ド、フィールド条件)」という構成になっている。以下
は、「価格が1000円以上2000以下」のような言
い回しとしての慣用句の定義の例である。
【0030】慣用句定義−5.1 f−name(Table、Name)、f−valu
e(Table、Name、V1)「以上」f−val
ue(Table、Name、V2)「以下」→ 要求フィールド:「以上以下」(Table、Nam
e、X) フィールド条件:「以上以下」(Table、Nam
e、X)、X>V1、X<V2) 解釈表現生成:例文から抽出される語は、「「資本」
「1憶円」「以上」「2億円」「以下」「ボストン」
「出版社」である。抽出された語列の一部が慣用句定義
−5.1にマッチするので、慣用句定義−5.1の右辺
側の内部表現がまず生成される。定義中の変数には値が
代入される。
【0031】要求フィールド:「以上以下」(出版社、
資本、X) フィールド条件:「以上以下」(出版社、資本、X)、
X>1憶、X<2憶)それぞれ要求フィールドおよびフ
ィールド条件として保存される。更に、「ボストン」
「出版社」に対する解釈がなされる。その最終的な内部
表現の生成結果は次の通りである(「出版社」の解釈は
2つあるが、ここではその曖昧性は無視する)。
【0032】要求フィールド:「以上以下」(出版社、
資本、X)、「出版社」(出版社、出版社、未定」 フィールド条件:「以上以下」(出版社、資本、X)、
X>1憶、X<2憶)、「ボストン」(出版社、場所、
ボストン) 解釈処理:すべてのインデックスが出版社テーブルを参
照しているので、対象テーブルは出版社テーブルとな
る。出版社テーブルのレコード中で、場所がボストンで
かつ、資本Xが、X>1憶、X<2憶)を満足するもの
だけが選択され、選択されたレコード中の出版社属性の
値と資本の値が出力される。以上が、第4の発明で示さ
れる慣用句の処理である。
【0033】最後に第7の発明について説明する。入力
文を解析すると、要求フィールドが複数生成されること
もある。例文5の処理の場合がそういう例である。しか
し、要求候補のすべてが、利用者の要求している情報で
はない。日本語では、一般に、動詞は文の最後に来る。
直接目的は、その直前に来る。日本語では、要求フィー
ルドのうち一番最後に来たものが利用者の欲しいフィー
ルド名である。したがって、システムが提示すべきなの
は、最後に出現したものだけである。一方、英語では、
直接目的は最初に来るので、システムが提示すべきなの
は、要求フィールドのうち最初に出現したものだけであ
る。この規則は簡単なので、対象とする言語毎に、要求
フィールド中のどの要素を出力として採用すべきかを規
則として記述しておいて、その規則記述を参照すること
で、対象自然言語の切替えを素早くできるようにすると
いうのが、第7の発明である。例えば、例文5解釈で
は、出版社テーブルのレコード中で、場所がボストンで
かつ、資本Xが、X>1憶、X<2憶)を満足するもの
だけが選択され、選択されたレコード中の出版社属性の
値だけが出力される。要求フィールドの中にある資本フ
ィールドの値は出力されない。これは、日本語の場合
は、要求フィールドの最後に出現したものだけが出力さ
れるからである。この場合、対象自然言語が日本語で、
日本語では、要求フィールドの最後に来たものを選択せ
よ、と明記されているのでそれに従って、出力を決めた
ものである。
【0034】
【実施例】図1は、第1の発明の自然言語解析装置の一
実施例を示すブロック図である。図1において、1はキ
ーワード抽出手段、2は辞書、3はデータベース、4は
対象テーブル格納手段、5は対象テーブル生成手段、6
は要求フィールド格納手段、7はフィールド条件格納手
段、8は解釈手段である。
【0035】入力文はキーワード抽出手段1に入力され
る。辞書2の例は表3の通りである。表3の第1カラム
は単語文字列、第2カラムはテーブル名、第3カラムは
テーブル中のフィールド名、第4カラムはフィールド名
かフィールド値の区別、第5カラムはフィールド名の場
合は使用しないがフィールド値の場合はそのフィールド
値である。
【0036】
【表3】
【0037】キーワード抽出手段1は、表3で表される
辞書2を参照しながら入力文から辞書2の第1カラムに
記述されている単語を取り出し、記述されている単語の
意味情報として第1カラムから第5カラムまでを1つに
まとめて、出現順に出力していく。キーワード抽出手段
1の出力は、その値がフィールド名の場所には辞書2の
第3カラムの値が要求フィールド格納手段6に出現順に
格納されていく。キーワード抽出手段1の出力の値がフ
ィールド値の場合には、辞書2の第3カラムと第5カラ
ムの値を組にしてフィールド条件格納手段7に出現順に
格納していく。対象テーブル生成手段5は、キーワード
抽出手段1から出力された個々の単語の意味情報に含ま
れる第2カラムのテーブル名を集める。もし、すべての
単語の意味表現が同一のテーブルを参照していれば、デ
ータベース3からそのテーブルの内容が対象テーブル格
納手段4に格納される。データベース3には、表1で示
したようなテーブルが複数格納されている。もし、複数
のテーブルが参照されていれば、データベース3からそ
れらのテーブルが取り出され、結合されて対象テーブル
格納手段4に格納される。このテーブル結合操作は、関
係データベースのJOIN操作と同じである。解釈手段
8は、対象テーブル格納手段4に格納されたテーブルに
対して、フィールド条件格納手段7に格納されたフィー
ルド名とフィールド値の組を1つずつ取り出して、対象
テーブル格納手段4に格納されたテーブル中で組中のフ
ィールド名が組中のフィールド値をとるレコードだけを
選択し、選択したレコードの1つ1つに対して、要求フ
ィールド格納手段6中に格納されたフィールド名の値を
取り出して、出力する。
【0038】図2は、第2の発明の自然言語解析装置の
一実施例を示すブロック図である。図2において、14
は対象テーブル格納手段、15は対象テーブル生成手
段、16は要求フィールド格納手段、17はフィールド
条件格納手段、18は解釈手段、19はキーワード列複
製手段である。それ以外の1、2、3については、図1
の同名の手段と同一である。
【0039】対象テーブル格納手段14、対象テーブル
生成手段15、要求フィールド格納手段16、フィール
ド条件格納手段17、解釈手段18、の5つの手段は1
つの組となって複数個存在する。その数は、生成される
解釈の候補の数として充分な数だけ存在する。
【0040】キーワード抽出手段1は、入力文からキー
ワード抽出して出力するが、辞書2の例の中の見出し
「出版社」のように、1つの単語が複数の異なるものを
指示するものがあると、複数種類の解釈が出力される。
キーワード列複製手段19は、キーワード抽出手段1が
出力したキーワード列を受けとって、もしその一部に複
数の解釈が存在するものがあれば、可能なキーワード列
の組合せを複製する。もし、3語の文があり、それぞれ
の単語の解釈がp通り、q通り、r通り存在するなら
ば、p×q×r個のキーワード列の複製が生成される。
具体的な例で示すと、例えば、「Dynamic me
moryの出版社」という問い合わせに対しては、 ・「(Dynamic memory、書籍テーブル、
書名、フィールド値、Dynamic memor
y)、(出版社、出版社テーブル、出版社、フィールド
名、なし)」 ・「(Dynamic memory、書籍テーブル、
書名、フィールド値、Dynamic memor
y)、(出版社、書籍テーブル、出版社、フィールド
名、なし)」 の2種類が生成される。
【0041】それぞれのキーワード列は、対象テーブル
格納手段14、対象テーブル生成手段15、要求フィー
ルド格納手段16、フィールド条件格納手段17、解釈
手段18、の5つの手段からなる別々の組に渡されて処
理される。解釈手段18は、各々独立に入力文に対する
解釈の出力結果を出力して終る。また、対象テーブル格
納手段14、対象テーブル生成手段15、要求フィール
ド格納手段16、フィールド条件格納手段17、解釈手
段18の、それぞれの手段の個別の機能は、第1の発明
の同名の手段と全く等価なので、個々のキーワード列の
処理は、第1の発明の処理と等しい。
【0042】図3は、第3の発明の自然言語解析装置の
一実施例を示すブロック図である。図3において、21
は、特別インデックス辞書、22は、要求フィールド検
索手段、23は、特別インデックス保存手段、24は、
特別インデックス走査手段である。それ以外の1、2、
3、4、5、6、7、8については、図1の同一番号の
ものと同じである。
【0043】特別インデックス辞書21には、特別イン
デックスとして登録する単語かフレーズをそれが要求す
るフィールド名のタイプとともに格納する。特別インデ
ックス辞書21の例は表4である。
【0044】
【表4】
【0045】特別インデックス走査手段24は、入力文
が、キーワード抽出手段1に渡される前に、入力文中に
特別インデックス辞書21に格納されている特別インデ
ックスを含んでいるかどうかを調べる。含んでいれば、
その特別インデックスが要求するタイプを特別インデッ
クス保存手段23に保存する。
【0046】入力文中に特別インデックスが1つも存在
しない時には、以後の処理は、第1の発明の場合と全く
同一である。入力文中に特別インデックスが存在すると
きには、入力文が解釈されて、要求フィールド格納手段
6とフィールド条件格納手段7に弁別された直後に要求
フィールド検索手段22が、要求フィールド格納手段6
の内容を参照する。要求フィールド検索手段22は、特
別インデックス保存手段23に格納されている特別イン
デックスの要求するタイプを調べ、要求フィールド格納
手段6中に格納されているフィールド名の中にそのタイ
プのものがあるかどうかを調べる。もしも、1つでもあ
れば、この処理を終了して、第1の本発明の処理に復帰
する。もし、1つもなければ、対象テーブル格納手段4
に格納されているテーブルの中から、特別インデックス
保存手段23に格納されていた要求タイプのフィールド
名を1つ選択し、要求フィールド格納手段6に加える。
そして、第1の発明の処理に復帰する。
【0047】図4は、第4の発明の自然言語解析装置の
一実施例を示すブロック図である。図4において、31
は、慣用句要素含み辞書、32は、慣用句定義格納手
段、33は、慣用句定義検査手段である。それ以外の、
1、3、4、5、6、7、8については、図1のものと
同じである。又、22については、図3のものと同じで
ある。
【0048】慣用句要素含み辞書31は、辞書2に加え
て、慣用句の構成要素を登録したものである。慣用句の
構成要素とは、「以上」「以下」「同じ」等の表現であ
る。慣用句要素含み辞書31には、これらの見出しとと
もに、第4カラムにそれが慣用句構成要素である旨が記
述されている。
【0049】
【表5】
【0050】慣用句定義格納手段32の内部構成は、表
6で表す通りである。より具体的な例を示す。以下は、
「価格が1000円以上2000以下」のような言い回
しの慣用句の定義の例である。 慣用句定義パターン:f−name(Table、Na
me)、f−value(Table、Name、V
1)「以上」f−value(Table、Name、
V2)「以下」 要求フィールド:「以上以下」(Table、Nam
e、X) フィールド条件:「以上以下」(Table、Nam
e、X)、X>V1、X<V2)
【0051】
【表6】
【0052】キーワード抽出手段1は、表5のような慣
用句要素含み辞書31を参照しながら入力文からキーワ
ード列を生成するが、第4の発明の場合は、フィールド
名とフィールド値の他に、慣用句の構成要素も抽出され
る。出力結果は、慣用句定義検査手段33に渡され、出
力と慣用句定義格納手段32中の慣用句定義パターンが
マッチするものがないかどうかを検査される。もしなけ
れば、第1の発明の場合と同じく、キーワード列は要求
フィールド格納手段6とフィールド条件格納手段7にそ
れぞれ格納されていく。もしあれば、その慣用句定義パ
ターンに対応する要求フィールドとフィールド条件の値
を読み出して、それぞれ要求フィールド格納手段6とフ
ィールド条件格納手段7に格納する。これ以降の処理
は、第1の発明の場合と同じである。
【0053】図5は、第5の発明の自然言語解析装置の
一実施例を示すブロック図である。図5において、41
は、確信度計算手段、42は、最適候補選択手段、43
は、テーブル間距離格納手段、46は、単一化付き要求
フィールド格納手段である。それ以外の14、15、1
7、18、19、1、2、3については、図2の同名の
手段と同一である。
【0054】確信度計算手段41は、対象テーブル格納
手段14、対象テーブル生成手段15、単一化付き要求
フィールド格納手段46、フィールド条件格納手段1
7、解釈手段18、の組の中にそれぞれ1つずつ組み込
まれている。同一の入力に対して、第2の発明と同様に
それぞれ与えられた異なるキーワード列を解釈した結果
が解釈手段18から生成されるが、それとともに、確信
度計算手段41によって、個々の解釈手段18の解釈結
果のもっともらしさが計算される。確信度の計算は、次
の要素からなる。
【0055】・出力結果が他の解釈候補の出力結果と同
じものの解釈候補のもっともらしさは高い。
【0056】・要素となるインデックスが参照するテー
ブルの数が少ないほど、もっともらしさは高い。
【0057】・参照するテーブルが複数ある時には、テ
ーブル間の距離が小さいテーブルの組ほど、もっともら
しさは高い。これは、あらかじめテーブル間の距離をを
テーブル間距離格納手段43に格納しておき、入力文か
ら抽出されたインデックスから参照されたテーブル間の
距離をテーブル間距離格納手段43から読み出してくる
ことで実現される。
【0058】・内部表現作成中のフィールド名インデッ
クスとフィールド値インデックスの間の単一化の数が多
い解釈候補ほどもっともらしさが高い。
【0059】単一化の数について補足説明をする。単一
化付き要求フィールド格納手段46は、第1の発明の要
求フィールド格納手段6とほとんど同じ機能である。そ
の違いは、単一化付き要求フィールド格納手段46で
は、入力文からインデックスが抽出され要求フィールド
およびフィールド条件として保存されるが、このときイ
ンデックス語列中で、フィールド名が出現し、その前後
に同一のフィールドに対するフィールド値が存在してい
れば、それらを単一化する。たとえば、「書名がDyn
amic Memoryの著者」という入力が与えられ
ると、それから生成されるインデックス語列は、「「書
名」(書籍、タイトル、未定」、「Dynamic M
emory」(書籍、タイトル、Dynamic Me
mory」、「著者」(書籍、著者、未定)」となる。
この場合、最初の2つが単一化されて「(「書名」「D
ynamic Memory」)(書籍、タイトル、D
ynamic Memory」、「著者」(書籍、著
者、未定)」となる。最後まで単一化できずに残ったも
のが、内部表現として保存される。
【0060】ここで述べている経験規則は、このような
単一化される数が多いほどもっともらしさの程度が高い
と言うものである。
【0061】「もっともらしさ」の計算は、これらの要
素に重みをつけて、それを合算したものである。「もっ
ともらしさ」の計算値は解釈手段18の解釈結果ととも
に組にして、最適候補選択手段42に渡される。最適候
補選択手段42は、一番大きい「もっともらしさ」の値
をとる解釈結果を選択して、入力文の解釈結果として出
力する。
【0062】図6は、第6の発明の自然言語解析装置の
一実施例を示すブロック図である。図6において、51
は、多数決手段である。それ以外の14、15、16、
17、18、19、1、2、3、については、図2の同
名の手段と同一である。処理は第2の発明と全く同じに
進む。最後に異なるキーワード列を与えられた異なる組
のそれぞれの解釈手段18が生成した解釈結果は、すべ
て多数決手段51に渡される。多数決手段51は、一番
多く同一の結果となった解釈の値を入力文の解釈結果と
して出力する。
【0063】図7は、第7の発明の自然言語解析装置の
一実施例を示すブロック図である。図7において、61
は、要求フィールド選択規則格納手段、62は、要求フ
ィールド選択手段、である。それ以外の21、22、2
3、24、1、2、3、4、5、6、7、8、について
は、図3の同一番号のものと同じである。
【0064】要求フィールド選択規則格納手段61に
は、要求フィールドに格納されたフィールド名の列の中
のどの番目の値を出力結果として返すべきかの戦略が規
則の形で保存されている。例えば、日本語の場合には、
要求フィールド中の最後に出現したものだけを選択せよ
という戦略が格納されている。また、英語の場合には、
要求フィールド中の最後に出現したものだけを選択せよ
という戦略が格納されている。また、英語の場合には、
要求フィールド中の最初に出現したものだけを選択する
よう記述されている。また、入力文中に特別インデック
スが存在する時には、特別インデックスが要求している
タイプのフィールド名を選択するように記述されてい
る。
【0065】ここでの処理は第3の発明と同様に進む。
入力文が仕分けられ要求フィールド格納手段6とフィー
ルド条件格納手段7に振り分けられた直後に要求フィー
ルド選択手段62が、要求フィールド選択規則格納手段
61の内容に従って、要求フィールド6から残すべきフ
ィールド名を選択する。選択されたフィールド名を除い
た残りのフィールド名は、要求フィールド格納手段6か
ら消去する。従って、選択されたフィールド名だけが要
求フィールド格納手段6に保存される。その後、解釈手
段8が、要求フィールド格納手段6とフィールド条件格
納手段7の内容から解釈を行なうが、これ以後の処理に
ついては再び第3の発明と同一である。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、文法的に正しい自然言
語表現、非文法的な表現、自然言語文の断片、キーワー
ド列等、種々の形の入力を受け付けて統一的に解釈を行
なう自然言語インタフェースシステムを簡単に実現する
ことが出来るという効果がある。また、本発明は、逐次
型計算機上でも実現可能だが、本発明のアルゴリズム自
身が陽に並列性を有しているので、並列処理計算機上に
効率良く実現することが出来ると言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【図2】第2の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【図3】第3の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【図4】第4の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【図5】第5の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【図6】第6の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【図7】第7の発明の自然言語解析装置の一実施例を示
すブロック図。
【符号の説明】
1 キーワード抽出手段 2 辞書 3 データベース 4 対象テーブル格納手段 5 対象テーブル生成手段 6 要求フィールド格納手段 7 フィールド条件格納手段 8 解釈手段 14 対象テーブル格納手段 15 対象テーブル生成手段 16 要求フィールド格納手段 17 フィールド条件格納手段 18 解釈手段 19 キーワード列複製手段 21 特別インデックス辞書 22 要求フィールド検索手段 23 特別インデックス保存手段 24 特別インデックス操作手段 31 慣用句要素含み辞書 32 慣用句定義格納手段 33 慣用句定義検査手段 41 確信度計算手段 42 最適候補選択手段 43 テーブル間距離格納手段 46 単一化付き要求フィールド格納手段 51 多数決手段 61 要求フィールド選択規則格納手段 62 要求フィールド選択手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイプを持つ複数のフィールド名のそれ
    ぞれにフィールド値の入った複数のレコードからなるテ
    ーブルが複数個存在する関係型のデータベースに対し
    て、利用者が検索要求を自然言語で行なうと、検索要求
    を解釈して対象データベースから要求データを取り出し
    出力する自然言語解析装置において、利用者の要求入力
    文から対象関係データベース中のフィールド名またはフ
    ィールド値へのインデックス語を抽出してインデックス
    語列を生成するキーワード抽出手段と、前記抽出された
    フィールド名を要求フィールドとして保存する要求フィ
    ールド格納手段と、前記抽出されたフィールド値は対応
    するフィールド名と組にして前記対応するフィールド名
    が前記抽出されたフィールド値を取らねばならないこと
    を意味するフィールド条件として保存するフィールド条
    件格納手段と、前記抽出されたインデックス語の参照す
    るテーブルをすべて結合したテーブルを生成する対象テ
    ーブル生成手段と、前記生成されたテーブルから、前記
    フィールド条件を満足するレコードだけを選択し、前記
    選択されたレコード中から、前記要求フィールドとして
    保持されたフィールド名の値を検索して出力する解釈手
    段とを備えることを特徴とする自然言語解析装置。
  2. 【請求項2】 タイプを持つ複数のフィールド名のそれ
    ぞれにフィールド値の入った複数のレコードからなるテ
    ーブルが複数個存在する関係型の対象データベースに対
    して、利用者が検索要求を自然言語で行なうと、検索要
    求を解釈して対象データベースから要求データを取り出
    し出力する自然言語解析装置において、利用者の要求入
    力文から対象関係データベース中のフィールド名または
    フィールド値へのインデックス語を抽出し、前記要求入
    力文中の同一の語が異なるフィールド名またはフィール
    ド値へのインデックス語になっているときには、同一の
    要求入力文から複数のインデックス語列を組合せ的に生
    成するキーワード抽出手段と、それぞれのインデックス
    語列に対して独立して並列に、抽出されたフィールド名
    を要求フィールドとして保存する要求フィールド格納手
    段と、抽出されたフィールド値は対応するフィールド名
    と組にして前記対応するフィールド名が前記抽出された
    フィールド値を取らねばならないことを意味するフィー
    ルド条件として保存するフィールド条件格納手段と、前
    記抽出されたインデックス語列の参照するテーブルをす
    べて結合したテーブルを生成する対象テーブル生成手段
    と、前記生成されたテーブルから、前記フィールド条件
    を満足するレコードだけを選択し、前記選択されたレコ
    ード中から前記要求フィールドとして保持されたフィー
    ルド名の値を検索して出力する解釈手段とを備えること
    を特徴とする自然言語解析装置。
  3. 【請求項3】 タイプを持つ複数のフィールド名のそれ
    ぞれにフィールド値の入った複数のレコードからなるテ
    ーブルが複数個存在する関係型の対象データベースに対
    して、利用者が検索要求を自然言語で行なうと、検索要
    求を解釈して対象データベースから要求データを取り出
    し出力する自然言語解析装置において、利用者の要求入
    力文から対象データベース中のフィールド名またはフィ
    ールド値へのインデックス語に加えてフィールド名のタ
    イプを指定している特別キーワードを抽出して、インデ
    ックス語列を生成するキーワード抽出手段と、前記抽出
    されたフィールド名を要求フィールドとして保存する要
    求フィールド格納手段と、前記抽出されたフィールド値
    は対応するフィールド名と組にして前記対応するフィー
    ルド名が前記フィールド値を取らねばならないことを意
    味するフィールド条件として保存するフィールド条件格
    納手段と、前記抽出されたインデックス語列の参照する
    テーブルをすべて結合したテーブルを生成する対象テー
    ブル生成手段と、前記要求フィールド中に前記抽出され
    た特別キーワードが指定するフィールド名のタイプのフ
    ィールド名が存在すれば何もしないが、存在しない時に
    は、前記生成されたテーブルから前記特別キーワードが
    指定するフィールド名のタイプのフィールド名を見つけ
    て、要求フィールドに加えることを行なう要求フィール
    ド検索手段と、前記生成されたテーブルから、前記フィ
    ールド条件を満足するレコードだけを選択し、前記選択
    されたレコード中から前記要求フィールドとして保持さ
    れたフィールド名の値を検索して出力する解釈手段とを
    備えることを特徴とする自然言語解析装置。
  4. 【請求項4】 タイプを持つ複数のフィールド名のそれ
    ぞれにフィールド値の入った複数のレコードからなるテ
    ーブルが複数個存在する関係型の対象データベースに対
    して、利用者が検索要求を自然言語で行なうと、検索要
    求を解釈して対象データベースから要求データを取り出
    し出力する自然言語解析装置において、左辺に慣用句パ
    ターン、右辺に前記慣用句パターンが出現した時に生成
    する要求フィールドとフィールド条件に慣用句定義を付
    加し、利用者の要求入力から対象データベース中のフィ
    ールド名またはフィールド値へのインデックス語に加え
    て、前記慣用句定義の左辺側にマッチする言い回しを抽
    出するキーワード抽出手段と、左辺側マッチする言い回
    しが見つかると、対応する右辺側に定義された要求フィ
    ールドとフィールド条件を生成する慣用句定義検査手段
    と、前記抽出されたフィールド名を要求フィールドとし
    て保存する要求フィールド格納手段と、前記抽出された
    フィールド値は対応するフィールド名と組にして前記対
    応するフィールド名が前記フィールド値を取らねばなら
    ないことを意味するフィールド条件として保存するフィ
    ールド条件格納手段と、前記抽出されたインデックス語
    の参照するテーブルをすべて結合したテーブルを生成す
    る対象テーブル生成手段と、前記生成されたテーブルか
    ら前記フィールド条件を満足するレコードだけを選択
    し、前記選択されたレコード中から前記要求フィールド
    として保持されたフィールド名の値を検索して出力する
    解釈手段とを備えることを特徴とする自然言語解析装
    置。
  5. 【請求項5】 独立に並列処理されたそれぞれ異なるイ
    ンデックス語列から計算した出力結果のもっともらしさ
    の計算式を用意しておき、同時並列に処理されるそれぞ
    れのインデックス語列毎に、それぞれの出力結果に対す
    る答えのもっともらしさを計算する確信度計算手段と、
    出力結果とともにもっともらしさの程度を提示する最適
    候補選択手段とを備えることを特徴とする請求項2記載
    の自然言語解析装置。
  6. 【請求項6】 並列に処理された異なるインデックス語
    列から計算した出力結果を収集し、もっとも多く一致し
    た出力結果だけを、最終的な出力結果として提示出力す
    る多数決手段を備えることを特徴とする請求項2記載の
    自然言語解析装置。
  7. 【請求項7】 抽出された複数の要求フィールドの中の
    提示出力すべき要求フィールドの位置を対象自然言語ご
    とに指定する要求フィールド選択手段と、検索対象テー
    ブルから、フィールド条件を満足するレコードだけを選
    択し、選択されたレコード中から前記要求フィールドと
    して保持されたフィールド名の値を検索した後に、前記
    要求フィールド選択手段で指定された要求フィールドの
    値だけを最終的な出力結果として提示出力する要求フィ
    ールド選択規則格納手段とを備えることを特徴とする請
    求項3記載の自然言語解析装置。
JP3196317A 1991-08-06 1991-08-06 自然言語解析装置 Pending JPH0540783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3196317A JPH0540783A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 自然言語解析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3196317A JPH0540783A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 自然言語解析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0540783A true JPH0540783A (ja) 1993-02-19

Family

ID=16355808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3196317A Pending JPH0540783A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 自然言語解析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0540783A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000242653A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Nec Corp 類似事例検索装置およびその方法
JP4469410B1 (ja) * 2009-09-29 2010-05-26 キャンバスマップル株式会社 情報検索装置、情報検索方法、及びコンピュータプログラム
JP2015501457A (ja) * 2011-06-27 2015-01-15 アマデウス エス.アー.エス.Amadeus S.A.S. 検索要求を処理する方法及びシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000242653A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Nec Corp 類似事例検索装置およびその方法
JP4469410B1 (ja) * 2009-09-29 2010-05-26 キャンバスマップル株式会社 情報検索装置、情報検索方法、及びコンピュータプログラム
JP2011076144A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Canvas Mapple Co Ltd 情報検索装置、情報検索方法、及びコンピュータプログラム
JP2015501457A (ja) * 2011-06-27 2015-01-15 アマデウス エス.アー.エス.Amadeus S.A.S. 検索要求を処理する方法及びシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6859800B1 (en) System for fulfilling an information need
KR100572797B1 (ko) 데이터베이스 검색 방법, 데이터베이스 검색 시스템 및 컴퓨터 판독 가능 기록 매체
Soubbotin et al. Patterns of Potential Answer Expressions as Clues to the Right Answers.
US6957213B1 (en) Method of utilizing implicit references to answer a query
US20040117352A1 (en) System for answering natural language questions
US8346795B2 (en) System and method for guiding entity-based searching
JP4654780B2 (ja) 質問応答システム、およびデータ検索方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4467184B2 (ja) 知識創造可能性を有するドキュメントの意味論的分析及び選択
US8024178B1 (en) Automatic completion of fragments of text
US20030101182A1 (en) Method and system for smart search engine and other applications
US20040122846A1 (en) Fact verification system
US20040167875A1 (en) Information processing method and system
EP0971294A2 (en) Method and apparatus for automated search and retrieval processing
US20070282831A1 (en) Content data indexing and result ranking
US20090138454A1 (en) Semi-Automatic Example-Based Induction of Semantic Translation Rules to Support Natural Language Search
JP2000315216A (ja) 自然言語検索方法および装置
KR20050032937A (ko) 언어분석 기반 자동 질문/정답 색인 방법과 그 질의응답방법 및 시스템
JP2012520527A (ja) ユーザ質問及びテキスト文書の意味ラベリングに基づく質問応答システム及び方法
WO2001096980A2 (en) Method and system for text analysis
EP1668541A1 (en) Information retrieval
WO2002080036A1 (en) Method of finding answers to questions
JPH0844771A (ja) 情報検索装置
KR20030006201A (ko) 홈페이지 자동 검색을 위한 통합형 자연어 질의-응답시스템
JPH0540783A (ja) 自然言語解析装置
Georgantopoulos MSc in Speech and Language Processing Dissertation: Automatic summarising based on sentence extraction: A statistical approach

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020820