JPH0540027A - プロジエクタ用ミラ−の平面度測定方法 - Google Patents

プロジエクタ用ミラ−の平面度測定方法

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JPH0540027A
JPH0540027A JP22092491A JP22092491A JPH0540027A JP H0540027 A JPH0540027 A JP H0540027A JP 22092491 A JP22092491 A JP 22092491A JP 22092491 A JP22092491 A JP 22092491A JP H0540027 A JPH0540027 A JP H0540027A
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JP
Japan
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mirror
flatness
projector
reflected
projection lens
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Application number
JP22092491A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsui
勉 松井
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型のミラーの平面度を簡単な装置で、かつ
精密に測定する。 【構成】 投受光部14は、レーザ12と4分割光セン
サ13との1対からなる。この投受光部14をミラー1
の前面で多連に配置する。レーザ12から出射された光
ビームはミラー1にほぼ垂直に入射し、ミラー1で反射
した反射ビームは4分割光センサ13で受光される。4
分割光センサ13はその出力によりビームスポットの位
置ずれを検出する。各投受光部14におけるビームスポ
ットの位置ずれ量によりミラー1上の各測定点における
ビーム反射角を算出し、このビーム反射角よりデフォー
カス値Δbを求める。デフォーカス値Δbは、平面度を
表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プロジェクタにおけ
る投写機より出射された映像光をスクリーンに向けて反
射するミラーの平面度を測定するプロジェクタ用ミラー
の平面度測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光ディスクの面振れを測定
する方法等として、レーザ光を光ディスク面に照射し、
ディスクで反射した光ビームの位置を光センサで検出す
ることでビーム反射角を検出し、このビーム反射角によ
って面振れすなわち平面度を測定する方法がある(特開
平2−51009号参照)。しかし、例えばHDTV仕
様のプロジェクタに用いる上記のミラーは、例えば2メ
ートル×1メートル等の大型の平面ミラーであるが、従
来、この種の大型の平面ミラー(以下、単にミラーとい
う)の平面度を測定する装置はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光ディスク
の面振れの測定方法は、大型のミラーの平面度の測定に
利用することはできない。また、ミラーは温度変動によ
り変形し平面度が変化するが、この温度変動による平面
度の変化は微小なものであり、この微小な平面度の変化
を測定することは極めて困難である。
【0004】本発明は、大型のミラーの平面度を簡単な
測定装置で測定することを可能にし、特に温度変動によ
るミラーの平面度変化等の微小な平面度変化を精密に測
定することを可能にするプロジェクタ用平面ミラーの平
面度測定方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、投写機より出射された映像光をスクリーンに向け
て反射するミラーの平面度を測定するプロジェクタ用ミ
ラーの平面度測定方法であって、ミラーにほぼ垂直に光
ビームを入射する光源とミラーで反射した反射ビームを
受光し反射ビームスポットの位置ずれを検出する光セン
サとの1対からなる投受部を複数個ミラー前面のミラー
と平行な面内で直線的に並べて配置し、各投受光部の光
センサにおける反射ビームスポットの位置ずれを検出
し、この位置ずれに基づいてミラーで反射した反射ビー
ムの反射角θを算出し、このビーム反射角θに基づいて
ミラーの当該箇所の凹凸の変位hを算出し、この変位h
に基づいてミラーの当該箇所の曲率半径Rを算出し、ミ
ラーの当該箇所を前記局所的な曲率半径Rの凸または凹
面鏡と見た時のミラーの当該箇所の焦点距離f2 と、プ
ロジェクタの投写機の投写レンズの焦点距離f1 とを合
成した、下記の式、 F=f1 ・f2 /(f1 +f2 −d) ただし、d=投写レンズとミラーとの距離で表される合
成焦点距離Fを求め、 この合成焦点距離Fに基づいて、下記の式 Δb =(1+m)(f1 −F) ただし、m=a0 /b00 =投写レンズと投写機画面との距離 b0 =投写レンズとスクリーンとの距離 で表されるデフォーカス値Δbをミラーの平面度として
求めることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成において、光源から発せられた光ビー
ムはミラーで反射し、この反射ビームが光センサを照射
する。ミラーが完全平面でなく局所的な勾配があると、
ミラーで反射した反射ビームは入射した光ビームに対し
て角度がつく。すなわちビーム反射角θが生じる。光セ
ンサにおける反射ビームスポットの位置ずれに基づきビ
ーム反射角θを算出することができる。光源と光センサ
との1対からなる投受光部が複数個ミラーの前面に直線
的に並べて配置されているので、ミラー面上の一直線上
の複数箇所についてビーム反射角θが測定される。この
ビーム反射角θに基づいて、ミラーの凹凸の変位hが算
出され、この変位hに基づき当該箇所の曲率(1/R)
が算出され、デフォーカス値Δbが算出される。デフォ
ーカス値Δbは、ミラーの当該測定箇所が完全平面であ
る場合に零、凹面である場合にプラス、凸面である場合
にマイナスとなり、また、凹面あるいは凸面の程度はデ
フォーカス値Δbの大きさとして得られる。したがっ
て、ミラーの平面度がデフォーカス値Δbによって表現
される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図8を参照
して説明する。図1において、符号1は例えばHDTV
仕様の大型プロジェクタのミラー、符号7はこのミラー
1の平面度を測定する平面度測定装置である。この実施
例は、ミラー1の温度変動に伴う変形による平面度の変
化を測定するものである。前記ミラー1を用いるプロジ
ェクタの光学系は、例えば図7に示す構成であり、投写
機2より出射された映像光は前記のミラー1でスクリー
ン3に向けて反射され、スクリーン3上に画像が投影さ
れる。投写機2は、CRT4とその前方に配置した投写
レンズ5とよりなる。
【0008】図3は測定設備の全体を示すもので、符号
8はハニカム構造等による防振構造の防振台であり、こ
の防振台8上にミラー1および前述の平面度測定装置7
を設けている。ミラー1は、防振台7上にミラー取付用
フレーム9を固定し、このミラー取付用フレーム9に固
定したアルミニューム材等による取付板10に張り付け
固定している。平面度測定装置7は、防振台8上に平面
度測定装置取付用フレーム11を固定し、この平面度測
定装置取付用フレーム11に取り付けている。この平面
度測定装置7は、図1に斜視図で示したように、He−
Neガスレーザ12と4分割光センサ13との1対から
なる多数の投受光部14からなり(ただし図1では4分
割光センサ13は一部のみ図示)、これらの投受光部1
4を縦横の十字の配列で前記平面度測定装置取付用フレ
ーム11に固定している。投受光部14を構成する1対
のガスレーザ12と4分割光センサ13とは、ミラー1
が完全平面の場合に、図2に示すようにガスレーザ12
より出射された光ビームがミラー1で反射した後4分割
光センサ13の中央にビームスポットを形成するような
位置関係とされている。
【0009】上記の平面度測定装置7によるミラー1の
平面度測定要領を説明する。まず、1つの投受光部14
については、ガスレーザ12から発せられた光ビームは
ミラー1にほぼ垂直に入射し、ミラー1で反射した光ビ
ーム(反射ビーム)は4分割光センサ13を照射する。
この場合、ミラー1が完全平面でなく局所的な勾配があ
ると、ミラー1で反射した光ビームの4分割光センサ1
3上のビームスポットに位置ずれが生じる。この位置ず
れ量は、4分割光センサ13の出力によって測定され
る。投受光部14は直線的に並べて配置されているの
で、ミラー1面上の一直線上の複数箇所についてビーム
スポットの位置ずれが測定され、各測定箇所の位置ずれ
に基づいて平面度測定が行われる。すなわち、図6に示
すように、ビームスポットの位置ずれにより4分割光セ
ンサ13に出力が生じると、X、Y処理回路20により
位置ずれがX−Y座標として検出され、これがA/D変
換回路21によりデジタルデータに変換され、サンプリ
ング回路22により後述する所定のサンプリング周波数
でサンプリングされ、デフォーカス演算処理回路23に
よりデフォーカス値Δbが算出され、グラフ表示その他
の出力24が行われる。
【0010】ビームスポットの位置ずれに基づいてミラ
ー1の当該箇所の平面度をデフォーカス値Δbとして求
める原理(前記デフォーカス演算処理の詳細)を図4、
図8等を参照して説明する。当該測定箇所が完全平面で
ある場合(ビームスポットが4分割光センサ13の中央
に形成される場合)の反射ビームに対する位置ずれ時の
当該反射ビームの角度をビーム反射角θとすると、この
ビーム反射角θは4分割光センサ13とミラー1間の距
離Lと前記位置ずれ量とから幾何学的計算により具体的
数値として算出できる。今、図4(イ)に示したミラー
1上の測定点A点、B点、C点におけるビーム反射角θ
が同図(ロ)の通りであったとすると、B点を基準に取
るとすれば、A、B、C点の測定間隔sと前記のビーム
反射角θとに基づいて、当該測定点におけるミラー1の
凹凸の変位hを演算により求めることができる。つま
り、測定間隔sとビーム反射角θとの幾何学的関係よ
り、隣接する測定点との変位の差は近似的にs×sin
θであり、その差の累積として任意の測定点の変位を求
めることができる(図4の(ハ)参照)。さらに、この
変位hの連続的な変化はミラー1の曲率に直接対応する
から、この変位hに基づいてミラー1の当該測定点の曲
率(1/R)を演算により近似的に算出することができ
る(図4(ニ)参照)。この曲率半径Rに基づいて、デ
フォーカス値Δbを求める要領を以下に説明する。
【0011】図7に示したプロジェクタの光学系構成
は、ミラー1の局所的な凸面、凹面を焦点距離f2 の凹
面鏡または凸面鏡としてとらえ、かつ、図8のようにス
クリーン3が投写機2の光軸の直線延長上にあるように
変形することができる。ここで、ミラー1の当該測定箇
所における曲率半径をRとすると、ミラー1の当該箇所
における焦点距離f2 は、f2 =R/2 であり、図8
の光学系はミラー1が焦点距離がf2 のレンズである場
合と等価である。したがって、ミラー1の当該箇所の焦
点距離f2と、投写機2の投写レンズ5の焦点距離f1
とを合成した合成焦点距離Fは、 F=f1 ・f2 /(f1 +f2 −d) …… ただし、d=投写レンズとミラーとの距離 で表すことができる。f1 、dは既知、f2 はR/2と
して測定されるから、各測定箇所毎に合成焦点距離Fが
求められる。なお、上記の式は、それぞれ焦点距離が
1 、f2 である距離dだけ離れた薄い2枚のレンズの
合成焦点距離Fを求める光学における一般的な式であ
る。
【0012】図8において、投写レンズ5と投写機画面
すなわちCRT4の画面との距離をa0 、投写レンズ5
とスクリーン3との距離をb0、投写レンズ5とデフォ
ーカス時の焦点位置Pとの距離をbとし、a0/b0
mとすると、 b0 =(1+m)F0 =(1+m)f1 何故なら、f1 〈〈f2 なので、式よりF0 ≒f1
なる。 b=(1+m)F であり、デフォーカス値Δbは、 Δb =b0 −b =(1+m)(f1 −F) である。このデフォーカス値Δbは、ミラー1の当該測
定箇所が完全平面である場合に零、凹面である場合にプ
ラス、凸面である場合にマイナスとなり、また、凹面あ
るいは凸面の程度はデフォーカス値Δbの大きさとして
得られる。したがって、ミラーの平面度がデフォーカス
値Δbによって表現される(図4の(ホ)参照)。
【0013】なお、図3に示した装置全体の振動系は、
図5に示すように、防振台8の固有振動数をf0 、平面
度測定装置取付用フレーム11部分の固有振動数をf
1 、ミラー取付用フレーム9部分の固有振動数をf2
する3つの振動系ととらえることができるが、測定精度
に与える外部振動の影響を低減させるために、ビームス
ポットの位置ずれの検出を行うサンプリング周波数は、
平面度測定装置取付用フレーム11の固有振動数f1
ミラー取付用フレーム9の固有振動数f2 とにより生じ
るうなりの周波数φ(φ=f1 −f2 )のなかで最も大
きいスペクトル周波数の4倍以上の周波数(すなわち、
4×(f1 −f2)以上の周波数)とするのがよい。こ
れにより、外部振動の影響を十分小さくすることができ
る。
【0014】なお、実施例では反射ビームを受光する光
センサとして4分割光センサを用いたが、これに限定さ
れるものではなく、要するにビームスポットの位置ずれ
を検出することができればよい。
【0015】また、上述の説明ではミラー1の温度変動
に伴う平面度の変化を測定する場合として述べたが、測
定操作自体は、時間的経過とは無関係に単に平面度を測
定する場合とほとんど同じであり、そのような場合に限
定されないことはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、大型のミラーの平面度
を簡単な装置で測定することが可能となる。また、光源
および光センサの1対からなる投受光部を多連に配置し
た構造であり、かつデフォーカス値Δbにより平面度を
求めるものであるから、特に温度変動によるミラーの平
面度変化等の微小な平面度変化を精密に測定することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロジェクタ用平面ミラーの平面度測
定方法を適用した平面度測定装置の一例を示す要部の斜
視図である。
【図2】図1における一部の投受光部の拡大側面図であ
る。
【図3】本発明のプロジェクタ用平面ミラーの平面度測
定方法により、ミラーの温度変動に伴う平面度変化を測
定する設備の全体側面図である。
【図4】本発明の平面度測定方法を説明する図である。
【図5】図3に示した装置の全体の防振系を模式的に示
した図である。
【図6】4分割光センサの出力よりミラーの平面度を求
める手順を示すブロック図である。
【図7】本発明方法で平面度を測定しようとするミラー
を持つプロジェクタの概略構成図である。
【図8】図7の光学系と等価な配置の光学系構成図で、
図7におけるスクリーンが投写機の光軸の直線延長上に
あるように変形したものある。
【符号の説明】
1 ミラー 2 投写機 3 スクリーン 4 CRT 5 投写レンズ 7 平面度測定装置 8 防振台 12 ガスレーザ(光源) 13 4分割光センサ(光センサ) 14 投受光部 θ ビーム反射角 h 変位 R 曲率半径 Δb デフォーカス値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投写機より出射された映像光をスクリー
    ンに向けて反射するミラーの平面度を測定するプロジェ
    クタ用ミラーの平面度測定方法であって、 ミラーにほぼ垂直に光ビームを入射する光源とミラーで
    反射した反射ビームを受光し反射ビームスポットの位置
    ずれを検出する光センサとの1対からなる投受部を複数
    個ミラー前面のミラーと平行な面内で直線的に並べて配
    置し、 各投受光部の光センサにおける反射ビームスポットの位
    置ずれを検出し、 この位置ずれに基づいてミラーで反射した反射ビームの
    反射角θを算出し、 このビーム反射角θに基づいてミラーの当該箇所の凹凸
    の変位hを算出し、 この変位hに基づいてミラーの当該箇所の曲率半径Rを
    算出し、 ミラーの当該箇所を前記局所的な曲率半径Rの凸または
    凹面鏡と見た時のミラーの当該箇所の焦点距離f2 と、
    プロジェクタの投写機の投写レンズの焦点距離f1 とを
    合成した、下記の式、 F=f1 ・f2 /(f1 +f2 −d) ただし、d=投写レンズとミラーとの距離で表される合
    成焦点距離Fを求め、 この合成焦点距離Fに基づいて、下記の式 Δb =(1+m)(f1 −F) ただし、m=a0 /b00 =投写レンズと投写機画面との距離 b0 =投写レンズとスクリーンとの距離 で表されるデフォーカス値Δbをミラーの平面度として
    求めることを特徴とするプロジェクタ用ミラーの平面度
    測定方法。
JP22092491A 1991-08-06 1991-08-06 プロジエクタ用ミラ−の平面度測定方法 Pending JPH0540027A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR102052109B1 (ko) 2019-09-10 2020-01-08 지대헌 승합 차량용 시트 이송장치

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