JPH0539743Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 「考案の目的」 「産業上の利用分野」 乗り物玩具 「従来の技術」 前後揺動に伴つた前進運動機能をもつ乗り物玩
具としては従来より多数の発明や考案があるが、
それぞれ操作の難易度、運動の確実性、運動の円
滑性、等のいずれかに問題があると思われる。

「考案が解決しようとする課題」 木馬の前後揺動に伴つた、確実で円滑な前進機
能。

ロ 考案の構成 「課題を解決するための手段」 従来の円弧状脚部をもつ木馬の内部に円弧状軌
道１と、その軌道に沿つて動く歩行用脚２とを取
り付ける。

円弧状軌道は図１に於いて円弧状脚接地面３と
同心の円弧である。

歩行用脚２は数組の車輪４を使い円弧状軌道１
に取り付ける事により、軌道から脱落せず円弧状
軌跡を描いて動く物で、下部に接地面５をもつ、
図１に於ける歩行用脚接地面５は、若干の隙間を
もつて円弧状脚接地面３と接しない線分上で最も
円弧状脚接地面３に近い点付近を前端、その後方
を後端とする。以上の木馬を、後記の各作用に耐
え得る様、木材・樹脂・金属、等で形成する。各
接地面にはゴム等弾性体の使用が理想的である。

「作用」 前記の木馬を、円弧状脚接地面３の最下部より
後方に歩行用脚２がある状態で平地に置き、幼児
が騎乗し前後に揺動すると次の様な作用がある。
前傾は円弧状脚接地面３に従つて行なわれる、こ
の時歩行用脚２は自重により歩行用脚接地面５前
端が着地する所まで前方へ移動する。前傾が終る
と、その反作用と騎乗者の揺動により後傾が開始
されるが、後傾の初期は歩行用脚接地面５前端を
支点として後傾し、同後端が着地する。これと同
時に円弧状脚接地面３は若干浮上し、歩行用脚２
を除く本体は、歩行用脚２の車輪４が円弧状軌道
１を支える形で後傾を続ける。後傾が終ると再び
歩行用脚接地面５前端を支点として歩行用脚２を
含む木馬全体の前傾が開始され円弧状脚接地面３
の着地後はこれらに従つて前傾を続ける。以上を
繰り返し前進する。

「実施例」 本考案の要点は中心に回転軸を要さず円弧状に
動く歩行用脚接地面と円弧状脚接地面との相互作
用にある、従つて円弧状軌道及び歩行用脚の構造
は多様の組み合わせが考えられるが、円弧状脚接
地面と歩行用脚接地面の関係が同様であれば作用
も同様であり、外観も馬以外の動物等各種形状が
可能である。

ハ 「考案の効果」 本考案の歩行用脚２の運動は、これをふりこの
先端に取り付けた時と同様であるが、円弧状軌道
の使用で座席及び全体の重心を低くできる事によ
り、安定した揺動とそれに伴う円滑な前進機能を
得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図、第２図は下面図、第３図は第
１図中６−７の断面図。 １……円弧状軌道、２……歩行用脚、３……円
弧状脚接地面、４……車輪、５……歩行用脚接地
面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面投影図に於いて、本体下部に円弧状の接地
   部分＜以下円弧状脚接地面３と呼ぶ＞をもち、騎
   乗して前後に揺動する乗り物玩具である木馬の本
   体下部付近に、側面図に於いて円弧状脚接地面３
   と中心を共有する円弧状の軌道＜以下円弧状軌道
   １と呼ぶ＞と、その軌道に沿つて自由に可動し、
   その一部分が円弧状脚接地面３より下後方に突出
   する歩行用脚２とを取り付け騎乗者の前後揺動に
   より前進する歩行木馬。