JPH0539601U - 油水分離器の改良 - Google Patents

油水分離器の改良

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JPH0539601U
JPH0539601U JP8679091U JP8679091U JPH0539601U JP H0539601 U JPH0539601 U JP H0539601U JP 8679091 U JP8679091 U JP 8679091U JP 8679091 U JP8679091 U JP 8679091U JP H0539601 U JPH0539601 U JP H0539601U
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rubber packing
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shaped
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鐡雄 常念
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株式会社共栄
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(57)【要約】 (修正有) 【目的】油水分離器の箱形本体を上本体と下本体に分割
形成すると共に、ゴムパッキングを上下2段階に形成す
ることによって、マンホール等の周壁面との液密性能を
向上すると共に、ハンドルによる引き上げ時の上部残留
含油水の側面流出の防止性能を格段に向上した油水分離
器を提供する。 【構成】油吸着材13を充填した箱形本体4の上面にゴ
ムパッキング11を介在して、ハンドル8付の受皿7を
取付けてなる油水分離器において、箱形本体4を、上面
開口部にゴムパッキング11を介在して受皿7を取付け
た上本体4aと、側板5の下方部と底板6に網目状孔部
を設けた下本体4bに分割形成し、上本体4aの下面開
口部15と下本体4bの上面開口部16を、その間に方
形枠板状のゴムパッキング17を介在した状態で、一体
的に連結して箱形本体4を構成し、ゴムパッキング17
の外周縁部を箱形本体4の外面四周に突設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、本件考案者、出願人が先に開発した油水分離器(実用新案登録第1 505953号、実公昭57−60805号、考案の名称、油水分離器、以下、 原油水分離器と記す。)の改良に係り、原油水分離器において、その箱形本体を 上本体と下本体に分割形成すると共に、ゴムパッキングを上下2段階に形成する ことによって、マンホール等の周壁面との液密性能を向上すると共に、ハンドル による引き上げ時の上部残留含油水の側面流出の防止性能を格段に向上した油水 分離器を提供せんとするものである。
【0002】
【従来技術の課題】
従来、工場などから排出される廃水による水質汚染の公害を除去するために各 自治体の公害対策局、下水道局等の指導に基づき、例えば、図4、図5に示すよ うな廃水浄化用油水分離槽が設けられているが、該油水分離槽による浄化通水出 口における含油量の基準値は極めて厳しく、5PPM以下とされており、油水分 離器自体の機能と共に、特に、コンクリート製であるために側壁面が正確な平面 でなく起伏や凹凸があり、しかも全体にざらざらした粗面であるマンホール等に 対する、油水分離器と側壁面との液密な設置状態、および、油水分離器の掃除、 交換などの際における設置位置からの引き上げ時の状態等にて、マンホール側壁 と該油水分離器との当接部の隙き間から汚油水が漏洩(側面流出)することが多 く、これにより前記微量の基準値に極めて大きな悪影響を及ぼすに至ることが問 題となっていた。
【0003】 そこで、本考案の考案者、出願人は上記の如く、油吸着材(例、発泡状ポリプ ロピレン製の紐状または粒状体で、吸水性が無く、比重が小…見掛け比重0.0 65〜0.075g)を充填した箱形本体の周囲にゴムパッキングを突出形成し て、該ゴムパッキングとコンクリート製マンホール周壁内面とが液密に弾力的に 圧接して、油吸着材の浮力に抗して油水分離器をマンホール底部に水没設置保持 すると共に側面流出を防止し、含油水を水圧を加えて油水分離器の上方から下方 へ通過せしめ、また、引上げ交換時に上部残留水をもれなく油水分離器中を通過 せしめて、精密な油水分離作用をなし得るようにした、原油水分離器を開発提供 し、広く実施してきたものである。
【0004】 然るところ、原油水分離器は、箱形本体の上部にゴムパッキング11だけが設 けられており、よって、
【0005】 内部に比重の小な油吸着材13を充填してあり、大きな浮力を有する原油水分 離器をマンホール内に水没設置したとき、ゴムパッキング11と周壁内面との摩 擦抵抗が小さいために、原油水分離器が浮き上ったり、傾いたりする恐れがある 。
【0006】 また、周壁内面との液密性保持が不充分であり、マンホールから引き上げると きに上部残留含油水が周側面から流出する恐れがある。
【0007】 更に、マンホールによっては流入管18の位置が低く、ゴムパッキング11に かかってしまったり、或はゴムパッキング11よりも下位の場合などがあって、 そのままでは原油水分離器の設置が困難若しくは不可能なため、原油水分離器ま たはマンホールの改造が必要とされ、余計な設置労力、経費を要する場合がある 。等の課題が発生し、その有効な解決が希求されてきたものである。
【0008】
【課題を解決する手段】
本考案は、原油水分離器に改良を加えることによって上記課題を解決したもの である。即ち、本考案は、実施例図面(図1〜図3)にも示す如く、側板5の下 方部と底板6に網目状孔部を設けた上面開口の箱形本体4と、方形枠状の底板の 周辺に立上り縁部を延設し適宜の位置にハンドル8を付設した額縁状の受皿7と 、方形枠板状のゴムパッキング11と、略全面に網目状孔を穿設した方形板状の 上蓋9とを各設け、箱形本体4の各網目状孔部に細目ネットを張設したのち、該 本体4内に油吸着材13を充填し、該本体4の上面開口部周辺上にゴムパッキン グ11の内周縁部を介在した状態で受皿7を載置して、本体4の上面開口部周辺 とゴムパッキング11の内周縁部及び受皿7の底板周辺部をボルト14で緊縮し て、箱形本体4、ゴムパッキング11及び受皿7の3者を一体的に組立てると共 にゴムパッキング11の外周縁部を箱形本体4の四周に突出せしめ、受皿7の内 周縁部に、内側に細目ネットを張設した上蓋9をボルト10で固着して構成した 油水分離器2において、
【0009】 箱形本体4を、上面開口部にゴムパッキング11を介在して受皿7を取付けた 上本体4aと、側板5の下方部と底板6に網目状孔部を設けた下本体4bに分割 形成し、上本体4aの下面開口部15と下本体4bの上面開口部16を、その間 に方形枠板状のゴムパッキング17を介在した状態で、一体的に連結して箱形本 体4を構成し、ゴムパッキング17の外周縁部を箱形本体4の外面四周に突設し た、油水分離器の改良によって、課題を解決したものである。
【0010】
【実施の態様】
而して、本考案は、該油水分離器2をコンクリート製の油水分離槽1の末端マ ンホール3内に、該マンホール3の周壁内面に上下2段に備えたゴムパッキング 11及び17を弾力的に液密に圧接し、その摩擦抵抗力で、内部に充填した比重 の小な油吸着材13によって大きな浮力を有する本油水分離器2をマンホール3 底部に完全な水没状態に設置して、該設置状態を保持せしめると共に側面流出を 防止し、含油水をマンホール3上部から導入して水圧を加えつつ本油水分離器2 の上方から下方へ通過するように設け、
【0011】 ゴムパッキング11及び17の圧接によりマンホール3周壁内面と液密を保ち つつハンドル8をもって本油水分離器2を除々に引き上げて、上部残留含油水を 側面流出なく通過せしめて完全に油水分離するように設けたものである。
【0012】 また、上本体4aと下本体4bを、ゴムパッキング17を介在して一体的に連 結して箱形本体4を構成したときに、ゴムパッキング17の外周縁部を箱形本体 4の外面四周に突設すると共に、必要に応じ、内面四周にも突設したものである 。
【0013】
【作用】
上記構成において本考案油水分離器は、末端マンホール3中の底部に油水分離 器2全体が完全に水没した状態に設置して、吸水性が無く比重の小な油吸着材1 3(見掛け比重0.065〜0.075g)を充填したための該油水分離器2の 大きな浮力を、器体周囲に上下2段に突設したゴムパッキング11及び17とマ ンホール3のコンクリート製周壁面との摩擦抵抗力で強引に保持し、
【0014】 そのように設置した油水分離器2に対し、必ず、上方から含油水を導入し、器 体2中を水圧(水没したことによる水深水圧及び油水分離槽1の流水順路から生 ずるサイフォン現象による吸引圧)によって強制的に通過させて下方へ通し、
【0015】 この上方から水圧を加えて、充填油吸着材13の浮力に逆らって、該吸着材1 3を下方へ押しやろうとする力を作用することによって、水流の方は油吸着材1 3の抵抗で吸着材層中に循環的に滞溜したのち下方から流出することとなり、油 吸着材13の方は水流の圧力で下方へ押しやられ、またそれに抗して上昇するよ うに作用して定位置にじっとしていることなく、常に水流の中で動かされること となり、為に上記含油水の滞溜と油吸着材13の運動によって、全油吸着材の全 周面が万遍なく含油水と接触し、極めて効率的に油分が吸着され、また、油吸着 材は全体的に油を吸着し運動するので部分的な早期汚染や目詰りを生ずることが なく、極めて高精度な油水分離作用が行われるものである。
【0016】
【効果】
上記構成及び作用において、本考案は、箱形本体4を上本体4aと下本体4b に分割形成し、その間にゴムパッキング17を介在させて両者4a、4bを一体 的に連結して箱形本体4を構成するようにし、箱形本体4の外面4周に従来のゴ ムパッキング11に加えて、その下方部にゴムパッキング17を備えて上下2段 階としたので、マンホールの周面内面に対するゴムパッキングの液密圧接力、及 び摩擦抵抗力が倍増し、よって、含油水の漏洩を2重に遮断し得ると共に、強い 浮力に耐久して油水分離器の不慮の浮上や傾きを有効に防止し得る。
【0017】 近時の公害防止法による極めて厳格な規制値(5ppm)を達成するためには 、油水分離器周囲からのいわゆる側面流出、そして、特に、油水分離器をマンホ ールから引上げ交換するときに、油水分離器上部に残留している含油水の油分を も有効に除去することが大問題(この位が流出しても楽に規制値をオーバーして しまう。)となるが、本考案は外面周囲にゴムパッキング11及び17を上下2 段階に突設して、コンクリート製周壁面に2重に液密に密着せしめて、側面流出 を完全に防止し得ると共に、油水分離器2の交換時には本器を時間をかけて除々 に引き上げることによって、上位のゴムパッキング11からもれたものを下位の ゴムパッキング17で排除し得て、側面流出の全くない精密な油水分離を行いう る。
【0018】 また、マンホールによっては、流入管18の位置が低いために、油水分離器の ゴムパッキング11にかかってしまったり、或は下位になってしまう場合があり 、このようなとき従来は油水分離器またはマンホールの改造等を余儀なくされて 、取付労力、工費に大きな負担をかけていたが、本考案は下位ゴムパッキング1 7を備えたので、改造等の必要なく簡単確実に設置し得る。
【0019】 更に必要に応じて、ゴムパッキング17を箱形本体4の内面四周にも突出して 設置することによって、内側に突出したゴムパッキングの弾力性及び突出形状に よって油吸着材との接触圧を高め得ると共に、含油水の流水経路を屈曲させて、 所謂「みずみち(水道)」(含油水は油吸着材中を強制通過するよりも、流れ易 い油水分離器内壁面との接触部分にみずみちを形成して、そこを流れてしまう傾 向がある。)の形成を妨害して、油吸着材中を強制通過せしめて、分離性能を向 上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案油水分離器の斜視図。
【図2】図1の一部拡大縦断面図。
【図3】油水分離槽の末端マンホール内に本考案油水分
離器を設置した状態を示す断面図。
【図4】廃水の油水分離槽の一例の一部縦断面図。
【図5】図4の平面図。
【符号の説明】
1 油水分離槽 2 本考案油水分離器 3 マンホール 4 箱形本体 4a 上本体 4b 下本体 5 側板 6 底板 7 受皿 8 ハンドル 9 上蓋 10 ボルト 11 ゴムパッキング 12 脚 13 油吸着材 14 ボルト 15 下面開口部 16 上面開口部 17 ゴムパッキング 18 流入管

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側板5の下方部と底板6に網目状孔部を設
    けた上面開口の箱形本体4と、方形枠状の周辺に立上り
    縁部を延設し適宜の位置にハンドル8を付設した額縁状
    の受皿7と、方形枠板状のゴムパッキング11と、略全
    面に網目状孔を穿設した方形板状の上蓋9とを各設け、
    箱形本体4内に油吸着材13を充填し、該本体4の上面
    開口部周辺上にゴムパッキング11の内周縁部を介在し
    た状態で受皿7を載置して、本体4の上面開口部周辺と
    ゴムパッキング11の内周縁部及び受皿7の底板周辺部
    をボルト14で緊縮して、箱形本体4、ゴムパッキング
    11及び受皿7の3者を一体的に組立てると共にゴムパ
    ッキング11の外周縁部を箱形本体4の四周に突出せし
    め、受皿7の内周縁部に上蓋9をボルト10で固着して
    構成した、油水分離器において、 箱形本体4を、上面開口部にゴムパッキング11を介在
    して受皿7を取付けた上本体4aと、側板5の下方部と
    底板6に網目状孔部を設けた下本体4bに分割形成し、 上本体4aの下面開口部15と下本体4bの上面開口部
    16を、その間に方形枠板状のゴムパッキング17を介
    在した状態で、一体的に連結して箱形本体4を構成し、
    ゴムパッキング17の外周縁部を箱形本体4の外面四周
    に突設した、油水分離器の改良。
  2. 【請求項2】マンホール等のコンクリート等周壁面にゴ
    ムパッキング11及びゴムパッキング17を液密に圧接
    しその摩擦抵抗力で大きな浮力を有する本油水分離器を
    水没状態に設置し、汚油水を上方から下方へ通過するよ
    うに設け、また、コンクリート製周壁面と液密を保ちつ
    つハンドル8をもって引き上げ得るように設けた、請求
    項1の油水分離器の改良。
  3. 【請求項3】上本体4aと下本体4bを、ゴムパッキン
    グ17を介在して一体的に連結して箱形本体4を構成し
    たときに、ゴムパッキング17の外周縁部を箱形本体4
    の外面四周に突設すると共に内面四周にも突設した、請
    求項1の油水分離器の改良。
JP1991086790U 1991-09-27 1991-09-27 油水分離器の改良 Expired - Lifetime JPH084084Y2 (ja)

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JPH084084Y2 JPH084084Y2 (ja) 1996-02-07

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5669905U (ja) * 1979-11-02 1981-06-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5669905U (ja) * 1979-11-02 1981-06-09

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