JPH0537256U - 遊戯兼飾りボール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転回させて遊ぶボール、棚、台などに置いて
楽しむ飾り球の提供。 【構成】 適宜の肉厚を有する透明プラスチック製球形
外殻１を成型し、この球形外殻１内に、内方に適宜容積
の気室を具え、外圧により縮小して全体体積を縮小可能
に設けられると共に、下端に金属製重垂４が取り付けら
れ、全体の重量配分で常にボール下部内面に移動するよ
うに設けられる、攪拌用定置飾体２と、反射フイルム細
片５と、該反射フイルム細片５を浮遊させる液体６を収
容してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はテーブル上で転回させて遊ぶボール、棚、台などに置いて楽しむ飾 り球に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば、第１にゴム風船に水を入れ、これを密封した後、ゴム紐を連結 したパンチングボールがある。 第２に透明ガラス又は合成樹脂球内に水と模造草・花などが封入され、膨脹展 開した飾り玉がある。

【考案が解決しようとする課題】

従来の活発にパンチングして遊ぶ事の出来るパンチングボールは、ゴム風船を 利用するものであるため、その表面の飾模様には、変化が付けられて美麗である が、内部を観察することはできない。 容器内に展開する水中草花置物は、素材が弱く、揺動する水で切れやすく、ま た落下したとき、外側の容器が破損するから、これをボールのように転回して遊 ぶことはできない。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

適宜の肉厚を有する透明プラスチック製球形外殻を成型し、この球形外殻内に 、内方に適宜容積の気室を具え、外圧により縮小して全体体積を縮小可能に設け られると共に、下端に金属製重垂が取り付けられ、全体の重量配分で常にボール 下部内面に移動するように設けられる、攪拌用定置飾体と、反射フイルム細片と 、該反射フイルム細片を浮遊させる液体を収容してなる、遊戯兼飾りボールにあ る。 前記重垂は、その一部または全部を磁石にしても良いものである。

【０００４】

【作用】

この考案は、前述のように構成されるものであるから、ボールを回転すると、 水はボールと一体となって回転するが、攪拌体は重力作用で停止しているから、 これに衝突し、したがって、水は球体内を流動する。そこで、水に浮遊する反射 片は、入射光を反射し、その流動にしたがって反射し、きわめて美麗な情景を現 出する。

【０００５】

【実施例】

遊戯兼飾りボールの外殻１は、強化ブラスチックで成型した透明の半球体１ａ 、１ｂから設け、攪拌用定置飾体２となる人形体は軟質塩化ビニール等柔らかい 合成樹脂で、内部を空洞２ａとして気室３に構成可能に成型される。その下部に 水中で錆がでないようにメッキを加工した金属球を重垂４として装嵌し、内部の 空気が漏洩しないように例えば接着剤で封止される。 反射フイルム細片５は銀箔フイルムまたは銀色、その他の色に蒸着などの手段 で着色したフイルムを裁断してなる細片である。そしてその細片は透明ボールに 収容される浮遊用液体６よりわずかに比重が小さくその中で浮遊するように設け ている。 前記重垂４は、その一部または全部を磁石体としてもよいものである。 つぎに、この遊戯兼飾りボールを製造工程から説明すると、半球体１ａ、１ｂ を、例えば超音波接着機により、あるいは接着剤を塗布することにより接着する 。そして例えば、一方の半球体の適所に開孔した細孔７から浮遊用液体６として 例えば水を入れ、全体を水中で細孔７に封止弁８を圧入して密封すると共に封止 弁８が外れ出ないように接着剤９を細孔７に充填し置くものである。１０は重垂 ４の代りとなる磁石体である。

【０００６】

【効果】

この考案は以上のようになるから、ボールの液体内では、人形体は浮力と重力 との相互作用で接面抵抗がほとんど無い状態で起立する。そして銀箔と水だけで は、球体を振っても内部に空気が入っていないと、水が球体内を移動することが ない。空気が入っているものは従来あるが、転流させると水中に気泡が発生し、 水晶玉の透明な外観を呈しない。この考案では、空気が入っていないため、外観 上において水晶玉と見間違う程に透明感があって美麗であり、つぎに人形の飾体 が液体に対して攪拌作用があって、ボール内でこれを流動させ、その流動液体と に乗って反射フイルム細片を変転し、反射方向を無断に変化して全方位に照射す るものであるから宝石の如くきらめくものである。 つぎに、ボールが置かれる温度環境は−１０度Ｃから＋６０度Ｃまであり、０ 度Ｃ以下になると凍結し、内部が氷体となって体積を増加するので、空気の封入 してないボールでは、破裂し大変に危険なものとなる。しかるに、この考案では 人形の飾体が縮小してその増加した体積を吸収し、よってボールが破裂するとは なく全く安全である。 また、水球体にすると、太陽光を集光し、周囲のものを焼損させることがある が、この考案のように水球体の中心に飾体があるからその部分を通過する光を遮 断し、到達光量を半減させるので焼損させることがない。 飾体の重垂を磁石にすると、常に一定方向を向き、方位計ともなるものである 。とくに、浮力の有する飾体は常に一定状態に定位し、下面を尖頭にすると、接 触抵抗が小さくなって確実に所要方位をさすものである。 以上から静止時、転回時とも光を宝石の如く美麗に反射し、かつ安全で室内遊 戯に用いるばかりでなく飾りボールとしも趣味感に富むもである。

【図面の簡単な説明】 図１ この考案遊戯兼飾りボールを示す縦断面図であ
る。 図２ 飾体下部の側面図である。 図３ 図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。 図３ 液体注入孔の封止構造を示す一部拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 透明プラスチック製球形外殻 １ａ 半球体 １ｂ 半球体 ２ 攪拌用定置飾体 ２ａ 空洞 ３ 気室 ４ 重垂 ５ 反射フイルム細片 ６ 浮遊用液体 ７ 細孔 ８ 封止弁 ９ 接着剤 １０ 磁石体

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【手続補正書】

【提出日】平成４年１０月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案遊戯兼飾りボールを示す縦断面図であ
る。

【図２】飾体下部の側面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】液体注入孔の封止構造を示す一部拡大断面図で
ある。

【符号の説明】 １ 透明プラスチック製球形外殼 １ａ 半球体 １ｂ 半球体 ２ 攪拌用定置飾体 ２ａ 空洞 ３ 気室 ４ 重垂 ５ 反射フイルム細片 ６ 浮遊用液体 ７ 細孔 ８ 封止弁 ９ 接着剤 １０ 磁石体

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜の肉厚を有する透明プラスチック製
   球形外殻１を成型し、この球形外殻１内に、内方に適宜
   容積の気室を具え、外圧により縮小して全体体積を縮小
   可能に設けられると共に、下端に金属製重垂４が取り付
   けられ、全体の重量配分で常にボール下部内面に移動す
   るように設けられる、攪拌用定置飾体２と、反射フイル
   ム細片５と、該反射フイルム細片５を浮遊させる液体６
   を収容してなる、遊戯兼飾りボール。
2. 【請求項２】 反射フイルム細片５は、銀泊を樹脂フイ
   ルムに接着し、細片に裁断してなることを特徴とする請
   求項１の遊戯兼飾りボール。
3. 【請求項３】 反射フイルム細片５は、透明樹脂フイル
   ムを細片に裁断してなることを特徴とする請求項１の遊
   戯兼飾りボール。
4. 【請求項４】 反射フイルム細片５は、樹脂フイルムに
   着色加工し、細片に裁断してなることを特徴とする請求
   項１の遊戯兼飾りボール。
5. 【請求項５】 重垂４は磁石であることを特徴とする請
   求項１の遊戯兼飾りボール。