JP3021544U - 観賞魚水槽用装飾表示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水がはられた水槽内に設置して使用される注
視性、興趣性に富んだ観賞魚水槽用装飾表示具の提供を
目的とする 【解決手段】 文字等が表示された縦長帯状の表示体２
と、該表示体の下部に接続された錘３と、該表示体の上
部に接続された浮き１とで構成される。表示体２は透明
の樹脂よりなる薄い帯状板からなり、該表示体２と錘及
び浮きがそれぞれ撚り戻し部材４を介して接続紐５によ
り接続される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、観賞魚用水槽の陳列ないし展示等に際し、そのメーカー名、商標 、商品の特徴等を宣伝広告するために掲示する装飾表示具に関し、特に該水槽内 の水中に設置して、装飾を兼ねて使用される表示具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】

従来、観賞魚飼育用の水槽を販売等のために陳列ないし展示するにあたり、水 槽の商品名、価格や機能等を掲示する場合、それらが記載されたシールを水槽の 外側面に貼り付けたり、パネルを水槽の周辺に設置するのが一般的であった。

【０００３】 しかし、このようなシールやパネルを利用した掲示方法は、通常どこでも行わ れているため目新しさに欠けると共に注視性に欠け、何ら動きがないことから興 趣性に欠けるものであった。

【０００４】 この考案は、上記に鑑み、水槽内の水中に設置して使用し得る注視性、興趣性 に富んだ観賞魚水槽用装飾表示具の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかる観賞魚水槽用装飾表示具は、広告等の表示が施された表示体 と、該表示体の下部に接続された錘と、該表示体の上部に接続された浮きとで構 成されてなることを要旨としている。

【０００６】 上記構成の観賞魚水槽用装飾表示具を水の入っている水槽内に投入して設置す ることにより、表示体の下部に接続された錘が水槽の底に沈んで表示体を下に引 っ張り、表示体の上部に接続された浮きがその浮力によって表示体を上に引っ張 るため、表示体は水槽内の水中で起立した状態に保持され、水槽外部からでも表 示体に記載された内容がはっきりと見ることができるため、商品名などを水槽内 部に掲示することができる。また、上記に加えて、水槽内に供給される空気や、 飼育している魚の動きで起る水流によって、表示体がゆらゆらと動くため、表示 体に動きが加わり、人目を引いて注視性を向上すると共に、興趣性に富んだもの とすることができる。

【０００７】 また、表示体として薄い帯状の部材を採用した場合、あたかも水槽内にアドバ ルーンが掲げられたようなデザインとなり、より一層興趣性に富んだものとなる 。また、表示体を透明の部材で構成した場合、水槽内の視界を妨げることなく、 表示内容を水槽内で確認できるため、高い表示効果が得られ、興趣性に富んだも のとなる。

【０００８】 また、表示体が錘または錘と浮きの両方と撚り戻し部材を介して接続される場 合、水槽内の水流によって表示体が揺れると共に滑らかに回転するため、一層印 象的で興趣性に富んだものとなる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下にこの考案の実施の形態を図に基づいて説明する。

【００１０】 図１に示すように、この実施の形態にかかる観賞魚水槽用装飾表示具は浮き（ １）、表示体（２）及び錘（３）で構成されている。

【００１１】 前記浮き（１）は、樹脂製の中空の球であり、下部に接続紐（５）を挿通する ことのできる孔が設けられた突起（１ａ）が突設されている。

【００１２】 前記表示体（２）は、透明な樹脂よりなる薄い帯状板からなり、その４隅には 接続紐（５）を挿通することのできる孔（２ａ）が設けられている。また、その 表面には宣伝広告用の文字、図形等任意の表示（Ｌ）が印刷その他の手段で設け られている。

【００１３】 前記錘（３）は、鉛製の円盤形状となされており、接続紐（５）を挿通するこ とのできる貫通孔（３ａ）が一方の側面から他方の側面まで錘（３）を貫いて設 けられている。

【００１４】 この実施の形態にかかる観賞魚水槽用装飾表示具は、前記浮き（１）と表示体 （２）、及び錘（３）と表示体（２）をそれぞれ撚り戻し部材（４）を介して接 続紐（５）によって接続することにより形成されている。

【００１５】 ここで、この実施の形態で使用した撚り戻し部材（４）は、一般的に釣り道具 として使用されているものであり、中空の樽型の部材の両端に、針金よりなる部 材の一端が軸を中心に回転自在となるようにそれぞれ取り付けられ、それらの他 端に紐などを結び付けるための輪が形成されたものである。

【００１６】 この実施の形態にかかる観賞魚水槽用装飾表示具は、水をいれた水槽（Ａ）内 に投入することにより、表示（Ｌ）を掲示することができる。即ち、錘（３）が 水槽（Ａ）の底に沈んで表示体（２）の下部を下方に引っ張り、球形の浮き（１ ）がその浮力によって表示体（２）の上部を上方に引っ張るため、帯状の表示体 （２）が水中で起立状態に浮遊し、水槽（Ａ）内の水中で表示体（２）に記載さ れている表示（Ｌ）を掲示することができる。

【００１７】 また、帯状の表示体（２）の上方に球形の浮き（１）が配置され水中で浮遊し ている状態が、あたかも空中に掲げられたアドバルーンの様相を呈するものとな るとともに、更に、水槽に供給される空気や魚の動きで起った水流によって、商 品名等の表示（Ｌ）が記載された透明の表示体（２）がゆらゆらと揺れかつ回転 するため、表示（Ｌ）のみが水中で揺れているように見える。したがって、該観 賞魚水槽用装飾表示具は、非常に興趣性に富んで人目をひくばかりでなく、表示 （Ｌ）の内容が印象に残るため宣伝効果の高いものとなる。

【００１８】 以上、この考案の実施の形態を説明したが、この考案は上記実施の形態に限定 されるものではない。例えば、浮き（１）や錘（３）の形状は球や円盤に限定さ れるわけではなく、魚や鳥または船の形や錨の形などの意匠が施されたものでも 構わない。また、浮き（１）は比重が水より軽い木材や発砲スチロールばかりで なく内部に空気が充填されたガラス製の浮き等任意に選択できる。

【００１９】 表示体（２）の形状は円筒や角筒等立体的な形状でも良く、竜の落とし子等の 特異な意匠形態を有するものであっても構わない。また材料も布や金属箔等任意 に選択でき、不透明や半透明の材料よりなる表示体（２）でも構わない。

【００２０】 浮き（１）、表示体（２）、錘（３）の接続は、針金や鎖等を利用してもよい 。また、撚り戻し部材（４）は、二者間を回転自在に接続できるものであれば任 意のものを選択し得る。

【００２１】

【考案の効果】

この考案にかかる観賞魚水槽用装飾表示具は、上述のように表面に文字等が表 示された表示体と、該表示体の下部に接続された錘と、該表示体の上部に接続さ れた浮きとで構成されたものであるから、水槽内に投入して設置することにより 、上記表示体を起立状態に水中に浮遊させて配置することができ、しかも、該表 示体が水流などによってゆらゆらと動くので、水槽内での装飾を兼ねた斬新な掲 示手段ないし表示手段として人目を引き、注視性を向上し得るとともに興趣性に 富み高い表示効果をあげることができる。

【００２２】 また、上記表示体が薄い帯状や透明であった場合、一層興趣性に富んだものと なる。

【００２３】 また、錘または錘と浮きの両方が撚り戻し部材を介して表示体に接続された場 合、表示体がわずかな水流によっても滑らかに回転するため、より一層注視性を 向上し興趣性に富んだものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の実施の形態にかかる観賞魚水槽用
装飾表示具の正面図である。

【図２】 同観賞魚水槽用装飾表示具を使用状態におい
て示した斜視図である。

【符号の説明】

１…浮き ２…表示体 ３…錘 ４…撚り戻し部材 ５…接続紐

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 広告等の表示が施された表示体と、該表
   示体の下部に接続された錘と、該表示体の上部に接続さ
   れた浮きとで構成されてなる観賞魚水槽用装飾表示具。
2. 【請求項２】 表示体が薄い縦長の帯状板からなること
   を特徴とする、請求項１に記載の観賞魚水槽用装飾表示
   具。
3. 【請求項３】 表示体が透明であることを特徴とする、
   請求項１または２に記載の観賞魚水槽用装飾表示具。
4. 【請求項４】 錘または錘と浮きの両方が撚り戻し部材
   を介して表示体に接続されていることを特徴とする請求
   項１ないし３のいずれかに記載の観賞魚水槽用装飾表示
   具。
5. 【請求項５】 表面に広告等の表示が施された薄い透明
   の樹脂からなる縦長帯状の表示体を有し、該表示体の上
   下両端に浮きと錘が撚り戻し部材を介して接続されてな
   る観賞魚水槽用装飾表示具。