JPH0537137U - 被固定部材の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、固定手段を外観上目視することが
できないようにした壁等に電動歯ブラシ用スタンド等を
取り付けることができる被固定部材の取付構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】 被固定部材１２を取り付ける壁等に、先端に
頭部を有し軸部を固定する固定材２２を設け、被固定部
材１２の背面に、固定材２２の頭部２２ａを挿入する孔
１８ａ、２０ａを設けるとともに、該孔１８ａ、２０ａ
に続いて、固定材２２の軸部２２ｂより幅広で頭部２２
ａより幅狭の長孔１８ｂ、２０ｂを設け、また長孔２０
ｂの幅を狭くするように突出する突起２１が設けられて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動歯ブラシ用スタンドなどの被固定部材の取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電動歯ブラシを使用しいないときに、立った状態で保持するようにした 電動歯ブラシ用スタンドが知られていた。これらの電動歯ブラシ用スタンドは、 電動歯ブラシ本体と、交換可能なブラシを有するブラシユニットとをそれぞれ立 った状態で保持できるものである。 上記スタンドは、単に置くタイプのもの、あるいは壁等にネジにより固定する 固定タイプのものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、置くタイプのスタンドでは安定性に欠けるが、固定式のスタンドでは ネジ等が目視され、外観上好ましくない。 そこで、本考案は、固定手段を外観上目視することができないようにした壁等 に電動歯ブラシ用スタンド等を取り付けることができる被固定部材の取付構造を 提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。 すなわち、被固定部材を取り付ける壁等に、先端に頭部を有し軸部を固定する 固定材を設け、被固定部材の背面に、固定材の頭部を挿入する孔を設けるととも に、該孔に連続して、固定材の軸部より幅広で頭部より幅狭の長孔を設ける一方 、該長孔の幅を狭くするように突出する突起を設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

作用について説明する。 壁等に固定材を固定し、この固定材の膨大部を被固定部材の背面の固定孔の透 孔に挿入する。そして、被固定部材を、固定材が長孔に沿うように移動し、長孔 の幅を狭くするように突出する突起を乗り越えるようにして取り付ける。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例について添付図面に基づいて詳細に説明する。な お、本実施例では、被固定部材して、例えば電動歯ブラシ用のスタンドを例に説 明する。 図１は電動歯ブラシ用スタンドの背面方向からの斜視図である。 全体符号１０は本実施例の電動歯ブラシ用のスタンドを示す。このスタンド１ ０を構成するスタンド本体１２は、所定厚みの円盤を軸線を通過する径方向に半 分に切断した形状に形成されている。このため、背面側が平面に、正面側が円弧 面に形成されている。 スタンド本体１２の上面１２ａには、電動歯ブラシを挿入保持する保持穴１４ が設けられている。また、上面１２ａには、ブラシを有するブラシユニットを保 持するための突部１６が４つ突出している。

【０００７】 スタンド本体１２の背面には、右下角と左上角に固定孔１８、２０がそれぞれ 穿設されている。これら固定孔１８は、壁等に設けるネジ２２、２２に係合して 固定するものである。 一方の固定孔１８は、ネジ２２の頭部２２ａより大径の透孔１８ａと、この透 孔１８ａから水平に延びる水平孔１８ｂとから形成されている。水平孔１８ｂは 、ネジ２２の頭部２２ａより小径で、ネジ２２のネジ部２２ｂより幅広に形成さ れている。 他方の固定孔２０は、上記固定孔１８と同様に透孔２０ａと水平孔２０ｂとか ら構成されるとともに、水平孔２０ｂの水平方向の中途部に孔の内側方向に突出 する突起２１が形成されている。また、水平孔２０ｂに隣接し、かつ平行に逃げ 孔２４が穿設されている。

【０００８】 上述するように構成されたスタンド１０の固定方法について説明する。 まず、壁等に、スタンド本体１２背面の固定孔１８、２０の透孔１８ａ、２０ ａに対応する位置関係となるようにネジ２２、２２を固定する。このとき、ネジ ２２の頭部２２ａの裏面側と壁面との間隔を、スタンド本体１２背面の肉厚より 若干大きくする。 そして、スタンド本体１２の固定孔１８、２０の透孔１８ａ、２０ａに、ネジ ２２の頭部２２ａを挿入させる。この状態で、スタンド本体１２を水平方向に移 動する。すると、固定孔２０の水平孔２０ｂの中途部の突起２１に当たる。さら にスタンド本体１２を水平方向に移動させると、突起２１が逃げ孔２４方向に変 形し、ネジ２２が突起２１を乗り越えて位置決め、固定される。このため、スタ ンド本体１２が、ネジ２２から簡単に外れることがない。

【０００９】 なお、上記実施例において、固定孔１８、２０の一方にのみ突起２１を設けた が、両方に突起を設けるようにしても良い。また、突起２１が変形可能であれば 、逃げ孔２４は必ずしも必要ではない。さらに、上記実施例では、スタンド本体 １２は単に電動歯ブラシの本体を孔に挿入保持させるだけであったが、スタンド 本体１２は充電器を兼ねるようにしても良い。

【００１０】 上記実施例では、電動歯ブラシ用のスタンドを例に説明したが、被固定部材と して練り歯磨きチューブ用のスタンド、電気かみそり用のスタンド等に用いるよ うにしても良い。 以上本考案の好適な実施例を挙げて種々説明したが、本考案は上記実施例に限 定されるものでなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るこ とはもちろんである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案に係る被固定部材の取付構造は、被固定部材に隠れており、固定用のネ ジ等の固定材を目視できないので、見た目が良くスッキリしている。 また、固定孔の長孔の中途部に、幅を狭めるように突出する突起を設けること により、この突起を乗り越えるようにして位置決め、固定が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電動歯ブラシ用のスタンドの斜視
説明図である。

【図２】スタンドの内側から背面側を見た状態を示す断
面図である。

【符号の説明】

１０ スタンド １２ スタンド本体 １４ 保持穴 １６ 凸部 １８ 固定孔 ２０ 固定孔 ２２ ネジ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 被固定部材を取り付ける壁等に、先端に
   頭部を有し軸部を固定する固定材を設け、 被固定部材の背面に、固定材の頭部を挿入する孔を設け
   るとともに、該孔に連続して、固定材の軸部より幅広で
   頭部より幅狭の長孔を設ける一方、 長孔の幅を狭くするように突出する突起を設けたことを
   特徴とする被固定部材の取付構造。
2. 【請求項２】 被固定部材の背面に、固定材の頭部を挿
   入する孔を複数穿設するとともに、各孔から同一方向に
   長孔を穿設したことを特徴とする請求項１記載の被固定
   部材の取付構造。
3. 【請求項３】 長孔の幅を狭くするように突出する突起
   を設けた長孔の突起側の縁に隣接して、逃げ孔を穿設し
   たことを特徴とする請求項１または３記載の被固定部材
   の取付構造。
4. 【請求項４】 被固定部材が、電動歯ブラシ本体と、該
   電動歯ブラシ本体に取り付けるブラシユニットとを保持
   できるスタンドであり、 複数の孔を穿設するとともに、各孔から同一方向に延び
   る長孔が水平であることを特徴とする請求項１、２、ま
   たは３記載の被固定部材の取付構造。