JPH0536384Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0536384Y2
JPH0536384Y2 JP1989126288U JP12628889U JPH0536384Y2 JP H0536384 Y2 JPH0536384 Y2 JP H0536384Y2 JP 1989126288 U JP1989126288 U JP 1989126288U JP 12628889 U JP12628889 U JP 12628889U JP H0536384 Y2 JPH0536384 Y2 JP H0536384Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
fitting
wire
bear
trap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989126288U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03105286U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1989126288U priority Critical patent/JPH0536384Y2/ja
Publication of JPH03105286U publication Critical patent/JPH03105286U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0536384Y2 publication Critical patent/JPH0536384Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はくくり罠式を用いた熊捕獲器に関する
ものである。
(従来技術) 熊を捕獲する方法としては従来から色々な方法
が採用されてきており、その最も代表的なものと
しては「檻」がある。該檻を用いれば熊だけでな
く、その他多くの動物を捕獲することが可能であ
るが、最近ではこのような檻を利用した熊捕獲は
禁止されるに至つた。ある意味では乱獲防止を目
的としたものかも知れないが、しかし、該檻にも
大きな欠点はあり、その1つは大き過ぎて持ち運
びが不便なため山奥までは運びきれなく、したが
つて、架設場所は非常に限定されてしまう点であ
る。
次に代表的捕獲法としては「胴くぐり方式」で
ある。この方式は直径約50cm程度としたワイヤー
を熊の通り道に設置しておき、熊が上記ワイヤー
内をくぐると締るようになつている。しかし、該
胴くぐり方式では熊の首にかかれば死んでしまう
という大きな欠点があると同時に、捕獲率は非常
に悪く、時にはワイヤーが切れていまうというケ
ースも発生する。さらに、「踏み板式」の捕獲も
良く知られた方法であるが、該方式は直径約40cm
程度としたワイヤーを地面に配置し、該踏み板を
踏むことでワイヤーが足を締め付けるように構成
されている。しかし、上記踏み板式も成績は悪
く、熊のみならず、必要としない「かもしか」や
「たぬき」等なんでも掛かつてしまう問題があり、
さらに最も大きな欠点は雪が積ると全く役に立た
なくなつてしまう。少なくとも10cmの積雪があれ
ば機能しなくなり、積雪のある地域では上記踏み
板式を採用することはできない。
(本考案が解決しようとする問題点) このように、熊を捕獲する方法には「檻」、「胴
くぐり式」、「踏み板式」等知られているが、これ
ら罠を仕掛ける場所への運搬上の問題、捕獲率の
問題、さらには積雪の問題等、種々の問題点が残
されている。本考案は従来の捕獲器におけるこれ
ら問題の解決を目的として考案されたものであつ
て、非常に軽くてコンパクトで捕獲率も高く、積
雪にも何ら影響しない捕獲器を提供する。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る熊捕獲器は上記問題を一挙に解決
するため、くくり罠方式を採用しており、次のよ
うな特徴をもつて構成されている。
(1) 第1に捕獲器は軽量であることが必要で、山
中へ容易に運搬可能としており、したがつて、
1人で2〜3個を持ち運びできる重量となつて
いる。外形は直方体等をしたケースで内部には
餌を入れるべき大きな空洞を形成し、前面には
入口として熊の手が入り得る直径約170ミリ以
下の円形の孔を有している。勿論、該入口孔は
背面側にも同じ大きさで形成することもでき
る。
(2) 上記入口孔には強力なワイヤーが円弧を形成
してセツトされ、該ワイヤーには止め金具を介
して一定張力が付勢されている。したがつて、
該止め金具が解除されれば、該入口孔にセツト
されている円弧をしたワイヤーは締るようにな
つている。
(3) ところで、上記止め金具の形式は種々考えら
れる訳であるが、本体の空洞内には別の器に餌
が入れてあり、熊が該餌を求めて手を入れるこ
とで該器が動き、この動きによつて上記止め金
具が解除する仕組に構成されている。すなわち
両端にリングを持つ中間具と、一端にリングを
有し他端を本体に固定した固定具をL金具を介
して連結し、L金具と固定具を拘束するリング
を設け、該リングを餌箱に取着されている棒と
紐を介して連結し、中間具の一方リングにはワ
イヤーを通している。
以下、本考案に係るくくり罠式熊捕獲器の1実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例) 第1図は本考案に係るくくり罠式熊捕獲器の1
例であり、1は本体、2はワイヤー、3は餌箱、
4は棒をそれぞれ表わしており、上記本体1は外
形を直方体と成し、内部には大きな空洞5を形成
している。該本体1の材質はある程度の強度を必
要とするためスチール製としており、スチールバ
ーで枠組みされた外側面を薄い板で被つてもよ
い。内部の空洞5には熊が好む蜂蜜等の餌を入れ
る餌箱3を設けており、また前面6には入口孔7
を形成している。上記餌箱3は該入口孔7から内
部に挿入できないため、前面6若しくは背面8を
開き得るようボルト等で止着されている。ところ
で、入口孔7の直径Dは熊の手が入り得る最小限
の大きさでよく、約150ミリ〜160ミリあれば十分
であり、これ以上大きくすれば後述するワイヤー
2によつて熊の手を十分に締め付けることができ
にくくなる。したがつて、該入口孔7には円弧を
形成したワイヤー2がセツトされる訳であるが、
入口孔7の周にはリング9が取着され、該リング
9の内周面には凹溝10を沿設し、該凹溝10内
にワイヤー2が嵌入されている。そして、該ワイ
ヤー2の一端には小さなリング12を形成し、該
リング12に他端が挿入されて円弧を成している
が、リング9の上部には切欠き11を有し、該切
欠き11からワイヤー2が引き出され、本体1上
面に設けられている孔13を通過し、外部から張
力Tが付勢されている。円弧14を形成したワイ
ヤーの他端をこのままの状態で引張る場合、該円
弧14はリング9の凹溝10から離脱し、縮まつ
てしまう訳であるが、止め金具15を途中にセツ
トしており、第3図にその具体例を示している。
第3図の止め金具15は中間具16、L金具1
7、固定具18、リング19で構成され、上記中
間具16には両端に小さなリング20,21を形
成し、リング20にはワイヤー2が通つている。
他端のリング21はL金具17に挿入され、一
方、固定具18の一端に形成したリング22が同
じくL金具17に挿入されている。該固定具18
の他端Pは本体1に止着され、上記L金具17と
固定具18はともにリング19内に納まつてい
る。リング19の一点Qからは紐23が引き出さ
れ、前記棒4の先端Rに固定されている。このよ
うな状態でワイヤー2に張力Tが作用する場合、
中間具16と固定具18には同じ、張力Tが作用
し、比較的曲げ剛性の高いワイヤー2は中間具1
6のリング20部で円弧14部への張力の伝達を
遮断する。そして、L金具17には張力Tによ
り、離脱しようとするモーメントMが発生する
が、該モーメントMはリング19で拘束され、リ
ング21,22からの該L金具17の離脱を阻止
している。勿論、このためにはL金具17に発生
するモーメントMを反時計方向とするために、リ
ング21を先に挿入しなければならない。ところ
でリング19をL金具17から外せば、直ちに中
間具16と固定具18は分離され、ワイヤー2の
他端に作用している張力Tは円弧14を縮めるこ
とになる。上記リング19は棒4の動きにより紐
23を介して容易にL金具17から外され得る。
該棒4は餌箱3と連結され、餌箱3が動かされれ
ば棒4を介してL金具17を解除できる。
以上述べたように、本考案に係るくくり罠式熊
捕獲器は直方体又は筒体を成す本体1内に餌箱3
を入れ、前面6または前面6と背面8に入口孔7
を設け、該入口孔7には熊の手が入り得る直径の
円弧14を形成したワイヤー2をセツトし、他端
を止め金具15を介在させて張力Tを付勢させ、
該餌箱3の動きによつて止め金具15を解除可能
としたもので、次のような効果を得ることができ
る。
(効果) (1) 本考案が係るくくり罠式熊捕獲器は入口孔7
から内部の餌を求めて挿入した手を、セツトし
てあるワイヤー2で締め付けるもので、大きさ
としては熊の手が入る入口孔7を有し、内部に
は餌箱3が納まる程度の大きさで十分となり、
重量は軽く、持ち運びには便利である。
(2) ワイヤー2に付勢させる張力Tは特に限定し
ないが、山中であれば最も手軽なものとして細
い立木をたわませて利用することができ、この
ようにセツトされた該捕獲器に熊が入口孔7か
ら手を入れれば、ほぼ100%の捕獲率をもつて
熊の捕獲が可能である。
張力Tを一時的に阻止している止め金具は餌
箱の動きに敏感に反応して解除されるため、作
用する張力によりワイヤー径は直ちに縮まるこ
とが出来る。
(3) セツトされた止め金具15が解除されて熊の
手を締め付ければ、外部張力を利用しているた
めに該ワイヤー2は捕獲器の本体1から離れて
しまい、捕獲された熊によつて該捕獲器が破損
する事態は無く、また比較的コンパクトな上に
スチール製であるため、剛性は高く、耐久性は
非常に高い。
(4) 熊の手が入る入口孔7は本体1の大きさとは
独立して形成され、入口孔7に左右されない大
きな餌箱を納めることができ、該餌箱に多くの
餌を入れることで熊の捕獲を容易化している。
(5) 該捕獲器は、ある高さに固定されるために、
かもしか等の熊以外の動物は掛からず、選択能
力の高いものであるとともに、多少の積雪があ
つても利用でき、捕獲された熊が死んでしまう
事態もない。勿論人間がこのような罠に掛かる
危険性も無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るくくり罠式熊捕獲器の1
実施例で、第2図は入口孔部の詳細を、第3図は
止め金具の具体例を、さらに第4図a,bは実際
に立木に固定された状態をそれぞれ示している。 1……本体、2……ワイヤー、3……餌箱、4
……棒、5……空洞、6……前面、7……入口
孔、8……背面、9,12,19,20,21,
22……リング、10……凹溝、11……切欠
き、13……孔、14……円弧、15……止め金
具、16……中間具、17……L金具、18……
固定具、23……紐。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 直方体、又は筒体を成して内部には大きな空洞
    を持つた本体内に餌箱を入れ、本体の前面に熊の
    手が入り得る程度の入口孔を設け、該入口孔に沿
    つて円弧を形成したワイヤーを、先端に小さなリ
    ングを設け、該リング中に他端を通した状態にて
    セツトし、該ワイヤーの他端に加えられる張力に
    対抗するための止め金具をワイヤーの上記円弧近
    くに取着し、上記止め金具として両端に小さなリ
    ングを持つ中間具と、一端を本体に固定し他端に
    小さなリングを持つ固定具を、それぞれのリング
    にL金具を挿入して連結し、またL金具と固定具
    を互いに拘束するリングを設け、該リングは餌箱
    に取着されている棒と紐を介して連結し、上記中
    間具の一方リングには該ワイヤーを挿通したこと
    を特徴としたくくり罠式熊捕獲器。
JP1989126288U 1989-10-28 1989-10-28 Expired - Lifetime JPH0536384Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989126288U JPH0536384Y2 (ja) 1989-10-28 1989-10-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989126288U JPH0536384Y2 (ja) 1989-10-28 1989-10-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03105286U JPH03105286U (ja) 1991-10-31
JPH0536384Y2 true JPH0536384Y2 (ja) 1993-09-14

Family

ID=31674106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989126288U Expired - Lifetime JPH0536384Y2 (ja) 1989-10-28 1989-10-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0536384Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123917A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Mitsubishi Materials Corp 封止構造及び開封判別方法並びにタグ
JP4917081B2 (ja) * 2008-10-10 2012-04-18 京楽産業.株式会社 基板保護ケース
JP4923019B2 (ja) * 2008-10-10 2012-04-25 京楽産業.株式会社 基板保護ケース

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510618Y2 (ja) * 1985-12-26 1993-03-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03105286U (ja) 1991-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2704052A (en) Device for restraining and capturing animals
Eberhard Attack behavior of diguetid spiders and the origin of prey wrapping in spiders
JPH0536384Y2 (ja)
US6446579B1 (en) Animal restraining device
US6564536B1 (en) Combine header attachment system
JPH0510618Y2 (ja)
US4332099A (en) Cat catcher (fishing device)
KR101211565B1 (ko) 동물 자동 포획 장치
US20160015021A1 (en) Snake bait trap
US4177596A (en) Appendage for a fishhook
US5675928A (en) Power snare
Shear Observations on the predatory behavior of the spider Hypochilus gertschi Hoffman (Hypochilidae)
US5119583A (en) Hookless fly body construction
US4555863A (en) Snare trap
AU725020B2 (en) An animal immobiliser
JPS6344334B2 (ja)
JP7391143B1 (ja) 野生動物類の捕獲具
US4442794A (en) Apparatus for catching cattle
CA2002685A1 (en) Fishhook device and method of making same
CN106912452A (zh) 昆虫生活习性观察装置
JPH11127760A (ja) 絞り力機構及び動物捕獲装置
KR100326169B1 (ko) 잠자리채
JPS596699Y2 (ja) らせん発条の魚釣器
Rendell et al. A manual trap for capturing hole-nesting birds
US3703781A (en) Fishing device