JPH0536207Y2 - - Google Patents

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JPH0536207Y2
JPH0536207Y2 JP1987009621U JP962187U JPH0536207Y2 JP H0536207 Y2 JPH0536207 Y2 JP H0536207Y2 JP 1987009621 U JP1987009621 U JP 1987009621U JP 962187 U JP962187 U JP 962187U JP H0536207 Y2 JPH0536207 Y2 JP H0536207Y2
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water
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insulating plate
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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、布帛の防水性を評価するための新規
な防水性の測定装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、布帛の防水性の評価は、布帛の耐水
性、撥水性等の種々の観点より行われている。代
表的な方法は、JIS−L−1092のスプレー法およ
びブンデスマン法である。
スプレー法は、布帛の撥水性を評価するもの
で、スプレー式撥水試験装置が用いられている。
スプレー法は、水平面に対して45度に傾けた試料
台上に被測定試料を固定した後、該試料上に所要
時間水をスプレーしてスプレー後の試料の“ぬ
れ”の状態を観測し、撥水性を評価するものであ
る。ところが、この方法では“ぬれ”の状態を肉
眼観察で評価するため、測定者により評価が異な
る場合がしばしばあること、および、この方法は
スプレー後の表面の“ぬれ”の状態を判断するも
のであるため、濡れた時点がいつなのか判断しに
くいこと等の欠点が従来より指摘されている。
さらに、近年開発され市場に出されている超撥
水性能を有する布帛の場合、このスプレー法では
評価が常に100で有意差が付けられないという従
来にない欠点を生じるに至つている。超撥水性能
を有する布帛は、評価が100であつても、水が布
帛を透過し漏水している場合もある。評価時に布
帛を透過した水が被測定試料の裏側に付着してい
る場合には、ある程度防水性の評価をなしうる
が、落下してしまう場合には、防水性の評価を正
確に行うことは不可能となる。すなわち、スプレ
ー法は本来的に布帛表面の撥水性のみを評価する
ものであつて、漏水性を正確に評価する方法では
ないため、近年登場した超撥水性能を有する布帛
の防水性を評価することはできないのである。
これに対しブンデスマン法は、移動している被
測定試料の表面上にシヤワー部より降雨すると共
に、被測定試料の裏面を摩擦子で摩擦し、被測定
試料を透過した漏水をビーカに集水するというも
ので、被測定試料の撥水性と漏水性を評価する方
法である。この方法は、撥水性の漏水性の両者を
評価するため、超撥水性能を有する布帛であつて
も、防水性の評価はある程度可能である。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、この方法は、第一の測定条件の点で、
第二に防水性の判断基準の点で、未だ正確な防水
性の評価とは言い難く、特にこのブンデスマン法
では、漏水量の測定で防水性を評価しているのに
対して、実際の着用においては、漏水量が少ない
ということより、漏水が生じ始める時点の方がよ
り重要であり、実際の着用においては、降雨下で
より長い時間漏水が生じないということが一番重
要なのである。
本考案は、このような現状に鑑みて行われたも
ので、布帛の漏水が生じ始める時点を現実にそく
した状態で精度よく検出しうる布帛の防水性測定
装置を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述の目的を達成するために次の構
成を有するものである。
すなわち本考案は、試料を透過した水によつて
電極間に流れる電流を検出して布帛の防水性能を
測定する装置において、相互に絶縁板を介して絶
縁された一対の電極が該絶縁板と同一平面上にあ
り、該電極の巾が0.5〜5mm、電極間隔が1〜7
mmで、かつ該絶縁板に発熱体と温度感知センサー
を設けてなることを特徴とする布帛の防水性測定
装置を要旨とするものである。
以下、図面に示す一例によつて本考案の布帛の
防水性測定装置の説明を行う。
第1図は本考案の防水性測定装置の要部の平面
図、第2図はそのAA線上の断面図である。
まず、一対の電極1,2には、各々導線4,5
が配線されており、電流検出器6に接続されてい
る。電流検出器6は、電極1,2間に電流が流れ
た場合、その電流を検出するものである。電流検
出器6により検出した後、もちろん電流の値をそ
のまま表示してもよいし、電気抵抗(絶縁抵抗)
に換算した後、その抵抗の値を表示してもよい。
また、予めしきい値を設定しておき、検出した電
流がそのしきい値を超えた場合、ブザー音で知ら
せたり、あるいはタイマーを停止させて漏水が生
じ始めた時点を自動的に測定することもできる。
さらに、電流検出器6と共に自動記録装置を並置
しておけば、電流の変化を自動的に記録すること
ができ、また、前記のしきい値設定をこの自動記
録装置に組み込み、しきい値を超えればこの装置
の運転が停止するようにしておいてもよい。7は
被測定試料である。
電極1,2の材質としては、水等で錆びない材
質で、電気をよく通すものであればよく、例えば
ステンレス等である。また、絶縁板3は、水分を
吸湿しない材質で、絶縁性に優れた、例えばプラ
スチツク板等である。
電極の巾は0.5〜5mmで、望ましくは2〜3mm
であり、電極1と電極2の間隔は1〜7mm程度、
望ましくは2〜3mmである。電極の巾や電極と電
極の間隔が著しく狭いと、試料表裏の温度差が湿
度差で生じる露滴による誤作動が発生しやすく、
また、広すぎると、漏水していても感知しないこ
とになり、本考案者等の実験では、直径約2〜3
mmに広がる漏水量で感知するのが望ましい。
本考案では発熱体8を絶縁板3の裏面又は内部
に取り付け、絶縁板3を介して電極1,2を加熱
し、電極1,2近くの絶縁板3の表面又は、絶縁
板3内に温度感知センサー9を設け、絶縁板3の
表面と電極1,2の表面を所定の温度にコントロ
ールして試料7の内側の温度を人間の衣服内温度
により近ずけることによつて、布帛の漏水が生じ
始める時点を現実にそくした状態で精度よく検出
しうるようにした。10は温度調節器、11及び
12は導線である。
(作用) 本考案は、被測定試料を透過した水が導体であ
るという性質を利用して、この水が絶縁された電
極間を接続することにより流れる電流を検出し
て、被測定試料の漏水の始まる時点を測定するも
のである。本発明装置の場合は、被測定試料が吸
水して湿潤するという状態でも、また、そうなら
なくても、単に被測定試料中を水が透過して裏面
下へ到達すれば漏水を検出しうるわけである。又
一般に試料7の裏面の温度の高低によつて水の表
面張力が変化することにより漏水時点のバラツキ
が発生する。温度が高いと早く漏水し、温度が低
いと漏水が遅くなる傾向があるが、本考案の装置
を使用することによりこのバラツキを解消させる
ことが出来る。電極1,2と絶縁材3との高低差
は0.5mm以下で、できれば水平面にしておく方が
測定精度もよく、また、繰り返し試験を行う場
合、漏水をタオル等で除去する必要があり、水平
面に近い方が作業が容易にできることから望まし
い。なお、必要に応じて被測定試料の上面をワイ
パー等で摩擦してもよい。
(実施例) 第1図に示す態様の測定装置を用いて布帛の防
水性を測定した例について、以下に説明する。
ポリエステル繊維からなる高精度織物をフツ素
系撥水剤で処理した後、カレンダー加工機を用い
てプレス処理した透湿性防水性織物を被測定試料
7とし、絶縁板3の大きさより約5cm程度大きめ
に切断し、ゴムバンドで試料を緊張させながら固
定した。又電極1,2及び絶縁板3の表面温度を
25℃になるように温度調節器の条件を設定した。
次に、人口降雨装置にて大雨の条件である10〜20
mm/時の降雨を行つた。
その結果、3時間50分後に被測定試料7の電気
抵抗値はしきい値を超え、被測定試料7の裏面へ
降雨水が漏水しはじめたことが測定できる。
(発明の効果) 以上説明したように、本考案は被測定試料が漏
水し始めた時点で測定するものであるため、降雨
下で雨が布帛を通過して内部に浸入してくるのに
要する時間が現実にそくした状態で精度よく測定
することができる。従つて、実際の着用時におけ
る降雨の際に、どの程度の時間雨をしのげるかを
判定することができ、実用上非常に有益なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防水性測定装置の一例の要部
の平面図、第2図はそのAA線上の断面図であ
る。 1……電極、2……電極、3……絶縁板、4…
…導線、5……導線、6……電流検出器、7……
被測定試料、8……発熱体、9……温度感知セン
サー、10……温度調節器、11……導線、12
……導線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 試料を透過した水によつて電極間に流れる電流
    を検出して布帛の防水性能を測定する装置におい
    て、相互に絶縁板を介して絶縁された一対の電極
    が該絶縁板と同一平面上にあり、該電極の巾が
    0.5〜5mm、電極間隔が1〜7mmで、かつ該絶縁
    板に発熱体と温度感知センサーを設けてなること
    を特徴とする布帛の防水性測定装置。
JP1987009621U 1987-01-26 1987-01-26 Expired - Lifetime JPH0536207Y2 (ja)

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JP1987009621U JPH0536207Y2 (ja) 1987-01-26 1987-01-26

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JPS63118554U JPS63118554U (ja) 1988-08-01
JPH0536207Y2 true JPH0536207Y2 (ja) 1993-09-13

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5793243A (en) * 1980-11-29 1982-06-10 Niigata Denki Kk Automatic snow detecting device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59144031U (ja) * 1983-03-15 1984-09-26 バンドー化学株式会社 防水用ゴムシ−ト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5793243A (en) * 1980-11-29 1982-06-10 Niigata Denki Kk Automatic snow detecting device

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