JPH0535923A - パターン識別回路 - Google Patents

パターン識別回路

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JPH0535923A
JPH0535923A JP3333420A JP33342091A JPH0535923A JP H0535923 A JPH0535923 A JP H0535923A JP 3333420 A JP3333420 A JP 3333420A JP 33342091 A JP33342091 A JP 33342091A JP H0535923 A JPH0535923 A JP H0535923A
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JP
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input
sorting
pattern
circuit
calculation
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JP3333420A
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Yoshikatsu Nakamura
好勝 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回路規模が小形で、数字、仮名から漢字までの
読取り、あるいは連続音声の認識などにおいて、極めて
高速かつ実用的な速度で識別処理することのできるパタ
ーン識別回路を提供する。 【構成】内部ラッチ回路6にラッチした入力パターンと
内部ラッチ回路4にラッチした標準パターンとの積和演
算を積和回路9にて実行し、その演算結果をフローティ
ング回路10でフローティング処理し、その処理結果を
類似度の大きさの順にソーティング回路11にてソーテ
ィング処理をし、そのソーティング結果を必要に応じて
読出し、外部へ出力可能とし、これらの機能をワンチッ
プLSI1に実装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字、図形、音声など
の認識装置において、文字、図形、音声などのパターン
を識別するパターン識別回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の認識装置においては、種々の入力
手段によって検出された入力パターンをパターン識別回
路に供給する。パターン識別回路では、予め用意した標
準パターンと類似性、相違度などカテゴリ分割のための
演算を行ない、最も入力パターンに近い標準パターンの
カテゴリを識別結果とするものである。
【0003】このようなパターン識別回路において、上
記したような演算を行なわしめるためには、入力パター
ンと標準パターンとの積和演算などを高速に行なう必要
がある。これらを実現するため、従来はディスクリート
な論理回路、あるいはROMテーブルなどを用いて具体
化していた。これらの処理は、読取り対象が数字、仮名
のレベルに於いては処理回数が少ないので、実用に耐え
られる処理速度を実現できていた。
【0004】しかしながら、読取対象の多様化、例えば
漢字のフルセット(第1水準)を読取ろうとする場合、
あるいは連続音声を認識する場合などにおいては、上記
したパターン識別回路を並列に設置するなどして、非常
に複雑、高価格、低信頼性の回路とならざるを得なかっ
た。
【0005】また、漢字などのようにデータ精度(次元
数など)の高いものに対しては、フローティング処理が
入らなかったため、類似度演算結果が正規化されず、ソ
ーティング処理が低速で回路規模が大きくなるなどの問
題をもっていた。
【0006】さらに、ソーティング回路は独立した回路
となっているため、回路規模が大きく、高価格であっ
た。また、ホストCPUでソーティングを行なう場合
は、類似度演算の並列化が限定され、処理速度が遅くな
るなどの問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来は、前述したよう
に類似度計算のための各種演算は、ディスクリートな回
路、またはROM回路によるテーブル検索等によるもの
で、単一の回路であってもその規模が大きく、高価な回
路となっている。さらに、英数字、仮名の読取りから漢
字への読取要求が増すにつれ、入力パターン精度が数倍
になり、現状では実用的な処理スピードを実現すること
が困難という問題があった。
【0008】そこで、本発明は、回路規模が小形で、数
字、仮名から漢字までの読取り、あるいは連続音声の認
識などにおいて、極めて高速かつ実用的な速度で識別処
理することのできるパターン識別回路を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るパター
ン識別回路は、入力パターンとあらかじめ用意された標
準パターンを入力する入力手段と、この入力手段で入力
された入力パターンと標準パターンとの類似度演算を行
なう演算手段と、この演算手段の演算結果について、標
準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決められた個数
の中で類似度の大きさの順にソーティングするソーティ
ング手段と、このソーティング手段のソーティング結果
を必要に応じて読出し、外部へ出力する出力手段とを具
備し、前記各手段をワンチップLSIに実装してなるこ
とを特徴としている。
【0010】第2の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された入力パター
ンと標準パターンとの類似度演算を行なう演算手段と、
この演算手段の演算結果をフローティング処理するフロ
ーティング手段と、このフローティング手段の処理結果
について、標準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決
められた個数の中で類似度の大きさの順にソーティング
するソーティング手段と、このソーティング手段のソー
ティング結果を必要に応じて読出し、外部へ出力する出
力手段とを具備し、前記各手段をワンチップLSIに実
装してなることを特徴としている。
【0011】第3の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された1つの入力
パターンに対して複数の標準パターンとの類似度演算を
並列に行なう演算手段と、この演算手段の演算結果につ
いて、標準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決めら
れた個数の中で類似度の大きさの順にソーティングする
ソーティング手段と、このソーティング手段のソーティ
ング結果を必要に応じて読出し、外部へ出力する出力手
段とを具備し、前記各手段をワンチップLSIに実装し
てなることを特徴としている。
【0012】第4の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された複数の入力
パターンと複数の標準パターンを入力として、それぞれ
の複数個数の積の分の類似度演算を並列に行なう演算手
段と、この演算手段の演算結果について、標準パターン
のカテゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で類似
度の大きさの順にソーティングするソーティング手段
と、このソーティング手段の入力パターン毎のソーティ
ング結果を必要に応じて読出し、外部へ出力する出力手
段とを具備し、前記各手段をワンチップLSIに実装し
てなることを特徴としている。
【0013】第5の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された入力パター
ンと標準パターンとの積和演算を行なう積和演算手段
と、この積和演算手段の演算結果を入力として、予め用
意された特徴ベクトル毎に自乗和演算を行う自乗和演算
手段と、この自乗和演算手段の演算結果をフローティン
グ処理するフローティング手段と、このフローティング
手段の処理結果について、標準パターンのカテゴリごと
にあらかじめ決められた個数の中で類似度の大きさの順
にソーティングするソーティング手段と、このソーティ
ング手段のソーティング結果を必要に応じて読出し、外
部へ出力する出力手段とを具備し、前記各手段をワンチ
ップLSIに実装してなることを特徴としている。
【0014】
【作用】第1の発明に係るパターン識別回路は、入力パ
ターンと標準パターンとの間で類似度演算を行ない、そ
の演算結果について標準パターンのカテゴリごとにあら
かじめ決められた個数の中で類似度の大きさの順にソー
ティングし、そのソーティング結果を必要に応じて読出
し、外部へ出力可能とし、これらの機能をワンチップL
SIに実装する。
【0015】第2の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンと標準パターンとの間で類似度演算を行な
い、その演算結果をフローティング処理し、その処理結
果について標準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決
められた個数の中で類似度の大きさの順にソーティング
し、そのソーティング結果を必要に応じて読出し、外部
へ出力可能とし、これらの機能をワンチップLSIに実
装する。
【0016】第3の発明に係るパターン識別回路は、1
つの入力パターンについて複数の標準パターンとの間で
類似度演算を並列して行ない、その演算結果について標
準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決められた個数
の中で類似度の大きさの順にソーティングし、そのソー
ティング結果を必要に応じて読出し、外部へ出力可能と
し、これらの機能をワンチップLSIに実装する。
【0017】第4の発明に係るパターン識別回路は、複
数の入力パターンと複数の標準パターンをそれぞれ並列
化し、類似度演算を入力パターンの並列度と標準パター
ンの並列度の積の分だけ並列して行ない、その演算結果
について標準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決め
られた個数の中で類似度の大きさの順にソーティング
し、その入力パターン毎のソーティング結果を必要に応
じて読出し、外部へ出力可能とし、これらの機能をワン
チップLSIに実装する。
【0018】第5の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンと標準パターンとの間で積和演算を行ない、
その演算結果を入力として予め用意された特徴ベクトル
毎に自乗和演算を行ない、その自乗和演算結果をフロー
ティング処理し、その処理結果について標準パターンの
カテゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で類似度
の大きさの順にソーティングし、そのソーティング結果
を必要に応じて読出し、外部へ出力可能とし、これらの
機能をワンチップLSIに実装する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。まず、第1実施例について説明する。
【0020】図1は、第1実施例に係るパターン識別回
路の構成を概略的に示すもので、このパターン識別回路
は1チップLSIに実装されている。すなわち、1チッ
プLSI1は、図示しないホストCPUに接続されるイ
ンターフェイス部2と、類似度計算の次元数などの規定
動作の制御を行なうタイミング制御部3と、図示しない
外部記憶回路からの標準パターンをセーブする内部ラッ
チ回路4と、インターフェイス部2を介して入力される
入力パターンを記憶する内部メモリ5と、内部メモリ5
の出力をセーブする内部ラッチ回路6と、インターフェ
イス部2およびタイミング制御部3からの信号の切換え
を行なう信号切換回路7と、内部メモリ5のアドレスを
生成するアドレス生成カウンタ8と、内部ラッチ回路4
にセーブされた標準パターンおよび内部ラッチ回路6に
セーブされた入力パターンが入力され、両パターンの間
で積和演算を行なう積和回路9と、積和回路9の積和演
算結果にフローティング処理を行なうフローティング回
路10と、フローティング回路10の処理結果につい
て、標準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決められ
た個数の中で類似度の大きさの順にソーティングするソ
ーティング回路11とで構成されている。次に、このよ
うな構成において動作を説明する。
【0021】まず、図示しないホストCPUは、タイミ
ング制御部3が類似度計算の次元数などの規定動作を行
なわしめる定数のセット等を行なった後に内部演算開始
信号を出力する。1チップLSI1は、この内部演算開
始信号を受信すると、外部基本タイミング信号CPによ
って同期する図示しない外部の標準パターン記憶回路か
らの標準パターンREF1を受信する。この標準パター
ンREF1は、タイミング制御部3が生成するタイミン
グ信号T1によって内部ラッチ回路4にセーブされる。
なお、タイミング信号T1は、外部の標準パターン記憶
回路のアドレスインクリメントのための同期信号として
も用いられる。
【0022】一方、入力パターンを記憶する内部メモリ
5の出力は、内部ラッチ回路6にセーブされる。同時
に、タイミング制御部3は、演算モードにセットされた
制御信号を信号切換回路7を介してアドレス生成カウン
タ8のアップ入力端子に出力する。制御信号を入力され
たアドレス生成カウンタ8は、内部メモリ5へ次のアド
レスを生成する。内部メモリ5には、予め新たに識別対
象となる入力パターンがインターフェイス部2を介して
入力される。また、そのアドレスは、タイミング制御部
3の制御信号により信号切換回路7を入力動作モードと
して、アドレス生成カウンタ8による初期化とアドレス
インクリメントで行なわれる。
【0023】内部メモリ5への入力パターンの書込み
は、標準パターンREF1と同一フォーマットで、アド
レス生成カウンタ8による初期番地「0」より書込まれ
る。すなわち、標準パターンREF1とそのアドレス制
御信号は、入力パターンの識別サブセットの先頭番地を
アドレスすると同時にタイミング制御部3のタイミング
信号T1によって同期的にインクリメントし、標準パタ
ーンREF1は内部ラッチ回路4に、入力パターンは内
部ラッチ回路6に、それぞれ並列的に入力されることに
なる。
【0024】このようにして用意された入力パターンと
標準パターンREF1は、積和回路9に送られる。積和
回路9は、タイミング制御部3から標準パターンREF
1のカテゴリ毎に発生する積和初期化信号TCによって
「0」にクリアされた後、図2に示すように、タイミン
グ制御部3から発生するタイミング信号T1よりも1相
遅れのタイミング信号T2によって積和演算を実行し、
1標準パターン毎の入力パターンとの積和をフローティ
ング回路10に出力する。このとき、タイミング制御部
3は、積和回路9を初期化する積和初期化信号TCを出
力するとともに、入力パターンのアドレスを初期化する
信号THを生成する。この生成された信号THは、信号
切換回路7を介してアドレス生成カウンタ8のクリア端
子に入力され、内部メモリ5のアドレスを「0」にす
る。
【0025】図3は、フローティング回路10の構成を
示すものである。すなわち、積和回路9の出力をセット
するシフトレジスタ21と、フローティング処理におけ
る指数部カウンタ22と、シフトレジスタ21の最上位
ビット出力と指数部カウンタ22のキャリ出力が入力さ
れるオアゲート23と、タイミング制御部3からのタイ
ミング信号T3がインバータ24を介して入力されると
ともに、オアゲート23の出力が入力されるナンドゲー
ト25と、指数部カウンタ22の出力を反転させて指数
データとするインバータ26と、シフトレジスタ21の
出力をラッチするラッチレジスタ27とで構成されてい
る。
【0026】このような構成において、フローティング
回路10の動作を説明する。積和回路9の出力データ
は、シフトレジスタ21にタイミング制御部3からのロ
ードタイミング信号T31によってセットされる。同時
に、フローティング処理における指数部カウンタ22が
インシャライズされる。
【0027】タイミング制御部3は、積和回路9の出力
データがシフトレジスタ21へセットされた後、連続し
た16個のパルスのタイミング信号T3を出力する。指
数部カウンタ22のキャリ出力、またはシフトレジスタ
21のMSB出力が「1」の場合にオアゲート23の出
力を「0」としてナンドゲート25を閉じ、指数部カウ
ンタ22のイネーブル入力を「0」として動作停止に至
らしむ。指数部カウンタ22の出力によるシフト停止
は、シフトレジスタ21への初期入力(インテジャ)の
値が極めて小さい場合のシフト動作上限を決めるもので
あり、シフトレジスタ21の初期入力時に上位15ビッ
トが「0」であった場合以上の小ささに相当する。ま
た、シフトレジスタ21のMSBが「1」となる場合
は、シフト動作により桁上りの外、初期入力時の最上位
ビット「1」、つまり最大入力値に近い値がシフトレジ
スタ21の入力となった場合である。
【0028】一般的には、初期入力時のシフトレジスタ
21の最上位連続する「0」ビット数の分だけシフト動
作し、そのシフト数を指数部データとする。シフト動作
の上限は、タイミング信号T3が16個のパルスを出力
し、フローティングの基本的動作を終了したときであ
る。指数部カウンタ22の出力は、インバータ26によ
って反転させて指数データとする。そして、シフトレジ
スタ21の上位12ビットは、ラッチレジスタ27に転
送(タイミング信号T3の入力中は、この転送動作を常
時行なう)されており、このラッチデータを仮数部とし
てソーティング回路11にデータ出力する。この結果、
類似度計算の精度、すなわち、入力パターンと標準パタ
ーンの一致の程度によらず正規化されたデータがソーテ
ィング回路11に入力される。
【0029】図4は、上記シフト動作時における具体的
データに対応する処理結果の一例を示すものである。す
なわち、たとえば積和入力データ「04F62C」をシ
フトレジスタ21の入力として、上位の連続する「0」
ビット分をカウントし、かつ左シフトすることによっ
て、指数部カウンタ22の値を「1」の補数表現に直
し、シフトレジスタ21の上位12ビットを出力するこ
とで、出力「A9EC」のフローティングデータを得
る。
【0030】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、ソーティング回路11における処理を説明する。ま
ず、フローティング処理におけるデータ出力可能状態を
示すためのステータス信号BFLOを待機し、BFLO
が入力されたら候補レジスタ(アキュムレータ)ARを
「0」とし、積和回路9からの類似度値SIM、同じく
当該カテゴリの文字コードCHを、それぞれの内部レジ
スタに取込む。また、ソーティング回路11が動作中で
あることを明らかにするBUSY信号を「1」とする。
【0031】図示しないホストCPUより予め与えられ
たソーティング候補数コード「0〜3」によって4つの
分岐が発生する。最大ソーティング候補数コードである
LSNO=3の時には、次の処理ステップに動作を進
め、レジスタRAに[AR+7]をロードする。初期状
態においては、類似度の候補レジスタは全て値を「0」
に初期化されている。したがって、レジスタLのL
(0)〜L(15)は初期値「0」である。この状態
で、内部レジスタの類似度値SIMとL(AR+7)=
L(7)が比較され、その結果、内部レジスタの類似度
値SIMの方が小さければ、候補レジスタARに[AR
+8]をロードする。つまり、この状態で、全体候補レ
ジスタ16個の内、後半の8個以内にあることが認めら
れたことになり、候補レジスタARの値を8つ加算する
結果となる。ただし、今は初期状態、つまり全ての候補
レジスタの内容は「0」であるので、内部レジスタの類
似度値SIMのデータが大であると比較判定され、候補
レジスタARのデータはそのまま「0」の値がセーブさ
れることになり、結果として前半の8個以内の順序にあ
ると判定される。
【0032】同様にして、このような比較動作を
「4」、「2」、「1」の加算データについて実施する
ことにより、全体の候補の中のどの位置に新たな内部レ
ジスタの値を挿入するかを判定する。もちろん、初期化
直後の状態で最初の類似度値SIMは、候補レジスタA
R=0のレジスタに類似度値SIMが挿入され、以下の
候補レジスタARは、順次繰り下げ動作を行なうことに
よって、類似度入力の候補がその大きさ順にソーティン
グされるものである。
【0033】なお、ソーティングされる結果について
は、レジスタとして類似度値SIMとそれに従属する文
字コードCHも同様に設けられた別の候補レジスタに類
似度値SIM候補に同期、並列してソーティング動作を
行なうものである。
【0034】また、前述した予め決められたソーティン
グ候補数LSNO=0の場合は、類似度の候補レジスタ
AR=0、つまりL(0)と類似度値SIMが比較され
る。ソーティング候補数LSNO=1の場合は候補レジ
スタAR=1、LSNO=2の場合は候補レジスタAR
=3から始め、後述する比較回路を用いた前述動作によ
って15候補のアドレス、つまり4ビットの各ビットに
おける大小判定で2分割動作を繰り返し、候補数コード
が小さければ最小の場合で1回の比較動作で済むことに
なる。
【0035】図5において、左側に線引きしたSMS0
〜6の表記は、各セクションにおける処理範囲を明らか
にするもので、各々のステップから独立連続したシーケ
ンスとなっている。
【0036】図6は、ソーティング処理におけるその制
御シーケンス論理回路を示すものである。すなわち、図
示しないホストCPUから入力されるソーティング候補
数コードが、ロード信号LSNOによってレジスタ40
にロードされる。また、ソーティングの初期状態セット
として、タイミング制御部3からの初期化信号INTが
入力されることにより、動作シーケンスの各フェーズを
コントロールするフリップフロップ31〜36は全て
「0」にクリアされ、フリップフロップ30のみが
「1」にセットされる。フリップフロップ30〜36
は、常時ソーティング回路11に入力されるタイミング
信号CPによってデータ入力の状態をラッチするように
接続されている。
【0037】フリップフロップ30のQ出力は、ステー
タス信号BFLOがインバータ44を介してゲート45
に入力されることにより、ゲート45を介してフリップ
フロップ31に入力される。このフェーズに入ると、図
5のSMS0はフリップフロップ30を反転させ、Q出
力を「0」とする。これはクロック信号CPによって動
作する。これで図5のフェーズSMS1に入り、所定の
動作としての類似度値SIM、文字コードCHを対応す
るレジスタにセーブする。
【0038】次のフェーズは、レジスタ40にロードさ
れているソーティング候補数コードをデコーダ46に入
力し、その値が「0」から「3」までに応じてフリップ
フロップ32〜35までのいずれかにゲートを介して入
力される。
【0039】デコーダ46の出力値が「0」の場合、フ
ェーズはフリップフロップ32にインバータ47を介し
てデータ入力「1」を出力し、クロック信号CPに同期
してフリップフロップ32のみQ出力を「1」とする。
この信号は、ゲート48を介してフリップフロップ33
へデータ入力、またゲート49を介してフリップフロッ
プ34のデータ入力され、そしてゲート50を介してフ
リップフロップ35のデータ入力と、フリップフロップ
の状態遷移を行なう。また、デコーダ46の出力値が
「3」の場合、ゲート50を介してフリップフロップ3
1からフリップフロップ35のデータ入力となり、フリ
ップフロップ32,33,34はジャンプされて、フリ
ップフロップ35に入ることになる。
【0040】このように、ソーティング候補数コードに
よってシーケンスが変わるが、最初と最後は必ずフェー
ズを構成する。この最後のフェーズは、図7で説明する
挿入タイミングの生成と再度入力(次の類似度入力)に
備えて、フェーズをフリップフロップ30に戻すべく動
作する。
【0041】これまでの動作は、シーケンス制御を説明
するものであったが、この動作を理解した上で、新たな
入力を15候補のどこに挿入するかを決めるアドレスレ
ジスタ51の決定が必要である。
【0042】フェーズのフリップフロップ32〜35ま
での4つのフリップフロップは、それぞれ重みを
「8」,「4」,「2」,「1」と付けられ、オアゲー
ト52,53,54,55を介してアドレスレジスタ5
1の入力となる。アドレスレジスタ51にセットするか
否かは、後述する比較回路出力56が入力され、アンド
ゲート57を介してクロック信号CPに同期してデータ
ロードされることで行なわれる。シーケンサの比較演算
に係る4つのフェーズは、オアゲート58を介してアン
ドゲート57に入力され、この4つのフェーズ期間であ
ることを明らかにする。また、オアゲート52,53,
54,55の入力には、アドレスレジスタ51の出力が
フィードバックされ、目的とする挿入アドレスが比較回
路出力56の状態に合わせて累積加算される。アドレス
レジスタ51の出力は、コード変換のためROM59の
アドレス入力に入り、15候補の候補レジスタのそれぞ
れの動作モードを特定するデータを出力する。
【0043】なお、オアゲート52,53,54,55
からの出力は、デコーダ60に入力され、比較回路の類
似度入力に対するもう一方の候補レジスタのアドレスを
指定し、比較回路の一方の入力となるよう後述するゲー
ト回路を動作させる。
【0044】図7は、前述した候補レジスタ群に対する
新たな類似度値SIMまたは文字コードCHの入力に対
する各レジスタの上位入力モード、入力不可、そして挿
入モードの3つの動作モードを特定する例を示すもので
ある。なお、ROM59の出力は、正論理出力と負論理
出力の2つが用意され、候補レジスタの数、この例では
15候補にそれぞれ対応する。すなわち、類似度値SI
Mの入力がAR=5という結果であった場合、候補
「0」を最上位類似度として、新たな類似度値SIMの
入力が候補「4」の直下、または等しかった場合、候補
「5」以下の候補を上位入力とし、候補「5」に新類似
度値SIMの入力並びに文字コードCHを挿入する。
【0045】この状態を示す論理出力は、候補「0」よ
り「4」までは「1」、候補「5」以降は「0」とす
る。また、上位からの「1」シフト入力をもって右に1
ビットシフトしたコードを生成する。ここで、ROM5
9の出力「1」の候補入力に対しては、候補レジスタへ
のロードタイミングを入力禁止にし、「0」であった場
合にのみ入力データをロードするものとする。入力デー
タロードの選択は、新類似度値SIMの入力としての挿
入動作と上位候補のダウンロードとがある。
【0046】ROM59の負論理出力は、先の候補レジ
スタのロードタイミング制御に対し右に1ビットシフト
した候補アドレスの候補レジスタへの入力制御を行なう
ことによって、その出力「1」は類似度値SIMの入力
であり、論理「0」は上位候補入力が選択され、候補
「5」の入力に類似度値SIMの入力、候補「6」以上
が上位シフト入力となる。結果として、候補「5」に類
似度値SIMが挿入されることになる。
【0047】図8は、ソーティング処理挿入論理回路を
示すものである。すなわち、図6のデコーダ回路60の
出力61,62,63,64はトライステート出力ゲー
ト回路75,76,77,78に入力され、候補レジス
タ79,80,81,82の出力を制御し、共通内部バ
ス83へ唯一の類似度値SIMの候補を出力し、この共
通内部バス83のデータが比較回路74の一方の入力B
側に入力される。比較回路74の他方の入力A側には、
レジスタ86の出力が入力され、このレジスタ86には
類似度値SIMが制御同期信号LDSMに同期してラッ
チされる。この時、レジスタ87には文字コードCHが
ラッチされる。そして、レジスタ86の出力は、最大類
似度値をセーブするレジスタ79に入力され、このレジ
スタ79の出力はトライステートゲート89を介して次
大類似度値をセーブするレジスタ80に入力される。ま
た、レジスタ86の出力はトライステートゲート90に
も入力され、このトライステートゲート90の出力はト
ライステートゲート89の出力とワイヤードオア接続さ
れている。つまり、レジスタ80は、トライステートゲ
ート89,90によって入力を制御されるものであり、
トライステートゲート89が選択されれば上位レジスタ
79の出力が入力されることになり、トライステートゲ
ート90が選択されればレジスタ86の出力が入力され
ることになる。ここで、トライステートゲート89,9
0の選択制御は、ROM59の出力信号70によって行
なわれ、論理「0」であればレジスタ80は上位候補レ
ジスタ79の出力を入力し、論理「1」であればレジス
タ86の出力を入力とする。
【0048】レジスタ79,80,81,82の入力同
期タイミングは、ROM59の出力70,71,72,
73を反転した信号と、フリップフロップ36の出力信
号と、クロック信号Tとが入力されるアンドゲート9
1,92,93,94の出力によって制御される。こう
して、レジスタ79,80,81,82は、レジスタ8
6にラッチされた類似度値SIMの挿入、あるいは上位
シフト入力が実行される。また、挿入位置より上位のレ
ジスタには、同期信号が入力されないので、挿入位置よ
り上位のレジスタはデータ内容の変化を受けることがな
い。
【0049】これらの回路は、レジスタ79を最上位類
似度値セーブ用とし、14位レジスタセーブ用としたレ
ジスタ82まで用意され、それぞれにトライステートゲ
ート95,96、またはトライステートゲート97,9
8などのデータ選択回路をもって類似度値SIMの入力
ソーティングが行なわれる。
【0050】なお、比較回路74の入力選択は、挿入、
上位シフト入力に先立つ新たな類似度値SIM入力の挿
入位置決定に供する図6のアドレス制御シーケンスに関
係する。つまり、図6のデコーダ60の出力61,6
2,63,64がトライステートゲート75,76,7
7,78に入力されることにより、レジスタ79,8
0,81,82のデータ出力が選択制御されてバス83
に出力される。ここで選択された唯一候補レジスタのデ
ータ出力が比較回路74のB側入力となる。比較回路7
4の出力56は、新類似度値SIMの値がバス83に選
択された候補レジスタの値よりも大きい場合、信号
「0」を出力する。
【0051】これまでの動作説明は、レジスタ86にラ
ッチされた類似度値SIMの挿入、上位シフト入力動作
であるが、この他に当該類似度値SIMに従属する文字
コードCHがある。
【0052】前述した如く文字コードCHは、積和回路
9によって標準パターンメモリに書込まれたデータが一
時的にレジスタ87にセーブされ、類似度値SIMと同
時にソーティングされなければならない。したがって、
ROM59の出力70,71,72,73は、前記候補
レジスタ79,80,81,82の制御と同様に動作す
る。つまり、レジスタ80へのレジスタ86のデータ挿
入にあっては、ゲート89は閉じ、ゲート90は開き、
アンドゲート92のゲートは活性化し、ロードタイミン
グを生成する。以降のレジスタ81に対しては、その反
対の制御が行なわれ、以降のレジスタ82まで上位レジ
スタ入力となるが、文字コードCHの場合も文字の候補
レジスタのための制御が同様にして行なわれる。
【0053】ソーティングされた類似度候補は、図6の
図示されないホストCPUからの読取アドレス66によ
ってアクセスされ、デコーダ60を駆動してダイレクト
に候補レジスタ79,80,81,82の内容を内部バ
ス83に出力し、バス99およびゲート100を介して
外部へ出力する。もちろん、ソーティングの動作が全て
終了した場合に可能となるもので、図6のフリップフロ
ップ30のQ出力ならびにステータス信号BFLOをオ
アゲート67を介した出力SBYOを図示しないホスト
CPUがチェックすることにより、読出し動作に入る。
【0054】この時、文字コードCHの候補レジスタ1
01,102,103,104の値も、同様に図6の図
示されないホストCPUからの読取アドレス66によっ
てアクセスされ、デコーダ60を駆動してダイレクトに
候補レジスタ101,102,103,104の内容を
内部バス105に出力し、ゲート106を介して外部に
出力される。
【0055】以上説明したように第1実施例によれば、
入力パターンを供給し、予め用意された外部メモリの標
準パターンを入力源として、類似度計算を高速、かつ小
形な回路で実現できる。また、漢字認識における入力パ
ターンの次元数増に対しても、極めて高速かつ実用的な
速度の文字識別回路を実現することができる。さらに、
1チップLSI内部にソーティング回路が挿入されてい
るので、ホストCPUは本回路に対し常時監視の必要が
なく、全ての演算終了時に結果のみを読出しすればよ
く、本回路を並列化することによって漢字のように多字
種のものでも高速読取りが可能となる。次に、第2実施
例について説明する。
【0056】図9は、第2実施例に係るパターン識別回
路の構成を概略的に示すもので、図1と同一部分には同
一符号を付してその説明は省略し、異なる部分について
のみ説明する。この第2実施例の第1実施例と異なる点
は、1つの入力パターンについて複数の標準パターンと
の間で類似度演算を並列に行ない、その各演算結果をそ
れぞれフローティング処理し、その各処理結果をまとめ
てソーティング処理するようにした点にある。そのため
に、図9に示すように、もう1つの標準パターンをセー
ブする内部ラッチ回路201、内部ラッチ回路201に
セーブされた標準パターンおよび内部ラッチ回路6にセ
ーブされた入力パターンが入力され、両パターンの間で
積和演算を行なう積和回路202、積和回路202の積
和演算結果にフローティング処理を行なうフローティン
グ回路203が追加されている。
【0057】すなわち、内部ラッチ回路4、積和回路
9、およびフローティング回路10と同様にして、同じ
タイミングによって異なった第2の標準パターンREF
2を内部ラッチ回路201にセーブし、同一入力パター
ンをラッチした内部ラッチ回路6の出力との間で異なる
積和回路202の入力とすることによって、1つの入力
パターンに対し複数の標準パターンとの間で積和計算を
並列に実行する。これらの並列化は、フローティング回
路203までの処理を行ない、ソーティング処理は同一
のソーティング回路11によって行なう。このため、フ
ローティング処理結果の出力は、後述するチェーン制御
回路のチェーン制御による出力制御を用いている。
【0058】さらに詳細に説明すると、類似度計算の最
終出力は、フローティング回路10,203にあり、こ
れらはソーティング回路11に接合されている。接合情
報は、フローティング回路10,203からの出力とし
て、類似度値SIMと、そのカテゴリを示す文字コード
CHをデータとして出力する。この出力データは、バス
204を介してソーティング回路11に入力される。ソ
ーティング回路11は、後述する出力許可信号OEを各
フローティング回路10,203に出力し、最初にチェ
ーン入力が論理「1」になっているフローティング回路
10の出力、そしてフローティング回路203の出力が
データバス204を介してソーティング入力となる。
【0059】図10は、フローティング回路10,20
3の構成を示すもので、図3の回路に文字コードCHを
ラッチするラッチレジスタ205が追加された構成とな
っている。
【0060】図11は、チェーン制御回路の構成を示す
もので、以下詳細に説明する。すなわち、フローティン
グ回路10の出力である類似度値SIMおよび文字コー
ドCH、すなわち、図10におけるラッチレジスタ2
7,205の出力27A,205Aは、タイミング信号
T32のタイミングでそれぞれラッチ回路223,22
4にラッチされる。ラッチ回路223,224にラッチ
された類似度値SIM、文字コードCHは、トライステ
ートバッファ221を介してデータバス204に出力さ
れる。上記トライステートバッファ221を制御するこ
とにより、各計算回路の結果を順番にデータバス204
に出力し、ソーティング回路11に入力する。このトラ
イステートバッファ221の制御は、内部出力制御用の
フリップフロップ222と、チェーン入力信号CIによ
ってなされる。フリップフロップ222は、インバータ
225、ナンドゲート226、ノアゲート227を介し
て入力されるタイミング信号T32によって反転動作す
る。タイミング信号T32は、図2に示すように、フロ
ーティング処理のためのタイミング信号T3が出力され
た直後にタイミング制御部3によって生成される。
【0061】また、フリップフロップ222は、初期化
信号INTによって初期化される。したがって、タイミ
ング信号T32の入力によって、フリップフロップ22
2のQ1(セット)側の出力は「1」となり、ソーティ
ング回路11からの出力許可信号OEがインバータ22
9を介して入力されると、ナンドゲート228は、チェ
ーン入力信号CIが「1」であれば、出力許可信号OE
の負の期間、トライステートバッファ221をアクティ
ブとし、データバス204に類似度値SIM、文字コー
ドCHのデータを出力する。
【0062】また、これに先立ち、フローティング処理
結果がラッチ回路223,224に取り込まれたこと
で、ソーティング回路11にその状態を知らしむるステ
ータス信号BFLOが必要である。これは、フリップフ
ロップ222のQ2(リセット)側の出力を、トライス
テートゲート231を介してステータス信号BFLOと
し、ステータスバス232へ出力する。トライステート
ゲート231は、フリップフロップ222のQ1側出力
とチェーン入力信号CIとが、ナンドゲート230を介
して入力されることによって制御される。
【0063】ソーティング回路11は、バス232を介
して供給されるステータス信号BFLOが「0」になっ
たことを判別して動作を開始する。そして、出力許可信
号OEを出力してデータを読み終わると、フリップフロ
ップ222を反転動作させ、次段のチェーン入力信号と
してのチェーン出力信号COを「1」とし、チェーンの
段数分のデータを次々と読出すことになる。
【0064】以上説明したように第2実施例によれば、
1つの入力パターンに対して複数の類似度計算回路が並
列的に動作し、これらをまとめてソーティング処理を可
能にする。したがって、並列個数倍の演算高速化と、ソ
ーティング機能を含むことで入力パターンのセットした
後は、ソーティング処理結果が得られるまで一切の関与
を必要としないので、ホストCPUは次の入力パターン
の用意など、他の処理に関与させることができる。特
に、字種の多い漢字文字の読取りには実用的な速度をも
って処理することが可能となる。次に、第3実施例につ
いて説明する。
【0065】図12は、第3実施例に係るパターン識別
回路の構成を概略的に示すものである。この第3実施例
の第1実施例と異なる点は、入力パターンと標準パター
ンをそれぞれ複数並列化し、入力パターン毎にソーティ
ング処理を設けること、並びに類似度演算も入力の並列
度と標準パターンの並列度の積の分だけ用意するように
した点にある。また、類似度演算として、入力パターン
と標準パターンの積和計算結果について自乗和計算を実
行するようにしたものである。
【0066】すなわち、1チップLSI1は、図示しな
いホストCPUとのインターフェイスを図る標準的なデ
ータ、アドレス、制御線をもつインターフェイス部24
0と、類似度計算の次元数などの規定動作の制御を行な
う制御部241と、インターフェイス部240を介して
入力される入力パターンを記憶する内部メモリ242,
243と、類似度の計算を行なう複数(n個)の類似度
計算回路251〜253と、同じく類似度の計算を行な
う複数の類似度計算回路254〜256と、これら類似
度計算回路251〜253,254〜256の処理結果
について、標準パターンのカテゴリごとにあらかじめ決
められた個数の中で類似度の大きさの順にソーティング
するソーティング回路257,258とで構成されてい
る。
【0067】なお、ソーティング回路257には、類似
度計算回路251〜253の出力が入力され、ソーティ
ング回路258には類似度計算回路254〜256の出
力が入力される。そして、ソーティング結果は、ソーテ
ィング回路257,258の内部にもつレジスタに記憶
され、その内容は、インターフェイス部240を介して
ホストCPUが読出すことができるようになっている。
【0068】類似度計算回路251〜253は、入力パ
ターンとして内部メモリ242の出力を入力とし、類似
度計算回路254〜256は、入力パターンとして内部
メモリ243の出力を入力とし、標準パターンREF1
〜REFnは、外部にあらかじめ用意されたメモリ装置
から読出される。また、この例では、2種の入力パター
ン、すなわち、内部メモリ242,243に対して、標
準パターンは、類似度計算回路251,254、類似度
計算回路252,255というように同一の標準パター
ンが供給されている。また、類似度計算回路251〜2
53,254〜256は、その結果の読出し順序付けの
ため、チェイン線によってチェイン入力Ciとチェイン
出力Coとが図示の如く結合されている。
【0069】標準パターンREF1〜REFnの読出し
制御は、制御部241から外部出力される標準パターン
アドレスREF,ADRによって制御され、同時に入力
パターンを記憶する内部メモリ242,243の読出し
アドレスも前述した標準パターンの読出し制御に同期し
て制御部241より供給される。
【0070】図13は、類似度計算回路251〜25
3,254〜256の構成を示すものである。すなわ
ち、入力パターンSPATと標準パターンREFを入力
として制御部241が生成するタイミング信号T1に同
期して入力データをそれぞれ格納するレジスタ271,
272と、制御部241が生成するタイミング信号TC
Hに同期して標準パターンREFを格納するレジスタ2
73と、レジスタ271に格納された入力パターンSP
ATおよびレジスタ272に格納された標準パターンR
EFが入力され、両パターンの間で積和演算を行なう積
和回路274と、積和回路274の積和演算結果を受信
してその入力値の自乗和計算を行なう自乗和回路275
と、自乗和回路275の自乗和計算結果にフローティン
グ処理を行なうフローティング回路276とで構成され
ている。次に、このような構成において動作を説明す
る。レジスタ271,272は、制御部241が生成す
るタイミング信号T1に同期して、それぞれ入力パター
ンSPATと標準パターンREFを格納する。
【0071】積和回路274は、標準パターンREFの
カテゴリ、また特徴ベクトル単位に初期化する信号とし
て制御部241からの初期化信号TC2を受信し、その
出力データを初期化する。この後、積和回路274は、
入力パターンSPATと標準パターンREFが、制御部
241の制御によって変化するにしたがって、その変化
に同期して積和演算を実行する。そして、積和回路27
4は、カテゴリまたは特徴ベクトル単位で、この積和演
算結果を自乗和回路275に出力し、また初期化信号T
C2を受信して初期化され、再び積和演算を行なう。こ
のようにして、積和回路274は、用意された標準パタ
ーンREFの数だけ繰り返す。
【0072】自乗和回路275は、標準パターンREF
のカテゴリまたは特徴ベクトル単位に初期化する信号と
して制御部241からの初期化信号TC5を受信し、そ
の出力データを初期化する。この後、自乗和回路275
は、特徴ベクトル単位に積和演算結果を受信して、その
入力値の自乗和計算を行なう。自乗和計算は制御部24
1からのタイミング信号T5に同期して行なわれ、カテ
ゴリ単位で全ての自乗和計算が終了した時、そのデータ
正規化のためフローティング処理が行なわれる。
【0073】フローティング回路276は、制御部24
1からのカテゴリ毎の初期化信号TC6により初期化さ
れ、自乗和回路275の自乗和計算結果を入力して、制
御部241からのタイミング信号T6に同期してフロー
ティング処理を実行する。
【0074】一方、制御部241からのタイミング信号
TCHは、積和演算の1カテゴリ分の処理が終了した後
につづく文字コード並びに制御データをセーブするため
のレジスタ273にロード信号として供給される。この
レジスタ273の出力は、フローティング回路276に
入力される。また、フローティング回路276の出力
は、ソーティング回路257,258からの読出し信号
OEによって当該類似度計算回路の出力はソーティング
回路257,258に読出される。
【0075】ただし、フローティング回路276へ入力
されるチェイン入力Ciの信号がHレベルにあるとき、
またフローティング処理が終了していることを示すステ
ータス信号BFLOがLレベルにあることが前提にな
る。これは、既にソーティング処理のところで詳述した
通りである。
【0076】以上の記述は複合類似度計算による処理を
基にしており、それを式で表わせば、入力パターンSP
ATをhi、標準パターンREFをφi、この場合の
「i」は次元数とし、文字カテゴリ種をk、特徴ベクト
ル面をjとして、文字カテゴリkの複合類似度Skは数
1のようになる。
【0077】
【数1】
【0078】ただし、理論的な類似度値は、入力パター
ンhiのノルム値によって正準化されたものであるが、
この処理は上記式で求め、ソーティングされた後の少数
の候補についてのみ実行すれば良いので省略してある。
【0079】図14は、数1の自乗和計算処理を行なう
自乗和回路275の具体例を示すものである。数1で述
べた如く、自乗和計算処理は、特徴ベクトルjの単位に
次の積和演算が終了するまでに処理されれば良い。従っ
て、積和演算処理の如く高速に処理する必要がない。
【0080】この自乗和回路275では、シフトレジス
タ301,302,303と加算器304とによってそ
れを実現している。積和回路274の出力、数1でいう
ところの[hiφij]のjの単位で出力された結果を
入力データとして、そのデータ長をmとすれば、ライト
シフトレジスタ301は2mビットの上位mビットにそ
れを入力し、上位レジスタシフトインはLレベルであ
る。また、下mビットはLレベルを入力する。また、加
算制御用のシフトレジスタ302は、レフトシフトレジ
スタであり、その最上位ビットは、ナンドゲート305
を介して2mビットの加算シフトレジスタ303の同期
タイミングに入力されている。
【0081】シフトレジスタ301の2mビットの出力
は、加算器304の一方の入力となり、制御部241か
らのタイミング信号T5によって加算シフトレジスタ3
03の入力となる。タイミング信号T5はmビットの数
だけ出力され、レフトシフトレジスタ302の最上位ビ
ットがHレベルになったものを順次、加算シフトレジス
タ303にセーブして行き、m回のシフト動作によって
入力データの自乗計算が完了する。
【0082】この自乗和計算は、特徴ベクトルの単位に
実行され、jの数だけ自乗和計算が実行される。ここ
で、1回の自乗和計算でシフトレジスタ303がフルビ
ットとならないよう、積和結果のビット数は調整されて
いるものとする。
【0083】図15は、フローティング回路276とそ
の出力制御回路を示すものである。すなわち、図14の
自乗和回路275の出力データを、制御部241からの
タイミング信号TC6によってシフトレジスタ401に
受信する。同時に、4ビットの指数カウンタ402を初
期化する。タイミング信号TC6に後れて発生する16
個の制御タイミング信号T6は、指数カウンタ402と
シフトレジスタ401にクロックパルスとして供給さ
れ、指数カウンタ402にはインクリメント動作、シフ
トレジスタ401にはレフトシフト動作をさせる。
【0084】動作の終了は、シフトレジスタ401の最
上位ビットがHレベル、または指数カウンタ402のキ
ャリーアウトが発生した時であり、これらの信号は、オ
アゲート403によってそれぞれの動作を停止させるべ
く、ナンドゲート404、または指数カウンタ402の
エネーブル入力を閉じる。この動作によって、2mビッ
トのシフトレジスタ401の上位12ビットのデータが
仮数となり、指数カウンタ402の「1」の補数をとっ
たものが類似度出力として内部に蓄えられる。
【0085】一方、出力状態を制御するもの、つまり、
ソーティング処理にデータが格納されたことを知らしむ
る制御として次のようなものがある。それは、1文字入
力の直前に入力される初期化信号INTによって初期化
されているフリップフロップ405を用意し、制御部2
41からのタイミング信号T6、指数カウンタ402の
キャリー出力、そしてフリップフロップ405のQ2出
力の3入力を3入力ナンドゲート406を介してオアゲ
ート407の入力とし、その出力をフリップフロップ4
05のクロック入力とする。つまり、16個目の最後の
クロックによって、フリップフロップ405をセットア
ップするわけである。
【0086】このフリップフロップ405のQ1出力
は、チェイン入力CiがHレベルの時にナンドゲート4
08を開き、トライステートゲート409の制御入力と
なり、ステータス信号BFLOを外部の制御バス410
に出力する。このステータス信号BFLOが出力される
制御バス410は、入力パターン毎に用意された全ての
類似度計算回路に共通の制御バスとして用いられ、ソー
ティング回路257,258に供給される。
【0087】図12に示した初段の類似度計算回路25
1のチェイン入力Ciは、Hレベル固定になっており、
順次チェイン出力Coが次段の類似度計算回路のチェイ
ン入力Ciになって、それぞれ並列化された類似度計算
回路251から類似度計算回路253へ順に読出せるよ
うになっている。
【0088】データの読出しは、ステータス信号BFL
Oをソーティング回路257,258が受信すると、デ
ータ読出し信号OEを出力する。チェイン入力Ciとデ
ータ読出し信号OE、そしてフリップフロップ405の
Q1出力の3入力を3入力ゲート411の入力として、
この3入力ゲート411の出力によりトライステートゲ
ート412を制御する。トライステートゲート412に
よって類似度結果16ビットと文字コードCHの16ビ
ットデータの出力制御が行なわれ、この出力データは外
部データバス413に出力される。
【0089】データ読出し信号OEがLレベルの期間、
データは外部データバス413に出力され、読出し信号
OEの立ち上がりによってオアゲート407を介してフ
リップフロップ405は反転され、出力は閉じられる。
また、同時にチェイン出力CoはHレベルにセットさ
れ、次段の類似度計算回路のデータ読出しに移行する。
【0090】次に、類似度計算回路251〜253,2
54〜256における制御のパイプラインについて図1
6を用いて説明する。図16は制御部241の一部分の
構成を示している。
【0091】すなわち、図示しないホストCPUよりイ
ンターフェイス部240を介して、類似度計算の次元数
Nと特徴ベクトル面数Mのデータを、レジスタ901,
902にデータロードコマンドLOADでロードし、第
1シーケンサ903に入力する。また、第1シーケンサ
903は、基本タイミング信号CPが供給されており、
インターフェイス部240からの初期化信号INTによ
って第1シーケンサ903、第2シーケンサ904が初
期化され、次いで、信号STARTによって基本タイミ
ング信号CPに同期して、初期化信号TC2、タイミン
グ信号T1、タイミング信号T2、タイミング信号TC
Hが図17に示す如くシーケンシャルにタイミング出力
され、図13に示した各回路に供給される。
【0092】第2シーケンサ904の起動は、タイミン
グ信号T2による複合類似度計算次元数を決定するもの
で、その最後の出力が第1シーケンサ903より信号9
05として第2シーケンサ904に入力され、第2シー
ケンサ904が起動し、タイミング信号TC5、タイミ
ングT5が図17のタイミングの如く出力される。
【0093】また、複合類似度の特徴ベクトル面数を決
定するレジスタの値Mによって第1シーケンサ903に
より生成された最終面数の制御フラグ906が入力さ
れ、先にタイミング信号T5によって計算された自乗和
結果をフローティング計算するため、ローディング信号
TC6と16個の基本タイミング信号CPに同期したタ
イミング信号T6の信号が各計算回路に出力され、先に
説明した処理を行なう。
【0094】このように、第1シーケンサ903は積和
演算を、第2シーケンサ904は自乗和演算とフローテ
ィング処理を、パイプライン処理にて実行するよう制御
している。
【0095】なお、図16において、信号SE(サブセ
ットエンド)は、第1シーケンサ903へ入力されるも
ので、第1シーケンサ903の動作終了となる。この信
号SEは、複合類似度の1カテゴリ辞書毎の最後に付け
られた文字コードと一緒に辞書に書込まれている制御ビ
ットである。(図13参照)。
【0096】以上説明したように第3実施例によれば、
1つの入力パターンに対して複数の辞書との間の複合類
似度計算が並列的に動作し、これらをまとめてソーティ
ング処理を可能にする。さらに、入力パターンの並列化
をすることで、辞書と制御の共通化を図ることが出来
る。従って、字種の多い漢字文字の読取りに、または音
声認識におけるスポッティング処理に実用的な速度と極
めてシンプルなハード構成によって処理が可能となる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、回
路規模が小形で、数字、仮名から漢字までの読取り、あ
るいは連続音声の認識などにおいて、極めて高速かつ実
用的な速度で識別処理することのできるパターン識別回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るパターン識別回路の
構成を示すブロック図。
【図2】タイミング制御部から発生するタイミング信号
を示す図。
【図3】フローティング回路の構成を示すブロック図。
【図4】フローティング回路の処理を説明するための
図。
【図5】ソーティング回路の処理の流れを説明するため
のフローチャート。
【図6】ソーティング処理におけるその制御シーケンス
論理回路を示すブロック図。
【図7】ソーティング処理結果としての挿入アドレスコ
ードの出力例を示す図。
【図8】ソーティング処理挿入論理回路を示すブロック
図。
【図9】本発明の第2実施例に係るパターン識別回路の
構成を示すブロック図。
【図10】フローティング回路の構成を示すブロック
図。
【図11】複数の計算回路出力のソーティング入力に対
するチェーン制御回路を説明するブロック図。
【図12】本発明の第3実施例に係るパターン識別回路
の構成を示すブロック図。
【図13】複合類似度計算回路の構成を示すブロック
図。
【図14】自乗和回路の構成を示すブロック図。
【図15】フローティング回路とその出力制御回路の構
成を示すブロック図。
【図16】類似度計算回路おけるパイプライン処理実行
の制御を説明するための図。
【図17】制御部から発生するタイミング信号を示す
図。
【符号の説明】
1…1チップLSI、2,240…インターフェイス
部、3…タイミング制御部、4,6,201…内部ラッ
チ回路、5,242,243…内部メモリ、7…信号切
換回路、8…アドレス生成カウンタ、9,202,27
4…積和回路、10,203,276…フローティング
回路、11,257、258…ソーティング回路、24
1…制御部、251〜253,254〜256…類似度
計算回路、274…積和回路、275…自乗和回路、2
76…フローティング回路、903,904…シーケン
サ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るパター
ン識別回路は、入力パターンとあらかじめ用意された標
準パターンを入力する入力手段と、この入力手段で入力
された入力パターンと標準パターンとの類似度演算を行
なう演算手段と、この演算手段の演算結果について、
力パターンごとにあらかじめ決められた個数の中で類似
度の大きさの順にソーティングするソーティング手段
と、このソーティング手段のソーティング結果を必要に
応じて読出し、外部へ出力する出力手段とを具備し、前
記各手段をワンチップLSIに実装してなることを特徴
としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】第2の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された入力パター
ンと標準パターンとの類似度演算を行なう演算手段と、
この演算手段の演算結果をフローティング処理するフロ
ーティング手段と、このフローティング手段の処理結果
について、入力パターンごとにあらかじめ決められた個
数の中で類似度の大きさの順にソーティングするソーテ
ィング手段と、このソーティング手段のソーティング結
果を必要に応じて読出し、外部へ出力する出力手段とを
具備し、前記各手段をワンチップLSIに実装してなる
ことを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】第3の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された1つの入力
パターンに対して複数の標準パターンとの類似度演算を
並列に行なう演算手段と、この演算手段の演算結果につ
いて、入力パターンごとにあらかじめ決められた個数の
中で類似度の大きさの順にソーティングするソーティン
グ手段と、このソーティング手段のソーティング結果を
必要に応じて読出し、外部へ出力する出力手段とを具備
し、前記各手段をワンチップLSIに実装してなること
を特徴としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】第4の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された複数の入力
パターンと複数の標準パターンを入力として、それぞれ
の複数個数の積の分の類似度演算を並列に行なう演算手
段と、この演算手段の演算結果について、入力パターン
ごとにあらかじめ決められた個数の中で類似度の大きさ
の順にソーティングするソーティング手段と、このソー
ティング手段の入力パターン毎のソーティング結果を必
要に応じて読出し、外部へ出力する出力手段とを具備
し、前記各手段をワンチップLSIに実装してなること
を特徴としている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】第5の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンとあらかじめ用意された標準パターンを入力
する入力手段と、この入力手段で入力された入力パター
ンと標準パターンとの積和演算を行なう積和演算手段
と、この積和演算手段の演算結果を入力として、予め用
意された特徴ベクトル毎に自乗和演算を行う自乗和演算
手段と、この自乗和演算手段の演算結果をフローティン
グ処理するフローティング手段と、このフローティング
手段の処理結果について、入力パターンごとにあらかじ
め決められた個数の中で類似度の大きさの順にソーティ
ングするソーティング手段と、このソーティング手段の
ソーティング結果を必要に応じて読出し、外部へ出力す
る出力手段とを具備し、前記各手段をワンチップLSI
に実装してなることを特徴としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】第1の発明に係るパターン識別回路は、入力パ
ターンと標準パターンとの間で類似度演算を行ない、そ
の演算結果について入力パターンごとにあらかじめ決め
られた個数の中で類似度の大きさの順にソーティング
し、そのソーティング結果を必要に応じて読出し、外部
へ出力可能とし、これらの機能をワンチップLSIに実
装する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】第2の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンと標準パターンとの間で類似度演算を行な
い、その演算結果をフローティング処理し、その処理結
果について入力パターンごとにあらかじめ決められた個
数の中で類似度の大きさの順にソーティングし、そのソ
ーティング結果を必要に応じて読出し、外部へ出力可能
とし、これらの機能をワンチップLSIに実装する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】第3の発明に係るパターン識別回路は、1
つの入力パターンについて複数の標準パターンとの間で
類似度演算を並列して行ない、その演算結果について
力パターンごとにあらかじめ決められた個数の中で類似
度の大きさの順にソーティングし、そのソーティング結
果を必要に応じて読出し、外部へ出力可能とし、これら
の機能をワンチップLSIに実装する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】第4の発明に係るパターン識別回路は、複
数の入力パターンと複数の標準パターンをそれぞれ並列
化し、類似度演算を入力パターンの並列度と標準パター
ンの並列度の積の分だけ並列して行ない、その演算結果
について入力パターンごとにあらかじめ決められた個数
の中で類似度の大きさの順にソーティングし、その入力
パターン毎のソーティング結果を必要に応じて読出し、
外部へ出力可能とし、これらの機能をワンチップLSI
に実装する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】第5の発明に係るパターン識別回路は、入
力パターンと標準パターンとの間で積和演算を行ない、
その演算結果を入力として予め用意された特徴ベクトル
毎に自乗和演算を行ない、その自乗和演算結果をフロー
ティング処理し、その処理結果について入力パターン
とにあらかじめ決められた個数の中で類似度の大きさの
順にソーティングし、そのソーティング結果を必要に応
じて読出し、外部ヘ出力可能とし、これらの機能をワン
チップLSIに実装する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図1は、第1実施例に係るパターン識別回
路の構成を概略的に示すもので、このパターン識別回路
は1チップLSIに実装されている。すなわち、1チッ
プLSI1は、図示しないホストCPUに接続されるイ
ンターフェイス部2と、類似度計算の次元数などの規定
動作の制御を行なうタイミング制御部3と、図示しない
外部記憶回路からの標準パターンをセーブする内部ラッ
チ回路4と、インターフェイス部2を介して入力される
入力パターンを記憶する内部メモリ5と、内部メモリ5
の出力をセーブする内部ラッチ回路6と、インターフェ
イス部2およびタイミング制御部3からの信号の切換え
を行なう信号切換回路7と、内部メモリ5のアドレスを
生成するアドレス生成カウンタ8と、内部ラッチ回路4
にセーブされた標準パターンおよび内部ラッチ回路6に
セーブされた入力パターンが入力され、両パターンの間
で積和演算を行なう積和回路9と、積和回路9の積和演
算結果にフローティング処理を行なうフローティング回
路10と、フローティング回路10の処理結果につい
て、入力パターンごとにあらかじめ決められた個数の中
で類似度の大きさの順にソーティングするソーティング
回路11とで構成されている。次に、このような構成に
おいて動作を説明する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】すなわち、1チップLSI1は、図示しな
いホストCPUとのインターフェイスを図る標準的なデ
ータ、アドレス、制御線をもつインターフェイス部24
0と、類似度計算の次元数などの規定動作の制御を行な
う制御部241と、インターフェイス部240を介して
入力される入力パターンを記憶する内部メモリ242,
243と、類似度の計算を行なう複数(n個)の類似度
計算回路251〜253と、同じく類似度の計算を行な
う複数の類似度計算回路254〜256と、これら類似
度計算回路251〜253,254〜256の処理結果
について、入力パターンごとにあらかじめ決められた個
数の中で類似度の大きさの順にソーティングするソーテ
ィング回路257,258とで構成されている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力パターンとあらかじめ用意された標
    準パターンを入力する入力手段と、 この入力手段で入力された入力パターンと標準パターン
    との類似度演算を行なう演算手段と、 この演算手段の演算結果について、標準パターンのカテ
    ゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で類似度の大
    きさの順にソーティングするソーティング手段と、 このソーティング手段のソーティング結果を必要に応じ
    て読出し、外部へ出力する出力手段とを具備し、 前記各手段をワンチップLSIに実装してなることを特
    徴とするパターン識別回路。
  2. 【請求項2】 入力パターンとあらかじめ用意された標
    準パターンを入力する入力手段と、 この入力手段で入力された入力パターンと標準パターン
    との類似度演算を行なう演算手段と、 この演算手段の演算結果をフローティング処理するフロ
    ーティング手段と、 このフローティング手段の処理結果について、標準パタ
    ーンのカテゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で
    類似度の大きさの順にソーティングするソーティング手
    段と、 このソーティング手段のソーティング結果を必要に応じ
    て読出し、外部へ出力する出力手段とを具備し、 前記各手段をワンチップLSIに実装してなることを特
    徴とするパターン識別回路。
  3. 【請求項3】 入力パターンとあらかじめ用意された標
    準パターンを入力する入力手段と、 この入力手段で入力された1つの入力パターンに対して
    複数の標準パターンとの類似度演算を並列に行なう演算
    手段と、 この演算手段の演算結果について、標準パターンのカテ
    ゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で類似度の大
    きさの順にソーティングするソーティング手段と、 このソーティング手段のソーティング結果を必要に応じ
    て読出し、外部へ出力する出力手段とを具備し、 前記各手段をワンチップLSIに実装してなることを特
    徴とするパターン識別回路。
  4. 【請求項4】 入力パターンとあらかじめ用意された標
    準パターンを入力する入力手段と、 この入力手段で入力された複数の入力パターンと複数の
    標準パターンを入力として、それぞれの複数個数の積の
    分の類似度演算を並列に行なう演算手段と、 この演算手段の演算結果について、標準パターンのカテ
    ゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で類似度の大
    きさの順にソーティングするソーティング手段と、 このソーティング手段の入力パターン毎のソーティング
    結果を必要に応じて読出し、外部へ出力する出力手段と
    を具備し、 前記各手段をワンチップLSIに実装してなることを特
    徴とするパターン識別回路。
  5. 【請求項5】 入力パターンとあらかじめ用意された標
    準パターンを入力する入力手段と、 この入力手段で入力された入力パターンと標準パターン
    との積和演算を行なう積和演算手段と、 この積和演算手段の演算結果を入力として、予め用意さ
    れた特徴ベクトル毎に自乗和演算を行う自乗和演算手段
    と、 この自乗和演算手段の演算結果をフローティング処理す
    るフローティング手段と、 このフローティング手段の処理結果について、標準パタ
    ーンのカテゴリごとにあらかじめ決められた個数の中で
    類似度の大きさの順にソーティングするソーティング手
    段と、 このソーティング手段のソーティング結果を必要に応じ
    て読出し、外部へ出力する出力手段とを具備し、 前記各手段をワンチップLSIに実装してなることを特
    徴とするパターン識別回路。
JP3333420A 1991-02-28 1991-12-17 パターン識別回路 Pending JPH0535923A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9203669A GB2253296B (en) 1991-02-28 1992-02-19 Pattern recognition apparatus
US07/841,326 US5392366A (en) 1991-02-28 1992-02-25 Pattern recognition apparatus
DE4206112A DE4206112C2 (de) 1991-02-28 1992-02-27 Mustererkennungsvorrichtung zum Erkennen eines Eingangsmusters anhand mehrerer Referenzmuster

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-34721 1991-02-28
JP3472191 1991-02-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0535923A true JPH0535923A (ja) 1993-02-12

Family

ID=12422194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3333420A Pending JPH0535923A (ja) 1991-02-28 1991-12-17 パターン識別回路

Country Status (1)

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JP (1) JPH0535923A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086202A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kddi Corp 音声認識における音響尤度並列計算装置及びそのプログラム
US8145011B2 (en) 2005-12-12 2012-03-27 Qinetiq Limited Correlation apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8145011B2 (en) 2005-12-12 2012-03-27 Qinetiq Limited Correlation apparatus
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