JPH0534848U - 樹木の根元保護盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 街路樹等の樹木の根元保護盤上に霜や雪が降
ったり、保護盤上の雪や露等が凍結した場合に、歩行者
が誤って保護盤上を歩いても滑らないようにする。 【構成】 透孔２を有する保護盤１の上面３に、突起４
および突条のいずれか、または、双方を多数散在して突
設する。表面に凹部を設け、その凹部の底部に透孔を設
け、凹部に透水性材料を充填する保護盤においては、上
記凹部の底に、先端が保護盤の上面よりも突出する突起
および突条のいずれか、または、双方を突設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は街路樹等の樹木の根元保護盤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、樹木の根元が歩行者によって踏み固められないように、主として鋳 物で、多数の透孔を設けた盤で樹木の根元を覆っている。そして、それらの保護 盤は透孔の部分を除いた表面は同一平面を形成している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

冬期には保護盤上に霜が降りたり、夜半に雨が降ると明け方に凍結し、また、 雪が降ったりすると、歩行者が不注意に盤上を歩き滑って怪我をするおそれがあ る。最近保護盤の透孔を細くしたり、小円形にすることが好まれるので、このよ うな保護盤では、上記の場合に滑るおそれが大きくなる。この考案は、上記のよ うな場合に滑るのを防止することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

透孔を有する保護盤の表面に、突起および突条のいずれか、または、双方を 多数散在して突設する。

【０００５】 保護盤の表面に設けた凹部の底部に透孔を設け、かつ、その底部に先端が保 護盤の上面よりも突出する突起および突条のいずれか、または双方を突設し、前 記凹部に透水性材料を充填する。

【０００６】

【実施例】

図１および図２に示す実施例は、保護盤１には多数の透孔２が設けられており 、透孔２のない上面３は平面を形成している。４は上面３の多数の箇所に設けら れた突起であり、図１において黒く表示している。突起４は半球状、柱状または 頭截円錐状等いずれの形状でもよい。突起４は規則的、不規則的を問わず、上面 ３の全般にわたり散在するものとする。

【０００７】 図３に示す実施例は、保護盤１の上面３に突条５を多数設けたものである。図 ３において突条５は透孔２と交互に設けられているが、これに限定するものでは なく、規則的または不規則的に上面３の前面にわたり散在させるものとする。

【０００８】 図示していないが、保護盤１の上面３に突起４と突条５とを多数散在させても よい。

【０００９】 図４に示す実施例は、保護盤６の上面の凹部７に透水性材料８を充填したもの で、９は透孔である。１０は凹部７の底に突設した突起であって、その先端は透 水性材料８の表面および保護盤６の表面の水準より突出している。１１は保護盤 ６の表面に突出させた突起である。突起１０は凹部７に複数設けてもよい。突起 １０および１１のいずれかまたは双方の代わりに突条を設けてもよい。

【００１０】

【作用および効果】

突起または突条が、保護盤上面に散在して設けられているので、保護盤上に霜 が降りたり雪が薄く積もったり、薄い氷が張っても、滑り止めとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】保護盤の要部平面図である。突起を黒く塗りつ
ぶして表示した。

【図２】図１における保護盤のＡ−Ａ断面図である。

【図３】保護盤の要部平面図である。突条を黒く塗りつ
ぶして表示した。

【図４】透水性材料を用いた保護盤の要部断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 保護盤 ２ 透孔 ３ 上面 ４ 突起 ５ 突条 ６ 保護盤 ７ 凹部 ８ 透水性材料 ９ 透孔 １０ 突起 １１ 突起

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透孔を有する保護盤の表面に、突起およ
   び突条のいずれか、または、双方を多数散在して突設し
   てなる樹木の根元保護盤。
2. 【請求項２】 保護盤の表面に設けた凹部の底部に透孔
   を設け、かつ、その底部に先端が保護盤の上面よりも突
   出する突起および突条のいずれか、または、双方を突設
   し、前記凹部に透水性材料を充填してなる樹木の根元保
   護盤。