JPH05347752A - ビデオ信号処理装置 - Google Patents

ビデオ信号処理装置

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JPH05347752A
JPH05347752A JP5009174A JP917493A JPH05347752A JP H05347752 A JPH05347752 A JP H05347752A JP 5009174 A JP5009174 A JP 5009174A JP 917493 A JP917493 A JP 917493A JP H05347752 A JPH05347752 A JP H05347752A
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video
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JP5009174A
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Carl William Walters
カール・ウィリアム・ウォルターズ
Stephen M Keating
スティーブン・マーク・キーティング
Nicholas I Saunders
ニコラス・イアン・サーンダース
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Sony Broadcast and Communications Ltd
Original Assignee
Sony Broadcast and Communications Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0135Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving interpolation processes
    • H04N7/014Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving interpolation processes involving the use of motion vectors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/144Movement detection
    • H04N5/145Movement estimation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオ信号処理装置に要求される処理能力を
軽減する。 【構成】 入力ビデオ信号の時間的に隣接する入力映像
の対応する対から、出力ビデオ信号の出力映像を補間す
るビデオ信号処理装置において、補間に用いるために、
その全部ではないが幾つかが出力映像に対応する時間的
に隣接する入力映像の対から動きベクトルの組を発生す
る動きベクトル処理手段45と、出力映像の補間に用い
るための1組の動きベクトルを選択する手段28と、選
択された動きベクトルを用いて時間的に隣接する入力映
像の対応対から出力映像を補間する動き補正補間器38
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動き補正ビデオ信号処
理の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動き補正ビデオ信号処理は、テレビジョ
ン標準(規格)変換、フィルム規格変換又はビデオ・フ
ィルム変換のようなビデオ信号処理機器に用いられてい
る。以前に提案された動き補正ビデオ信号処理装置の一
例が、英国特許出願公開第GB−A−2 231 74
9号に記載されている。それは、デジタルビデオ信号の
時間的に隣接する映像(フィールド又はフレーム)の対
を、これに対応する動き(運動)ベクトルの組(セッ
ト)を発生するように処理するものである。その処理
は、映像の別個の部分から成るブロックについて行わ
れ、各動きベクトルは、それぞれのブロックの内容の映
像間運動を表す。
【0003】動きベクトルの各組はそれから、各ブロッ
クに対する動きベクトルの組の更に小さい組(サブセッ
ト)を導出する動きベクトル減数器に供給され、サブセ
ットはそれから動きベクトル選択器に送られ、該選択器
は、映像の各ブロックにおける各画素(ピクセル)に動
きベクトルのサブセット内の1つを割当てる。各ピクセ
ルに対して選択された動きベクトルは動き補正補間器に
供給され、該補間器は、入力映像間の動きを考慮して入
力映像から出力映像を補間する。
【0004】上述のような動き補正ビデオ信号処理は、
入力映像の各対に対する動きベクトル群を発生し処理す
るのに極めて多数の計算を行う必要があり、そのため強
力で複雑な処理装置を必要とする。これは、特に入力ビ
デオ信号を処理して実時間で出力ビデオ信号を作成する
場合に当てはまる。その場合は、各出力映像に対し使用
可能な時間(例えば出力フィールド期間)に動きベクト
ルの各組を発生するために、多数の同一装置の組を並列
動作させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ビデ
オ信号処理装置に要求される処理能力を軽減することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、出力
ビデオ信号の出力映像を、入力ビデオ信号の時間的に隣
接した入力映像の対応する対から補間するビデオ信号処
理装置において、(I)補間に用いるために、その全部
ではないが一部が出力映像に対応する上記の時間的に隣
接した入力映像の対から、動きベクトルの組を発生する
動きベクトル処理手段と、(II)現在の出力映像の補間
に用いるための1組の動きベクトルを選択する選択手段
と、(III )上記現在の出力映像を、上記の選択した動
きベクトルの組を用いて、時間的に隣接した入力映像の
対応する対から補間する動き補正補間器とを設けた。
【0007】上述のように、動き補正ビデオ信号処理
は、ビデオ信号処理装置に大きな処理能力を要求する。
本発明は、ビデオ信号処理装置において、出力映像に対
応する入力映像の対の一部のみに対する動きベクトルを
発生することにより、これらの要求を軽減できることを
見出した。具体的にいえば、出力ビデオ信号を実時間で
作成する動作をする装置において、動きベクトルの発生
に使用できる時間を増やすことができる。これは、動き
ベクトルの各組の並列処理に対する要求を除去ないし軽
減でき、ひいては装置の複雑さ、それに対応するコスト
や大きさを低減する。
【0008】動きベクトル処理装置は、出力映像の一部
に対応する時間的に隣接した入力映像の対から、また出
力映像に対応しない入力映像の対の一部又は全部から
も、動きベクトルの組を発生することができるが、本発
明の好適な実施例における動きベクトル処理装置は、出
力映像の成分組(サブセット)に対応する時間的に隣接
した入力映像の対からのみ、動きベクトルの組を発生す
る動作をする。この成分組は、出力映像の1つおきのも
のより成るのがよい。
【0009】1つの好適実施例では、上記成分組内の出
力映像に対し、選択手段が、該出力映像に対応する入力
映像の対から発生される動きベクトルの組を選択する動
作をする。そして、上記成分組内にない出力映像に対
し、選択手段は、該出力映像と時間的に隣接する他の出
力映像に対応した入力映像の対から発生される動きベク
トルの組を選択する動作をする。
【0010】選択手段は、上記成分組内にない出力映像
に対し、該出力映像に時間的に先行する出力映像のよう
な、所定の出力映像に対応する1対の入力映像から発生
される1組の動きベクトルを選択する動作をすることも
でき、或いは、該出力映像の時間位置に最も近く時間的
に隣接する1対の入力映像から発生される1組の動きベ
クトルを選択する動作をすることもできる。
【0011】好適な実施例では、選択手段は、それぞれ
の入力映像の時間(的)位置を表すインデックス番号を
各入力映像に割当てる手段と、各出力映像の時間位置を
表すインデックス番号を算出する手段と、出力映像の補
間に使用するために、該出力映像のインデックス番号に
最も近いインデックス番号をもつ1対の入力映像から発
生される1組の動きベクトルを選択する手段とを有す
る。
【0012】選択手段はまた、上記成分組内にない出力
映像の補間に使用するために、動きベクトルの組を選択
的に遅延させる切替え可能な遅延器を有し、それにより
動きベクトルの現在組と動きベクトルの前の組とから選
択をするものがよい。
【0013】本発明は、種々の機器に用いて好適である
が、1つの例として、入力ビデオ信号が複数のビデオフ
レームより成るものを挙げることができる。その装置に
はインタレース(飛越し)ビデオ信号が供給されるの
で、インタレース・ビデオ信号を受信する手段と、イン
タレース・ビデオ信号において時間的に隣接するビデオ
フィールドの対を、入力ビデオ信号のそれぞれのビデオ
フレームに変換するプログレッシブ(順次又は連続的)
走査変換器とを使用するのがよい。
【0014】他の好適実施例では、装置は、インタレー
ス・ビデオ信号を受信する手段と、インタレース・ビデ
オ信号内の時間的に隣接するビデオフィールドの対を入
力ビデオ信号のそれぞれのビデオフレームに変換するプ
ログレッシブ走査変換器とを有し、動きベクトル処理手
段が、インタレース・ビデオ信号のただ1つのフレーム
から発する、時間的に隣接した入力映像の対からのみ動
きベクトルの組を発生する動作をする。
【0015】更に他の好適実施例では、装置は、インタ
レース・ビデオ信号を受信する手段と、インタレース・
ビデオ信号内の時間的に隣接するビデオフィールドの対
を入力ビデオ信号のそれぞれのビデオフレームに変換す
るプログレッシブ走査変換器とを有し、動きベクトル処
理手段が、インタレース・ビデオ信号の2つの隣接フレ
ームから発する、時間的に隣接した入力映像の対からの
み動きベクトルの組を発生する動作をする。
【0016】その出力ビデオ信号は、フィールド又はフ
レームを基礎にしたものである。好適な例では、出力ビ
デオ信号は複数のインタレース・ビデオフィールドより
成る。
【0017】上述のように、ただ1組の動きベクトルを
用いて2以上の出力映像を補間する装置では、入力ビデ
オ信号におけるシーン(場面)の変化や他の動的ビデオ
効果の影響を特に受けやすい。シーンの変化は、動きベ
クトル発生器に対し迅速で不規則な映像の動きとして現
れ、疑似的でもしかすると大きな動きベクトルの発生に
つながる。これはとりもなおさず、その組の動きベクト
ルを用いる補間が悪く、上記2以上の出力映像が歪む原
因となる。シーン変化の可能性を検出し適切な処置を取
るためには、ビデオ信号処理装置に、動きベクトルの各
組に対し所定のテストを行って、動きベクトルの該組か
ら発生した時間的に隣接する入力映像の対間の相関度を
示すテスト結果を得、動きベクトルの連続する組に対し
て得られるテスト結果における、少なくとも所定の大き
さの変化を検出して、入力ビデオ信号におけるシーン変
化の可能性を指示するためのアナライザ(解析器)を設
けるのがよい。これは、動き補正補間器が、シーン変化
の可能性が指示されないときは、動きベクトルの選択さ
れた組を用いて、時間的に隣接した入力映像の対応する
対から出力映像を補間し、シーン変化の可能性が指示さ
れると、対応する入力映像の対の一方を映像内処理して
出力映像を発生する動作をする場合に、極めて有用であ
る。
【0018】この実施例では、動きベクトルの組自体か
ら、動きベクトルの各組に対して所定のテストを行って
テスト結果における突然の変化をチェックすることによ
り、シーン変化の可能性を検出する。シーン変化の可能
性が検出されると、1つの入力映像のみに依存して出力
映像を作り、2つの異なるシーンからの入力映像部分を
含む出力映像が作られるのを防ぐ。このビデオ信号処理
装置は、シーン変化の時間的位置を予め指示する情報
(例えば編集リスト)が何もない生(なま)のビデオ信
号を実時間で処理することができる。
【0019】シーン変化の可能性の検出は、1対の入力
映像間の相関度を示すテスト結果における変化を検出す
ることによる。この技法によって検出できないシーン変
化が起きた場合、該シーン変化の前後の映像に偶然に互
いに大ざっぱな相関があるということになり、このシー
ン変化が補間器の動作に有害な影響を与えるとは思われ
ない。すなわち、シーン変化が検出されなかったとして
も、問題にはならない。同様に、入力ビデオ信号がシー
ン変化を含まず、連続する動きベクトルの組について得
たテスト結果に突然変化があったにすぎない場合、アナ
ライザはシーン変化の可能性ありと指示することにな
る。しかし、このような出来事は、補間器の動作に有害
な影響を与えると考えられず、適切な動作(該出力映像
のフレーム内発生への変更)が行われるので、この「間
違った陽性の」検出は不都合ではない。
【0020】時間的に隣接する2つの入力映像の間に、
1組の動きベクトルも1つの出力映像も算定されないよ
うなシーン変化が起きた場合、そのシーン変化はアナラ
イザによって検出されないことになる。しかし、そのシ
ーン変化は補間器の動作に少しも影響しないので、検出
されなくても問題はない。
【0021】2以上の出力映像を、ただ1組の動きベク
トルを用いて入力映像の対応する対から補間しようとす
る場合、シーン変化の可能性が指示され且つ選択された
動きベクトルの組が補間しようとする出力映像に対応す
る入力映像の対から発生された組でないとき、選択手段
が、該出力映像の補間に用いるために動きベクトルの異
なる組を選択する動作をすれば、シーン変化の検出の結
果、これら2以上の出力映像をすべてフレーム内処理で
発生する必要はない。
【0022】入力ビデオ信号におけるシーン変化の可能
性の検出にアナライザを用いる場合、動き補正補間器に
次の手段を設けるのがよい。補間しようとする出力映像
の、時間的に隣接する入力映像の対応対の時間的位置に
対する時間的位置を示す制御信号を受信する手段、制御
信号に応答し、シーン変化の可能性が指示されないと
き、出力映像の時間的位置に応じて出力映像の補間に用
いようとする入力映像の対応対の相対比率を設定する手
段、シーン変化の可能性が指示されたとき、出力映像が
入力映像の対の選択された一方の内容に依存するよう
に、出力映像の補間に用いようとする入力映像の対応対
の相対比率を設定する手段、上記の相対比率に従って入
力映像の対応対を組合せることにより、出力映像を発生
する補間手段。
【0023】入力映像の選択すべき一方を予め決めるこ
とはできるが、入力映像の対の選択すべき一方は、出力
映像と時間的に最も近い入力映像であるのがよい。シー
ン変化時に発生される動きベクトルの組は意味がないの
で、動き補正補間器に、シーン変化の可能性が指示され
たとき、補間に用いるべき動きベクトルの組をゼロ動き
ベクトルの組に設定する手段を設けるのがよい。
【0024】改変された補間器を用いる代わりに、出力
映像を補間しようとする入力映像の対応する対の少なく
とも一方を記憶する映像メモリと、シーン変化の可能性
を指示するアナライザに応答し、記憶された入力映像の
少なくとも一部分に等しく出力映像を設定する手段とを
用いてもよい。
【0025】好適な実施例では、動きベクトル発生器
が、動きベクトルの組内の各ベクトルに対し所定の確認
テストを行う手段を具え、アナライザが、動きベクトル
の組の中で該テストに合格した動きベクトルの比率によ
って決まるテスト結果を発生する手段を具える。
【0026】他の好適な実施例では、動きベクトル発生
器が、1組の動きベクトルの中で所定数の最もよく発生
する動きベクトルを検出する手段を具え、アナライザ
は、最もよく発生する動きベクトルの所定数が発生する
頻度の和によって決まるテスト結果を発生する手段を具
える。上述の2つのアナライザを1つの装置に使用し、
それぞれの出力を論理的に組合せてもよい。本発明は、
例えばテレビジョン標準変換装置に用いることができ
る。
【0027】本発明は、別の面からみて、出力ビデオ信
号の出力映像を入力ビデオ信号の時間的に隣接した入力
映像の対応する対から補間する方法を提供し、その方法
は、(I)補間に用いるために、時間的に隣接する入力
映像の対の全部ではないが一部が出力映像に対応する、
時間的に隣接した入力映像の対から動きベクトルの組を
発生すること、(II)現在の出力映像の補間に用いるた
めに1組の動きベクトルを選択すること、(III )上記
の選択した動きベクトルの組を用いて、時間的に隣接し
た入力映像の対応する対から上記現在の出力映像を補間
することの各ステップを含むものである。
【0028】
【実施例】以下、図面により本発明を具体的に説明す
る。図1は、前に提案された動き補正テレビジョン標準
(規格)変換装置を示すブロック図である。図示の装置
は、フレーム当たり1125ライン及び毎秒60フィー
ルドの入力インタレース高品位ビデオ信号(HDVS)
8を、フレーム当たり625ライン及び毎秒50フィー
ルドの出力インタレース・ビデオ信号40に変換するも
のである。入力ビデオ信号8はまずプログレッシブ走査
変換器10に供給され、そこで、入力ビデオフィールド
が入力ビデオフィールドと同じレート(60Hz)でビ
デオフレームに変換される。これらのフレームはそれか
らダウン変換器12に供給され、そこで、各フレームに
おけるライン数が出力ビデオ信号40のフレームにおけ
るライン数である625に減らされる。このダウン変換
された入力フレームはそれからタイムベース変換器14
に送られる。タイムベース変換器14はまた、入力ビデ
オ信号8のフィールド周波数にロックされた60Hzク
ロック信号32と、出力ビデオ信号40の所要フィール
ド周波数にロックされた50Hzクロック信号34とを
受信し、出力ビデオ信号の各フィールドの時間位置を決
定し、出力ビデオ信号の該フィールドの補間に用いるべ
き、入力ビデオ信号8のダウン変換された2つのフレー
ムを選択する。タイムベース変換器14によって選択さ
れた2つのダウン変換された入力フレームは、制御情報
を運ぶタイムベース変換器の第3の出力18と共に、そ
れぞれの出力16に供給される。
【0029】タイムベース変換器14によって選択され
た2つのダウン変換された入力フレームに対応するビデ
オ信号は、動き処理装置20に入力される。動き処理装
置20は、2つのほぼ同一の処理部より成る。すなわ
ち、偶数出力フィールドに対するものと、奇数出力フィ
ールドに対するものとである。上記の2つのダウン変換
された入力フレームは、50Hzクロック信号34から
導出される信号(図示せず)で制御されるスイッチ21
によって、適宜偶数フィールド又は奇数フィールド処理
部に送られる。
【0030】動き処理装置20の適切な処理部(奇数又
は偶数)において、上記ダウン変換された入力フレーム
はまず直接ブロック突合せ器22に供給される。この突
合せ器22は、上記2フレームのブロック間の空間相関
度を表す相関面を算定する。これらの相関面は動きベク
トル推定器24に送られ、そこで相関面を処理して1組
の動きベクトルが発生され、これらは更に動きベクトル
減数器26に供給される。動きベクトル推定器24はま
た、発生された各動きベクトルに対して確認テストを行
い、その動きベクトルが一般的雑音レベルをかなり越え
ているかどうかを確かめ、確認テストの結果を示す確認
フラグ(標識)を各動きベクトルに付ける。確認テスト
自体は「しきい値テスト」及び「リング・テスト」より
成り、これらについては、図1に示す装置の他の特徴と
共に、英国特許出願公開第GB−A−2 231 74
9号に詳細に記載されている。
【0031】動きベクトル減数器26は、動きベクトル
を動きベクトル選択器28に供給する前に、各ブロック
における各ピクセルに対して考えられる動きベクトルの
選択範囲を減らす動作を行う。動きベクトル減数器26
は、その機能の一部として、動きベクトルを得るために
用いた入力映像のブロックの位置に関係なく、「良い」
動きベクトル(すなわち、確認テストに合格した動きベ
クトル)の発生頻度を計数する。良い動きベクトルをそ
れから、頻度が減少する順に格付けする。良い動きベク
トルのうち、互いにかなり異なる3つの最もよく生じる
ものを「大域的」動きベクトルとして分類する。確認テ
ストに合格した3つの動きベクトルを各ブロックに対し
て選択し、これらを更に処理するために、ゼロ動きベク
トルと共に動きベクトル選択器28に供給する。これら
3つの選択される動きベクトルは、そのブロックから発
生された動きベクトル、その周囲のブロックから発生さ
れた動きベクトル及び最後に大域的動きベクトルから、
所定の優先順に選択する。
【0032】動きベクトル選択器28はまた、タイムベ
ース変換器14によって選択され動きベクトルの算出に
使用された2つのダウン変換された入力フレーム(シス
テム遅延補償器30により適正に遅延される)を入力と
して受け、出力フィールドのピクセル当たり1つの動き
ベクトルを含む出力を供給する。この動きベクトルは、
動きベクトル減数器26から供給される当該ブロックに
対する4つの動きベクトルから選択される。動きベクト
ル選択器28による動きベクトルの異常な選択は、動き
ベクトルあと処理器36によって除かれる。そこで処理
された動きベクトルは、補間器38に供給されこれを制
御する。補間器38はまた、上記ダウン変換された入力
フレームの奇数又は偶数の適正な対を、同じくシステム
遅延補償器30によって適当に遅延して受入れる。補間
器38は、上記の動きベクトルを用い、タイムベース変
換器14が選択した2つのダウン変換された入力フレー
ムからの出力フィールドを、該2フレーム間の映像の動
きを考慮に入れて補間する。2つのダウン変換された入
力フレームは、出力フィールドの該2フレームに対する
時間位置によって決まる相対比率で、より近い入力映像
をより大きい比率で使用するように組合される。補間器
38の出力40は、フレーム当たり625ラインで毎秒
50フィールドのインタレース(飛越し)ビデオ信号で
ある。
【0033】図2は、図1の装置の動作を示す説明図で
ある。同図は、入力ビデオ信号8の時間的に隣接するダ
ウン変換されたフレームの対がタイムベース変換器14
によって選択され、出力ビデオ信号40の対応する奇数
又は偶数のフィールドの補間に使用される過程を示すも
のである。図2の上の列は、入力ビデオ信号8のダウン
変換されたフレームを表す。前述のように、入力ビデオ
信号は60Hzのフィールドレートを有し、プログレッ
シブ走査変換器10の出力は、入力ビデオ信号のフィー
ルド周波数と等しい周波数の一連のビデオフレームであ
る。図2を分かり易くし、各出力フィールドの補間に用
いるダウン変換された入力フレームを識別できるように
するため、ダウン変換された入力フレームの各々に、対
応する入力フィールドに関する番号を付けて示した。例
えば、ダウン変換された入力フレーム42に5+の番号
が付けてあるが、これは、それが入力ビデオ信号8(プ
ログレッシブ走査変換前)の5番目のフレームの奇数フ
ィールドから発していることを示す。同様に、もう1つ
のダウン変換された入力フレーム43に付した番号8
は、それが入力ビデオ信号の8番目のフレームの偶数フ
ィールドから発していることを示す。
【0034】出力ビデオ信号は50Hzのフィールド周
波数を有するもので、出力ビデオ信号における隣接フィ
ールドの時間間隔は、入力ビデオ信号における隣接する
入力フレームの時間間隔よりも大きくなる。タイムベー
ス変換器14は、出力フィールドの時間位置に最も近い
2つのダウン変換された入力フレームを選択する動作を
し、これがその出力フィールドの補間に使用される。例
えば、(偶数)出力フィールド44は、その出力フィー
ルドと時間的に最も近い2つのダウン変換された入力フ
レーム(番号5及び5+の付いたもの)から、同じ2フ
レーム(すなわち、番号5及び5+の付いたもの)間の
映像運動を表す動きベクトルを用いて補間される。
【0035】図3は、本発明の第1実施例を用いたテレ
ビジョン標準変換装置を示すブロック図である。本装置
は、図1に示したものと類似するが、改変された動き
(ベクトル)処理装置45を具える点が異なる。
【0036】図3の動き処理装置45は、ただ1つの直
接ブロック突合せ器22、ただ1つの動きベクトル推定
器24、ただ1つの動きベクトル減数器26より成る。
直接ブロック突合せ器22は、偶数出力フィールドの補
間のためにタイムベース変換器14が選択した、ダウン
変換(された)入力フレームの対のみを受信する。直接
ブロック突合せ器22、動きベクトル推定器24及び動
きベクトル減数器26は、タイムベース変換器が選択し
た2つの(偶数)ダウン変換入力フレームから1組の動
きベクトルを発生し、該動きベクトルを奇数フィールド
動きベクトル選択器及び偶数フィールド動きベクトル選
択器に供給する。
【0037】偶数フィールド動きベクトル選択器はま
た、偶数フィールドを補間すべきダウン変換入力フレー
ム対を、システム遅延補償器30により適正に遅延した
ものを受入れ、偶数フィールド動きベクトルあと処理器
と協動して、偶数出力フィールドを、該フィールドに対
しタイムベース変換器が選択した2つのダウン変換入力
フレームから補間するために補間器が使用する、ピクセ
ル当たり1つの動きベクトルを供給する。
【0038】奇数フィールド動きベクトル選択器は、偶
数フィールドのダウン変換入力フレーム対から発生され
た動きベクトルの組と共に、奇数フィールドを補間すべ
きダウン変換入力フレーム対を、システム遅延補償器3
0により適正に遅延したものを受入れる。そして、奇数
フィールド動きベクトルあと処理器と協動して、奇数出
力フィールドを、該フィールドに対しタイムベース変換
器が選択した2つのダウン変換入力フレームから補間す
るために補間器が使用する、ピクセル当たり1つの動き
ベクトルを供給する。本実施例は、ただ1組の動きベク
トルを用いて補間される2つの出力フィールド(偶数と
奇数)のうち、奇数出力フィールドが偶数出力フィール
ドに従うように構成したものである。
【0039】隣接する偶数及び奇数出力フィールドに対
して同一の動きベクトルの組を使用することにより、直
接ブロック突合せ器22、動きベクトル推定器24及び
動きベクトル減数器26のそれぞれ1個分だけ装置の大
きさを減らすことができた。
【0040】図4は、先行する偶数出力フィールドから
発生された動きベクトルの組を用いて奇数出力フィール
ドを補間する、図3の装置の動作を示す説明図である。
図に示すように、動きベクトルの組は、1つおきの出力
フィールド(偶数出力フィールド)に対して発生され
る。これらの動きベクトルは、偶数出力フィールドの補
間に使用してから次の奇数出力フィールドに対して再び
使用する。したがって、奇数出力フィールドは、上述の
ように該奇数フィールドに最も近い2つのダウン変換入
力フレームの間で補間されるが、その補間は、その前の
偶数出力フィールドに最も近い2つのダウン変換入力フ
レームから発生された1組の動きベクトルを用いて行
う。
【0041】図5は、隣接する偶数出力フィールドから
発生された動きベクトルの組を用いる奇数出力フィール
ドの補間を示す説明図である。この図は、偶数出力フィ
ールドの補間に用いるために選択されたダウン変換入力
フレーム対から動きベクトルの組を発生し、それを奇数
出力フィールドの補間に使用する別の方法を示すもので
ある。ただし、奇数出力フィールドの補間に、直ぐ前の
偶数出力フィールドに関する動きベクトルの組を単に再
使用するのではなく、動きベクトルの発生に用いるダウ
ン変換入力フレーム対が該奇数出力フィールドの時間位
置に最も近い動きベクトルの1組を選択する。
【0042】例えば、図5の奇数出力フィールド48に
ついては、該出力フィールド48の時間位置は、直ぐ前
の偶数出力フィールドが補間された1+,2で表された
ダウン変換入力フレーム対より、次の偶数フィールドが
補間される2+,3で表されたフレーム対に近い。この
時間関係を図6に詳細に示す。図6は、図5の一部を拡
大したものである。図6には、番号1+,2,2+,
3,3+,4,4+で表されたダウン変換(された)入
力フレームが示されている。図5におけると同様に、動
きベクトルの組はフレーム対(1+,2),(2+,
3),(4,4+)から発生されている。奇数出力フィ
ールド48の補間にどの動きベクトルの組を用いるかを
決めるために、該出力フィールド48のフィールド期間
のスタート時間を、動きベクトルの組を発生するのに使
用された2つの最も近いダウン変換入力フレーム、すな
わちフレーム2及び2+のスタート時間と比較する。図
5において、ダウン変換入力フレーム0+のスタートが
最初の(偶数)出力フィールドのスタートに一致してい
たと仮定すると、上記出力フィールド48のスタート
は、ダウン変換入力フレーム2のスタートから0.6×
(入力フレーム周期(1/60秒))だけ、ダウン変換
入力フレーム2+のスタートから0.4×(入力フレー
ム周期)だけずれている。これら2つのずれのうち小さ
い方が選択され、上記出力フィールド48は、フレーム
2+を含むフレーム対、すなわちフレーム対2+,3か
ら発生される動きベクトルの組を用いて補間される。し
たがって、奇数出力フィールド48の直ぐ後の偶数出力
フィールドの補間に用いる、フレーム対2+,3から発
生される動きベクトルは、奇数出力フィールド48の補
間にも使用されることになる。
【0043】図6には、奇数出力フィールド50の補間
に用いる動きベクトルの組の他の選択例が示されてい
る。図に示すように、奇数出力フィールド50のスター
トの時間位置は、ダウン変換入力フレーム3のスタート
と、ダウン変換入力フレーム4のスタートとから等距離
にある(フレーム3+は、動きベクトルの組の発生に使
用されず、この場合は無視される。)。このような場合
における決定の取決めをしておく必要があり、この取決
めにより、直ぐ前の偶数出力フィールドの補間に使用す
る動きベクトルの組(すなわち、フレーム対2+,3か
ら発生される動きベクトルの組)を選択する。
【0044】図5及び6に示した選択方法の1つの利点
は、使用可能な動きベクトルの組のうち時間的に最も近
いものを用いるので、動きベクトルが算定される時間に
おける映像の動きが奇数出力フィールドの時間における
映像の動きに極めて類似すると考えられ、したがって、
動きベクトルの組の再使用によって生じるエラーを減ら
せることである。
【0045】図7は、本発明の第2実施例を用いたテレ
ビジョン標準変換装置を示すブロック図である。本実施
例は、図5及び6に示したような方法で、奇数出力フィ
ールドの補間に使用すべき動きベクトルの選択を行うも
のである。図7の装置は、図3に示したものと類似する
が、改変された動き(ベクトル)処理装置58に切替え
可能の遅延ユニット52及び固定の遅延ユニット54を
付加した点が異なる。固定遅延ユニット54は、動きベ
クトル減数器26と動き処理装置58の偶数出力フィー
ルド部における動きベクトル選択器28の入力との間に
介挿され、動きベクトル減数器26から出力される動き
ベクトルの組に対し、出力ビデオ信号の1フレーム(2
フィールド)期間の時間遅延を与える。
【0046】切替え可能の遅延ユニット52は、動きベ
クトル減数器26と動き処理装置の奇数出力フィールド
部における動きベクトル選択器28の入力との間に介挿
され、固定遅延ユニット54と同様に、動きベクトル減
数器26により出力される動きベクトルの組に対し、出
力ビデオ信号の1フレーム(2フィールド)期間の時間
遅延を与える。奇数フィールドの動きベクトル選択器2
8への入力は、スイッチ56により、遅延ユニット52
の入力における動きベクトルの組(遅延されない)か又
は遅延ユニット52の出力における動きベクトルの組
(遅延された)のどちらかが奇数フィールドの動きベク
トル選択器に供給されるように、制御される。
【0047】スイッチ56は、タイムベース変換器55
が導出する制御信号62によって制御される。制御信号
62の導出については、あとで述べる。
【0048】スイッチ56が遅延ユニット52の遅延出
力を選択する場合、奇数フィールドの動きベクトル選択
器に送られる動きベクトルの組と偶数フィールドの動き
ベクトル選択器に送られる動きベクトルの組とに、同一
の遅延が施される。スイッチ56がこの位置のとき、こ
の付加される共通の遅延は別として(これは、システム
遅延補償器30において1出力フレーム(2出力フィー
ルド)の遅延を付加することにより補償される。)、本
装置は図3のものと同様な動作をする。すなわち、奇数
フィールドの動きベクトル選択器と奇数フィールドの動
きベクトルあと処理器によって処理される(このあと、
補間器38により奇数フィールドの補間に使用され
る。)動きベクトルは、該奇数フィールドの直ぐ前の偶
数出力フィールドに対応するダウン変換入力フレームの
1つの対から発生されたものとなる。
【0049】スイッチ56が遅延ユニット52の入力
(非遅延)を選択すると、情況が変わる。この場合、奇
数フィールドの動きベクトル選択器に送られる動きベク
トルの組に施される遅延は、偶数フィールドの動きベク
トル選択器に送られる組に施される遅延より(1出力フ
レーム期間だけ)小さい。これは、奇数フィールドの動
きベクトル選択器及び動きベクトルあと処理器により処
理される(このあと、補間器38により奇数フィールド
の補間に使用される。)動きベクトルが、該奇数フィー
ルドの直ぐあとの偶数出力フィールドに対応するダウン
変換入力フレームの1対から発生されたものとなること
を意味する。
【0050】したがって、先行する偶数出力フィールド
から又は後続の偶数出力フィールドからの動きベクトル
のどちらを用いて奇数出力フィールドを補間するかの選
択が、単にスイッチ56の位置を選択することにより可
能となる。
【0051】遅延ユニットは、実際に遅延線であって
も、或いは動きベクトルの組を一時的に記憶するバッフ
ァメモリであってもよい。上述のように、スイッチ56
の位置は制御信号62によって制御される。次に、図8
及び9により、タイムベース変換器55による制御信号
62の導出方法を説明する。
【0052】図8は、図7のタイムベース変換器55の
動作の一部を示す流れ図である。タイムベース変換器5
5の図に示す動作は、図8の左側と右側に示す2つの別
々のループの動作に分けられる。図9は、図8に示す幾
つかのステップの効果を示す説明図である。
【0053】図8の左側に示す動作について、各ダウン
変換(された)入力フレームがステップ90でタイムベ
ース変換器に送られると、ステップ92で、該フレーム
のスタートの時間位置を表すフレーム(又はインデック
ス)番号が割当てられる。フレーム番号は、0,1,
2,3,4,5,6,7,0,1,2,‥‥のように周
期的な連続番号である。その連続の長さは、後述のあと
処理においてあいまいさが生じない程度の長さであれば
よい。フレーム番号の1つの列(列94)を図9に示
す。
【0054】ステップ92で割当てられ、図9に列94
として示すフレーム番号0,1,2,3,‥‥は、タイ
ムベース変換器内で内部処理のために使用される。これ
らは、各ダウン変換入力フレームの起源を明確にするた
めに図2で用いたフレーム番号0+,1,1+,2,‥
‥とは異なるものである。
【0055】図8の右側に示すステップについて、50
Hzクロック信号34の各クロックパルスをステップ9
6でタイムベース変換器55が受けると、ステップ98
で、該クロックパルスに対応して出力フィールドのスタ
ートの時間位置が決定される。この時間位置はそれか
ら、ステップ100で、ダウン変換入力フレームにステ
ップ92で割当てられたフレーム番号に基いて計算され
る。ステップ100で行なわれる動作の結果を、1列の
出力フィールド番号102として図9に示す。例えば、
図9の出力フィールド72は、フレーム番号3及び4が
割当てられたダウン変換入力フレーム間の6/10ほど
の所にあり、その出力フィールド番号は3,6である。
【0056】タイムベース変換器55の動作は、ステッ
プ102で、1つおきの出力フィールドに対し2つの別
の経路に分かれる。偶数出力フィールドに対する動作は
ステップ104,106,108,110,112を含
む経路に従い、奇数出力フィールドに対する動作はステ
ップ114に進む。
【0057】奇数フィールドに対して行なわれる動作は
ただ1つのステップ114であり、このステップで、現
在(奇数)の出力フィールドに対するフィールド番号
(例えば3,6)がバッファメモリに一時的に記憶さ
れ、次(偶数)の出力フィールドの処理時に使用され
る。
【0058】偶数フィールドの場合、ステップ104
で、該出力フィールドに最も近い2つのダウン変換入力
フレームが選択されて動きベクトルの発生に使用され
る。これら2つのフレームの選択方法は、現在(偶数)
の出力フィールド番号の直ぐ上及び下の入力フレーム番
号を選択するので、簡単である。例えば、出力フィール
ド番号が4,8(図9の出力フィールド78)の場合、
動きベクトル推定のために選択されるフレーム対は、
4,8の直ぐ上及び下のフレーム番号、すなわちフレー
ム番号4及び5をもつものとなる。考えられるあいまい
さを解消するため、整数の出力フィールド番号は、該出
力フィールド番号の上の入力フレーム番号より、該出力
フィールド番号の下のフレーム番号に近いとみなす取決
めを用いることが必要である。例えば、出力フィールド
番号0,0(図9の最左出力フィールド)に対応する1
組の動きベクトルの発生に用いる入力フレームは、7及
び0番ではなく0及び1番とする。
【0059】ステップ104で、動きベクトル推定のた
めの入力フレームの選択が終わると、それらのフレーム
番号がステップ106で記憶され、それらのフレームに
対応するビデオ信号が、タイムベース変換器55の出力
16に供給され、直接ブロック突合せ器22に送られ
る。
【0060】ステップ110で、動きベクトルの現在の
組と直ぐ前の組のどちらを前の奇数出力フィールド(こ
のフィールドに対して、1組の動きベクトルが算定され
ていない。)に対して使用すべきかどうかが決定され
る。この決定は、一時的バッファメモリに記憶された前
の奇数出力フィールドのフィールド番号と、現在及び前
の組の動きベクトルの算定のために選択されたフレーム
のフレーム番号(これらのフレーム番号はステップ10
6で記憶されている。)とを参照して行われる。例え
ば、出力フィールド番号4,8に対応する動きベクトル
が算出されている場合、ステップ110で、動きベクト
ルの現在の組(列94における入力フレーム番号4及び
5から計算される。)又は動きベクトルの前の組(列9
4における入力フレーム番号2及び3から計算される)
のどちらを前の奇数出力フィールド番号3,6の補間に
使用すべきかが決定される。3,6は3よりも4に近い
ので、入力フレーム番号4及び5から発生される動きベ
クトルの組が選択されることになる。これは、該奇数フ
ィールドに続く偶数フィールドに対応する動きベクトル
の組であるから、ステップ112で、制御信号62が供
給されスイッチ56を制御し、図7の切替え可能の遅延
ユニット52の(非遅延)入力が選択される。ステップ
112(偶数フィールドに対し)又はステップ114
(奇数フィールドに対し)の後、ステップ96に戻り、
そこで次の50Hzクロックパルスを受ける。
【0061】図10は、補間器38の動作を示す説明図
である。同図において、(奇数又は偶数の)出力フィー
ルド150が入力フレームの対応する対(先行入力フレ
ーム152及び後続入力フレーム154)から補間され
ている。前述のように、出力フィールド150における
各ピクセル156には、動きベクトル選択器28によっ
て選択された1つの動きベクトル158が付いている。
この動きベクトル158は、前の入力フレーム152及
び後の入力フレーム154(偶数出力フィールドの場
合)から発生されたものであるが、奇数出力フィールド
の場合、時間的に隣接した偶数出力フィールドに対応す
る1対のダウン変換入力フレームから発生される。動き
ベクトルは、補間器38により、前の入力フレーム15
2の一部分160及び後の入力フレーム154の一部分
162を選択して、出力フィールド150におけるピク
セル156を導出するのに使用される。先行入力フレー
ム152の部分160の位置は、出力フィールド150
のピクセル156の位置から、動きベクトル158及び
出力フィールド150の先行入力フレーム150からの
時間的変位によって決まる量だけずれている。同様に、
後続入力フレーム154の部分162の位置は、動きベ
クトル158及び出力フィールド150の後続入力フレ
ーム154からの時間的変位によって決まる。ピクセル
156を左右する部分160及び162が、それぞれの
入力フレーム152,154においてピクセルの1群よ
り成るように、ろ波処理が施される。
【0062】上述の補間処理は、部分160、ピクセル
156及び部分162が全部1映像の同じ部分に対応す
る、との仮定に基いている。しかし、その部分は、先行
入力フレーム152と後続入力フレーム154の間で動
くことがある。この仮定は、先行入力フレーム152と
後続入力フレーム154の間にシーン変化又はその他の
動的ビデオ効果が発生する場合、2つの理由により妥当
でなくなる。
【0063】図10に示す動き補正補間処理がシーン変
化の際うまくゆかない1つの理由は、シーン変化自体が
動きベクトル推定器にとって大きな迅速な映像運動とし
て現れ、疑似的なもしかすると大きな動きベクトルの発
生につながることである。この結果、部分160及び1
62それぞれの位置の計算を誤ることになる。更に、部
分160及び162の位置がどのように計算されたとし
ても、部分160の実際の映像内容は部分162のそれ
とは全く無関係であるから、部分160及び162間の
補間は意味のないものとなる。
【0064】図3又は7の装置に使用して、入力ビデオ
信号におけるシーン変化の可能性を検出できる2つの異
なるアナライザ(解析器)を、これから図11及び12
を参照して説明する。シーン変化の可能性が検出された
とき、出力映像をフレーム内処理(フレーム間処理でな
く)で導出できるような、図3及び7の装置に対する適
当な改変を、図13〜17を参照して説明する。
【0065】図11は、入力ビデオ信号の隣接入力フレ
ーム間のシーン変化を検出するためのアナライザ170
の例を示すブロック図である。アナライザ170は、動
きベクトルの各組に対して所定のテストを行い、動きベ
クトルの当該組を導出するのに用いる入力映像の対の間
における相関度を示すそれぞれのテスト結果を得、動き
ベクトルの連続する組について得たテスト結果における
少なくとも所定の大きさの変化を検出し、これによって
入力ビデオ信号におけるシーン変化の可能性を指示す
る。
【0066】図11のアナライザが行う所定のテスト
は、動きベクトル推定器24によって発生され、動きベ
クトルの組の中の各動きベクトルに付けられた確認フラ
グを解析することである。これらの動きベクトル確認フ
ラグは、入力172からベクトル合格率計算器174に
送られる。この計算器174は、その動きベクトルの組
のうち確認テストに合格した動きベクトルの数を、その
組における動きベクトルの総数に対する比として計算す
る。ベクトル合格率計算器174によって計算されたテ
スト結果は、差計算器178と、テスト結果を一時記憶
するラッチ・遅延ユニット176とに供給される。
【0067】差計算器178は、上記計算器174によ
り計算された、現在アナライザ170の入力172にあ
る動きベクトル確認フラグの組に対応するテスト結果
と、ラッチ・遅延ユニット176に記憶された、アナラ
イザ170に供給された動きベクトル確認フラグの前の
組に対応するテスト結果とを受ける。差計算器178
は、これら2つのテスト結果の数字的差を計算して差値
を比較器180に送る。
【0068】比較器180は、差計算器178からの差
値を、しきい値記憶器182に記憶されたしきい値と比
較する。比較器180は、2つの連続する動きベクトル
の組に対応するテスト結果(1つの組において確認テス
トに合格した動きベクトルの割合)における低下を検出
すると、入力ビデオ信号にシーン変化の可能性があった
ことを示す出力184を生じる。
【0069】出力184は、次の理由により、明確では
ないが、シーン変化の可能性を示すものである。シーン
変化の前後の入力映像間に高い相関度があって、大部分
が確認テストに合格する動きベクトルの連続組が発生さ
れている場合にシーン変化が起きると、補間器38は、
シーン変化があっても十分な動作を続けるであろう。こ
の場合、出力184はシーン変化の可能性を示さない。
しかし、シーン変化の検出がなくても、補間器38の動
作に有害な影響を与えることはない。反対に、実際にシ
ーン変化は起きなかったが、入力ビデオ信号が、ベクト
ル合格率計算器174により計算されたテスト結果(動
きベクトルの組の発生に用いられる入力映像対間の相関
度を示す)が動きベクトルの連続組間のしきい値より大
きく低下するようなものであった場合、厳密にいえば、
入力ビデオ信号にシーン変化がなかったにも拘らず、補
間器38の動作に影響を与えることになる。このような
場合、出力184にシーン変化の可能性が示され、適切
な手段が取られるであろう。
【0070】アナライザからの出力184には、或る遅
延を加える必要がある。それは、2入力フレーム間にお
いてシーン変化の可能性が検出されたかどうかを示す出
力を、システム遅延補償器30から補間器38に現在供
給されている入力フレーム対に対応させるためである。
【0071】しきい値記録器182に記憶したしきい値
は、アナライザ170への入力186を用いて、自動的
に又は操作者により変更することができる。このような
変更は、入力ビデオ信号の特殊性により、アナライザに
より行うシーン変化の可能性の検出を該入力ビデオ信号
に合せるために必要となることがある。
【0072】図12は、アナライザの他の例を示すブロ
ック図である。本例のアナライザ190も、上述のアナ
ライザ170と同様に、入力ビデオ信号におけるシーン
変化の可能性を示す出力184を生じる動作をする。ア
ナライザ190は、動きベクトル減数器26により選択
された3つの大域的動きベクトルの発生頻度を表す1組
の入力192を受入れる。動きベクトルの各組に対し、
合算ユニット194は、入力192として受けた大域的
動きベクトルの発生頻度を合算し、この和をテスト結果
として、図11で述べたものと類似の差計算器178及
びラッチ・遅延ユニット176に送る。
【0073】差計算器178は、動きベクトルの現在の
組に対する大域的動きベクトル発生頻度の和を表す合算
ユニット194からのテスト結果と、動きベクトルの直
前の組に対する上記の和を表すラッチ・遅延ユニット1
76からの前のテスト結果との間の数字的差を計算す
る。差計算器は差値を比較器180に供給し、そこで、
差値がしきい値記録器182のしきい値と比較される。
動きベクトルの2連続組に対応するテスト結果に、しき
い値より大きい低下が検出されると、アナライザ190
の出力184は、入力ビデオ信号におけるシーン変化の
可能性を示す。前と同様、しきい値は、しきい値記録器
182への入力186によって変えることができる。
【0074】シーン変化可能性を検出するのに、アナラ
イザ170及びアナライザ190からの出力184を論
理オアゲートを用いて結合する手段を使用することもで
きる。
【0075】図13は、アナライザ170又はアナライ
ザ190によってシーン変化の可能性が検出される場合
に、補間器の動作を改変する1つの方法を示すブロック
図である。改変された補間器199は、システム遅延補
償器30から1対のフレームを、動きベクトルあと処理
器36からの1組の動きベクトルと同時に受信する。受
信される動きベクトルの組は、補間器199に現在供給
されている2入力フレームから発生されたもの(偶数出
力フィールドの場合)か、又は、偶数出力フィールドに
時間的に隣接する対応入力フレーム対から発生され、動
きベクトル・メモリ200に記憶されたもの(奇数出力
フィールドの場合)である。補間器199はまた、タイ
ムベース変換器55から、図8のステップ98及び10
0で発生され(システム遅延補償器30により適当に遅
延され)た、所要出力フィールドの入力フレーム対に対
する時間位置を示す制御情報をも受信する。
【0076】平常動作では(すなわち、アナライザによ
りシーン変化の可能性が示されていないとき)、補間器
の2つのスイッチ201及び204はそれぞれ「平常」
位置206及び208にある。補間ユニット209は、
図10について前述したように出力フィールドを補間す
る。すなわち、出力フィールド150における各ピクセ
ル156を、前の入力フレーム152の一部分160及
び後の入力フレーム154の一部分162から導出す
る。部分160,162の位置は、ピクセル156に対
応する動きベクトル158と、出力フィールド150の
先行入力フレーム152及び後続入力フレーム154に
対する時間位置とによって決まる。
【0077】補間器はまた、アナライザから、動きベク
トルの当該組がそれから発生された入力フレーム対(必
ずしも補間に使用されたフレーム対とは限らない。)に
関するシーン変化の可能性を示すことがある入力210
を受信する。シーン変化の可能性が示されると、スイッ
チ202及び204はそれぞれ「シーン変化」位置21
2及び214に動かされる。これは、補間器199の動
作に2つの効果を与える。1つの効果は、補間ユニット
209が、動きベクトル・メモリ200に記憶されたベ
クトル組の代わりに、ゼロ動きベクトル・メモリ216
に記憶された1組のゼロ動きベクトルを使用することで
あり、もう1つの効果は、出力フィールド位置が、ただ
1つの最も近いフレーム計算器218により計算される
値で置換えられることである。
【0078】補間ユニット209に関する限り、入力2
10にシーン変化の可能性が示されるとき、補間動作を
平常どおり進めて出力ビデオ信号の1フィールドを作成
する。ただし、この動作は、ゼロ動きベクトル・メモリ
216からの、全部がゼロ動きベクトルである1組の動
きベクトルと、ただ1つの最も近いフレーム計算器21
8により計算された値で置換された出力フィールド位置
とを用いて行われる。ただ1つの最も近いフレーム計算
器は、補間ユニット209に対し、出力フィールドを先
行入力フレーム及び後続入力フレームの近い方に時間的
に一致させるよう指定するものである。
【0079】図14及び15は、アナライザ(170又
は190)によってシーン変化の可能性が検出され、こ
れが補間器の入力210に示された場合の、図13に示
した改変補間器の動作を示す説明図である。図14は、
出力フィールド150の時間位置が後続の入力フレーム
154より先行入力フレーム152に近い場合の情況を
示す。図15は反対に、出力フィールドの時間位置が先
行入力フレーム152より後続入力フレーム154に近
い場合の情況を示す。
【0080】シーン変化の可能性が図13の補間器19
9の入力210に示されると、スイッチ202は、「シ
ーン変化」位置212を選択して1組のゼロ動きベクト
ルを使用させる。これは図14及び15に示されてお
り、ゼロ動きベクトル220が出力フィールド150の
導出に使用されている。また、シーン変化の可能性が図
13の補間器199の入力210に示されると、スイッ
チ204は、「シーン変化」位置214を選択する。こ
の効果は、上述のように、出力フィールドの先行入力フ
レーム152及び後続入力フレーム154に対する時間
位置を示す信号を受ける代わりに、補間ユニット209
が、出力フィールド150が先行入力フレーム150と
後続入力フレーム154のうち近い方に時間的に一致す
ることを示す信号を受けることである。これにより、見
かけ上平常の補間処理が行われるが、補間ユニット20
9により作成される出力フィールドは、ただ1つの最も
近いフレーム計算器218によって指定される近い方の
入力フレームに全く依存し、2入力フレームの他方には
全く依存しないものである。
【0081】図14では、出力フィールド150が後の
入力フレーム154より前の入力フレーム152に時間
的に近いので、出力フィールド150の各ピクセル15
6は、前の入力フレームの一部分160のみによって決
める。前の入力フレーム152における部分160の位
置は、ゼロ動きベクトル220を用いるため、出力フィ
ールド150におけるピクセル156の位置と対応す
る。同様に図15では、出力フィールド150が前の入
力フレーム152より後の入力フレーム154に時間的
に近いので、出力フィールド150の各ピクセル156
は、後の入力フレーム154の一部分162のみによっ
て決める。同じく、ゼロ動きベクトル220を用いるの
で、部分162は、後の入力フレーム154の、出力フ
ィールド150におけるピクセル156の位置に対応す
る位置にある。
【0082】図16及び17は、アナライザ(170又
は190)によりシーン変化の可能性が検出された場
合、出力フィールドの導出方法を変えるように図3又は
7の装置を改変する別の方法を示すブロック図である。
【0083】図16では、出力フィールドの導出に使用
するためタイムベース変換器により選択された入力フレ
ームの対は、システム遅延補償器30によって適正に遅
延され、補間器38と、2つのそれぞれのフレームメモ
リ、すなわち先行フレームメモリ222及び後続フレー
ムメモリ224とに送られる。スイッチ226は、制御
信号228の制御の下に補間器38の出力、先行フレー
ムメモリ222、後続フレームメモリ224のいずれか
を選択する。制御信号228は、ただ1つの最も近いフ
レーム計算器230によって計算される。この計算器
は、入力ビデオ信号にシーン変化の可能性が検出された
かどうかを示すアナライザからの入力と、現在の出力フ
ィールドの入力フレーム対に対する時間位置を示す入力
とに応動する。シーン変化の可能性が示されない場合、
制御信号228は、スイッチ226を制御して補間器3
8の出力を選択させる。シーン変化の可能性が示される
と、ただ1つの最も近いフレーム計算器230は、先行
入力フレームと後続入力フレームのどちらが所要出力フ
ィールドの時間位置に近いかを決定し、スイッチ226
に先行フレームメモリ222又は後続フレームメモリ2
24の出力のうち適当な方を選択させる。現在の出力フ
ィールドが奇数又は偶数いずれの出力フィールドである
かに応じて、選択されたフレームメモリの内容が(ろ波
処理をして又はしないで)サブサンプル(ダウンサンプ
ル)され、選択されたフレームメモリ内の奇数又は偶数
ラインのみが出力フィールドの作成に用いられる。
【0084】図17に、もっと簡単な例を示す。この例
では、ただ1つのフレームメモリ230′が入力フレー
ムの所定の一方を記憶する。スイッチ232は、アナラ
イザ170によってシーン変化の可能性が検出されたか
どうかを示す制御信号に応動して、フレームメモリ23
0′又は補間器38のどちらかの出力を選択する。動作
の際、スイッチ232は、シーン変化の可能性が検出さ
れなかった場合、補間器38の出力を選択し、シーン変
化の可能性が検出されると、フレームメモリ230′の
出力を選択する。前述と同様に、出力フィールドは、フ
レームメモリ230′の内容がサブサンプルされたもの
である。
【0085】図16及び17に示す装置は、ビデオから
フィルムへの変換のような、所要の補間された出力映像
がインタレース・ビデオフィールドでなくビデオフレー
ムである情況においては、適正なフレームメモリ22
2,224又は230′における映像データのライン全
部を出力映像として供給することにより、使用すること
ができる。
【0086】前述のように、アナライザ170は、動き
ベクトルの連続する組における良い動きベクトルの比率
の変化を検出することにより、シーン変化の可能性を検
出する。したがって、アナライザ170が入力ビデオ信
号におけるシーン変化を検出するためには、動きベクト
ルの組をシーン変化の両側の2つの入力フレームから発
生する必要がある。アナライザ170を図1の従来装置
に使用する場合、出力フィールドを補間するすべての入
力フレーム対がそれから発生された動きベクトルの1組
を有するので、上述の要件は問題にならない。よって、
アナライザ170は、出力フィールドを補間する入力フ
レームの対の間に発生する、意味のあるシーン変化を検
出できる。出力フィールドがそれから算定されない時間
的に隣接する入力フレーム対間のシーン変化は、補間器
38の動作に悪影響を与えないので、アナライザ170
によって検出する必要はない。しかし、動きベクトルの
各組が偶数出力フィールドのみに対応する入力フレーム
対から発生される場合、入力ビデオ信号におけるシーン
変化の両側の1対の入力フレームを、入力フレームの当
該対から発生される1組の動きベクトルがなくても、奇
数出力フィールドの補間に用いることができる。この結
果は、アナライザ170がシーン変化を検出できないと
いうことになる。
【0087】同様に、アナライザ190は、動きベクト
ル減数器26により選択された3つの大域的動きベクト
ルの発生頻度における変化を検出することにより、シー
ン変化の可能性を検出する。したがって、アナライザ1
90は、動きベクトルの各組に良い動きベクトルがある
ことを前提とする。
【0088】図18は、前述の図4に類似するものであ
る。すなわち、動きベクトルの組は、偶数出力フィール
ドに対応するダウン変換入力フレーム対から発生され、
これらの動きベクトルはそれから、該偶数出力フィール
ドの後の奇数出力フィールドに対して再使用される。入
力ビデオ信号において考えられるシーン変化の位置を、
垂直方向の矢印の横列250で示す。ここでは、シーン
変化が原入力信号(すなわち、プログレッシブ走査変換
前のもの)の隣接フレーム間で発生する、と仮定してい
る。
【0089】前述のように、アナライザ170は、シー
ン変化を検出するために、シーン変化の両側の時間的に
隣接する入力フレームから導出される1組の動きベクト
ルがあることを前提にしている。図18において、考え
られるシーン変化の位置は、入力フレーム0+と1,1
+と2,2+と3,3+と4,‥‥の間にある。しか
し、動きベクトルの各組が偶数出力フィールドのみに対
して作成される場合、考えられるシーン変化位置の両側
の時間的に隣接する入力フレーム対の一部しか、それら
から導出された動きベクトルの組をもたない。例えば、
奇数出力フィールド252の補間に用いる入力フレーム
4+と5の間でシーン変化が発生した、とする。出力フ
ィールド252は奇数出力フィールドであるので、該出
力フィールド252を補間するとき、隣接する偶数出力
フィールドに対応する時間的に隣接した入力フレームの
対から導出された1組の動きベクトルを使用する。した
がって、シーン変化が入力フレーム4+と5の間で発生
したとすると、出力フィールド252は、アナライザ1
70がそのシーン変化を検出しなかったとしても、上記
のものから補間されることになる。
【0090】同様に、アナライザ190を用いるシーン
変化検出は、動きベクトルの組に良い動きベクトルがあ
ることを前提とする。これを保証するために、動きベク
トルの組は、入力ビデオ信号(プログレッシブ走査変換
前)の同一フレームから発する時間的に隣接した入力フ
レームの対から発生すべきである。すなわち、動きベク
トル発生処理は、フレーム対1と1+,2と2+,3と
3+,4と4+,‥‥に適用すべきである。ただし、図
18に示すものは、動きベクトルの組が時間的に隣接す
る入力フレーム対0+と1,1+と2,2+と3,4と
4+,‥‥より導出されており、いま述べた例に該当し
ない。
【0091】図19は、アナライザ170が列250に
示す考えられるシーン変化位置の大部分でシーン変化の
可能性を検出できるように、動きベクトルの連続組がそ
れから発生される時間的に隣接した入力フレーム対の、
タイムベース変換器55による選択を変更した例を示
す。図19の、動きベクトル発生のために選択された時
間的に隣接する入力フレームの対は、偶数出力フィール
ドの補間に用いるものではなく、考えられるシーン変化
位置の両側にあるものである。すなわち、選択された対
は、0+と1,1+と2,2+と3,4+と5,‥‥で
ある。入力フレーム対3+と4は、考えられるシーン変
化の位置を表すが、動きベクトル発生には使用しない。
同じく入力フレーム対9+と10も動きベクトル発生に
使用しない。以下同様である。実際に、入力フレームの
連続12フレーム毎に、図19に示す計画に従って、考
えられるシーン変化位置の両側の1対の入力フレームを
使用しない。こうすると、6つのありそうなシーン変化
のうち5つをアナライザ170によって検出できる。
【0092】図20は、アナライザ190が列250に
示す位置の考えられるシーン変化の大部分を検出できる
ように、動きベクトルの組の発生に使用する入力フレー
ム対の、タイムベース変換器55による選択を変更した
例を示す。動きベクトルの発生に用いる時間的に隣接す
る入力フレームの対は、考えられるシーン変化の境界に
ないもの、すなわち1と1+,2と2+,3と3+,4
と4+,‥‥である。入力フレームの連続12フレーム
のうち、アナライザ190により行われる検出処理に適
する時間的に隣接した入力フレームの1対(入力フレー
ム対6と6+)は、動きベクトルの発生には使用されな
い。この結果、アナライザ190は、フレーム対5+と
6の間又はフレーム対6+と7の間のシーン変化を検出
できないかも知れない。しかし、アナライザ190は、
連続する12フレームの中で考えられる6つのシーン変
化のうち4つを図20の方法で検出することができる。
【0093】図18,19及び20において横列250
で示した考えられるシーン変化をすべて検出できる装置
は、動きベクトル推定のための入力フレーム対を図19
に示すように選択すると共に、アナライザ170及びア
ナライザ190を並列で使用する必要がある。前述のよ
うに、連続12フレーム0+ないし6において、アナラ
イザ170は6つの考えられるシーン変化のうち5つを
検出できる。図19においてアナライザ170によって
検出できないシーン変化は、入力フレーム3+と4の間
のものである。しかし、入力ビデオ信号における各シー
ンが2入力フレーム(プログレッシブ走査変換前の入力
ビデオ信号の1フレーム)より長く続くと仮定すれば、
フレーム対2+と3及び4+と5より発生される動きベ
クトルの組は、これらの対がシーンの境界を含まないの
で、アナライザ190に用いてよい。したがって、フレ
ーム3+と4の間の位置におけるシーン変化は、アナラ
イザ170及びアナライザ190の出力184の簡単な
論理結合によって検出できるであろう。この構成におい
て、アナライザ190がフレーム4+と5に対するシー
ン変化を示す一方、アナライザ170がフレーム2+と
3,4+と5に対するシーン変化を示さない場合は、フ
レーム3+と4の間のシーン変化が示されていることに
なる。
【0094】上述の具体例において、2以上の出力フィ
ールドを補間した動きベクトルの1組に関してシーン変
化が検出された場合、それら2以上の出力フィールド
は、対応する入力フレームの一方をフレーム内処理する
ことによって発生される。しかし、これは入力ビデオ信
号におけるシーン変化に偶然出合う入力フレーム対から
出力フィールドの一部しか補間されないので、用心のし
すぎである。これを図21に示す。同図において、シー
ン変化が検出されなかった場合、出力フィールド254
は、入力フィールド0+と1から発生された動きベクト
ルの組を用いて入力フレーム1と1+から補間される。
また、出力フレーム256は、入力フレーム2+と3か
ら発生された動きベクトルの組を用いて(図5で述べた
と同様に)入力フレーム2と2+から補間される。これ
らの関係を2つの矢印260で示す。
【0095】シーン変化が図21の入力フレーム0+と
1の間で検出されると、それらの入力フレームから補間
された出力フィールドは影響を受ける。これを図21の
星印の横列258で示す。上述の装置を用いると、その
出力フィールドは、フレーム0+又はフレーム1のどち
らかをフレーム内処理して発生される。しかし、入力フ
レーム0+と1から発生される動きベクトルの組を用い
ないけれども、出力フィールド254を入力フレーム1
と1+から補間すべきでない、という理由はない。よっ
て、上記のようなシーン変化が検出されると、信号を発
生して図7のスイッチ56の制御に用い、出力フィール
ド254の補間に用いるべき代わりの動きベクトルの
組、すなわち入力フィールド1+と2から発生されるも
のを選択させる。この使用される動きベクトルの組の変
更を、図21において矢印262で示す。同様に、出力
フィールド256は、平常どおり入力フレーム2+と3
から発生される動きベクトルの組を用いて、入力フレー
ム2と2+から補間される。しかし、入力フレーム2+
と3の間でシーン変化が検出されると、スイッチ56
は、動きベクトルの代わりの組、すなわち入力フレーム
1+と2から発生されたものを選択することができる。
このように、シーン変化の可能性が検出される場合は、
フレーム内処理によって出力フィールドの一方のみを発
生する必要がある。
【0096】以上、本発明の実施例をテレビジョン標準
変換に関連して説明したが、本発明は、他の形式の動き
補正ビデオ信号処理にも同様に適用可能なものである。
例えば、フィルム対フィルム標準変換装置において、テ
レシネ装置を入力として実効的にテレビジョン標準変換
装置に接続し、これを更に出力電子ビーム記録器に接続
して、ビーム情報をフィルムに記録することができる。
上述した補間方法はすべて、フィールド又はフレームよ
り成る出力ビデオ信号の作成に用いてよいものである。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビデオ信号処理装置に要求される処理能力を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】以前に提案された動き補正テレビジョン標準変
換装置のブロック図である。
【図2】図1の装置の動作を示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例を用いたテレビジョン標
準変換装置のブロック図である。
【図4】図3の装置の奇数出力フィールドを補間する動
作を示す説明図である。
【図5】奇数出力フィールドの他の補間例を示す説明図
である。
【図6】図5の一部を拡大して示す説明図である。
【図7】図5及び6に示す動作をする(本発明の第2の
実施例を用いた)テレビジョン標準変換装置のブロック
図である。
【図8】図7のタイムベース変換器の動作を示す流れ図
である。
【図9】図8における幾つかの動作ステップの効果を示
す説明図である。
【図10】図3又は7の補間器の動作を示す説明図であ
る。
【図11】シーン変化の可能性を検出するアナライザの
例を示すブロック図である。
【図12】シーン変化の可能性を検出するアナライザの
他の例を示すブロック図である。
【図13】シーン変化の可能性が検出されたとき出力映
像のフレーム内発生を行うように改変された補間器の例
を示すブロック図である。
【図14】図13の補間器の動作例を示す説明図であ
る。
【図15】図13の補間器の他の動作例を示す説明図で
ある。
【図16】シーン変化の可能性が検出されたとき出力映
像のフレーム内発生を行うように改変された図3又は7
の装置の例を示すブロック図である。
【図17】シーン変化の可能性が検出されたとき出力映
像のフレーム内発生を行うように改変された図3又は7
の装置の他の例を示すブロック図である。
【図18】入力ビデオ信号においてシーン変化の可能性
がある位置を示す説明図である。
【図19】動きベクトルの組を導出するための入力フレ
ーム選択の他の例を示す説明図である。
【図20】動きベクトルの組を導出するための入力フレ
ーム選択の更に他の例を示す説明図である。
【図21】シーン変化の可能性が検出されたとき、出力
フィールドの補間に動きベクトルの代わりの組を選択す
る例を示す説明図である。
【符号の説明】
45,58 動きベクトル処理手段 28 動きベクトル選択手段 38 動き補正補間器 10 プログレッシブ走査変換器 170,190 アナライザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール・ウィリアム・ウォルターズ イギリス国 RG1 7HP,バークシャ ー,レディング,グレート ノリス スト リート 139 (72)発明者 スティーブン・マーク・キーティング イギリス国 RG6 3AB,バークシャ ー,レディング,ローワー アーリー,ハ ンティングトン クロース 28 (72)発明者 ニコラス・イアン・サーンダース イギリス国 RG24 ORL,ハンプシャ ー,ベーシングストーク,チャイネハム, モンガース ピース 21

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ビデオ信号の時間的に隣接する入力
    映像の対応する対から、出力ビデオ信号の出力映像を補
    間するビデオ信号処理装置において、 (I)補間に用いるために、その全部ではないが一部が
    出力映像に対応する上記の時間的に隣接した入力映像の
    対から、動きベクトルの組を発生する動きベクトル処理
    手段と、 (II)現在の出力映像の補間に用いるための1組の動き
    ベクトルを選択する選択手段と、 (III )上記の選択した動きベクトルの組を用いて、時
    間的に隣接する入力映像の対応する対から上記現在の出
    力映像を補間する動き補正補間器とを具えたビデオ信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】 上記動きベクトル処理手段は、上記出力
    映像の成分組に対応する時間的に隣接した入力映像の対
    からのみ、動きベクトルの組を発生する動作をする請求
    項1の装置。
  3. 【請求項3】 上記成分組は、上記出力映像の1つおき
    のものより成る請求項2の装置。
  4. 【請求項4】 上記成分組の中の出力映像に対しては、
    上記選択手段が、該出力映像に対応する入力映像の対か
    ら発生される動きベクトルの1組を選択し、 上記成分組の中にない出力映像に対しては、上記選択手
    段が、該出力映像に時間的に隣接する他の出力映像に対
    応した入力映像の対から発生される動きベクトルの1組
    を選択する動作をする請求項2の装置。
  5. 【請求項5】 上記成分組の中にない出力映像に対し
    て、上記選択手段が、該出力映像に時間的に先行する出
    力映像に対応する入力映像の対から発生される動きベク
    トルの1組を選択する動作をする請求項4の装置。
  6. 【請求項6】 上記成分組の中にない出力映像に対し
    て、上記選択手段が、該出力映像の時間的位置に最も近
    い時間的に隣接する入力映像の対から発生される動きベ
    クトルの1組を選択する動作をする請求項4の装置。
  7. 【請求項7】 上記選択手段は、 それぞれの入力映像の時間的位置を表すインデックス番
    号を該入力映像の各々に割当てる手段と、 上記出力映像の各々の時間的位置を表すインデックス番
    号を算出する手段と、 出力映像の補間に用いるために、当該出力映像の上記イ
    ンデックス番号に最も近いインデックス番号をもつ入力
    映像の対から発生される動きベクトルの1組を選択する
    手段とを有する請求項6の装置。
  8. 【請求項8】 上記選択手段は、上記成分組の中にない
    出力映像の補間に用いるために動きベクトルの組を選択
    的に遅延させて、動きベクトルの現在の組と動きベクト
    ルの前の組のいずれかを選択する切替え可能の遅延器を
    有する請求項6の装置。
  9. 【請求項9】 上記入力ビデオ信号は複数のビデオフレ
    ームより成る請求項1の装置。
  10. 【請求項10】 時間的に隣接するビデオフィールドの
    対を含むインタレース・ビデオ信号を受信する手段と、 上記インタレース・ビデオ信号における上記の時間的に
    隣接するビデオフィールドの対を上記入力ビデオ信号の
    それぞれの入力映像に変換するプログレッシブ走査変換
    器とを具える請求項9の装置。
  11. 【請求項11】 各フレームが2つのビデオフィールド
    をもつ連続ビデオフレームより成るインタレース・ビデ
    オ信号を受信する手段と、 上記インタレース・ビデオ信号における時間的に隣接す
    るビデオフィールドの対を上記入力ビデオ信号のそれぞ
    れの入力映像に変換するプログレッシブ走査変換器とを
    具え、 上記動きベクトル処理手段は、上記インタレース・ビデ
    オ信号のただ1つのフレームより発する、時間的に隣接
    した入力映像の対からのみ、動きベクトルの組を発生す
    る動作をする請求項1の装置。
  12. 【請求項12】 各フレームが2つのビデオフィールド
    をもつ連続ビデオフレームより成るインタレース・ビデ
    オ信号を受信する手段と、 上記インタレース・ビデオ信号における時間的に隣接す
    るビデオフィールドの対を上記入力ビデオ信号のそれぞ
    れの入力映像に変換するプログレッシブ走査変換器とを
    具え、 上記動きベクトル処理手段は、上記インタレース・ビデ
    オ信号の異なる隣接フレームより発する、時間的に隣接
    した入力映像の対からのみ、動きベクトルの組を発生す
    る動作をする請求項1の装置。
  13. 【請求項13】 上記出力ビデオ信号は複数のインタレ
    ース・ビデオフィールドより成る請求項1の装置。
  14. 【請求項14】 動きベクトルの各組に対して所定のテ
    ストを行い、動きベクトルの当該組がそれから発生され
    た、上記の時間的に隣接する入力映像の対の間の相関度
    を示すそれぞれのテスト結果を得、動きベクトルの連続
    組に対して得た上記テスト結果における少なくとも所定
    の大きさの変化を検出して、上記入力ビデオ信号におけ
    るシーン変化の可能性を示すアナライザを具える請求項
    1の装置。
  15. 【請求項15】 上記動き補正補間器は、シーン変化の
    可能性が指示されないとき、上記選択された動きベクト
    ルの組を用いて時間的に隣接した入力映像の対応する対
    から出力映像を補間し、シーン変化の可能性が指示され
    たとき、入力映像の上記対応対の一方を映像内処理する
    ことにより出力映像を発生する動作をする請求項14の
    装置。
  16. 【請求項16】 シーン変化の可能性が指示され、且つ
    上記選択された動きベクトルの組が、補間しようとする
    出力映像に対応する入力映像の対から発生されたもので
    ないとき、上記選択手段は、該出力映像の補間に用いる
    ために動きベクトルの異なる別の組を選択する動作をす
    る請求項15の装置。
  17. 【請求項17】 上記動き補正補間器は、 補間しようとする出力映像の、上記時間的に隣接する入
    力映像の対の時間的位置に対する時間的位置を示す制御
    信号を受信する手段と、 上記制御信号に応動し、シーン変化の可能性が指示され
    ないとき、上記出力映像の上記時間的位置に応じて、該
    出力映像の補間に用いるべき上記入力映像の対応対の相
    対比率を設定する手段と、 シーン変化の可能性が指示されると、上記出力映像が入
    力映像の上記対の選択された一方の内容に依存するよう
    に、該出力映像の補間に用いるべき上記入力映像の対応
    対の相対比率を設定する手段と、 上記相対比率に従って上記入力映像の対応対を組合せる
    ことにより上記出力映像を発生する補間手段とを有する
    請求項15の装置。
  18. 【請求項18】 上記入力映像対の上記選択される一方
    は、上記出力映像と時間的に最も近い入力映像である請
    求項17の装置。
  19. 【請求項19】 上記動き補正補間器は、シーン変化の
    可能性が指示されたとき、補間に使用しようとする上記
    動きベクトルの組をゼロ動きベクトルの組に設定する手
    段を有する請求項16の装置。
  20. 【請求項20】 出力映像の補間に用いるべき上記入力
    映像の対応する対の少なくとも一方を記憶する映像メモ
    リと、 シーン変化の可能性を指示する上記アナライザに応動し
    て、上記出力映像を記憶された入力映像の少なくとも一
    部分に等しく設定する手段とを含む請求項14の装置。
  21. 【請求項21】 上記動きベクトル処理手段は、動きベ
    クトルの組における各動きベクトルに所定の確認テスト
    を行う手段を有し、 上記アナライザは、動きベクトルの組において上記確認
    テストに合格した動きベクトルの比率に応じたテスト結
    果を発生する手段を有する請求項14の装置。
  22. 【請求項22】 上記動きベクトル処理手段は、動きベ
    クトルの組において最もよく発生する動きベクトルの所
    定数を検出する手段を有し、 上記アナライザは、最もよく発生する動きベクトルの上
    記所定数の発生頻度の和に応じたテスト結果を発生する
    手段を有する請求項14の装置。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載のビデオ信号処理装置
    を具えたテレビジョン標準変換装置。
  24. 【請求項24】 入力ビデオ信号の時間的に隣接する入
    力映像の対応する対から出力ビデオ信号の出力映像を補
    間する方法であって、 (I)補間に用いるために、その全部ではないが一部が
    出力映像に対応する時間的に隣接した入力映像の対から
    動きベクトルの組を発生すること、 (II)現在の出力映像の補間に用いるための1組の動き
    ベクトルを選択すること、 (III )上記選択された動きベクトルの組を用いて、時
    間的に隣接した入力映像の対応する対から上記現在の出
    力映像を補間することの各ステップを含む方法。
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