JPH05347223A - コイル製造装置 - Google Patents

コイル製造装置

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Publication number
JPH05347223A
JPH05347223A JP4154747A JP15474792A JPH05347223A JP H05347223 A JPH05347223 A JP H05347223A JP 4154747 A JP4154747 A JP 4154747A JP 15474792 A JP15474792 A JP 15474792A JP H05347223 A JPH05347223 A JP H05347223A
Authority
JP
Japan
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wire
winding
guide
drum
strand
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Application number
JP4154747A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Ogino
博久 荻野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素線供給ドラムから巻型へ供給する素線に曲
り癖がつくことを防止する。 【構成】 巻型23の軸方向に沿って移動可能な素線供
給ドラム29を設け、素線供給ドラム29に巻回された
素線26を巻型23の軸方向に沿って案内するガイドロ
ーラ38aないし38cを設ける。また、ベース28に
は、抵抗体36,これに当接し且つガイドバー32に沿
って移動可能な移動子35を設け、抵抗体36および移
動子35を含んで位置検出手段を構成する。而して、素
線引出し部分26aが中央位置から移動すると、素線引
出し部分26aとガイドローラ38aないし38cとの
間に軸方向の位置ずれが生じ、これと共に移動子35が
移動する。すると、制御手段は位置検出手段から移動子
35のずれ量に応じた信号を検出し、その検出信号に基
づいて前記位置ずれを是正する方向へ、素線供給ドラム
29を移動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻型に素線を整列巻き
することによりコイルを製造するコイル製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、変圧器等のコイルを製造する
ためのコイル製造装置においては、図7に示すように構
成されたものがある。
【0003】即ち、図示しない台板には、モータを主体
に構成された巻型駆動装置1が配設されており、巻型駆
動装置1には巻軸2を介して巻型3が連結されている。
この巻型3は、面板3aと素線巻回ドラム3bとを交互
に配設してなるものであり、3個の素線巻回ドラム3b
に夫々素線4を巻回することにより、3個の単位コイル
を製造するようにしている。
【0004】前記台板には、巻軸2と平行に、モータを
主体としたガイド機構駆動装置5により回転されるガイ
ド機構送りねじ6と、モータを主体とした供給機構駆動
装置7により回転される供給機構送りねじ8とが配設さ
れており、ガイド機構送りねじ6には素線ガイド機構9
が、供給機構送りねじ8には素線供給機構10が設けら
れている。
【0005】素線供給機構10は、供給機構送りねじ8
の回転に伴い、巻型3の軸方向に沿って移動可能に構成
されており、巻型3へ供給するための素線4が巻回され
た素線供給ドラム11を有している。この素線供給ドラ
ム11は、巻型3が回転されると素線4を介して回転さ
れ、その回転に伴って、素線供給ドラム11から素線4
が引出されるようになっている。
【0006】素線ガイド機構9は、素線供給ドラム11
からの素線4が掛渡される素線ガイドとしての3個のガ
イドローラ12を有しており、ガイド機構送りねじ6が
回転されることに伴い、ガイド機構送りねじ6に沿って
移動し、その移動に伴って、素線4を巻型3の軸方向に
沿って案内する。
【0007】斯るコイル製造装置によれば、巻型3を一
定方向へ回転させながら、素線ガイド機構9および素線
供給機構10を、所定速度(例えば、巻型3が一回転す
る間に素線4の線径分移動する速度)で各素線巻回ドラ
ム3b間を往復移動させることにより、巻型3に素線4
を整列巻きする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、素線供給ドラム11には素線4が乱巻され
ているため、同図に二点鎖線で示すように、素線4が素
線供給ドラム11の端部から引出された場合、素線4の
引出し部分4aとガイドローラ12との間に、巻型3の
軸方向の位置ずれが生じてしまい、素線4がガイドロー
ラ12部分で折曲された状態になってしまう。
【0009】しかも、素線4には、巻型3へ供給される
際のたるみを防止するため、素線供給ドラム11の回転
に制動力を与えるブレーキ機構13,テンションコント
ローラ14およびガイドローラ12により所定の張力が
与えられており、この張力により、上記折曲部分で曲り
癖がついてしまう。
【0010】そして、その曲り癖のついた素線4部分が
巻型3に巻回されてしまうと、その曲り癖のついた素線
4部分が、巻型3に巻回されている素線4に乗上げてし
まったり、以後巻型3に巻回される素線4が、曲り癖の
ついた素線4部分に乗上げてしまったりして、巻型3に
素線4を整列巻きできなくなってしまう。
【0011】このため、従来では、曲り癖のついた素線
4部分が巻型3に巻回される度に、装置の運転を停止し
て、それを修正していたというのが実情であり、曲り癖
の発生は生産性の低下を招来していた。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、素線供給ドラムから巻型へ供給する
素線に曲り癖がつくことを防止し得、以て、生産性の向
上を図り得るコイル製造装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のコイル製造装置
は、素線が巻回される巻型を回転可能に設け、この巻型
へ供給するための素線が巻回された素線供給ドラムを該
巻型の軸方向に沿って移動可能に設け、前記素線供給ド
ラムからの素線を前記巻型に整列巻きするように案内す
る素線ガイドを前記巻型の軸方向に沿って移動可能に設
け、前記素線供給ドラムと素線ガイドとの間に前記巻型
の軸方向に沿って移動可能で前記素線供給ドラムからの
素線引出し部分と素線ガイドとの間の前記軸方向の位置
ずれを検出する移動子を有する位置検出手段を設け、前
記素線ガイドおよび素線供給ドラムの移動ならびに巻型
の回転を制御する制御手段を設け、この制御手段を、位
置検出手段からの検出信号に基づいて、前記素線供給ド
ラムを、前記位置ずれを是正する方向へ移動制御するよ
うに構成したところに特徴を有する。
【0014】
【作用】今、素線供給ドラムからの素線引出し部分と素
線ガイドとの間には、巻型の軸方向に対して位置ずれが
なく、この場合には、位置検出手段の移動子が中央位置
にあるものとする。
【0015】この状態から、素線供給ドラムの素線引出
し部分が移動すると、素線引出し部分と素線ガイドとの
間に前記軸方向の位置ずれが生じ、これと共に移動子が
移動する。
【0016】すると、制御手段は、位置検出手段から移
動子のずれ量に応じた信号を検出して、その位置ずれを
是正する方向に、素線供給ドラムを移動制御するので、
素線引出し部分と素線ガイドとの間の位置関係は、即座
に、両者の間に前記軸方向に対する位置ずれがない状態
に補正される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
6を参照しながら説明する。
【0018】まず、図1ないし図3において、巻型駆動
装置21は、図示しない台板に固定配置されており、サ
ーボモータからなる巻型モータ21a(図5参照)を主
体に構成されている。巻型駆動装置21には、巻軸22
を介して巻型23が連結されている。巻型23は、面板
23aと素線巻回ドラム23bとを交互に配設してなる
ものであり、面板23aには、夫々切欠部23c,23
cが対向状態で形成されている。
【0019】前記台板には、供給機構駆動装置24が固
定配置されている。供給機構駆動装置24は、サーボモ
ータからなる供給機構モータ24a(図5参照)を主体
に構成されるものであり、供給機構駆動装置24には、
巻軸22と平行に供給機構送りねじ25が連結されてい
る。
【0020】供給機構送りねじ25には、巻型23に素
線26を供給するための素線供給機構27が設けられて
いる。
【0021】以下、素線供給機構27について詳述す
る。
【0022】即ち、前記台板上には、上面形状が矩形状
をなすベース28が載置されている。ベース28には、
図示しない螺合片部が設けられ、その螺合片部が供給機
構送りねじ25に螺合されており、供給機構送りねじ2
5が回転すると、前記螺合片部が螺進されて、ベース2
8が巻型23の軸方向に沿って移動するようになってい
る。
【0023】ベース28の上面には、図1中左側に位置
して素線供給ドラム29が回転可能に配置され、その前
方に位置してローラ30,テンションコントローラ31
およびガイドバー32が配設されている。このガイドバ
ー32にはローラ33が遊嵌され、ローラ33の両側に
は、ガイドバー32に沿って移動可能なスライダー3
4,34が回止め状態で挿設されており、スライダー3
4,34には、図3に示すように、移動子35が取付け
られている。
【0024】移動子35は、その側方に設けられた直線
状の抵抗体36に当接されており、移動子35と抵抗体
36とで、移動子35の端子と抵抗体36の端子との間
の電圧が移動子35の変位に応じて変化する、いわゆる
直線型ポテンショメータ37を構成している。この場
合、ポテンショメータ37は、移動子35がガイドバー
32の図1中上端部にあるときに、+15Vを出力し、
同下端部にあるときに−15Vを出力するようにされて
いる(図4参照)。
【0025】また、前記素線供給ドラム29には素線2
6が巻回され、素線供給ドラム29から引出された素線
26は、ローラ30,テンションコントローラ31およ
びローラ33に掛渡され、後述する素線ガイドとしての
ガイドローラ38aないし38cを介して巻型23に供
給されており、素線26の素線引出し部分26aが、図
1中上下方向へ移動すると、ローラ33を介してスライ
ダー34,34および移動子35が同方向へ移動する。
【0026】尚、素線供給ドラム29には、これの回転
に制動力を作用させるためのブレーキ機構39が設けら
れている。
【0027】供給機構送りねじ25には、供給機構駆動
装置24の反対側に位置して、第1の移動量検出器40
が設けられている。第1の移動検出器40は、素線供給
ドラム29の巻型23に沿う方向(以下、この方向を軸
方向と称する)への移動量を検出するためのものであ
る。この場合、第1の移動検出器40は、素線供給ドラ
ム29が、供給機構送りねじ25の図1中上端部にある
ときに、+15Vを出力し、同下端部にあるときに、−
15Vを出力するように構成されている(図4参照)。
【0028】前記台板には、巻型駆動装置21と供給機
構駆動装置24との間に位置して、ガイド機構駆動装置
41が固定配置されている。ガイド機構駆動装置41
は、サーボモータからなるガイド機構モータ41a(図
5参照)を主体に構成されたものであり、ガイド機構駆
動装置41には、巻軸22と平行にガイド機構送りねじ
42が連結され、ガイド機構送りねじ42には素線26
を案内するための素線ガイド機構43が設けられてい
る。
【0029】以下、素線ガイド機構43について詳述す
る。
【0030】前記台板上には、ガイド機構送りねじ42
に螺合された螺合片部(図示せず)を有する基台44が
載置されており、ガイド機構送りねじ42が回転する
と、基台44が巻型23の軸方向に沿う左右方向へ移動
するようになっている。
【0031】基台44には、サーボモータからなる前後
移動用モータ45が固定配置されており、この前後移動
用モータ45には、図3に示すように、ガイド機構送り
ねじ42に対して前後方向へ直交するような状態で、前
後送りねじ46が連結されている。
【0032】また、基台44の上面には、側面形状が略
コ字状をなす支持部材47が載置されている。支持部材
47は、前後送りねじ46に螺合された螺合片部(図示
せず)を有しており、前後送りねじ46の回転に伴い、
前後送りねじ46に沿う前後方向へ移動する。
【0033】支持部材47には、上部に位置してサーボ
モータからなる上下移動用モータ48が設けられてい
る。上下移動用モータ48には、ベルト伝達機構あるい
は歯車伝達機構等からなる伝達機構49を介して、上下
送りねじ50が連結され、上下送りねじ50には、ガイ
ドブロック51が螺合されており、ガイドブロック51
は、上下送りねじ50が回転すると、これに沿う上下方
向へ移動する。
【0034】ガイドブロック51には、素線ガイドとし
てのガイドローラ38aないし38cが三角形状をなす
ように配設され、素線供給ドラム29からの素線26
は、ガイドローラ38a,38bから38cに掛渡され
ており、先のブレーキ機構39およびテンションコント
ローラ31からガイドローラ38cまでの間に位置する
素線26部分に、所定の張力が作用するようになってい
る。
【0035】而して、素線ガイド機構43のガイドロー
ラ38aないし38cは、ガイド機構モータ41a,前
後移動用モータ45および上下移動用モータ48が通電
されることに伴い、巻型23に沿う左右方向,これに対
する前後方向および上下方向へ移動され、それによっ
て、素線26を所定方向へ案内する。
【0036】ガイド機構送りねじ42には、ガイド機構
駆動装置41の反対側に位置して、ガイドローラ38a
ないし38cの軸方向への移動量を検出するための第2
の移動量検出器52が設けられている。第2の移動量検
出器52は、ガイドローラ38aないし38cがガイド
機構送りねじ42の図1中上端部にあるときに、−15
Vを出力し、同下端部にあときに、+15Vを出力する
ように構成されている(図4参照)。
【0037】さて、位置検出手段53は、図4に示すよ
うに、第1および第2の移動量検出器40および52か
らの信号が入力される反転形の演算増幅器54と、ポテ
ンショメータ37からの信号が入力される反転形の演算
増幅器55と、演算増幅器54,55からの信号が入力
される反転形の演算増幅器56とから構成されるもので
ある。
【0038】次に、本装置の電気的構成の概略について
図5を参照して説明する。
【0039】ガイドローラ38aないし38cおよび素
線供給ドラム29の移動、ならびに巻型23の回転を制
御する制御手段57は、マイクロコンピュータを主体と
するものであり、D/Aコンバータ58,59,60
と、第1および第2のパルス発生器61および62と、
CPU63と、メモリ64と、ホストコンピュータとな
るパーソナルコンピュータ65にシリアル回線で接続さ
れたシリアル入力部66と、運転開始,停止等の操作指
令の入力および巻回終了等の状態信号の出力等を行うI
/Oインターフエース67と、A/Dコンバータ40
a,52a,53aとから構成されている。
【0040】このうちD/Aコンバータ58はドライバ
68を介して巻型モータ21aに接続され、D/Aコン
バータ59はドライバ69を介して供給機構モータ24
aに接続され、D/Aコンバータ60はドライバ70を
介してガイド機構モータ41aに接続されており、巻型
モータ21a,供給機構モータ24aおよびガイド機構
モータ41aには、制御手段57から速度制御信号が出
力される。
【0041】第1および第2のパルス発生器61および
62には、ドライバ71および72を介して前後移動用
モータ45および上下移動用モータ48が接続されてお
り、両パルス発生器61および62からパルス信号が出
力されると、その出力信号に応じて、前後移動用モータ
45および上下移動用モータ48が回転される。
【0042】また、第1および第2の移動量検出器40
および52、ならびに位置検出手段53は夫々A/Dコ
ンバータ40aおよび52a、ならびに53aに接続さ
れており、制御手段57は、第1および第2の移動量検
出器40および52からの検出信号に基づき、供給機構
モータ24aおよびガイド機構モータ41aの回転制御
を行うと共に、位置検出手段53からの位置検出信号に
基づき、供給機構モータ24aを回転制御する。
【0043】尚、パーソナルコンピュータ65は、素線
供給機構27および素線ガイド機構43の移動量等のデ
ータを作製するときに用いられるものである。
【0044】次に上記構成の作用について説明する。
【0045】パーソナルコンピュータ65が各種制御デ
ータの送信を開始すると、制御手段57は、それら制御
データを読み込んでメモリ64に記憶させ、巻回運転開
始可能な状態になる。
【0046】この後、制御手段57は、外部からの運転
開始指令がI/Oインターフェース67に入力されたこ
とを検出すると、巻型モータ21aおよびガイド機構モ
ータ41aに巻回運転信号を出力する。そして、制御手
段57は、素線ガイド機構43を、巻型23を一定方向
へ回転させながら前記制御データに基づく所定速度(例
えば、巻型23が一回転する間に素線26の線径分移動
する速度)で巻型23の軸方向に沿って素線巻回ドラム
23b間を往復移動させ、図6に示すように、素線巻回
ドラム23bに素線26を複数段整列巻きする。
【0047】尚、図1の状態では、素線26の巻型23
に対する巻回位置がその巻型23の中央位置にあり、ガ
イドローラ38aないし38cが巻型23の中央位置に
対向する位置にあり、素線供給ドラム29が、後述する
ように、ガイドローラ38aないし38cの左右への移
動に追従してその中央位置が巻型23の中央位置に対向
する位置にあり、素線26の素線引出し部分26aが素
線供給ドラム29の中央位置にあって、ポテンショメー
タ37の移動子35は抵抗体36の中央位置にある。従
って、この状態では、上方から見ると、図1に示すよう
に、素線供給ドラム29から引出された素線26は、同
一の直線上にあって且つ巻型23と直交する状態にあ
る。
【0048】そして、図1の状態では、ポテンショメー
タ37,移動量検出器40および52の各移動子は中央
位置にあって、各出力信号は「0」Vであり、従って、
演算増幅器56の出力、即ち位置検出手段53の出力信
号も「0」Vである。
【0049】このような状態で、今、ガイドローラ38
aないし38cが基台44と共に左方向(図1中下方
向)に移動されたとする。すると、図4に示すように、
第2の移動量検出器52は「+Va」Vの信号を出力
し、演算増幅器54は「−Va」Vの信号を出力し、演
算増幅器56即ち位置検出手段53は「+Va」Vの信
号を出力する。
【0050】このため、制御手段57は、この出力信号
「+Va」Vを受けることにより供給機構モータ24a
を例えば正回転させて素線供給ドラム29をベース28
と共に左方向たる矢印A方向へ移動させるようになり、
第1の移動量検出器40の出力信号はマイナス方向に大
となる。そして、第1の移動量検出器40の出力信号が
「−Va」Vになると、演算増幅器54の出力信号は
「0」Vとなり、位置検出手段53の出力信号も「0」
Vとなり、供給機構モータ24aの回転が停止される。
【0051】ガイドローラ38aないし38cが右方向
へ移動された場合も同様であり、素線供給ドラム29も
右方向へ移動される。このようにして素線供給ドラム2
9は、ガイドローラ38aないし38cの左右方向への
移動に追従する。
【0052】さて、各移動量検出器40および52が図
1に示す状態にあって、素線供給ドラム29の素線引出
し部分26aの位置が、図2に示すように、素線供給ド
ラム29の右端部に移動したとすると、素線供給ドラム
29からの素線引出し部分26aとガイドローラ38a
ないし38cとの間に軸方向の位置ずれが生じ、素線2
6およびローラ33を介してスライダー34,34が右
方向へ移動し、それに伴って、移動子35も中央位置か
ら右側位置へ移動する。
【0053】この場合、図4に示すように、ポテンショ
メータ37からの出力信号が、例えば「+Vb」Vにな
って、演算増幅器55からの出力が「−Vb」Vに変化
し、演算増幅器56、即ち位置検出手段53からの信号
が「+Vb」Vとなるので、制御手段57は、この出力
信号「+Vb」Vに基づき、供給機構モータ24aを正
回転させて、素線供給機構27を矢印A方向へ移動させ
る。
【0054】すると、素線供給機構27の移動に伴い、
第1の移動量検出器40からの出力信号がマイナス方向
に変化し、その出力信号が「−Vb」Vになると、演算
増幅器54の出力信号は「+Vb」Vとなり、従って、
演算増幅器56の入力は「−Vb」Vおよび「+Vb」
Vとなって、演算増幅器56、即ち位置検出手段53か
らの出力信号が「0」Vとなり、供給機構モータ24a
が停止される。従って、素線供給ドラム29は、素線引
出し部分26aとガイドローラ38aないし38cとの
位置ずれを是正するように移動する。
【0055】尚、制御手段57は、一つの素線巻回ドラ
ム23bに素線26を巻回し終えたことを検出すると、
以下のような制御を行うことにより、一つの素線巻回ド
ラム23bからの素線26を、図6に示すように、面板
23aの切欠部23cを介して隣接する素線巻回ドラム
23bに導出させる。
【0056】まず、制御手段57は、巻型モータ21a
を断電して巻型23を停止させ、第2のパルス発生器6
2から上下移動用モータ48に所定の正転パルスを出力
することにより、ガイドローラ38aないし38cを図
3中の上方向へ移動させる。次に、制御手段57は、ガ
イド機構モータ41aに所定の正転信号を出力すること
により、ガイドローラ38aないし38cを図1中下方
向へ移動させ、最後に、上下移動用モータ48に所定の
逆転パルスを出力することにより、ガイドローラ38a
ないし38cを図3中の下方向へ移動させ、一つの素線
巻回ドラム23bからの素線26を、隣接する素線巻回
ドラム23bに導出させる。
【0057】この後、制御手段57は、ガイド機構モー
タ41aに所定の逆転信号を出力することにより、ガイ
ドローラ38aないし38cを図1中上方向へ移動さ
せ、素線26が面板23aに近接した巻回運転開始位置
に位置させた後、隣接する素線巻回ドラム23bへの巻
回運転を開始する。
【0058】上記実施例によれば次の効果を奏する。
【0059】即ち、素線供給ドラム29からの素線引出
し部分26aとガイドローラ38aないし38cとの間
の軸方向の位置ずれを検出する移動子35を備えた位置
検出手段53を設け、制御手段57を、位置検出手段5
3からの検出信号により、素線供給ドラム29を、前記
位置ずれを是正する方向へ移動制御するように構成した
ので、例え素線引出し部分26aとガイドローラ38a
ないし38cとの間に軸方向の位置ずれが生じ、素線2
6がガイドローラ38aないし38c部分で折曲される
事態が発生しても、素線引出し部分26aとガイドロー
ラ38aないし38cとの位置関係は、即座に、両者の
間に軸方向の位置ずれがない状態に補正されるようにな
り、その結果、素線26に曲り癖がつくことを防止する
ことが可能になる。
【0060】従って、素線についた曲り癖により、巻型
に素線を整列巻きできなくなってしまうことはなく、当
然、装置の運転を停止する必要もないので、生産性を向
上し得る。
【0061】特に上記実施例においては、巻型23の面
板23aに切欠部23cを設けると共に、ガイドローラ
38aないし38cを巻型23の軸方向に対して上下方
向へも移動可能とし、制御手段57により、一つの素線
巻回ドラム23bbからの素線26を、面板23aの切
欠部23cを介して隣接する素線巻回ドラム23bに導
出させるように構成したので、本実施例のように、複数
個の素線巻回ドラム23bを有する巻型23に対して
も、自動的に素線26を整列巻きすることが可能とな
り、より一層、生産性を向上し得る。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のコイル製造装置によれば、素線供給ドラムからの素線
引出し部分と素線ガイドとの間の軸方向の位置ずれを検
出する移動子を有する位置検出手段を設け、制御手段
を、位置検出手段からの検出信号に基づいて、素線供給
ドラムを、前記位置ずれを是正する方向へ移動制御する
ように構成したので、素線に曲り癖がつくことを防止す
ることが可能になる。その結果、素線についた曲り癖に
より巻型に素線を整列巻きできなくなってしまうこと、
および、装置の運転を停止させることを防止し得、生産
性の向上を図り得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す上面図
【図2】作用説明用の図1相当図
【図3】要部の側面図
【図4】位置検出手段を示す回路図
【図5】電気的構成の概略を示すブロック図
【図6】巻型に素線が巻回される様子を示す巻型の縦断
正面図
【図7】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
23は巻型、26は素線、26aは素線引出し部分、2
7は素線供給機構、29は素線供給ドラム、35は移動
子、36は抵抗体、37はポテンショメータ、38aな
いし38cはガイドローラ(素線ガイド)、43は素線
ガイド機構、53は位置検出手段、57は制御手段を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に設けられその回転により素線
    が巻回される巻型と、この巻型の軸方向に沿って移動可
    能に設けられ該巻型へ供給するための素線が巻回された
    素線供給ドラムと、前記巻型の軸方向に沿って移動可能
    に設けられその移動に伴い前記素線供給ドラムからの素
    線を前記巻型に整列巻きするように案内する素線ガイド
    と、前記素線供給ドラムと素線ガイドとの間に設けられ
    前記巻型の軸方向に沿って移動可能で前記素線供給ドラ
    ムからの素線引出し部分と素線ガイドとの間の前記軸方
    向の位置ずれを検出する移動子を有する位置検出手段
    と、前記素線ガイドおよび素線供給ドラムの移動ならび
    に巻型の回転を制御する制御手段とを備え、この制御手
    段は、位置検出手段からの検出信号に基づいて、前記素
    線供給ドラムを、前記位置ずれを是正する方向へ移動制
    御するように構成されていることを特徴とするコイル製
    造装置。
JP4154747A 1992-06-15 1992-06-15 コイル製造装置 Pending JPH05347223A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326658A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Bridgestone Corp 線材の巻取装置および繰出装置
JP2014042446A (ja) * 2012-07-26 2014-03-06 Jtekt Corp 巻き線機及び巻き線治具

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326658A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Bridgestone Corp 線材の巻取装置および繰出装置
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