JPH0534701U - 交差偏波成分抑圧素子 - Google Patents

交差偏波成分抑圧素子

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JPH0534701U
JPH0534701U JP9155391U JP9155391U JPH0534701U JP H0534701 U JPH0534701 U JP H0534701U JP 9155391 U JP9155391 U JP 9155391U JP 9155391 U JP9155391 U JP 9155391U JP H0534701 U JPH0534701 U JP H0534701U
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JP
Japan
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polarization component
cross polarization
suppression element
waveguide
component suppression
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Application number
JP9155391U
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English (en)
Inventor
宜一 松井
Original Assignee
デイエツクスアンテナ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交差偏波成分発生の原因となる交差偏波成分
抑圧素子と接続される導波管の整合度をあげる交差偏波
成分抑圧素子を提供する。 【構成】 導波管内壁16に誘電体のガイド2を介し
て、板状の吸収抵抗1の両側縁を支持するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、衛星放送受信用アンテナの円偏波一次放射器に組み込まれ、使用さ れる交差偏波成分抑圧素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、交差偏波成分抑圧素子においては、吸収抵抗を導波管壁又は導波管壁に 設けたガイド溝に接着剤等で固定しており、その交差偏波成分抑圧素子の等価回 路は、図11のようになる。図11のAB端は、それぞれある特性インピーダン スZoを持った導波管に接続されるが、Zoと、Rを含む交差偏波成分抑圧素子 (特性インピーダンスはZoと異なる)の間の不整合により、反射波を生じる。 反射波は交差偏波成分となり、交差偏波成分抑圧素子の性能を損なう欠点があっ た。このことは、これを使用する円偏波一次放射器の欠点でもある。
【0003】 円偏波一次放射器において、その基本動作は下記のようになる。図10に示す ように、ホーン部11の入力10より導かれる左旋円偏波21は90゜移相器部 12を通り水平偏波22に変換されて出力14に至る。同様に、右旋円偏波20 は垂直偏波23に変換されるが、交差偏波成分抑圧素子部13に垂直偏波23と 平行に挿入された吸収抵抗1により大部分吸収される。ところで、交差偏波成分 抑圧素子部13に不整合があった場合、垂直偏波23は、一部反射波となって9 0゜移相器部12で右旋円偏波となり、更に、アンテナVSWRにより一部再反 射される。円偏波は反射すると直交偏波となることは公知であり、従って、この 反射波は左旋円偏波である。この左旋円偏波は上記と同様に水平偏波22となっ て出力14に至るが、これは右旋円偏波が反射によって左旋円偏波となったもの であり、交差偏波成分である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
即ち、上述したように交差偏波成分抑圧素子部13の不整合により、交差偏波 抑圧性能が劣化したことになる。
【0005】 そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、交差偏波成分発生 の原因となる交差偏波成分抑圧素子と接続される導波管の整合度をあげる交差偏 波成分抑圧素子を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1の本考案は、導波管内壁に誘電体のガイド を介して、板状の吸収抵抗の両側縁を支持するものである。
【0007】
【作用】
請求項1の本考案では、導波管内壁に誘電体のガイドを介して、板状の吸収抵 抗の両側縁を支持し、誘電体のガイドの材質による誘電率、ガイドの厚さ等の調 整で整合度を上げることができる。
【0008】
【実施例】
以下に、本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。 従来の技術と同一符号は、同一部材を表わすものである。
【0009】 図1(a)は、請求項1の本考案の交差偏波成分抑圧素子部の断面図であり、 図1(b)は、その正面図である。 図において、吸収抵抗1と導波管15の導波管内壁16の間に誘電体のガイド 2を挟んで固定する。 図2(a)(b)は、その誘電体のガイド2の側面図と平面図を示す。
【0010】 この誘電体のガイド2を挟んで吸収抵抗1を固定した場合のその部分の等価回 路は、図3に示すように吸収抵抗Rの両端にキャパシタンスCをはさんで導波管 内壁16に接続される。
【0011】 ここで、図3と従来の図11共に、R、Cは高周波電界に対して、抵抗、容量 として働く。しかし、基本的には、抵抗、誘導性、容量性を併せ持つインピーダ ンスである。主たる動作に着目すると、図3に示すように、抵抗Rの両端にキャ パシタンスCを付加することにより、当然交差偏波成分抑圧素子全体のインピー ダンスは、図11とは異なる。そこで、抵抗Rについては電波吸収性能から、キ ャパシタンスCについては素子全体のインピーダンスが両端の導波管15と整合 度が上るように選べば、素子の不整合による交差偏波成分抑圧性能の劣化を低減 できる。
【0012】 誘電体のガイド2の一例として、図2に示すような形状のものの場合、dは、 吸収抵抗1の厚さにより、Lは、吸収抵抗1と導波管内壁16が接する長さによ り決定する。ここで、誘電体のガイド2の容量は、ガイド材料の誘電率と厚さt により決まる。つまり整合度が上るように(性能を確認しながら)、材質と厚さ tを選択する。又、整合度を変えるために長さLを変えることも可能である。こ のように誘電体のガイド2を用いて、インピーダンスを調整し整合度を上げるこ とにより、交差偏波成分抑圧素子の性能を損なうことがない。
【0013】 図4は、第2実施例(請求項2に対応する)の斜視図を示している。 図において、ホーン部11、90゜移相器部12、交差偏波成分抑圧素子部1 3が一体となって構成されており、交差偏波成分抑圧素子部13には、第1実施 例で示したものが、使用されており、吸収抵抗1と導波管内壁16の間に誘電体 のガイド2が、挟まれて固定されている。この誘電体のガイド2を用いて、イン ピーダンスを調整し整合度を上げることにより、交差偏波成分抑圧素子部13か らの反射による性能の劣化を低減できる。
【0014】 図5は、第3実施例の斜視図を示している。 図において、ホーン部11、90゜移相器部12が一体となっており、交差偏 波成分抑圧素子部13が別体となった構成になっており、交差偏波成分抑圧素子 部13は、第1実施例で示したものが使用されており、やはり、吸収抵抗1と導 波管内壁16の間に誘電体のガイド2が、挟まれて固定されている。この誘電体 のガイド2を用いて、インピーダンスを調整し整合度を上げることにより、交差 偏波成分抑圧素子部13からの反射による性能の劣化を低減できる。
【0015】 図6は、第4実施例の斜視図を示している。 図において、円−矩形変成器30内に吸収抵抗1が固定された構成となってお り、具体的には、円−矩形変成器30の管壁の溝17に吸収抵抗1をガイド2ヲ 挟んで固定する。尚、図7に示すようにガイド2′を成形品で作り、導波管15 の溝17′に固定するようにしてもよい。
【0016】 又、製造上の点から、ガイド2は合成樹脂で作るのが都合良く、その場合、比 誘電率は2〜3.5(請求項4)の範囲にあり肉厚が極端に厚いと誘電体損を生 じるおそれがあるので、図2(a)のtがt=100〜500μm程度(請求項 3)が適当である。従って、製造及び性能の2点から上記の範囲で材料を選択す る。
【0017】 実際に、誘電率3.0〜3.3(m/F)、肉厚125μmの合成樹脂シート を図2の形状に加工した試作のガイドを作り、円偏波一次放射器の交差偏波成分 抑圧素子に使用して性能を測定した結果、軸比周波数特性は図8に示すようにガ イド付試作は、帯域内で0.8dB以下で、ガイド無しに比べて広帯域になって いる。
【0018】 又、衛星放送受信用パラボラアンテナに取付けた場合の交差偏波保護比は、図 9(a)(b)(c)に示すように26dB以上あり、良好な性能が確認できた 。尚、図9(a)(b)(c)には、アンテナ指向特性と、交差偏波保護比を記 してある。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明による請求項1の本考案では、導波管内壁に誘電体のガイドを介し て、板状の吸収抵抗の両側縁を支持したので、交差偏波成分抑圧素子の性能を損 なうことが少なくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の交差偏波成分抑圧素子の断面
図であり、(b)はその正面図である。
【図2】(a)は誘電体ガイドの側面図であり、(b)
は平面図である。
【図3】誘電体のガイドを挟んで吸収抵抗を固定した場
合の等価回路図である。
【図4】第2実施例の斜視図である。
【図5】第3実施例の斜視図である。
【図6】第4実施例の斜視図である。
【図7】導波管に溝を作り、ガイド及び吸収抵抗を挿入
するようにした分解斜視図である。
【図8】請求項1の本考案の交差偏波成分抑圧素子を使
用した場合の軸比周波数特性の試験結果を示す図であ
る。
【図9】(a)(b)(c)は、請求項1の本考案の交
差偏波成分抑圧素子を使用した場合の交差偏波保護比と
アンテナ指向特性を記した図である。
【図10】従来の円偏波一次放射器の斜視図である。
【図11】従来の交差偏波成分抑圧素子の等価回路図で
ある。
【符号の説明】
1 吸収抵抗 2 誘電体のガイド 11 ホーン部 12 90゜移相器部 13 交差偏波成分抑圧素子部 15 導波管 16 導波管内壁 17 溝

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波管内壁に誘電体のガイドを介して、
    板状の吸収抵抗の両側縁を支持したことを特徴とする交
    差偏波成分抑圧素子。
  2. 【請求項2】 上記導波管は、アンテナ放射器のホーン
    部、90゜移相器部と一体に形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の交差偏波成分抑圧素子。
  3. 【請求項3】 上記誘電体ガイドの肉厚が100〜50
    0μmであることを特徴とする請求項1記載の交差偏波
    成分抑圧素子。
  4. 【請求項4】 上記誘電体ガイドの比誘電率が2〜3.
    5であることを特徴とする請求項1記載の交差偏波成分
    抑圧素子。
JP9155391U 1991-10-11 1991-10-11 交差偏波成分抑圧素子 Pending JPH0534701U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157612B2 (ja) * 1979-05-23 1986-12-08 Intaanashonaru Bijinesu Mashiinzu Corp

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157612B2 (ja) * 1979-05-23 1986-12-08 Intaanashonaru Bijinesu Mashiinzu Corp

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960806