JPH05346903A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数表示の可能な表示装置の提供。 【構成】 本体９に接続された複数の表示素子１はそれ
ぞれに異なった情報を表示することができ、柔軟な表示
素子１は本のページめくりの要領で情報の全体を容易に
把握できる構造となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、表示信号に応じて選択
的な表示を行う表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の表示装置は、例えばワードプロセ
ッサやグラフィック端末等に見られるように、他の電子
機器や人間から入力された情報をそのまままたは機器内
で計算や変換等の情報処理を行ったのち単体の表示体を
介して表示していた。また複数の情報を表示する際に
は、装着されている単体の表示体の画面を分割するなど
して複数の表示を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来技術
では複数の表示を行う際に画面を細かくして表示を行わ
なければ成らず、表示画面が見にくくなったり表示素子
の解像度の限界があるために、表示素子を相当に大きく
しなければならず、素子が高価になったり大がかりにな
って取り扱いもしにくくなるという技術課題があった。

【０００４】そこで本発明はこのような技術課題を解決
するものであり、その目的とするところは簡単な表示素
子を用いて複数の表示を効率よく行うことのできる表示
装置を提供するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、少
なくとも一枚以上をページめくり可能とした複数の表示
素子と、この表示素子の各々を一体となるように接続す
る接続部とから主に構成され、前記複数の表示素子の内
一枚以上の表裏両面に表示部分を設置したことを特徴と
する。

【０００６】

【実施例】(実施例１)図１および図２は本発明の一実施
例を示す主要構成図である。

【０００７】複数の表示素子１はその一部分に表示信号
を含む、電気的または光学的信号を受け取る受信回路２
が設置されており、受信回路２はさらに表示素子１の縁
に設置されている接続端子３に接続されている。ここで
接続端子３と受信回路２の接続は複数の部分に分かれて
接続されているが、電気的、光学的信号を別々に接続し
てもよく同一部分で接続してもよい。さらに表示素子１
や受信回路２の駆動電源と表示信号などの信号とを同一
部分で接続してもよい。

【０００８】また表示素子１は接続端子３の部分で接続
帯８と各々が機械的に取り外しができるようにして、表
示素子の修理をする場合の交換を行い易くしてある。

【０００９】表示素子１は枠４と表示部分５とで主に構
成されており、その接続端子３には図２に示すように、
電気的または磁気的もしくは光学的に接続できるような
接続路７が設置されている。またこれらの接続方法を適
宜組み合わせて接続路７を設定してもよい。この接続部
分の付近には、さらに同図に示すように接続端子３と表
示部分５の間に柔軟なヒンジ６を構成して、表示素子１
のページめくりが可能な構造とした。このヒンジ６は複
数の表示素子１全てに構成されている必要はなく、表示
素子１の使用目的によってヒンジ６の設置数を決めるこ
とができる。また各々の表示素子毎にヒンジ６の数量や
形状をかえることができる。

【００１０】複数の表示素子１はその一枚以上に両面表
示ができるようにしてあり、本発明の表示装置の用途に
よって両面表示できる表示素子１の枚数を変えることが
できる。例えばワードプロセッサとして使用する場合に
は両面表示の表示素子の割合を多くしてページめくりし
た状態での見開き表示を多くする。また端末機器として
使用する場合には、片面に受信回路２や補助入力素子１
４を初めとした各種の入出力素子を片面に備えた片面表
示の表示素子の割合を多くする。

【００１１】複数の表示素子１はその各々を接続端子３
によって接続路７を通じて接続体８に接続され、一体と
なっている。接続体８には、図には描いてないが接続端
子３に設置されている接続路７に対応した同等の接続手
段が設置されており、電気的、磁気的、光学的、または
各々を組み合わせた方式で接続して、表示信号のやり取
りをしている。

【００１２】表示素子１には、その内面または端部に光
照射または圧力印加もしくは誘電体物質や磁性体物質の
近接や接触等なんらかの操作によって、信号や命令等の
情報を外部より入力可能とするセンサ類を設置してもよ
い。

【００１３】接続体８は本体９に取り付けがなされてい
て、電気的または磁気的もしくは光学的に接続し、主と
して表示信号を含む信号のやり取りができるようにして
ある。また接続体８をブロック状にし本体９と機械的に
取り外しができるようにすると交換や修理および機能別
に複数の表示素子１を保管する場合などに好都合であっ
た。

【００１４】本体９内では、表示素子１や種々のキーボ
ード群１１または図には描いていないが外部電子機器と
の接続を行うための端子群とを通じて信号や情報のやり
取りを行いながら信号処理や情報処理等を行っている。
さらに図に示すように本体９には、補助入力素子１４を
備えた他の表示素子１０１を設置し、画面上で情報入力
が可能となるように工夫した。

【００１５】本体９の下部には印刷ユニット１０が設置
され、本体９内で処理された印刷情報に応じ、インクジ
ェットプリンタによって印刷された印刷物１３が取り出
し、穴１２より矢印２１方向に、必要に応じて取り出す
ことができるようにしてある。

【００１６】印刷ユニット１０はその内部に、印刷物１
３となる印刷前の紙やプラスチック製のシートが個別の
シート状またはロール状もしくは折り畳んで格納し、多
数の印刷物１３が取り出せるようにしてある。また印刷
ユニット１０内に電源や電池等を組み込んでもよい。

【００１７】本実施例ではインクジェットプリンタを使
用したが、印刷ユニット１０内には機械的に印刷を行う
プリンタやサーマルプリンタ、小型電子写真方式のプリ
ンタ等のプリンタの内いずれを設置してもよい。

【００１８】印刷ユニット１０と本体９は機械的に取り
外しを行えるようにして内部に設置したプリンタや印刷
用の前記シート類の交換が容易にできるようにしてあ
る。また蝶番などを用いて印刷ユニット１０と本体９と
を開閉できるように構成してもよい。

【００１９】複数の表示素子１にはキーボード群１１や
本体９を通じて様々な画像情報や文字情報を個別に表示
でき、これらの表示素子１の各々をページめくりをする
要領でその表示内容を容易に同時に見ることができるた
めに、情報内容の全体の把握が容易となるばかりでなく
一様な大きさの表示とすることもでき細かい表示内容も
よく読み取ることができる。

【００２０】図３および図４に本発明に用いた画面表示
素子の一例の部分断面図を示す。

【００２１】図３は両面表示が可能である表示素子１の
構成部品である中間板１６を延長し、ヒンジ６を設置し
て表示素子１がページめくり可能な構造にしてある。こ
の場合中間板１６にアクリロニトリル・スチレン樹脂
（ＡＳ樹脂）等の繰り返し折曲げのできる樹脂をしよう
する以外は、中間板１６にはヒンジ６を形成した部品を
設置して表示素子１がページめくり可能な構造とした。

【００２２】同図に示すように中間板１６を挟んでその
両側に液晶材料１７１、１７２が封入してあり両側に表
示が可能となっている。その他の液晶表示体部分の構造
は通常の液晶表示体と同等である。

【００２３】また表示素子１はさらに多数の透明な表示
素子群を組み合わせた、多重表示としてもよい。

【００２４】図４は二枚の表示素子１１１、１１２を各
々表示面が反対側を向いて、一対として両面表示できる
ように設置した物である。

【００２５】この場合は中間板１６が前述のような表示
素子１１１、１１２の構成部分ではなく独立した平板で
よい為に各々の表示素子１１１、１１２の組立が容易で
あり、全体の表示装置が安価に組み立てられるという利
点があった。

【００２６】本発明に用いた液晶表示素子１には、プラ
スチック製またはガラス製の液晶表示板を用いた。

【００２７】プラスチック製の表示体には、具体的には
ポリサルフォン樹脂やポリエーテルサルフォン樹脂等を
用いたプラスチック平板の少なくとも一枚に透明電極を
形成し、これらの平板間に通常の手段を用いて液晶材料
を封入し、通常の柔軟な液晶表示体とした物を使用し
た。

【００２８】本実施例に用いた表示素子１は一例として
液晶を封入した表示素子を用いたが、本発明ではこれに
こだわる事なく他の表示素子例えばエレクトロルミネッ
センス素子（ＥＬ素子）やフォトクロミズムやエレクト
ロミズム等の各種クロミズム素子でもよい。

【００２９】また表示素子１の片面または両面に、接触
式や磁気または光入力式の入力装置を単独であるいは表
示部分と同一面に設置してもよい。

【００３０】ガラス製の液晶表示板を用いる場合はヒン
ジ６の部分に柔軟なプラスチックを部分的に使用した。

【００３１】図５および図６は本発明の他の実施例の一
例を示す部分構成図である。

【００３２】本実施例の特徴は表示素子１のページめく
りを容易にする構造として蝶番構造を用いたことであ
る。表示素子１には複数の蝶番１５が設置されており、
接続体８部分に設置されている複数の蝶番１５１に接続
されている。蝶番１５、１５１には図５に示すように穴
が形成されており軸１８を方向１９に差し込んで、図６
に示すように複数の表示素子１、１ー１、１ー２がたと
えば矢印２０方向にページめくりできるように稼働可能
としてある。

【００３３】また複数の蝶番１５、１５１には図に示す
ようにその両側または片側に接続路７、７１が各々設置
されており、電気的または磁気的もしくは光学的に接続
されていて表示素子１への信号のやり取りができるよう
にしてある。

【００３４】その他の構造や構成、使用材料等について
は実施例１と同等である。

【００３５】本実施例では使用する表示素子１がガラス
製等で硬いものであっても表示素子１に無理な力をかけ
ずに滑らかなページめくりができるものである。

【００３６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明の表示装置は
両面表示が可能な複数の表示素子を備えておりページめ
くりをして表示素子を見開きにすることにより多数の画
面を同時に、しかも書類を見るように自然な形で観察す
ることができるという効果を有する。また多数の情報を
関連付けて見ることができるという効果も有する。

【００３７】さらに画面を小さく分割することもないた
めに、小さな画面でも大きな表示で多数の情報を観察す
ることができ、一層見やすい表示装置を提供できるとい
う効果も有する。

【００３８】また同様に、解像度の低い表示素子を用い
ても画面分割をせずに多くの表示をすることができるた
めに、安価な表示素子を用いることができ、したがって
安価な表示装置を提供できるという効果も有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す主要構成図。

【図２】図１の接続部の詳細を説明するための図。

【図３】本発明に使用した両面表示の表面素子の部分断
面図。

【図４】図３の他の例を示す図。

【図５】本発明の他の実施例を示す主要構成図。

【図６】図５の部分断面図。

【符号の説明】 １ 表示素子 ２ 受信回路 ３ 接続端子 ６ ヒンジ ７、７１ 接続路 ８ 接続体 １５、１５１ 蝶番 １６ 中間板 １８ 軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも一枚以上をページめくり可能
   とした複数の表示素子と、この表示素子の各々を一体と
   なるように接続する接続部とから主に構成され、前記複
   数の表示素子の内一枚以上の表裏両面に表示部分を設置
   したことを特徴とする表示装置。