JPH05346176A - 非接触シール装置 - Google Patents

非接触シール装置

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JPH05346176A
JPH05346176A JP15088492A JP15088492A JPH05346176A JP H05346176 A JPH05346176 A JP H05346176A JP 15088492 A JP15088492 A JP 15088492A JP 15088492 A JP15088492 A JP 15088492A JP H05346176 A JPH05346176 A JP H05346176A
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JP
Japan
Prior art keywords
seal
pressure
pressure chamber
gap
passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP15088492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Goto
哲男 後藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH05346176A publication Critical patent/JPH05346176A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接触シール装置においてシール間隙を自動
調節して所望の間隙を保持する装置を得る。 【構成】 シール間隙Aに開口する導入ポート12
1を、アクチュエータ15の差圧室181に連通し、かつ
該差圧室181をオリフィス板21の小径のパージ孔を
介して低圧部3に連通する。シール間隙Aが増大すると
差圧室181内が昇圧してシールリング7を前進させ、
シール間隙Aが過小になると差圧室181の圧力が低下
してシールリングを後退させて一定のシール間隙Aを保
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン、コンプレッ
サ、ポンプ等における密閉したハウジングに回転軸を貫
設する装置に用いる非接触型の軸封装置のように、非接
触で流体の漏洩を防止する装置において、シール端面間
のシール間隙を所定範囲に保持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、例えば実開平1
−144571号に示されるものがある。この従来装置
は、ハウジング側に設けるシールリングに、軸側のシー
ル端面と微小の間隙を保持するシール端面を設け、シー
ルリングの位置が所定の位置から外れたとき、シールリ
ングの背後に作用する背圧を調節して一定の間隙を保持
するものである。しかしこの装置は、背圧調整の駆動源
になる圧力源が必要である上に構造が極めて複雑で高価
になる不都合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、所望のシー
ル間隙を極めて簡単な手段で自動調節する装置を得るこ
とを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の第1の手段は、一方のシール端面に対して微
小のシール間隙を介して対向するシール端面をもつ可動
のシール部材と、該可動のシール部材の位置を調節する
アクチュエータを備え、該アクチュエータは、支持部材
と前記可動のシール部材の間に設けた容積可変の差圧室
と、前記シール間隙の圧力を前記差圧室に導入する圧力
導入路と、該圧力導入路に比べて小さい流通面積で低圧
部に連通するパージ孔をもつ流出路と、を備えること特
徴とする。
【0005】また、第2の手段は、一方のシール端面に
対して微小のシール間隙を介して対向するシール端面を
持つ可動のシール部材と、該可動のシール部材の位置を
調節するアクチュエータを備え、該アクチュエータは、
支持部材と前記可動のシール部材の間に設けた容積可変
の差圧室と、高圧室と前記差圧室を連通し、高圧室側に
開口する導入ポートの開口面積が前記シール間隙の変化
に対応して変化する圧力導入路と、該圧力導入路に比べ
て小さい流通面積で低圧部に連通するパージ穴をもつ流
出路と、を備えること特徴とする。
【0006】
【作用】前記第1の手段においては、密封すべき流体
は、シール間隙から圧力導入路を経てアクチュエータの
差圧室に流入し、その一部はパージ孔から外部に流出し
て、中間の圧力が背圧として可動のシール部材に作用す
る。そして、シール間隙が小になればアクチュエータへ
の流入量が減少して背圧が低下し、可動のシール部材は
後退してシール間隙を増大させ、シール間隙が大になれ
ば流入量が増大し、背圧が上昇してシール間隙を小さく
するように作用し、非接触シール面のシール間隙を略一
定に保つ。
【0007】前記第2の手段においては、圧力導入路の
導入ポートの開口面積がシール間隙に応じて変化するこ
とにより通路抵抗が変化し、高圧室から直接導入されて
パージ孔から流出する流体の流量が変化し、差圧室の圧
力も変化する。この差圧室の圧力が可動のシール部材に
背圧として作用し、シール間隙を一定に保持するように
働く。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1において1はハウジングで高圧室2と低圧室
3を区画し軸穴4が穿設されており、この軸穴4を通る
回転軸5には、半径差により回転シール端面6が形成さ
れている。
【0009】シールリング7は、可動のシール部材であ
り、前面に前記回転シール端面6と僅かなシール間隙A
を介して対向する非回転シール端面8を備え、両端面
6、8によって非接触シール面が形成される。そしてシ
ールリング7の後部の小径部9は、軸穴4内に進退自在
に挿入され、Oリング10で軸穴4との気密が保持され
ている。シールリング7の外周には、フランジ11が連
設され、これに圧力導入路12が穿設され、該圧力導入
路12は、非回転シール面8に導入ポート121で開口
し、背面に連絡孔122で開口されている。導入ポート
121の周囲には、図2に示すようにリング溝13が掘
設され、その一部131はシール端面8から外れてい
る。このリング溝13は、流体を前記一部131から流
入させたのち導入ポート121の全周から流体を流入さ
せるようにしたもので、このようにすることにより開口
部の流速が低下して動圧が減少し、静圧が導入される。
【0010】フランジ11の背後には、図3に示すよう
に3個のアクチュエータ15が等間隔で取付けられてい
る。アクチュエータ15は前後の端板16、17を弾性
金属製のベローズ18で接続して容積可変の差圧室18
1を形成したもので、前端板16は、通路161を連絡孔
122と連通させてフランジ11に固定されており、後
端板17は、通路171をハウジング1の通路19に連
通させて該ハウジング1にボルト20で固着されてい
る。通路19は、拡径された段部とねじ孔部を有し、小
径のパージ孔211をもつオリフィス板21が、該段部
に載置されてねじ孔部に螺合される継手管22で押圧固
定され、アクチュエータ15の内部の流体をパージ孔2
1から小量ずつ外部に放出させて差圧室181の内部を
中間圧力に保つ。
【0011】シールリング7の前面には、ハウジング1
内の高圧が作用し、背面には該高圧が作用すると共に、
差圧室181の内圧、ベローズ18の弾力及び小径部9
に対する低圧室3の圧力が作用し、両面に作用する力の
バランスによって間隙Aが数μmから数十μmに維持さ
れる。該間隔Aの大きさは、ハウジング内外の圧力が一
定であれば、パージ孔211の孔径によって決まる。
【0012】高圧室2の圧力が変動して高圧になると、
間隙Aからシールリング7に作用する圧力が反対側の力
に打ち勝って該間隙Aを拡げる。すると、入口ポート1
1の口部の開きが大になってアクチュエータ15への
流入量が大になり、差圧室181の内圧が上昇してシー
ルリング7を前進させ間隙Aを縮めるが、差圧室181
の内部の流体は、パージ孔211から洩れているので、
間隙Aの縮小により流入量が減少して内圧が低下し再び
間隙Aが増大する。この差圧室181に作用する圧力
は、静圧であるから変動がなく強力であり、かつシール
リング7の前進及び後退作用を繰返すことにより間隙A
を略一定に維持して高圧室2内の流体の洩れを略一定か
つ最小限にすることができる。そして、パージ孔211
の径の異なるオリフィス板21を用いることにより、差
圧室181内に保持される圧力を変更し、間隙Aを変更
することができる。
【0013】なお、前記実施例においては、アクチュエ
ータ15を3個用いているがその個数は任意に設定で
き、容積可変の差圧室をベローズ18に代えて、ピスト
ン・シリンダ式のものとすることができ、オリフィス板
に代えてニードル弁の如き流量調節弁を用いることがで
きる。
【0014】図4の実施例は、圧力導入路12に圧力を
導入するための導入ポートを、シール間隙Aに開口せず
に高圧室2に直接開口したものであり、図5に示すよう
にフランジ11の下面111から下向きに突起23が3
個以上等間隔で設けられ、これに軸心方向を向く導入ポ
ート24が設けられている。突起23の内側には、シー
ル端面6上に高圧室2の一部である高圧空間25が形成
され、導入ポート24は、一部が高圧空間25に臨んで
リフトBを形成し、残部が回転軸5の大径部周面26で
閉じられるようになっている。
【0015】この実施例においても、シールリング7
は、ベローズ18の弾力とその内部の差圧室181の圧
力によってシール端面6に向かう推進力を受けている。
そして、シール間隙Aが減少するとリフトBが減少して
圧力導入路12への流入抵抗が増大すると共に流入量が
減少し、差圧室181内が低圧になり、シールリング7
が後退する。この後退によりリフトBが増大して流入抵
抗が減少し、差圧室181が増圧されてシールリング7
を前進させる。この作用を繰返してシール間隙Aを略一
定に保つ。この実施例は、シール間隙Aの圧力を導入す
るものに比べて大きな圧力を導入でき、アクチュエータ
の出力を大にすることができる。
【0016】図7の実施例は、回転軸5のシール端面6
の外周に段部27を設けて、高圧空間25を下方に下げ
て形成したものである。このように形成することにより
導入ポート24をシール端面8から下に設けることがで
き、穿孔が容易になる。
【0017】図8は図1の実施例における非接触シール
面のシール作用を実証するための装置であり、容器30
及び蓋体31により高圧室32を形成し、内部に封入し
たシール部材33にリング部34、ガイド部35、アー
ム36が設けられる。そして、リング部34の先端と容
器底部には非接触シール端面37、38が形成され、そ
の内側に低圧室39が設けられる。ガイド部35と蓋体
31の凹部40はOリング351によって気密が保持さ
れ、容器30及び蓋体31の上下に大気に連通する開口
41、42が設けられる。
【0018】アーム36は等間隔で3本突設され、これ
にピストン・シリンダ型のアクチュエータ43が設置さ
れる。各アーム36にはそれぞれに差圧室431が穿設
され、これに導入ポート441と連絡孔442をもつ圧力
導入路44が連絡される。ピストン45は、ボルト46
によって蓋体31に固定され、Oリング451によって
差圧室431と気密を保つようにされている。ピストン
45を貫く通路47の段部にはパージ孔をもつオリフィ
ス板48が継手管49で固定されている。
【0019】シール部材33の上下面にはロードセル5
0、51が押板52、53及び各3本のねじ521、5
1で固定され、各ロードセルの電線501、511が開
口41、42から導出され、各ロードセル50、51に
対向してボルト54、55が植設されている。またシー
ル部材33の背面に対向して位置センサ56が設けられ
る。前記ボルト54、55を調節して、シール部材33
の前進時及び後退時にロードセル50、51が圧接され
るようにし、これによりシール部材33に加わる加圧力
が検出される。
【0020】この装置においては、高圧入口57から高
圧室32に高圧流体が導入され、開口41、42は大気
に開放されて低圧室39は大気圧とされ、非接触シール
面37、38で高圧室32内の流体が低圧室39に洩れ
るのを制限している。非接触シール面37、38から洩
れる流体は、導入ポート441から差圧室431内に流入
し、流入した流体の一部は常にオリフィス板48のパー
ジ孔から放出されている。この装置を作動させるとき、
非接触シール面37、38のシール間隙が大になれば、
導入ポート441の開口部と高圧室32の連通面積が広
くなり、圧力導入路44を介して差圧室431内に導入
される静圧が上昇し、これによりシール部材33を前進
させて前記シール間隙を縮小させ、該縮小により差圧室
431に導入される静圧が低下すると後退し、この動作
を繰返しながら、パージ孔径に応じた数μm〜数十μm
のシール間隙を維持できることが実証された。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の手段によれ
ば、、シール間隙に生じる静圧を検出して該静圧によっ
てシール間隙の調節をするから、調節が連動機構を介す
ることなく直接的に行われ、応答性が高く、静圧である
ため調節作用が強力に行われ、変動が少い等の効果を奏
する。更に、前記のように連動機構を用いていないか
ら、装置を極めて安価に作ることができる利点を有す
る。
【0022】次に、本発明の第2の手段によれば、差圧
室に加える流体圧力を高圧室から直接導入するから、差
圧室に高い圧力を導入できてアクチュエータの出力を大
にし応答性を大にすることができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の縦断面図
【図2】 同上部分下面図
【図3】 同上平面図
【図4】 他の実施例の縦断面図
【図5】 同上一部の正面図
【図6】 図5の6−6線断面図
【図7】 更に他の実施例の一部断面図
【図8】 本発明の作用を実証するための装置の縦断面
【符号の説明】
2、32 高圧室 3、39 低圧室 6、8、37、38 シール端面 7 シールリング(シール部材) 12 圧力導入路 121、24、441 導入ポート 15、43 アクチュエータ 181、431 差圧室 21、48 オリフィス板 33 シール部材 A シール間隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のシール端面に対して微小のシール
    間隙を介して対向するシール端面をもつ可動のシール部
    材と、該可動のシール部材の位置を調節するアクチュエ
    ータを備え、該アクチュエータは、支持部材と前記可動
    のシール部材の間に設けた容積可変の差圧室と、前記シ
    ール間隙の圧力を前記差圧室に導入する圧力導入路と、
    該圧力導入路に比べて小さい流通面積で低圧部に連通す
    るパージ孔をもつ流出路と、を備えること特徴とする非
    接触シール装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力導入路の導入ポートを、可動の
    シール部材のシール端面に設けたことを特徴とする、請
    求項1の非接触シール装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力導入路の導入ポート付近に、該
    導入ポートに流入する流体の流速低下手段を設けたこと
    を特徴とする、請求項1又は2の非接触シール装置。
  4. 【請求項4】 一方のシール端面に対して微小のシール
    間隙を介して対向するシール端面を持つ可動のシール部
    材と、該可動のシール部材の位置を調節するアクチュエ
    ータを備え、該アクチュエータは、支持部材と前記可動
    のシール部材の間に設けた容積可変の差圧室と、高圧室
    と前記差圧室を連通し、高圧室側に開口する導入ポート
    の開口面積が前記シール間隙の変化に対応して変化する
    圧力導入路と、該圧力導入路に比べて小さい流通面積で
    低圧部に連通するパージ穴をもつ流出路と、を備えるこ
    と特徴とする非接触シール装置。
JP15088492A 1992-06-10 1992-06-10 非接触シール装置 Pending JPH05346176A (ja)

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JP15088492A JPH05346176A (ja) 1992-06-10 1992-06-10 非接触シール装置

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JP15088492A JPH05346176A (ja) 1992-06-10 1992-06-10 非接触シール装置

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