JPH05345824A - 6〜15個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素溶媒中において製造されたmq樹脂 - Google Patents

6〜15個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素溶媒中において製造されたmq樹脂

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JPH05345824A
JPH05345824A JP5015795A JP1579593A JPH05345824A JP H05345824 A JPH05345824 A JP H05345824A JP 5015795 A JP5015795 A JP 5015795A JP 1579593 A JP1579593 A JP 1579593A JP H05345824 A JPH05345824 A JP H05345824A
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Brian John Ward
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Wayne Lee Delker
ウェイン・リー・デルカー
Raymond J Thimineur
レイモンド・ジョセフ・ティミナー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加水分解可能なトリオルガノシランをオルト
ケイ酸アルキル又はその部分水解物と共に加水分解する
ことにより製造される、R3 SiO0.5 単位及びSiO
2 単位から成る樹脂状共重合体(MQ樹脂)を、シリコ
ーン流動体に対して溶解し易くする。 【構成】 溶媒の全重量を基準として芳香族炭化水素含
有量が0.5重量%未満である、C6 〜C15の脂肪族炭
化水素溶媒の存在下で、上記加水分解を行い、液体状態
の共重合体を得る。加水分解可能なトリオルガノシラン
は例えばトリメチルクロロシランであり、オルトケイ酸
アルキルは式(R’O)4 Si[R’は例えばエチル
基]で表される。トルエン等の芳香族有機溶媒を用いた
従来法に依るMQ樹脂は粉末状態であり、溶解性が低か
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R3 SiO0.5 単位お
よびSiO2 単位から成る新規な液体樹脂状共重合体の
製造に関するものである。更に詳しく言えば本発明は、
6〜15個の炭素原子数を有する脂肪族炭化水素溶媒中
における加水分解反応により新規な液体状態で製造され
た(一般にMQ樹脂として知られる)共重合体に関す
る。かかる共重合体は、芳香族炭化水素溶媒中において
製造された固体の相当品を使用するのに適さないような
組成物(特にスキンケア製品)中において非常に有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】シリコーン材料は公知のものであって、
それらは高温性能、耐候性および低温特性に優れている
点で高く評価されている。更にまた、シリコーン材料は
良好な電気絶縁材料でもある。R3 SiO0.5 単位およ
びSiO2 単位から成る樹脂状共重合体は当業界におい
て公知のものであって、たとえば、デクスター(Dexter)
の米国特許第2736721号、カリー(Currie)の同第
2814601号、グッドウィン(Goodwin) の同第28
57356号、およびモディック(Modic) の同第320
5283号の明細書中に記載されている。これらの共重
合体は、加水分解可能なトリオルガノシラン(たとえ
ば、トリメチルクロロシラン)をオルトケイ酸アルキル
(たとえば、オルトケイ酸エチル)またはそれの部分水
解物と共に加水分解することによって製造される。かか
る加水分解反応は、少量の水および適当な芳香族有機溶
媒(たとえば、トルエンまたはキシレン)の存在下で実
施されるのが普通である。
【0003】上記のごとき樹脂状共重合体は固体の生成
物として得られるのであって、それらは多くの商業的用
途において有用であることが判明している。ジェラム(J
erem) 等の米国特許第3884866号明細書中には、
それらが高強度オルガノポリシロキサン組成物を製造す
るために有用であることが報告されている。また、スミ
ス(Smith) の米国特許第4490500号明細書中に記
載されているごとく、それらは室温加硫性(RTV)シ
リコーンゴムの製造に際して有用であることも認められ
ている。サード(Saad)の米国特許第4247441号明
細書中には、優れた電気的性質を有するシリコーン成形
材料の製造方法が記載されている。かかる樹脂状共重合
体を接着剤組成物中に使用することも当業界において公
知であって、このことはホーニング(Horning) の米国特
許第4016328号およびブリザード(Blizzard)の同
第4255316号の明細書中に記載されている。
【0004】最近に至り、上記のごときシリコーン共重
合体はスキンケア製品(すなわち、制汗剤、日焼け止め
剤、スキンローションなどとして皮膚に付ける組成物)
中に使用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
シリコーン共重合体の合成に際してトルエンおよびその
他の芳香族炭化水素を溶媒として使用することは次第に
大きな問題となってきた。なぜなら、(特にスキンケア
製品の場合には)樹脂生成物中に存在する痕跡量の芳香
族炭化水素(たとえば、トルエン)について特別な表示
が必要となる上、芳香族炭化水素の残留物に関する許容
レベルが非常に低い場合もあるからである。それ故、シ
リコーン共重合体を製造するための加水分解方法におい
て溶媒として使用されるトルエンに対する代替品を見付
けることが必要となってきた。
【0006】更にまた、従来のシリコーン共重合体は粉
末状態で製造されるから、かかる粉末状のシリコーン共
重合体とシリコーン流動体とを混合するためには溶媒の
添加が必要となる。その場合、それらの溶媒も除去しな
ければならない。それ故、シリコーン流動体に対する溶
解性の向上したシリコーン共重合体が得られれば、当業
技術における大きな進歩となるである。
【0007】更にまた、従来のシリコーン共重合体は高
粘度の流動体中に容易に溶解しない。このような不都合
な特性もまた、かかるシリコーン共重合体をスキンケア
組成物(たとえば、スキンローションや日焼け止め剤)
中に使用することを制限する。このたび、加水分解反応
用の溶媒として炭素原子数6〜15の脂肪族炭化水素を
使用すれば、芳香族炭化水素を実質的に含まずかつシリ
コーン流動体やその他の溶媒に対する溶解性の向上を示
す新規なシリコーン共重合体が液体状態で製造されるこ
とが見出された。意外にも、後記の実施例中に示される
ごとく、かかる新規なシリコーン共重合体は高分子量の
流動体中に高い濃度で溶解することができる。このよう
な優れた性質は最終使用者に配合上の融通性を与え、そ
れによって保護用スキンケア製品の製造を可能にする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に従えば、溶媒の全
重量を基準として0.5重量%未満の芳香族炭化水素含
量を有する炭素原子数6〜15の脂肪族炭化水素溶媒お
よび水の存在下で加水分解可能なトリオルガノシランを
オルトケイ酸アルキルと共に加水分解することから成る
方法によって製造されたことを特徴とする、R3 SiO
0.5 単位(式中、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基、
炭素原子数1〜8のアルケニル基、シクロアルキル基、
単核アリール基およびハロアルキル基から成る群より選
ばれた1価の炭化水素基である)およびSiO2 単位か
ら成りかつ芳香族炭化水素不純物を実質的に含まない新
規な液体樹脂状共重合体が提供される。
【0009】なお、脂肪族炭化水素溶媒はn−ヘキサン
から成り、オルトケイ酸アルキルはオルトケイ酸エチル
から成り、加水分解可能なトリオルガノシランはトリメ
チルクロロシランから成り、かつ液体樹脂状共重合体は
SiO2 単位1個当り約0.5〜約1.0個のR3 Si
0.5 単位を含有することが好ましい。本発明に従えば
また、水の存在下で加水分解可能なトリオルガノシラン
をオルトケイ酸アルキルと共に加水分解することによ
り、R3 SiO0.5 単位(式中、Rは炭素原子数1〜8
のアルキル基、炭素原子数1〜8のアルケニル基、シク
ロアルキル基、単核アリール基およびハロアルキル基か
ら成る群より選ばれた1価の炭化水素基である)および
SiO2 単位から成る樹脂状共重合体を製造する方法に
おいて、溶媒の全重量を基準として0.5重量%未満の
芳香族炭化水素含量を有する炭素原子数6〜約15の脂
肪族炭化水素溶媒の存在下で前記加水分解反応が実施さ
れると共に、前記樹脂状共重合体が液体状態にありかつ
芳香族炭化水素不純物を実質的に含まないことを特徴と
する方法が提供される。ここで言う「実質的に含まな
い」という表現は、不純物が痕跡量よりも少ないことを
意味する。
【0010】
【実施例】本発明は、R3 SiO0.5 単位およびSiO
2 単位から成る新規な液体樹脂状共重合体を提供するも
のである。MQ樹脂としても知られる本発明の共重合体
は、溶媒の全重量を基準として0.5重量%未満の芳香
族炭化水素含量を有する炭素原子数6〜約15の脂肪族
炭化水素溶媒および水の存在下で加水分解可能なトリオ
ルガノシランをオルトケイ酸アルキルまたはそれの部分
水解物と共に加水分解することによって製造される。ト
リオルガノシランおよびオルトケイ酸アルキルの共加水
分解に際しては、ケイ素結合ハロゲン原子およびケイ素
結合アルコキシ基の大部分がケイ素結合ヒドロキシル基
によって置換され、それにより2種の有機ケイ素物質同
士が縮合してシロキサン結合を形成する。こうして生成
された液体樹脂状共重合体は一般に加水分解反応系中に
存在する脂肪族炭化水素溶媒中に可溶であるが、水中に
は不溶であり、従って脂肪族炭化水素から成る有機溶媒
層中に液体樹脂状共重合体が含有される。液体樹脂状共
重合体を含有する有機溶媒層が水層から分離され、そし
て場合によっては数回にわたり水で洗うことにより、ア
ルカノールの加水分解から生じた、塩酸をほとんど含ま
ない脂肪族炭化水素溶媒中に溶解した液体樹脂状共重合
体が得られる。
【0011】樹脂状共重合体を生成するための加水分解
反応において使用される脂肪族炭化水素溶媒としては、
広範囲のものを使用することができる。一般的に述べれ
ば、6〜約15個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素溶
媒が使用可能である。好適な脂肪族炭化水素溶媒として
はヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペン
タデカン、ヘキサデカン、それらの異性体、およびそれ
らの混合物が挙げられるが、中でもn−ヘキサンが最も
好適である。これらの物質は当業者にとって公知であ
り、また商業的に入手することができる。
【0012】また、イソパラフィン系脂肪族炭化水素溶
媒も本発明において使用するのに適している。特に好適
な市販のイソパラフィン系脂肪族炭化水素溶媒は、主と
してC8 異性体から成るエクソン社(Exxon Corporatio
n) 製のイソパーE(Isopar E)(登録商標)である。そ
の他の好適な市販のイソパラフィン系脂肪族炭化水素溶
媒としては、イソパー(登録商標)C、G、H、K、L
およびMが挙げられる。なお、最後のものは主としてC
13〜C16異性体の混合物から成っている。
【0013】本発明にとって重要なのは、かかる脂肪族
炭化水素溶媒がそれの全重量を基準として0.5重量%
未満の量でしか芳香族炭化水素(たとえば、ベンゼン、
トルエン、スチレンおよびキシレン)を含有しないこと
である。なお、溶媒中の芳香族炭化水素含量は0.2重
量%未満であることが好ましい。液体樹脂状共重合体中
に存在するR3 SiO0.5 単位においては、Rは一般に
メチル基である。とは言え、Rはメチル基以外の1価の
炭化水素であってもよい。すなわちRは、アルキル基
(たとえば、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチ
ル基など)、アリール基(たとえば、フェニル基、ナフ
チル基、キシリル基、トリル基など)、アラルキル基
(たとえば、ベンジル基、フェニルエチル基など)、ア
ルケニル基(たとえば、ビニル基、アリル基など)、環
状炭化水素基(たとえば、シクロヘキシル基、シクロヘ
プチル基、シクロヘキセニル基など)および各種のハロ
ゲン化炭化水素基(たとえば、クロロメチル基、クロロ
プロピル基、ジブロモフェニル基など)の中から選ぶこ
ともできるのである。R3 SiO 0.5 単位中にメチル基
以外の1価の炭化水素基が含有される場合でも、かかる
単位の少なくとも50%はトリメチルシロキシ単位であ
ることが好ましい。
【0014】本発明の実施に際して使用されるオルトケ
イ酸アルキルは、一般的に述べれば、式 (R’O)4 Si (式中、R’はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、オクチル基などのごとき低級アルキル基、または
ヒドロキシエチル基などのごとき低級ヒドロキシアルキ
ル基である)によって表わされるものである。なお、か
かるオルトケイ酸アルキルはオルトケイ酸エチルまたは
それの部分水解物であることが好ましい。
【0015】加水分解反応を実施するための方法は当業
者にとって公知であり、またそれは特許文献中に記載さ
れている。ただし、本発明の場合には、溶媒の全重量を
基準として0.5重量%未満の芳香族炭化水素含量を有
する脂肪族炭化水素溶媒を使用することが不可欠であ
る。こうして得られた樹脂状共重合体は液体状態にある
と共に、それを構成するR 3 SiO0.5 単位とSiO2
単位との比は約0.5〜約2.0好ましくは約0.6〜
約1.0の範囲内にある。かかる液体樹脂状共重合体
は、従来の固体樹脂状共重合体に比べて幾つかの重要な
性質を示すことが判明した。それらの性質とは、痕跡量
の芳香族炭化水素不純物を含有しないこと、シリコーン
流動体およびその他の溶媒に対する溶解性に優れている
こと、並びにシリコーン流動体中において粘度の増大を
示すことである。
【0016】後記の実施例中に示されるごとく、本発明
の液体樹脂状共重合体から調製された各種の組成物を従
来の固体樹脂状共重合体から調製された組成物と比較し
たところ、様々な意外な利点が得られることが判明し
た。本発明の最終用途の一例について述べれば、上記の
ごとき液体樹脂状共重合体がM末端停止ジオルガノポリ
シロキサン流動体のごときシリコーン流動体に添加され
る。本発明の実施に際してはまた、シラノール基末端停
止ジオルガノポリシロキサン流動体を使用することもで
きる。かかる組成物は、広範囲の目的のために有用であ
って、たとえば、電子部品を保護するために役立つ注型
封入用コンパウンド、コーキング(caulking)や封止の
ためのいわゆる室温加硫性(RTV)シリコーン組成
物、およびスキンローションや日焼け止め剤のごときス
キンケア組成物を製造するために使用することができ
る。好適なシラノール基末端停止ジオルガノポリシロキ
サン流動体は、一般式
【0017】
【化1】
【0018】(式中、R4 およびR5 は互いに同じまた
は相異なる1価の炭化水素基であり、かつnはこの重合
体に25℃で100〜4000センチポアズの範囲内の
粘度を付与するような数である)によって表わされる重
合体である。なお、かかる重合体は25℃で100〜2
000センチポアズの範囲内の粘度を有することが好ま
しい。上記式中のR4 およびR5 は、アルキル基(たと
えば、メチル基、エチル基、プロピル基など)、シクロ
アルキル基(たとえば、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基など)、単核アリール基(たとえば、フェニル
基、メチルフェニル基、エチルフェニル基など)および
ハロアルキル基(たとえば、3,3,3−トリフルオロ
プロピル基をはじめとするフルオロプロピル基など)か
ら成る群より選ばれた任意の基であり得る。かかるシラ
ノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流動体は、
実質的に単一の粘度を有する重合体であってもよいし、
あるいは最終的に25℃で100〜4000センチポア
ズの範囲内の粘度が得られるように粘度の異なる2種の
重合体を混合して成る重合体混合物であってもよい。
【0019】上記のごときシラノール基末端停止ジオル
ガノポリシロキサン流動体が2種以上の重合体の混合物
から成る場合には、たとえば、25℃で1000〜10
000センチポアズの範囲内の粘度を有する第1の重合
体および25℃で10〜1500センチポアズの範囲内
の粘度を有する第2の重合体を使用することができる。
更にまた、25℃で100〜4000センチポアズの範
囲内の粘度を有するその他任意の重合体が含有されてい
てもよい。要するに、最終の重合体混合物が25℃で1
00〜4000センチポアズの範囲内の粘度を有してい
さえすればよいのである。
【0020】本発明の特定の実施の態様に従えば、本発
明の新規な共重合体とシラノール基末端停止ジオルガノ
ポリシロキサン流動体との溶液を調製する際には、約2
0〜約60重量%の本発明共重合体および約80〜約4
0重量%のシラノール基末端停止ジオルガノポリシロキ
サン流動体が使用される。なお、約40〜約60重量%
の本発明共重合体および約60〜約40重量%のシラノ
ール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流動体から成
る溶液が好適である。
【0021】シラノール基末端停止ジオルガノポリシロ
キサン流動体は、回分法または連続法によって製造され
る。シラノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流
動体の製造方法の一例は、適当なオルガノポリシロキサ
ンを選定し、そして少量の水酸化カリウム触媒を使用し
ながら高温(すなわち、100℃以上好ましくは150
℃以上の温度)下でそれらを平衡化するというものであ
る。すなわち、上記のごとき温度下でシクロポリシロキ
サン(たとえば、オクタメチルテトラシクロシロキサ
ン)を適当量の連鎖停止剤(たとえば、水または低分子
量のシラノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン)
と共に平衡化すれば、所望のシラノール基末端停止ジオ
ルガノポリシロキサンが得られる。最も好適な連鎖停止
剤は水であって、これは安価である上、特に連続法にお
いて非常に有効である。水の使用量は、所望されるシラ
ノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流動体の粘
度(すなわち、所望される最終生成物の分子量)によっ
て決定される。平衡化の結果、上記のごときシクロポリ
シロキサンはシラノール基末端停止ジオルガノポリシロ
キサンを生成する。この時点において、反応混合物が冷
却され、そして触媒がリン酸またはリン酸シリルで中和
される。その後、混合物を高温に加熱することによって
未反応の環状体が除去される。
【0022】なお、シラノール基末端停止ジオルガノポ
リシロキサン流動体を製造するための連続法において
は、反応混合物は冷却されることなしに中和され、次い
で50℃以上の温度に加熱することによって反応混合物
から未反応の環状体が除去される。上記のごときシラノ
ール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流動体の製造
方法は、たとえば、ベスマー(Bessmer) 等の米国特許第
3888815号明細書中に記載されている。なお、か
かるシラノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流
動体の製造方法はそれ以外にも存在する。
【0023】液体樹脂状共重合体とシラノール基末端停
止ジオルガノポリシロキサン流動体とは任意適宜の方法
によって混合することができる。液体樹脂状共重合体お
よびシラノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流
動体は完全に混和し得る結果、混合後には両成分の均質
な溶液が得られることが判明した。なお、かかる溶液は
液体樹脂状共重合体1重量部当り1〜10重量部のシラ
ノール基末端停止ジオルガノポリシロキサン流動体を含
有することが好ましい。
【0024】また、シラノール基末端停止ジオルガノポ
リシロキサン流動体との混合に先立ち、液体樹脂状共重
合体を有機溶媒中に溶解することもできる。溶媒を使用
した場合には、得られた溶液から該溶媒を除去すること
が重要である。そのためには、当業者にとって公知のご
とくに減圧下で溶液を加熱すればよい。この場合、実質
的に全ての溶媒を溶液から除去することが必要である。
【0025】こうして得られた無溶媒組成物の正確な化
学構造は不明であるが、それが一定量のケイ素結合ヒド
ロキシル基またはシラノール基を含有することは知られ
ている。概略的には、ヒドロキシル基は無溶媒組成物の
全重量を基準として約0.1〜3重量%の量で存在して
いる。無溶媒組成物中に存在するケイ素結合ヒドロキシ
ル基は、封入すべき物品の周囲に該組成物を注型した後
にそれを硬化させるための反応部位として役立つ。かか
る注型封入用の無溶媒組成物は、酸性触媒または塩基性
触媒を用いて硬化させることができる。
【0026】硬化目的のために使用し得る酸性触媒とし
ては、たとえば、有機カルボン酸の金属塩、とりわけ
鉛、スズ、亜鉛、鉄、コバルト、クロム、マンガンなど
のごとき金属の有機カルボン酸塩が挙げられる。かかる
塩の有機カルボン酸部分は、金属塩の状態でペイント乾
燥剤として使用される任意公知の有機カルボン酸であれ
ばよい。かかる有機カルボン酸としては、酢酸、オクタ
ン酸、酪酸、ナフテン酸などが挙げられる。このような
金属塩触媒の好適な実例は、オクタン酸亜鉛、酢酸鉛、
オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛およびジブチルスズジラウ
レートである。これらの金属塩触媒を使用する場合、そ
れらは約0.01〜2重量%の金属を与えるような量で
使用される。
【0027】本発明の注型封入用無溶媒組成物の硬化剤
として使用し得る塩基性触媒としては、第四アンモニウ
ム化合物(たとえば、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムなど)およ
び第四ホスホニウム化合物(たとえば、水酸化テトラブ
チルホスホニウムなど)が挙げられる。その他の好適な
触媒は、当業界において公知のごとくに第一、第二また
は第三アミンとエポキシ基含有有機化合物とから成るも
のである。第一、第二または第三アミンの実例として
は、1,3−ジメチルブチルアミン、ジメチルソイヤア
ミン、ジブチルベンジルアミン、テトラメチルグアニジ
ン、M−メチルモルフィン、トリエタノールアミンおよ
びジブチルアミンが挙げられる。かかる触媒中において
使用されるエポキシ化合物としては、フェニルグリシジ
ルエーテルやブチルグリシジルエーテルのごときグリシ
ジルエーテル、ビス−1,3−ヒドロキシプロピルテト
ラメチルジシロキサンやスチレンオキシドやシクロヘキ
サンオキシドのジグリシジルエーテル、およびエピクロ
ロヒドリンとp,p’−ジヒドロキシフェニルジメチル
メタンとの樹脂状反応生成物のごときエポキシ基含有樹
脂状物質が挙げられる。上記のごときアミンおよびエポ
キシ化合物から成る触媒を使用する場合、それは無溶媒
組成物の重量を基準として約0.1〜約5重量%の量で
使用される。かかる触媒中におけるアミンとエポキシ化
合物との比率は、エポキシ化合物1モル当り約0.2〜
5モルのアミンを与えるようなものである。
【0028】本発明の注型封入用無溶媒組成物を硬化さ
せるために使用される触媒の種類は、幾つかの因子に応
じて選定される。たとえば、金属塩触媒はかかる組成物
の極めて満足すべき硬化をもたらすが、この触媒に由来
する残留酸はある種の金属部分(たとえば銅部分)に対
して悪影響を及ぼすことが判明している。それ故、金属
塩触媒を含有する本発明の組成物を用いて表面に銅部分
を有する印刷回路板を封入した場合には、残留酸が銅部
分を変色させ、それによってかかる銅部分の外観および
性能に悪影響を及ぼす傾向がある。他方、封入すべき物
品が既に他の材料で包囲されていたり、あるいはステン
レス鋼のごとき材料から作成されている場合には、金属
塩触媒に由来する残留酸は何ら悪影響を及ぼさない。第
四アンモニウム化合物触媒もまた、問題を含んでいる。
かかる触媒は非常に高い活性を有する結果、本発明の注
型封入用無溶媒組成物は極めて急速に硬化し、そのため
に得られる封入被膜中に気泡が形成されるという問題が
ある。この問題は触媒の濃度を低下させることによって
緩和することができるが、そうすると硬化速度が遅くな
って不経済である場合が多い。それに対し、上記のごと
きアミンとエポキシ化合物とから成る触媒は本発明の注
型封入用無溶媒組成物を硬化させるために理想的である
ことが判明している。硬化速度も適当である結果、得ら
れる硬化物中に気泡を形成することなく、薄肉部分およ
び厚肉部分(たとえば、厚さ2インチ以上の部分)のい
ずれをもかなり早い速度で硬化させることが可能であ
る。
【0029】本発明の液体樹脂状共重合体はまた、二液
型の室温加硫性(RTV)シリコーンゴム組成物を調製
するために使用することもできる。かかるシリコーンゴ
ム組成物は当業者にとって公知であると共に、米国特許
第4490500号をはじめとする文献中に記載されて
いる。本発明の液体樹脂状共重合体はまた、保護用スキ
ンローションや日焼け止め剤のごときスキンケア製品を
構成する流動体/樹脂配合物を調製するためにも使用す
ることができる。かかるスキンケア製品は当業者にとっ
て公知であると共に、文献中に記載されている。
【0030】本発明を一層詳しく説明するため、以下に
実施例を示す。これらの実施例は、決して本発明の範囲
を制限するものでないことを理解すべきである。
【0031】
【実施例1および2】ビーカー内において、395.8
gのトリオルガノシランと204.7gのヘキサン[エ
クソン社製のロー・オーダー・パラフィン・ソルベント
(Low Odor Paraffin Solvent) ]との混合物を調製し
た。次いで、553.7gの上記混合物を撹拌しながら
700.3gのケイ酸エチルに添加した。こうして得ら
れた混合物に、滴下漏斗を用いて450.3gの水道水
を添加した。ヘキサンの沸点は67℃であるから、水の
添加は非常にゆっくりと行った。添加中に反応混合物の
還流が始まったので、還流が停止して温度が約50℃に
なるまで水の添加を中断した。
【0032】温度を55℃に保ちながら、再び水を非常
にゆっくりと添加した。このようにして、約20〜30
gの水が残留しかつ反応混合物が非常に粘稠になり始め
るまで水の添加を続けた。撹拌および水の添加を停止し
たところ、ゲル化を生じることなしに反応混合物の分離
が起こった。残りの水を添加し、そして更に15分間に
わたって撹拌を続けた。また、痕跡量のシカゴ・ブルー
染料を添加した。
【0033】次に、反応混合物を大形の分液漏斗に移し
て約1時間にわたり静置した後、下層を取出し、そして
上層を廃棄した。こうして得られた加水分解生成物にス
トリッピングを施すことによって溶媒を除去した。すな
わち、約60分間にわたり45℃から80℃にまで温度
を徐々に上昇させることによって溶媒を完全に留去し
た。その後、得られた樹脂を冷却してからガラス瓶に移
した。かかる樹脂は、僅かに混濁しかつ黄色味を帯びた
液体であった。スピンドル(Spindle) No.1,粘度計を
用いて20rpm の速度および23.0℃の温度下で測定
したところ、この樹脂状生成物は68.5センチポアズ
の粘度を有していた。
【0034】主としてC8 異性体から成りかつ0.02
重量%の芳香族炭化水素含量を有するエクソン社製のイ
ソパーEをヘキサンの代りに使用した点を除き、上記と
同じ操作を繰返した。また、比較目的のため、トルエン
を溶媒として使用した場合についても同じ操作を繰返し
た。溶解性を試験するため、3種の樹脂の試料をジメチ
ルポリシロキサン希釈剤(実施例1および2においては
SF18−350、また比較例1A* においてはSF9
6−350)に様々な量で添加した。こうして得られた
結果を下記表1中に示す。
【0035】
【表1】 表 1 実施例 1A* 溶媒 トルエン ヘキサン イソパーE 粘度a 100%樹脂 固体 56000 1284000 60%樹脂 3840000 820 1180 35%樹脂 1500 650 550 20%樹脂 550 566 450 シラノール基含量(%) 2 1.24 0.29 アルコキシ基含量(%) − − 5.0 * =比較例 a =SF350希釈剤によって表記の樹脂含量に希釈し
た場合における粘度(単位センチポアズ) 上記表1から容易にわかる通り、脂肪族炭化水素溶媒
(ヘキサンおよびイソパーE)中において製造されたM
Q樹脂はトルエン中において製造されたMQ樹脂に比べ
て分子量350のシリコーン流動体に対する溶解性の大
幅な向上を示した。
【0036】
【実施例3〜10】3種のMQ樹脂をジメチルポリシロ
キサン流動体中に様々な濃度で分散させた。第1の樹脂
(比較例3A* 、3B* および3C* )はトルエン中に
おいて製造されたものであって、0.67:1のM:Q
比を有していた。第2の樹脂(実施例3〜6)はn−ヘ
キサン中において製造されたものであって、0.67:
1のM:Q比を有していた。第3の樹脂(実施例7〜1
0)はn−ヘキサン中において製造されたものであっ
て、1:1のM:Q比を有していた。それぞれの樹脂に
ついて粘度、外観および耐水性を試験した。こうして得
られた結果を下記表2中に示す。
【0037】
【表2】 表 2 実施例 3A* 3B* 3C* 溶媒 T T T H H %MQa 60i 35i 20i j 60j 粘度(25℃、 センチポアズ) 3.84b 1500 570 60000 800 外観 vsh c c c c 実施例 10 溶媒 H H H H H H %MQa 35j 20j k 60k 35k 20k 粘度(25℃、 センチポアズ) 600 550 210 325 240 240 外観 h h c c c c * =比較例 a =SF−96(350)ジメチルポリシロキサン流動
体中におけるMQ樹脂の含量(%) b =粘度(×106 センチポアズ) T=トルエン H=n−ヘキサン X=100%樹脂 vsh=極めて僅かな混濁 c=透明 h=混濁 i=0.67:1のM:Q比 j=0.67:1のM:Q比 k=1:1のM:Q比 実施例5および6の試料はかなり混濁していて、溶解性
に問題のあるシリコーンの場合と同様であった。トルエ
ン中において製造された共重合体は固体であったから、
それ自体の粘度測定は行わなかった。上記表2中に示さ
れたデータから明らかにわかる通り、ヘキサン中におい
て製造された共重合体については、遥かに多量の共重合
体を高分子量のシリコーン流動体[SF−96(35
0)]中に溶解することができた。本発明の共重合体に
ついては60%の含量で使用した場合に優れた粘度が得
られたのに対し、従来の共重合体については35%の含
量で使用した場合にしか適当な粘度が得られなかった。
【0038】本発明の共重合体を高分子量のシリコーン
流動体中により多量に溶解し得る結果、ベトツキの少な
い保護用スキンケア製品を製造することが可能となる。
【0039】
【実施例11〜13】樹脂の耐水性(保持性) 下記のごときスプレー試験方法に従って耐水性試験を行
った。検体の上方に、6インチの実験室用ガラス漏斗を
実験室用リング支持体によってリングスタンド上に保持
した。漏斗の下端には、3/8 インチのゴム管の使用によ
り、半径1-1/4インチの凸面を有する外径1-7/16 イン
チのスプレーノズルを連結した。かかるノズルは、0.
035インチの直径を有する19個の穴を有していた。
これらの穴は、1個は中心に配置され、6個はノズルの
外周に対して同心円を描く直径25/64 インチの円上に等
間隔で配置され、かつ12個は同様な直径27/32 インチ
の円上に等間隔で配置されていた。漏斗の上端からノズ
ルの下端までの距離は7.5インチであった。かかるノ
ズルの下方に6インチの間隔で幅6インチのレキサン(L
exan) シートを配置し、そして45°の角度で保持し
た。幅3/4 インチのマスキングテープを用いて分離しな
がら、下記のごとくにして2種の試料を並行して試験し
た。
【0040】耐水性の試験は100ccまたは250ccず
つの水を用いて行った。かかる試験は、いずれか一方の
試料の薄膜がほぼ完全に洗い流されるまで、あるいは全
部で2000ccの水が使用されるまで継続した。試験区
域上に6滴の試験物質を滴下し、そして指先で薄膜状に
塗り広げた。粘度の関係上、実施例13および13A *
の試料は先ずSF−1202(五量体)中に50%の濃
度で溶解し、それから同様にして塗布した。試験の開始
に先立ち、揮発性のSF1202を蒸発させた。こうし
て得られた結果を下記表3中に示す。
【0041】
【表3】 表 3 実施例 11A* 11 12A* 12 13A* 13 共重合体 35a 35b 35a 60c 60d 100e 溶媒 T H T H T H 耐水性 L M E E E E * =比較例 a =実施例3B* の共重合体 b =実施例5の共重合体 c =実施例4の共重合体 d =実施例3A* の共重合体 e =実施例3の共重合体 T=トルエン H=ヘキサン L=6サイクルの洗浄後に1/2 が残留した M=4サイクルの洗浄後に消失した E=実施例12A* および12、並びに実施例13A*
および13はそれぞれ同等の性能を示した いずれの場合にも、同等な耐水性を達成するためには、
ヘキサン中において製造された共重合体をより高い含量
で使用する必要があった。
【0042】
【実施例14】MQ樹脂の耐水性に対する常用成分の影
響を調べるため、各種の共重合体を用いて日焼け止め剤
を調製した。これらの日焼け止め剤は4〜8のSPF値
を有するものと考えられた。かかる日焼け止め剤の組成
および(上記のごとくにして行った)耐水性試験の結果
を下記表4中に示す。なお、試験に先立って全ての試料
を2時間にわたり乾燥した。
【0043】
【表4】 表 4 実施例 14A* 14B* 14C* 14 [組成(重量部)] A液 ステアリン酸 2.5 2.5 2.5 2.5 セチルアルコール 1.8 1.8 1.8 1.8 アンフィゾールa 2.5 2.5 2.5 2.5 共重合体 3.0b 3.0c 6.0c 3.0d p−メトキシケイヒ酸 2−エチルヘキシル 7.5 7.5 7.5 7.5 SF−1202e 10.0 10.0 7.0 10.0 B液 グリセリン 3.0 3.0 3.0 3.0 ケルトロールTf 0.3 0.3 0.3 0.3 水 69.4 69.4 69.4 69.4 [耐水性] 評価結果 0 ++ +++ + * =比較例 a =ギボーダン社(Givaudan Corp.)製のアンフィゾール
(Amphisol)(登録商標) b =実施例13A* の共重合体 c =50%の実施例13A* の共重合体および50%の
SF−1202 d =実施例13Aの共重合体 e =ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(General E
lectric Company)製のジメチルポリシロキサン流動体
(五量体) f =メルク(Merck) 社の支社であるケルコ(Kelco) 社製
のケルトロールT(Keltrol T) (登録商標) 耐水性は次のように評価した。
【0044】(--) 対照品よりも遥かに劣る。 (-) 対照品よりも劣る。 0 対照品。 (+) 対照品よりも僅かに優れる。 (++) 対照品よりも優れる。
【0045】(+++) 対照品よりも遥かに優れる。 上記のデータからわかる通り、本発明の共重合体を含有
する組成物は対照品に比べて耐水性の向上を示した。上
記の詳細な説明に基づけば、数多くの変更態様が可能で
あることは当業者にとって自明であろう。たとえば、n
−ヘキサンの代りに、その他各種の脂肪族炭化水素溶媒
(たとえば、イソヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テト
ラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカンおよびそれらの
異性体)を使用することができる。本発明の実施に際し
てはまた、直鎖状でない脂肪族炭化水素溶媒(たとえ
ば、イソパラフィン系炭化水素およびその他のパラフィ
ン系炭化水素異性体)を使用することもできる。更にま
た、オルトケイ酸アルキルとしては、オルトケイ酸エチ
ルに加えてオルトケイ酸メチル、オルトケイ酸プロピル
およびオルトケイ酸n−ブチルを使用することもでき
る。かかる自明の変更態様の全てが前記特許請求の範囲
内に含まれるものと理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン・ジョン・ワード アメリカ合衆国、ニューヨーク州、バレ ー・ホールズ、ボックス236、アール・デ ー1 (72)発明者 ウェイン・リー・デルカー アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ボール ストン・レイク、インペリアル・コート、 1番 (72)発明者 レイモンド・ジョセフ・ティミナー アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スコテ ィア、ウィロー・レーン、162番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒の全重量を基準として0.5重量%
    未満の芳香族炭化水素含量を有する炭素原子数6〜15
    の脂肪族炭化水素溶媒および水の存在下で、加水分解可
    能なトリオルガノシランをオルトケイ酸アルキルと共に
    加水分解することから成る方法によって製造された、 R3 SiO0.5 単位(式中、Rは炭素原子数1〜8のア
    ルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、単核アリ
    ール基およびハロアルキル基から成る群より選ばれた1
    価の炭化水素基である)およびSiO2 単位から成る、
    液体樹脂状共重合体。
  2. 【請求項2】 Rがメチル基、エチル基、プロピル基、
    ブチル基、オクチル基、フェニル基、ナフチル基、キシ
    リル基、トリル基、ベンジル基、フェニルエチル基、ビ
    ニル基、アリル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
    基、シクロヘキセニル基、クロロメチル基、クロロプロ
    ピル基およびジブロモフェニル基から成る群より選ばれ
    た基である請求項1記載の共重合体。
  3. 【請求項3】 前記オルトケイ酸アルキルが式(R’
    O)4 Si(式中、R’は低級アルキル基または低級ヒ
    ドロキシアルキル基である)によって表わされる化合物
    である請求項1記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 R’がメチル基、エチル基、ブチル基、
    オクチル基およびヒドロキシエチル基から成る群より選
    ばれた基である請求項3記載の共重合体。
  5. 【請求項5】 前記脂肪族炭化水素溶媒がヘキサン、ヘ
    プタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデ
    カン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキ
    サデカン、イソヘキサン、イソヘプタン、イソオクタ
    ン、イソノナン、イソデカン、イソウンデカン、イソド
    デカン、イソトリデカン、イソテトラデカン、イソペン
    タデカン、イソヘキサデカン、それらの異性体、および
    それらの混合物から成る群より選ばれる請求項1記載の
    共重合体。
  6. 【請求項6】 前記脂肪族炭化水素溶媒が6〜15個の
    炭素原子を有するイソパラフィン系炭化水素から成る請
    求項1記載の共重合体。
  7. 【請求項7】 前記共重合体がSiO2 単位1個当り約
    0.5〜約1.0個のR3 SiO0.5 単位を含有する請
    求項1記載の共重合体。
  8. 【請求項8】 水の存在下で加水分解可能なトリオルガ
    ノシランをオルトケイ酸アルキルと共に加水分解するこ
    とにより、R3 SiO0.5 単位(式中、Rは炭素原子数
    1〜8のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
    基、単核アリール基およびハロアルキル基から成る群よ
    り選ばれた1価の炭化水素基である)およびSiO2
    位から成る樹脂状共重合体を製造する方法において、 溶媒の全重量を基準として0.5重量%未満の芳香族炭
    化水素含量を有する炭素原子数6〜約15の脂肪族炭化
    水素溶媒の存在下で前記加水分解反応が実施されると共
    に、前記樹脂状共重合体が液体状態にあることを特徴と
    する方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の液体樹脂状共重合体を有
    効量で含有するスキンケア組成物。
  10. 【請求項10】 (a) 溶媒の全重量を基準として0.5
    重量%未満の芳香族炭化水素含量を有する炭素原子数6
    〜15の脂肪族炭化水素溶媒および水の存在下で加水分
    解可能なトリオルガノシランをオルトケイ酸アルキルと
    共に加水分解することから成る方法によって製造され
    た、R3 SiO0.5 単位(式中、Rは炭素原子数1〜8
    のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、単核
    アリール基およびハロアルキル基から成る群より選ばれ
    た1価の炭化水素基である)およびSiO2 単位から成
    る約20〜約60重量%の液体樹脂状共重合体と、 (b) 約80〜約40重量%のM末端停止またはシラノー
    ル基末端停止ジオルガノポリシロキサン流動体との溶液
    から成ることを特徴とする組成物。
JP5015795A 1992-02-06 1993-02-03 6〜15個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素溶媒中において製造されたmq樹脂 Withdrawn JPH05345824A (ja)

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