JPH05345750A - 有害生物駆除剤 - Google Patents

有害生物駆除剤

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JPH05345750A
JPH05345750A JP4356507A JP35650792A JPH05345750A JP H05345750 A JPH05345750 A JP H05345750A JP 4356507 A JP4356507 A JP 4356507A JP 35650792 A JP35650792 A JP 35650792A JP H05345750 A JPH05345750 A JP H05345750A
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JP
Japan
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formula
compound
methylpenta
hydrogen
dienamide
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Withdrawn
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JP4356507A
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English (en)
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Robert J Blade
ロバート・ジェイ・ブレイド
George S Cockerill
ジョージ・エス・コックリル
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Sanofi Aventis France
Original Assignee
Roussel Uclaf SA
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Publication date
Application filed by Roussel Uclaf SA filed Critical Roussel Uclaf SA
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/18Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing the group —CO—N<, e.g. carboxylic acid amides or imides; Thio analogues thereof
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    • A01N49/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, containing compounds containing the group, wherein m+n>=1, both X together may also mean —Y— or a direct carbon-to-carbon bond, and the carbon atoms marked with an asterisk are not part of any ring system other than that which may be formed by the atoms X, the carbon atoms in square brackets being part of any acyclic or cyclic structure, or the group, wherein A means a carbon atom or Y, n>=0, and not more than one of these carbon atoms being a member of the same ring system, e.g. juvenile insect hormones or mimics thereof
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C233/00Carboxylic acid amides
    • C07C233/01Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C233/02Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals
    • C07C233/11Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton containing six-membered aromatic rings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有害生物駆除剤として活性な新規の化合物を
提供すること。 【構成】 本発明は、次式(I): 【化1】 {式中、Qは随意に置換された単環式芳香環又は9若し
くは10個の原子を有する縮合二環式環系(そのうちの
少なくとも1つの環は芳香環であり、これらの環は窒素
1個を含有することができる)、ジハロビニル基或いは
基R6 −C≡C−であり、R2 、R3 、R4 及びR5
水素、ハロゲン、C1 〜C4 アルキル又はC1 〜C4
ロアルキルから選択され、R1 は水素及び随意に置換さ
れたC1 〜C8 ヒドロカルビルから選択され、X1 は水
素、弗素又は塩素である}の化合物又はその塩に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、有害生物駆除剤(pe
sticide )化合物、それらの製造方法、それらを含有す
る組成物及び有害生物(pest)の処理におけるそれらの
使用に関する。
【0002】
【従来の技術】1〜10個程度の炭素原子を有するメチ
レン鎖を有し且つ随意に少なくとも1個の酸素又は追加
のメチレン基を含む不飽和アミドであって様々な末端基
[その範囲内には随意に置換されたフェニル基{ヨーロ
ッパ特許出願公開第228222号、同第194764
号、同第225011号、特開昭57−212150
号、「Aust. J. Chem.」、1966、19、1215
(Meisters及びWailes)、「J. Ind. Chem. Soc.」、1
974、51(9)、817(Vig ら)}又はピリジル
(ヨーロッパ特許出願公開第269457号)又は縮合
二環式環系(ヨーロッパ特許出願公開第143593号
及び同第228853号)、ジハロビニル若しくは随意
に置換されたエチニル(ヨーロッパ特許出願公開第22
8222号)が包含される]を有するものが有害生物駆
除剤又は殺虫剤として知られている。
【0003】ジエン単位を末端基に結びつける介在シク
ロアルキル基は何ら開示されていない。H. O. Huisman
らは「Rev. Trav. Chim.」、77、97〜102(19
58)に、殺虫剤としての5−(2,6,6−トリメチ
ルシクロヘキセニル)−2,4−ペンタジエンアミドの
群を開示している。
【0004】ヨーロッパ特許出願公開第369762A
号(米国特許出願第07/436803号)には、次
式:
【化7】 QQ1 CR2 =CR3 CR4 =CR5 C(=X)NHR1 {式中、Qは単環式芳香環又は9若しくは10個の原子
を有する縮合二環式環系(ここで、そのうちの少なくと
も1つの環は芳香族であり、該原子の1つは窒素である
ことができ、且つ各環系の残りの炭素は随意に置換され
ていてよい)、或いはジハロビニル基又は基R6 −C≡
C−(ここで、R6 はC1 〜C4 アルキル、トリ−C1
〜C4 アルキルシリル、ハロゲン又は水素である)であ
り、Q1 は随意にC1 〜C3 アルキル、ハロゲン、C1
〜C3 ハロアルキル、アルキニル又はシアノから選択さ
れる1種以上の基で置換された1,2−シクロプロピル
環であり、R2 、R3 、R4 及びR5 は同一であっても
異なっていてもよく、それらの少なくとも1つは水素で
あり、残りはそれぞれ水素、ハロゲン、C1 〜C4 アル
キル又はC1 〜C4 ハロアルキルから選択され、Xは酸
素又は硫黄であり、R1 は水素及び随意にジオキソラニ
ル、ハロゲン、シアノ、トリフルオルメチル、トリフル
オルメチルチオ又はC1 〜C6 アルコキシで置換された
1 〜C8ヒドロカルビルから選択される}の化合物又
はその塩が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここに、式(I)の化
合物のある種のエナンチオマーが他の異性体と比べて驚
くほど高い殺虫活性を持つということが見出された。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、次式
(I):
【化8】 (式中、Q及びR1 〜R5 は前記の通りであり、X1
水素、弗素又は塩素である)の化合物を提供するもので
ある。
【0007】Qが単環式芳香環である場合、これはフェ
ニル、ピリジル又はチエニルであるのが好適であり、フ
ェニルであるのが好ましい。Qが二環式環系である場
合、これはナフチルであるのが好ましい。Qが置換芳香
環系である場合、好適な置換基には、C1 〜C6 ヒドロ
カルビル、C1 〜C6 アルコキシ若しくはメチレンジオ
キシ(これらはそれぞれ随意に1〜3個のハロゲンで置
換されていてよい)、又はハロゲン、シアノ若しくはニ
トロから選択される1〜4種の基が包含され、或いは該
置換基は基S(O)n7(ここで、nは0、1又は2
であり、R7 は1個以上のハロゲンで随意に置換された
1 〜C6 アルキル、又は1個若しくは2個のC1 〜C
6 アルキル基で随意に置換されたアミノである)である
か又は基NR89{ここで、R8 及びR9 はそれぞれ
水素、C1 〜C6 アルキル又は基COR10(ここで、R
10はC1 〜C6 アルキルである)から選択される}であ
る。
【0008】Q環系は通常3個までの置換基を含有し、
好適には置換されていないか又はハロゲン若しくはC1
〜C4 ハロアルキル(例えばトリフルオルメチル)のよ
うな1個、2個若しくは3個の置換基で置換されている
かである。Q環系の置換はこの環系の種類に依存する
が、Qが六員環である場合にはこの置換は3、4又は5
位置におけるのが好ましい。
【0009】R2 、R3 、R4 及びR5 は水素、メチル
又は弗素から選択されるのが好適である。二重結合の立
体配置は(E)であるのが好適である。R3 又はR5
弗素である場合にはR3 又はR5 が結合する二重結合の
立体配置は(Z)であるのが好適である。好ましくは、
2 が水素であり、R3 が水素又は弗素であり、R5
水素又は弗素であり且つR4 が水素又はC1 〜C4 アル
キル、特に好ましくはメチルである。
【0010】R1 は好適には随意にシクロアルキル若し
くはジオキソラニルで置換されたアルキル又はC2 〜C
5 アルケニルである。特に好適にはR1 はC4 〜C6
枝鎖状アルキル、例えばイソブチル、1,2−ジメチル
プロピル、1,1,2−トリメチルプロピル若しくは
2,2−ジメチルプロピル、又は2−メチル−2−プロ
ペニル若しくは(2−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−イル)メチルである。R2 及びR3 が水素であり、
4 がメチルであり且つR5 が水素又はメチルである場
合、R1 は好ましくはイソブチル又は2−メチル−2−
プロペニルである。
【0011】鎖中のシクロプロピル基の立体配置は、基
Qと炭素側鎖とがtrans配置になるように環に結合
するようなものが好ましい。X1 が弗素又は塩素である
場合、シクロプロパン環についての絶対配置は(1R,
2S)であるのが好ましい。X1 が水素である場合、シ
クロプロパン環の絶対は位置は(1S,2R)であるの
が好ましい。
【0012】式(I)の化合物中のある種の好適な群の
化合物は、次式(II):
【化9】 (式中、Qa は置換フェニル又はピリジル基であり、X
1aは水素、弗素又は塩素であり、R2a、R3a、R4a及び
5aは同一であっても異なっていてもよく、それらの少
なくとも1つは水素であり、残りはそれぞれ水素、ハロ
ゲン、C1 〜C4 アルキル又はC1 〜C4 ハロアルキル
から選択され、R1aは水素及び随意にジオキソラニル、
ハロゲン、シアノ、トリフルオルメチル、トリフルオル
メチルチオ又はC1 〜C6 アルコキシで置換されたC1
〜C6ヒドロカルビルから選択される)のもの又はその
塩である。
【0013】Qa についての好適な置換基には、ハロゲ
ン、シアノ、ニトロ、C1 〜C6 アルキル、C1 〜C6
アルコキシ及びメチレンジオキシ(これらはそれぞれ随
意に1〜5個のハロゲンで置換されていてよい)から選
択される1種以上の基が包含され、或いは該置換基は基
S(O)n7a(ここで、nは0、1又は2であり、R
7aは随意にハロゲンで置換されたC1 〜C6 アルキル又
はアミノである)であることもできる。好適には、
2a、R3a、R4a及びR5aは水素、メチル又は弗素から
選択される。
【0014】好適には、R1aは随意にジオキソラニルで
置換されたC1 〜C6 アルキル、又はC2 〜C5 アルケ
ニルである。特に好適にはR1aはC4 〜C6 分枝鎖状ア
ルキル、例えばイソブチル、1,2−ジメチルプロピ
ル、1,1,2−トリメチルプロピル若しくは2,2−
ジメチルプロピル、又は2−メチル−2−プロペニル若
しくは(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)メチルである。R2a及びR3aが水素であり且つR4a
がメチルである場合、R1aは好ましくはイソブチル又は
2−メチル−2−プロペニルである。
【0015】式(II)の化合物中のある種の好ましい群
の化合物には、R2a、R3a及びR5aそれぞれ水素である
ものが包含される。本発明の化合物中のさらに好ましい
群の化合物は、式(I)においてR2 が水素であるもの
である。好ましい化合物には、Qが置換フェニルであ
り、R4 がメチル又は水素であり、R2 が水素であり、
3 及びR5 が水素又は弗素であり且つR1 がイソブチ
ル又は1,2−ジメチルプロピル又は2−メチル−2−
プロペニルであるものが包含される。
【0016】従って、好ましい式(I)の化合物には、
次のものが包含される:(ここで、cはその置換基がも
う一方の置換基(r)に対してcis配置にあることを
意味する)・(−)−(2E,4E)−N−(2−メチ
ル−2−プロペニル)−5−[(1R,2S)−c−2
−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシ
クロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンア
ミド、 ・(−)−(2E/Z,4E)−N−(2−メチル−2
−プロペニル)−5−[(1R,2S)−c−2−
(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシク
ロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミ
ド、 ・(+)−(2E,4E)−N−(2−メチル−2−プ
ロペニル)−5−[(1S,2R)−c−2−(3,4
−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシクロプロピ
ル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(+)−(2E/Z,4E)−N−(2−メチル−2
−プロペニル)−5−[(1S,2R)−c−2−
(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシク
ロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミ
ド、 ・(+)−(2E,4E)−N−イソブチル−5−
[(1S,2R)−c−2−(3,4−ジクロルフェニ
ル)−r−1−クロルシクロプロピル]−3−メチルペ
ンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E,4E)−N−イソブチル−5−
[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジクロルフェニ
ル)−r−1−クロルシクロプロピル]−3−メチルペ
ンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E,4E)−N−(S−1−メチルプロ
ピル)−5−[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジ
クロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピル]−
3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E,4E)−N−(R−1−メチルプロ
ピル)−5−[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジ
クロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピル]−
3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E/Z,4E)−N−イソブチル−5−
[(1S,2R)−trans−2−(3,4−ジブロ
ムフェニル)シクロプロピル]−3−メチルペンタ−
2,4−ジエンアミド、 ・(+)−(2E/Z,4E)−N−イソブチル−5−
[(1R,2S)−trans−2−(3,4−ジブロ
ムフェニル)シクロプロピル]−3−メチルペンタ−
2,4−ジエンアミド。
【0017】用語ハロゲンとは弗素、塩素、臭素及び沃
素を意味する。用語ヒドロカルビル基とはアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、アルアルキル(アルキル、アル
ケニル又はアルキニルで随意に置換された環状アルキル
又はアルケニル基及び環状アルキル又はアルケニルで置
換されたアルキル又はアルケニルを含む)、並びにフェ
ニル基を意味する。
【0018】本発明の化合物の塩は通常酸付加塩であ
る。かかる塩は無機酸又は有機酸から形成されることが
できる。好ましい塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、く
えん酸、硝酸、酒石酸、燐酸、乳酸、安息香酸、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸、ピルビン酸、酢酸、琥珀酸、
フマル酸、マレイン酸、オキサル酢酸、ヒドロキシナフ
トエ酸、イセチオン酸、ステアリン酸、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、ラクトビオン酸、グルクロン酸、チオ
シアン酸、プロピオン酸、エンボン(embonic )酸、ナ
フテン酸及び過塩素酸から形成されたものが包含され
る。
【0019】他の局面において、本発明は前記の式
(I)の化合物の製造方法を提供するものであり、この
方法は、 a)次式(III) :
【化10】 (式中、R2 は前記の通りである)の好適なアルコール
を酸化して次式(IIIA):
【化11】 の対応するアルデヒドを得て、 b)この式(IIIA)のアルデヒドにウィッチヒ型反応に
よって次式:
【化12】 {式中、R3 、R4 及びR5 は前記の通りであり、Z1
はヒドロキシル、C1 〜C6 アルコキシ、ハロゲン又は
ホスホロイミデートエステル −P(O)−(O−aryl)NH−aryl (ここで、arylはC6 〜C10アリールである)である}
の基を導入することができる反応性化合物を作用させ、
次いでアミンH2 N−R1(式中、R1 は前記の通りで
ある)を作用させ、次いで必要に応じて式(I)のある
種の化合物を当業者に周知の方法によって式(I)の別
の化合物に転化させることを含む。
【0020】方法(a)は通常極端ではない温度、例え
ば−25℃〜150℃の範囲の温度で無水非プロトン系
溶媒、例えばエーテル、ジクロルメタン、トルエン又は
ベンゼン中で実施する。正確な条件は基Z1 の種類に依
存し、例えばZ1 がアルコキシである場合には反応は高
温、即ち50〜125℃、便利には還流温度において、
好ましくはトリアルキルアルミニウム化合物、例えばト
リメチルアルミニウム(これはアミンH2 NR1 との錯
体を形成する)の存在下で首尾よく実施される。Z1
ハロゲン又はホスホロイミデートである場合には、この
反応は0℃〜30℃、好適には室温において、好ましく
は第3級アミン、例えばトリエチルアミンの存在下で首
尾よく実施される。
【0021】酸誘導体が酸ハロゲン化物、例えば酸クロ
リドである場合には、これは対応する酸から好適な試
薬、例えば塩化オキサリル又は塩化チオニルと反応させ
ることによって形成させることができる。Z1 がホスホ
ロイミデート基である場合には、これは好適には (PhO)P(=O)NHPhCl (ここで、Phはフェニルである)から形成される。化
合物 Q2 CR2 =CR3 CR4 =CR5 COZ1 (ここで、Q2 は次式:
【化13】 の基を表わす)中の酸又は酸官能基は、対応するエステ
ルの加水分解によって製造することができる。
【0022】このエステルは多くの別経路で製造するこ
とができ、その例としては次のものを挙げることができ
る。 (i) 例えばアルデヒド及びエトキシカルボニルメチレン
トリフェニルホスホラン又はホスホノ−3−メチルクロ
トン酸トリエチル若しくはホスホノクロトン酸トリエチ
ルからの陰イオンを用いた慣用のウィッチヒ又はワズワ
ース・エモンズ(Wadsworth-Emmons)反応。この後者の
反応は、異性体混合物、例えば(Z)及び(E)置換ジ
エン酸エステルの混合物を生成させることができる。か
かる混合物は上記のように反応させることができ、得ら
れるアミドの混合物はクロマトグラフィー又は他の慣用
の技術によって分離することができる。ウィッチヒ型試
薬は例えば次の経路又はその改良法によって製造するこ
とができる:
【化14】 (ここで、Z2 は(アリール)3 P、(アリール)2
(O)又は(C1 〜C4アルコキシ)2 P(O)であ
り、ここでアリールは好ましくはフェニルであり、アル
コキシは好ましくはエトキシであり、(1) はN−ブロム
スクシンイミドであり、(2) は例えば(EtO)3 P又
は(Ph)3 Pであり、(3) の反応は通常リチウムジイ
ソプロピルアミド、ブチルリチウム、ナトリウムアルコ
キシド又は水素化ナトリウムのような塩基の存在下で実
施される)
【0023】(ii)次式:
【化15】 (式中、Q2 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りであ
り、Z3 は任意の好適な基、例えばフェニル、4−クロ
ルフェニルのような置換フェニル又はC1 〜C4 アルキ
ル、例えばメチルであり、Z4 はC1 〜C4 アルキル、
例えばメチル又はエチルである)の化合物からの転移及
びHS(→O)Z3 の脱離。上記の化合物は、式Q2
HR2 CHR3 CR4 Oの化合物と式Z3 S(O)CH
2 COOZ4 の化合物とを反応させることによって得る
ことができる。
【0024】(iii) 次式:
【化16】 Q2 CHR2 CR3(OZ5)CR4 =CR5 COZ1 (ここで、Q2 、R2 、R3 、R4 、R5 及びZ1 は前
記の通りであり、Z5 は水素又はアセチルのようなC1
〜C4 アシルである)の化合物からのHOZ5 の脱離。
この反応は、芳香族溶媒中で、便利にはモリブデン触媒
及び塩基、例えばビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ドの存在下で実施するのが好ましい。上記の化合物は、
好適なアルデヒドと好適なスルフェニル化合物とを反応
させ、次いでアシル化することによって得ることができ
る。
【0025】(iv)次式: Q2 CR2 =CR3 C(=O)R4 の化合物と次式: Me3 SiCHR5 COOZ4 の化合物との反応(ここで、Q2 、R2 〜R5 及びZ4
は前記の通りである)。この方法は、無水溶媒、例えば
テトラヒドロフラン中で酸素の不在下で、塩基、例えば
リチウムシクロヘキシルイソプロピルアミドの存在下で
実施することができる。
【0026】(v) 次式: Q2 CR2 =CR3 C(OZ6 )=CR5 COOZ4 の化合物と式R41 の化合物との反応(ここで、Q
2 、R2 、R3 、R4 、R5 及びZ4 は前記の通りであ
り、Z6 はジアルキルホスフェート又はトリフルオルメ
タンスルホネートのような好適な基であり、M1 は銅
(I)又はリチウム若しくはマグネシウムと組み合わさ
れた銅(I)のような金属である)。この方法は、ジエ
チルエーテル、ジメチルスルフィド又はテトラヒドロフ
ランのような無水エーテル系溶媒中で酸素の不在下で低
温において実施することができる。
【0027】(vi)次式: Q2 CR2 =CR32 の化合物と次式: YCR4 =CR5 COOZ4 の化合物との反応(ここで、Q2 、R2 、R3 、R4
5 及びZ4 は前記の通りであり、Yはハロゲン又は錫
であり、M2 はシリル又は金属を含有する基、例えばト
リメチルシリル又はジルコニウム、錫、アルミニウム若
しくは亜鉛を含有する基、例えばビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムクロリド基である)。この方法は
通常、極端ではない温度、即ち0〜100℃、便利には
室温において、テトラヒドロフランのような非水性エー
テル系溶媒中でパラジウム(O)触媒(例えばビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム)の存在下で窒素又
はアルゴンの不活性雰囲気下で実施される。
【0028】(vii) 次式:
【化17】 (式中、Q2 、R2 、R3 、R4 、R5 、Z3 及びZ4
は前記の通りである)の化合物からのZ3 S(→O)H
の脱離。上記の化合物は、式Q2 CHR2 CR3 =CH
4 の化合物と式Z3 S(O)CH2 COOZ4 の化合
物との反応によって得ることができる。
【0029】方法(b)は、式(I)のQ2 フラグメン
ト又はアミド/チオアミド末端のいずれかにアルデヒド
又はケトン基を結合させ、これを適宜な燐イリドと反応
させることによって実施することができる。即ち下記の
通りである。
【化18】 Q2 (CR2 =CR3 )COR4 +Z2 CHR5 −C(=O)NHR12 COR2 +Z2 CHR3 −CR4 =CR5 −C(=O)NHR1 又は Q2 (CR2 =CR3 )CHR42 +R5 CO−C(=O)NHR1 (ここで、Q2 、R2 、R3 、R4 、R5 、R1 及びZ
2 は前記の通りである)
【0030】方法(b)は無水不活性溶媒、例えばテト
ラヒドロフランのようなエーテル中で、随意に塩基の存
在下で、好ましくは酸素の不在下、例えば窒素雰囲気下
で、低温(−60℃〜20℃)において実施される。燐
イリドは前記のようなその先駆体からリチウムジイソプ
ロピルアミド、ブチルリチウム、ナトリウムアルコキシ
ド又は水素化ナトリウムのような塩基と反応させること
によって得ることができる。式(I)においてXが硫黄
である化合物は、Z2 が基(C1 〜C4 アルコキシ)2
P=Oである場合には方法(b)によって製造するのが
好ましい。
【0031】アルデヒド中間体Q2 CR2 =Oは、アセ
トン−水のような溶媒中でケタール、エノールエーテル
若しくはアセタールを酸加水分解することによって、又
はジクロルメタンのような溶媒中で例えばクロロクロム
酸ピリジニウム、重クロム酸ピリジニウム若しくは塩化
オキサリル−ジメチルスルホキシドを用いて適宜なアル
コールを酸化することによって製造することができる。
また、このアルデヒドは、適宜なニトリルをヘキサン中
で水素化ジイソブチルアルミニウムのような試薬で還元
することによって製造することもできる。
【0032】アルコールは、次のa)又はb)の方法に
よって製造することができる。 a)式QCH=CX2 OHの化合物と(Z7)22 及び
CH2(X3)2 との反応(ここで、X2 は水素、弗素、塩
素又はメチルのような基であり、X3 は沃素のようなハ
ロゲンであり、Z7 はC1 〜C4 アルキル、例えばエチ
ルであり、M2 は亜鉛のような金属である)。この反応
は、ヘキサン又はジクロルメタンのような不活性溶媒中
で温和な温度(−20℃〜+20℃)で行われる。CH
2 とCH=CX2 とが結合してシクロプロパン環を形成
する。
【0033】b)式Q2 COOZ4 のエステル又は適宜
なカルボン酸の例えば水素化ジイソブチルアルミニウム
又はジボランによる還元。これは、ジクロルメタン又は
テトラヒドロフランのような不活性溶媒中で温和な温度
(−20℃〜+25℃)で行われる。エステルは、ジア
ゾアセテートN2 CHCOOZ4 と式QCH=CH2
化合物を硫酸銅のような銅含有触媒の存在下に反応させ
ることにより製造することができる。この場合には、C
HとCH=CH2 が結合してQ1 を形成する。また、エ
ステルは、式QCH=CHCOOZ4 の化合物を次式 Me2 S(O)m C(Z7)2 (ここで、Z7 は水素又はC1 〜C6 アルキルであり、
mは1又は2である)の化合物から誘導される陰イオン
と反応させることにより製造することができる。
【0034】得られたアルコールは、次のようにしてそ
のエナンチオマーに分離される。即ち、好適な分割剤、
例えばX1 が弗素である場合にはR−フェネチルイソシ
アネート、X1 が塩素である場合には塩化樟脳スルホニ
ルと反応させることによってジアステレオマー混合物を
形成させ、次いで分別結晶化して所望のジアステレオマ
ーを得て、X1 が弗素である場合にはエタノール中のナ
トリウムエトキシドを、X1 がクロルである場合にはジ
グリム中の酢酸ナトリウムを用いて分割剤を解裂させ
る。
【0035】X1 が水素である場合、エナンチオマー状
アルデヒド中間体QQ1 CHOはまた、trans−シ
クロプロピル環の不斉誘発によって製造することもでき
る。これは、次式(IV):
【化19】 (式中、Qは前記の通りであり、Pri はイソプロピル
である)の化合物とジヨードメタン及びジエチル亜鉛と
をヘキサン中で反応させて次式:
【化20】 (式中、Q及びPri は前記の通りである)の化合物を
得ることによって実施することができる。
【0036】このジオキソラン環は次いで、例えばテト
ラヒドロフラン中の希塩酸を用いて酸加水分解すること
によって除去される。式(IV)の化合物は反応式に示し
たようにして製造することができる。
【0037】本発明の中間体は本発明のさらなる局面を
形成し、適宜に、本明細書に記載されたもの以外の標準
的な方法によって製造することができる。
【0038】式(I)の化合物は、節足動物、例えば昆
虫類及びだに類並びに蠕虫類、例えば線虫類のような有
害生物(pests)を駆除するのに使用することがで
きる。しかして、本発明は、節足動物に対して有効量の
式(I)の化合物を節足動物及び(又は)蠕虫類に、或
いはそれらが巣くう環境に投与することから成る節足動
物及び(又は)蠕虫類の駆除方法を提供する。また、本
発明は式(I)の化合物の有効量を動物又は場所に投与
することからなる、動物(人も含む)及び(又は)植物
(樹木も含む)及び(又は)貯蔵製品にたかった節足動
物及び(又は)蠕虫類を駆除及び(又は)撲滅するため
の方法を提供する。さらに、本発明は、節足動物及び
(又は)蠕虫類を駆除するために人及び動物の医薬品
に、公衆衛生管理に並びに農業に使用するための式
(I)の化合物を提供する。
【0039】式(I)の化合物は、田畑、農園、牧草
地、温室、果樹園及びぶどう園の作物、かいば、鑑賞植
物、農園及び森林の樹木を保護するのに特に有効であ
り、そしてこれらの例としては、例えば穀類(とうもろ
こし、小麦、稲、こうりゃん)、綿、タバコ、野菜及び
サラダ用野菜(豆類、あぶらな科作物、きゅうり、レタ
ス、玉ねぎ、トマト及び胡椒類)、農園作物(例えばじ
ゃがいも、甜菜、落花生、大豆、菜種)、さとうきび、
ガラス温室及び牧草地(例えばとうもろこし、こうりゃ
ん、アルファルファ)、農園(例えば茶、コーヒー、コ
コア、バナナ、油やし、ココナッツ、ゴム、スパイス
類)、果樹園及び森(例えば核果、柑橘類、キーウイフ
ルーツ、アボガド、マンゴー、オリーブ、くるみ)、ぶ
どう園、鑑賞植物、温室内や庭園及び公園内の花類及び
灌木、森林、農園及び苗木圃場の樹木(落葉及び常緑樹
の両者)の保護がある。
【0040】また、式(I)の化合物は、木材(立木、
加工、貯蔵中及び建築用)をはばち類(ウロセラス(Ur
ocerus))又は甲虫類(例えばスコリチド、プラチポジ
ドリクチド、ボストリチド、セランビシド、アノビー
ド)による攻撃から保護するのに有効である。
【0041】また、式(I)の化合物は、穀類、果実、
ナッツ、スパイス及びタバコのような貯蔵製品を、その
ままか、粉砕されたか又は製品として配合されたかにか
かわらず、蛾、甲虫類及びだに類による攻撃から保護す
るのに有用である。また、保護は、貯蔵された動物製
品、例えば皮膚、髪の毛、羊毛及び天然の若しくは加工
された皮革(例えばカーペット又は織物)を蛾及び甲虫
類による攻撃、並びに貯蔵された肉及び魚を甲虫類、だ
に類及びはえによる攻撃からの保護である。
【0042】さらに、一般式(I)の化合物は、人や家
畜に有害であり又は病気の媒介体として蔓延させ若しく
は作用する節足動物又は蠕虫類、例えば前記したような
ものの駆除に、そして特にチック(tick)、マイト
(mite)、しらみ、のみ、小虫類、はえ類の駆除に
有効である。
【0043】式(I)の化合物は、上記の目的のため、
それ自体で又は既知の態様で希釈された形で適用するこ
とによって使用することができ、例えば浸漬剤、噴霧
剤、霧化剤、ラッカー剤、発砲剤、ダスト、粉末剤、水
性懸濁液、ペースト、ゲル、クリーム、シャンプー剤、
グリース、可燃性固形物、気化マット、可燃性コイル、
毒餌、補充食、水和剤、顆粒剤、エアゾール、乳化性濃
厚原液、油性懸濁液、油性溶液、エアゾールパック、含
浸製品、プワーオン処方物又は当業者に周知の他の標準
的処方物が挙げられる。浸漬用原液は、それ自体では適
用されないが、水で希釈され、そして動物が浸漬洗浄剤
をを入れた浸漬浴中に浸漬される。噴霧剤は、手動によ
り又はスプレーレース又はアーチにより適用することが
できる。処理すべき動物、土壌、植物又は表面は、噴霧
剤により高容量適用により飽和され、又は噴霧剤により
少容量若しくは極少量の適用により外面だけに塗布する
ことができる。水性懸濁液は、噴霧剤又は浸漬剤と同じ
態様で適用することができる。ダスト又は粉剤は、散粉
機により散布し、或いは動物の場合には樹木又はこすり
棒に付けた孔付き袋に入れることができる。ペースト、
シャンプー剤及びグリース剤は、手動で、或いは不活性
材料、例えば動物がその材料に体をこすってこれを皮膚
に移動させるような材料の表面に散布することができ
る。プワーオン処方物は、液体の全部又は大部分が動物
上に保持されるように動物の背中の上に少容量の液体単
位として適用される。
【0044】式(I)の化合物は、植物、動物又は表面
に直ちに使用できる処方物として又は使用前に希釈を必
要とする処方物として製造することができるが、両タイ
プの処方物は式(I)の化合物を1種以上のキャリア又
は希釈剤との緊密な混合物として含有する。キャリアは
液状、固体状又は気体状であってよく、或いはこれらの
物質の混合物よりなっていてよく、式(I)の化合物
は、処方物がさらに希釈を必要とするかどうかによって
0.025〜99%(w/v)の濃度で存在できる。
【0045】ダスト、粉末剤及び顆粒剤並びにその他の
固形処方物は、式(I)の化合物を粉末状固体不活性キ
ャリア、例えば適当なクレイ、カオリン、ベントナイ
ト、アタパルジャイト、吸着性カーボンブラック、タル
ク、雲母、白亜、石膏、燐酸三カルシウム、粉末状コル
ク、珪酸マグネシウム、植物性キャリア、でんぷん及び
珪藻土などとの緊密な混合物として含有する。このよう
な固形処方物は、一般に、揮発性溶剤に溶解した式
(I)の化合物の溶液を固体希釈剤に含浸させ、溶剤を
蒸発させ、所望ならば生成物を粉末が得られるように粉
砕し、所望により生成物を造粒し、固形化し又はカプセ
ル化することにより製造される。
【0046】式(I)の化合物の噴霧剤は、有機溶剤
(例えば以下に列挙するようなもの)に溶解した溶液又
は乳化性原液(水混和性油状物として知られる。これは
浸漬目的のために使用することもできる)から農場で調
製される水性エマルジョン(浸漬用又は噴霧用洗浄剤)
よりなっていてよい。このような濃厚原液は、好ましく
は活性成分の混合物を有機溶剤及び1種以上の乳化剤と
共に又はこれらなしで含む。溶剤は、広い範囲で存在で
きるが、好ましくは組成物の0〜90%(w/v)の量
で存在でき、例えばケロシン、ケトン、アルコール、キ
シレン、芳香族ナフサ及び処方業界において知られたそ
の他の溶剤のうちから選択される。乳化剤の濃度は、広
い範囲で変動できるが、好ましくは5〜25%(w/
v)の範囲にある。具合よく使用される乳化剤は、アル
キルフェノールのポリオキシアルキレンエステル及びヘ
キシット無水物のポリオキシエチレン誘導体を含む非イ
オン性界面活性剤並びにラウリル硫酸ナトリウム、脂肪
族アルコールの硫酸エーテル、アルキルアリールスルホ
ン酸のナトリウム及びカリウム塩、アルキルスルホこは
く酸のナトリウム及びカリウム塩を含む陰イオン性界面
活性剤である。陽イオン性乳化剤としては、塩化ベンザ
ルコニウム及び第四アンモニウムエトサルフェートなど
が含まれる。両性乳化剤には、カルボキシメチル化オレ
イン酸イミダゾリン及びアルキルジメチルベタインなど
が含まれる。
【0047】気化マットは、通常は、活性成分を有機溶
剤に溶解し、要すれば酸化防止剤、染料及び香料を含む
0.3mlの原液で処理した約35×22×3mm大の
板状に圧縮した綿及びセルロース混合物からなる。殺虫
剤は、電気作働マットヒーターのような熱源を使用して
気化される。可燃性固形物は、通常は、木粉や結合剤を
活性成分と混合し、成形された(通常コイル状の)棒状
体に賦形してなる。染料や殺菌剤も添加してよい。水和
剤は、不活性固体キャリア、1種以上の界面活性剤、要
すれば安定剤及び(又は)酸化防止剤を含有する。
【0048】乳化性濃厚原液は、乳化剤、そしてしばし
ば有機溶剤、例えばケロシン、ケトン、アルコール、キ
シレン、芳香族ナフサ及び業界で知られたその他の溶剤
を含む。水和剤及び乳化性原液は、通常、5〜95重量
%の活性成分を含有し、そして使用前に例えば水で希釈
される。ラッカー剤は、活性成分を有機溶剤中に樹脂及
び要すれば可塑剤と共に溶解してなる。浸漬用洗浄剤
は、乳化性原液からだけでなく、式(I)の化合物を分
散剤及び1種以上の界面活性剤と緊密に混合してなる水
和剤、石けん基材浸漬液及び水性懸濁液からも製造する
ことができる。
【0049】式(I)の化合物の水性懸濁液は、これを
懸濁剤、安定剤又はその他の薬剤と共に水に懸濁させた
ものであってよい。懸濁液又は溶液は、それ自体で又は
知られた態様で希釈した形で適用することができる。グ
リース剤(又は軟膏)は、植物油、脂肪酸の合成エステ
ル又は軟質パラフィンと組合せた羊毛脂から製造するこ
とができる。好ましくは、式(I)の化合物は、混合物
中に溶液又は懸濁液状で均質に分散される。また、グリ
ースは、乳化性原液を軟膏基材で希釈することにより作
ることができる。さらに、ペースト及びシャンプー剤は
式(I)の化合物が適当な基材、例えば軟質又は液状パ
ラフィン中に均質に分散されたものとして存在できる半
固体状製剤であるか、又は非グリース性基材とグリセリ
ン、ガム溶液又は適当な石けんを基にして作られる。グ
リース、シャンプー剤及びペーストは通常さらに希釈す
ることなく適用されるので、これらは処理に要求される
式(I)の化合物を適当な%で含有しなければならな
い。
【0050】エアゾールスプレーは活性成分をエアゾー
ル噴射剤とハロゲン化アルカン及び前記した溶剤のよう
な補助溶剤とに単に溶解しただけのものとして製造する
ことができる。プワーオン処方物は、式(I)の化合物
を液状媒体中に溶解又は懸濁させたものとして製造する
ことができる。また、鳥類や哺乳動物宿主も、式(I)
の化合物を含浸させた適当に成形賦形させたプラスチッ
ク物品を持たせることによって外部寄生だに類がたかる
のを保護することができる。このような物品は、体の適
切な部分に適当につける含浸された首輪、タッグ、バン
ド、シート及びストリップである。好ましくはプラスチ
ック材料はポリ塩化ビニル(PVC)である。
【0051】動物、構内若しくは家屋又は屋外の領域に
適用すべき式(I)の化合物の濃度は、選定される化合
物、処理間隔、処方物の種類及び寄生の有無によって変
わるが、一般には0.001〜20.0%(w/v)、
好ましくは0.01〜10%の化合物が適用する処方物
中に存在すべきである。動物上への化合物の付着量は、
適用方法、動物の大きさ、適用処方物中の化合物の濃
度、処方物の希釈される場合の因子及び処方物の種類に
よって変わるが、一般にプワーオン処方のような希釈さ
れない処方物を除いて0.0001%〜0.5%(w/
w)の間にあろう。後者の希釈されない処方物は、一般
に0.1〜20.0%、好ましくは0.1〜10%の範
囲の濃度で付着されよう。貯蔵製品に適用すべき化合物
の量は、一般に、0.1〜20ppmの範囲にあろう。
空間スプレーは、処理空間1m3 当たり0.001〜1
mgの式(I)の化合物の平均初期濃度を与えるように
適用することができる。
【0052】式(I)の化合物はまた、植物種を保護し
処理するのにも有用である。この場合には殺虫剤、殺だ
に剤又は殺線虫剤として有効な量の活性成分が適用され
る。適用量は軟選定された化合物、処方物の種類、適用
態様、植物種、植栽密度、寄生の有無及びその他の類似
の因子によって変わるが、一般に農業上の作物について
の好適な使用量は0.001〜3kg/ヘクタール、好
ましくは0.01〜1kg/ヘクタールの間であろう。
農業用の典型的な処方物は、0.0001重量%〜50
重量%の式(I)の化合物、好ましくは0.1重量%〜
15重量%の式(I)の化合物を含有する。ダスト、グ
リース、ペースト及びエアゾール処方物は、通常、上記
のようにランダムに適用され、適用される処方物中の式
(I)の化合物は0.001〜20%(w/w)の濃度
で使用される。
【0053】式(I)の化合物は、普通の家蠅(Musca
domestica)に対して活性を有することがわかった。さら
に、式(I)のある種の化合物は、その他の節足動物に
対して活性を有する。これらの節足動物としては、ミザ
ス・ペルシカエ(Myzus persicae)、テトラニカス・ウ
ルチカエ(Tetranychus urticae )、プルテラ・キシロ
ステラ(Plutella xylostella )、キュレクス(Culex
spp )、トリボリウム・カスタネウム(Tribolium cast
aneum )、シトフィラス・グラナリウス(Sitophilus g
ranarius)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta
americana )、ブラテラ・ゲルマニカ(Blattella germ
anica )が含まれる。従って、式(I)の化合物は、節
足動物、例えば昆虫類及びだに類が害虫となる環境、例
えば農業、動物飼育、公衆衛生管理及び家庭環境におけ
るこれらの節足動物の駆除に有用である。
【0054】昆虫類の害虫には、多くの鞘翅目{例え
ば、アノビウム(Anobium )、セウトリンカス(Ceutho
rrhynchus )、リンコフォラス(Rhynchophorus )、コ
スモポリテス(Cosmopolites)、リソロプトラス(Liss
orhoptrus )、メリゲテス(Meligethes)、ヒポテネマ
ス(Hypothenemus)、ヒレシナス(Hylesinus )、アカ
リンマ(Acalymma)、レマ(Lema)、サイリオデス(Ps
ylliodes)、レプチノタルサ(Leptinotarsa)、ゴノセ
ファラム(Gonocephalum)、アグリオテス(Agriote
s)、デルモレピダ(Dermolepida )、ヘテロニカス(H
eteronychus)、フェドン(Phaedon )、トリボリウム
(Tribolium )、シトフィラス(Sitophilus)、ヂアブ
ロチカ(Diabrotica)、アントノマス(Anthonomus)又
は、アンスレナス(Anthrenus )種}、鮮翅目{例え
ば、エフェスチア(Ephestia)、マメストラ(Mamestr
a)、エアリアス(Earias)、ペクチノフォラ(Pectino
phora)、オストリニア(Ostrinia)、トリコプルシア
(Trichoplusia)、ピエリス(Pieris)、ラフィグマ
(Laphygma)、アグロチス(Agrotis )、アマテス(Am
athes )、ウィセアナ(Wiseana )、トリポリザ(Tryp
oryza )、ヂアトレア(Diatraea)、スポルガノチス
(Sporganothis)、シヂア(Cydia )、アルチプス(Ar
chips )、プルテラ(Plutella)、チロ(Chilo )、ヘ
リオシス(Heliothis )、スポドプテラ・リトラリス
(Spodoptera Littoralis )、ヘルロツイス・ヴィレセ
ンス(Helrotuis virescens )、スポドプテラ(Spodop
tera)又は、チネオラ(Tineola )種}、双翅目{例え
ば、ムスカ(Musca )、エデス(Aedes )、アノフェレ
ス(Anopheles )、キュレクス(Culex )、グロシナ
(Glossina)、シムリウム(Simulium)、ストモキシズ
(Stomoxys)、ヘマトビア(Haematobia)、タバナス
(Tabanus )、ヒドロテア(Hydrotaea )、ルシリア
(Lucilia )、クリソミア(Chrysomia )、カリトロガ
(Callitroga)、デルマトビア(Dermatobia)、ガステ
ロフィラス(Gasterophilus )、ヒポデルマ(Hypoderm
a )、ヒレミイア(Hylemyia)、アテリゴナ(Atherigo
na)、クロロプス(Chlorops)、フィトミザ(Phytomyz
a )、セラチチス(Ceratitis )、リリオミザ(Liriom
yza)、メロファガス(Melophagus)種}、フィチラプ
テラ目{マロファガ(Malophaga )、例えば、ダマリナ
(Damalina)種、シラミ目、例えば、リノグナタス(Li
nognathus )及びヘマトピナス(Haematopinus)種}、
半翅目{例えば、アフィス(Aphis )、ベミシア(Bemi
sia )、フォロドン(Phorodon)、エネオラミア(Aene
olamia)、エムポアスカ(Empoasca)、パルキンシエラ
(Parkinsiella)、ピリラ(Pyrilla )、アオニヂエラ
(Aonidiella)、コッカス(Coccus)、シュウドコッカ
ス(Pseudococcus)、ヘロペルチス(Helopeltis)、リ
ガス(Lygus )、ヂスデルカス(Dysdercus )、オキシ
カレナス(Oxycarenus)、ネザラ(Nezara)、アレウロ
デス(Aleurodes )、トリアトマ(Triatoma)、サイラ
(Psylla)、ミザス(Mysus )、メゴウラ(Megoura
)、フィロキセラ(Phylloxera)、アデリエス(Adely
es )、ニロパルヴァタ(Niloparvata )、ネフロテチ
クス(Nephrotetix )又は、シメクス(Cimex )種}、
直翅目{例えば、ロカスタ(Locusta )、グリラス(Gr
yllus )、シストセルカ(Schistocerca)又は、アチェ
タ(Acheta)種}、防翅目{例えば、ブラテラ(Blatte
lla )、ペリプラネタ(Periplaneta )又は、ブラッタ
(Blatta)種}、膜翅目{例えば、アタリア(Athalia
)、セファス(Cephus)、アッタ(Atta)、ソレノプ
シス(Solenopsis)又は、モノモリウム(Monomorium)
種}、等翅目{例えば、オドントテルメス(Odontoterm
es)、レチカリテルメス(Reticulitermes)種}、微翅
目{例えば、テノセファリデス(Ctenocephalides )又
は、プレクス(Pulex )種}、総尾目{例えば、レピス
マ(Lepisma )種}、革翅目{例えば、フォルフィキュ
ラ(Forficula )種}、噛虫目{例えば、ペリソカス
(Peripsocus)種}、総翅目{例えば、スリプス・タバ
シ(Thrips tabaci)}が含まれる。
【0055】だに類の害虫には、チック、例えば多くの
属、例えばブーフィラス(Boophilus )、オルニトドラ
ス(Ornithodorus)、リピセファラス(Rhipicephalus
)アンブリョマ(Amblyomma )、ヒアロマ(Hyalomm
a)、イクソデス(Ixodes)、ヘマフィサリス(Haemaph
ysalis )、デルマセントル(Dermacentor )、アノセ
ントル(Anocentor )、マイト及びひぜんだに類(mang
es)、例えば、アカルス(Acarus)、テトラニカス(Te
tranychus )、ソロプテス(Psoroptes )、ノテドネス
(Notoednes )、サルコプテス(Sarcoptes )、ソレル
ガテス(Psorergates )、コリオプテス(Choriopte
s)、ユウトロンビキュラ(Eutrombicula)、デモデク
ス(Demodex )、パノニカス(Panonychus)、ブリオビ
ア(Bryobia )、エリオフィエス(Eriophyes )、ブラ
ニウラス(Blaniulus )、ポリファゴタルソネマス(Po
lyphagotarsonemus )、スカチゲレラ(Scutigerell
a)、オニスカス(Oniscus )種が含まれる。
【0056】農業、林業、園芸にとって重要な植物及び
樹木を直接に攻撃し、或いは植物の細菌性、ウイルス
性、マイコプラズマ又は真菌性の病気を拡げることによ
り攻撃する線虫類としては、根瘤線虫[例えば、メロイ
ドジン(Meloidogyne )種{例えば、エム・インコグニ
タ(M. incognita)}]、包のう線虫[例えば、グロボ
デラ(Globodera 種){例えば、ジー・ロストチエンシ
ス(G. rostochiensis)}、ヘテロデラ(Heterodera)
種{例えば、ハイドロゲン・アヴェナ(hydrogenavenae
)}、ラドフォラス(Radopholus)種{例えば、アー
ル・シミリス(R.similis)}]、病巣線虫[例えば、
プラティレンカス(Pratylenchus種){例えば、ピー・
プラテンシス(P. pratensis)}、ベロノライマス(Be
lonolaimus)種{例えば、ビー・グラシリス(B. graci
lis )}、ティレンクラス(Tylenchulus )種{例え
ば、ティ−・セミペネトランス(T. semipenetran
s)}、ロチレンクラス(Rotylenchulus )種{例え
ば、アール・レニフォルミス(R. reniformis )}、ロ
チレンカス(Rotylenchus )種{例えば、アール・ロブ
スタス(R. robustus )}、ヘリコチレンカス(Helico
tylenchus 種{例えば、ハイドロゲン・マルチシンクタ
ス(hydrogen multicinctus )}、ヘミシクリオフォラ
(Hemicycliophora 種){例えば、ハイドロゲン・グラ
シリス(hydrogen gracilis )}、クリコネモイデス
(Criconemoides )種{例えば、シー・シミリス(C.si
milis)}、トリコドラス(Trichodorus )種{例え
ば、ティー・プリミチヴァス(T. primitivus )}]、
短剣線虫「例えば、キシフィネマ(Xiphinema )種{例
えば、エクス・ヂヴェルシカウダタム(X. diversicaud
atum)}、ロンギドラス(Longidorus)種{例えば、エ
ル・エロンガタス(L. elongatus)}、ホプロライマス
(Hoplolaimus )種{例えば、ハイドロゲン・コロナタ
ス(hydrogen coronatus)}、アフェレンコイデス(Ap
helenchoides)種{例えば、エイ・リゼマ−ボシ(A. r
itzema-bosi )、エイ・ベッセイ(A. besseyi)}]、
球状線虫[例えば、ヂチレンカス(Ditylenchus )種
{例えば、ディー・ヂサシ(D.dipsaci)}]が含まれ
る。
【0057】本発明の化合物は、1種又は2種以上の他
の有害生物駆除剤として活性な成分(例えばピレスロイ
ド、カルバメート及びオルガノホスフェート)及び(又
は)誘引剤、忌避剤、殺細菌剤、殺菌剤、殺線虫剤、駆
虫薬などと併用することができる。さらに、本発明の化
合物の活性は相乗剤又は共力剤、例えばピペロニルブト
キシド若しくは2−プロピニルフェニルホスホン酸プロ
ピルのようなオキシダーゼ阻害剤系の相乗剤、本発明の
第二化合物又はピレスロイド系有害生物駆除剤などよっ
て増強させることができる。オキシダーゼ阻害剤系相乗
剤が本発明の処方中に存在するときは、相乗剤対式
(I)の化合物の比率は25:1〜1:25の範囲、例
えば10:1であろう。
【0058】本発明の化合物について起こり得る化学的
分解を防止するための安定剤は、例えば、酸化防止剤
(例えばトコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール
及びブチルヒドロキシトルエン)、スカベンジャー(例
えばエピクロルヒドリン)及び有機又は無機塩基(例え
ば塩基性安定剤及びスカベンジャーとして作用し得るト
リエチルアミンのようなトリアルキルアミン)などを包
含する。
【0059】産業上の適用性 本発明の化合物は有害生物駆除剤としての活性を示す。
【0060】
【実施例】以下の例は本発明の好ましい局面を非限定的
に例示するものである。処方物の例
【0061】 1.乳化性濃厚液 式(I)の化合物 10.00 アルキルフェノールエトキシレート* 7.50 アルキルアリールスルホネート* 2.50 C8 〜C13芳香族溶剤 80.00 ─────────────────────── 合計 100.00
【0062】 2.乳化性濃厚液 式(I)の化合物 10.00 アルキルフェノールエトキシレート* 2.50 アルキルアリールスルホネート* 2.50 ケトン溶剤 64.00 C8 〜C13芳香族溶剤 18.00 酸化防止剤 3.00 ─────────────────────── 合計 100.00
【0063】 3.水和剤 式(I)の化合物 5.00 C8 〜C13芳香族溶剤 7.00 C18芳香族溶剤 28.00 チャイナクレイ 10.00 アルキルアリールスルホネート* 1.00 ナフタリンスルホン酸* 3.00 珪藻土 46.00 ────────────────────── 合計 100.00
【0064】 4.ダスト 式(I)の化合物 0.50 タルク 99.50 ─────────────────── 合計 100.00
【0065】 5.毒餌 式(I)の化合物 0.5 砂糖 79.5 パラフィンワックス 20.0 ─────────────────── 合計 100.00
【0066】 6.エマルション濃厚液 式(I)の化合物 5.00 C8 〜C13芳香族溶剤 32.00 セチルアルコール 3.00 POEGMO+1 0.75 POESE*,+2 0.25 シリコーン溶液 0.1 水 58.9 ────────────────── 合計 100.00
【0067】 7.懸濁濃厚液 式(I)の化合物 10.00 アルキルアリールエトキシレート* 3.00 シリコーン溶液 0.1 アルカンジオール 5.0 発熱法シリカ 0.50 キサンタンガム 0.20 水 80.0 緩衝剤 1.2 ────────────────────── 合計 100.00
【0068】 8.マイクロエマルション 式(I)の化合物 10.00 POEGMO+1 10.00 アルカンジオール 4.00 水 76.00 ──────────────────── 合計 100.00
【0069】 9.水分散性顆粒剤 式(I)の化合物 70.00 ポリビニルピロリドン 2.50 アルキルアリールエトキシレート* 1.25 アルキルアリールスルホネート* 1.25 チャイナクレイ 25.00 ─────────────────────── 合計 100.00
【0070】 10.顆粒剤 式(I)の化合物 2.00 アルキルフェノールエトキシレート* 5.00 アルキルアリールスルホネート* 3.00 C8 〜C13芳香族溶剤 20.00 珪藻土顆粒 70.00 ─────────────────────── 合計 100.00
【0071】 11.エアゾール(加圧パック) 式(I)の化合物 0.3 ピペロニルブトキシド 1.5 C8 〜C13飽和炭化水素溶剤 58.2 ブタン 40.0 ───────────────────── 合計 100.00
【0072】 12.エアゾール(加圧パック) 式(I)の化合物 0.3 C8 〜C13飽和炭化水素溶剤 10.0 ソルビタンモノオレエート* 1.0 水 40.0 ブタン 48.7 ───────────────────── 合計 100.00
【0073】 13.エアゾール(加圧パック) 式(I)の化合物 1.00 CO2 3.00 POEGMO+1 1.40 プロパノン 38.00 水 56.60 ─────────────────── 合計 100.00
【0074】 14.ラッカー剤 式(I)の化合物 2.50 樹脂 5.00 酸化防止剤 0.50 高芳香族ホワイトスピリット 92.0 ──────────────────── 合計 100.00
【0075】 15.噴霧剤(即使用可能) 式(I)の化合物 0.10 酸化防止剤 0.10 無臭ケロシン 99.8 ──────────────────── 合計 100.00
【0076】 16.相乗化噴霧剤(即使用可能) 式(I)の化合物 0.10 ピペロニルブトキシド 0.50 酸化防止剤 0.10 無臭ケロシン 99.30 ─────────────────── 合計 100.00
【0077】 17.マイクロカプセル 式(I)の化合物 10.0 C8 〜C13芳香族溶剤 10.0 芳香族ジイソシアネート# 4.5 アルキルフェノールエトキシレート* 6.0 アルキルジアミン# 1.0 ジエチレントリアミン 1.0 濃塩酸 2.2 キサンタンガム 0.2 発熱法シリカ 0.5 水 64.6 ─────────────────────── 合計 100.00
【0078】(注) * :界面活性剤 # :反応してマイクロカプセルのポリ尿素壁を形成す
るもの +1:POEGMO=ポリオキシエチレングリセロール
モノオレエート +2:POESE=ポリオキシエチレンソルビタンエス
テル 酸化防止剤は、下記のもののいずれか又はその混合物か
ら成っていてよい。 ブチル化ヒドロキシトルエン ブチル化ヒドロキシアニソール ビタミンC(アスコルビン酸)
【0079】実験 一般的合成方法及び手順:下記の実験手順に従って各種
化合物を合成し、特性測定した。1H−NMRスペクト
ルは、ブルッカー(Bruker)AM−250スペクトロメ
ーターを用いて、内部標準物質としてのテトラメチルシ
ラン(TMS)を含有する重クロロホルム溶液中で得、
TMSからのppm、プロトンの数、ピークの数、カッ
プリング定数J(Hz)で表わした。また、反応の進行
は、蛍光インジケーターを含有させた厚さ0.25mm
のシリカゲル層で予備被覆したアルミニウムシート(4
0×80mm)を用い、適宜な溶媒又は混合溶媒中に展
開させて、首尾よくモニターすることができた。温度は
全体を通じて摂氏温度である。
【0080】下記のような慣用の仕上げを実施した。反
応混合物を有機溶媒と水との間に分けた。これらの相を
分離し、適宜に有機相を少なくとも等容量の希水性塩基
で洗浄し、次いで飽和ブライン洗液で洗浄した。次いで
有機相を乾燥剤、好適には硫酸マグネシウムによって乾
燥させ、ろ過した。揮発性溶媒を除去し、得られた生成
物を適宜な精製に付し、合成の次の工程に用いるか、又
は最終生成物として分析した。出発原料のアルデヒド、
桂皮酸及びアミンは、以下に製造を記載したものを除い
て、アルドリッチ(Aldrich )、BDH、フルオロケム
(Fluorochem)、フルカ(Fluka )又はランカスター・
シンセシス(Lancaster Synthesis )から得た。
【0081】例1:(−)−(2E,4E)−N−(2
−メチル−2−プロペニル)−5−[(1R,2S)−
c−2−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フル
オルシクロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジ
エンアミド(化合物1)(±)−c−2−(3,4−ジ
ブロムフェニル)−r−1−フルオルシクロプロピルメ
タノール11g及び(+)−(R)−α−メチルベンジ
ルイソシアネート5gを窒素下で80℃において60時
間撹拌した。得られた粗生成物をシリカを用いたクロマ
トグラフィーにかけ、次いで分別結晶化に付して、(α
R)−α−メチルベンジルカルバミン酸[(1R,2
R)−c−2−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1
−フルオルシクロプロピルメチル]2.0g(融点9
4.3℃)及び(αR)−α−メチルベンジルカルバミ
ン酸[(1S,2S)−c−1−フルオル−r−2−
(3,4−ジブロムフェニル)シクロプロピルメチル]
3.0g(融点118.6℃)並びに混合物6.25g
を得た。絶対立体配置はX線分析によって確認した。
【0082】エタノール2ミリリットル中にナトリウム
エトキシド(アルドリッチ社)0.11gを含有させた
溶液に窒素下で(αR)−α−メチルベンジルカルバミ
ン酸[(1S,2S)−c−2−(3,4−ジブロムフ
ェニル)−r−1−フルオルシクロプロピルメチル]
3.7gを添加し、この混合物を70℃に30分間加熱
した。この混合物を冷却し、真空下で濃縮した。シリカ
を用いたクロマトグラフィーにかけて、(−)−(1
S,2S)−c−2−(3,4−ジブロムフェニル)−
r−1−フルオルシクロプロピルメタノール2.42g
が得られた。融点82℃、[α]D =−28.9°(c
=1.00、エタノール中)。
【0083】塩化オキサリル(アルドリッチ社)0.7
2ミリリットルをジクロルメタン10ミリリットル中に
溶解させ、窒素下で−70℃に冷却した。ジクロルメタ
ン1ミリリットル中にジメチルスルホキシド(BDH
社)1.17ミリリットルを含有させたものを滴下し
た。5分後にジクロルメタン5ミリリットル中に上記の
アルコール2.42gを含有させたものを添加し、この
懸濁液を−70℃において30分間撹拌した。トリエチ
ルアミン(アルドリッチ社)5.2ミリリットルを添加
し、この混合物を1時間かけて0℃まで温めた。慣用の
態様で仕上げをして、(−)−(1S,2S)−c−2
−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシ
クロプロピルメタナール2.4gを得た。[α]D =−
69.7°(c=1.00、エタノール中)。
【0084】n−ブチルリチウム(アルドリッチ社)
4.7ミリリットル及びジイソプロピルアミン(アルド
リッチ社)1.1ミリリットルから製造したリチウムジ
イソプロピルアミドを乾燥テトラヒドロフラン中に含有
させた溶液を窒素下でテトラヒドロフラン中で−60℃
においてホスホノ−3−メチルクロトン酸トリエチル
1.97gで処理した。−60℃において2時間後に、
上記のアルデヒド2.4gを添加した。25℃において
18時間後にこの混合物をエーテルと水との間に分け、
エーテル画分を上記のように仕上げした。シリカを用い
たクロマトグラフィー(溶離剤はエーテルとヘキサンと
の混合物)によって精製して、(−)−(2E/Z,4
E)−5−[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジブ
ロムフェニル)−r−1−フルオルシクロプロピル]−
3−メチルペンタ−2,4−ジエン酸エチル2.82g
(2E異性体と2Z異性体との比=3:2)を得た。
[α]D=−136°(c=1.00、エタノール
中)。
【0085】上記のエステル2.76gをエタノール1
00ミリリットル中に含有させたものに、水25ミリリ
ットル中に水酸化カリウム(BDH社)1.25gを含
有させた溶液を添加した。室温において18時間後に、
この溶液を真空下で濃縮した。残渣のカルボン酸塩を少
量の水に溶解させ、濃塩酸で酸性にした。エーテルで抽
出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮し
て、(−)−(2E/Z,4E)−5−[(1S,2
R)−c−2−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1
−フルオルシクロプロピル]−3−メチルペンタ−2,
4−ジエン酸2.45gを得た。[α]D =−155°
(c=1.00、エタノール中)。
【0086】上記の酸2.4gをジクロルメタン60ミ
リリットル中に含有させて窒素下で0℃において撹拌し
た懸濁液に塩化オキサリル0.63ミリリットル及び次
いでジメチルホルムアミド1滴を添加した。室温におい
て2時間後に、真空下で溶媒を除去した。残渣をエーテ
ル60ミリリットル中に懸濁させ、0℃に冷却し、トリ
エチルアミン1.0ミリリットル及び2−メチル−2−
プロペニルアミン(アルドリッチ社)0.65ミリリッ
トルを添加し、この混合物を室温において18時間撹拌
した。水を添加し、この混合物を慣用の態様で仕上げし
た。シリカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤はエー
テルとヘキサンとの混合物)にかけて、標記の化合物
0.6gを得た。融点125℃、[α]D =−171°
(c=1.00、エタノール中)。
【0087】また、(−)−(2E/Z,4E)−N−
(2−メチル−2−プロペニル)−5−[(1R,2
S)−c−2−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1
−フルオルシクロプロピル]−3−メチルペンタ−2,
4−ジエンアミド(化合物2)(2E異性体と4E異性
体との比=3:2)1.4gも単離された。[α]D
−132°(c=1.00、エタノール中)。
【0088】同じ実験方法を用いて、(αR)−α−メ
チルベンジルカルバミン酸[(1R,2R)−c−2−
(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシク
ロプロピルメチル]を(+)−(2E,4E)−N−
(2−メチル−2−プロペニル)−5−[(1S,2
R)−c−2−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1
−フルオルシクロプロピル]−3−メチルペンタ−2,
4−ジエンアミド(化合物3)0.11g{[α]D
+170°(c=1.00、エタノール中)}及び
(+)−(2E/Z,4E)−N−(2−メチル−2−
プロペニル)−5−[(1S,2R)−c−2−(3,
4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシクロプロ
ピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド(化
合物4)(2E異性体と2Z異性体との比=5:4)
0.78g{[α]D =+131°(c=1.00、エ
タノール中)}に転化させた。
【0089】例2:(+)−(2E,4E)−N−イソ
ブチル−5−[(1S,2R)−c−2−(3,4−ジ
クロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピル]−
3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド(化合物5) 窒素下で−20℃においてジクロルメタン160ミリリ
ットル中に(±)−c−2−(3,4−ジクロルフェニ
ル)−r−1−クロルシクロプロピルメタノール8.0
gを含有させたものをトリエチルアミン5.3ミリリッ
トル及び(−)−(1S)−10−樟脳スルホニルクロ
リド(アルドリッチ社)8.78gで相次いで処理し
た。−5℃において18時間後に、この混合物を水中に
注入し、慣用の態様で仕上げして、(1S)−10−樟
脳スルホン酸[(1S,2S)−(−)−c−2−
(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシクロ
プロピルメチル]4.8g{[α]D =−11.3°
(c=1.00、CHCl3 中)}及び(1S)−10
−樟脳スルホン酸[(1R,2R)−(+)−c−2−
(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシクロ
プロピルメチル]4.7g{[α]D =+11.3°
(c=1.00、CHCl3 中)}を得た。また、ジア
ステレオマー混合物2.7gも単離された。絶対立体配
置はX線結晶分析によって決定した。
【0090】2−メトキシエタノール(アルドリッチ
社)5ミリリットル中に(1S)−10−樟脳スルホン
酸(+)−[(1R,2R)−c−2−(3,4−ジク
ロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピルメチ
ル]2.66gを含有させて撹拌した懸濁液に酢酸ナト
リウム(アルドリッチ社)2gを添加し、この混合物を
7時間加熱還流した。この混合物を冷却し、水で希釈
し、エーテルで抽出した。慣用の仕上げ及びシリカを用
いたクロマトグラフィー(溶離剤はエーテルとヘキサン
との混合物)によって、(+)−[(1R,2R)−c
−2−(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロル
シクロプロピルメタノール0.5gが無色の油状物とし
て得られた。[α]D =+28°(c=1.00、エタ
ノール中)。
【0091】塩化オキサリル0.19ミリリットルをジ
クロルメタン3ミリリットル中に溶解させ、窒素下で−
70℃に冷却した。ジクロルメタン1ミリリットル中に
ジメチルスルホキシド0.31ミリリットルを含有させ
たものを滴下した。5分後にジクロルメタン1ミリリッ
トル中に上記のアルコール0.5gを含有させたものを
添加し、この懸濁液を−70℃において30分間撹拌し
た。トリエチルアミン1.38ミリリットル添加し、こ
の混合物を1時間かけて0℃まで温めた。慣用の態様で
仕上げをして、(+)−(1R,2RS)−c−2−
(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシクロ
プロピルメタナール0.49gを得た。
【0092】n−ブチルリチウム1.24ミリリットル
及びジイソプロピルアミン0.28ミリリットルから製
造したリチウムジイソプロピルアミドを乾燥テトラヒド
ロフラン中に含有させた溶液を窒素下でテトラヒドロフ
ラン中で−60℃においてホスホノ−3−メチルクロト
ン酸トリエチル0.52gで処理した。−60℃におい
て2時間後に、上記のアルデヒド0.49gを添加し
た。25℃において18時間後にこの混合物をエーテル
と水との間に分け、エーテル画分を上記のように仕上げ
した。シリカを用いたクロマトグラフィー(溶離剤はエ
ーテルとヘキサンとの混合物)によって精製して、
(+)−(2E/Z,4E)−5−[(1S,2R)−
c−2−(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロ
ルシクロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエ
ン酸エチル0.7g(2E異性体と2Z異性体との比=
7:3)を得た。
【0093】上記のエステル0.7gをエタノール10
ミリリットル中に含有させたものに、水2.5ミリリッ
トル中に水酸化カリウム0.38gを含有させた溶液を
添加した。室温において18時間後に、この溶液を真空
下で濃縮した。残渣のカルボン酸塩を少量の水に溶解さ
せ、濃塩酸で酸性にした。エーテルで抽出し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、(+)−(2
E/Z,4E)−5−[(1R,2S)−c−2−
(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシクロ
プロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン酸を得
た。
【0094】窒素下で25℃において上記の酸0.58
gをジクロルメタン5ミリリットル中に含有させたもの
にトリエチルアミン0.49ミリリットル、N−フェニ
ルホスホロアミドクロリデート(アルドリッチ社)0.
47g及びイソブチルアミン(アルドリッチ社)0.1
7ミリリットルを相次いで添加した。室温において18
時間後に、この混合物を慣用の仕上げに付し、シリカを
用いたクロマトグラフィー(溶離剤はエーテルとヘキサ
ンとの混合物)の後に、標記の化合物0.23gを得
た。融点114℃、[α]D =+164°(c=1.0
0、エタノール中)。
【0095】上記の手順と同じ手順によって、(−)−
(1S)−10−樟脳スルホン酸[(1S,2S)−c
−2−(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロル
シクロプロピルメチル]から(−)−(2E,4E)−
N−イソブチル−5−[(1R,2S)−c−2−
(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシクロ
プロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド
(化合物6)0.3gを製造した。融点114℃、
[α]D =−164°(c=1.00、エタノール
中)。
【0096】同じ実験方法を用いて、(−)−(2E/
Z,4E)−5−[(1R,2S)−c−2−(3,4
−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピ
ル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエン酸からイソブ
チルアミンの代わりに(S)−(+)−sec−ブチル
アミン及び(R)−(−)−sec−ブチルアミン(ア
ルドリッチ社)を用いて次の化合物を製造した。(−)
−(2E,4E)−N−(S−1−メチルプロピル)−
5−[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジクロルフ
ェニル)−r−1−クロルシクロプロピル]−3−メチ
ルペンタ−2,4−ジエンアミド(化合物7) 0.146g、[α]D =−141°(c=1.00、
エタノール中)。(−)−(2E,4E)−N−(R−
1−メチルプロピル)−5−[(1R,2S)−c−2
−(3,4−ジクロルフェニル)−r−1−クロルシク
ロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミ
ド(化合物8) 0.119g、[α]D =−186°(c=1.00、
エタノール中)。
【0097】例3:(−)−(2E,4E)−N−イソ
ブチル−5−[(1S,2R)−trans−2−
(3,4−ジブロムフェニル)シクロプロピル]−3−
メチルペンタ−2,4−ジエンアミド(化合物9) ヨーロッパ特許第369762号の例12の化合物56
において用いられたのと類似の手順により、3,4−ジ
ブロムベンズアルデヒド及びホスホノクロトン酸トリエ
チルの代わりに3,4−ジブロムベンズアルデヒド及び
ホスホノ−3−メチルクロトン酸トリエチルを用いて、
標記の化合物0.324gを製造した。 [α]D =−188°(c=0.99、エタノール
中)。
【0098】L−(+)−酒石酸ジイソプロピルの代わ
りにD−(−)−酒石酸ジイソプロピルを用いて類似の
態様で(+)−(2E,4E)−N−イソブチル−5−
[(1R,2S)−trans−2−(3,4−ジブロ
ムフェニル)シクロプロピル]−3−メチルペンタ−
2,4−ジエンアミド(化合物10)0.23gを製造
した。[α]D =+154°(c=0.94、エタノー
ル中)。
【0099】NMRデータ 化合物1:7.58(2H、m)、7.04(1H、d
d)、6.38(1H、d)、5.84(1H、d
d)、5.73(1H、s)、5.59(1H、m)、
4.82(2H、s)、3.90(2H、d)、2.3
1(3H、d)、2.29(1H、m)、1.78(1
H、m)、1.76(3H、s)、1.55(1H、
m) 化合物2:7.85及び6.39(1H、d)、7.5
8(2H、m)、7.08(1H、dd)、6.11及
び5.83(1H、dd)、5.77及び5.68(1
H、d)、5.60(1H、m)、4.88(2H、
s)、3.89(2H、m)、2.30及び2.00
(3H、d,)、2.25(1H、m)、1.70(1
H、m)、1.76(3H、s)、1.55(1H、
m) 化合物3:7.58(2H、m)、7.05(1H、d
d,)、6.39(1H、d)、5.86(1H、d
d)、5.73(1H、s)、5.58(1H、m)、
4.85(2H、s)、3.90(2H、d)、2.3
1(3H、d)、2.28(1H、m)、1.78(1
H、m)、1.76(3H、s)、1.55(1H、
m) 化合物4:7.85及び6.39(1H、d)、7.5
8(2H、m)、7.08(1H、dd)、6.11及
び5.83(1H、dd)、5.77及び5.68(1
H、d)、5.60(1H、m)、4.88(2H、
s)、3.89(2H、m)、2.30及び2.00
(3H、d)、2.25(1H、m)、1.70(1
H、m)、1.76(3H、s)、1.55(1H、
m) 化合物5:7.40(1H、d)、7.32(1H、
d)、7.09(1H、dd)、6.43(1H、
d)、5.92(1H、d)、5.77(1H、s)、
5.55(1H、m)、3.14(2H、t)、2.4
8(1H、dd)、2.30(3H、d)、1.77
(3H、m)、0.93(6H、d) 化合物6:7.40(1H、d)、7.32(1H、
d)、7.09(1H、dd)、6.43(1H、
d)、5.92(1H、d)、5.77(1H、s)、
5.55(1H、m)、3.14(2H、t)、2.4
8(1H、dd)、2.30(3H、d)、1.77
(3H、m)、0.93(6H、d) 化合物7:7.40(1H、d)、7.31(1H、
d)、7.08(1H、dd)、6.41(1H、
d)、5.92(1H、d)、5.70(1H、s)、
5.26(1H、d幅広)、4.00(1H、m)、
2.47(1H、dd)、2.29(3H、d)、1.
72(2H、m)、1.42(2H、m)、1.13
(3H、d)、0.92(3H、t) 化合物8:7.40(1H、d)、7.31(1H、
d)、7.08(1H、dd)、6.41(1H、
d)、5.92(1H、d)、5.70(1H、s)、
5.26(1H、d幅広)、4.00(1H、m)、
2.47(1H、dd)、2.29(3H、d)、1.
72(2H、m)、1.42(2H、m)、1.13
(3H、d)、0.92(3H、t) 化合物9:7.49(1H、d)、7.33(1H、
d)、6.88(1H、dd)、6.15(1H、
d)、5.71(1H、m)、5.63(1H、d
d)、5.61(1H、s)、3.12(2H、t)、
2.23(3H、s)、1.95(1H、m)、1.7
5(2H、m)、1.26(2H、m)、0.91(6
H、d) 化合物10:7.49(1H、d)、7.33(1H、
d)、6.88(1H、dd)、6.15(1H、
d)、5.71(1H、m)、5.63(1H、d
d)、5.61(1H、s)、3.12(2H、t)、
2.23(3H、s)、1.95(1H、m)、1.7
5(2H、m)、1.26(2H、m)、0.91(6
H、d)
【0100】生物学的データ 以下、式(I)の化合物の有害生物駆除活性の例を示
す。 例A:噴霧試験 次のようにして本発明の化合物の活性を試験した。即
ち、化合物をアセトン中に溶解させ(5%)、次いで
水:シンペロニック(Synperonic)(94.5%:0.
5%)で希釈して水性エマルションとした。この溶液を
使用して下記の害虫を処理した。下記の噴霧量で活性が
観察された。スポドプテラ・リトラリス(Spodoptera l
ittoralis ) まだ害虫のたかっていない葉に化合物を含有する試験溶
液を噴霧し、乾燥させた。次いでこれらの葉に10匹の
新しく孵化した幼虫をたからせた。3日後に死亡率を評
価した。次の化合物は250ppm又はそれ未満で活性
だった。 化合物3、4、6、5、9、10、7及び8 次の化合物は50ppm又はそれ未満で活性だった。 化合物1、2
【0101】例B:局所適用試験 ブラテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica ) 化合物のブタノン溶液(ピヘロニルブトキシドを含むも
の又は含まないもの)0.5μlを雄のブラテラ・ゲル
マニカに局部適用した。6日後に死亡率を評価した。次
の化合物は10μg又はそれ未満(ピペロニルブトキシ
ド10μgを含む場合)で活性だった。 化合物6、7、8、9及び10 家蠅(Musca domestica ) 化合物を単独で又は相乗剤(ピペロニルブトキシド6μ
g)と組合せてブタノン溶液状で雌の家蠅に局部投与し
た。蠅を砂糖水と共に保ち、48時間後に死亡率を評価
した。次の化合物は1μg又はそれ未満(ピペロニルブ
トキシド6μgを含む場合)で活性だった。 化合物3、4、7及び8 次の化合物は0.2μg又はそれ未満(ピペロニルブト
キシド6μgを含む場合)で活性だった。 化合物1、2、6、9及び10
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213/38 213/42 333/24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 {式中、Qは単環式芳香環又は9若しくは10個の原子
    を有する縮合二環式環系(ここで、そのうちの少なくと
    も1つの環は芳香環であり、該原子の1つは窒素である
    ことができ、且つ各環系の残りの炭素は随意に置換され
    ていてよい)、或いはジハロビニル基又は基R6 −C≡
    C−(ここで、R6 はC1 〜C4 アルキル、トリ−C1
    〜C4 アルキルシリル、ハロゲン又は水素である)であ
    り、 R2 、R3 、R4 及びR5 は同一であっても異なってい
    てもよく、それらの少なくとも1つは水素であり、残り
    はそれぞれ水素、ハロゲン、C1 〜C4 アルキル又はC
    1 〜C4 ハロアルキルから選択され、 R1 は水素及び随意にジオキソラニル、ハロゲン、シア
    ノ、トリフルオルメチル、トリフルオルメチルチオ又は
    1 〜C6 アルコキシで置換されたC1 〜C8ヒドロカ
    ルビルから選択され、 X1 は水素、弗素又は塩素である}の化合物又はその
    塩。
  2. 【請求項2】 Qがフェニル、ピリジル、チエニル若し
    くはナフチル基又は置換フェニル、ピリジル、チエニル
    若しくはナフチル基である、請求項1記載の式(I)の
    化合物。
  3. 【請求項3】 R2 、R3 、R4 及びR5 が水素、メチ
    ル又は弗素から選択される、請求項1記載の式(I)の
    化合物。
  4. 【請求項4】 X1 が弗素又は塩素である、請求項1記
    載の式(I)の化合物。
  5. 【請求項5】 R1 がイソブチル、1,2−ジメチルプ
    ロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、2,2−ジ
    メチルプロピル、2−メチル−2−プロペニル又は(2
    −メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)メチルであ
    る、請求項1記載の式(I)の化合物。
  6. 【請求項6】 次式(II): 【化2】 (式中、Qa は置換フェニル又はピリジル基であり、 X1aは水素、弗素又は塩素であり、 R2a、R3a、R4a及びR5aは同一であっても異なってい
    てもよく、それらの少なくとも1つは水素であり、残り
    はそれぞれ水素、ハロゲン、C1 〜C4 アルキル又はC
    1 〜C4 ハロアルキルから選択され、 R1aは水素、C1 〜C6 ヒドロカルビル、及びジオキソ
    ラニル、ハロゲン、シアノ、トリフルオルメチル、トリ
    フルオルメチルチオ又はC1 〜C6 アルコキシで置換さ
    れたC1 〜C6 ヒドロカルビルから選択される)の化合
    物又はその塩。
  7. 【請求項7】 ・(−)−(2E,4E)−N−(2−
    メチル−2−プロペニル)−5−[(1R,2S)−c
    −2−(3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオ
    ルシクロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエ
    ンアミド、 ・(−)−(2E/Z,4E)−N−(2−メチル−2
    −プロペニル)−5−[(1R,2S)−c−2−
    (3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシク
    ロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミ
    ド、 ・(+)−(2E,4E)−N−(2−メチル−2−プ
    ロペニル)−5−[(1S,2R)−c−2−(3,4
    −ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシクロプロピ
    ル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(+)−(2E/Z,4E)−N−(2−メチル−2
    −プロペニル)−5−[(1S,2R)−c−2−
    (3,4−ジブロムフェニル)−r−1−フルオルシク
    ロプロピル]−3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミ
    ド、 ・(+)−(2E,4E)−N−イソブチル−5−
    [(1S,2R)−c−2−(3,4−ジクロルフェニ
    ル)−r−1−クロルシクロプロピル]−3−メチルペ
    ンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E,4E)−N−イソブチル−5−
    [(1R,2S)−c−2−(3,4−ジクロルフェニ
    ル)−r−1−クロルシクロプロピル]−3−メチルペ
    ンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E,4E)−N−(S−1−メチルプロ
    ピル)−5−[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジ
    クロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピル]−
    3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E,4E)−N−(R−1−メチルプロ
    ピル)−5−[(1R,2S)−c−2−(3,4−ジ
    クロルフェニル)−r−1−クロルシクロプロピル]−
    3−メチルペンタ−2,4−ジエンアミド、 ・(−)−(2E/Z,4E)−N−イソブチル−5−
    [(1S,2R)−trans−2−(3,4−ジブロ
    ムフェニル)シクロプロピル]−3−メチルペンタ−
    2,4−ジエンアミド、 ・(+)−(2E/Z,4E)−N−イソブチル−5−
    [(1R,2S)−trans−2−(3,4−ジブロ
    ムフェニル)シクロプロピル]−3−メチルペンタ−
    2,4−ジエンアミドから選択される化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の化合物の製造方法であっ
    て、a)次式(III) : 【化3】 (式中、R2 は前記の通りである)の好適なアルコール
    を酸化して次式(IIIA): 【化4】 の対応するアルデヒドを得て、 b)この式(IIIA)のアルデヒドにウィッチヒ型反応に
    よって次式: 【化5】 {式中、R3 、R4 及びR5 は前記の通りであり、 Z1 はヒドロキシル、C1 〜C6 アルコキシ、ハロゲン
    又はホスホロイミデートエステル −P(O)−(O−aryl)NH−aryl (ここで、arylはC6 〜C10アリールである)である}
    の基を導入することができる反応性化合物を作用させ、 次いでアミンH2 N−R1 (式中、R1 は前記の通りである)を作用させ、 次いで必要に応じて式(I)のある種の化合物を既知の
    方法によって式(I)の別の化合物に転化させることを
    含む、前記方法。
  9. 【請求項9】 式(IIIA)のアルデヒドを好適なケター
    ル、エノールエーテル若しくはアセタールの酸加水分解
    又は適宜なニトリルの還元によって製造する請求項8記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 次式: Q2 CR2 =CR3 −CR4 =CR5 −C(=O)Z
    1 、Q2 COR2 又は 【化6】 の中間体化合物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の式(I)の化合物をキ
    ャリヤー又は希釈剤と混合して成る、殺虫又は殺ダニ剤
    組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の式(I)の化合物、式
    (I)の化合物のための相乗剤及びキャリヤー又は希釈
    剤を含む、相乗性有害生物駆除剤組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の式(I)の化合物と他
    の有害生物駆除剤化合物との混合物。
  14. 【請求項14】 有害生物駆除剤として有効量の請求項
    1記載の化合物を有害生物に又は有害生物がたかりやす
    い環境に適用することから成る有害生物の駆除方法。
  15. 【請求項15】 前記環境が動物である請求項14記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 前記環境が植物又は樹木である請求項
    14記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記環境が貯蔵製品である請求項14
    記載の方法。
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