JPH05345012A - 汚染された注射針の殺菌消毒器具とそれを用いた殺菌消毒方法 - Google Patents

汚染された注射針の殺菌消毒器具とそれを用いた殺菌消毒方法

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JPH05345012A
JPH05345012A JP4134034A JP13403492A JPH05345012A JP H05345012 A JPH05345012 A JP H05345012A JP 4134034 A JP4134034 A JP 4134034A JP 13403492 A JP13403492 A JP 13403492A JP H05345012 A JPH05345012 A JP H05345012A
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timer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みの皮下注射針に存在するAIDSビ
ールス等の生物的危険物を殺菌消毒すると共に注射針を
再利用不能な状態に処理し得るようにする。 【構成】 加熱管46のボア48の内部に注射針52を
挿入する。加熱管46に巻回した抵抗加熱手段60に通
電して、加熱管46をボア48内の空気が482℃以上
になるまで加熱する。これにより、注射針52の熱によ
る殺菌を行い、更に注射針52を焼鈍する。 【効果】 比較的短時間に、汚染された針に又はその針
内に存在する生物的危険物をすべて破壊できるだけでな
く、注射針が焼鈍されて再利用できなくなり、それによ
り、安全に廃棄処分可能と成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、針の処理
に関するが、より詳細には使用済みの皮下注射針に存在
する生物的危険物を破壊するための改良された方法と装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済みの皮下注射針を適切に処理する
ための手段を提供する必要があることは、良く知られて
いる。このことは、注射器によって医薬の投与が行われ
て以来述べられて来た。何10年もの間、皮下注射器と
それらのカニューレや注射針は、それらを繰り返し再利
用するために構成されたものであった。従って、注射器
組立体はすべてガラス製であり、それぞれの使用後に
は、ステンレススチール製の針と共に、例えば、オート
クレーブ等により適切に殺菌消毒されていた。それ故、
再利用可能な注射器を使用する人間は、注射器がいつも
再利用可能となるように通常直ぐにオートクレーブに入
れられることを予定していたので、薬物の投与後の汚染
された器具についての責任を持つことに慣れていた。
【0003】ここ数年間、大部分の医療用の注射液は、
使い捨て注射器によって投薬されてきたが、その殺菌消
毒済みの包装された注射器はプラスチック製である。
【0004】現在、同タイプのステンレススチール製の
針が使用されているが、これらの針が使い捨て用に処理
されていても、たびたび注射器と同じ包装内に含まれて
いる。
【0005】生物的危険物、例えば、AIDSビールス
に晒されたり、より流行性の伝染性肝炎や他の疾病に感
染する脅威が絶えず増大するにつれて、医師等や患者は
使用済みの皮下注射器組立体、最も特には、汚染された
注射針の取扱いに関連して生じる不注意を通じての感染
事故の可能性を大変心配している。旧式の再利用可能な
ガラス製注射器を使用したとしても、又、現在一般的に
使われている使い捨て用のプラスチック製の注射器を使
用したとしても、使用済みの注射針に又はその内部に生
物的危険物が残っているかぎり、続いてその器具を取り
扱うか、又は、その器具に触れる恐れのある人は誰でも
危険があるという事実は残る。病室や医局から注射器を
持ち出すときに使われる浄化トレーの場合には、この危
険性は注射器の使用後5分間生じるが、使い捨て注射器
の場合には、医療用廃棄物の処理ルートのネットワーク
内のいずれの点に於いても5日間又は更に数週間生じる
こともある。
【0006】使用済み注射針よる皮膚を刺す事故の恐れ
を避けるためにステック状でない注射針器具が増えてい
るとしても、そのような器具は、生物的危険物が針に又
は針内に残っているので、通常は、せいぜい問題を覆い
隠すことにしかならない。従って、そのような器具に
は、通常現在使われている廃棄処理方法全体を通して脅
威が引き続き存在し続ける。
【0007】明らかに、たとえ浄化トレーや屑入れ等に
置かれる前であっても、注射器の使用の時点で用いら
れ、そして、迅速、安全、且つ、確実に汚染された注射
針を殺菌消毒する方法とそのための装置の必要性が存在
している。
【0008】注射針を殺菌消毒することの従来例として
は、USP1,129,271号があげられる。その特
許は電気的加熱の使用を示唆しているが、注射針を再利
用するために酸化されないようにしている。USP2,
166,284号は、電気的に加熱された液体に浸漬す
ることによって注射器を殺菌消毒することを開示してい
る。より最近においては、例えば、曲げたり、壊したり
することによって、使用済みの注射針を物理的に破壊す
る努力が成されている。このような器具の例としては、
USP3,893,608号と、USP4,332,3
23号と、USP4,786,280号がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】注射針を再利用するこ
とは、汚染された使用済みの注射針が殺菌処理されない
まま再使用される可能性が残るため好ましくない。一
方、使用済みの注射針を物理的に破壊して使用不能とし
ても、注射針に存在している生物的危険物は除去されな
い。
【0010】本発明は、以上の点に鑑み、使用済みの注
射針の殺菌処理と同時に注射針を再使用不能な状態に処
理し得るようにした、注射針の殺菌消毒器具並びに殺菌
消毒方法を提供することをその目的としている。
【0011】本発明の他の目的は、挿入された注射針に
対しエネルギ−の供給を調節して、そこに存在する生物
的危険物を破壊するように計算された期間のうちに予め
設定された温度にまで加熱管内の温度を加熱し、それを
維持する制御並びに信号手段を備えた電気的に加熱され
る管部材を含む、改良された殺菌消毒器具を提供するこ
とである。
【0012】本発明の別の目的は、センサー手段を有す
る電気的に加熱される加熱管を含む、改良された殺菌消
毒器具であって、全期間を通じて時間を区切る制御手段
が、40秒以内に針の殺菌消毒を行うと共に注射針を焼
鈍するために、加熱管内の空気を適切な温度に到達さ
せ、その温度に維持し、更に、熱の放散を行うものを提
供することである。
【0013】本発明の更に別の目的は、皮下注射器の針
の針部は支障なく受領して処理するがそのハブは受領処
理しない寸法の中空コア部をその中央に有するセラミッ
ク製の加熱管から成る、改良された、汚染された針の殺
菌消毒器具を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の殺菌消毒器具は、頂壁と中央にボアとを有
する誘電性組成物製の長尺加熱管と、該加熱管に係合す
る抵抗加熱手段と、該抵抗加熱手段への電流の供給を調
節する制御手段とを備え、該加熱管のボアがその内部に
針を自由に挿入できるような断面形状を有し、更に、該
制御手段が、前記抵抗加熱手段により該加熱管を該加熱
管のボア内の空気が482℃になるまで加熱し、それに
よって、加熱された空気が、該ボアの内部に置かれた注
射針を殺菌消毒並びに焼鈍することを特徴とする。
【0015】又、本発明による殺菌消毒方法は、抵抗加
熱手段を設けた加熱管のボアに使用済みの注射器の注射
針を挿入し、該抵抗加熱手段に対する電源回路に電源コ
ントローラーを設けると共に、論理回路と第1のタイマ
ーと第2のタイマーと加熱管内の温度センサー手段とス
タートスイッチ手段を含む制御手段を設け、該スタート
スイッチ手段を起動して電源コントローラーを介して前
記抵抗加熱手段に通電しながら同時に前記第1のタイマ
ーを起動し、加熱管のボア内の空気の温度を前記温度セ
ンサー手段によりモニターして該センサー手段から出力
信号を発し論理回路にそれを送り、該論理回路により該
出力信号をモニターして前記電源コントローラーに信号
を送り、加熱管のボア内の空気の温度が前記第1のタイ
マーの所定の設定時間内に少なくとも482℃になるま
で達しなかった場合には、前記抵抗加熱手段への通電を
停止させ、一方、加熱管のボア内の空気の温度が該第1
のタイマーの前記設定時間内に少なくとも482℃に達
した場合には、第2のタイマーを起動して該第2のタイ
マーの所定の設定時間中は前記抵抗加熱手段に前記電源
コントローラーにより通電し続け、該第2のタイマーの
設定時間経過後に加熱管のボアから注射針を取り出すこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】加熱管のボアに挿入された使用済みの注射針は
ボア内の加熱された空気により加熱され、注射針に若し
くは注射針の内部に存在する生物的危険物が破壊され
る。かくて、注射針は、汚染が除去されて、使用済みの
注射器と共に通常の方法で安全に廃棄できるようにな
る。更に、注射針は、482℃以上に加熱されるため、
その後の冷却により焼鈍されると共に色が黒くなる。こ
の物理的且つ視覚的特性は、針が柔軟になってしまうた
めに針の再利用ができなくなると共に針が何等かの方法
ですでに変わってしまったことを明確に視覚的に示し
て、それによって、例えば、麻薬常用者が廃棄物に出会
った場合でも麻薬常用者に注射器の再利用を思い止どま
らせることができる。
【0017】効果的であるためには、本発明のタイプの
システムは、何時如何なる使用の場所でも利用できるよ
うに比較的に経済的でなければならないし、その操作は
早急且つ単純であるべきである。
【0018】本発明の処理により使用される熱は、電気
的に加熱されるセラミック製の加熱管により生み出され
るが、該加熱管は、熱伝導が良く、それに接触する抵抗
加熱部材により加えられた熱を直ぐに放散する。該加熱
管の中空コア内に針を挿入した後に、タイマー手段は、
自動的に急速に482乃至537℃の範囲まで加熱管の
温度を上げ、予め設定された期間中はこの処理温度に維
持し、その後で加熱を停止して加熱管を急速に冷却させ
るように働く。そして、600ワットの電力を用い、加
熱管の加熱から冷却までの前期間が40秒以内に収まる
ようにする。ここに用いられたタイマー回路は、利用者
に準備期間と処理中の期間と冷却期間を指示する信号用
のライトが含まれるが、同時に該タイマー回路は、予め
設定された期間内に加熱管が適切な処理温度に達しない
ような不調不能の場合には自動的にフォルト信号を発生
し、状況が改善されるまで加熱管のそれ以上の加熱作動
を止める。
【0019】
【実施例】図面、特に、図1に関して、本発明は、概略
的に示された汚染された注射針の殺菌消毒器具10から
成り、そこには比較的にコンパクトなハウジング又はキ
ャビネット12が含まれていることが判る。殺菌消毒器
具10のケバケバしくなく無駄のない外観は、容易に殺
菌消毒器具10を患者のベットッサイドテ−ブル等にも
配置できるので、医師が注射液の投薬後にどのような汚
染された注射器の針をも迅速に安全な廃棄をすることが
できる。
【0020】図2から判るように、ハウジング12は、
下部部材16とその上に設けられるカバー部材14を備
え、コンポーネントユニット18がそれらの内部に設け
られている。該カバー部材14は、トップパネル20と
それに対して垂設された一対の側壁22、22で形成さ
れ、一方、下部部材16は互に対向する前部壁26と後
部壁28を有する基盤24から成る。
【0021】利用者の制御並びにシステム信号手段の例
外を除いて、汚染された注射針の殺菌消毒器具の各種の
作動部品は、直立した後部壁32を有する取り付け板3
0を含むコンポーネントユニット18に装備される。
【0022】前記取り付け板30の面上に、取り付け具
36により着脱自在に取り付けられるコンポーネントボ
ード34上に前記ユニットの各種電気部品が取り付けら
れている。これらの電気部品には、パワーリミッタート
ランス38とデジタルタイマー40、42、44と以下
に記載の一連の作動を制御する周知のソリッドステート
部品が含まれている。
【0023】汚染された注射針の殺菌消毒をする主な作
動部材は、図3に図示されている、セラミック組成物製
の長尺の円筒管から成る加熱管46である。該加熱管
は、好ましくは、0.635cmの外径を有し、内周4
9に0.380cmの内径の軸方向のボア又はコア48
を備えている。
【0024】この形状により、利用者が汚染された注射
器組立体50をその針52が加熱管46のボア48の領
域内に完全に置かれるように挿入すると、針のハブ54
が、加熱管46の頂壁56に当接することが感じられ、
これにより汚染された注射針の殺菌消毒器具10による
処理に備えて針が完全且つ適切に挿入されたことをが判
る。
【0025】加熱管46は、例えば、25番ゲージのニ
クロム線のような電気抵抗線60により加熱されるよう
になっているが、該電気抵抗線は、その軸方向の領域全
体に亘って実質的に延在する離間した複数の巻回部分を
構成するために加熱管の外周58に螺旋状その他の形状
で巻回される。セラミック組成物製の外部層又は外部コ
ーティング61が該抵抗線60の上を覆いカプセルに包
まれたようになっている。この加熱管46は、図2に示
す如く、前記後部壁32に取り付けた断熱ブロック66
に坦持される、加熱管の下端部64に係合するブラケッ
ト62によって前記コンポーネントユニット18内に固
定されている。この様にすれば、加熱管が、熱量の影響
を最も受けにくい領域であって抵抗線60に電流が流れ
なくなったときに最初に冷却される領域において支持さ
れることが判る。加熱管とそのボア48における伝熱量
は、自然の熱傾斜のため、更に、ボア48の場合には、
煙突効果によって生み出された、促進された対流によ
り、下端部64から頂壁56へ向かって上昇する熱量が
最も大きくなるため、上記判断は当を得たものである。
【0026】加熱管46に電力を供給するためのエネル
ギ−は、10Aのフュ−ズ70によってライン電圧から
保護されているコンポーネントユニットの部品と共に、
通常の交流110Vの電源コ−ド68によって供給され
る。この入力された電圧によって駆動されるトランス3
8は、論理回路と制御並びに信号器具に電力供給するた
めに必要な直流12Vを発生する。図4に見られるよう
に、フュ−ズ70によって保護されているライン電圧
は、加熱管46との間の電線74を介して加熱管用抵抗
線60への電流の流れを制御する電源コントローラー7
2に印加される。タイマー手段が、汚染された注射針の
殺菌消毒器具10の確実で有効な作動をするために該電
源コントローラー72と協働する。加熱管46の急な加
熱を行う作動には加熱サイクルの調整や使用者に対し電
流の状態を示すある種の確認手段を必要とする。この様
にすることで、上述の目的を達するために消費するエネ
ルギーを最小にし、更に、汚染された注射針の殺菌消毒
器具10の機構がたとえ予め設定され得た時間内に適切
な加熱ができなかったとしても、システム内に生じる誤
作動の存在は知らされる。
【0027】加熱管46の温度状態は、加熱管46の壁
を透してその中央領域内に半径方向に配設された熱電対
76から成る温度センサー手段によりモニターされる。
この様に、加熱管のボア48の温度は、装置の使用中モ
ニターされ、その信号は以下に説明するように所望の機
能を制御するために使われる。汚染された注射針の殺菌
消毒器具10を作動しその状態をモニターするために、
幾つかの部品がカバー部材14のトップパネル20の上
に設けられている。まず、利用者が、双投双極スイッチ
78を入れることにより、電源コ−ド68から電力供給
され、この通電状態は、同時に緑色の準備信号ランプ8
0が点灯するので確認される。その後ユニットは、他の
電気部品が以下に記載されたような次の作動が行われる
までは作動しないので、単に準備状態のままである。汚
染された注射器組立体50が処理されるとき、利用者
は、図1に示されるように加熱管46の上部開口部55
内に注射針52を挿入し、スタートボタン又はスタート
スイッチ82を押す。この時、緑色の準備信号ランプ8
0が消えると共に赤い色の加熱信号ランプ84が点灯す
る。このことは、第1のタイマーを起動し該第1のタイ
マーは直ぐ電源コントローラー72に信号を送り、加熱
管46に電線74を通じ電流が送られ、加熱が開始され
る。
【0028】抵抗線60が赤熱すると、加熱管46は直
ぐに加熱され、そのボア48内の空気が加熱される。実
質的に加熱管46の全高に亘って抵抗線60が巻回され
ているので、ボア48内の最も熱くなる領域は、上縁部
56に隣接する上部領域であることが判る。このこと
は、熱の上方への自然対流と端部が解放された加熱管4
6により発生した煙突効果により増強した上記の対流に
起因する。第1のタイマーの目的は、予め設定された時
間内に、例えば、15秒以内に加熱管のボア48内で適
切な処理温度が達成されたことを確認することである。
よって、この第1のタイマーの制限時間内において48
2乃至537℃の範囲内の所望の処理温度に達しなかっ
た場合に、熱電対76によりそのことが知らされた時に
は、この第1のタイマー40は、電源コントローラー7
2に信号を送り電線74を通じて抵抗線60に流れる電
流の供給を中断する。同時に、赤と緑のランプ84と8
0が、フラッシュ状態となり、利用者に誤作動が生じて
いることを知らせる。再び装置の操作をしようとする前
には、電源コ−ド68を電源から引き抜くことにより装
置全体を電源から遮断する必要がある。利用者は、電源
コ−ド68を再び電源に接続しスタートスイッチ82を
再び押し、もし以前の誤作動の信号が一時的な状態のも
のと断定された場合には装置は通常のように作動する。
一時的な状態のものではないと断定された場合には、承
認を受けた修理機関によって点検保守修理を受ける必要
がある。
【0029】部品ボ−ド34の上の良く知られた適切な
論理回路86は、図4に線図で現されているような装置
の各部品の操作を調節するが、ここに記載されているよ
うな一連の手順は図5のフロ−チャ−トに示されてい
る。
【0030】通常の操作においては、加熱管46は、第
1のタイマー40のサイクルの制限時間内でおいて48
2乃至537℃の範囲内の所望の処理温度に適切に直ぐ
に達し、更に、センサー76がこの温度レベルに到達し
たことの信号を論理回路86に送ると、第1のタイマー
はリセットされ、第2のタイマー42が作動される。該
第2のタイマー42は、電源コントローラー72により
電線74を通じて電流を流し続けさせることにより、第
1のタイマー40の設定時間よりも通常短く設定される
設定時間の間加熱管の加熱を維持する。この処理時間
は、加熱管のボア48の上部領域内に置かれた注射針5
2に加熱された空気が作用するのに必要な時間加熱管4
6の加熱を維持するので、加熱又は温度維持段階として
言及することができる。
【0031】第2のタイマー42の設定時間経過時に
は、論理回路86が電源コントローラー72に加熱管4
6への電流を遮断するような信号を送り、それと同時
に、第3のタイマー44を作動する。該第3のタイマー
44の設定時間は、比較的に短い、いわば5秒間程度で
あり、この期間は、冷却段階と呼べる。該第3のタイマ
ー44の設定時間経過時には、赤い信号ランプ84が消
えて緑の信号ランプ80が点灯し、同時に上記3つのタ
イマーはリセットされる。汚染された注射器とそこに取
り付けられた針は、その時点で取り去り安全に廃棄され
る。
【0032】上記のように処理された使用済みの針は、
十分な時間このような高温の下に置かれ、知られている
生物的危険物から汚染除去された針となるものと考えら
れる。上記設定温度の達成をエネルギー消費を比較的少
なくして達成することは、上記した独特の加熱管46を
用いることによって可能となるが、その場合には、その
セラミック製の本体は、好ましくは、単に0.635c
mの外径を有し、たった0.380cmの内径を持ち、
壁の厚みはたった0.127cmであり、ボア対壁の厚
みの比は3:1である。このような構造のために、セラ
ミック製の本体の質量が最小限となって熱伝導が垂直方
向のボア48内の空気の加熱となる以前にセラミック製
本体が確実に加熱され、そして、該ボアが加熱されたと
きには、その最小限の直径はほとんどのエネルギ−が空
気中に浪費されることなく汚染された針に熱を伝えるこ
とを確実にする。
【0033】処理操作中、加熱管ボア48の直径よりも
明らかに大きな直径を有する加熱管に挿入された針のハ
ブ54は、加熱管の頂壁56の上に置かれる。このこと
は、該ハブが加熱管の別の開口単部の少なくとも一部を
塞ぎ針を含んでいる正にその領域内での熱気の集積が起
こるので、加熱管ボア48の空気から針への熱伝達は強
化される。
【0034】本発明の汚染された注射針の殺菌消毒器具
10は、注射針52自体に又はその内部に存在する生物
的危険物を破壊して蒸発させるのに役立つだけではな
く、熱の集中的な作用が熱伝達によりハブ全体や更には
注射器の筒状部の下部領域88にまで及ぶと考えられ、
それによって、以前の注射器による薬液の投薬中に含ま
れた残存物を破壊する。
【0035】本発明の処理方法の別の利点は、汚染除去
された針52の物理的状況が注射針に加えられた熱によ
りまったく変わることである。予め設定された時間中4
82乃至537℃の処理温度に晒されることは、針を焼
鈍することの原因となり、よって、針の不法な再利用を
効果的に阻止できることとなる。針のこの状況は、黒化
した状態のために、一目瞭然で明らかとなり、それによ
って、本発明の装置に関して処理された針を手にしてい
ることが示される。
【0036】希な場合ではあるが、強度な上記の熱処理
は、注射針のハブ54から針の軸部52を引き離すこと
にも使われ、そのとき針は加熱管の基部壁59のボア4
8に落ちる。加熱管46の開口した基部57は、その様
な取り外された針の自由通路となり、加熱管内に物が残
ることを阻止する。
【0037】図1および図2に図示された汚染された注
射針の殺菌消毒器具10は、例えば、テーブルトップ等
の水平な支持板の上に置くことのできるような形状であ
る。それとは別に、本発明の装置は、例えば、病院の病
室内の2つのベッドの間に取付けられている壁部材用に
も調整され得る。この場合、加熱管46は、下部部材1
6の後部壁28の開口部90から突設してもよい。この
後部壁は頂壁となり、コンポーネントユニットの壁32
は、加熱管の頂壁56が開口部90に並置されることを
可能にするようにその設計を変えられる。この変更され
た装置においても、当初記載の形状の装置においても、
カバー部材14の枠取りされた開口部94から加熱管4
6の上面を適切に絶縁するガスケット又は絶縁体92を
有することが望ましい。
【0038】本発明の他の望ましい特徴は、装置の冷却
を容易にするために基盤24に設けられた空気取り入れ
用のスロット96であり、更に、取り外すことのできる
カバー部材14の上のランプやスイッチと協働する複数
の回路の断続を行うことのできる単一の多重回路コネク
タ98である。
【0039】本発明は上記の実施例のみに限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内でのす
べてのあらゆる実施例を含むものである。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、比較的短い時間内に、汚染された注射針又は
その注射針内に存在する生物的危険物をすべて破壊でき
るだけでなく、その注射針を焼鈍して注射針の不法な再
利用を不可能にすることができる。それにより、AID
Sビールスのような生物的危険物を環境外に拡散するこ
とが阻止される。
【0041】又、本発明により、自動的に注射針を殺菌
消毒するコンパクトで安価な装置が提供され、病室や医
局やその他の注射液を投薬する場所で有効に用いること
ができ、汚染された注射針の迅速、且つ、確実な殺菌消
毒が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明殺菌消毒器具の一例の斜め上方から見
た斜視図。
【図2】 その分解斜視図。
【図3】 本発明器具に設けられる加熱管の拡大図。
【図4】 本発明器具の制御系のブロック線図。
【図5】 本発明器具の一連の操作手順を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
10 殺菌消毒器具 12 ハウジング 18 コンポーネントユニット 40 第1のタイ
マー 42 第2のタイマー 46 加熱管 48 加熱管のボア 52 注射針 54 ハブ 56 頂壁 60 抵抗加熱手段 72 電源コント
ローラー 76 温度センサー 78 電源スイッ
チ 82 スタートスイッチ 86 論理回路
フロントページの続き (72)発明者 ラリー イー シュック アメリカ合衆国 ペンシルベニア 16854 ミルハイム ノース ストリート 128

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂壁と中央にボアとを有する誘電性組成
    物製の長尺加熱管と、該加熱管に係合する抵抗加熱手段
    と、該抵抗加熱手段への電流の供給を調節する制御手段
    とを備え、該加熱管のボアがその内部に針を自由に挿入
    できるような断面形状を有し、更に、前記制御手段が、
    前記抵抗加熱手段により該加熱管を該加熱管のボア内の
    空気が少なくとも482℃になるまで加熱するものであ
    り、それによって、加熱された空気が、該ボアの内部に
    置かれた注射針を殺菌消毒並びに焼鈍することを特徴と
    する汚染された針の殺菌消毒器具。
  2. 【請求項2】 前記加熱管が、セラミック組成物から成
    ることを特徴とする請求項1記載の汚染された注射針の
    殺菌消毒器具。
  3. 【請求項3】 前記抵抗加熱手段が、前記加熱管の周囲
    に巻回されたワイヤ線から成ることを特徴とする請求項
    1記載の汚染された注射針の殺菌消毒器具。
  4. 【請求項4】 前記制御手段に、前記加熱管内の温度セ
    ンサーが含まれることを特徴とする請求項1記載の汚染
    された注射針の殺菌消毒器具。
  5. 【請求項5】 前記加熱管とボアが実質的に円筒形であ
    ると共に、該ボアの断面形状が、注射針のハブの侵入を
    阻止すると同時に注射針の挿入を可能にするように形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の汚染された
    注射針の殺菌消毒器具。
  6. 【請求項6】 前記制御手段に、前記抵抗加熱手段に向
    かって流れる電流に関して直列に接続された電源コント
    ローラーが含まれ、更に、該電源コントローラーを調整
    して電流を流して該抵抗加熱手段を作動させるタイマー
    も含まれ、該タイマーは、通電開始から所定時間経過し
    ても加熱管のボア内の空気が少なくとも482℃に達し
    なかった場合に通電を停止するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の汚染された注射針の殺菌
    消毒器具。
  7. 【請求項7】 カバー部材と協働する下部部材を有する
    ハウジングと、該ハウジング内のコンポーネントユニッ
    トであって断熱手段を有するものと、加熱管を該断熱手
    段に固定するブラケット手段とから成ることを特徴とす
    る請求項1記載の汚染された注射針の殺菌消毒器具。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、前記抵抗加熱手段に対
    する通電をモニターして、加熱管のボア内の空気の温度
    が通電開始から所定の設定時間が経過しても予め設定さ
    れたレベルになるまで達しなかった場合に通電を停止す
    る第1のタイマーと、該第1のタイマーの前記設定時間
    の経過前に予め設定された温度に達したときに作動し
    て、第2の設定時間が経過するまで該抵抗加熱手段に電
    流の供給を継続させると共に、加熱管のボアの内部の注
    射針に対し全体的な熱吸収を完全なものにする第2のタ
    イマーを含んでいることを特徴とする請求項1記載の汚
    染された注射針の殺菌消毒器具。
  9. 【請求項9】 前記セラミック製加熱管が、実質的に
    0.635cmの外径を有することを特徴とする請求項
    2記載の汚染された針の殺菌消毒器具。
  10. 【請求項10】 前記セラミック製加熱管の壁の厚さと
    ボアの直径との比が実質的に1対3であることを特徴と
    する請求項2記載の汚染された注射針の殺菌消毒器具。
  11. 【請求項11】 前記温度センサーが、熱電対から成る
    ことを特徴とする請求項4記載の汚染された注射針の殺
    菌消毒器具。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、論理回路を含み、加
    熱管には該論理回路に出力信号を発生する感熱手段が設
    けられ、更に、該論理回路が該感熱手段からの出力信号
    に応じて電源コントローラーを調節することを特徴とす
    る請求項6記載の汚染された注射針の殺菌消毒器具。
  13. 【請求項13】 電源スイッチ手段とスタートスイッチ
    手段を含み、該電源スイッチ手段が該電源コントローラ
    ーに給電するように作動し、更に、該スタートスイッチ
    手段が前記タイマーを起動するように作動することを特
    徴とする請求項6記載の汚染された注射針の殺菌消毒器
    具。
  14. 【請求項14】 抵抗加熱手段を設けた加熱管のボアに
    使用済みの注射器の注射針を挿入し、 該抵抗加熱手段に対する電源回路に電源コントローラー
    を設けると共に、論理回路と第1のタイマーと第2のタ
    イマーと加熱管内の温度センサー手段とスタートスイッ
    チ手段を含む制御手段を設け、 該スタートスイッチ手段を起動して電源コントローラー
    を介して前記抵抗加熱手段に通電しながら同時に前記第
    1のタイマーを起動し、 加熱管のボア内の空気の温度を前記温度センサー手段に
    よりモニターして該センサー手段から出力信号を発し論
    理回路にそれを送り、 該論理回路により該出力信号をモニターして前記電源コ
    ントローラーに信号を送り、加熱管のボア内の空気の温
    度が前記第1のタイマーの所定の設定時間内に少なくと
    も482℃になるまで達しなかった場合には、前記抵抗
    加熱手段への通電を停止させ、一方、加熱管のボア内の
    空気の温度が該第1のタイマーの前記設定時間内に少な
    くとも482℃に達した場合には、第2のタイマーを起
    動して該第2のタイマーの所定の設定時間中は前記抵抗
    加熱手段に前記電源コントローラーにより通電し続け、 該第2のタイマーの設定時間経過後に加熱管のボアから
    注射針を取り出すことを特徴とする汚染された注射針の
    殺菌消毒方法。
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CN112915269A (zh) * 2021-01-12 2021-06-08 郭超凡 消化内科用腹腔积液收集系统
CN118566393A (zh) * 2024-07-29 2024-08-30 山东益健药业有限公司 一种保障法莫替丁注射液无菌的预警系统

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