JPH05342525A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH05342525A
JPH05342525A JP14552492A JP14552492A JPH05342525A JP H05342525 A JPH05342525 A JP H05342525A JP 14552492 A JP14552492 A JP 14552492A JP 14552492 A JP14552492 A JP 14552492A JP H05342525 A JPH05342525 A JP H05342525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
tape
gaps
speed
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP14552492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsushi Yamamoto
達志 山本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Priority to EP93108203A priority patent/EP0570956B1/en
Priority to DE69325746T priority patent/DE69325746T2/de
Priority to US08/065,133 priority patent/US5491594A/en
Publication of JPH05342525A publication Critical patent/JPH05342525A/ja
Priority to US08/443,848 priority patent/US5663845A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2個の磁気ギャップを有する磁気ヘッドによ
り磁気テープの速度検出用信号の記録再生を簡単にす
る。 【構成】 磁気コア2の磁気テープ7に摺接する面に、
次の式で規定される距離だけ離れた位置に2箇所の磁気
ギャップ10aおよび10bを設ける。 L=v・Δt ただし、Lは2箇所の磁気ギャップ間の距離、vは磁気
ヘッドと磁気テープ間の相対速度の設定値、Δtは磁気
ヘッドと磁気テープ間の相対速度を検出するための時間
である。コイル6により、一方の磁気ギャップ10aよ
り速度検出用信号を記録し、他方の磁気ギャップ10b
により前記信号を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオテープデッ
キ等の磁気テープ記録再生装置のテープ速度制御用の速
度検出信号の記録再生用の磁気ヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープを用いる磁気記録再生
装置では、磁気テープを定速駆動するために、ピンチロ
ーラにより磁気テープをキャプスタンに圧接して挾持
し、キャプスタンを一定速度で回転させ、テープを定速
駆動している。また、送られた磁気テープをリールに巻
取る必要があるが、リール半径は時間とともに変化する
ため、リールの回転速度も時間とともに変化する。その
ため、1個の駆動モータでキャプスタン軸とリール軸を
駆動する場合には、リール軸駆動系にスリップ機構を入
れざるを得なかった。
【0003】また、一定速度で駆動する以外に、テープ
の早送り等の機能も必要であり、そのためモータからリ
ール系への減速率を、磁気テープを一定速度で送る場合
と、早送りの場合とで切換える必要があり、複雑な機構
が必要であった。
【0004】さらに、磁気テープの定速駆動を、磁気テ
ープ速度検出機構とその制御系の複合により実現しよう
とするという案もされてきている。それらは、テープパ
ス系にテープ速度検出用のロータリエンコーダを挿入
し、その信号を基に巻取側リールの回転数を制御するこ
とでテープ速度を制御するものや、従来のオーディオテ
ープ用磁気ヘッドを2個連ね、磁気テープ流入側の磁気
ヘッドで音声帯域以外の速度検出用信号を重畳記録し、
磁気テープ流出側の磁気ヘッドで書込まれた信号を再生
して、この重畳された速度検出用信号が周波数偏移しな
いように、巻取側リール回転数を制御するものである。
【0005】一方、磁気ヘッドの構成として、1つの磁
気ヘッドに2箇所の磁気ギャップが磁気コアに対して直
列に挿入され、これらにより構成された磁気回路に鎖交
するように、1つのコイルが巻付けられているものも提
案されている。これは、磁気テープ上の信号を消去する
ための磁気ヘッドとしてのみ用いられることを想定して
いたもので、速度制御については考慮されていなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスリップ機構を
採用した磁気テープの定速駆動機構では、それだけで複
雑な機構が必要な上に、機能の充実のためにオートリバ
ース対応とすると、キャプスタン,ピンチローラ等がフ
ォワード用,リバース用にそれぞれ必要であり、その
上、再生,早送り,巻戻し等の各モードへの切換機構も
必要である。したがって、非常に多くの部品からなる複
雑な機構を用いる必要があり、駆動系の軽量化、低コス
ト化に限界があった。
【0007】また、磁気テープ速度の検出を行なう機構
に関しては、テープパス系にロータリエンコーダを挿入
して用いる場合には、そのロータリエンコーダの挿入に
よりテープパス系の伝達関数が変化するために、共振点
が増加して制御が困難になる。
【0008】また、音声信号にテープ速度検出用信号を
重畳する方法では、その機構を採用していないシステム
で記録された磁気テープの再生時には、速度検出用信号
が重畳されていないので磁気テープ速度制御が不能であ
った。
【0009】本発明の目的は、2個の磁気ギャップを有
する磁気ヘッドにより、磁気テープの速度検出用信号の
記録再生を簡単にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドにお
いては、磁気コアと磁気テープとの摺接面に2個の磁気
ギャップを設け、各磁気ギャップ間の距離を、磁気ヘッ
ドと磁気テープとの間の設定された相対速度と、相対速
度を検出するための時間との積に等しくした。
【0011】なお、一連のコイルにより2個のギャップ
の記録再生を行ない、2個の磁気ギャップの磁気テープ
が摺接する方向の前後に消去ヘッドを設けた。
【0012】
【作用】2箇所の磁気ギャップが磁気コアに対して直列
に挿入されて構成される磁気回路に鎖交するように、1
つのコイルが巻付けてあるから、コイルに記録電流を流
すことにより、前記の2箇所の磁気ギャップのどちらか
の一方で、摺接する磁気テープに対して速度検出用信号
を記録でき、磁気テープと接触する面の前記2箇所の磁
気ギャップに対応した透磁率の不連続に基づいて、磁気
テープ上の磁化遷移からの信号磁束の変化を、前記2箇
所の磁気ギャップの他方で再生検出することができる。
【0013】したがって、予め間隔の知られている2箇
所の磁気ギャップのうち、テープ流入側で速度検出用信
号を記録し、テープ流出側でこの書込まれた速度検出用
信号を読取ることで、ギャップ間隔を通過するに要する
時間を検出できるので、これによりテープの速度を検出
し、その速度を公知の手段により制御することができ
る。フォワード,リバースいずれの方向にも使用でき
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の正面図である。
【0015】磁気ヘッド1の磁気コア2の磁気テープ7
との摺接面には、後述のような距離を隔てて磁気ギャッ
プ10aおよび10bが形成されている。この磁気ギャ
ップ10aおよび10bは、磁気コア2にギャップ材4
を介してセンターコア3を設けることにより形成され
る。コイル6は速度検出用信号の記録および再生に使用
され、磁気回路に鎖交するように磁気コア2の基部に巻
回されている。磁気コア2,センターコア3,およびギ
ャップ材4の背面は接着剤5によって接着されている。
【0016】この実施例においては、磁気コア2として
MnZnフェライト、ギャップ材4としてSiO2 ,磁
気コアの接着剤5にはエポキシ系接着剤または低融点ガ
ラスを用いたが、磁気コア2には通常磁気ヘッドのコア
材料に用いられるものであれば、たとえば、NiZnフ
ェライト、NiFe系合金(商標パーマロイ)、FeA
lSi系合金(商標センダスト)等でもよい。
【0017】ギャップ材4には非磁性体で磁気コア2と
磨耗性が近いものであれば、たとえば、プラスチック、
金属、酸化物、窒化物の箔、あるいは、真空蒸着、スパ
ッタリング等で形成された薄膜でもよい。
【0018】接着剤5には、磁気ヘッドの用いられる環
境において実用に耐え、接着層が十分に薄く(磁気ギャ
ップがギャップ材の厚さで規定できる)できればよい。
また、2箇所の磁気ギャップ10aおよび10bを隔て
るセンターコア3は、バルクの磁気コア材料から削り出
されたものでもよいし、真空蒸着、スパッタリング等で
形成された薄膜でもよい。
【0019】図1において、磁気テープ7に摺接する面
には、下記の式1で規定される距離だけ離れた位置に、
2箇所の磁気ギャップ10aおよび10bが備えられて
いる。
【0020】L=v・Δt…1 ただし、Lは2箇所の磁気ギャップ10aおよび10b
の間の距離、vは磁気ヘッド1と磁気テープ7間の相対
速度の設定値、Δtは磁気ヘッド1と磁気テープ7との
間の実際の相対速度を検出するための時間である。ま
た、この時間Δtは、磁気テープ速度検出のサンプリン
グ時間と等しいかあるいはそれよりも短い必要がある。
すなわち、磁気テープ速度のサンプリング周波数をfs
とすると、Δt≦(1/fs )となる必要がある。一
方、Δtが小さくなり過ぎると、Δtそのものの計測速
度は同じでも、一定量LをΔtで除して得られる磁気テ
ープ速度の検出精度が落ちてしまうので、制御すべき量
そのものの精度が得られなくなる。
【0021】これらの制約と磁気テープ速度制御系のサ
ーボ帯域を考慮した上で、Δt=(1/fs )として制
御系を設計することもできる。Δtの計測によりテープ
速度が決定されるから、所定の速度になるようにテープ
の送りを制御する。
【0022】本実施例では、テープ速度vは通常のオー
ディオテープデッキの47.6mm/sec、サンプリング周
波数fs は1.5kHz としたので、ギャップ間隔Lは3
2μmとした。磁気ギャップを形成するためのギャップ
材4はSiO2 のスパッタリング薄膜で、厚さは1μm
とした。この厚さが磁気ギャップ長であり、磁気テープ
速度検出信号のS/Nやその波形が後の処理で扱いやす
いものになるように設定される。
【0023】一方、コイル6の巻き方に関しては、前記
2箇所の磁気ギャップ10aおよび10bが磁気コア2
に対して直列に配置されて1つの磁気回路が構成されて
おり、この磁気回路に鎖交するようにコイル6が磁気コ
ア2の背部に巻付けられている。図2はコイル6の巻き
方の他の例であり、磁気コア2の両脚部にいわゆるバラ
ンス巻きにされている。
【0024】図3は、本発明の使用に際しての状態を示
す正面図である。図1あるいは2に示される磁気ヘッド
1に加えて、該磁気ヘッド1の磁気テープ7が摺動する
方向の前後に、該磁気ヘッド1で記録した磁気テープ速
度検出用信号を消去するための消去ヘッド8,8を備え
ている。テープ7が右方向に移動するとき、磁気ギャッ
プ10aにより速度検出用信号を記録し、磁気ギャップ
10bにより速度検出用信号を再生する。消去ヘッド8
により不要な信号は消去される。
【0025】この2箇所の磁気ギャップ10aおよび1
0bを持つ磁気ヘッド1と消去ヘッド8のトラック幅や
テープパス内の配置は、該磁気ヘッド1が搭載されるシ
ステムで規定されたテープフォーマットによる音声,映
像,データが記録される領域の磁化パターンを乱さない
ように決定される。
【0026】
【発明の効果】予め間隔の知れた2箇所の磁気ギャップ
の内、テープ流入側で信号を記録し、テープ流出側で、
この書込まれた信号を読取ることで、2箇所の磁気ギャ
ップ間の距離を通過するに要する時間を検出できるの
で、オーディオテープデッキ等の磁気テープ記録装置の
磁気テープ送り機構の部品点数を大幅に減らすことがで
き、低コストで非常にシンプルな機構系を実現できる。
オートリバース方式のとき特に有効である。
【0027】また、前記のテープ速度検出用信号の記録
再生は、2個の磁気ギャップが磁気コアに対して直列に
挿入されて構成された磁気回路に鎖交するように巻付け
られた一連のコイルによって行なわれるので、製造上複
数のコイルを巻付ける必要がなく、生産性を向上させる
ことができる。
【0028】また、該磁気ヘッドの磁気テープの摺動す
る方向の前後に、該磁気ヘッドで記録したテープ速度検
出用信号を消去するための消去ヘッドを備えると、テー
プフォーマットが規定された既存のシステムに対して、
前述のような新規のテープ速度制御方法を適用すること
ができ、さらに、本発明の磁気ヘッドを搭載しないシス
テムで記録された磁気テープも再生可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの一例の正面図である。
【図2】本発明の磁気ヘッドの他の実施例の正面図であ
る。
【図3】本発明の使用状態の正面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 磁気コア 3 センターコア 4 ギャップ材 5 接着剤 6 コイル 7 磁気テープ 8 消去ヘッド 10a,10b 磁気ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気コアと磁気テープとの摺接面に2個
    の磁気ギャップを設け、各磁気ギャップ間の距離は、磁
    気ヘッドと磁気テープとの間の設定された相対速度と、
    相対速度を検出するための時間との積に等しいことを特
    徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 2箇所の磁気ギャップが磁気コアに対し
    て直列に形成され、1つの閉じた磁気回路を構成すると
    ともに、磁気回路に鎖交するように巻付けられた一連の
    コイルによって前記2箇所の磁気ギャップにおける記録
    再生を行なうことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 2箇所の磁気ギャップの磁気テープが摺
    接する方向の前後に、消去ヘッドを備えていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気ヘッド。
JP14552492A 1992-05-21 1992-06-05 磁気ヘッド Pending JPH05342525A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14552492A JPH05342525A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 磁気ヘッド
EP93108203A EP0570956B1 (en) 1992-05-21 1993-05-19 Magnetic recording/reproducing apparatus
DE69325746T DE69325746T2 (de) 1992-05-21 1993-05-19 Magnetisches Aufzeichnungs-/Wiedergabegerät
US08/065,133 US5491594A (en) 1992-05-21 1993-05-20 Magnetic recording/reproducing apparatus
US08/443,848 US5663845A (en) 1992-05-21 1995-05-18 Magnetic recording/reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14552492A JPH05342525A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 磁気ヘッド

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JPH05342525A true JPH05342525A (ja) 1993-12-24

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ID=15387218

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981020