JPH05342257A - 自然言語解釈方法 - Google Patents

自然言語解釈方法

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JPH05342257A
JPH05342257A JP4147037A JP14703792A JPH05342257A JP H05342257 A JPH05342257 A JP H05342257A JP 4147037 A JP4147037 A JP 4147037A JP 14703792 A JP14703792 A JP 14703792A JP H05342257 A JPH05342257 A JP H05342257A
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vocabulary
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name
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JP4147037A
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Masatake Arita
正剛 有田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対象となるデータベースからデータを表現する
ラベルを予め抽出しておいたものから辞書を構成するこ
とにより、対象依存の語彙を一般的な語彙よりも優先的
に解釈することで対象のデータベース中のデータの属性
を表現する語などの対象の領域に依存する語彙を適切に
解釈する。 【構成】自然言語による問い合わせ文を解釈するため
に、問い合わせ文から対象の政治家データベースの関係
表90に存在する属性の名前を表す語および値を表す語
を抽出する。このために、ラベルベースおよび語彙空間
を生成しておく。ラベルベースとは対象のデータベース
から属性名と属性値の組を抽出したものであり、語彙空
間とはラベルベースの各組に自然言語の語彙で名前をつ
けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータベースに対する自
然言語インタフェースのような限定された領域ながら実
際的な自然言語での問い合わせを実現する自然言語解釈
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データベースに対する自然言語による問
い合わせを解釈するためには、問い合わせ文中の対象の
データベース中のデータの属性名や属性値を表現する語
などの対象の領域に依存する語彙を適切に解釈すること
が重要である。しかしながら、従来技術においては、ま
ず、問い合わせ文を一般的な意味構造に変換し、その後
で対象領域に依存する意味を付加するという方法が一般
的である。つまり、領域依存性よりも一般性が優先され
ている。そのため、自然言語インタフェースとしての汎
用性は原理的に保証されるものの、対象の各データベー
スの属性を表現する固有の語彙はしばしば解釈し損なう
傾向にあった。(参照文献:ウィレンスキイその他、ユ
ーシー アプログレスレポート、Wilensky
R.et.al.、“UC−A Progress R
eport”、Rep.UCB/CSD87/303,
1986.)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】データベースへの問い
合わせ文において、データの属性を表現する語は最も重
要な要素であることを考えれば、上記の従来技術におけ
る語彙の誤解釈の傾向は自然言語インタフェースの実用
性を低下させている主要な原因の一つであるという問題
点がある。
【0004】このような問題に対処するためには、一般
的な語彙よりも対象となるデータベースのデータの属性
を表現する語彙等の対象依存の語彙を優先的に解釈する
技術が必要である。
【0005】本発明の目的は、対象となるデータベース
からデータを表現するラベルを予め抽出しておいたもの
から辞書を構成することにより、上記のような対象依存
の語彙を一般的な語彙よりも優先的に解釈することで対
象のデータベース中のデータの属性を表現する語などの
対象の領域に依存する語彙を適切に解釈することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自然言語解釈方
法は、関係データベースに対する自然言語による問い合
わせを解釈する自然言語解釈方法において、前記関係デ
ータベースを走査することにより問い合わせ文から前記
関係データベースの関係表に存在する属性の属性名と属
性値を抽出し、前記属性名として抽出された単語に対し
ては応答属性名として保存し、前記属性値として抽出さ
れた単語に対しては前記属性値に対応する属性名と組に
してまとめて条件属性値組群として保存し、前記すべて
の条件属性値組群について前記属性値が前記属性名の値
に等しいという検索条件と解釈し、前記応答属性名とし
て保存された前記属性名を回答すべき属性名と解釈する
ことを特徴とする。
【0007】そして、予め前記関係データベースから前
記属性名と前記属性値の組合せである基本対をすべて取
り出しラベルベースとして保存しておくことによって、
問い合わせ文から前記関係データベースの関係表に存在
する属性の属性名と属性値を抽出する際に、前記問い合
わせ文中の各単語に対して前記ラベルベースに存在する
前記基本対の属性名として存在するならば属性名として
抽出し、前記基本対の属性値として存在するならば属性
値として抽出すること、または保存された前記ラベルベ
ースの各基本対に対して疑似属性名と疑似属性値の組合
わせである語彙対を0個以上対応させ、前記語彙対をす
べて集めて語彙空間として保存し、併せて前記基本対と
語彙対との対応を対応表として記憶しておくことによっ
て前記問い合わせ文から前記関係データベースの関係表
に存在する属性の属性名と属性値を抽出する際に、前記
問い合わせ文中の各単語に対して前記語彙空間の語彙対
の疑似属性名として存在するならば前記対応表により前
記語彙対に対応するすべての前記基本対の属性名に変換
して属性名として抽出し、前記語彙空間の語彙対の疑似
属性値として存在するならば前記対応表により前記語彙
対に対応するすべての前記基本対の属性値に変換して属
性値として抽出し、前記語彙空間のいずれの語彙対にも
存在しないならば請求項2記載の方法によって前記ラベ
ルベースを参照することにより前記関係データベースの
関係表に存在する属性の属性名と属性値を抽出すること
でもよい。
【0008】また、前記疑似属性名の生成命令は前記属
性名と自然言語の語彙の組が与えられたとき、前記属性
名を含むすべての基本対に対して前記語彙を疑似属性名
とし前記基本対の属性値を疑似属性値とする語彙対を生
成して語彙空間に記録し、併せて前記基本対と前記語彙
対の対応を対応表に記録すること、または前記疑似属性
値の生成命令は前記属性値と自然言語の語彙の組が与え
られたとき、前記属性値を含むすべての基本対に対して
前記語彙を疑似属性値とし前記基本対の属性名を疑似属
性名とする語彙対を生成して語彙空間に記録し、併せて
前記基本対と前記語彙対の対応を対応表に記録するこ
と、もしくは前記語彙空間の各語彙対に対してさらに第
2次疑似属性名と第2次疑似属性値の組合わせである第
2次語彙対を0個以上対応させ、前記第2次語彙対をす
べて集めて第2次語彙空間として保存し、併せて前記語
彙対と前記第2次語彙対との対応を第2次対応表として
記録しておくことによって問い合わせ文から前記データ
ベースの関係表に存在する属性の属性名と属性値を抽出
する際に、前記問い合わせ文中の各単語に対して前記第
2次語彙空間の第2次語彙対の第2次疑似属性名として
存在するならば前記第2次対応表により前記第2次語彙
対に対応するすべての前記語彙対を求め、さらに前記対
応表により前記各語彙対に対応するすべての前記基本対
の属性名に変換して属性名として抽出し、前記第2次語
彙空間の第2次語彙対の第2次疑似属性値として存在す
るならば前記第2次対応表により前記第2次語彙対に対
応するすべての前記語彙対を求め、さらに前記対応表に
より前記各語彙対に対応するすべての前記基本対の属性
値に変換して属性値として抽出し、前記第2次語彙空間
のいずれの第2次語彙対にも存在しないならば請求項3
記載の方法によって前記語彙空間と対応表を参照するこ
とにより前記関係データベースの関係表に存在する属性
の属性名と属性値とを抽出することでもよい。
【0009】さらに、前記第2次疑似属性値の生成命令
は前記疑似属性名,1つ以上の疑似属性値の組および自
然言語の語彙が与えられたとき、前記疑似属性名を第2
次疑似属性名として前記語彙を第2次疑似属性値として
持つ第2次語彙対を生成して第2次語彙空間に記録し、
併せて前記疑似属性名を持ちかつ前記疑似属性値の組に
含まれるいずれかの疑似属性値を持つすべての前記語彙
空間中の前記語彙対と前記第2次語彙対の対応を前記第
2次対応表に記録すること、または前記第2次疑似属性
名の生成命令は前記語彙空間中の2個以上の前記語彙対
の組および自然言語の語彙の組が与えられたとき、前記
語彙の組に対して左辺の語彙を第2次疑似属性名とし、
右辺の語彙を第2次疑似属性値とする第2次語彙対を生
成して第2次語彙空間に記録し、併せて前記語彙対の組
に含まれるすべての語彙対と前記第2次語彙対の対応を
前記第2次対応表に記録することでもよい。
【0010】
【作用】図9,〜図16は本発明の作用を説明するため
の図である。
【0011】本発明は対象のデータベースを図9の政治
家データベース91に示すような1つの関係表90によ
って定義された複数のレコード92,93,94からな
る関係データベースに制限する。請求項1記載の発明
は、このようないわゆるカード型のデータベースへの問
い合わせ文を解釈するためには、問い合わせ文中の関係
表にある属性の属性名と属性値を抽出すれば充分である
ようにしたものである。図9のサンプルデータベース
「政治家データベース」に対する「社会党の党首の名前
は?」という問い合わせ文は、次のアルゴリズムで解釈
できる。 (1)データベースを参照することによって、問い合わ
せ文から属性名と属性値をすべて取り出す。 (2)取り出した全属性値が存在するレコードを選択す
る。 (3)選択した各レコードの(1)で取り出した属性名
の値をすべて出力する。
【0012】実際、まず問い合わせ文には政治家データ
ベース91を参照すると、属性名として「名前」が、属
性値として「社会党」、「党首」が存在する。そこで、
属性値「社会党」および「党首」の存在するレコードは
政治家データベース91を参照するとレコード3であ
り、そのレコードの属性名「名前」の値は「土井」であ
るので、「土井」が出力される。これは期待通りの結果
である。
【0013】しかしながら、上記のアルゴリズムでは、
問い合わせ文から属性名と属性値をすべて取り出すため
には、1つの問い合わせ文を解釈するのにデータベース
を何度も検索する必要がある。データベースの規模が大
きくなるとこれは非効率である。請求項2記載の発明
は、予めデータベースから属性名と属性値の組をすべて
取り出しラベルベースとして保存しておくことでこの問
題点を回避するものである。図9のサンプルデータベー
ス「政治家データベース」に対するラベルベースは図1
0のラベルベース100のようになる。例えば、先の例
文「社会党の党首の名前は?」中の「社会党」という語
は基本対101の(政党,社会党)の右辺にあるので属
性値であり、「名前」という語はラベルベース100中
の基本対102の(名前,土井)の左辺にあるので属性
名である。
【0014】データベース中のデータが自然言語で記述
されているとは限らない。また自然言語で記述されてい
ても問い合わせにおいて同義語で表現されることもあ
る、請求項3記載の発明は、予めデータベースから基本
対と呼ぶ属性名と属性値の組をすべて取り出しラベルベ
ースとして保存しておき、さらにラベルベースの各基本
対に対して、語彙対と呼ぶ自然言語の語彙の組を対応さ
せ、この語彙対をすべて集めて語彙空間として保存し、
併せて基本対と語彙対との対応を対応表として記録して
おく。そして、まず問い合わせ文中の語と語彙空間中の
語とを比較し、語彙対の左辺に現れる語を属性名、右辺
に現れる語を属性値とし、対応表を使って対応する基本
対の語に変換する。
【0015】これによって、データベース中のデータを
直接に表現した語以外の語を解釈することが可能とな
る。例えば、図9のサンプルデータベース「政治家デー
タベース」に対して図10のラベルベース100を用意
し、さらにこのラベルベース100に図11の語彙空間
111と対応表112を用意したとする。問い合わせ例
「自由民主党の党首の名前は?」の処理を考える。例文
中の「自由民主党」という単語は語彙空間111の語彙
対(政党,自由民主党)の右辺にある。よって、「自由
民主党」は属性値である。さらに対応表112を見る
と、語彙対(政党,自由民主党)は基本対(政党,自民
党)と対応している。これにより、問い合わせ文中の単
語「自由民主党」は属性値であり、属性「政党」の値と
して「自民党」が得られた。問い合わせ文中の単語「党
首」と「名前」については、語彙空間中には存在しない
ので、請求項3記載の方法によりラベルベースを参照す
ると、「党首」は属性名「役職」の属性値であり、「名
前」は属性名であることがわかる。結局、検索条件とし
て「政党=自民党, 役職=党首」 が、回答すべき属性と
して「名前」 が得られた。
【0016】請求項4および5記載の発明は請求項3記
載の発明における基本対と語彙対との対応をユーザに指
示してもらうためのオペレータである。請求項4記載の
発明によって対象のデータベースの関係表にある属性に
名前を付けてもらい、請求項5記載の発明によって対象
のデータベースの関係表にある属性のとりうる値に名前
を付けてもらう。
【0017】例えば、図13のラベルベース131があ
るとする。このラベルベース131に対して語彙空間1
32および対応表133を作るには、name ind
ex(party,政党)という請求項3記載の発明の
オペレータを使用する。これによって、システムは基本
対(party,自民党),(party社会党),
(party,公明党)に対してそれぞれ語彙対(政
党,自民党),(政党,社会党),(政党,公明党)を
対応付ける。
【0018】また、図14のラベルベース141がある
とする。このラベルベース141に対して語彙空間14
2および対応表143を作るには、value ind
ex(自民党,自由民主党)という請求項4記載の発明
のオペレータを使用する。これによって、システムは基
本対(政党,自民党)に対して語彙対(政党,自由民主
党)を対応付けることができる。
【0019】自然言語の語彙には一般に階層構造が認め
られる。例えば、政党の名前である社会・公明・民社そ
の他はまとめて野党と称される。請求項6記載の発明で
は請求項3記載の発明における語彙空間を2層にするこ
とで、このような自然言語の語彙の間の階層構造を実現
し、より抽象的な語彙を理解するためのものである。つ
まり、請求項3記載の発明において、語彙空間の各語彙
対に対して、さらに第2次語彙対とよぶ自然言語の語彙
の組を対応させ、第2次語彙対をすべて集めて第2次語
彙空間として保存し、併せて上記の語彙対と第2次語彙
対との対応を第2次対応表として記録しておく。そし
て、問い合わせ文中の各単語をデータベースの関係表に
存在する属性の属性名と属性値と上記の属性名でも属性
値でもない語との3通りに分類する際に、まず第2次語
彙空間を参照する。すなわち、問い合わせ文中の単語が
第2次語彙空間のある第2次語彙対の左辺に存在するな
らば、第2次対応表によりその第2次語彙対に対応する
すべての語彙対を求め、さらに対応表によりそれら各語
彙対に対応するすべての基本対の左辺に変換して属性名
とみなし、第2次語彙空間のある第2次語彙対の右辺に
存在するならば第2次対応表によりその第2次語彙対に
対応するすべての語彙対を求め、さらに対応表によりそ
れらの各語彙対に対応するすべての基本対の右辺に変換
して属性値とみなし、第2次語彙空間のいずれの第2次
語彙対にも存在しないならば請求項3記載の発明の方法
によって語彙空間と対応表を参照する。
【0020】例えば、図9のサンプルデータベース「政
治家データベース」に対するラベルベースとして図10
のラベルベース100を用意し、このラベルベース10
0に図11の語彙空間111と対応表112を用意し、
さらにこの語彙空間111に対し図12の第2次語彙空
間121と第2次対応表122を用意したとする。問い
合わせ例「野党の党首の名前は?」の処理を考える。例
文中の「野党」という単語は第2次語彙空間121中の
第2次語彙対(政党,野党)の右辺に存在する。第2次
対応表122によれば第2次語彙対(政党,野党)は語
彙空間111中の語彙対(政党,社会党)および(政
党,公明党)に対応し、さらにこれらの語彙対は対応表
112よりラベルベース101中の基本対(政党,社会
党),(政党,公明党)に対応する。これにより、例文
中の「野党」という単語から検索条件として「政党=社
会党又は公明党」が得られる。つまり、野党という抽象
的な語をより具体的な政党名に置き替えることができ
た。例文中の「党首」および「名前」という単語は第2
次語彙空間121中には存在しないので、請求項3記載
の発明の方法によってそれぞれ「党首」は属性名「役
職」の属性値であり、「名前」は属性名であることがわ
かる。
【0021】請求項7および8記載の発明は請求項6記
載の発明における語彙空間中の語彙対と第2次語彙空間
中の第2次語彙対との対応をユーザに指示してもらうた
めのオペレータである。
【0022】例えば、図15の語彙空間151があると
する。この語彙空間151に対して第2次語彙空間15
2および第2次対応表153を作るには、group
(政党,[社会,公明],野党)という請求項7記載の
発明のオペレータを使用する。これによって、システム
は語彙空間151中の語彙対(政党,社会)と(政党,
公明)の双方に第2次語彙対(政党,野党)を対応付け
る。
【0023】また、図16の語彙空間161があるとす
る。この語彙空間161に対して第2次語彙空間162
および第2次対応表163を作るには、compoun
d([(登板,1990),(降板1992)],(在
任期間,2))という請求項8記載の発明のオペレータ
を使用する。これによって、システムは語彙空間161
中の語彙対(登板,1990)と(降板,1992)の
双方に第2次語彙対(在任期間,2)を対応付ける。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例を示すブロッ
ク図およびフローチャートである。図9に示す関係デー
タベースは政治家の情報を集めた政治家データベース9
1を示し、関係表90には属性として「名前」、「政
党」、「役職」が示されている。この政治家データベー
ス91に対して「社会党の党首の名前は?」という問い
合わせ文の処理を見ながら、第1の実施例の処理の流れ
について説明する。
【0025】まず、図1(a)に示す抽出部11におい
て、入力文から属性名と属性値が抽出され、それぞれ応
答属性名と条件属性値組群として保存される。
【0026】抽出部11における処理の詳細を述べる。
まず、形態素解析部111において、入力文は形態素解
析されて、次のような単語のリストに変換される;「社
会党、の、党首、の、名前、は、?」。形態素解析につ
いては本発明は何ら新しい方法を主張するものではない
ので、既存の方法を用いる。次に分類部112におい
て、形態素解析部111の出力であるリスト中の単語を
関係表に存在する属性の属性名と属性値とそれらのいず
れでもない語に分類し、属性名は応答属性名として保存
し、属性値はそれが属する属性名と組にして条件属性値
組群として保存する。
【0027】分類部112における処理の詳細を述べ
る。まず、図1(b)におけるステップ1120におい
てリストが空でないことを確認し、ステップ1121に
おいて先頭の1語「社会党」を取り出す。次に、ステッ
プ1122において、データベースを走査することで単
語を属性名か属性値かそれらのいずれでもない語に分類
し、属性名であればステップ1124において応答属性
名として保存し、属性値であればステップ1126にお
いてそれが属する属性名と組にして条件属性値組群とし
て保存する。この例の場合、関係データベースを参照す
ると「社会党」はレコード94の「政党」フィールドに
存在するので、「社会党」は属性値である。すると、ス
テップ1123は失敗しステップ1125が成功するの
で、ステップ1126において「社会党」はその属性名
「政党」と組にして条件属性値組群に(政党,社会党)
として保存される。
【0028】次に、再びステップ1120に戻りリスト
が空でないことを確認し、ステップ1121でリストか
ら新たに先頭の語を取り出し、上記と同様の処理をリス
トが空になるまで繰り返す。「の」は属性名でも属性値
でもなく、「党首」は属性値であり、「の」は属性名で
も属性値でもなく、「名前」は属性名であり、「は」、
「?」は属性名でも属性値でもないので、結局、応答属
性名として「名前」が、条件属性値組群として「(政
党,社会党)、(役職,党首)」が保存される。
【0029】次に、検索条件生成部12において抽出部
11で保存した応答属性名と条件属性値組群からデータ
ベースへの検索条件を生成する。この例の場合、条件属
性値組群の「(政党,社会党)、(役職,党首)」から
「政党フィールドの値が社会党に等しく、役職フィール
ドの値が党首に等しい」というレコードの選択条件が求
められ、応答属性名の「名前」から回答すべき属性は
「名前」であるとする。よって検索式としてSQLで記
述すれば、SELECT名前FROM政治家データベー
ス91WHERE政党=社会AND役職=党首 (「政党フィールドの値が社会に等しく、役職フィール
ドの値が党首に等しいレコードの名前フィールドの値を
出力せよ」)が得られる。ただし、ここで、検索式の表
現方法はSQLに限定されない。
【0030】次に、図2は本発明の第2の実施例を示す
抽出部のブロック図およびフローチャートである。図9
に示す関係データベースに対して「社会党の党首の名前
は?」という問い合わせ文の処理を見ながら、第2の実
施例の処理の流れについて説明する。政治家データベー
ス91に対して、図10のラベルベース100を用意し
ておく。
【0031】まず、図2(a)の形態素解析部21にお
いて、入力文は形態素解析されて次のような単語のリス
トに変換される:「社会党、の、党首、の、名前、は、
?」。次に分類部22において、形態素解析部21の出
力であるリスト中の単語を関係表に存在する属性の属性
名と属性値とそれらのいずれでもない語に分類し、属性
名は応答属性名として保存し、属性値はそれが属する属
性名と組にして条件属性値組群として保存する。
【0032】分類部22における処理の詳細を述べる。
まず、図2(b)におけるステップ220においてリス
トが空でないことを確認し、ステップ221において先
頭の1語「社会党」を取り出す。次に、ステップ222
において、ラベルベース100を参照することによっ
て、取り出された単語を属性名か属性値かそれらのいず
れでもない語に分類する。ステップ222における処理
の詳細を述べる。まず、ステップ2221において単語
がある基本対の左辺に存在するかどうかを見る。もし存
在すれば、ステップ2222において単語は属性名とみ
なされる。もし存在しなければ、ステップ2223にお
いて単語がある基本対の右辺に存在するかどうかを見
る。もし存在すれば、ステップ2224において単語は
その基本対の左辺の属性名の属性値とみなされる。もし
単語対の左辺にも右辺にも存在しなければ、ステップ2
225において単語は属性名でも属性値でもないとみな
される。この例の場合、単語「社会党」は図10のラベ
ルベース101のいずれの基本対の左辺にも存在しない
のでステップ2221は失敗し、基本対101(政党,
社会党)の右辺に存在するのでステップ2223が成功
し、ステップ2224において属性名「政党」の属性値
とみなされる。
【0033】次にステップ22における処理の詳細の説
明に戻る。ステップ222において分類された結果、属
性名であればステップ224において単語を応答属性名
として保存し、属性値であればステップ226において
それが属する属性名と組にして条件属性値組群として保
存する。この例の場合、単語「社会党」は属性名「政
党」の属性値と分類されたので、ステップ223は失敗
しステップ225が成功するので、ステップ226にお
いて「社会党」はその属性名「政党」と組にして条件属
性値組群に(政党,社会党)として保存される。
【0034】次に、再びステップ220に戻りリストが
空でないことを確認し、ステップ221でリストから新
たに先頭の語を取り出し、上記と同様の処理をリストが
空になるまで繰り返す。「の」は属性名でも属性値でも
なく、「党首」は属性値であり、「の」は属性名でも属
性値でもなく、「名前」は属性名であり、「は」、
「?」は属性名でも属性値でもないので、結局、応答属
性名として「名前」が、条件属性値組群として「(政
党,社会党)、(役職,党首)」が保存される。
【0035】次に、図3は本発明の第3の実施例を示す
抽出部のブロック図およびフローチャートである。図9
に示す関係データベースに対して「自由民主党の党首の
名前は?」という問い合わせ文の処理を見ながら、第3
の実施例の処理の流れについて説明する。政治家データ
ベース91に対して、図10のラベルベースおよび図1
1の語彙空間111と対応表112を用意しておく。
【0036】図3(a)に示す形態素解析部31におい
て、入力文は形態素解析されて、次のような単語のリス
トに変換される;「自由民主党、の、党首、の、名前、
は、?」。次に分類部32において、形態素解析部31
の出力であるリスト中の単語を関係表に存在する属性の
属性名と属性値とそれらのいずれでもない語に分類し、
属性名は応答属性名として保存し、属性値はそれが属す
る属性名と組にして条件属性値組群として保存する。
【0037】分類部32における処理の詳細を述べる。
まず、ステップ320においてリストが空でないことを
確認し、ステップ321において先頭の1語「自由民主
党」を取り出す。次に、ステップ322において、語彙
空間111を参照することによって取り出された単語を
属性名か属性値かそれらのいずれでもない語に分類す
る。ステップ322における処理の詳細を述べる。ま
ず、ステップ3221において単語が語彙空間中のある
語彙対の疑似属性名として存在するかどうか、すなわち
ある語彙対の左辺かを見る。もし存在すれば、ステップ
3222において単語は属性名とみなされ、さらにステ
ップ3223において対応表を参照し語彙対の対応する
すべての基本対の属性名に変換される。もし存在しなけ
れば、ステップ3224において単語が語彙空間中のあ
る語彙対の疑似属性値として存在するかどうか、すなわ
ちある語彙対の右辺かを見る。もし存在すれば、ステッ
プ3225において単語は属性値とみなされ、さらにス
テップ3226において対応表を参照し語彙対の対応す
るすべての基本対の属性名の属性値に変換される。もし
語彙空間中のどの語彙対の疑似属性名または疑似属性値
として存在しないなら、ステップ3227において単語
は図2(b)におけるステップ222と全く同様に、ラ
ベルベースを参照することで分類される。この例の場
合、単語「自由民主党」は図11の語彙空間111中の
いずれの語彙対の疑似属性名としても存在しないので、
ステップ3221は失敗し、語彙空間111の語彙対
(政党,自由民主党)の右辺である疑似属性値として存
在するので、ステップ3224が成功する。そして、ス
テップ3225において「自由民主党」は属性値とみな
され、ステップ3226において図11の対応表112
を参照すると語彙対(政党,自由民主党)は図10のラ
ベルベース100中の基本対(政党,自民党)に対応し
ているので、「自由民主党」は基本対(政党,自民党)
の属性値である「自民党」に変換される。
【0038】分類部32における処理の詳細の説明に戻
る。ステップ322において分類された結果、属性名で
あればステップ324において単語を応答属性名として
保存し、属性値であればステップ326においてそれが
属する属性名と組にして条件属性値組群として保存す
る。この例の場合、単語「自由民主党」は属性名「政
党」の属性値と分類され、「自民党」と変換されたの
で、ステップ323は失敗しステップ325が成功する
ので、ステップ326において「自由民主党」はその属
性名「政党」と組にして条件属性値組群に(政党,自民
党)として保存される。
【0039】次に、再びステップ320に戻りリストが
空でないことを確認し、ステップ321でリストから新
たに先頭の語を取り出し、上記と同様の処理をリストが
空になるまで繰り返す。「の」は属性名でも属性値でも
なく、「党首」は属性値であり、「の」は属性名でも属
性値でもなく、「名前」は属性名であり、「は」、
「?」は属性名でも属性値でもないので、結局、応答属
性名として「名前」が、条件属性値組群として「(政
党,自民党)、(役職,党首)」が保存される。
【0040】次に、図4は本発明の第4の実施例を示す
フローチャートである。図13のラベルベース131が
与えられているとする。第1引数として属性名「par
ty」を、第2引数として自然言語の語彙「政党」を持
つ疑似属性名生成命令の作用について説明する。
【0041】まず、ステップ41において第1引数とし
て与えられた属性名を含む基本対がラベルベースに存在
するかどうかを見る。存在しなければ終了する。もし、
存在すればステップ42において第1引数として与えら
れた属性名を含む基本対を任意に一つ選択し、ステップ
43においてその基本対の属性値を疑似属性値とし、第
2引数として与えられた語彙を疑似属性名とする語彙対
を生成し、さらにステップ44においてその語彙対を語
彙空間に登録し、ステップ45において上の基本対と上
の語彙対との対応を対応表に記録する。
【0042】次に再びステップ41に戻り、第1引数と
して与えられた属性名を含む基本対が他に存在する間、
同様な操作をその基本対に対して繰り返す。この例の場
合、第1引数として与えられた属性名「party」を
含む基本対がラベルベース131に存在するので、ステ
ップ41は成功し、ステップ42においてそのひとつと
して(party,自民党)が選択される。次に、ステ
ップ43において上の基本対(party,自民党)の
属性値「自民党」を疑似属性値とし、第2引数として与
えられた語彙「政党」を疑似属性名とする語彙対(政
党,自民党)が生成され、ステップ44においてこの語
彙対(政党,自民党)が語彙空間132に登録され、ス
テップ45において上の基本対(party,自民党)
と語彙対(政党,自民党)の対応が対応表133に記録
される。
【0043】そして再びステップ41に戻り、ラベルベ
ース131中の第1引数として与えられた属性名を含む
残りの基本対(party,社会党)、(party,
公明党)に対して以上の処理が繰り返され、語彙空間1
32に(政党,社会党),(政党,公明党)が登録さ
れ、対応表133に(party,社会党)と(政党,
社会党)および(party,公明党)と(政党,公明
党)の対応が記録される。それによって、語彙空間13
2と対応表133が生成された。
【0044】次に、図5は本発明の第5の実施例を示す
フローチャートである。図14のラベルベース141が
与えられているとする。第1引数として属性値「自民
党」、第2引数として自然言語の語彙「自由民主党」を
持つ疑似属性値生成命令の作用について説明する。
【0045】まず、ステップ51において第1引数とし
て与えられた属性値を含む基本対がラベルベースに存在
するかどうかを見る。存在しなければ終了する。もし、
存在すればステップ52において第1引数として与えら
れた属性値を含む基本対を任意に一つ選択し、ステップ
53においてその基本対の属性名を疑似属性名とし、第
2引数として与えられた語彙を疑似属性値とする語彙対
を生成し、さらにステップ54においてその語彙対を語
彙空間に登録し、ステップ55において上の基本対と上
の語彙対との対応を対応表に記録する。
【0046】次に再びステップ51に戻り、第1引数と
して与えられた属性値を含む基本対が他に存在する間、
同様な操作をその基本対に対して繰り返す。この例の場
合、第1引数として与えられた属性値「自民党」を含む
基本対がラベルベース141に存在するので、ステップ
51は成功し、ステップ52においてそのひとつとして
(政党,自民党)が選択される。次に、ステップ53に
おいて上の基本対(政党,自民党)の属性名「政党」を
疑似属性名とし、第2引数として与えられた語彙「自由
民主党」を疑似属性値とする語彙対(政党,自由民主
党)が生成され、ステップ54においてこの語彙対(政
党,自由民主党)が語彙空間142に登録され、ステッ
プ55において上の基本対(政党,自民党)と語彙対
(政党,自由民主党)の対応が対応表143に記録され
る。
【0047】そして再びステップ51に戻り、ラベルベ
ース141中の第1引数として与えられた属性値を含む
他の基本対が存在するかどうかを見ると、存在しないの
で終了する。これによって、語彙空間142と対応表1
43が生成された。
【0048】次に、図6は本発明の第6の実施例を示す
抽出部のブロック図およびフローチャートである。図9
に示す関係データベースに対して「野党の党首の名前は
?」という問い合わせ文の処理を見ながら、第6の実施
例の処理の流れについて説明する。政治家データベース
91に対して、図10のラベルベース,図11の語彙空
間111,対応表112および図12の第2次語彙空間
121,第2次対応表122を用意しておく。
【0049】まず、図6(a)の形態素解析部61にお
いて、入力文は形態素解析されて次のような単語のリス
トに変換される;[野党、の、党首、の、名前、は、
?」。次に分類部62において、形態素解析部61の出
力であるリスト中の単語を関係表に存在する属性の属性
名と属性値とそれらのいずれでもない語に分類し、属性
名は応答属性名として保存し、属性値はそれが属する属
性名と組にして条件属性値組群として保存する。
【0050】分類部62における処理の詳細を述べる。
まず、図6(b)におけるステップ620においてリス
トが空でないことを確認し、ステップ621において先
頭の1語「野党」を取り出す。次に、ステップ622に
おいて、第2次語彙空間121を参照することによっ
て、取り出された単語を属性名か属性値かそれらのいず
れでもない語に分類する。ステップ622における処理
の詳細を述べる。まず、ステップ6221において単語
が第2次語彙空間中のある第2次語彙対の第2次疑似属
性名として存在するかどうか、すなわちある第2次語彙
対の左辺かを見る。もし存在すれば、ステップ6222
において単語は属性名とみなされ、さらにステップ62
23において第2次対応表を参照し第2次語彙対の対応
するすべての語彙対の疑似属性名に変換される。さらに
ステップ6224において対応表を参照しすべての語彙
対の対応するすべての基本対の属性名に変換される。も
し存在しなければ、ステップ6225において単語が第
2次語彙空間中のある第2次語彙対の第2次疑似属性値
として存在するかどうか、すなわちある第2次語彙対の
右辺かを見る。もし存在すれば、ステップ6226にお
いて単語は属性値とみなされ、さらにステップ6227
において第2次対応表を参照し第2次語彙対の対応する
すべての語彙対の疑似属性名の疑似属性値に変換され
る。さらにステップ6228において対応表を参照しす
べての語彙対の対応するすべての基本対の属性名の属性
値に変換される。もし第2次語彙空間中のどの第2次語
彙対の疑似属性名または疑似属性値としても存在しない
なら、ステップ6229において図3(b)におけるス
テップ322と全く同様に、語彙空間を参照することで
取り出された単語を属性名か属性値かそれらのいずれで
もない語に分類する。この例の場合、単語「野党」は図
12の第2次語彙空間121中のいずれの第2次語彙対
の第2次疑似属性名としても存在しないので、ステップ
6221は失敗し、第2次語彙空間121の第2次語彙
対(政党,野党)の右辺である第2次疑似属性値として
存在するので、ステップ6225が成功する。そして、
ステップ6226において「野党」は属性値とみなさ
れ、ステップ6227において図12の第2次対応表1
22を参照すると第2次語彙対(政党,野党)は図11
の語彙空間中の語彙対(政党,社会党),(政党,公明
党)に対応しているので、「野党」は語彙対(政党,社
会党)の属性値である「社会党」および語彙対(政党,
公明党)の属性値である「公明党」に変換される。さら
にステップ6228において図11の対応表112を参
照すると上記の語彙対(政党,公明党)と(政党,社会
党)はそれぞれラベルベース中の(政党,公明党),
(政党,社会党)に対応しているので、「社会党」およ
び「公明党」はそれぞれ上記の基本対(政党,社会党)
の属性値である「社会党」および上記の基本対(政党,
公明党)の属性値である「公明党」に変換される。
【0051】分類部62における処理の詳細の説明に戻
る。ステップ622において分類された結果、属性名で
あればステップ624において単語を応答属性名として
保存し、属性値であればステップ626においてそれが
属する属性名と組にして条件属性値組群として保存す
る。この例の場合、単語「野党」は属性名「政党」の属
性値と分類され、「社会党,公明党」と変換されたの
で、ステップ623は失敗しステップ625が成功する
のでステップ626において「野党」はその属性名「政
党」と組にして条件属性値組群に(政党,[社会党,公
明党])として保存される。
【0052】次に、再びステップ620に戻りリストが
空でないことを確認し、ステップ621でリストから新
たに先頭の語を取り出し、上記と同様の処理をリストが
空になるまで繰り返す。「の」は属性名でも属性値でも
なく、「党首」は属性値であり、「の」は属性名でも属
性値でもなく、「名前」は属性名であり、「は」、
「?」は属性名でも属性値でもないので、結局、応答属
性名として「名前」が、条件属性値組群として「(政
党,[社会党,公明党])、(役職,党首)」が保存さ
れる。
【0053】次に、図7は本発明の第7の実施例を示す
フローチャートである。図15のラベルベース151が
与えられているとする。第1引数として疑似属性名「政
党」を、第2引数として疑似属性値の組「[社会党,公
明党]」を、第3引数として自然言語の語彙「野党」を
持つ第2次疑似属性値生成命令の作用について説明す
る。
【0054】まず、ステップ71において、第1引数と
して与えられた疑似属性名を第2次疑似属性名とし第3
引数として与えられた語彙を第2次疑似属性値とする第
2次語彙対を生成し、ステップ72において第2次語彙
対を第2次語彙空間に登録する。次に、ステップ73に
おいて、第1引数として与えられた疑似属性名をその疑
似属性名とし第2引数として与えられた疑似属性値の組
に含まれるいずれかの疑似属性値をその疑似属性値とし
て持つ語彙対が語彙空間に存在するかを見る。存在しな
ければ終了する。もし存在すればステップ74におい
て、上のような語彙対を一つ任意に選択し、この語彙対
と上で生成した第2次語彙対との対応を第2次対応表に
記録する。
【0055】そして再びステップ73に戻り、第1引数
として与えられた疑似属性名をその疑似属性名とし第2
引数として与えられた疑似属性値の組に含まれるいずれ
かの疑似属性値をその疑似属性値として持つ語彙対が他
に語彙空間に存在する間、そのような各語彙対に対して
上記の処理を繰り返す。この例の場合、まず、ステップ
71において第1引数の疑似属性名「政党」と第3引数
の語彙「野党」から第2次語彙対(政党,野党)が生成
され、ステップ72において第2次語彙空間152に登
録される。次に、ステップ73において第1引数の疑似
属性名「政党」を疑似属性名とし、第2引数の疑似属性
値の組「社会党,公明党」に含まれるいずれかの疑似属
性値をその疑似属性値として持つ語彙対が語彙空間15
1に存在するかどうかを見ると、語彙空間151にはそ
のような語彙対として(政党,社会党)が存在するの
で、ステップ74において、この語彙対(政党,社会
党)と上で生成した第2次語彙対(政党,野党)の対応
が第2次対応表152に記録される。
【0056】そして再びステップ73に戻り、第1引数
の疑似属性名「政党」を疑似属性名とし、第2引数の疑
似属性値の組「社会党,公明党」に含まれるいずれかの
疑似属性値を疑似属性値として持つ語彙空間151中の
他の語彙対(政党,公明党)に対して上と同様の処理が
され、語彙対(政党,社会党)と第2次語彙対(政党,
野党)の対応が第2次対応表152に記録される。これ
によって、第2次語彙空間152と第2次対応表153
が生成された。
【0057】次に、図8は本発明の第8の実施例を示す
フローチャートである。図16のラベルベース161が
与えられているとする。第1引数として語彙空間161
中の語彙対の組[(登板,1990),(降板,199
2)]を、第2引数として自然言語の語彙の組(在任期
間,2)を持つ第2次疑似属性名生成命令の作用につい
て説明する。
【0058】まず、ステップ81において第2引数とし
て与えられた語彙の組に対して左辺の語彙を第2次疑似
属性名とし、右辺の語彙を第2次疑似属性値とする第2
次語彙対を生成して第2次語彙空間に記録する。次に、
ステップ82において第1引数として与えられた語彙対
の組に含まれる各語彙対と上で生成した第2次語彙対と
の対応を第2次対応表に記録する。この例の場合、ま
ず、ステップ81において、第2引数の左辺「在任期
間」と右辺「2」から第2次語彙対(在任期間,2)が
生成され第2次語彙空間162に記録される。次に、ス
テップ82において第1引数として与えられた語彙対の
組[(登板,1990),(降板,1992)]に含ま
れるすべての語彙対と上で生成した第2次語彙対(在任
期間,2)の対応を第2次対応表163に記録する。す
なわち、(登板,1990)と(在任期間,2)および
(降板,1992)と(在任期間,2)の対応がそれぞ
れ第2次対応表163に記録される。これによって第2
次語彙空間82と第2次対応表83が生成された。
【0059】なお、以上の各例では関係表が1枚の関係
データベースを対象に説明したが、複数の関係表がある
場合でも同様である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
純な方法で自然言語による問い合わせシステムを構築す
ることができ、そのシステムは領域に依存した語彙を確
実に処理し、さらに一度構築されたシステムに対して用
意されたオペレータ群によって同義語や上位語を漸増的
に追加していくことができるので、自然言語インタフェ
ースシステムを実用化する上で有効な手段となる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図および
フローチャートである。
【図2】本発明の第2の実施例を示す抽出部のブロック
図およびフローチャートである。
【図3】本発明の第3の実施例を示す抽出部のブロック
図およびフローチャートである。
【図4】本発明の第4の実施例を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の第5の実施例を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の第6の実施例を示す抽出部のブロック
図およびフローチャートである。
【図7】本発明の第7の実施例を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の第8の実施例を示すフローチャートで
ある。
【図9】本発明の作用を説明するための図である。
【図10】本発明の作用を説明するための図である。
【図11】本発明の作用を説明するための図である。
【図12】本発明の作用を説明するための図である。
【図13】本発明の作用を説明するための図である。
【図14】本発明の作用を説明するための図である。
【図15】本発明の作用を説明するための図である。
【図16】本発明の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
11 抽出部 12 検索条件生成部 21,31,61,111 形態素解析部 22,32,62,112 分類部 91 政治家データベース 100,131,141 ラベルベース 111,132,142,151,161 語彙空間 112,133,143 対応表 121,152,162 第2次語彙空間 122,153,163 第2次対応表

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関係データベースに対する自然言語によ
    る問い合わせを解釈する自然言語解釈方法において、前
    記関係データベースを走査することにより問い合わせ文
    から前記関係データベースの関係表に存在する属性の属
    性名と属性値を抽出し、前記属性名として抽出された単
    語に対しては応答属性名として保存し、前記属性値とし
    て抽出された単語に対しては前記属性値に対応する属性
    名と組にしてまとめて条件属性値組群として保存し、前
    記すべての条件属性値組群について前記属性値が前記属
    性名の値に等しいという検索条件と解釈し、前記応答属
    性名として保存された前記属性名を回答すべき属性名と
    解釈することを特徴とする自然言語解釈方法。
  2. 【請求項2】 予め前記関係データベースから前記属性
    名と前記属性値の組合せである基本対をすべて取り出し
    ラベルベースとして保存しておくことによって、問い合
    わせ文から前記関係データベースの関係表に存在する属
    性の属性名と属性値を抽出する際に、前記問い合わせ文
    中の各単語に対して前記ラベルベースに存在する前記基
    本対の属性名として存在するならば属性名として抽出
    し、前記基本対の属性値として存在するならば属性値と
    して抽出することを特徴とする請求項1記載の自然言語
    解釈方法。
  3. 【請求項3】 保存された前記ラベルベースの各基本対
    に対して疑似属性名と疑似属性値の組合わせである語彙
    対を0個以上対応させ、前記語彙対をすべて集めて語彙
    空間として保存し、併せて前記基本対と語彙対との対応
    を対応表として記憶しておくことによって前記問い合わ
    せ文から前記関係データベースの関係表に存在する属性
    の属性名と属性値を抽出する際に、前記問い合わせ文中
    の各単語に対して前記語彙空間の語彙対の疑似属性名と
    して存在するならば前記対応表により前記語彙対に対応
    するすべての前記基本対の属性名に変換して属性名とし
    て抽出し、前記語彙空間の語彙対の疑似属性値として存
    在するならば前記対応表により前記語彙対に対応するす
    べての前記基本対の属性値に変換して属性値として抽出
    し、前記語彙空間のいずれの語彙対にも存在しないなら
    ば請求項2記載の方法によって前記ラベルベースを参照
    することにより前記関係データベースの関係表に存在す
    る属性の属性名と属性値を抽出することを特徴とする請
    求項2記載の自然言語解釈方法。
  4. 【請求項4】 前記疑似属性名の生成命令は前記属性名
    と自然言語の語彙の組が与えられたとき、前記属性名を
    含むすべての基本対に対して前記語彙を疑似属性名とし
    前記基本対の属性値を疑似属性値とする語彙対を生成し
    て語彙空間に記録し、併せて前記基本対と前記語彙対の
    対応を対応表に記録することを特徴とする請求項3記載
    の自然言語解釈方法。
  5. 【請求項5】 前記疑似属性値の生成命令は前記属性値
    と自然言語の語彙の組が与えられたとき、前記属性値を
    含むすべての基本対に対して前記語彙を疑似属性値とし
    前記基本対の属性名を疑似属性名とする語彙対を生成し
    て語彙空間に記録し、併せて前記基本対と前記語彙対の
    対応を対応表に記録することを特徴とする請求項3記載
    の自然言語解釈方法。
  6. 【請求項6】 前記語彙空間の各語彙対に対してさらに
    第2次疑似属性名と第2次疑似属性値の組合わせである
    第2次語彙対を0個以上対応させ、前記第2次語彙対を
    すべて集めて第2次語彙空間として保存し、併せて前記
    語彙対と前記第2次語彙対との対応を第2次対応表とし
    て記録しておくことによって問い合わせ文から前記デー
    タベースの関係表に存在する属性の属性名と属性値を抽
    出する際に、前記問い合わせ文中の各単語に対して前記
    第2次語彙空間の第2次語彙対の第2次疑似属性名とし
    て存在するならば前記第2次対応表により前記第2次語
    彙対に対応するすべての前記語彙対を求め、さらに前記
    対応表により前記各語彙対に対応するすべての前記基本
    対の属性名に変換して属性名として抽出し、前記第2次
    語彙空間の第2次語彙対の第2次疑似属性値として存在
    するならば前記第2次対応表により前記第2次語彙対に
    対応するすべての前記語彙対を求め、さらに前記対応表
    により前記各語彙対に対応するすべての前記基本対の属
    性値に変換して属性値として抽出し、前記第2次語彙空
    間のいずれの第2次語彙対にも存在しないならば請求項
    3記載の方法によって前記語彙空間と対応表を参照する
    ことにより前記関係データベースの関係表に存在する属
    性の属性名と属性値とを抽出することを特徴とする請求
    項3記載の自然言語解釈方法。
  7. 【請求項7】 前記第2次疑似属性値の生成命令は前記
    疑似属性名,1つ以上の疑似属性値の組および自然言語
    の語彙が与えられたとき、前記疑似属性名を第2次疑似
    属性名として前記語彙を第2次疑似属性値として持つ第
    2次語彙対を生成して第2次語彙空間に記録し、併せて
    前記疑似属性名を持ちかつ前記疑似属性値の組に含まれ
    るいずれかの疑似属性値を持つすべての前記語彙空間中
    の前記語彙対と前記第2次語彙対の対応を前記第2次対
    応表に記録することを特徴とする請求項6記載の自然言
    語解釈方法。
  8. 【請求項8】 前記第2次疑似属性名の生成命令は前記
    語彙空間中の2個以上の前記語彙対の組および自然言語
    の語彙の組が与えられたとき、前記語彙の組に対して左
    辺の語彙を第2次疑似属性名とし、右辺の語彙を第2次
    疑似属性値とする第2次語彙対を生成して第2次語彙空
    間に記録し、併せて前記語彙対の組に含まれるすべての
    語彙対と前記第2次語彙対の対応を前記第2次対応表に
    記録することを特徴とする請求項6記載の自然言語解釈
    方法。
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JP4147037A Withdrawn JPH05342257A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 自然言語解釈方法

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