JPH053421A - フリツプフロツプ回路 - Google Patents

フリツプフロツプ回路

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JPH053421A
JPH053421A JP3312227A JP31222791A JPH053421A JP H053421 A JPH053421 A JP H053421A JP 3312227 A JP3312227 A JP 3312227A JP 31222791 A JP31222791 A JP 31222791A JP H053421 A JPH053421 A JP H053421A
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gate
output
normally
flip
flop circuit
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Application number
JP3312227A
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English (en)
Inventor
Hiroki Yamashita
寛樹 山下
Hiroyuki Itou
博之 以頭
Hironori Tanaka
広紀 田中
Atsumi Kawada
篤美 川田
Kenji Nagai
謙治 永井
Kazuhiro Yoshihara
和弘 吉原
Ichiro Imaizumi
市郎 今泉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】フリップフロップ回路は、互いに相補な一組の
データ信号DT、DBを入力とし、それぞれの入力信号
に対応した互いに相補な信号QB、QTを出力する。一
組のデータ信号は、駆動ゲート部105に入力され、入
力された一組のデータ信号のうち少なくとも一方のデー
タ信号に対応した信号を出力し、駆動ゲート部105
は、クロック信号で制御される少なくとも1つのトライ
ステートゲート101、102で構成され、駆動ゲート
部105の出力は記憶部106により保持されるととも
に、互いに相補な出力信号として出力される。 【効果】クロック信号の切り替わりから出力信号の切り
替わりまでの遅延時間を短縮し、高速に動作するフリッ
プフロップ回路を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶回路に関し、
特に、GaAsなどの化合物半導体素子により構成さ
れ、高速動作を行なう論理回路に好適なフリップフロッ
プ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】高速なGaAs半導体素子を用いた従来
のフリップフロップ回路としては、例えば、アイ・イー
・イー・イー ガリウムヒソ アイシー シンポジュー
ム(1988年)第27頁から第30頁に論じられてい
るものがある。図20は上記論文で示されているGaA
s半導体素子によるフリップフロップ回路の構成を示し
ている。ここで、用語の簡略化のために電界効果トラン
ジスタのことを、以下では「FET」と略す。
【0003】図20に示すフリップフロップ回路は、ク
ロック信号CKTにより制御されるトランスファーFE
T2001、2002と、データを保持するためのイン
バータ2003、2004、さらにバッファ用のインバ
ータ2005、2006から構成されている。図20に
示す回路は、クロック信号CKTがローレベルの時、デ
ータ信号DT、DBのレベルにかかわらずトランスファ
FET2001、2002がカットオフとなる。このた
め、端子2007と2008の電位はインバータ200
3と2004によって保持されることになり変化しな
い。つまり、クロック信号CKTがローレベルの時には
このフリップフロップ回路は情報を保持することにな
る。また、クロック信号CKTがハイレベルになると、
トランスファFET2001と2002がオンし、デー
タ信号DT、DBのレベルによってインバータの出力端
子2007、2008の電位が決定され、このフリップ
フロップ回路の情報が書き換えられる。たとえば、デー
タ信号DTがローレベル、DBがハイレベルの時、端子
2007の電位はインバータ2003、2004の論理
しきい値電圧まではFET2001によって引き下げら
れる。端子2007の電位がインバータ2003、20
04の論理しきい値電圧を切ると、端子2007の電位
はインバータ2004によってさらに引き下げられロー
レベルになる。端子2008の電位も同様にインバータ
2003、2004の論理しきい値電圧まではトランス
ファFET2002に、その論理しきい値電圧を切ると
インバータ2003によって引き上げられハイレベルに
なる。この時出力信号QT、QBには、インバータ20
05、2006によって端子2007、2008の論理
レベルが反転されて出力される。
【0004】一方、反転クロック信号CKBの立ち下が
りエッジにおいて、入力データDTを取り込み、後段の
回路に信号を伝達するエッジトリガ型フリップフロップ
回路として、図21に示すような回路が知られている。
このような、エッジトリガ型フリップフロップ回路につ
いては、例えば「MOS/LSI設計と応用(エレクト
ロニクスダイジェスト社発行、Nov.20、197
7)」の第122頁から126頁に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図20に示す回路で
は、クロック信号が切り替わってから出力信号QT、Q
Bが切り替わるまでの遅延時間は、インバータ200
3、2004の出力が反転するのに要する時間とバッフ
ァ用インバータ2005、2006での遅延時間の和に
なる。前者は、トランスファFET2001、2002
とインバータ2003、2004を流れる負荷駆動電流
と端子2007、2008につく負荷容量によって決定
される。また、後者はインバータ2003、2004を
流れる負荷駆動電流と出力につく負荷容量によって決定
される。図20に示した形式の回路では、負荷容量に占
める配線容量をいくら小さくしてもインバータを構成す
るFETの容量によるインバータ自身の遅延時間によっ
て、クロック信号の切り替わりから出力信号の切り替わ
りまでの遅延時間をインバータ2段分の遅延時間以下に
短縮することができない。またFETサイズを小さくす
ることによって、負荷容量となるFETの容量を小さく
した場合は、同時にFETの負荷駆動電流も小さくな
り、前述の遅延時間を短縮することはできない。
【0006】また、図21に示したエッジトリガ型フリ
ップフロップ回路においても、反転クロック信号CKB
の立ち下がりエッジから出力信号QTおよびQBの論理
レベルが確立するまでには、図からも明らかなとおり、
3段のNORゲート2103、2106及び2105、
あるいは、2102、2105及び2106を信号が通
過する必要があり、NORゲート3段分の遅延が生じる
ことになる。また、入力データDTのレベル変化を反転
クロック信号CKBの立ち下がりエッジに合わせるに
は、最大2段のNORゲート2104及び2103での
遅延時間を考慮しなければならず、エッジトリガ型フリ
ップフロップ回路のセットアップ時間が長くなる。従っ
て、これらNORゲートにおける遅延時間によりエッジ
型フリップフロップ回路の高速動作が制約を受け、高速
論理集積回路装置のサイクルタイムが制限される。
【0007】従って、本発明の目的は、クロック信号の
切り替わりから出力信号が切り替わるまでの遅延時間を
さらに短縮し、高速に動作するフリップフロップ回路を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のフリップフロップ回路は、クロック信号で制
御されるトライステートゲートを含んでなる駆動ゲート
部と、この駆動ゲート部の出力電位を保持するための記
憶部とを含んで構成される。また記憶部の出力インピー
ダンスは、クロック信号が加えられた時の駆動ゲート部
の出力インピーダンスに比べて十分に小さく設定され
る。
【0009】
【作用】駆動ゲート部は、クロック信号を印加すると、
記憶部の保持電位に関係なく、強制的にデータ信号の論
理レベルに対応した出力電位を出力する。一方、クロッ
ク信号が印加されない時には、データ信号に関係なくこ
の駆動ゲート部の出力インピーダンスがハイインピーダ
ンスとなる。この時、出力側の電位は記憶部によってク
ロック信号が印加されていた時の電位が保持される。し
たがって、駆動ゲート部は、出力の負荷を駆動すると同
時に記憶部の情報を書き換える働きをする。記憶部はク
ロック信号が加わっていない時に出力電位、つまり情報
を保持する働きをする。本発明の構成を採ることによっ
て、クロック信号の切り替わりから出力信号が切り替わ
るまでの遅延時間は、上記トライステートゲート1段分
の遅延時間となり高速な動作が可能となる。
【0010】また、このようなフリップフロップ回路を
2つ用いて従属接続してエッジトリガ型フリップフロッ
プ回路を構成することにより、伝達遅延時間及びセット
アップ時間をそれぞれトライステートゲート1段分の遅
延時間に短縮し、高速な論理動作を行なうことが可能と
なる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるフリップフロ
ップ回路を示す概念図である。本実施例のフリップフロ
ップ回路を構成する各素子は、特に制限されないが、ガ
リウム・砒素(GaAs)化合物半導体などの半導体基
板上に形成される。
【0012】図1(a)に示すように、本発明のフリッ
プフロップ回路は、クロック信号CKBがローレベルの
時に入力データ信号DT、DBに対応した出力信号Q
B、QTを出力する駆動ゲート部105と、出力QT、
QBの論理レベルを保持する記憶部106から構成され
ている。駆動ゲート部105は、クロック信号CKBに
よって制御される2個のトライステートゲート101、
102から構成される。記憶部106は、2個のインバ
ータ103、104から構成され、記憶部106を構成
するインバータ103、104の出力インピーダンスは
トライステートゲート101、102の出力インピーダ
ンスに比べて十分小さく設定されている。トライステー
トゲート101、102は、図1(b)に示すようにク
ロック信号CKがローレベルの時、インバータ103、
104の出力レベルに関係なく、インバータとして動作
し、それぞれに入力されたデータ信号DT、DBに対し
てその反転信号QB、QTを出力する。一方、クロック
信号CKBがハイレベルになると、トライステートゲー
ト101、102の出力は、データ信号DT、DBのレ
ベルとは無関係にハイインピーダンスとなって、出力は
オープン状態になる。この時、出力信号QT、QBは、
記憶部106のインバータ103と104によってクロ
ック信号CKBが切り替わる前の状態、即ちクロック信
号CKBが切り替わる前におけるトライステートゲート
101、102それぞれの出力レベルに保持される。
【0013】以上のように、クロック信号CKBがロー
レベルになると、トライステートゲート101、102
が記憶部106の情報を書き換え(すなわちデータを取
り込み)、これと同時に、データ信号DT、DBの反転
信号QB、QTを出力する。さらにこの状態からクロッ
ク信号CKBがハイレベルになると、出力信号QB、Q
Tの論理レベルは、記憶部106によってそのまま保持
される。したがってクロック信号CKBから出力信号Q
T、QBが切り替わるまでの時間は、トライステートゲ
ート101、102における遅延時間によって決まり、
フリップフロップ回路としての遅延時間もこのバッファ
1段分の遅延時間となる。
【0014】図2には、図1のフリップフロップ回路の
駆動ゲート部105をNORゲートとノーマリーオフ型
FETで構成したフリップフロップ回路を示す。
【0015】図2において、トライステートゲート10
1は、NORゲート201、202及びノーマリーオフ
型FET203、204で、また、トライステートゲー
ト102は、NORゲート205、206及びノーマリ
ーオフ型FET207、212で構成されている。VC
Cは正側電源端子、VSSは負側電源端子であり、たと
えば、正側電源端子VCCには1Vの正電圧が供給さ
れ、負側電源端子VSSには接地電位のような0Vの電
圧が供給される。また、トライステートゲート101、
102には、それぞれデータ信号DT及びDBが入力さ
れる。
【0016】トライステートゲート101と102は回
路構成、基本動作とも同一であるので、ここではトライ
ステートゲート101の動作について説明する。
【0017】まずクロック信号CKBがローレベルであ
る場合について説明する。データ信号DTがハイレベ
ル、データ信号DBがローレベルの時、NORゲート2
01の出力端子213には、データ信号DTの反転信号
であるローレベル(〜0V)の信号が現れる。また、N
ORゲート202の出力端子214は、データ信号DB
の反転信号であるハイレベル(〜1V)の信号が現れ
る。この結果、ノーマリーオフ型FET203がオフ、
ノーマリーオフ型FET204がオンとなり、出力QB
は負側電源電圧まで引き下げられローレベル(〜0V)
となる。一方データ信号DTがローレベル、データ信号
DBがハイレベルの時には、NORゲート201の出力
端子213は、ハイレベル(〜1V)、NORゲート2
02の出力端子214はローレベル(〜0V)になる。
この時、ノーマリーオフ型FET204がオフ、ノーマ
リーオフ型FET203がオンとなり、出力QBは正側
電源電圧近くまで引き下げられハイレベル(〜1V)と
なる。
【0018】次に、クロック信号CKBがハイレベルの
場合には、NORゲート201、202の出力端子21
3、214の論理レベルはともに、データ信号DT、D
Bの状態とは無関係にローレベルとなって、ノーマリー
オフ型FET203、204はともにオフする。したが
って、このトライステートゲート101は、出力がオー
プン状態、つまり出力インピーダンスがハイインピーダ
ンスとなる。このように、NORゲートとノーマリーオ
フ型FETでトライステートゲートを構成することがで
き、図2に示した回路構成で図1(a)に示すフリップ
フロップ回路の機能を実現することができる。
【0019】尚、本実施例及び以降の実施例では、一例
としてFETを用いたフリップフロップ回路について説
明しているが、FETの他にバイポーラトランジスタな
ど各種素子を用いて構成することも可能である。
【0020】図3には、図1(a)の記憶部106の構
成を示す。
【0021】図3において、記憶部106のインバータ
103、104は、ノーマリーオン型FET301、ノ
ーマリーオフ型FET302から成るインバータとノー
マリーオン型FET303、ノーマリーオン型FET3
04から成るインバータによって構成されている。ここ
で、VCCは正側電源端子、VSSは負側電源端子であ
り、たとえば、VCCには1Vの電圧が供給され、VS
Sには0Vの電圧が供給される。また、ノーマリーオフ
型FET302、304のしきい値電圧0.1Vである
とする。
【0022】ノーマリーオン型FET301、303の
ゲートはそれぞれソースと共通に接続されている。ノー
マリーオフ型FET302、304のゲートはそれぞれ
インバータ103、104の入力として他のインバータ
の出力、即ち出力端子QB、またはQTに接続されてい
る。
【0023】インバータ103の出力端子QTがハイレ
ベル(〜1V)の時、ノーマリーオフ型FET304の
ゲートにはハイレベル(〜1V)の電圧が加わる。この
ため、FET304はオンし、インバータ104の出力
端子Qの電圧は、ほぼ負側電源端子VSSの電圧まで下
降してローレベル(〜1V)となる。さらにこの出力端
子QBの電圧(ローレベル)がノーマリーオフ型FET
302のゲートに加わるために、このFET302はオ
フする。この結果、インバータ103の出力端子Qの電
位は、ノーマリーオン型FET301によって正側電源
端子VCCの電位近くまで引き上げられてハイレベルに
なる。従って、この状態ではインバータ103の出力端
子QTの電位はハイレベルに、インバータ104の出力
端子QBの電位はローレベルに保持される。
【0024】出力端子QT、QBの電位を強制的にハイ
レベルあるいはローレベルに設定することによって、出
力端子QT、QBの電位はそれぞれのレベルに変換さ
れ、インバータ103、104によって保持される情報
を書き換えることができる。この時、出力端子QT、Q
Bのハイレベルの電位は、正側電源端子405の電位近
くまで上昇するが、この電位はノーマリーオフ型FET
302、304のゲートソース間ショットキーダイオー
ドの順方向電圧電流特性によって決まり、約0.7V〜
1V程度にクランプされる。
【0025】図4には、図2のトライステートゲート1
01のNORゲート201、202をFETを用いて構
成したトライステートゲートの一実施例を示す。
【0026】NORゲート201は、並列接続された負
荷駆動用のノーマリーオン型FET402、403と、
ゲートとソースを共通に接続し負荷手段として動作する
ノーマリーオン型FET401とで構成される。同様に
NORゲート202は、負荷手段としてゲートとソース
を共通に接続したノーマリーオン型FET404と、並
列接続された負荷駆動用のノーマリーオン型FET40
5、406で構成される。VCCは正側電源端子、VS
Sは負側電源端子で、たとえば、正側電源電圧を1V、
負側電源電圧を0Vとする。ここで、ノーマリーオフ型
FET402、403、405、及び406のしきい電
圧は0.1Vであるとする。
【0027】クロック信号CKBがハイレベル(〜1
V)の時、入力データ信号DT、DBの論理レベルとは
無関係に、NORゲート201のノーマリーオフ型FE
T403とNORゲート202のノーマリーオフ型FE
T406はともにオンする。このため、NORゲート2
01、202の出力端子213、214の電位はともに
負側電源端子VSSの電位近くまで引き下げられ、ロー
レベル(〜0V)になる。この結果、ノーマリーオフ型
FET203、204はともにオフし、出力端子QBは
オープン状態、つまりハイインピーダンスとなる。一
方、クロック信号CKBがローレベル(〜0V)の時に
は、ノーマリーオフ型FET403、406がオフする
ために、NORゲート201、202の出力端子21
3、214の出力レベルは、データ信号DT、DBの論
理レベルによって決定される。たとえば、データ信号D
Bがハイレベル(〜1V)、DTがローレベル(〜0
V)の時、ノーマリーオフ型FET402がオフするた
め、NORゲート201の出力端子213の電位は、ノ
ーマリーオン型FET401によって正側電源端子VC
Cの電位近くまで引き上げられてハイレベル(〜1V)
となる。さらにNORゲート202の出力端子214の
電位は、ノーマリーオフ型FET402がオンするた
め、負側電源端子410の電位近くまで下降してローレ
ベル(〜0V)となる。この結果、ノーマリーオフ型F
ET203がオン、ノーマリーオフ型FET204がオ
フとなり、出力端子QBの電位は、ノーマリーオフ型F
ETによって正側電源端子VCCの電位近くまで引き上
げられてハイレベル(〜1V)となる。以上のように、
図4の構成を採ることによって、図2のトライステート
ゲート102の機能が実現できる。また、トライステー
トゲート102についても同様の回路構成により実現で
きる。
【0028】図5には、トライステートゲート101の
他の回路構成を示す。
【0029】図5において、NORゲート201′は、
図4のNORゲート201のノーマリーオン型FET4
01に代えて、ゲートにある固定の電位Vgが与えられ
たノーマリーオン型FET502を有し、出力端子21
3と負側電源端子VSSとの間にクランプ手段501が
設けられている。ノーマリーオン型FET502のゲー
ト電圧Vgを調整することにより、ノーマリーオフ型F
ET401、402がオンのときに流れる電流を制御す
ることができる。ノーマリーオン型FET502は、図
4のノーマリーオン型FET401と同様に、ノーマリ
ーオフ型FET402、403の負荷手段として働く。
このトライステートゲートでは、クロック信号CKBが
ハイレベルの時、ノーマリーオフ型FET403及び4
06がオンとなって、NORゲート201′及び202
の出力がローレベルとなる。従って、ノーマリーオフ型
FET203及び204はともにオフとなり、FET2
03、204のどちらにも電流は流れない。
【0030】クロック信号CKBがローレベルの場合、
データ信号DTがハイレベル、DBがローレベルのとき
は、NORゲート201′の出力端子213の電位がロ
ーレベル、NORゲート202の出力端子214の電位
がハイレベルとなる。この結果、ノーマリーオフ型FE
T203はオフ、ノーマリーオフ型FET204はオン
となり、ノーマリーオフ型FET204にはトライステ
ートゲート101の出力QBに接続された記憶部106
から電流が流れ込む。この電流の大きさは、記憶部10
6のノーマリーオン型FET303によって決まり、電
源端子VCC、VSSの電位の変動には影響されない。
一方、データ信号DTがローレベル、DBがハイレベル
のときは、NORゲート201′の出力端子213の電
位がハイレベル、NORゲート202の出力端子213
の電位がローレベルとなって、ノーマリーオフ型FET
204がオフ、ノーマリーオフ型FET203がオン
し、ノーマリーオフ型FET203から出力QBに接続
された記憶部106に出力電流が流れ込む。この出力電
流の大きさは、ノーマリーオフ型FET203のゲート
ソース間電圧によって決まるために、NORゲート20
1の出力端子213の電位が変動すると変化してしま
う。しかし、本実施例ではクランプ手段501が設けら
れているため、電源端子VCCの電位が変動してもNO
Rゲート201の出力端子213のハイレベルはあるレ
ベルにクランプされ変化することがなく、ノーマリーオ
フ型FET203の出力電流の変動を抑えることができ
る。したがって、本実施例によれば、記憶部106に供
給される出力電流の変動を抑えたトライステートゲート
を実現することができる。
【0031】図6は、図5におけるクランプ手段の各種
構成を示す図である。
【0032】図6(a)は、ソースとドレインを共通に
接続したノーマリーオフ型FET601、602を直列
に接続してクランプ手段501を構成したものである。
図6(b)、(c)は、ソースとドレインを共通に接続
したノーマリーオフ型FET601と、ゲートとドレイ
ンを共通に接続したノーマリーオフ型FET603を直
列接続してクランプ手段501を構成したものである。
また、図6(d)は、ゲートとソースを共通に接続した
ノーマリーオン型FET604でクランプ手段501を
構成することもできる。
【0033】図7は図5のクランプ手段501をさらに
他の構成により実現したものである。図7では、ドレイ
ンがNORゲート201′の出力端子213に、ソース
が負側電源端子VSSに、ゲートが出力QBにそれぞれ
接続されたノーマリーオフ型FET701でクランプ手
段を構成している。ノーマリーオフ型FET701は出
力QBがハイレベルの時オンし、NORゲート201の
出力端子213の電位、つまりハイレベルの出力をクラ
ンプする。このため、本実施例においても図5の実施例
と同様な効果を得ることができる。尚、以上説明してき
たトライステートゲートは、フリップフロップ回の一要
素としてのみならず、バスドライバ等としても広く適用
することが可能である。
【0034】図8には、この発明に係るフリップフロッ
プ回路の他の実施例の基本的な論理回路図が示されてい
る。図8のフリップフロップ回路は、特に制限されない
が、ノーマリオフ型/ノーマリオン型FET論理ゲート
回路を基本構成とする高速論理集積回路に含まれる。同
図の各回路を構成する素子は高速論理集積回路の図示さ
れない他の回路素子とともに、特に制限されないが、ガ
リウム・砒素(GaAs)化合物半導体のような1個の
半導体基板上に形成される。
【0035】図8(a)のフリップフロップ回路は、非
反転クロック信号CKがローレベルのときに、相補なデ
ータ入力信号DT、DBに対し入力信号DBと同相の出
力信号QBを出力する駆動ゲート部としてのトライステ
ートゲート801、および反転クロック信号CKBがロ
ーレベルのときに、出力QBの電位を保持する記憶部と
してのトライステートゲート802、さらにトライステ
ートゲートTG2の一方の入力信号を出力QBから作る
ためのインバータ803から構成される。
【0036】図8(b)には、トライステートゲート8
01の真理値表が示されている。即ち、トライステート
ゲート801の出力QBは、非反転クロック信号CKが
ローレベルのとき、入力信号DBと同相の出力になり、
非反転クロック信号CKがハイレベルのときは、出力は
ハイインピーダンスとなってオープン状態となる。ま
た、トライステートゲート802の真理値も同様であ
る。トライステートゲート802の出力QBは、反転ク
ロック信号CKBがローレベルのとき、入力信号QBと
同相の出力になって、出力QBの電位を保持する。ま
た、反転クロック信号CKBがハイレベルのときは、出
力はハイインピーダンスとなってオープン状態となる。
【0037】この結果、非反転クロック信号CKと反転
クロック信号CKBとは相補な関係にあるから、非反転
クロック信号CKがローレベルのとき、トライステート
ゲート802の出力はハイインピーダンスとなってオー
プン状態であり、トライステートゲート801が出力負
荷を駆動して出力電位、即ち情報を切り替える。非反転
クロック信号CKが切り替わってハイレベルになり反転
クロック信号CKBがローレベルになると、トライステ
ートゲート802の出力は、非反転クロック信号CKが
切り替わる前のトライステートゲート801の出力電位
を保持し、トライステートゲート801の出力はハイイ
ンピーダンスとなってオープン状態となる。このため、
フリップフロップ回路の出力QBの出力電位は入力に関
係なくなる。このようにして、図8(a)の回路は、フ
リップフロップ回路として働く。したがって、非反転ク
ロック信号CKの切り替わりからデータを出力するまで
の遅延時間は、トライステートゲート801の遅延時間
によって決まり、このゲート1段分の信号伝幡に要する
時間となる。この結果、図1(a)のフリップフロップ
回路と比べ高速動作性は保たれたまま、インバータ1個
を削減できる。また、トライステートゲート802は出
力電位を保持するだけで良いため、出力インピーダンス
が大きくても良く、トランジスタサイズを小さくでき、
これに対応して消費電力も小さくできる。
【0038】図9(a)には、図8(a)に示したデー
タラッチ回路におけるトライステートゲート801、8
02の具体的一実施例の回路図が示されている。上記フ
リップフロップ回路に用いられるトライステートゲート
801はNORゲート901、902とノーマリオフ型
FET903、904により構成され、トライステート
ゲート802はNORゲート905、906とノーマリ
オフ型FET907、908で構成される。ここで、V
CCは正電源端子で、例えば回路の接地電位のような0
Vが供給され、VSSは負電源端子で、例えば−1Vの
ような負電圧が供給される。
【0039】図9(b)には、図9(a)のフリップフ
ロップ回路の動作の一例を説明するためのタイミング図
が示されている。
【0040】トライステートゲート801の動作は、次
の通りである。非反転クロック信号CKがローレベル
で、データ信号DTがハイレベル、相補なデータ信号D
Bがローレベルの時、NORゲート901の出力端子9
11には、データ信号DTの反転信号であるローレベル
が現われ、NORゲート902の出力端子912には、
データ信号DBの反転信号であるハイレベルが現われ
る。この結果、ノーマリオフ型FET903がオフし、
ノーマリオフ型FET904がオンするために、出力Q
Bは負側電源電圧VSSまで引き下げられローレベルと
なる。
【0041】一方、非反転クロック信号CKがローレベ
ル、データ信号DTがローレベル、データ信号DBがハ
イレベルの時には、NORゲート901の出力端子91
1がハイレベル、NORゲート902の出力端子912
がローレベルになり、ノーマリオフ型FET903がオ
ンし、ノーマリオフ型FET904がオフするために、
出力QBは正側電源電圧VCC近くまで引き上げられハ
イレベルとなる。
【0042】非反転クロック信号CKがハイレベルのと
きには、NORゲート901、902の出力端子91
1、912の電位は共にローレベルとなるために、ノー
マリオフ型FET903、904は共にオフする。従っ
て、このトライステートゲート801は出力がオープン
状態、つまり出力インピーダンスがハイインピーダンス
となる。
【0043】トライステートゲート802の動作は、次
の通りである。非反転クロック信号CKがローレベル、
即ち反転クロック信号CKBがハイレベルときには、N
ORゲート905、906の出力端子913、914の
電位は共にローレベルとなるために、ノーマリオフ型F
ET907、908は共にオフする。従って、このトラ
イステートゲート802は出力がオープン状態、つまり
出力インピーダンスがハイインピーダンスとなる。
【0044】反転クロック信号CKBがローレベルで入
力信号QBがハイレベルの時、インバータ803の出力
QTはローレベルとなるから、NORゲート905の出
力端子913には、インバータ803の出力QTの反転
信号であるハイレベルが現われ、NORゲート906の
出力端子914には、入力信号QBの反転信号であるロ
ーレベルが現われる。この結果、ノーマリオフ型FET
907がオフし、ノーマリオフ型FET908がオフす
るために、出力QBはハイレベルに保持される。
【0045】一方、反転クロック信号CKBがローレベ
ルで、入力信号QBがローレベルの時には、インバータ
803の出力QTはハイレベルとなるから、NORゲー
ト905の出力端子913がローレベル、NORゲート
906の出力端子914がハイレベルになり、ノーマリ
オフ型FET907がオフし、ノーマリオフ型FET9
08がオンするために、出力QBはローレベルに保持さ
れる。
【0046】以上述べたように、図8(a)のフリップ
フロップ回路を図9(a)の構成で実現できる。図9
(b)のタイミング図において、非反転クロック信号C
Kと反転クロック信号CKBとの位相関係が逆になり、
トライステートゲート801のデータ取り込み時に、ト
ライステートゲート802の出力がハイインピーダンス
になっていなかった場合、トライステートゲート802
は出力電位を保持するだけで良いため、トライステート
ゲート802の出力インピーダンスを大きく設定すれ
ば、トライステートゲート801が負荷を駆動し、出力
QBの情報を書き替えることができる。この結果、同様
な動作を実現できる。
【0047】図10には、図8(a)のフリップフロッ
プ回路に用いられるインバータ803の一実施例の回路
図が示されている。この実施例では、インバータ803
は、ゲートとソースを共通に接続したノーマリオン型F
ETQ6とゲートにトライステートゲート801の出力
QBが接続されるノーマリオフ型FET1002で構成
される。前述したように、VCCは正電源端子であり、
VSSは負電源端子である。例えば、インバータ803
の入力端子QBがハイレベルのとき、ノーマリオフ型F
ET1002はオンし、インバータ803の出力端子Q
Tの電位は、ほぼ負側電源電圧VSSまで引き下げられ
ローレベルとなる。また、インバータ803の入力端子
QBがローレベルのときは、ノーマリオフ型FET10
02はオフし、インバータ803の出力端子QTの電位
は、ノーマリオン型FET1001によって、正側電源
電圧VCC近くまで引き上げられハイレベルにされる。
このように、図10の構成によりインバータ803を実
現できる。
【0048】図11には、図1(a)に示したフリップ
フロップ回路2個を縦属接続して構成したエッジトリガ
型フリップフロップ回路を示す。
【0049】図11(a)において、この実施例のエッ
ジトリガ型フリップフロップ回路は、非反転クロック信
号CKに従って相補入力データすなわち非反転入力デー
タDT及び反転入力データDBを選択的に取り込み・保
持するマスターラッチ1110と、上記非反転クロック
信号CKの反転信号すなわち反転クロック信号CKBに
従って上記マスターラッチ1110の相補出力信号すな
わち反転出力信号MB及び非反転出力信号MTを選択的
に取り込み・伝達するスレーブラッチ1111とを含
む。スレーブラッチ1111の非反転及び反転出力信号
は、エッジトリガ型フリップフロップ回路の非反転出力
信号QT及び反転出力信号QBとして、図示されない後
段回路に伝達される。なお、非反転クロック信号CK
は、図11(b)に示されるように、所定の周期をもっ
て周期的にハイレベル又はロウレベルとされるディジタ
ル信号とされ、反転クロック信号CKBは、この非反転
クロック信号の相補信号とされる。また、非反転入力デ
ータDT及び反転入力データDBは、その論理レベルが
非反転クロック信号CKつまりは反転クロック信号CK
Bのレベル変化に先立って選択的に切り換えられる所定
のディジタル信号とされる。
【0050】この実施例において、マスターラッチ11
10は、その入力端子に非反転入力データDT又は反転
入力データDBをそれぞれ受けその制御端子に非反転ク
ロック信号CKを共通に受ける一対のトライステートゲ
ート1101及び1102からなるデータ伝達部DT1
(第1のデータ伝達部)と、その入力端子及び出力端子
が交差結合される一対のインバータ1103及び110
4からなるデータ保持部DH1(第1のデータ保持部)
とを含む。一方、スレーブラッチSLは、その入力端子
にマスターラッチ1110の反転出力信号MB又は非反
転出力信号MTをそれぞれ受けその制御端子に反転クロ
ック信号CKBを共通に受ける一対のトライステートゲ
ート1105及び1106からなるデータ伝達部DT2
(第2のデータ伝達部)と、その入力端子及び出力端子
が交差結合される一対のインバータ1107及び110
8からなるデータ保持部DH2(第2のデータ保持部)
とを含む。
【0051】マスターラッチ1110及びスレーブラッ
チ1111のデータ伝達部DT1及びDT2は、先に述
べたように、図2を用いて説明した構成で実現すること
ができる。また、データ保持部DH1及びDH2には具
体的には図3により説明した構成で実現することができ
る。
【0052】この実施例において、先に述べたように、
データ保持部DH1及びDH2のインバータ1103、
1104、1107及び1108を構成するノーマリオ
ン型FET301及び303ならびにノーマリオフ型F
ET302及び306(図3)は、データ伝達部DT1
〜DT2のトライステートゲート1101、1102、
1105及び1106を構成するノーマリオフ型FET
203、204、207、及び208(図2)に比較し
て充分に小さなサイズで形成される。このため、インバ
ータ1103、1104、1107及び1108は、ト
ライステートゲート1101、1102、1105及び
1106に比較して充分に小さな駆動能力を持つものと
される。したがって、データ保持部DH1〜DH2の保
持データは、対応するデータ伝達部DT1〜DT2の出
力信号によって強制的に書き換えられるものとなる。
【0053】以上の結果、この実施例のエッジトリガ型
フリップフロップ回路では、図11(b)に例示される
ように、非反転クロック信号CKの立ち下がりエッジす
なわち反転クロック信号CKBの立ち上がりエッジにお
いて、マスターラッチ1110の非反転出力信号MT及
び反転出力信号MBが非反転入力データDT及び反転入
力データDBの論理レベルを受けて変化される。このマ
スターラッチ1110の非反転出力信号MT及び反転出
力信号MBの論理レベルは、非反転クロック信号CKの
立ち上がりエッジすなわち反転クロック信号CKBの立
ち下がりエッジにおいて、スレーブラッチ1111に取
り込まれ、エッジトリガ型フリップフロップ回路の非反
転出力信号QT及び反転出力信号QBとなる。つまり、
このエッジトリガ型フリップフロップ回路において、非
反転入力データDT及び反転入力データDBは、非反転
クロック信号CKの立ち下がりエッジすなわち反転クロ
ック信号CKBの立ち上がりエッジにおいてマスターラ
ッチ1110に取り込まれた後、非反転クロック信号C
Kの立ち上がりエッジすなわち反転クロック信号CKB
の立ち下がりエッジにおいてスレーブラッチ1111に
取り込まれ、エッジトリガ型フリップフロップ回路の非
反転出力信号QT及び反転出力信号QBとなる。
【0054】このとき、非反転クロック信号CKの立ち
上がりエッジすなわち反転クロック信号CKBの立ち下
がりエッジからエッジトリガ型フリップフロップ回路の
非反転出力信号QT及び反転出力信号QBの論理レベル
が変化されるまでの時間は、スレーブラッチ1111を
構成する1段のトライステートゲート1105又は11
06の伝達遅延時間によってのみ決定され、これによっ
てエッジトリガ型フリップフロップ回路の伝達遅延時間
が極めて小さなものとされる。また、非反転入力データ
DT及び反転入力データDBをエッジトリガ型フリップ
フロップ回路すなわちそのマスターラッチ1110に取
り込むために要する時間は、マスターラッチ1110を
構成する1段のトライステートゲート1101及び11
02の伝達遅延時間によってのみ決定され、これによっ
てエッジトリガ型フリップフロップ回路のセットアップ
時間が極めて小さなものとされる。これらの結果、この
実施例のエッジトリガ型フリップフロップ回路は、その
動作が相応して高速化されるものとなり、このような複
数のエッジトリガ型フリップフロップ回路を含む高速論
理集積回路装置のサイクルタイムが相応して短縮化され
るものとなる。
【0055】図12には、図11(a)のエッジトリガ
型フリップフロップ回路のマスターラッチ1110に含
まれるデータ伝達部DT1の第2の実施例が示されてい
る。なお、この実施例のデータ伝達部は、図11(a)
のスレーブラッチ1111に含まれるデータ伝達部DT
2としても用いることができる。図12のノアゲート1
203及び1204ならびにノーマリオフ型FET20
3、204、207及び208は、図2のノアゲート2
01及び202ならびにノーマリオフ型FET203、
204、207及び208にそれぞれそのまま対応す
る。以下、データ伝達部DT1を例に、説明を進める。
【0056】図12において、データ伝達部DT1は、
図2のデータ伝達部のトライステートゲート102をト
ライステートゲート1202に置き換えた構成とされ
る。このトライステートゲート1202は、図2のノア
ゲート205及び206に相当するノアゲートを含ま
ず、電源電圧VCC及びVSS間にトーテムポール形態
に設けられる一対のノーマリオフ型FET207及び2
08のみを含む。このうち、ノーマリオフ型FET20
7のゲートは、ノアゲート1204の出力端子S2に結
合され、ノーマリオフ型FET208のゲートは、ノア
ゲート1203の出力端子S1に結合される。前記図2
の説明から明らかなように、ノアゲート207及び20
8の論理条件は、ノアゲート204及び203の論理条
件とそれぞれ合致する。このため、図12のトライステ
ートゲート1202は、図2のトライステートゲート1
02と同一の機能を果たすものとなり、これによってデ
ータ伝達部DT1としての回路構成を簡素化することが
できるものである。
【0057】図13(a)には、図11(a)のエッジ
トリガ型フリップフロップ回路のマスターラッチMLに
設けられる伝達部DT1の第3の実施例の回路図が示さ
れ、図13(b)には、その信号波形図が示されてい
る。なお、図13(a)のノーマリオフ型FET20
3、204、207及び208は、図2及び図12のノ
ーマリオフ型FET203、204、207及び208
にそれぞれそのまま対応する。
【0058】図13(a)において、この実施例のデー
タ伝達部DT1は、その制御端子に非反転クロック信号
CKを共通に受ける一対のトライステートゲート130
1及び1302を含む。これらのトライステートゲート
は、電源電圧VCC及びVSS間にトーテムポール形態
に設けられる一対のノーマリオフ型FET203及び2
04ならびに207及び208をそれぞれ含む。このう
ち、トライステートゲート1301を構成するノーマリ
オフ型FET203ならびにトライステートゲート13
02を構成するノーマリオフ型FET208のゲート
は、ノアゲート1303の出力端子S5に結合される。
また、トライステートゲート1301を構成するノーマ
リオフ型FET204のゲートは、ノアゲート1304
の出力端子S6に結合され、トライステートゲート13
02を構成するノーマリオフ型FET207のゲート
は、ノアゲート1305の出力端子S7に結合される。
ノアゲート1304及び1305の一方の入力端子に
は、ノアゲート1303の出力信号S5が共通に供給さ
れ、ノアゲート1304及び1305の他方の入力端子
には、非反転クロック信号CKが共通に供給される。そ
して、ノアゲート1303の一方の入力端子には、非反
転入力データDTが供給され、その他方の入力端子に
は、非反転クロック信号CKが供給される。
【0059】非反転クロック信号CKがハイレベルであ
るとき、ノアゲート1303〜1305の出力信号S5
〜S7は、図13(b)に例示されるように、ともにロ
ウレベルとなる。このため、トライステートゲート13
01及び1302のノーマリオフ型FET203、20
4、207及び208は一斉にオフ状態となり、トライ
ステートゲート1301及び1302の出力はハイイン
ピーダンス状態となる。しかし、データ伝達部DT1の
非反転出力信号MT及び反転出力信号MBは、後段のデ
ータ保持部DH1のデータ保持機能によって、非反転入
力データDTの直前のサイクルにおける論理レベルを保
持する形でハイレベル又はロウレベルとなる。
【0060】次に、非反転クロック信号CKがロウレベ
ルであるときは、ノアゲート1303の出力信号S5が
非反転入力データDTの論理レベルに従って選択的にハ
イレベル又はロウレベルとなる。その結果を受けてノア
ゲート1304及び1305の出力信号S6及びS7は
選択的にハイレベル又はロウレベルとなる。すなわち、
非反転入力データDTがロウレベルであると、ノアゲー
ト1303の出力信号S5は、図13(b)に示される
ように、ハイレベルとなって、ノアゲート1304及び
1305の出力信号はともにロウレベルとなる。このた
め、トライステートゲート1301及び1302では、
ノーマリオフ型FET203及び208がオン状態とな
り、ノーマリオフ型FET204及び207がオフ状態
となる。その結果、データ伝達部DT1の非反転出力信
号MTはロウレベルとなり、反転出力信号MBがハイレ
ベルとなる。一方、非反転クロック信号CKがロウレベ
ルであるとき非反転入力データDTがハイレベルである
と、ノアゲート1303の出力信号S5はロウレベルと
なって、ノアゲート1304及び1305の出力信号S
6及びS7はともにハイレベルとなる。このため、トラ
ステートゲート1301及び1302では、ノーマリオ
フ型FET203及び208はオフ状態となり、ノーマ
リオフ型FET204及び207はオン状態となる。そ
の結果、データ伝達DT1の非反転出力信号MTがハイ
レベルとなり、反転出力信号MBがロウレベルとなる。
【0061】つまり、この実施例のデータ伝達部DT1
は、入力データとして非反転入力データDTのみが入力
されるにもかかわらず、前記図3のデータ伝達部DT1
と同様な機能を果たすものとされ、これによって多入力
のデータ入力端子を有するデータ伝達部を容易に実現す
ることができる。なお、この実施例のデータ伝達部DT
1では、図13(b)に示されるように、非反転入力デ
ータDTがロウレベルであるとき、非反転クロック信号
CKがロウレベルとなってからノアゲート1303の出
力信号S5が立ち上がるまでの間に、ノアゲート130
4及び1305の出力信号S6及びS7が一時的にハイ
レベルとなり、ハザードが発生する。しかし、本実施例
のエジトリガフリップフロップ回路は、後段のスレーブ
ラッチ1111が非反転クロック信号CKの反転信号す
なわち反転クロック信号CKBに従って相補的に動作す
るため、実質的な問題は生じない。
【0062】図14には、図11(a)のエッジトリガ
型フリップフロップ回路のマスターラッチ1110に設
けられるデータ伝達部DT1の第4の実施例が示されて
いる。なお、この実施例のデータ伝達部DT1は、前記
図13(a)のデータ伝達部DT1を基本的に踏襲す
る。図14のノアゲート1303及び1306ならびに
ノーマリオフ型FET203、204、207、及び2
08は、図11(a)のノアゲート1303及び130
4ならびにノーマリオフ型FET203、204、20
7及び208にそれぞれそのまま対応する。
【0063】図14において、データ伝達部DT1は、
図13(a)のデータ伝達部DT1のトライステートゲ
ート1302を前記図12のトライステートゲートに等
価なトライステートゲート1401と置き換えた構成と
される。このトライステートゲート1401は、図13
(a)のノアゲート1305に相当するノアゲートを含
まず、電源電圧VCC及びVSS間にトーテムポール形
態に設けられる一対のノーマリオフ型FET207及び
208のみを含む。このうち、ノーマリオフ型FET2
07のゲートは、ノアゲート1304の出力端子S6に
結合され、ノーマリオフ型FET208のゲートは、ノ
アゲート1303の出力端子S5に結合される。前記図
13の説明から明らかなように、ノアゲート1304の
出力信号S6の論理レベルは、ノアゲート1305の出
力信号S7と同一の論理条件で決定される。このため、
図14のトライステートゲート1401は、図13
(a)のトライステートゲート1302と同一の機能を
果たすものとなり、これによってデータ伝達部DT1と
しての回路構成を簡素化できる。
【0064】図15には、図11(a)のエッジトリガ
型フリップフロップ回路のマスターラッチ1110に設
けられるデータ伝達部DT1の第5の実施例が示されて
いる。なお、この実施例のデータ伝達部DT1は、前記
図13のデータ伝達部DT1を基本的に踏襲する。図1
5(a)のノアゲート1503及び1506ならびにノ
ーマリオフ型FET203、204、207及び208
は、図13(a)のノアゲート1303及び1305な
らびにノーマリオフ型FET203、204、207、
及び208にそれぞれそのまま対応する。
【0065】図15(a)において、データ伝達部DT
1は、図13(a)のデータ伝達部DT1のトライステ
ートゲート1301をトライステートゲート1302と
同一構造のトライステートゲート1501に置き換えた
構成となっている。すなわち、トライステートゲート1
501は、その出力端子S8がノーマリオフ型FET2
03のゲートに結合されるノアゲート1505を含む。
このノアゲート1505の一方の入力端子には、ノアゲ
ート1504の出力信号S9が供給され、その他方の入
力端子には、非反転クロック信号CKが供給される。ノ
アゲート1504の一方の入力端子には、ノアゲート1
503の出力信号が供給され、その他方の入力端子に
は、非反転クロック信号CKが供給される。
【0066】これにより、ノアゲート1504の出力信
号S9は、図15(b)に示されるように、非反転クロ
ック信号CKがロウレベルであってかつノアゲート15
03の出力信号S5がロウレベルとなるとき、言い換え
るならば非反転クロック信号CKがロウレベルであって
非反転入力データDTがハイレベルであるとき選択的に
ハイレベルとなる。また、ノアゲート1505の出力信
号S8は、非反転クロック信号CKがロウレベルであっ
てかつノアゲート1504の出力信号S9がロウレベル
となるとき、言い換えるならば非反転クロック信号がロ
ウレベルであって非反転入力データDTがロウレベルで
あるとき選択的にハイレベルとなる。これらの結果、こ
の実施例のデータ伝達部DT1は、図13(a)のデー
タ伝達部DT1と同様な機能を果たすものとなり、これ
によってやはり多入力型のエッジトリガ型フリップフロ
ップ回路を実現できる。なお、この実施例では、トライ
ステートゲート1501及び1502を構成するノーマ
リオフ型FET203、204、207及び208のゲ
ートが異なるノアゲート1505、1504、1506
ならびに1503の出力端子に結合されるため、これら
のノーマリオフ型FET203、204、207及び2
08に与えられる入力レベルを個別に設定し、最適化を
図ることができる。また、この実施例においても、非反
転クロック信号CKの立ち下がりエッジにおいてノアゲ
ート1504〜1506の出力信号S7〜S9にハザー
ドが発生するが、実害は生じない。
【0067】図16には、この発明が適用されたエッジ
トリガ型フリップフロップ回路の他の実施例が示されて
いる。なお、この実施例のエッジトリガ型フリップフロ
ップ回路は、図11(a)のエッジトリガ型フリップフ
ロップ回路を基本的に踏襲する。図16(a)のデータ
伝達部DT1及びDT2ならびにデータ保持部DH1及
びDH1は、図11(a)のデータ伝達部DT1及びD
T2ならびにデータ保持部DH1及びDH1にそれぞれ
そのまま対応する。
【0068】図16(a)において、この実施例のエッ
ジトリガ型フリップフロップ回路のスレーブラッチ15
11には、図11(a)の場合と同様に、反転クロック
信号CKBが供給され、マスターラッチ1510には、
反転クロック信号CKBのインバータ1509による反
転信号すなわち非反転クロック信号CKIが供給され
る。この非反転クロック信号CKIは、図16(b)に
示されるように、反転クロック信号CKBよりインバー
タ1509の伝達遅延時間だけ遅れた信号であり、実質
的に図11の非反転クロック信号CKに相当する。この
ため、この実施例のエッジトリガ型フリップフロップ回
路では、入力クロック信号が反転クロック信号CKBの
みとされるにもかかわらず、図11のエッジトリガ型フ
リップフロップ回路と同様な機能及び効果を持つものと
なる。この実施例において、反転クロック信号CKBの
立ち下がりエッジからエッジトリガ型フリップフロップ
回路の非反転出力信号QT及び反転出力信号QBの論理
レベルが確定するまでの時間すなわちエッジトリガ型フ
リップフロップ回路としての伝達遅延時間は、図11の
エッジリトリガ型フリップフロップ回路と同様に、1段
のトライステートゲート1505及び1506の伝達遅
延時間によってのみ決まる。しかし、非反転入力データ
DTをエッジトリガ型フリップフロップ回路に取り込む
ために要する時間すなわちエッジトリガ型フリップフロ
ップ回路としてのセットアップ時間は、実質的にトライ
ステートゲート1501及び1502の伝達遅延時間か
らインバータ1509の伝達遅延時間を差し引いた値と
なり、これによってエッジトリガ型フリップフロップ回
路の動作がさらに高速化される。
【0069】図17には、この発明に係るエッジトリガ
型フリップフロップ回路のさらに他の実施例の回路図が
示されている。この実施例では図8に示されたデータラ
ッチ回路を2個用いて従属接続してエッジトリガ型フリ
ップフロップ回路を構成している。マスタラッチ171
0の入力信号には、相補なデータ入力信号DTとDBが
入力され、トライステートゲート1701には非反転ク
ロック信号CKが、トライステートゲート1702には
反転クロック信号CKBが入力される。スレーブラッチ
1711の入力信号には、マスタラッチ1710の出力
MBとMTが入力され、トライステートゲート1704
には反転クロック信号CKBが、トライステートゲート
1705には非反転クロック信号CKが入力される。
【0070】この構成において、反転クロック信号CK
Bがハイレベルになり、非反転クロック信号CKがロー
レベルになると、マスターラッチ1710の出力MB
は、図8(b)のトライステートゲートの真理値に従っ
て、入力信号DTの反転信号を出力し、インバータ17
03の出力MTは入力信号DTの同相信号を出力する。
この時、スレーブラッチ1711の出力QTは、反転ク
ロック信号CKBがハイレベルであるから、トライステ
ートゲート1704の出力はハイインピーダンスとな
り、記憶部であるトライステートゲート1705の出力
電位に保持される。次に反転クロック信号CKBがハイ
レベルからローレベルに変化し、非反転クロック信号C
Kがローレベルからハイレベルに変化すると、トライス
テートゲート1705の出力はハイインピーダンスとな
り、トライステートゲート1704の出力は、入力であ
るマスタラッチ1710の出力MBとMTの信号電位に
したがって、出力MBの反転信号を出力する。この時、
マスタラッチ1710の出力MBとMTは、非反転クロ
ック信号CKがローレベルからハイレベルに変化するた
め、トライステートゲート1701の出力がハイインピ
ーダンスとなり、その時のマスタラッチ1710の出力
MBとMTの出力電位が、記憶部であるトライステート
ゲート1702に保持される。その後マスタラッチ17
10の入力信号DTとDBが変化しても、マスタラッチ
1710の出力MBとMTの出力電位は影響されないの
で、スレーブラッチ1711の出力QTとQBも変化し
ない。即ち、反転クロック信号CKBのハイレベルから
ローレベルへの立ち下がりエッジで、入力信号DTとD
Bをラッチするエッジトリガ型フリップフロップ回路と
して動作することになる。
【0071】この結果、反転クロック信号CKBの切り
替わりからフリップフロップ回路の出力信号QTが切り
替わるまでのデータ出力遅延時間は、トライステートゲ
ート1段分の遅延時間となる。また、反転クロック信号
CKBの切り替わりまでに必要なデータ入力信号の確定
時間即ちセットアップ時間も、トライステートゲート1
段分の遅延時間となる。従って、図11のエッジトリガ
型フリップフロップ回路と同様に動作の高速性を保った
ままで、素子の削減及びチップサイズの削減ができる。
【0072】図18には、本発明のフリップフロップ回
路の応用例として、シリアル信号を4ビットのパラレル
信号に変換する装置のブロック図を示した。なお、この
種の装置は、一般にデジタル信号の高速伝送システムな
どの受信装置として、高速、かつ高密度に送られてきた
シリアル信号をパラレル信号に変換する用途に用いられ
る。
【0073】1801は、4つのフリップフロップ回路
1802、1803、1804、及び1805を直列に
接続して構成したシフトレジスタ部、1806はシフト
レジスタ部1801の4ビットの出力信号パターンがあ
る組合せパターンとなった時点から、クロック信号CK
Bに対して4倍周期の信号ΦckBを出力するタイミング
抽出部、1807は、フリップフロップ回路1808、
1089、1810、及び1811から成り、シフトレ
ジスタ部1801の出力信号から4ビットのパラレル信
号を出力する出力ラッチ部である。各フリップフロップ
1808、1809、1810、及び1811はそれぞ
れシフトレジスタ部1801のフリップフロップ180
2、1803、1804、及び1805の出力を受け
る。Dシフトレジスタ部1801に入力されるはシリア
ルな入力データ信号、CKは入力データに同期したクロ
ック信号、Qo0、Qo1、Qo2、Qo3は出力ラッ
チ部1807から出力される4ビットのパラレルな出力
信号である。なお、本実施例で用いられるフリップフロ
ップ回路には、例えば、図1のフリップフロップ回路が
用いられる。
【0074】図19に、この装置のタイミング図を示
す。図19に示すように、シリアルな入力データDは、
シフトレジスタ部1801のフリップフロップ回路18
02、1803、1804、及び1805によって、常
にクロック信号CKBのサイクル分の入力データDが保
持される。さらにフリップフロップ回路1802、18
03、1804、及び1805の出力信号QT及びQB
は、クロック信号CKBの4倍周期の信号ΦckBのタイ
ミングで出力ラッチ部1807のフリップフロップ回路
1808、1809、1810、及び1811に取り込
まれる。この結果、出力ラッチ部1807の出力Qp
0、Qo1、Qo2、及びQo3にはクロック信号CK
Bの4サイクル分の入力データDが信号ΦckBのタイミ
ングでパラレルに出力されることになる。
【0075】この種の装置において高い周波数帯域の入
力データを扱うためには、特に入力データを取り込むシ
フトレジスタ部のフリップフロップ回路に、高速動作が
可能なフリップフロップ回路を用いる必要がある。本実
施例のシリアル−パラレル変換装置は、シフトレジスタ
部及び出力ラッチ部に図1に示した高速なフリップフロ
ップ回路を用いているので、より高い周波数帯域の入力
データを扱うことが可能である。
【0076】尚、本実施例ではフリップフロップ回路と
して、図1に示したフリップフロップ回路を用いたが、
既に説明した他のフリップフロップ回路あるいはエッジ
トリガ型フリップフロップ回路を用いて構成しても同様
の効果を得ることができる。本発明にかかるフリップフ
ロップ回路は、図18に示した装置に限らず高速動作を
必要とする各種システム適用できることは言うまでもな
い。また、本発明にかかるフリップフロップ回路は、従
来のものに比べて少ない素子数で構成することができ、
LSI化、特に高速化が要求されるGaAsを用いた集
積回路として好適である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればク
ロック信号の切り替わりから出力信号の切り替わりまで
の遅延時間を短縮し、高速に動作するフリップフロップ
回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフリップフロップ回路の一実施例
を示す概念図である。
【図2】フリップフロップ回路の駆動ゲート部の回路構
成図である。
【図3】フリップフロップ回路の記憶部の回路構成図で
ある。
【図4】フリップフロップ回路に用いられるトライステ
ートゲートの一実施例を示す図である。
【図5】フリップフロップ回路に用いられるトライステ
ートゲートの他の実施例を示す図である。
【図6】図5のクランプ手段の構成例を示す図である。
【図7】フリップフロップ回路に用いられるトライステ
ートゲートのさらに他の実施例を示す図である。
【図8】本発明によるフリップフロップ回路の他の実施
例を示す図である。
【図9】図8のフリップフロップ回路の回路構成図であ
る。
【図10】図8のフリップフロップ回路に用いられるイ
ンバータの構成図である。
【図11】本発明によるエッジトリガ型フリップフロッ
プ回路の一実施例を示す図である。
【図12】エッジトリガ型フリップフロップ回路の駆動
ゲート部の第2の実施例を示す図である。
【図13】エッジトリガ型フリップフロップ回路の駆動
ゲート部の第3の実施例を示す図である。
【図14】エッジトリガ型フリップフロップ回路の駆動
ゲート部の第4の実施例を示す図である。
【図15】エッジトリガ型フリップフロップ回路の駆動
ゲート部の第5の実施例を示す図である。
【図16】本発明によるエッジトリガ型フリップフロッ
プ回路の他の実施例を示す図である。
【図17】本発明によるエッジトリガ型フリップフロッ
プ回路のさらに他の実施例を示す図である。
【図18】本発明のフリップフロップの応用例であるシ
リアルパラレル変換装置の構成図である。
【図19】図18の回路の動作タイミングのチャート図
である。
【図20】従来のフリップフロップ回路の構成図であ
る。
【図21】従来のエッジトリガ型フリップフロップ回路
の構成図である。
【符号の説明】
101、102…トライステートゲート、103、10
4…インバータ、105…駆動ゲート部、106…記憶
部、201、202、205、206…NORゲート、
203、204、207、208…ノーマリオフ型FE
T。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 篤美 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 永井 謙治 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 吉原 和弘 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 今泉 市郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板上に形成されるフリップ
    フロップ回路において、互いに相補な一組のデータ信号
    を入力し、クロック信号の制御により前記データ信号の
    一方の極性の信号を出力する第1のトライステートゲー
    トを有し、少なくとも前記一方の極性の信号を出力する
    駆動ゲート部と、前記駆動ゲート部の出力端子に接続さ
    れ、前記駆動ゲート部の出力を保持し前記データ信号の
    それぞれに対応した一組の信号を出力する記憶部とを有
    することを特徴とするフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフリップフロップ回路にお
    いて、前記駆動ゲート部はさらに、前記一組のデータ信
    号を入力し前記クロック信号の制御により他方の極性の
    信号を出力する第2のトライステートゲートを有し、前
    記記憶部は前記第1のトライステートゲートと第2のト
    ライステートゲートの出力との間に接続され、両者の出
    力を保持して出力することを特徴とするフリップフロッ
    プ回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載のフリップフロップ回路にお
    いて、前記第1のトライステートゲートは、前記一方の
    極性のデータ信号と前記クロック信号を入力とする第1
    のNORゲートと、他方の極性のデータ信号と前記クロ
    ック信号を入力とする第2のNORゲートと、ゲートを
    前記第1のNORゲートの出力端子に、ドレインを正側
    電源端子にそれぞれ接続した第1のノーマリーオフ型F
    ETと、ゲートを前記第2のNORゲートの出力端子
    に、ドレインを前記第1のノーマリーオフ型FETのソ
    ースに、ソースを負側電源端子にそれぞれ接続した第2
    のノーマリーオフ型FETとを有し、前記第1のノーマ
    リーオフ型FETソースと第2のノーマリーオフ型FE
    Tのドレインとの接続点から出力を取り出し、前記第2
    のトライステートゲートは、前記他方の極性のデータ信
    号と前記クロック信号を入力とする第3のNORゲート
    と、前記一方の極性のデータ信号と前記クロック信号を
    入力とする第4のNORゲートと、ゲートを前記第3の
    NORゲートの出力端子に、ドレインを正側電源端子に
    それぞれ接続した第3のノーマリーオフ型FETと、ゲ
    ートを前記第4のNORゲートの出力端子に、ドレイン
    を前記第3のノーマリーオフ型FETのソースに、ソー
    スを負側電源端子にそれぞれ接続した第4のノーマリー
    オフ型FETとを有し、前記第3のノーマリーオフ型F
    ETソースと第4のノーマリーオフ型FETのドレイン
    との接続点から出力を取り出すことを特徴とするフリッ
    プフロップ回路。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のフリップフロップ
    回路において、前記記憶部は、前記第1のトライステー
    トゲートの出力端子と前記第2のトライステートゲート
    の出力端子との間に接続され、互いに入力と出力とを接
    続した一組のインバータからなることを特徴とするフリ
    ップフロップ回路。
  5. 【請求項5】互いに相補な一組の信号を入力し、該入力
    信号のそれぞれに対応した信号を出力するフリップフロ
    ップ回路において、前記入力信号を入力するための一組
    の入力端子と、前記一組の信号のそれぞれに対応した信
    号を出力するための一組の出力端子と、一方の入力端子
    にクロック信号を入力し、他方の入力端子を前記一組の
    入力端子の一方に接続した第1及び第4のNORゲート
    と、一方の入力端子にクロック信号を入力し、他方の入
    力端子を前記一組の入力端子の他方に接続した第2及び
    第3のNORゲートと、ゲートを前記第1のNORゲー
    トの出力端子に、ドレインを正側電源端子に、ソースを
    前記出力端子の一方にそれぞれ接続した第1のFET
    と、ゲートを前記第2のNORゲートの出力端子に、ド
    レインを前記出力端子の一方に、ソースを負側電源端子
    にそれぞれ接続した第2のFETと、ゲートを前記第3
    のNORゲートの出力端子に、ドレインを正側電源端子
    に、ソースを前記出力端子の他方にそれぞれ接続した第
    3のFETと、ゲートを前記第4のNORゲートの出力
    端子に、ドレインを前記出力端子の他方に、ソースを負
    側電源端子にそれぞれ接続した第4のFETと、互いに
    入力端子と出力端子を接続し、前記一組の出力端子の間
    に接続された一組のインバータを有することを特徴とす
    るフリップフロップ回路。
  6. 【請求項6】請求項5記載のフリップフロップ回路にお
    いて、前記第1及び第3のNORゲートは、それぞれゲ
    ートに前記一方の極性のデータ信号を入力し、ソースを
    負側電源端子、ドレインを前記第1または第3のNOR
    ゲートの出力端子に接続した第5のノーマリーオフ型F
    ETと、ゲートに前記クロック信号を入力し、ソースを
    負側電源端子、ドレインを前記第5のノーマリーオフ型
    FETのドレインと共通に前記第1または第3のNOR
    ゲートの出力端子に接続した第6のノーマリーオフ型F
    ETと、ドレインを正側電源端子に、ソースを前記第1
    または第3のNORゲートの出力端子に接続した第1の
    ノーマリオン型FETとを有し、前記第2及び第4のN
    ORゲートは、それぞれゲートに前記他方の極性のデー
    タ信号を入力し、ソースを負側電源端子、ドレインを前
    記第2または第4のNORゲートの出力端子に接続した
    第7のノーマリーオフ型FETと、ゲートに前記クロッ
    ク信号を入力し、ソースを負側電源端子に接続し、ドレ
    インを前記第7のノーマリーオフ型FETのドレインと
    共通に前記第2または第4のNORゲートの出力端子に
    接続した第8のノーマリーオフ型FETと、ドレインを
    正側電源端子に、ソースを前記第2または第4のNOR
    ゲートの出力端子に接続した第2のノーマリオン型FE
    Tとを有することを特徴とするフリップフロップ回路。
  7. 【請求項7】請求項6記載のフリップフロップ回路にお
    いて、前記第1のノーマリオン型FETは、ゲートに所
    定の固定電位の電源が接続されていることを特徴とする
    フリップフロップ回路。
  8. 【請求項8】請求項7記載のフリップフロップ回路にお
    いて、前記第1及び第3のNORゲートはそれぞれ、第
    1及び第3のNORゲートの出力端子と負側電源端子と
    の間に接続されるクランプ回路を有することを特徴とす
    るフリップフロップ回路。
  9. 【請求項9】請求項8記載のフリップフロップ回路にお
    いて、前記クランプ回路は、ドレインを前記第1または
    第3のNORゲートの出力端子に、ソースを負側電源端
    子に、ゲートを前記第1のトライステートゲートの出力
    端子または前記第2のトライステートゲートの出力端子
    にそれぞれ接続したノーマリーオフ型FETで構成され
    ることを特徴とするフリップフロップ回路。
JP3312227A 1990-11-28 1991-11-27 フリツプフロツプ回路 Pending JPH053421A (ja)

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JP32297490 1990-11-28
JP2-322974 1990-11-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013009310A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013009310A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置

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