JPH0534194A - 赤外線装置 - Google Patents

赤外線装置

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JPH0534194A
JPH0534194A JP3212668A JP21266891A JPH0534194A JP H0534194 A JPH0534194 A JP H0534194A JP 3212668 A JP3212668 A JP 3212668A JP 21266891 A JP21266891 A JP 21266891A JP H0534194 A JPH0534194 A JP H0534194A
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JP
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frequency
infrared
pass filter
characteristic
mtf
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JP3212668A
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Masami Tajima
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
    • H04N5/205Circuitry for controlling amplitude response for correcting amplitude versus frequency characteristic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学・走査系からの赤外線光出力を赤外線検
知器により赤外線画像信号に光電変換した後、該赤外線
画像信号の高周波成分をロー・パス・フィルタにより遮
断して表示器に表示する赤外線装置に関し、装置感度
(NETD)が多少劣化しても、所要空間周波数特性ま
でをフラットなとくせい有するものにして、入射して来
た赤外線光の温度情報通りの変化で、正確で見易い画像
が得られようにすることを目的とする。 【構成】 光学・走査系の一次傾斜減衰周波数伝達特性
と逆の周波数伝達特性を有するハイ・パス・フィルタ
や、赤外線検知器などにおけるSINC関数の周波数伝達特
性を補償するように高域周波数での共振点で振幅特性を
持ち上げた該SINC関数の近似逆特性を有するようにした
2次ロー・パス・フィルタを2段縦属接続したものを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線装置に関し、特
に光検知出力を変換して得られた赤外線画像信号の高周
波数成分を補正表示する赤外線装置に関するものであ
る。
【0002】光検知出力を赤外線画像信号として表示す
る際には、そのディスプレイ表示が人間に見易い正確な
温度情報とするため、その赤外線画像信号の周波数伝達
特性を全系を通してフラットなものにする必要がある。
【0003】
【従来の技術】図6は、従来の赤外線装置を示したもの
で、図中、1は光入力に対する光学・走査系、2はこの
光学・走査系1からの赤外線光を赤外線画像信号に変換
する光電変換器としての赤外線検知器、3は赤外線検知
器2からの赤外線画像信号の高周波数成分を遮断するロ
ー・パス・フィルタ、そして、4はロー・パス・フィル
タ(パスバンドフィルタ)3からの出力信号をディスプ
レイ表示する表示器である。尚、図示していないが、電
気回路系としてのロー・パス・フィルタ3には周波数特
性がフラットな増幅回路や直流再生回路が前段に設けら
れている。
【0004】このような従来の赤外線装置を設計するに
際しては、光学・走査系1では出来るだけ周波数伝達特
性のMTF(Modulation Transfer Function の略で周波
数軸上での伝達特性の絶対値(振幅)を表している) の
高域での周波数特性(分解能)を低下をさせずにフラッ
トにすると共に、赤外線検知器2も同様に MTFのフ
ラットな特性のものを作り、また、電気回路系としての
ローパスフィルタ3ではA/D変換における高域の雑音
がサンプリングによって低域に落ち込むことを防ぐよう
に入れる程度の設計をしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
赤外線装置では、光学系の収差や走査系の走査歪みや直
線性や赤外線検知器の面積などによって、空間周波数に
依存してそれらの伝達特性が劣化してくる問題があり、
従って、分解能を必要とする高速度で変化する信号を通
すと高域の周波数成分が減衰して、時間軸上波形が丸み
を帯びた信号(高域エネルギーが抜けた信号)となり、
その振幅が減衰してしまい、画像としてはシャープで切
れ味のよい表示が出来なくなる(変化やエッジが見えに
くい)ような現象となっていた。
【0006】即ち、光学・走査系1の伝達関数 MTFO
び赤外線検知器2の伝達関数 MTFDは、それぞれ実験式
的に次のように表すことができる。 光学・走査系1の MTFO =O(f)=1- fS /P0 式(1) 但し、fS : 空間周波数 (cycle/Rad) P0 :光学系MTF 算出係数 赤外線検知器2の伝達関数 MTFD は、一般的に言われ
るSINC関数で、 MTFD =D(f)=Sin(π・f S ・Ω)/ (π・f S ・Ω) 式(2) 但し、Ω: 瞬時視野 (Rad)
【0007】尚、空間周波数fS と電気系の周波数(ビ
デオ周波数)fとの関係は、次式で表されることが知ら
れている。 電気系周波数f =Θ・fs /T・η 式(3) 但し、Θ :視野(Rad) fs :空間周波数(c/rad) T :走査時間(Sec) η :走査効率
【0008】(例えば、人工衛星で705km 高、90km走査
幅、地上画素90m 角とすると、最高の空間周波数f
s は、全視野≒90,000/705,000(rad) として、 fs =〔90,000/(90×2)〕/(90,000/705,000)=3916,667(cycle/rad) となり、電気系の周波数f対応にする為、T=131 ×10-3
(S),(η)=0.5 とすると、 f=〔(90/705)/131×10-3×0.5 〕・〔90,000/(90×2)〕/(90/705) =7,633.6(Hz) … fmax となるビデオ信号最高周波数fmaxが得られることとな
る。)
【0009】このようにして求められる図6の赤外線装
置の各部の周波数伝達特性が図7に示されており、実線
で示した特性Aは上記の式(1) に対応した光学・走査系
1の一次傾斜減衰直線周波数伝達特性を示している。
【0010】また、実線で示した特性Bは上記の式(2)
に対応した赤外線検知器2の特性を示しており、これは
通常、光学系の望遠鏡を通して観測する面(目標物体又
は地表等)から放射する赤外線を集光して、ある微小面
積の赤外線センサに与えて光電変換し、電気信号として
受け取るので、その微小面積による窓(例えば正方形で
一様な感度を持つようなもの)で観測する全域・全面を
ある瞬時視野(Ω)でセンシング走査して行く装置を考
えると、赤外線検知器においては、その窓は方形状で一
様な感度ゆえ、その窓関数の伝達関数はSINC関数とな
り、検知器だけの伝達周波数応答は空間周波数が高くな
るに従って悪くなることを意味している。
【0011】従って、赤外線検知器2の周波数伝達特性
は、赤外線検知器2の面積が大きくなると光量が多くな
って感度が上がるが、一点鎖線B’のように周波数伝達
特性MTFは悪くなってしまい、反対に赤外線検知器2
の面積が小さくなると二点鎖線B”のように周波数伝達
特性MTFは良くなるが光量が少なくなって感度が低下
して使用できなくなってしまう。
【0012】また、従来の赤外線装置においては、上述
したようにA/D変換における高域の雑音がサンプリン
グによって低域に落ち込むことを防ぐため、或いは、完
成してからの画像を見て少しは高域の強調をし、見た目
での伝達感度を必要とする分のみ平坦化補正するために
図示の実線で示した特性Cのような周波数伝達特性を有
するロー・パス・フィルタ(LPF)3を用いていた
が、この補正は、定量的で無く、単に少し高域の周波数
特性を持ち上げ、見た目を良くしていたに過ぎず、こう
した場合は、画像や特性上でどうしてもロー・パス・フ
ィルタに代表される電気回路系の周波数伝達特性のMT
Fでの高域を上げて出来た製品にカット・アンド・トラ
イで合わせ込んでいた。
【0013】しかも、そうしたカット・アンド・トライ
が出来るのは、装置性能を示すNETD(Noise Equival
ent (Target) Temperature Difference : システムの総
合S/N=1 となる時の対象と背景あるいは、対象間の温度
差を言う) に余裕がある時に限られてしまい、経験的に
チェビシェフ型ローパスフィルタ等の回路を入れて高域
周波数での強調を行い、細かい目標からの高い空間周波
数エネルギーをもった赤外線信号の伝達低減を防ぎ分解
能をいくらか改善しているだけであった。
【0014】従って、設計当初より装置全系における周
波数補償を考慮されていないため、どうしても、一時の
間に合わせ、ぶっつけ本番、カット・アンド・トライ等
になってしまい、完成した装置のNETDなど性能余裕
分でしか、その補償に対して見込むことができず、ある
程度で諦めたり、補償回路を複雑化し過ぎたり、完成後
に入れるフィルタ・スペースがなく不十分な補償になっ
たりして、中途半端な補償になることが多かった。
【0015】従来、こうした補償、即ちイコライジング
をしない理由や思想として考えられるのは、イコライジ
ングすることにより、赤外線検知器から出てくる周波数
特性を持たない雑音を高域強調してしまうことでトータ
ル雑音が増えることによる感度低下や、その結果、検知
器に要求する性能を更に良くする必要が有ったことや、
画像の見やすさよりも感度を言う装置のNETDが低下
する現象が性能上の大きな問題として全てに優先して考
えられていたことや、装置の全系を評価・試験する方法
が目で見て評価することが一般となっていたこと、更に
は補償法としての定量的な設計手法が無かったからであ
る。
【0016】このように、目標物体からの赤外線エネル
ギーが表示画面に映り、人の目に入る迄、全体を通し
て、システム構成要素間で相互に補い合うような設計で
トータルの周波数特性をフラットにする設計( イコライ
ジング) が成されておらず、苦労した割に赤外線装置と
しては、常に高域の伝達特性が低下するようなこととな
り、通常に映る画像の総合性能が悪く、迫力の欠ける画
像で、エッジ等もシャープで無く見ずらくなっていた。
【0017】従って、本発明は、光学・走査系からの赤
外線光を赤外線検知器により赤外線画像信号に変換した
後、該赤外線画像信号の高周波成分をロー・パス・フィ
ルタにより高域雑音を遮断して表示器に表示する赤外線
装置において、装置の感度(NETD)が多少劣化して
も、周波数特性をフラットなものにして入射して来た赤
外線光の温度情報通りの正確で見易い画像が得られよう
にすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】まず、光学・走査系の周
波数伝達特性及び赤外線検知器など装置の信号伝達系の
周波数伝達特性は、上記のように一般的にどうしても高
域が低下するものであり、それらを個々に高域までフラ
ットなものにするには、光学・走査系及び赤外線検知器
の製作に大変な費用がかかってしまうので、本発明で
は、そうした個々の特性の高域での多少の低下や変化に
対するその補正を電気回路系で低コストで行うこととし
た。
【0019】従って、本発明に係る赤外線装置において
は、図1に原理的に示すように、ロー・パス・フィルタ
3の前又は後に、光学・走査系1の伝達特性としての一
次傾斜減衰周波数伝達特性と逆の周波数伝達特性を有す
るハイ・パス・フィルタ5を設けたものである。
【0020】また、本発明では、ロー・パス・フィルタ
3の前又は後に、赤外線検知器2の伝達特性としてのSI
NC関数の近似逆周波数伝達特性を有する2次ロー・パス
・フィルタを2段縦属接続したものを設けることもでき
る。
【0021】
【作用】まず、図1に示すように設けたハイ・パス・フ
ィルタ5について説明する。
【0022】このハイ・パス・フィルタ5は図1では、
上述のようにA/D変換における高域の雑音がサンプリ
ングによって低域に落ち込むことを防ぐためのロー・パ
ス・フィルタ3の前段に設けられるが、これらのフィル
タ3,5,6を電気回路系としてその周波数伝達特性を
MTFKAIRO とし、更に表示器4の周波数伝達特性を MTF
DISPLAY とすると、図1の赤外線装置全体の周波数伝達
特性MTFは、次式のように各伝達系のMTFの掛算で求
められる。 総合MTF= MTFO × MTFD × MTFKAIRO × MTFDISPLAY
【0023】従って、電気回路系の MTFKAIRO は、逆の
特性であるから、 MTFKAIRO =(1/ MTFO ) (1/ MTFD ) (1/ MTFDISPLAY ) =F1・F2・F3 と表せる。
【0024】但し、ここでは、以上に述べた2つの周波
数伝達特性 MTFO と MTFD とが赤外線装置の総合MTF に
ついて支配的なものであると見做して、以下の説明を行
うこととする。従って、 総合MTF ≒ MTFO × MTFD × MTFKAIRO = 1(理想値) ならば、 MTFKAIRO = (1/ MTFO ) (1/ MTFD )=F1・F2 であればよく、電気回路系でその補正をすればよい。
【0025】そこで、本発明で求める電気回路系の周波
数伝達特性 MTFKAIRO は、式(1) 及び(2) に基づくと、 で表すことが出来る。
【0026】上記の式(4) の右辺において、まずは初項
が F1=1/(1-fS /P0)であり、次項がSINC関数の逆数とな
った関数であり、以下、a=1/( P0・π・Ω) 、x=π・ f
S ・Ωと置くと、初項の F1=1/(1-fS /P0)は、使用する
空間周波数域(図7で0〜1/2Ωの範囲)において
は、 fS /P0 <<1と扱えるので、 F1=(1+ax) ≒F1'=K(1+ax) 式(5) と表すことができ、この式(5) から、初項(1+ax)なる伝
達関数を持つ電気回路で補償する。
【0027】この場合、ビデオ周波数帯の一般的周波数
をf として、f の条件は、0<f1<f≦f2となる。これはf
の最高周波数fmaxよりf2が更に上である。
【0028】また、ハイ・パス・フィルタ5の伝達関数
をF1として、 F1=(1+ax) F1'=K(1+ax) =K〔(1+ax)2 1/2 ≒ K・〔12+(ax)21/2 (何故なら1<<(ax)2 ) と表せる。
【0029】ここで、K =R2/(R1+ R2)、(ax)2=f/f1とす
ると、 F1'=〔R2/(R1+ R2) 〕・〔1+(f/f1)21/2 式(6) となる。
【0030】更に、次の条件として、周波数帯 fは、0<
f<f2とし、f1<<f2とすると、式(6)のF1' 項を次の関数
に置き換えることができる。
【0031】この式(7) は、一種のハイ・パス・フィル
タを示しており、図2に実線で示すような周波数伝達特
性aを持っているので、点線で示した光学・走査系1の
周波数伝達特性Aの逆特性になっており、この特性Aを
打ち消すように作用することが出来る。
【0032】次に、式(4) の右辺における補償の2つ目
の関数については、F2=1/SINC の関数のままでは扱いに
くいので、級数近似で次のように表す。 但し、空間周波数 fS 、検知する瞬時視野Ωとして、x=
π・ f S Ω<1 なる近似領域で扱うとものとする。
【0033】ここで、 1/3!=k=1/6、 1/5!=k2=1/120
であり、x <1ゆえ、 x6 以降を無視すると、 1/F2=Sinc(x)≒1/F2'=1-k1x2+k2x4 式(9) と近似できる。
【0034】一方、図1に示した2次のロー・パス・フ
ィルタ6の伝達関数は、通常、次式のように一般に表せ
ることが知られている(産報社発行の柳沢健著「アクテ
ィブフィルタの設計」参照)。 F2 LPF(S)=(H ・ω0 2)/〔 S2 +(ω0/Q)S+ω0 2〕 式(10) 但し、S はラプラス演算子であり、周波数領域を扱うな
ら、S= jωと置けるので、変形して次のように書くこと
ができる。 H/(Lp LPF (S))=〔 S2+ (ω0/Q)S + ω0 2〕/(ω0 2) H/(Lp LPF (jω))=〔(jω)2+(ω0/Q)(jω)+ω0 2〕/(ω0 2) =−ω20 2+j(1/Q)(ω/ ω0)+1 H/(Lp LPF (X))=-X2+j(1/Q)X+1 ( 但し、ω/ ω0=X と置く)
【0035】この式の形は、複素数(ベクトル)であ
り、スカラー量の伝達関数にする為に絶対値をとると、 ABS〔H/(Lp LPF (X))〕= ABS〔(1-X2)2+(1/Q)2X2〕 =〔1-2X2+(1/Q)2X2+X41/2 =〔1-〔2+(1/Q)2〕X2+X41/2 式(11) となり、これは、式(9) について述べた逆SINC関数の平
方根と実に似ている。
【0036】また、既に述べた通り、X=ω/ω0 、x=π
・f s ・Ωであるから、k2x4=X4 とし、k1x2=〔2+(1/
Q)2〕X2とすると、上記の式(9) と(11)とは等しくな
る。
【0037】これらの二式を関係付ける為、式(3) で示
した電気周波数と空間周波数の関係式: f=〔Θ/(T ・
η)〕f s とからω0 及び Qを求めて、高域周波数での
共振点f0(f00/2π)で振幅特性を持ち上げた該SI
NC関数の近似逆特性を有する2次ロー・パス・フィルタ
6が設計できることとなる。
【0038】従って、 F2' =〔(Lp LOWPASS (S))/H〕2 式(12) となり、定数のH は後で合わせることができるとして、
周波数特性の補正は、よく知られた2次ロー・パス・フ
ィルタを2段縦続接続させて図3に示すようにSINC関数
(点線で示す特性B)を実線で示す特性bにより補償を
行うことができることとなる。
【0039】従って、SINC関数による周波数特性を持っ
たものの多段補正は、2次のロー・パス・フィルタを多
段縦続接続することで、その減衰特性をほぼ補償できる
ことが分かる。
【0040】こうしたフィルタの組合せにより、即ち一
次傾斜で周波数特性が劣化する時には、ハイ・パス・フ
ィルタで、また、SINC関数となる赤外線検知器等のよう
なものに対しては、2次ロー・パス・フィルタ(2段) で
補償出来ることから、例えば、光学・走査系1と赤外線
検知器2のMTF劣化を補償することにより、赤外線の
発した物から光学・走査系と赤外線検知器系での高域周
波数成分の低下を持ち上げて、トータルでフラットな周
波数特性を与える赤外線装置を構成することができる。
【0041】この結果、表示器4のディスプレイ画面で
言うと、光学系の走査で空間周波数の高い温度変化の速
度が速い物体からの表示が、実際の温度差変化より小さ
くなり見えず弱く表示したり、又、急峻変化する部分
は、変化が小さくなりエッジがボヤケてしまうようにな
る現象に対して、光学レンズへ入射した光のままで、見
た通りの物の温度(赤外線) を表示することとなる。
【0042】
【実施例】図4は、図1に示したハイ・パス・フィルタ
5の一実施例を示したもので、この実施例では、コンデ
ンサCと抵抗R1との並列回路を抵抗R2と直列に接続
したもので、その並列回路と抵抗R2との接続点が出力
端子になっている。
【0043】このようなハイ・パス・フィルタ5では、
図2の周波数伝達特性に示したように、周波数が低域に
なるに従ってコンデンサCにより遮断され易くなるた
め、コンデンサCと抵抗R1,R2の値を適当に選択す
ることにより、図7に示したような光学・走査系1の一
次傾斜減衰周波数伝達特性を補償することができる。
【0044】図5は、図1に示した2次ロー・パス・フ
ィルタ6の一実施例を示したもので、この実施例ではロ
ー・パス・フィルタを2段縦属接続しており、各段にお
いては、演算増幅器OPと、この演算増幅器OPの入力
側の抵抗RA,B と、演算増幅器OPの入力端子と接地
電位との間に接続されたコンデンサCE と、入力抵抗R
A −RB 間と演算増幅器OPの出力端子との間に接続さ
れたコンデンサCD とで構成されている。
【0045】このようなロー・パス・フィルタでは、高
周波成分をコンデンサCE で遮断し、低周波成分はその
ままの振幅で出力するものであり、これらの抵抗RA,
B 及びコンデンサCD,E の値を適当に選択(産報社発
行の柳沢健著「アクティブフィルタの設計」参照)して
上記の式(12)により2段構成にすることにより、図7に
示したような赤外線検知器2のSINC関数による周波数伝
達特性を補償することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明に係る赤外線装置で
は、光学・走査系の一次傾斜減衰周波数伝達特性と逆の
周波数伝達特性を有するハイ・パス・フィルタや、赤外
線検知器におけるSINC関数の近似逆周波数伝達特性を有
する2次ロー・パス・フィルタを2段縦属接続したもの
を設けたので、光学・走査系や赤外線検知器系の特性の
補正を安価で簡単な電子回路で総合的にフラット特性に
することができ、高域周波数特性の改善が出来、その結
果、人間が見る映像(赤外線の画像)の迫力がシャープ
な木目の細かい映像となり、そうした本来ある赤外線放
射を忠実に再現して見ることができる。
【0047】また、この発明により、システム設計、機
器の設計を当初から定性的・定量的にシステム設計や回
路定数等の設計が出来るようになり、高分解能を有し経
済的に安いシステムや装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線装置の原理構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明に用いるハイ・パス・フィルタの周波数
伝達特性を示すグラフ図である。
【図3】本発明に用いる2次ロー・パス・フィルタの周
波数伝達特性を示すグラフ図である。
【図4】本発明に用いるハイ・パス・フィルタの一実施
例を示す回路図である。
【図5】本発明に用いる2次ロー・パス・フィルタの一
実施例を示す回路図である。
【図6】従来例を示すブロック図である。
【図7】従来例の各部の周波数伝達特性を示すグラフ図
である。
【符号の説明】
1 光学・走査系 2 赤外線検知器 3 ロー・パス・フィルタ(パスバンドフィルタ) 4 表示器 5 ハイ・パス・フィルタ 6 2次ロー・パス・フィルタ 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学・走査系(1) からの赤外線光を赤外
    線検知器(2) により赤外線画像信号に変換した後、該赤
    外線画像信号の不要高周波成分をロー・パス・フィルタ
    (3) により高域雑音を遮断して表示器(4) に表示する赤
    外線装置において、 該ロー・パス・フィルタ(3) の前又は後に、該光学・走
    査系(1) の伝達特性としての一次傾斜減衰周波数伝達特
    性と逆の周波数伝達特性を有するハイ・パス・フィルタ
    (5) を設けたことを特徴とする赤外線装置。
  2. 【請求項2】 該ロー・パス・フィルタ(3) の前又は後
    に、該赤外線検知器(2) の伝達特性としてのSINC関数の
    近似逆周波数伝達特性を有する2次ロー・パス・フィル
    タを2段縦属接続したものを設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の赤外線装置。
JP3212668A 1991-07-29 1991-07-29 赤外線装置 Withdrawn JPH0534194A (ja)

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JP3212668A JPH0534194A (ja) 1991-07-29 1991-07-29 赤外線装置
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JP3212668A JPH0534194A (ja) 1991-07-29 1991-07-29 赤外線装置

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