JPH05341666A - トナー像を形成する方法及び装置 - Google Patents

トナー像を形成する方法及び装置

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JPH05341666A
JPH05341666A JP5038515A JP3851593A JPH05341666A JP H05341666 A JPH05341666 A JP H05341666A JP 5038515 A JP5038515 A JP 5038515A JP 3851593 A JP3851593 A JP 3851593A JP H05341666 A JPH05341666 A JP H05341666A
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image
toner
transfer
sheet
forming apparatus
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Muhammad Aslam
ムハマド・アスラム
Lawrence P Demejo
ローレンス・ポール・デメジョ
Alec N Mutz
アレク・ナフタリ・マッツ
John M Mccabe
ジョン・マレー・マッケーブ
Michel Jhonson Kevin
ケビン・マイケル・ジョンソン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さなトナー粒子のトナー像を形成するため
の方法を提供する。 【構成】 本方法は、像部材1にトナー像を形成する形
成段階と、上記トナー像を中間部材20の転写面に転写
する転写段階とを備える。中間部材20は熱的及び電気
的に伝導性を有する。転写段階は、トナー像を転写面に
転写させる方向を有する電場の存在下で、転写面を像部
材1のトナー像に圧接させながら転写面を加熱する段階
を含む。転写面は、トナー粒子のガラス遷移温度よりも
高い温度まで加熱される。その温度は、少なくともトナ
ー粒子が転写面に接触しかつトナー粒子が相互に接触す
るようにトナー粒子を焼結させるに十分な温度である。
しかしながら、その温度は、像部材に損傷を与えたり、
あるいはトナーを像部材1に粘着させるような温度より
も低く維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー像を形成する際
に介在物を使用する技術に関する。特に限定するもので
はないが、本発明は、2以上の単色のトナー像を、熱支
援型の転写によって、介在物上に整合した状態で多色像
を形成する際に特に使用可能であり、また、本発明は、
そのような多色像を融解して介在物から受け取りシート
へ単一の段階で転写し且つ融着させる技術に関する。特
に限定するものではないが、本発明は特に、小さく且つ
乾燥したトナー粒子と共に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】小さく且つ乾燥したトナー粒子、例えば
5ミクロンよりも小さなサイズのトナー粒子を、光伝導
体又は他の像部材から受け取りシートへ転写することは
極めて興味のあることである。小さな粒子を動かす力の
研究により、粒子に作用する静電場の効果は、粒子が小
さくなるに連れ、通常の吸着力の効果に比較して小さく
なることが分かっている。これにより、上述の如き小さ
な粒子を転写する際には、静電場を使用する通常の転写
はその効果をかなり失うことになる。この点に関して
は、1992年1月28日発行のリメイ外の米国特許第
5,084,735号明細書、並びに、リメイ外の米国
特許第4,737,433号明細書を参照されたい。
【0003】1990年11月6日発行のライト外の米
国特許第4,968,578号明細書、1990年5月
22日発行のリメイ外の米国特許第4,927,727
号明細書、及び1991年6月4日発行のジョンソン外
の米国特許第5,021,835号明細書は総て、特に
小さな粒子に使用可能な熱支援型のトナー像転写方法を
記載している。受け取りシートをある温度まで加熱する
ことによって、2又はそれ以上の単色の像が、整合され
た状態で、像部材から受け取りシートへ転写される。受
け取りシートの上記温度は、トナーが受け取りシートに
粘着し且つトナー同士が粘着するように、十分に高い温
度とされる。受け取りシートは、該受け取りシートが固
定されている転写ドラムの内側から加熱されるのが好ま
しい。転写ドラム及び像部材は、像を転写する熱及び圧
力と共に圧力ニップを形成する。この方法は、極めて小
さく且つ乾燥したトナー粒子、例えば5ミクロンあるい
はそれ以下の平均粒子径を有するトナー粒子を転写する
際に特に有用である。
【0004】上記米国特許明細書に記載される熱支援型
の転写の好ましい形態においては、熱軟化性の外側層を
有する受け取りシートが使用されている。受け取りシー
トは、外側層を軟化させる温度まで加熱され、トナー像
の第1の層又は複数の第1の層が熱により軟化した層の
中に部分的に入り込み、第1の像等の転写を助ける。そ
の後の像からの別のトナー層又は第1の像の密度の高い
部分が、部分的に入り込んだトナー粒子に接着する。極
めて小さく且つ乾燥したトナー粒子を使用した場合に
は、上記方法は、極めて優れた分解能で極めて効率的な
転写を行う。
【0005】熱により軟化した層への熱支援型の転写
は、当業界において知られている極めて小さなトナー粒
子を非常に効率的に且つ非常に高い分解能で転写する
が、問題がない訳ではない。材料に幾分依存するが、例
えば、約35.2kg/cm2(500ポンド/平方イ
ンチすなわち500psi)あるいはそれ以上の比較的
高い圧力が望ましい。加熱は一般に、受け取りシートを
介して行われる。受け取りシートが金属製のドラムの周
囲に担持されている場合でも、像部材を過熱させること
なく、あるいは受け取りシートを火ぶくれさせることな
く、トナーを焼結させる温度範囲内に熱可塑性の層の温
度を保つことは幾分困難である。像部材が過熱すると像
部材が損傷を受け、例えば、電荷を保持する能力が減少
してしまうことがある。トナー像が過熱すると、トナー
像が像部材に粘着したり、あるいは像が広がってしまう
ことがある。光導電性のドラムの内側に加熱要素を設
け、該加熱要素により、像部材に対して安全なある温度
までドラムを加熱し、これにより転写部材からの加熱を
少なくすることが知られている。この有用な方法の場合
でも、光伝導体から像を受け取る受け取りシートの転写
の際の温度制御を行うことは困難である。
【0006】特に一連の単色トナー像を転写して多色ト
ナー像を形成する際には、十分な圧力を用い、且つ熱で
軟化したトナーを受け取る層を用いた場合でも、トナー
の層が受け取りシートの高さよりも高く積み重なる。こ
れにより、像の光学密度に概ね対応する許容できない浮
き彫り像が生ずる。1991年6月11日発行のアスラ
ム外の米国特許第5,023,038号明細書、及びリ
メイ外の米国特許第5,089,363号明細書は、熱
軟化性の熱可塑性外側層を有する受け取りシートに上述
の如きトナー像を定着させる方法を記載している。上に
述べた浮き彫り像はかなり減少し、像はより恒久的に定
着され、また、熱及び圧力を作用させて像をフェロタイ
プ面に接触させることにより光沢を増すことができる。
上記熱及び圧力により、像は熱可塑性樹脂層の中へ更に
入り込む。フェロタイプ面は円滑で且つ硬く、良好な解
放特性を有している。例えば、フェロタイプ面は、ニッ
ケル、ステンレス鋼あるいは他の金属で形成することが
でき、シリコン等により表面処理を行っても行わなくて
も良い。極めて高品質の撮像を行うために、像及び熱軟
化性の層が裏移りすることなく分離されるそれぞれのガ
ラス遷移温度よりも低い温度まで冷却されるまで、フェ
ロタイプ面は像と接触した状態のままにされる。
【0007】規則的なトナー像を紙あるいは透明素材等
に直接定着させるために無端状のベルトを使用すること
は以前から知られており、これについては、例えば、米
国特許第3,948,215号明細書、並びに欧州特許
出願第0301585号及び同第0295901号の明
細書を参照されたい。一般に、上記総ての定着プロセス
においては、受け取りシートを裏移りすることなくトナ
ー像から分離することのできるトナーのガラス遷移温度
よりも低い温度までトナー像が冷却されるまで、トナー
像はウエブに接触された状態に保たれる。ウエブに接触
させた状態で冷却することにより裏移りを防止すること
によって、高品質の像を劣化させる裏移り防止液を使用
する必要がない。
【0008】生産性の高い像形成装置において、ウエブ
のシステム、特に無端状のベルトのシステムを使用する
際に生ずる問題は、ベルト及び像を接触させた状態で冷
却するのに時間を必要とすることである。定着装置の速
度を転写ステーションの速度よりも低い速度まで下げて
冷却を行った場合には、転写ステーションと定着装置と
の間の速度の不整合を受け入れなければならない。その
ようにすることは一般に、転写ステーションすなわちド
ラムと定着装置との間にイントラック(in−trac
k)方向において十分なフレーム距離を設けることを必
要とするか、あるいは、速度差を吸収すなわち緩衝する
ためのループあるいは他の機構を設けることを必要とす
る。
【0009】ベルト式の定着装置は、無視できない他の
問題も生ずる。例えば、ベルトの移動を制御する必要が
ある。ベルトは高価であり且つ交換が困難である。ベル
トが縫い目を有している場合には、装置の調時すなわち
タイミングを制御し、像の中に縫い目が現れないように
する必要がある。一般にベルトを交換することにより、
異なった肌合いを得ることができるという便利さはある
が、ベルトの交換には時間がかかり、装置が熱い場合に
は特に困難である。ベルトの内部に冷却構造を設ける余
裕はほとんど無い。
【0010】中間転写部材(本明細書においては、「介
在物」、「中間シート」あるいは「中間部材」と呼称す
る)は、単色の静電写真装置及び多色静電写真装置の両
方に使用されて来た。例えば、米国特許第4,931,
839号明細書は、中程度の伝導性を有する中間ウエブ
を使用し、別個の静電的な転写により光導電性のウエブ
から幾つかの単色トナー像を積み重ねることを開示して
いる。介在物に形成された多色像は、静電的に受け取り
シートに転写され、その後別個の定着ステーションに供
給される。米国特許第4,657,373号、第4,0
68,937号、第3,893,761号、第4,45
3,820号及び第4,542,978号の各号明細書
も参照されたい。上記各々の特許明細書においては、介
在物はシリコンゴムあるいは他の材料のしなやかな表面
を有しており、この表面は、トナーに対して親和性を有
しているので、第1の転写段階において使用される。第
2の転写段階においてあるいはこの転写段階の前に、像
(ある場合には像及び受け取りシート)が予熱され、こ
れにより、転写及び融解を単一の段階で行うことができ
る。介在物は一般に、オリジナルの像部材に戻って次の
像を拾う前に冷却されるが、そのようにする理由は、オ
リジナルの像部材の光伝導体あるいは他の繊細な部分に
損傷を与えないためである。
【0011】単色像を介在物に転写し、次に、熱及び圧
力の作用下で介在物から受け取りシートへ像を転写させ
且つ同時に定着させる複合された段階に供することが多
くの文献に示されている。例えば、米国特許第4,65
7,373号、第4,068,937号、第3,89
3,761号、第4,453,820号及び第4,54
2,978号の各号明細書を参照されたい。上記各々の
特許明細書においては、介在物はシリコンゴムあるいは
他の材料のしなやかな表面を有しており、この表面は、
トナーに対して親和性を有しているので、第1の転写段
階において使用される。第2の転写段階においてあるい
はこの転写段階の前に、像(ある場合には像及び受け取
りシート)が予熱され、これにより、転写及び融解を単
一の段階で行うことができる。介在物は一般に、オリジ
ナルの像部材に戻って次の像を拾う前に冷却されるが、
そのようにする理由は、オリジナルの像部材の光伝導体
あるいは他の繊細な部分に損傷を与えないためである。
【0012】米国特許第4,588,279号、第4,
455,079号及び第4,518,976号の各号明
細書においては、分離される前に像が冷却されるまで、
受け取りシートは中間シートに接触した状態に保たれ
る。上述の特許明細書と同様に、介在物には一般にシリ
コンゴムが用いられ、これにより、第1の転写すなわち
オリジナルの転写においては熱を加えることなく圧力で
転写を行う。
【0013】米国特許第4,910,558号明細書
は、内部から加熱されると共に圧縮可能なシリコンゴム
で被覆された中間ドラムを開示している。受け取りシー
トは、水の沸点まで予熱され、両方の転写において圧力
が使用される。
【0014】米国特許第4,912,514号明細書
は、伝導性のベースと、フッ素コーティングとを有する
中間ウエブを開示しており、光導電性のドラムからのオ
リジナルの転写すなわち最初の転写に対応する位置に、
また、単一の像が受け取りシートに転写され且つ融着さ
れる複合的な転写/融着位置に対応する位置に、それぞ
れ別個の急速加熱要素が設けられる。最初の転写すなわ
ち第1の転写とは、光導電性のドラムのトナーを融着さ
せ、該トナーを介在物の表面に転写し且つ該表面に一時
的に定着させることを含む。
【0015】米国特許第4,531,825号明細書
は、シリコン又はフッ素樹脂のコーティングを備えた熱
伝導性のコアを有する中間ローラを開示している。オリ
ジナルの像部材は、第1の転写に対して大きなニップ
(挟持部)を与える柔らかい裏当てを有し、転写された
像は、単一の段階で予熱された受け取りシートへ転写さ
れ且つ融着される。
【0016】米国特許第4,992,833号は、説明
しない手段によって単色像が転写される中間シートすな
わちウエブを開示している。転写の後に、像は介在物に
融着され、受け取りシートが重ねられるまで暖かい状態
に保たれる。受け取りシート及び中間シートは分離され
る前に一緒に冷却される。中間シートは再使用のために
清掃される。
【0017】1992年5月5日発行のY.Ngの米国
特許第5,110,702号(現在は放棄された米国特
許出願第448,487号の一部継続出願)明細書は、
3つ又は4つの小さな粒子のカラートナーを介在物へ熱
支援により転写し、その結果生じた多色トナー像を受け
取りシートに複合的に転写し且つ融着させることを開示
している。
【0018】1989年7月17日に公開された特開平
1−179181号公報は、ドラム又はベルトによって
担持された受け取りシートにトナー像を転写するために
熱及び電場を複合的に使用することを開示している。こ
の像は、受け取りシートがまだドラムあるいはベルトに
ある間に、加熱されたローラに圧接されることにより定
着される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明の目的は、熱支援型の転写によって小さ
な粒子から成るトナー像を転写し、その際に熱及び圧力
のパラメータを容易に制御することのできる方法及び装
置を提供することである。
【0020】上記並びに他の目的は、小さな粒子から成
るトナー像を像部材に形成する方法及び装置によって達
成される。熱及び電場の組み合わせによって、伝導性を
有し好ましくは金属製の中間部材の転写面へ像が転写さ
れる。
【0021】好ましい実施例によれば、小さな乾燥した
トナー粒子すなわち5ミクロンよりも小さな平均直径
(例えば、約3.5ミクロン)を有するトナー粒子によ
って、別個の色の複数の単色のトナー像が1又はそれ以
上の像部材に形成される。トナー像は、金属製の中間部
材すなわち介在物に接触することにより、整合した状態
で転写される。金属製の介在物は、少なくともトナーが
介在物に接触しまたトナー粒子が互いに接触するように
トナー粒子を焼結させるに十分な温度まで加熱される。
介在物へのトナーの転写を促進して多色トナー像を形成
するために電場が与えられる。多色像は、介在物から受
け取りシートへ転写することができる。
【0022】好ましい実施例においては、熱軟化性の受
け取りシートすなわちレシーバを用いた場合の転写効率
に比肩し得る転写効率が得られ、その際には、従来技術
のプロセスのように熱及び圧力の変動に対して敏感では
ない。熱及び圧力により像部材に損傷を与える危険性は
大幅に低下する。
【0023】本発明の別の目的は、定着されたトナー像
を形成するための装置を提供することであり、この装置
においては、介在物を使用すると共に、従来技術のある
もののように転写及び融着を組み合わせており、コンパ
クトさ、速度及び便利さの中の1又はそれ以上の点にお
いて従来技術よりも利点がある。特に限定するものでは
ないが、特に非常に小さな乾燥したトナー粒子を用いて
高品質の融着された多色像を形成する際に特に有用であ
る。
【0024】上記目的は、トナー像を像部材に形成し、
そのトナー像を中間シートへ転写する装置によって達成
される。トナー像に受け取りシートと重ね合わせ、熱及
び圧力を組み合わせて用いて単一の段階でトナー像を受
け取りシートに転写し且つ定着させる。中間シート及び
受け取りシートは、圧力付与手段から離れている間に冷
却され、そのような冷却の後に互いに分離される。
【0025】好ましい実施例によれば、本発明は、別個
の色の一連の単色トナー像を1又はそれ以上の像部材に
形成する方法及び装置において、顕著な結果をもたら
す。上記トナー像は、整合された状態で中間シートの表
面に転写される。像が転写される表面は硬く且つ円滑で
ある。例えば、そのような表面は、全体が金属シートで
形成されるものの金属表面であるのが好ましい。少なく
ともトナー像の部分を焼結するに十分な温度まで中間シ
ートを加熱し、また、転写を促進する電場を付与するこ
とによって、像の転写が行われる。多色像は中間シート
に形成される。上記多色トナー像に受け取りシートを重
ね、中間シート及び受け取りシートをサンドイッチ体と
して十分な熱及び圧力の下で圧力部材の間に供給し、多
色トナー像を受け取りシートに転写し且つ定着させる。
上記圧力部材から離れた受け取りシート及び中間シート
は一体の状態で冷却され、次に分離される。
【0026】シート状の介在物を使用することにより、
2回の転写に対して中間シートを主として単一の熱源に
よって加熱し、また、定着段階では通常の機械速度で圧
力を与えることができ、中間シート及び受け取りシート
の複合体はより遅い速度で冷やす(あるいは積極的に冷
却する)ことができる。これにより、装置を極端に大き
くすることなく冷却を行うことができる。上記構成は、
転写定着のスペース及び熱を節約し、分離前に冷却する
ことに伴う裏移り防止効果をもたらし、また、装置の主
要部の速度を下げたりあるいは中間シートを長くするこ
とを必要としない。
【0027】他の実施例によれば、中間シートを転写ド
ラムの周囲に巻き、1又はそれ以上の像部材を繰り返し
通過させることができる。これにより、分離の前に冷却
を必要とする転写定着装置では通常得ることのできない
ドラムの整合性に関する利点がもたらされる。
【0028】
【実施例】図1、図3、図4及び図5は、トナー像転写
介在物を用いた像形成装置の代替例をそれぞれ示してい
る。各々の介在物は伝導性を有するのが好ましく、ま
た、介在物への像の転写は、以下に十分に説明するプロ
セスに従って、熱及び電場の存在の下で行うのが好まし
い。介在物の像は、単一の段階で受け取りシートへ転写
及び融解され、また、受け取りシート及び介在物は、像
が十分に冷却されて裏移りすることなく分離するまで、
接触した状態に保持される。
【0029】本明細書に開示する方法及び装置は、普通
紙、透明材料、上仕上げ紙等で形成された受け取りシー
トと共に用いることができる。しかしながら、受け取り
シートが熱軟化性の熱可塑性樹脂製の外側面を有し、該
外側面に像が転写される場合に最も良好な結果が得られ
る。
【0030】最初に装置を説明し、その後、トナー像を
介在物に転写するプロセスを説明する。本発明の範囲
は、特許請求の範囲に記載されている。
【0031】図1を参照すると、静電像を形成すること
のできる像部材は、ドラム又はベルトを含む種々のタイ
プのものとすることができる。図1に示すように、像部
材1は、光導電性の外側面を有するドラムであり、この
ドラムは、一連のステーションを通過するように回転可
能である。一連のステーションには、光導電性の表面を
均一に帯電させる帯電ステーション3が含まれる。例え
ばレーザ4等の適宜な露光手段によって一連の静電像が
形成され、像部材1の光導電性の表面に一連の静電像が
形成される。各々の静電像は、トナー付けステーション
5、6、7、8の中のいずれかのステーションによって
トナー付けされ、一連のトナー像が形成される。トナー
付けステーション5、6、7、8は、別個の色のトナー
を有しており、これにより、一連の静電像は別個の色の
一連のトナー像になる。静電像は、例えば、イメージ的
なイオン蒸着による非静電写真的な他の方法によって形
成することもできる。
【0032】介在物シートすなわち中間シート20が、
中間シート供給源33から転写ドラム2の周囲に供給さ
れ、真空、把持フィンガ又は他の手段によって保持され
る。ドラム2(無端状ベルトとすることもできる)は複
数回回転され、中間シート20を像部材1に担持された
トナー像と転写関係に置く。各々のトナー像は、ドラム
2が回転する毎に中間シート20へ転写されてトナー像
の上に整合した状態で重ねられ、これにより、多色トナ
ー像を形成する。この転写は、ランプ24からの熱、並
びに、トナー像を中間シート20へ転写させる電位源1
2からの電場によって支援される。
【0033】中間シートは伝導性を有するのが好まし
く、例えば、約0.076mm(3ミル)乃至約0.2
54mm(10ミル)の厚みを有するニッケルからその
全体を形成することができる。トナー像を受け取る中間
シート20の表面は硬くかつ円滑に形成される。ドラム
2も金属製とし、これにより、ランプ24からの熱、並
びに電位源12からのバイアスを良好に通すようにする
のが好ましい。
【0034】像部材1と中間シート20との間にある幅
のニップ(挟着部)を設けるために、像部材1は、光導
電性並びに伝導性を有する適宜な層の下に設けられるし
なやかな層を備えることができる。例えば、像部材1を
アルミニウムのドラムとし、このドラムに薄くしなやか
なシリコンゴム又は他の材料を取り付け、その上に、接
地された伝導性の裏当て層を有するウエブ又はシートの
光伝導体を張設することができる。像部材1から中間シ
ート20への転写は、像部材1をその内部から穏やかに
加熱することによって支援することもできる。しかしな
がら、後に説明するように、このような方法は、金属製
の介在物を使用する際には必要でないように思われる。
【0035】2以上の像を整合した状態で中間シート2
0に転写して所望の多色像を形成した後に、ウエッジす
なわちスカイブ15を作動させてドラム2に接触させ、
中間シート20をドラムから離す。受け取りシート供給
源22から供給される受け取りシート10、及び中間シ
ート20が圧力ローラ32、34の間のニップ79に入
る際に、受け取りシートは中間シートの像に重なる。少
なくとも一方のローラ、例えばローラ32がランプ36
によって内部から加熱されると共に、両方のローラの間
に十分な圧力が与えられ、これにより、多色トナー像が
受け取りシートへ転写される。
【0036】介在物20及び受け取りシート10はサン
ドイッチ体を形成し、このサンドイッチ体は、ローラ3
2、34によって搬送体40の上に供給され、加熱ラン
プ36、24から離れる方向へ搬送される。ローラ3
2、34を越えた後には、サンドイッチ体を停止しさせ
て冷却するか、あるいは、搬送体40によって非常にゆ
っくりと動かしてそのような冷却に必要とされる経路を
大幅に短くすることができる。搬送体40によって搬送
される間に、シート20及び10は、搬送体40の内側
に設けられる強制的な空気冷却機構49によって冷却す
ることができる。冷却機構は、サンドイッチ体の反対側
に設けることもできる。サンドイッチ体をドラム2、並
びにローラ32、34と同じ速度で動かさないことによ
り、冷却の柔軟性を大きくすることができる。
【0037】トナー像がそのガラス遷移温度よりも低い
温度まで冷却された後に、受け取りシート10は、図2
においてより明瞭に示す機構によって、中間シート20
から分離される。受け取りシート10の先端部は、中間
シート20の先端部よりも若干遅れてニップ79の中に
供給されるが、これは、分離を行う際に利用するために
行う。図2を参照すると、搬送体40は、搬送ローラ4
6を備えている。受け取りシート10及び中間シート2
0の先端部が搬送体40によって動かされて搬送ローラ
46を通過する際に、シート20の先端部は、光学的な
センサあるいは他の適宜なセンサ83によって検知され
る。センサ83に応答して分離爪75がソレノイド80
によって作動されて時計方向に回転し、受け取りシート
10の先端部が到着する前に、中間シート20の先端部
に係合する。爪75は、中間シート20をその経路から
大きく反らす。そのガラス遷移温度よりも低い温度まで
冷却されたトナー像は上記両シートを一緒に保持してお
らず、受け取りシート10の剛性すなわち梁強度により
上記2つのシートは分離され、受け取りシートは分離爪
75の上方へ、また、中間シート20は分離爪の下方へ
移動する。
【0038】受け取りシート10は更に処理を受ける。
例えば、受け取りシートは、図示しないステーションで
布目処理を受けたり、切断ステーション60で切断さ
れ、最終的には排出ホッパ62に置かれる。その間に、
中間シート20は搬送ローラ85へ進み、該搬送ローラ
は、中間シートをある経路を介して最終的には中間シー
ト供給源33へ戻す。
【0039】高品質の作業を行うために、受け取りシー
ト10は、図1に示すように、その底面に熱軟化性の熱
可塑性樹脂製の外側層を有する。熱可塑性樹脂製の外側
層は適宜な手段によって予熱することができ、そのよう
な予熱は、例えば、一方が加熱される一対のローラ95
の間を通過させることにより、又は、受け取りシートが
ニップ79に入る直前に該受け取りシート10の裏側に
接触する適宜なシューによって行うことができる。熱可
塑性樹脂製の外側層は、予熱装置により、又は中間シー
ト20あるいはローラ32、34と接触することによ
り、若しくは、中間シート及びローラ32、34と接触
することにより、その軟化点まで加熱される。シート1
0、20がローラ32、34の間を通過する際に、トナ
ー像は熱可塑性樹脂製の層の中に少なくとも部分的に埋
め込まれており、埋め込まれていないトナーは総て上記
ローラを通過する際に均される。大部分のトナーは、ロ
ーラ32、34によって広げられるというよりも埋め込
まれ、また、全面にわたって熱可塑性樹脂が存在するの
で、熱軟化性の層をもたない受け取りシートに比較し
て、より高い分解能並びにより良好な光沢が得られる。
受け取りシート10が中間シート20から分離した後
に、当業界において周知のように、その表面に布目処理
を加えたり、あるいは更に光沢を与えたりすることがで
きる。
【0040】上述の構成を用いた場合には、ドラム2は
常に最高機械速度、例えば約102mm/秒(4インチ
/秒)で運動し続ける。圧力ローラ32、34もドラム
2と同じ速度で作動することになる。これにより、ドラ
ム2とローラ32、34との間にスラック・ボックス
(slack box)又はループを介在させることな
く、上記両ローラをドラム2に隣接して設けることが可
能となる。次に、搬送体40を約25mm/秒(1イン
チ/秒)あるいはそれ以下の速度で作動させるか、ある
いは該搬送体を停止させ、これにより、ドラム2の速度
を緩めることなくサンドイッチ体を冷却させる。ローラ
32、34をドラム2に接近させて設けることにより、
ドラム20によって中間シート20に与えられた熱の大
部分は失われない。全体としては、定着及び冷却の両段
階に融着ベルトを用いる場合に比較して(例えば、図5
に示す構造と比較して)、よりコンパクトで且つより良
好な熱効率を有する装置が得られる。
【0041】恒久的に相互に押圧される圧力ローラ3
2、34を用いて中間シート20及び受け取りシート1
0をニップ79に供給することができるが、上記両ロー
ラを分離し、受け取りシート10の先端部がニップの中
心に到達する際に互いに向けて動かすようにするとより
良好な結果が得られる。
【0042】図3は、図1に示す構造の代替的な実施例
を示しており、この実施例の像部材1及びドラム2の構
造及び作用は、図1に示すものと同一である。しかしな
がら、圧力ローラ32、34は、関節運動可能な単一の
圧力ローラ32で置き換えられており、このローラは、
総ての像が中間シート20へ転写された後に、ドラム2
に圧力を付与する関係に移動する。
【0043】すなわち、最後の単色像が中間シート20
に転写されて所望の多色像を形成した後に、該中間シー
トの先端部が像部材1との間の転写ニップを出ると、上
記先端部は、ドラム2と加熱された圧力ローラ32との
間に形成されるニップ79に接近する。受け取りシート
供給源22から供給される受け取りシート10がニップ
79に入る際に、該受け取りシートはトナー像と重な
る。受け取りシート10の先端部がニップ79の中心に
到達すると、圧力ローラ32がドラム2に向かって動
き、図1の実施例と同様に、十分な力で多色像を受け取
りシート10に融着させる。この場合にも、特に受け取
りシート10が熱可塑性樹脂製の外側層を有する場合に
は、受け取りシート10は、適宜なシュー又は加熱され
たローラによって予熱されるのが好ましい。中間シート
20及び受け取りシート10のサンドイッチ体が、図1
の場合と同様に関節運動可能なスカイブ15によって分
離され、これもまた図1と同様に、搬送体40によって
搬送されて冷却及び分離される。
【0044】本実施例は、部品点数が少なく、よりコン
パクトであるという利点を有する。本実施例はまた熱を
良好に保存するが、その理由は、中間シート20は、図
1の場合のように融解段階の前にドラム2を出ることに
より冷却されることが全くないからである。本実施例に
おいて高品質の作業を行わせるためには、関節運動可能
な加熱されたローラ32を受け取りシート10に接触さ
せる際に、像部材1に別の静電像を形成している露光操
作に影響を与えないように注意する必要がある。これ
は、ローラ32が受け取りシート及び中間シートに圧力
を与えた後に、次の像の露光を開始することにより達成
することができるが、定着が完了した時にローラ32が
ドラム2から離れる方向に動くことによっても、上述の
如き露光操作への影響が生ずる。この場合にも、注意深
く調時することにより、静電像への有害な影響を防止す
ることができるが、上述の如き高品質の作業を行うため
の詳細にについては、上記米国特許第5、021、83
5号を参照されたい。
【0045】図4は、図1乃至図3に示す構造に類似し
た更に別の実施例を示している。図4においては、像部
材1は、当業界において一般に知られている4つの像部
材101、102、103、104によって置き換えら
れている。これら像部材の各々は、光導電性の外側面、
あるいは静電像を形成するための他の手段を備えること
ができる。図4に示すように、各々の像部材は、帯電装
置113によって均一に帯電され、例えば、レーザ11
5、116、117、118等の各像部材に単一の静電
像を形成する適宜な露光装置によって露光される。各々
の静電像は、それぞれのトナー付けステーション10
5、106、107、108によってトナー付けされ
る。各々のトナー付けステーションは別個の色のトナー
を有し、各像部材に別個の色のトナー像を形成する。像
部材は、帯電される前に、適宜な帯電装置109によっ
て連続的に清掃される。(図1においても、像部材1は
適宜な清掃装置9によって連続的に清掃される。)図1
乃至図3で用いた中間シートと同一の中間シート20
は、中間シート供給源33から大きな転写ドラム102
へ供給され、真空、把持フィンガ、あるいは他の適宜な
手段によって保持される。図1乃至図3と同様に、中間
シート20は、各像部材のトナー像の温度がそれぞれの
ガラス遷移温度よりも高く、少なくともトナー粒子が中
間シート20に又はトナー粒子同士が接触する温度まで
上昇するに十分な温度まで、転写ドラム102の内側の
ランプ24によって加熱される。転写は、電源12から
ドラム102を通って中間シート20に作用する静電場
によって更に支援される。図1乃至図3と同様に、像部
材101、102、103、104の周囲のしなやかな
裏当て層によって、ある幅のニップが形成される。
【0046】各々別個の色のトナー像は、それぞれの像
部材から中間シートの外側面へ整合された状態で転写さ
れて多色像を形成する。次に多色像は、受け取りシート
供給源から中間シート20に重なる関係で供給される受
け取りシート10に転写され、図3の実施例とほぼ同様
の加熱された圧力ローラ32によって受け取りシートに
定着される。受け取りシート及び中間シートは、恒久的
なスカイブ15によって、サンドイッチ体としてドラム
102から分離され、図3に示すような搬送装置40に
よって拾い上げられる。
【0047】本実施例は、ドラム102の1回転未満の
回転により、3色あるいは4色のカラー像を形成し、従
って、図1乃至図3の構造に比較して4倍程度の速度を
有する。この実施例は、図1乃至図3に示す単一の転写
位置を有する実施例に比較して、像間の整合を保ち高品
質の作業を行うのが困難であるという周知の欠点を有し
ている。他の実施例と同様に、高品質の作業を行うため
に、受け取りシート10は熱軟化性の外側層を有する。
圧力ローラ32を関節運動可能にすることは絶対的に必
要なことではないが、両シートの先端部を非常に良好に
重ね合わせるためには、圧力ローラを関節運動可能にす
ることが好ましい。
【0048】図5は、無端状ベルトの介在物を使用する
例を示しており、この介在物は、図1乃至図4に示す別
個の中間シートの利点はもたないが、静電気及び熱の支
援を受ける転写が行われる伝導性の介在物の利点を利用
することができる。図1乃至図4の実施例と同様に、こ
の実施例は以下に述べる転写プロセスを行う。この実施
例は別個の中間シートを備えていないので、中間シート
を有する実施例の特徴と比較するのに有用である。
【0049】図5を参照すると、像部材1は図1と同様
に構成され、別個の色の一連の単色トナー像を形成す
る。これらトナー像は、整合された状態で介在物220
に転写され、該介在物は電鋳ニッケルで形成された無端
状ベルトである。ニッケルの表面には適宜なシリコン又
はフッ化物の非常に薄い層を被覆し、その解放特性を向
上させることができる。単色トナー像は、介在物220
に接触することにより加熱された後に、電位源12から
の電場の影響下で、整合された状態で介在物220へ転
写される。この転写は、介在物220と像部材1との間
のニップ279で行われ、上記ニップにおいては、像部
材220は金属製のローラ202によって裏当てされ、
該ローラ202は、このローラ及び中間ベルト220の
両方を加熱するためのランプ224を有している。多色
像が中間ベルト220に形成され、上記多色像は、第1
のローラ234において、受け取りシート供給源22か
ら供給される受け取りシート10へ転写される。受け取
りシート10は、圧力ローラ232によって、ローラ2
34によって裏当てされた介在物220に向けて押圧さ
れる。圧力ローラ232は、中間ベルト220に多色像
が形成された後に、ローラ234に向かって関節運動す
ることができる。受け取りシート10は中間ベルト22
0と接触し続け、この間に、ベルトの平坦な移動部分に
沿って設けられる強制空気冷却機構249によって冷却
される。像が十分に冷たくなり中間ベルト220から分
離するようになった後に、ベルトは小さなローラ242
の周囲を通過し、上記ローラ242において、受け取り
シート10はその剛性によって分離し、カッタ60並び
に排出トレイ62へ移動する。
【0050】冷却部分の寸法をかなり大きくする必要が
あるので、この実施例は図1乃至図4の実施例程にはコ
ンパクトではない。すなわち、ベルト222は、1つの
多色像を得るためには大き過ぎるかも知れない。従っ
て、例えば、同一の色の2又は3の像を同時に形成し、
この2又は3の像をベルト220に置いてから別の色の
次の3つの像が形成されてベルト220へ転写されるよ
うにして、幾つかの多色像を同時に形成することができ
る。例えば、ベルト220は長手方向において2つの像
となる。そうではなく、ベルト220を長手方向におい
て1又は2の帳票寸法(ledger−size)の
像、あるいは長手方向において2又は4のレターサイズ
(letter−size)の像とし、各モードにおい
て最大効率で作動させることができる(例えば、ボスナ
外の米国特許第4,712,906号参照)。
【0051】また、高品質の作業を行うために、受け取
りシート10に熱可塑性樹脂製の外側層を設け、最終的
な像の分解能及び光沢を改善することができる。
【0052】総ての図における像部材1から伝導性の介
在物への転写のプロセスの詳細及び例を説明する。図1
乃至図4に関して説明した装置は、硬質で円滑な表面を
有する総ての介在物、並びに、どのような寸法のトナー
とも共に使用し、上述の利点の多くを得ることができ
る。しかしながら、極めて小さなトナーで高品質の作業
を行うためには、特別の転写プロセス及び介在物を用い
るのが好ましい。すなわち、この好ましいプロセスは、
5ミクロンあるいはそれ以下のトナー粒子に対して特に
使用することができる。
【0053】極めて小さなトナーを転写しようとする時
には、従来においては、熱支援型の転写を用いて熱軟化
性の外側層を有する受け取りシートに直接転写すること
によって最も良好な結果が得られていた。このプロセス
においては、転写プロセスの一部として外側層を軟化さ
せ、また転写プロセスの一部として、単数また複数のト
ナーの初期層を熱軟化性の層の中に部分的に埋め込む。
後続する層を埋め込みあるいは融解させ、これにより、
実際に埋め込まれておりまた転写されている粒子に後続
する層の粒子を接触させる。このプロセスはある範囲の
圧力にわたってうまく行くが、高品質の作業を行うため
には極めて高い圧力が必要とされる。例えば、トナーの
ガラス遷移温度並びに熱可塑性樹脂製の層にもよるが、
3.5ミクロンのトナーの4つのトナー像を転写しよう
とすると、約35.2kg/cm2(500psi)の
圧力を必要とする。
【0054】同時に、熱軟化性の層の温度は、トナーが
転写される光伝導体に損傷を与える恐れがあるために、
過度に熱くすることができない。また、光伝導体に接触
すると熱くなり、光伝導体に融着して転写効率を大幅に
低下させることがある。ある程度の湿分を含有する受け
取りシートを用いて温度制御を行うことは興味のあるこ
とである。温度が100°Cよりも高くなると湿分が蒸
気になり、シートに水ぶくれ(かえるはだ)を生じさ
せ、また、温度が100°Cよりもかなり低いと、熱可
塑性樹脂製の層を均一に軟化させることが困難となる。
光伝導体を予熱することは役には立つが、光伝導体に損
傷を与えない程度の温度までしか加熱できない。
【0055】熱伝導度の高い介在物、例えば、全体がニ
ッケルで形成された介在物、あるいは、ニッケルで被覆
されたステンレス鋼で形成された介在物を使用すると、
より低い熱伝導度を有する受け取りシートに比較して、
加熱するためのエネルギが少なくて済む。そのような介
在物の温度制御はかなり容易である。しかしながら、伝
導性の介在物は、熱軟化性の熱可塑性樹脂で被覆された
受け取りシートが有するトナーに対する親和性をもたな
いので、単数又は複数の層の転写は幾分困難である。し
かしながら、熱的及び電気的な伝導性を有する介在物を
使用し、この介在物に接触するトナーがそのガラス遷移
温度まで加熱されるに十分な温度まで上記介在物を加熱
し、また、介在物と像部材との間に電場を与えることに
より、熱可塑性樹脂で被覆されたレシーバすなわち受け
取りシートを用いた場合の転写効率に比肩し得る転写効
率が得られる。大部分のトナーに関しては、90−96
%の転写効率が得られる。幾つかのトナーに関しては、
99%あるいはそれ以上の転写効率が得られる。
【0056】より大きな温度制御に加えて、上記転写
は、約3.5kg/cm2(50psi)あるいはそれ
以下の圧力で得られ、熱可塑性樹脂で被覆された受け取
りシートの約42.2kg/cm2(600psi)で
得られる質に比肩する。これにより、像部材の寿命が大
幅に改善されると共に、装置の製造及び設計を容易にす
る。最も高品質な作業においては、高圧の転写がより動
揺を受け易く、これにより、露光の間における像部材の
運動が変わり、像に悪影響を与える。
【0057】より高い熱伝導度を有すると共に、温度制
御が容易であるということを主な理由として、第1の転
写に必要とされるエネルギはかなり少ない。例えば、6
6°Cのガラス遷移温度を有するトナーを使用した場合
には、70°Cの中間ベルトで良好な転写が行われる。
この結果は、ドラムを110−120°Cまで加熱し、
受け取りシートを介して同一のトナーの焼結を行う熱可
塑性樹脂被覆された受け取りシートの場合と比肩し得
る。
【0058】介在物としては、ステンレス鋼、ニッケル
あるいは他の金属が好ましいが、そのような介在物を非
常に薄い伝導性の解放材料の層で被覆し、上記解放材料
には十分な量のカーボンあるいは他の粒子を含ませ、こ
れにより、上記層が熱伝導性及び導電性を有するように
することができる。金属製の介在物用の適宜な表面処理
材料としては、酸化アルミニウム等の金属塩及びカーボ
ンを充填材粒子として含むシリコン及びフッ素ポリマ等
の低い界面エネルギを有するポリマ、及び、電着ニッケ
ル/フッ素ポリマ・コーティング等の金属/ポリマ合金
がある。後に挙げる例に示すように、一般には上述の如
き解放材料を用いることなく顕著な結果が得られる。
【0059】上記特別のプロセスは、平均粒径が5ミク
ロンよりも小さなトナー粒子を転写する際に特に有用で
あり、その理由は、そのようなトナー粒子は、電場だけ
を使用して高効率で転写させることは事実上不可能であ
るからである。これは、上述のように、小さな粒子に対
してはファンデルワールス力及び他の類似の接着力が電
場からの力よりもより大きく作用することに起因する。
この理由により、上述の如き微細な粒子に関しては、あ
る種の熱支援が必要である。電場は、従来の熱支援装置
の受け取りシートの熱可塑性樹脂層の代わりとなり、上
述の十分な改善をもたらすように思われる。
【0060】以下に示す例は、圧力、温度及びトナーの
タイプに対する転写効率並びにその感度(あるいは欠
点)を示している。最小限の何等かの圧力は必要であろ
うが、実際の大きさが重要とは思われないことに注意す
る必要がある。また、幾つかのトナーに関しては、ガラ
ス遷移温度よりも高い温度であれば良好な転写をもたら
すが、そのようなガラス遷移温度よりもかなり高い温度
は大部分の光伝導体に悪影響を及ぼし、トナーが像部材
に接着してしまう原因になることにも注意する必要があ
る。更に、電場がかなり大きな効果をもたらすことにも
注意する必要がある。
【0061】 以下の総ての例において、アルミニウム製のドラムを最
初に、87ショアA硬度を有し約0.838mm(33
ミル)の厚みを有するポリカーボネートのシートで覆
い、次に、反対の性質の複合有機物の光伝導体素子で覆
った。光伝導体素子は、基材上に設けられた通常の伝導
性及び光導電性を有する層を含む。光導電性の層を−4
00乃至−450ボルトまで帯電させ、0.7の中性フ
ィルタを通して2秒間露光させた。光伝導体の帯電され
た領域は、45ボルトのバイアスを受けた磁気ブラシに
より、正に帯電されたシアン・トナーでトナー付けし
た。このように形成された3つのシアン・トナー像を、
金属製のドラムの周囲に巻かれたニッケルのシートに順
次重なるように転写した。熱、圧力及び電場の条件を変
えて、実験を繰り返した。その結果を表にして以下に示
す。
【0062】試験 トナー 転写ドラム 電 場 転写圧 力 転写% 温度(°C(ボルト) (PLI) 1 #1 100 −400 1 30 93 100 −400 2 30 92 100 −400 3 30 91 2 #1 100 −400 1 30 95 105 −400 2 30 97 110 −400 3 30 93 3 #2 100 −400 1 30 95 100 −400 2 30 97 100 −400 3 30 99 4 #2 100 0 1 30 93 100 0 2 30 93 100 0 3 30 94 5 #3 100 −400 1 30 97 100 −400 2 30 96 100 −400 3 30 95 6 #2 70 −450 1 30 100 70 −450 2 30 99 70 −450 3 30 98 7 #2 80 −450 1 30 99 80 −450 2 30 99 80 −450 3 30 99 8 #2 90 −450 1 30 99 90 −450 2 30 99 90 −450 3 30 99 9 #2 100 −450 1 30 99 100 −450 2 30 99 100 −450 3 30 99 10 #2 90 0 1 30 94 90 0 2 30 93 90 0 3 30 90 11 #4 90 −450 1 30 97 90 −450 2 30 96 90 −450 3 30 93 12 #2 80 −450 1 15 99 80 −450 2 15 98 80 −450 3 15 97 13 #2 80 −450 1 20 98 80 −450 2 20 99 80 −450 3 20 99 14 #2 80 −450 1 25 99 80 −450 2 25 100 80 −450 3 25 99 15 #2 80 −450 1 30 99 80 −450 2 30 99 80 −450 3 30 99 圧力は、直線インチ当たりのポンド数(PLI)で示さ
れている。20PLIの圧力は、上述の如きニップにお
ける約14.1kg/cm2(200psi)のピーク
圧力に概ね相当する。電場は、金属製の転写ドラムにバ
イアスを加え、光伝導体素子の伝導性の層を接地するこ
とにより形成される。
【0063】トナーの種類は以下の通りである。
【0064】#1: 粉砕されたピコトナー(Picc
otoner)1221バインダの中に3.8ミクロン
の平均粒径を有する凝集制限型(limited co
alescence)のラテックス・トナーを含むも
の。
【0065】#2: シリカ表面処理されたピコトナー
(Piccotoner)1221の中に3.5ミクロ
ンの平均粒径を有する凝集制限型のトナーを含むもの
(このトナーは、例16−24に関して更に説明す
る)。
【0066】#3: 低分子ポリスチレン・バインダ
と、3.5ミクロンの平均粒径を有する凝集制限型のラ
テックス・トナーとを含むもの。
【0067】#4: #2と同じであるが、シリカ・コ
ーティングされていないもの。
【0068】転写されたトナーの割合(%)は、転写さ
れた像、及び光伝導体に残った像を転写し、受け取りシ
ートを分離することによって測定した。受け取りシート
の像の反射濃度は、X線濃度計で測定して比較した。
【0069】追加の例16−24を行ったが、これらの
例においては、トナーの転写を一回だけ行い、上記手順
と同じ手順で測定した。また、各々異なったコーティン
グを有する追加の2つのトナーを使用し、トナー#2と
比較した。
【0070】 例16−24は総て、−450ボルトの電場、20PL
Iの圧力、及び毎秒約101.6mm(4インチ)の速
度で行った。
【0071】トナー#2、#5及び#6は、コロイド状
のシリカ、コロイド状のポリマあるいはコロイド状のア
ルミナの微細な転写支援粒子で被覆された小さな粒子径
のコア粒子を含む粉末組成物である。その主要な成分が
熱可塑性樹脂のバインダ・ポリマであるコア粒子は染色
されており、イオン性の電荷制御剤を含んでいる。転写
支援粒子の寸法は、0.01乃至0.2ミクロンとする
ことができ、トナーの表面に均一に分布している。上記
トナーは、米国特許出願第07/843,664号明細
書の主題である。
【0072】バインダのポリマは、ハーキュルズ社(H
ercules Co.)によって提供されるピコトナ
ー1221(Piccotoner 1221:登録商
標)等の低分子スチレン−ブチル・アクリレート共重合
体であるのが好ましい。顔料は架橋されたアルミニウム
・フタロシアニンである。3.5ミクロンの平均直径を
有するコア粒子は、米国特許第4,833,060号明
細書に開示される蒸発制限型の凝集プロセスによって形
成される。本明細書においては、上記米国特許明細書を
参照している。
【0073】トナーのコア粒子は、被覆された粒子の約
3重量%(wt%)を占める保護膜を有し、上記保護膜
は、選択されたコロイド寸法の材料から成る水溶性の分
散剤で粒子を被覆することにより形成される。コア粒子
を被覆すなわちコーティングするために有用な手順及び
材料の例を以下に挙げる。
【0074】トナー#2:ブレンダ(混合機)の中にあ
るトナーのコア粒子40グラムに、4重量%の固体を含
むシリカの水溶性コロイド分散剤29.2グラムを滴下
する。上記水溶性コロイド分散剤は、約0.060ミク
ロンの平均粒径のシリカの50重量%の分散剤であるナ
ルコアグ1060(Nalcoag 1060:登録商
標)シリカを希釈することにより作成される。約30分
間撹拌した後に、被覆されたトナーを室温で乾燥させ
る。
【0075】トナー#5: ブレンダの中のトナーのコ
ア粒子40グラムを、スチレン−スチレンスルフォネー
ト・ソーダ共重合体の単分散ラテックス(固体分2.4
重量%:平均粒径約0.1ミクロン)50グラムと水7
グラムとから成る混合物で処理する。更に簡単に撹拌し
た後に、被覆されたトナーを、トナー粒子が融着しない
ように、マイクロ波オーブンの中で30%の電力で30
分間真空下で乾燥させる。
【0076】トナー#6: 上記トナー#2と同様に、
5重量%の固体分を含む酸化アルミニウムの水溶性分散
剤(デガサ社のアルミナム・オキシドC(Alumin
umOxid C:登録商標))24グラムを16グラ
ムの水で希釈したものを、ブレンダの中のトナーのコア
粒子40グラムに加える。更に簡単に撹拌した後に、被
覆されたトナーを上記トナー#5と同様に乾燥させる。
【0077】上記プロセスは、5ミクロンよりも小さな
粒子径を有する種々のトナーに関して、良好な結果をも
たらすことが上記例から分かる。例え、紙又は透明な素
材の受け取りシートを熱可塑性樹脂材料の熱軟化性の層
で被覆し、電場を使用しないでそのような受け取りシー
トに転写する場合に比較して、上記プロセスは、かなり
低い温度及び圧力において効果的である。
【0078】最高の転写効率はトナー#2及び#5を使
用した場合に得られ、特に#2のトナーではその転写効
率はほぼ100%に達する。これは実に注目すべき結果
である。
【0079】本方法を用いることにより得ることのでき
る大きな温度制御の利点を最大に利用するために、トナ
ーのガラス遷移温度はかなり低いのが好ましく、例え
ば、55°C乃至70°Cであるのが好ましい。上記ガ
ラス遷移温度よりも10°Cを越えない値だけ高い温度
で良好な転写を得ることができる。90°Cあるいは1
00°Cでも良好な転写が得られるが、そのような高い
温度を用いた場合には、温度制御を上手く行わないと、
像部材に損傷を与える可能性がある。上記例のトナー#
2は約60°Cのガラス遷移温度を有している。また、
本方法はより高い圧力でも実施されるが、圧力を約2
1.1kg/cm2(300psi)あるいはそれ以下
に維持すると十分なシステム効果が得られる。本方法は
約7.03kg/cm2(100psi)で実施され
る。
【0080】例1−15においては、3つの像が転写さ
れた後に、ニッケルのシートを取り除き、その上に高品
質のレーザ印刷紙の受け取りシートを重ね、共に加熱さ
れる一対の融着ローラに手で供給した。シートを冷却
し、次に受け取りシートから分離した結果、3つの像が
重なり合った関係で受け取りシートに記録された。その
ような像について、転写効率を判定するための測定を行
った。
【0081】介在物に形成された多色像の受け取りシー
トへの転写は、従来技術における転写融着又は転写定着
プロセスと同様である。紙の受け取りシートへの通常の
転写は、通常の融着温度及び圧力を用いて行われる。
【0082】上述のように、介在物から分離する前にト
ナー像を冷却することが最も良い。これにより、像部材
からの高品質の転写を阻害し、像に悪影響を与えること
のある解放オイルを使用する必要がない。
【0083】非常に高品質の転写が行われた場合には、
熱軟化性の熱可塑性樹脂製の外側層を有する受け取りシ
ートに対する第2の転写が非常に良好に行われる。上記
外側層をその軟化点まで予熱するのが好ましい。通常の
融着に比較してより高い圧力が望ましく、例えば、約
7.03kg/cm2(100psi)よりもかなり高
い圧力が望ましい。また、非常に高品質の像を得るため
には、像及び熱可塑性樹脂製の層が共にそれぞれの軟化
温度よりも低い温度まで冷却されるまで、図1乃至図5
に示すように受け取りシート及び介在物を接触した状態
にしておくべきである。
【0084】好ましい実施例を特に参照して本発明を詳
細に説明したが、上述しまた特許請求の範囲に記載した
本発明の原理及び範囲内において種々の変形及び変更を
行うことができることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】多色像形成装置の概略的な側面図である。
【図2】図1に示す装置の一部の概略的な側面図であっ
て、介在物及び受け取りシートの分離を示している。
【図3】代替例の像形成装置の概略的な側面図である。
【図4】代替例の像形成装置の概略的な側面図である。
【図5】代替例の像形成装置の概略的な側面図である。
【符号の説明】
1、101、102、103、104 像部材 2 転写ドラム 3 帯電ステーシ
ョン 4 レーザ 5、6、7、8 トナー付けステーション 10 受け取りシート 20、220 中
間シート 32、34 圧力ローラ 105、106、107、108 トナー付けステーシ
ョン
フロントページの続き (72)発明者 アレク・ナフタリ・マッツ アメリカ合衆国ニューヨーク州14618,ロ チェスター,ウィロークレスト・ドライブ 119 (72)発明者 ジョン・マレー・マッケーブ アメリカ合衆国ニューヨーク州14534,ピ ッツフォード,キャバン・ウェイ 6 (72)発明者 ケビン・マイケル・ジョンソン アメリカ合衆国ニューヨーク州14607,ロ チェスター,バークレー・ストリート 260

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小さなトナー粒子から構成されるトナー
    像を形成するための方法であって、 像部材(1;101、102、103、104)にトナ
    ー像を形成する形成段階と、 前記トナー像を中間部材(20;220)の転写面に転
    写する転写段階とを備え、 前記中間部材(20;220)は熱的及び電気的に伝導
    性を有し、前記転写段階は、前記トナー像を前記転写面
    に転写させる方向を有する電場の存在下で、前記転写面
    を前記像部材の前記トナー像に圧接させながら前記転写
    面を加熱する段階を含み、前記転写面は、少なくともト
    ナー粒子が前記転写面に接触しかつトナー粒子が相互に
    接触する場所において前記トナー粒子を焼結させるに十
    分ではあるが、前記像部材に損傷を与えたり、あるいは
    トナーを前記像部材に粘着させるには不十分な温度まで
    加熱されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、前記中間部材
    が金属製であることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の方法において、前記中間部材
    が実質的に金属製であり、前記転写面に薄い解放コーテ
    ィングを有していることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法において、前記トナー粒
    子は、5ミクロンよりも小さな平均直径を有することを
    特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の方法において、前記トナー粒
    子は、約3.5ミクロンの平均直径を有することを特徴
    とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の方法において、前記中間部材
    は、前記トナーのガラス遷移温度よりも高く且つ100
    °Cよりも低い温度まで加熱されることを特徴とする方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1の方法において、前記中間部材
    は、前記トナーのガラス遷移温度と該ガラス遷移温度よ
    りも10°C高い温度の間の温度まで加熱されることを
    特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は7の方法において、前記圧
    力が、約21.1kg/cm2(300psi)を越え
    ないことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1の方法において、前記トナー像
    を前記中間部材から受け取りシートへ転写する段階を更
    に備え、該段階は、前記トナー像を前記受け取りシート
    に定着するに十分な熱及び圧力を加えることにより実行
    されることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかの方法にお
    いて、前記形成段階は、別個の色の複数のトナー像を1
    又はそれ以上の像部材に形成する段階を含み、また、前
    記転写段階は、前記複数のトナー像を整合した状態で前
    記中間部材に転写して多色像を形成する段階を含むこと
    を特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10の方法において、受け取り
    シートの熱軟化性の層を十分な熱及び圧力で前記トナー
    像に接触させることにより、前記多色トナー像を前記受
    け取りシートへ転写させ、これにより、前記トナー像を
    前記熱軟化性の層に定着させる段階を更に備えることを
    特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項10の方法において、前記トナ
    ー像の少なくとも1つが、微細な転写支援粒子の表面コ
    ーティングを含むトナーから形成されることを特徴とす
    る方法。
  13. 【請求項13】 請求項12の方法において、前記転写
    支援粒子は、水性の分散剤から堆積されたコロイド状の
    シリカであることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項13の方法において、前記転写
    支援粒子は、約0.06ミクロンの平均直径を有するこ
    とを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項12の方法において、前記転写
    支援粒子は、水溶液から堆積されたポリマ粒子であるこ
    とを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15の方法において、前記転写
    支援粒子は、約0.1ミクロンの平均直径を有すること
    を特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項12の方法において、前記転写
    支援粒子は、水性の分散剤から堆積されたコロイド状の
    アルミナであることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項12の方法において、前記各々
    のトナー像は、微細な転写支援粒子の表面コーティング
    を含むトナーから形成されることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 像形成装置において、 像部材(1;101、102、103、104)と、 前記像部材に静電像を形成する手段(3、4;113、
    115、117、118)と、 前記静電像にトナー付けを行い、前記像部材にトナー像
    を形成するための手段(5、6、7、8;105、10
    6、107、108)と、 前記トナー像を中間部材(20)に転写する手段(1
    2、24)とを備え、 前記中間部材は中間シート(20)であり、 該像形成装置は更に、 前記中間シート(20)の前記トナー像を受け取りシー
    ト(10)の上に置く手段と、 前記トナー像を加熱すると共に、前記シート(32、3
    4、32;2、32、102)を十分な圧力及び熱で互
    いに押圧し、単一の段階で前記トナー像を融解して前記
    受け取りシートに転写するようにする加熱及び押圧手段
    であって、前記転写及び融解の単一の段階の間に前記両
    シートを第1の速度で動かす手段を具備する加熱及び押
    圧手段と、 転写及び融解を行う前記単一の段階の後に、前記トナー
    像がそのガラス遷移温度よりも低い温度まで冷える間
    に、前記両シートを保持する保持手段(40)であっ
    て、前記両シートを静止した状態に保持するかあるいは
    前記シートを前記第1の速度よりも小さな第2の速度で
    搬送するための手段を具備する保持手段と、 前記トナー像がそのガラス遷移温度よりも低い温度まで
    冷却された後に、前記両シートを分離するための手段
    (75)とを備えることを特徴とする像形成装置。
  20. 【請求項20】 請求項19の像形成装置において、前
    記トナー像が融解されて前記受け取りシートに転写され
    た後で且つ前記両シートが分離される前に、前記両シー
    トを冷却する手段を更に備えることを特徴とする像形成
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項19の像形成装置において、静
    電像を形成する前記手段は、1又はそれ以上の像部材に
    複数の静電像を形成する手段を備え、前記トナー付けす
    る手段は、別個の色のトナーを前記像に付与して別個の
    色の複数のトナー像を形成する手段を備え、前記中間シ
    ートに転写する前記手段は、前記トナー像を整合した状
    態で前記中間シートに転写して多色像を形成する手段を
    備えることを特徴とする像形成装置。
  22. 【請求項22】 請求項21の像形成装置において、転
    写部材と、前記中間シートを前記転写部材に固定する手
    段とを更に備え、前記転写部材は、前記中間シートを前
    記トナー像が転写される関係で前記第1の速度で動かす
    ように運動可能であることを特徴とする像形成装置。
  23. 【請求項23】 請求項19の像形成装置において、前
    記加熱及び押圧手段は、前記両シートを前記第1の速度
    で駆動するように回転可能な一対のローラを備えること
    を特徴とする像形成装置。
  24. 【請求項24】 請求項19乃至23のいずれかの像形
    成装置において、前記中間シートと前記像部材との間に
    電場を与え、これにより、前記トナー像を前記中間シー
    トへ押圧する手段を更に備えることを特徴とする像形成
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項19の像形成装置において、中
    間シートの供給源と、前記受け取りシートから分離され
    た後に前記中間シートを前記供給源に戻す手段とを更に
    備えることを特徴とする像形成装置。
  26. 【請求項26】 請求項19乃至24のいずれかの像形
    成装置において、前記中間シートは、電気的及び熱的に
    伝導性を有することを特徴とする像形成装置。
  27. 【請求項27】 請求項26の像形成装置において、前
    記中間シートは実質的に金属製であることを特徴とする
    像形成装置。
  28. 【請求項28】 請求項27の像形成装置において、前
    記中間シートの前記像受け取り面は硬く且つ円滑である
    ことを特徴とする像形成装置。
  29. 【請求項29】 請求項21の像形成装置において、転
    写ドラムと、該転写ドラムに中間シートを取り付ける手
    段とを更に備え、前記転写ドラムは、前記別個の色のト
    ナー像を整合した関係で受け取るように、前記中間シー
    トの前記受け取り面を前記1又はそれ以上の像部材と転
    写関係に置くように回転可能であることを特徴とする像
    形成装置。
  30. 【請求項30】 請求項29の像形成装置において、前
    記受け取りシート及び中間シートを相互に押圧する手段
    が前記転写ドラムを含むことを特徴とする像形成装置。
  31. 【請求項31】 請求項30の像形成装置において、前
    記転写ドラムは内側から加熱され、該内側の熱は、前記
    1又はそれ以上の像部材からトナー像を転写させると共
    に、前記トナー像をガラス遷移温度あるいはそれよりも
    高い温度に維持するための熱の主要な部分を提供し、前
    記受け取りシート及び中間シートを相互に押圧する力が
    加えられることを特徴とする像形成装置。
  32. 【請求項32】 請求項31の像形成装置において、前
    記両シートを相互に押圧する前記手段は加熱されたロー
    ラを備え、該加熱されたローラは、前記両シートが前記
    ローラと前記転写ドラムの間にある間に、前記転写ドラ
    ムに向けて押圧されることを特徴とする像形成装置。
JP5038515A 1992-02-28 1993-02-26 トナー像を形成する方法及び装置 Pending JPH05341666A (ja)

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US07/843,666 US5428430A (en) 1992-02-28 1992-02-28 Image forming method and apparatus using an intermediate
US843666 1992-02-28
US07/843,664 US5253021A (en) 1992-02-28 1992-02-28 Method and apparatus of transferring toner images made up of small dry particles

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