JPH05341523A - 光重合性組成物 - Google Patents

光重合性組成物

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JPH05341523A
JPH05341523A JP17748092A JP17748092A JPH05341523A JP H05341523 A JPH05341523 A JP H05341523A JP 17748092 A JP17748092 A JP 17748092A JP 17748092 A JP17748092 A JP 17748092A JP H05341523 A JPH05341523 A JP H05341523A
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JP
Japan
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compound
photopolymerization initiator
photopolymerizable composition
present
weight
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JP17748092A
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English (en)
Inventor
Nobumasa Sasa
信正 左々
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な光重合開始剤を含有し、これにより高
い感度を有し、かつ保存安定性に優れた光重合性組成物
を提供する。 【構成】 光重合開始剤およびエチレン性不飽和化合物
を含有する光重合性組成物において、上記光重合開始剤
が四級窒素原子を有する化合物であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合性組成物に関し、
更に詳しくは、新規な光重合開始剤を含有する光重合性
組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、記録材料に用いられる光重合性組
成物として、バインダー樹脂、エチレン性不飽和化合物
及び光重合開始剤からなるもの等多くのものが知られて
おり、特に光重合開始剤に関しては感度等の点から種々
の化合物が提案されている。
【0003】このような光重合開始剤としては、例えば
「フォトポリマーテクノロジー」(日刊工業新聞,昭和
63年)、第26頁〜第50頁及び第113頁〜第123頁にその代
表的な化合物が開示されており、ここに記載される光重
合開始剤の中には、例えば3,3′,4,4′−テトラ
キス(t−ブチルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
イミダゾール2量体、9,10−ジブロムアントラセン、
2−ナフタレンスルホニルクロリド、過酸化ベンゾイ
ル、オニウム塩の如く、光重合性組成物に用いた場合、
高い感度を与える優れた化合物も多い。しかしながら、
これら高感度を与える光重合開始剤の場合、得られる記
録材料においては、その経時保存による感度低下、いわ
ゆる保存安定性が劣るという欠点があり大きな問題とな
っている。一方、保存安定性の良好な化合物はほとんど
の場合逆に感度の面で劣ることから、感度と保存安定性
を両立せしめる光重合開始剤は未だ見出されていなかっ
た。
【0004】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、新規な光重合
開始剤を含有し、これにより高い感度を有し、かつ保存
安定性に優れた光重合性組成物を提供することにある。
【0005】
【発明の構成】本発明者等は上記課題に鑑みて、本発明
の目的は、光重合開始剤およびエチレン性不飽和化合物
を含有する光重合性組成物において、上記光重合開始剤
が四級窒素原子を有する化合物であることを特徴とする
光重合性組成物、を提供することにより達成されること
を見出した。
【0006】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0007】本発明の光重合性組成物に用いられる四級
窒素原子を有する光重合開始剤としては、好ましくは下
記一般式[I]で表わされるものが用いられる。
【0008】
【化1】 一般式[I]において、X- はアニオンを表わす。すな
わちハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、スル
ホン酸イオン、酢酸イオン等である。R1〜R4は同一で
あっても異種のものでもよく、各々水素原子又は1〜10
個の炭素原子を有するアルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル、デシルの各基)、アルケニル基(例えばプロペニ
ル、ブチニルの各基)、又は6〜20個の炭素原子を有す
るアリール基(例えばフェニル、ナフチルの各基)、ア
ルアルキル基(例えばベンジル、フェネチル、ナフチル
メチルの各基)、アルカリール基(例えばトリル、キシ
リルの各基)もしくは複素環基を表わす。
【0009】本発明においては、特に上記一般式[I]
において、R1及びR4がいずれも芳香族環基又は複素環
基を有する基である化合物が好ましく用いられる。
【0010】上記の四級窒素原子を有する光重合開始剤
は一般的には以下の方法にて合成さ ハロゲン化メチル基を有する化合物(R4−CH2X)を
溶剤に溶解し、還流下反応させ、析出した化合物を濾過
し、本発明の化合物を得ることができる。また、アニオ
ンをハロゲンイオン以外のものに塩交換する場合は、上
記化合物の水溶液と、目的とするアニオンを含有する化
合物の水溶液を混合し、析出した化合物を濾過して得
る。
【0011】本発明に用いられる四級窒素原子を有する
光重合開始剤の例としては、具体的には以下のような化
合物が挙げられる。
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】本発明においては上記四級窒素原子を有す
る光重合開始剤は、感光性組成物中に、好ましくは 0.1
〜10重量%含有される。
【0017】上記本発明の光重合開始剤の具体的合成例
を以下に挙げる。 <合成例1> 例示化合物No.1の合成 メチルエチルケトン300mlに28.3g(0.1モル)の2−
N,Nジメチルアミノエチルチオキサントン(化合物
1)を室温溶解し、不溶物を濾別する。濾液に25.3g
(0.2モル)の塩化ベンジルを加え、6時間還流下反応
する。反応液を冷却、沈澱生成している4級塩を濾取。
メチルエチルケトン、次いでアセトンで洗浄、風乾す
る。収量35.8g(収率87.3%)。生成物は元素分析によ
り確認された。
【0018】<合成例2> 例示化合物No.2の合成 合成例1の化合物1の代わりに、3−(ジメチルアミノ
メチル)インドールを用いた以外は合成例1に準じて、
例示化合物No.2を合成した。
【0019】<合成例3> 例示化合物No.10の合成 合成例1の化合物1の代わりに、N,N−ジメチルアミ
ノメチルフェロセンを用いた以外は合成例1に準じて、
例示化合物No.10を合成した。
【0020】<合成例4> 例示化合物No.20の合成 合成例1の化合物1の代わりに、メトキシプロマジンを
用いた以外は合成例1に準じて、例示化合物No.20のク
ロル塩(化合物2)を合成した。化合物2の水溶液に過
剰のp−トルエンスルホン酸ソーダの水溶液を加え、沈
澱生成物を濾取。水で洗浄、風乾する。
【0021】本発明においては、本発明の光重合開始剤
と他の光重合開始剤とを併用させることができる。
【0022】本発明の光重合開始剤と併用できる光重合
開始剤としては、例えば、J.Kosar著「ライト・セン
シシティブ・システムズ」第5章に記載されているよう
なカルボニル化合物、有機硫黄化合物、過流化物、レド
ックス系化合物、アゾ並びにジアゾ化合物、ハロゲン化
合物、光還元性色素などがある。更に具体的には英国特
許第1,459,563号に開示されている。
【0023】例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、α,α−ジメトキシ−α−
フェニルアセトフェノン等のベンゾイン誘導体、ベンゾ
フェノン、2,4−ジクロルベンゾフェノン、o−ベン
ゾイル安息香酸メチル、4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、4,4′−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、2−ク
ロルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン
等のチオキサントン誘導体、2−クロルアントラキノ
ン、2−メチルアントラキノン等のアントラキノン誘導
体、N−メチルアクリドン、N−ブチルアクリドン等の
アクリドン誘導体、α,α−ジエトキシアセトフェノ
ン、ベンジル、フレオレノン、キサントン、ウラニル化
合物、ハロゲン化合物等が挙げられる。
【0024】本発明の光重合性組成物にはエチレン性不
飽和化合物が含有されるが、エチレン性不飽和化合物と
しては、多価アルコールのアクリル酸エステル及びメタ
クリル酸エステルが適当であり、エチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ネオペンチルグリコール等のアクリ
ル酸、メタアクリル酸エステルを例として挙げ得る。
【0025】ビスフェノールAから変性誘導されたアク
リル酸、メタアクリル酸エステル例えばビスフェノール
A−エピクロルヒドリン系エポキシ樹脂プレポリマーと
アクリル酸あるいはメタアクリル酸との反応生成物、ビ
スフェノールAのアルキレンオキシド付加体あるいはそ
の水素添加物のアクリル酸、メタアクリル酸エステル等
も使用し得る。
【0026】これらのエステル系とは別にメチレンビス
アクリルアミド、メチレンビスメタアクリルアミド並び
にエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジ
アミン、ペンタメチレンジアミン等のジアミンのビスア
クリルまたはビスメタアクリルアミドも有用である。
【0027】また、ジオールモノアクリレートもしくは
ジオールモノメタアクリレートとジイソシアネートとの
反応生成物、トリアクリルホルマールまたはトリアリル
シアヌレート等も適している。
【0028】本発明のエチレン性不飽和化合物としては
水溶性のものも使用可能であるが、光感度及び画像の耐
水性の点から水不溶性のものが好ましい。特に光感度の
面においてペンタエリスリトールテトラアクリレートお
よびトリメチロールプロパントリアクリレートが好まし
いモノマーで、使用可能である。
【0029】上記エチレン性不飽和化合物は本発明にお
いては組成物中に好ましくは20〜80重量%、更に好まし
くは30〜60重量%含有される。
【0030】更に、本発明の光重合性組成物には必要に
応じバインダー樹脂を含有しうるが、用いられるバイン
ダー樹脂としては、公知の種々のポリマーを使用するこ
とができる。具体的なバインダーの詳細は、米国特許第
4,072,527号に記載されており、より好ましくは特開昭5
4-98613号公報に記載されているような芳香族性水酸基
を有する単量体、例えばN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)
メタクリルアミド、o−、m−、またはp−ヒドロキシ
スチレン、o−、m−、またはp−ヒドロキシフェニル
メタクリレート等と他の単量体との共重合体、米国特許
第4,123,276号明細書中に記載されているようなヒドロ
キシエチルアクリレート単位またはヒドロキシエチルメ
タクリレート単位を主なる繰り返し単位として含むポリ
マー、シェラック、ロジン等の天然樹脂、ポリビニルア
ルコール、米国特許第3,751,257号明細書中に記載され
ているようなポリアミド樹脂、米国特許第3,660,097号
明細書中に記載されているような線状ポリウレタン樹
脂、ポリビニルアルコールのフタレート化樹脂、ビスフ
ェノールAとエピクロルヒドリンから縮合されたエポキ
シ樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセテートフタレ
ート等のセルロース類が包含される。
【0031】上記バインダー樹脂は光重合性組成物中
に、その固形分に対し20〜80重量%含有される。
【0032】本発明の光重合性組成物には、必要に応じ
感脂化剤、界面活性剤、増感剤、安定化剤、熱重合禁止
剤、可塑剤、染料や顔料等の色素などの添加剤類を含有
させることができる。
【0033】本発明の光重合性組成物は、その用途は特
に限定されるものではないが、好ましくは製版材料に用
いられる。この製版材料には、例えばPS版等の平版印
刷版や湿し水不要感光性平版印刷版があり、特に湿し水
不要感光性平版印刷版に用いることが好ましい。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0035】実施例1 砂目立てして陽極酸化処理したアルミ板2枚の上に、以
下の感光性組成物を塗布量が2g/m2になるようにホワ
ラーで塗布し記録材料を得た。 <感光性組成物> 2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−(4−ヒドロ キシフェニル)メタクリルアミド、メタクリル酸のモル比 40/57/3の共重合体 50重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレート 50重量部 例示化合物No.1(本発明の光重合開始剤) 2.5重量部 メチルセロソルブ 500重量部
【0036】この記録材料の1枚を55℃で10日間保存し
た。これら2枚の記録材料にコダックステップタブレッ
トNo.2を密着させアイドルフィン2000(岩崎電気
(株)社製、2kWメタルハライドランプ)で30秒間露光
し、下記の現像液で現像し、未露光部分を除去して硬化
画像を得た。ステップ硬化段数の結果および印刷の結果
を表1に示した。 <現像液> β−アニリノエタノール 0.5重量部 プロピレングリコール 1.0重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.0重量部 水酸化カリウム 1.0重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.1重量部 亜硝酸カリウム 2.0重量部 メタ珪酸カリウム 3.0重量部 水 91重量部
【0037】実施例2 光重合開始剤として例示化合物No.2を用いた以外は、
実施例1と同様に記録材料を作成し、露光、現像をおこ
なって同様に評価した。結果を表1に示す。
【0038】実施例3 光重合開始剤として例示化合物No.10を用いた以外は、
実施例1と同様に記録材料を作成し、露光、現像をおこ
なって同様に評価した。結果を表1に示す。
【0039】実施例4 下記の光重合組成物を用いた以外は、実施例1と同様に
記録材料を作成し、露光し現像を行って同様に評価し
た。結果を表1に示す。 <感光性組成物> スチレン/メタクリル酸のモル比が80/20の共重合体 50重量部 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 50重量部 例示化合物No.20(本発明の光重合開始剤) 2.5重量部 メチルセロソルブ 500重量部
【0040】比較例1 実施例1の感光性組成物中の例示化合物1を2−イソプ
ロピルチオキサントンに変えた以外は実施例1と同様に
記録材料を作成し、露光・現像を行なって、同様に評価
したところ表1の結果を得た。
【0041】比較例2 実施例1の感光性組成物中の例示化合物1を3,3′,
4,4′−テトラキス(t−ブチルオキシカルボニル)
ベンゾフェノンに変えた以外は実施例1と同様に記録材
料を作成し、露光・現像を行なって、同様に評価したと
ころ表1の結果を得た。
【0042】
【表1】 表1より、本発明の光重合開始剤を含む光重合性組成物
を用いたものは、いずれも高感度でかつ保存安定性にも
優れていることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光重合開始剤およびエチレン性不飽和化
    合物を含有する光重合性組成物において、上記光重合開
    始剤が四級窒素原子を有する化合物であることを特徴と
    する光重合性組成物。
JP17748092A 1992-06-11 1992-06-11 光重合性組成物 Pending JPH05341523A (ja)

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JP17748092A JPH05341523A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 光重合性組成物

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010079088A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Fujifilm Corp 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法
JP2019182862A (ja) * 2018-04-16 2019-10-24 株式会社Adeka 化合物、重合開始剤、重合性樹脂組成物及び感光性樹脂組成物

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