JPH05341090A - 補機冷却海水設備における熱交換器の洗浄方法及び補機冷却海水設備 - Google Patents

補機冷却海水設備における熱交換器の洗浄方法及び補機冷却海水設備

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JPH05341090A
JPH05341090A JP4150633A JP15063392A JPH05341090A JP H05341090 A JPH05341090 A JP H05341090A JP 4150633 A JP4150633 A JP 4150633A JP 15063392 A JP15063392 A JP 15063392A JP H05341090 A JPH05341090 A JP H05341090A
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heat exchanger
strainer
auxiliary equipment
standby
outlet
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Kenji Moriya
健二 森谷
Minoru Okura
稔 大倉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡素な配管ルートで熱交換器を分解せず予備熱
交換器を清掃できる補機冷却海水設備における熱交換器
の洗浄方法及び補機冷却海水設備を提供する。 【構成】熱交換器出口弁24a及び熱交換器逆洗用ブロ
ー弁28aを全開にすると、系統水の流れの少なくとも
一部が逆流し、熱交換器出口配管15aを矢印Aの向き
に進み、熱交換器出口弁24aを通って待機中の熱交換
器4aの出口側から流入して熱交換器4aを逆洗清掃す
る。その後系統水は、熱交換器入口配管13aを矢印B
の向きに進み、熱交換器逆洗用ブロー弁28a、熱交換
器逆洗用ブロー配管19aを通った後、ストレーナブロ
ー配管17a〜cと合流し、ストレーナブロー配管合流
配管18を介して放水路5へ排出され、運転中の熱交換
器4b及び4cからの系統水が待機中の熱交換器4aへ
と直列に通過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所の補機冷
却海水設備に係り、特に待機中の予備熱交換器を分解清
掃することなく清掃することを可能とする補機冷却海水
設備における熱交換器の洗浄方法及び補機冷却海水設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントには、原子炉事故時
などの非常時に機能する非常用補機や、原子炉通常運転
時等に機能する常用補機を冷却する補機冷却海水設備が
設けられている。従来技術の補機冷却設備の2つの公知
例をそれぞれ図11及び図12に示す。
【0003】図11は主として原子炉通常運転時に運転
される補機冷却海水設備を示すものであって、この補機
冷却海水設備は、並列に接続された3系統の海水ポンプ
101a〜c及び3系統の熱交換器104a〜cを有
し、原子炉の通常運転時において、これら3系統の海水
ポンプ及び熱交換器のうちそれぞれ2系統を運転し、残
りの1系統を予備系統として待機させる。
【0004】運転例として、添字a,bの系統を運転中
とし、添字cの系統を待機させる場合を考える。系統水
である海水は海水ポンプ101a,bにより昇圧され、
ポンプ出口逆止弁120a,b、ポンプ出口弁121
a,bを通過後ポンプ出口合流配管111において集合
して1系統となり、さらに、異物を取り除くストレーナ
102を通りその下流で再び2系統に分流し、それぞれ
の系統の熱交換器入口弁122a,b、四方弁123
a,bを介して熱交換器104a,bへ供給される。系
統水は熱交換器104a,bにおいて各冷却対象の補機
を冷却した後、熱交換器出口弁124a,b、熱交換器
出口配管115a,bを通じ熱交換器出口合流配管11
6に合流し、放水路105へ排水される。
【0005】補機冷却海水設備では系統水として海水を
使用するので熱交換器内に海生物等の異物が付着する恐
れがあり、この場合、冷却能力を維持するために熱交換
器を清掃する必要がある。本公知例の補機冷却海水設備
においては、熱交換器104a〜cの入口に四方弁12
3a〜cを設け、この四方弁123a〜cを操作し流れ
の方向を切り替えることにより運転中の熱交換器104
a〜cの逆洗清掃を行うことを可能とするものであり、
上記の運転例では四方弁123a,bを切り換えること
により熱交換器104a、bの逆洗清掃を行う。
【0006】図12に原子炉事故時などの非常時にも運
転することを想定した補機冷却海水設備を示す。この補
機冷却海水設備は、並列に接続された2系統の海水ポン
プ201a〜b及び3系統の熱交換器204a〜204
cを有し、原子炉の通常運転時においては1系統の海水
ポンプ及び2系統の熱交換器を運転して残りの1系統の
海水ポンプ及び1系統の熱交換器を予備系統として待機
させ、原子炉の事故時等の非常時においては、すべての
系統、すなわち海水ポンプ2系統及び熱交換器3系統の
運転を行う。
【0007】運転例として、通常運転時に添字aのポン
プ系統と添字a,bの熱交換器系統を運転する場合を考
えると、系統水である海水は、海水ポンプ201aによ
り昇圧され、ポンプ出口逆止弁220a、ポンプ出口弁
221aを通過後ポンプ出口合流配管211を経てその
下流で2系統に分流し、それぞれの系統のストレーナ入
口配管212a,b、ストレーナ入口弁225a,b、
ストレーナ203a,b、熱交換器入口配管213a,
bを介して熱交換器204a,bへ供給される。系統水
は熱交換器204a,bにおいて各冷却対象の補機を冷
却した後、熱交換機出口弁224a,b、熱交換器出口
配管215a,bを通って熱交換器出口合流配管216
に合流し、熱交換器出口元弁227を通って放水路20
5へ排水される。また、ストレーナ203a〜cから分
岐してストレーナブロー配管217a〜c及びストレー
ナブロー弁226a〜cが設けられ、ストレーナ203
a,bにおいて系統水から分離された系統水中の海生物
等の異物が、熱交換器204a,bに流入することなく
別系統により放水路205へ排出される構成となってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公知
技術にはそれぞれ以下の問題点が存在する。図11に示
す公知例は、運転中の熱交換器104a,bの逆洗清掃
は可能であるが、待機中の予備熱交換器104cを逆洗
清掃することができない。また、すべての熱交換器10
4a〜cの入口に四方弁を設置するので、熱交換器まわ
りの配管ルート引き廻しが複雑になる。
【0009】図12に示す公知例は、逆洗清掃を行わず
ストレーナ203a〜cにおいて系統水中の異物を分離
する構成であるが、ストレーナにおいて分離されずその
まま通過した異物が熱交換器に流入・付着した場合に
は、その熱交換器を待機させて分解清掃しなければ清掃
できない。しかし、図12に示す設備は原子炉事故時等
の非常時には待機中の系統も運転を行う必要があるの
で、待機中の熱交換器を分解清掃することは困難であ
る。
【0010】本発明の目的は、熱交換器まわりの配管ル
ート引き廻しを複雑にすることになくかつ熱交換器を分
解することなく、待機中の予備熱交換器を清掃できる補
機冷却海水設備の熱交換器の洗浄方法及び補機冷却海水
設備を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、少なくとも1台の海水ポンプと、前記海水ポンプか
らの海水が系統水として通水される互いに並列に配置さ
れた複数台の熱交換器と、前記複数台の熱交換器の上流
に設置され熱交換器への異物の侵入を防止するストレー
ナとを有し、前記複数台の熱交換器の少なくとも1台を
予備熱交換器として待機させ残りの熱交換器を運転して
各種の補機を冷却する補機冷却海水設備における熱交換
器の洗浄方法において、運転中の熱交換器を通水した系
統水の少なくとも一部を待機中の予備熱交換器の出口配
管を通して逆流させることにより待機中の予備熱交換器
の逆洗清掃を行う。
【0012】好ましくは、前記熱交換器の洗浄方法にお
いて、前記複数台の熱交換器の出口側に設けられた絞り
弁の開度を調整し前記予備熱交換器に逆流させる系統水
の流量を調整する。
【0013】また好ましくは、前記熱交換器の洗浄方法
において、各熱交換器への異物侵入を防止するストレー
ナの入口にストレーナ入口弁を設け、かつ各熱交換器出
口側に熱交換器出口弁を設け、さらに各熱交換器から分
岐して設けられた排出ラインに止め弁を設け、前記予備
熱交換器の逆洗清掃時には、前記ストレーナ入口弁を全
閉し、かつ前記熱交換器出口弁を全開し、さらに前記止
め弁を全開する。
【0014】また、上記目的を達成するために、少なく
とも1台の海水ポンプと、前記海水ポンプからの海水が
系統水として通水される互いに並列に配置された複数台
の熱交換器と、前記複数台の熱交換器の上流に設置され
熱交換器への異物の侵入を防止するストレーナとを有
し、前記複数台の熱交換器の少なくとも1台を予備熱交
換器として待機させ残りの熱交換器を運転して各種の補
機を冷却する補機冷却海水設備において、運転中の熱交
換器を通水した系統水の少なくとも一部を待機中の予備
熱交換器の出口配管を通して逆流させることを可能とす
る排出ラインを各熱交換器から分岐して設ける。
【0015】好ましくは、前記補機冷却海水設備におい
て、前記排出ラインは、各熱交換器の入口配管から分岐
して設けるか、若しくは、各熱交換器の水室から分岐し
て設けてもよい。
【0016】また好ましくは、前記補機冷却海水設備に
おいて、その熱交換器が運転される場合には該熱交換器
の排出ラインを隔離することを可能とする第1の止め弁
を各熱交換器の排出ラインに設ける。
【0017】また好ましくは、前記補機冷却海水設備に
おいて、前記予備熱交換器の逆洗清掃時に該予備熱交換
器からストレーナへの異物流入を防止することを可能と
する第2の止め弁をストレーナと各熱交換器との間に設
ける。
【0018】
【作用】以上のように構成した本発明においては、運転
中の熱交換器を通水した系統水の少なくとも一部を予備
熱交換器の出口配管を通して逆流させることにより、該
予備熱交換器を分解することなく逆洗清掃を行うことが
でき、かつ四方弁等を使用する必要がなく熱交換器まわ
りの配管ルート引き廻しを簡素化することができる。
【0019】また、複数台の熱交換器の出口側に設けら
れた絞り弁の開度を調整し予備熱交換器に逆流させる系
統水の流量を調整することにより、前記予備熱交換器の
逆洗清掃効果を向上させることができる。
【0020】また本発明においては、各熱交換器の排出
ラインに第1の止め弁を設けることにより、その熱交換
器が運転される場合には該熱交換器の排出ラインを隔離
することができる。
【0021】また、ストレーナと各熱交換器との間に第
2の止め弁を設けることにより、予備熱交換器の逆洗清
掃時に該予備熱交換器からストレーナへの異物流入を防
止することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図10により
説明する。本発明の第1の実施例を図1〜図5により説
明する。図1は、本実施例の補機冷却海水設備を示す図
である。本実施例の補機冷却海水設備は、並列に接続さ
れた2系統の海水ポンプ1a,b及び3系統の熱交換器
4a〜cを有する。原子炉の通常運転時においては1系
統の海水ポンプ及び2系統の熱交換器を運転して残りの
1系統の海水ポンプ及び1系統の熱交換器を予備系統と
して待機させ、原子炉の事故時等非常時においては、す
べての系統、すなわち海水ポンプ2系統及び熱交換器3
系統の運転を行う。
【0023】本実施例の補機冷却海水設備における配管
は、ポンプ出口逆止弁20a、ポンプ出口弁21aとを
備え海水ポンプ1aから導かれるポンプ出口配管10a
と、ポンプ出口逆止弁20b、ポンプ出口弁21bとを
備え海水ポンプ1bから導かれるポンプ出口配管10b
とがポンプ出口合流配管11において集合して一旦1系
統となり、その下流で再び3系統のストレーナ入口配管
12a〜cに分岐する。以下ストレーナ入口配管12a
〜cから、合流して1つの系統になるまでの配管系をそ
れぞれa系統、b系統、c系統と呼ぶ。
【0024】a系統において、ストレーナ入口配管12
aは、ストレーナ入口弁25aを介してストレーナ3a
の入口側に接続され、ストレーナ3aの出口側から導か
れた熱交換器入口配管13aは熱交換器4aの入口側へ
接続する。熱交換器4aの出口側から導かれた熱交換器
出口配管15aは、熱交換器出口弁24aを介して熱交
換器出口合流配管16へ至る。また他の2つのb系統及
びc系統についても同様の配管で熱交換器出口合流配管
16へ至って熱交換器出口合流配管16においてa〜c
の3系統が合流する。熱交換器出口合流配管16は熱交
換器出口元弁27を通じ放水路5へと接続されている。
【0025】また、ストレーナ3aから分岐しストレー
ナブロー弁26aを有するストレーナブロー配管17a
と、熱交換器入口配管13aから分岐し熱交換器逆洗用
ブロー弁28aを有する熱交換器逆洗用ブロー配管19
aは互いに下流側において接続され、同様にb系統のス
トレーナブロー配管17bと熱交換器逆洗用ブロー配管
19b、及びc系統のストレーナブロー配管17cと熱
交換器逆洗用ブロー配管19cが互いに接続され、さら
にこれらa〜cの3系統がすべて合流してストレーナブ
ロー合流配管18に至り、ストレーナブロー合流配管1
8は熱交換器出口合流配管16の熱交換器出口元弁27
より下流側に接続されている。
【0026】熱交換器4a〜cの構造はすべて共通であ
り、その構造図を図2に示す。熱交換器4a〜cはシェ
ルチューブ熱交換器であり、大きさを可能な限りコンパ
クトなものにするために水室側を系統水が2折で流れる
構造となっている。この構造において、系統水は熱交換
器管側入口44から一端の熱交換器管側41に設けられ
た前水室42を通り、水室管板46から熱交換器胴側4
0に備えられた伝熱管47へと流入する。系統水は伝熱
管47において熱交換を行って補機冷却系の冷媒を冷却
した後、反対側の水室管板46から他端の熱交換器管側
41に設けられた後水室43に出て、後水室43におい
て向きを変えて転回し、再度水室管板46、伝熱管4
7、水室管板46、を通過後前水室42へ至り、熱交換
器管側出口45から排出される。以上の系統水の流れに
おいて、熱交換器の水室側管板46に系統水中に海生生
成物等の異物が付着することがあり、この場合熱交換器
の冷却能力を維持するため熱交換器を清掃する必要が生
じる。一方、補機冷却系の冷媒は、熱交換器胴側入口4
8から流入し、伝熱管47において系統水により冷却さ
れ熱交換器胴側出口49から排出される。なおこの熱交
換器において系統水は2折で流れる構造としたが、さら
にコンパクトにするべく4折で流れる構造でもよい。
【0027】本実施例の予備熱交換器の逆洗清掃を行わ
ない通常の運転状態を図3に示す。原子炉は通常運転状
態にあり、海水ポンプ1a並びに熱交換器4aを含むa
系統及び熱交換器4bを含むb系統が運転され、海水ポ
ンプ1b及び熱交換器4cを含むc系統が予備として待
機中である。なお、図中、開け状態のバルブを白塗り
で、閉じ状態のバルブを黒塗りで示す。
【0028】図3において、系統水は海水ポンプ1aに
より昇圧され、ポンプ出口合流配管11を通過後a,b
2系統に分流される。a系統に分流された系統水は、ス
トレーナ3aを介して熱交換器4aへ供給され、熱交換
器4aにおいて冷却対象の補機を冷却した後、熱交換器
出口配管15aを通って熱交換器出口合流配管16に至
る。b系統に分流された系統水についても同様の流れを
たどって熱交換器出口合流配管16に至り、熱交換器出
口合流配管16においてa系統からの系統水とb系統か
らの系統水が合流し、これらの系統水が熱交換器出口元
弁27を通じ放水路5へ排水される。また、熱交換器4
cを含むc系統は、熱交換器4cに海水を満水状態にし
た後ストレーナ入口弁25cと熱交換器出口弁24cを
全閉にし、新たな系統水を供給すること無く満水状態の
まま待機させる。
【0029】一方、a〜cの各系統においてストレーナ
ブロー配管17a〜cに備えられたストレーナブロー弁
26a〜cは原則として閉じていて、ストレーナ3a〜
cにおいて系統水から分離された系統水中の海生物等の
異物がストレーナブロー配管17a〜cにより排出され
るときのみ開ける。すなわち、運転中のa系統及びb系
統のストレーナブロー弁26a及び26bは定期的に開
閉を行い、これにより、系統水中の異物は熱交換器4a
及び4bに流入することなく別系統として放水路5へ排
出される。待機中のc系統のストレーナブロー弁26c
は閉じ状態のままとなる。
【0030】また、このとき熱交換器逆洗用ブロー弁2
8a〜cは全閉であり、熱交換器逆洗用ブロー配管19
a〜cは熱交換器入口配管13a〜cより隔離されてい
る。
【0031】以上において、運転中の熱交換器4aの水
室に海生生成物等の異物が付着し熱交換器入口と出口と
の差圧が上昇した場合、熱交換器4aは本発明の洗浄方
法により以下の手順で洗浄される。
【0032】まず、図4に示すように、待機中の熱交換
器4cのストレーナ入口弁25cと熱交換器出口弁24
cを全開にし、熱交換器4cをインサービスさせる。入
れかわりに、運転中であった熱交換器4aのストレーナ
入口弁25aと熱交換器出口弁24aを全閉にし熱交換
器4aをアウトサービスさせ、予備熱交換器とし待機さ
せる。
【0033】次に、図5に示すように、熱交換器出口弁
24aを全開にし、その後熱交換器逆洗用ブロー弁28
aを全開にする。これにより、b系統においてストレー
ナ入口配管12b→ストレーナ3b→熱交換器4b→熱
交換器出口配管15b→熱交換器出口合流配管16と流
れていた系統水、及びc系統において同様にストレーナ
入口配管12c→熱交換器出口配管16と流れていた系
統水の一部が、熱交換器出口配管15aを矢印Aの向き
に逆流し、熱交換器出口弁24aを通って待機中の熱交
換器4aの出口側から流入して熱交換器4aを逆洗清掃
する。熱交換器4aを逆洗清掃した系統水は、熱交換器
入口配管13aを矢印Bの向きに進み、熱交換器逆洗用
ブロー弁28a、熱交換器逆洗用ブロー配管19aを通
った後、ストレーナブロー配管17a〜cからの流れと
合流し、ストレーナブロー配管合流配管18を介して放
水路5へ排出される。すなわち、運転中の熱交換器4b
及び4cからの系統水は待機中の熱交換器4aへと直列
に通過する。
【0034】なお、さらに熱交換器出口元弁27の弁開
度を絞れば、設備圧力損失を増加させることにより待機
中の熱交換器4aへの逆洗流量を増加させ、熱交換器4
aの逆洗清掃効果を向上させることができる。
【0035】以上の方法による逆洗清掃が終了したとき
は、上記手順と逆の操作を行い熱交換器4aを図4の待
機状態に復帰させる。
【0036】本実施例によれば、運転中の熱交換器4b
及び4c出口からの系統水の一部を予備熱交換器4aに
逆流させるので、予備熱交換器4aを分解することなく
逆洗清掃を行うことができ、また、四方弁を設置して流
れを切り換える必要がなくなるので熱交換器まわりの配
管ルート引き廻しを簡素化することができる。
【0037】また、熱交換器出口元弁27の開度を絞
り、予備の熱交換器4aに逆流させる系統水の流量を増
加するので、予備の熱交換器4aの逆洗清掃効果を向上
させることができる。
【0038】また、熱交換器逆洗用ブロー弁28a〜c
を閉じるので、逆洗清掃を行わない場合には熱交換器逆
流用ブロー配管19a〜19cを熱交換器ブロー配管1
3a〜cより隔離できる。
【0039】本発明の第2の実施例を図6〜図8により
説明する。図6は、本実施例の補機冷却海水設備を示す
図である。第1の実施例の補機冷却海水設備と共通の部
品については共通の番号で示す。本実施例の補機冷却海
水設備は、補機冷却設備では熱交換器入口配管13a〜
cから分岐していた熱交換器逆洗用ブロー配管19a〜
cが、熱交換器54a〜cの水室から分岐している点の
ほかは、第1の実施例の補機冷却設備とほぼ同様であ
る。
【0040】熱交換器54a〜cの構造はすべて共通で
あり、その構造図を図7に示す。図において、第1の実
施例における熱交換器4a〜cの構造と異なる点は、熱
交換器管側91に備えられた後水室93に熱交換器水室
出口100が設けられ、逆洗時の系統水が破線で示すよ
うに熱交換器管側出口95より流入して、前水室92、
伝熱管97、後水室93を通過したのち熱交換器水室出
口100から排出される点である。その他の点について
は熱交換器4a〜cとほぼ同様である。なお熱交換器4
a〜cと同様、この熱交換器についても系統水は4折で
流れる構造でもよい。
【0041】以上の構成において、本実施例の熱交換器
の洗浄方法を実施する手順を図8に示す。図において、
系統水が熱交換器54a〜cの水室から熱交換器逆洗用
ブロー配管19a〜cへ流れること以外は第1の実施例
とほぼ同様である。すなわち、系統水の流れの一部は矢
印Aのように逆流し、待機中の熱交換器54aの出口側
から流入して熱交換器4aを逆洗清掃し、熱交換器逆洗
用ブロー配管19aを矢印Bの向きに通った後、ストレ
ーナブロー配管合流配管18を介して放水路5へ排出さ
れる。したがって第1の実施例と同様に、運転中の熱交
換器54b及び54cからの系統水が待機中の熱交換器
54aへと直列に通過する。また本実施例においても熱
交換器出口元弁27の弁開度を絞れば、設備圧力損失を
増加させ待機中の熱交換器4aへの逆洗流量を増加さ
せ、熱交換器4aの逆洗清掃効果を向上させることがで
きる。
【0042】本実施例によっても、第1の実施例と同様
の効果が得られる。
【0043】本発明の第3の実施例を図9及び図10に
より説明する。図9は、本実施例の補機冷却海水設備を
示す図である。第1の実施例の補機冷却海水設備と共通
の部品については共通の番号で示す。本実施例の補機冷
却海水設備は、逆洗清掃時における熱交換器4a〜cか
らストレーナ3a〜cへの異物の逆流を防止するため
に、ストレーナ3a〜cの下流の熱交換器入口配管13
a〜cにストレーナ出口弁29a〜cを設けた点のほか
は、第1の実施例の補機冷却設備とほぼ同様である。
【0044】以上の構成において、本実施例の熱交換器
の洗浄方法を実施する手順を図10に示す。図におい
て、ストレーナ出口弁29aを全閉にする以外は第1の
実施例とほぼ同様である。このとき、ストレーナ出口弁
29aを閉じることにより熱交換器4aを逆洗清掃した
系統水はストレーナ3aには流入しないので、ストレー
ナブロー弁26aは常に閉状態となる。
【0045】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果が得られることに加え、ストレーナ出口弁29aを
閉じるので、熱交換器4aからストレーナ3aへの異物
流入を防止できる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、運転中の熱交換器を通
水した系統水の少なくとも一部を予備熱交換器の出口配
管を通して逆流させるので、予備熱交換器を分解するこ
となく逆洗清掃を行うことができる。また、四方弁の設
置が不要となり熱交換器まわりの配管ルート引き廻しを
簡素化することができる。さらに、予備熱交換器に逆流
させる系統水の流量を調整するので、予備熱交換器の逆
洗清掃効果を向上させることができる。
【0047】また本発明によれば、熱交換器が運転され
る場合にはその熱交換器の排出ラインを隔離することが
できる。さらに、予備熱交換器の逆洗清掃時において、
予備熱交換器からストレーナへの異物流入を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の補機冷却海水設備を示
す図である。
【図2】熱交換器の構造図である。
【図3】予備熱交換器の逆洗清掃を行う前の手順を示す
図である。
【図4】運転中の熱交換器と待機中の予備熱交換器を入
れ替える手順を示す図である。
【図5】予備熱交換器を逆洗清掃する手順を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例の補機冷却海水設備を示
す図である。
【図7】熱交換器の構造図である。
【図8】予備熱交換器を逆洗清掃する手順を示す図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の補機冷却海水設備を示
す図である。
【図10】予備熱交換器を逆洗清掃する手順を示す図で
ある。
【図11】従来技術の補機冷却海水設備の一例を示す図
である。
【図12】従来技術の補機冷却海水設備の一例を示す図
である。
【符号の説明】
4a〜c 熱交換器 13a〜c 熱交換器入口配管 19a〜c 熱交換器逆洗用ブロー配管、 28a〜c 熱交換器逆洗用ブロー弁 29a〜c ストレーナ出口弁 54a〜c 熱交換器 93 後水室 100 熱交換器水室出口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1台の海水ポンプと、前記海
    水ポンプからの海水が系統水として通水される互いに並
    列に配置された複数台の熱交換器と、前記複数台の熱交
    換器の上流に設置され熱交換器への異物の侵入を防止す
    るストレーナとを有し、前記複数台の熱交換器の少なく
    とも1台を予備熱交換器として待機させ残りの熱交換器
    を運転して各種の補機を冷却する補機冷却海水設備にお
    ける熱交換器の洗浄方法において、 運転中の熱交換器を通水した系統水の少なくとも一部を
    待機中の予備熱交換器の出口配管を通して逆流させるこ
    とにより待機中の予備熱交換器の逆洗清掃を行うことを
    特徴とする熱交換器の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器の洗浄方法にお
    いて、前記複数台の熱交換器の出口側合流配管に設けら
    れた絞り弁の開度を調整することにより前記予備熱交換
    器に逆流させる系統水の流量を調整することを特徴とす
    る熱交換器の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱交換器の洗浄方法にお
    いて、各熱交換器への異物侵入を防止するストレーナの
    入口にストレーナ入口弁を設け、かつ各熱交換器の出口
    側合流配管に熱交換器出口弁を設け、さらに各熱交換器
    から分岐して設けられた排出ラインに止め弁を設け、前
    記予備熱交換器の逆洗清掃時には、前記ストレーナ入口
    弁を全閉し、かつ前記熱交換器出口弁を全開し、さらに
    前記止め弁を全開することを特徴とする熱交換器の洗浄
    方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1台の海水ポンプと、前記海
    水ポンプからの海水が系統水として通水される互いに並
    列に配置された複数台の熱交換器と、前記複数台の熱交
    換器の上流に設置され熱交換器への異物の侵入を防止す
    るストレーナとを有し、前記複数台の熱交換器の少なく
    とも1台を予備熱交換器として待機させ残りの熱交換器
    を運転して各種の補機を冷却する補機冷却海水設備にお
    いて、 運転中の熱交換器を通水した系統水の少なくとも一部を
    待機中の予備熱交換器の出口配管を通して逆流させるこ
    とを可能とする排出ラインを各熱交換器から分岐して設
    けたことを特徴とする補機冷却海水設備。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の補機冷却海水設備におい
    て、前記排出ラインは、各熱交換器の入口配管から分岐
    して設けたことを特徴とする補機冷却海水設備。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の補機冷却海水設備におい
    て、前記排出ラインは、各熱交換器の水室から分岐して
    設けたことを特徴とする補機冷却海水設備。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の補機冷却海水設備におい
    て、前記排出ラインに前記熱交換器の運転時に該熱交換
    器を排出ラインから隔離する第1の止め弁を設けたこと
    を特徴とする補機冷却海水設備。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の補機冷却海水設備におい
    て、前記ストレーナと各熱交換器との間に前記予備熱交
    換器の逆洗清掃時に該予備熱交換器からストレーナへの
    異物流入を防止する第2の止め弁を設けたことを特徴と
    する補機冷却海水設備。
JP4150633A 1992-06-10 1992-06-10 補機冷却海水設備における熱交換器の洗浄方法及び補機冷却海水設備 Pending JPH05341090A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102630292B1 (ko) * 2022-12-16 2024-01-29 (주) 지에스동해전력 역수세기능이 있는 열교환장치

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