JPH05341076A - 原子炉炉心 - Google Patents

原子炉炉心

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JPH05341076A
JPH05341076A JP5019158A JP1915893A JPH05341076A JP H05341076 A JPH05341076 A JP H05341076A JP 5019158 A JP5019158 A JP 5019158A JP 1915893 A JP1915893 A JP 1915893A JP H05341076 A JPH05341076 A JP H05341076A
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JP
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fuel
flow
water
reactor core
core
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Withdrawn
Application number
JP5019158A
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English (en)
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Steven P Congdon
スティーブン・ポール・コングドン
Irvin R Kobsa
アービン・レイモンド・コブサ
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
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    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C5/00Moderator or core structure; Selection of materials for use as moderator
    • G21C5/02Details
    • G21C5/08Means for preventing undesired asymmetric expansion of the complete structure ; Stretching devices, pins
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉の炉心において燃料バンドル相互間の
バイパスチャネルをなくした新規な炉心構成を提供す
る。 【構成】 原子炉の炉心集合体は支持板40を含み、支
持板はそれに固定結合された炉心格子32に水を流すた
めの複数の入口42をそなえる。格子は複数の流れチャ
ネル36を有し、各流れチャネル内には、別々に引抜き
できるそれぞれの燃料バンドルが含まれている。流れチ
ャネルは、横方向に間隔を置いて配置された縦方向に伸
びる複数の分流器34の間に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に沸騰水炉(BW
R)に関するものであり、更に詳しくはその中の炉心の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水炉(BWR)の炉心には、
水に浸され、横方向に間隔を置いて配置された複数の核
燃料バンドルが含まれている。各燃料バンドルには、た
とえば従来の正方形アレーとして一緒に結合された複数
の燃料棒が含まれている。これらの燃料棒の四辺は、対
応して正方形である燃料チャネルまたは流れチャネルま
たは管によって完全に取り囲まれている。流れチャネル
の最下部は従来の円錐形のノーズピースに結合される。
このノーズピースを通して、水が流れチャネルに流れ、
互いに隣接する燃料棒相互の間を上向きに流れ、流れチ
ャネルの最上部の出口から外側に流れる。
【0003】隣接した燃料バンドルが横方向に間隔を置
いて配置される。これにより、互いに隣接した流れチャ
ネル相互の間にバイパスチャネルが形成される。バイパ
スチャネルは流れチャネルのまわりの上向きの水流をバ
イパスする。更に、従来の十字形の制御棒も選択された
バイパスチャネルに配置され、上向きおよび下向きに選
択的に並進することができ、互いに隣接した燃料バンド
ル相互の間で挿入したり、引き出したりすることができ
る。これにより、炉心燃料の反応度が制御される。
【0004】原子炉の運転中、水は流れチャネル内の各
燃料バンドルの内側で上向きに流れ、かつバイパスチャ
ネルを通って互いに隣接した燃料バンドル相互の間を上
向きに平行に流れる。燃料バンドルの内側の水は次第に
加熱されて沸騰し、蒸気が発生する。この蒸気が従来、
動力源として使用される。しかし、バイパスチャネルを
通って上向きに流れる水は流れチャネルの内側の水に比
べて燃料棒から受ける熱が少なく、沸騰したり、かなり
の量の蒸気を発生したりすることはない。したがって、
バイパス水は流れチャネルの内側で沸騰される水に比べ
て中性子減速材として、より有効であり、燃料バンドル
の周辺のまわりに中性子束のピーキングをもたらす。こ
れにより、反応度、および各燃料バンドルを通る対応す
る出力パワーが変化する。より一様な出力パワーを各燃
料バンドルから得るために、従来の燃料バンドルでは普
通、各燃料バンドルの周辺部の燃料棒の濃縮度を低くし
てある。これにより、燃料バンドルの製造コストが上昇
する。
【0005】更に、各燃料バンドルのまわりに流れチャ
ネルは、水が燃料棒に沿って上向きに流れるにつれて次
第に加熱されて沸騰することにより、結果として蒸気ボ
イド係数を制御するようにするために必要である。した
がって、流れチャネルにより、水流が各流れチャネル内
に拘束され、互いに隣接した燃料バンドル相互の間の水
の横方向の混流(cross flow)が防止される。これによ
り、原子炉の性能が許容し得るものとなる。更に、間隔
を置いて配置された流れチャネルの間に、バイパスチャ
ネルも形成される。このバイパスチャネルを通して従来
の十字形の制御棒を選択的に並進させることにより、炉
心燃料の反応度が制御される。
【0006】しかし、各流れチャネル内の圧力はその最
下部から最上部に縦方向に変化し、各流れチャネルの内
側と外側のバイパスチャネルとの間に差圧が存在する。
しかし、流れチャネルの内側の沸騰水の圧力は、バイパ
スチャネルを通って上向きに流れる水の圧力より大き
く、流れチャネルに力を加える。炉心の運転中に、この
ような力により流れチャネルが永久的にひずむのが普通
であり、定期的に流れチャネルを取り替えなければなら
ないことになる。
【0007】従来の流れチャネルは普通、熱膨張によっ
て膨張するとともに、核反応の間に放出される中性子に
よる照射成長によっても膨張する。たとえば、従来の流
れチャネルは普通、従来知られているジルカロイで作ら
れる。このジルカロイは炉心の運転中に膨張し、この膨
張によって運転中に流れチャネルの付加的な永久的なひ
ずみが生じる。したがって、燃料バンドルは比較的頻繁
に、たとえば燃料バンドルの寿命毎に1回取り替えられ
る。したがって、原子炉の維持コストが増大する。
【0008】
【発明の目的】したがって、本発明の一つの目的は新し
い、改良された沸騰水炉心を提供することである。本発
明のもう一つの目的は熱膨張または照射成長による運転
中のひずみを少なくした改良された炉心を提供すること
である。
【0009】本発明のもう一つの目的は互いに隣接した
燃料バンドル相互の間の中性子束のピーキングを少なく
する改良された炉心を提供することである。本発明のも
う一つの目的は互いに隣接した燃料バンドル相互の間の
バイパスチャネルを無くす改良された炉心を提供するこ
とである。
【0010】
【発明の概要】原子炉の炉心には支持板が含まれてい
る。支持板はそれに固定結合された炉心格子に水を流す
ための複数の入口をそなえている。格子には複数の流れ
チャネルが含まれ、各流れチャネルにはそれぞれの燃料
バンドルが含まれている。炉心格子には、抑制されずに
膨張と収縮を行うことができるように一緒に結合された
複数の分流器が含まれる。
【0011】本発明特有のものと考えられる新規な特徴
は特許請求の範囲に明記されている。本発明の実施例、
ならびに本発明の上記以外の目的および利点は付図を参
照した以下の詳細な説明に更に詳しく述べられている。
【0012】
【実施例の記載】図1に概略図示されているのは、適例
となる沸騰水炉(BWR)10である。沸騰水炉10に
は、本発明の一実施例に従って原子炉の炉心集合体14
が入っている円筒形の圧力容器12が含まれている。炉
心14は共通の縦の中心線軸16に沿って圧力容器12
の中に配置され、水18の中に完全に浸される。従来の
チムニイ20が炉心14から上向きに伸び、複数の従来
の汽水分離器22がチムニイ20の真上に従来通り配置
される。そして、従来の蒸気乾燥器24が汽水分離器2
2の上方に配置される。
【0013】炉心14、チムニイ20、および汽水分離
器22を取り囲んでいるのは従来の環状の下降管(down
comer )26である。下降管26は水18の一部を下向
きに圧力容器12の最下部で炉心14より下に流す。水
18は炉心14を通って上向きに流れる。炉心14の中
で、水18は従来の核分裂反応の熱の放出により沸騰す
る。これにより、蒸気と水の混合物が発生し、これから
汽水分離器22により蒸気が抽出される。残る水分は蒸
気乾燥器24により付加的に抽出され、従来の出口ノズ
ル28を通して容器12から排出される。
【0014】図2は炉心14を通る沸騰水炉10の横断
面図であり、炉心14が更に詳しく示されている。更に
詳しく述べると、炉心14には円筒形の炉心シュラウド
30が含まれている。炉心シュラウド30は縦軸16と
同軸に配置され、また圧力容器12から半径方向内側に
間隔を置いて配置されることにより下降管26が形成さ
れる。シュラウド30の内側には、本発明による炉心格
子32が配置されている。炉心格子32には、板の形の
複数の縦方向に伸びる分流器34が含まれている。分流
器34は横方向に間隔を置いて配置されているので、縦
方向に伸びる流れチャネル36が形成される。本実施例
では、流れチャネル36は正方形である。炉心格子32
の中には、複数の燃料バンドルが除去可能なように配置
される。各燃料バンドル38はそれぞれの流れチャネル
36内に配置され、従来通り、運転中に水18を沸騰す
る役目を果たす。
【0015】図3および4に更に詳しく示されているの
は、中に適例となる燃料バンドル38が入っている、適
例となる流れチャネル36である。炉心14には、図4
に示されるような最下部炉心支持板40が含まれてい
る。支持板40には、圧力容器12(図1参照)の最下
部から水18を受けるための、横方向に間隔を置いて配
置された水の複数の入口42が含まれている。本発明に
よる炉心格子32は後で更に詳しく説明するように支持
板40に固定的に結合される。流れチャネル36はそれ
ぞれの入口42と流れが通じるように配置され、入口か
ら受けた水18が流れチャネル36を通って流れる。従
来の沸騰水炉では、流れチャネルが各燃料バンドルを一
体として取り囲み、燃料バンドルと一緒に炉心に挿入さ
れたり炉心から引き出されたりする。これと対照的に、
流れチャネル36を形成する炉心格子32はほぼ永久的
な取り付けで支持板40に固定結合され、燃料バンドル
38だけを選択的に各流れチャネル36に挿入したり、
引き出したりすることができる。
【0016】更に詳しく述べると、運転中に分流器34
が抑制されずに膨張と収縮が行えるように互いに隣接し
た分流器34相互を一緒に結合するための手段が、縦方
向に伸びる複数のポスト44の形で設けられる。炉心1
4の運転中、燃料バンドル38は核反応により中性子放
射線を放出し、水18を沸騰させる。加熱された水18
は分流器34を加熱し、分流器34は膨張する。分流器
34は冷却中、収縮する。実施例で使用されているジル
カロイのような従来の材料で分流器が形成されるとき、
中性子放射によって分流器34の付加的な膨張も生じ
る。これは従来、分流器の照射成長として知られてい
る。取り囲む一体の流れチャネルをそなえた従来の燃料
バンドルでは、このような膨張と収縮により流れチャネ
ルが永久的にひずむので、これを定期的に取り替えなけ
ればならない。本発明の一つの特徴によれば、流れチャ
ネル36が燃料バンドル38と独立に形成されるだけで
なく、ポスト44を通して支持板40にも結合される。
これにより、流れチャネル36が抑制されずに膨張と収
縮が行えるので、流れチャネル36のこのような永久的
なひずみが減り、多分無くなる。
【0017】図4に更に詳しく示されるように、各ポス
ト44には近端44aが含まれている。近端44aの適
例はねじの形になっており、これは支持板40の対応す
るねじ山を切った穴にねじ込まれることにより、支持板
40に固定的に結合される。ポスト44は支持板40か
ら縦方向上向きに伸び、遠端44bを含んでいる。遠端
44bは図示された実施例では自由すなわち支持されて
いない。あるいは代案として、遠端44bは最上部支持
板(図示しない)に適当に支持してもよい。図2−4に
示されるような実施例では、互いに隣接した分流器34
が相互に直角となって流れチャネル36が正方形となる
ように炉心格子32が構成されるが、本発明の代替実施
例では流れチャネル36は六角形等、他の任意の都合の
よい形状とすることができる。実施例の正方形の流れチ
ャネル36の場合、各ポスト44はそれに対応して、4
本の脚46を含む、図3に更に詳しく示されているよう
な十字形の横断面形状をそなえている。各ポスト44に
は、それぞれの脚46の中に配置された縦方向に伸びる
複数の溝48も含まれている。各分流器34には、一対
の縦方向に伸びる第一および第二の、横方向に対向する
へり34aおよび34bが含まれている。第一のへり3
4aおよび第二のへり34bはそれぞれのポスト溝48
の中に滑り得るように配置される。
【0018】図5を参照して更に詳しく述べると、複数
のポスト44の中の互いに隣接した第一および第二のポ
スト44cおよび44dには、縦方向に伸びる第一およ
び第二の溝48aおよび48bが含まれている。溝48
aおよび48bは脚の中で深さDgまで伸びている。こ
れは溝の底まで測った深さである。第一の溝48aと第
二の溝48bは横方向に間隔を置いて配置され、それら
の間に溝間隔Sが形成される。この間隔Sはそれぞれの
底と底の間で測ったものである。分流器の第一および第
二のへり34a、34bは横方向に間隔を置いて配置さ
れ、分流器34の幅Wdが規定される。各分流器34は
長方形で、その高さまたは長さLd(図4に示す)が支
持板40の上面からポスト44の最上部まで、溝48の
長さLgにわたって伸びることが好ましい。各分流器3
4の厚さはTdであり、各溝48は対応する幅Wgをそ
なえている。
【0019】第一および第二の分流器のへり34aおよ
び34bはそれぞれ第一および第二の溝48aおよび4
8bの中に滑り得るように配置される。これにより、分
流器34が抑制されずに膨張と収縮を行えるとともに、
互いに隣接した流れチャネル相互の間のいかなる差圧の
力にも抗して分流器34がなお横方向に支持される。こ
れは、分流器の幅Wdを溝の間隔Sより予め定められた
ように短くして、第一および第二の溝48aおよび48
bの中で横方向に、すなわち分流器幅Wdに沿って横断
平面内で分流器34が膨張と収縮の両方を行えるように
することにより達成することができる。もちろん、第一
および第二の溝48aおよび48bによって、分流器3
4は縦方向にも、抑制されずに膨張と収縮を行う。
【0020】分流器34の厚さTdは溝48の幅に比べ
て適当に短い。これにより、溝の中で抑制されない滑り
が可能となるとともに、溝48を通る互いに隣接した流
れチャネル36相互の間の水18の漏れが最小となる。
実施例では、分流器34には穴があいていない。したが
って、入口42から受けた水18の殆どすべてが各流れ
チャネル36を通って上向きに流され、互いに隣接した
流れチャネル36相互の間で大幅な漏れすなわち混流が
生じることはない。
【0021】したがって、各燃料バンドル38に固定的
に取り付けられた従来の流れチャネルは無くなり、その
代わりに流れチャネル36を形成する分流器34をそな
えた永久的な炉心格子32によって、互いに隣接する燃
料バンドル38相互の間の流れの隔離が行われる。炉心
格子32では分流器34が抑制無しに膨張、収縮するこ
とができるので、従来の拘束された流れチャネルで生じ
るような流れチャネルのひずみが無くなる。炉心格子3
2の組み立ては比較的簡単である。ポスト44は個別に
支持板40に固定結合され、たとえば支持板40にねじ
込まれる。そして分流器34は単に下向きにそれぞれの
溝48に挿入される。溝48により、分流器34は垂直
方向に保持されて、互いに隣接した流れチャネル36相
互の間で水流を分離するとともに、その抑制されない膨
張と収縮が可能となる。このようにして、分流器34の
熱と照射によるひずみは無くならないにしても、少なく
なる。したがって、流れチャネル36の寿命は燃料バン
ドル38と一体形成された従来の流れチャネルに比べて
長くなるので、製造コストと廃棄処分コストの両方が削
減される。
【0022】更に、図3および4に示されるように従来
設けられた一体の流れチャネルが無くなることにより、
各燃料バンドル38をより簡単にすることができる。各
燃料バンドル38には、従来の正方形格子アレーとして
構成される、横方向に間隔を置いて配置された複数の燃
料棒50が従来通り含まれる。この格子アレーには任意
の適当な数の個別燃料棒50が含まれる。燃料棒50は
下向きに流れチャネル36の中に伸び、チャネル36を
通って流れ得る水18と流体接触するように配置され
る。
【0023】更に詳しく述べると各流れチャネル36に
は、図4に示されるような支持板40の上面に隣接した
分流器34によって形成される最下部36a、および支
持板40から縦方向上向きに長さLdの距離の所にある
分流器34の最上部によって形成される最上部36bが
含まれる。各燃料バンドル38には、流れチャネルの最
上部36bに配置された上側板52が含まれている。各
燃料棒50には近端50aが含まれており、近端50a
は従来のやり方で上側板52に固定結合される。燃料棒
50が下向きに流れチャネル36の中に伸びる。各燃料
棒50には遠端50bが含まれ、遠端50bは支持板4
0の最上部に隣接して配置されている。支持板40の上
に入口42からの水18がまず流される。燃料棒遠端5
0bは従来の円錐形のノーズピース54によって適当に
支持される。ノーズピース54は入口42と流れが通じ
るように入口42と同軸にそろえられ、従来のやり方で
支持板40の上の燃料バンドル38の重量を支持する。
上側板52はポスト44および分流器34の最上部の上
に配置された従来の帯板の形式であってもよい。あるい
は代案として、上側板52は流れチャネル36の最上部
36bで流れチャネル36の内側に配置してもよい。図
4に示された実施例では、上側板52は互いに接触する
大きさになっているので、互いに隣接する燃料バンドル
38の横方向の拘束が行われる。
【0024】運転中、水18は入口42に入り、燃料棒
遠端50bからそれぞれの流れチャネル36を通って燃
料棒近端50aへ上向きに流れ、流れチャネル最上部3
6bから上向きに外に排出される。図3に示されるよう
に、燃料棒50の格子アレーには最も外側の燃料棒50
cが含まれ、これらの最も外側の燃料棒50cは全体と
して各燃料バンドル38の周辺部を形成する。最も外側
の燃料棒50cは横断面で分流器34およびポスト44
から間隔を置いて配置されることが好ましい。これによ
り、水18が妨害無しに最も外側の燃料棒50cと分流
器34およびポスト44との間を流れることができる。
従来の燃料バンドルでは、互いに隣接した燃料バンドル
相互の間の混流が生じないように各燃料バンドル38を
通る水18の流れを局限するために、最も外側の燃料棒
50cのまわりに一体の流れチャネルが設けられる。し
かし、各燃料バンドル38のまわりのこのような従来の
一体の流れチャネルを無くすことにより、代わりに分流
器34を使用して互いに隣接した燃料バンドル38相互
の間の水18の混流を防止する。分流器34を使用する
ことにより、互いに隣接する燃料バンドル相互の間に形
成される従来のバイパスチャネルも無くなるので、それ
を通して従来流されるより冷たい非沸騰水が無くなる。
この構成により、バイパスチャネルが行う中性子減速が
無くなるので、燃料バンドル38の周囲のまわりの中性
子束ピーキングが小さくなる。したがって、燃料棒50
のより一様な濃縮を使用することにより、燃料バンドル
に関連する製造コストおよびエンジニアリングコストを
低減することも可能である。
【0025】互いに隣接した燃料バンドル相互の間の従
来のバイパスチャネルを無くすことにより、それがある
場合のバイパスチャネルと燃料バンドルとの間の圧力降
下とその結果生じるバイパスチャネルと燃料バンドルと
の間の差圧による力も無くなる。したがって、互いに隣
接した燃料バンドル相互の間で分流器34の両面に作用
する圧力がより一様になるので、差圧による力によって
生じる分流器34のひずみが少なくなるか、または無く
なり、分流器の有効寿命が改善される。
【0026】しかし、互いに隣接した燃料バンドル38
相互の間の従来のバイパスチャネルが無いので、その中
に配置された従来の十字形の制御棒はもはや使用するこ
とができない。したがって、指状、すなわち細長い円筒
棒の形の複数の従来の制御棒56が設けられる。これら
の制御棒は上側板52の対応する開口を通り、少なくと
も一つ、好ましくは複数の燃料バンドル38内の互いに
隣接した燃料棒50相互の間で、上向きと下向きに選択
的に並進させることができる。説明の目的のために、例
として図3には5個の制御棒56が示されており、燃料
棒50とは逆の斜線が施してある。制御棒56と燃料棒
50の実際の数は有効な運転のため都合の好いように決
めることができる。
【0027】図1に概略図示された従来の制御棒駆動装
置58が容器12の最下部または容器12の最上部に適
当に設けられる。これにより、図4に示される制御棒5
6が選択的に上向き又は下向きに並進させられ、炉心1
4の反応度が制御される。制御棒56が燃料バンドル3
8の内側に充分に挿入された位置が図4の実線で示され
ている。また本実施例では、チムニイ20の内側のほぼ
引き出された制御棒56の位置が部分的な破線56aで
示されている。
【0028】本発明の好ましい実施例と考えられるもの
をここに説明してきたが、ここに開示された内容から熟
練した当業者には本発明の他の変形が明らかであろう。
したがって、本発明の趣旨と範囲に入るこのようなすべ
ての変形を特許請求の範囲で確保することが望ましい。
したがって、特許により確保したい内容は特許請求の範
囲に明記されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による炉心をそなえた沸騰水
炉の概略立面図である。
【図2】図1の沸騰水炉の炉心を通る線2−2に沿って
見た沸騰水炉の横断面図である。
【図3】図2に示される炉心の、破線の円3の中の部分
の拡大された横断面図である。
【図4】図3に示される炉心の部分の、ほぼ線4−4に
沿って見た断面図である。
【図5】図3に示されるような適例となる分流器および
互いに隣接した支持ポストの部分の拡大横断面図であ
る。
【符号の説明】 14 炉心 16 炉心の中心線軸 18 水 32 炉心格子 34 分流器 34a 分流器の第一のへり 34b 分流器の第二のへり 36 流れチャネル 36a 流れチャネル最下部 36b 流れチャネル最上部 38 燃料バンドル 40 支持板 42 入口 44 ポスト 46 脚 48 溝 48a 第一の溝 48b 第二の溝 50 燃料棒 50a 燃料棒の近端 50b 燃料棒の遠端 52 上側板 56 制御棒

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心縦軸線をそなえた原子炉の炉心に於
    いて、 水を受けるための複数の入口をそなえた支持板、 上記支持板に固定結合された炉心格子であって、上記入
    口から受けた上記水を通して流すために上記入口と流れ
    が通じるように配置された縦方向に伸びる複数の流れチ
    ャネルをそなえ、上記流れチャネルが横方向に間隔を置
    いて配置された縦方向に伸びる複数の分流器の間に形成
    され、上記分流器の中の互いに隣接した分流器を一緒に
    結合すると共に、上記の一緒に結合された分流器が抑制
    されずに膨張と収縮を行えるようにする結合手段をそな
    えている炉心格子、および上記流れチャネルのそれぞれ
    に一つずつ配置された複数の燃料バンドルであって、上
    記水を沸騰させるように作用する複数の燃料バンドルを
    含むことを特徴とする原子炉炉心。
  2. 【請求項2】 上記支持板に固定結合された複数のポス
    トにより上記分流器結合手段が構成され、上記各ポスト
    は縦方向に伸びる複数の溝をそなえ、上記ポスト溝の各
    々の中に上記各分流器のへりが滑り得るように配置され
    ている請求項1記載の原子炉炉心。
  3. 【請求項3】 上記ポストの向い合う溝が所定の溝間隔
    で横方向に間隔を置いて配置され、上記分流器の各々
    は、上記分流器の幅を規定するように横方向に間隔を置
    いて配置された縦方向に伸びる第一および第二の両側の
    へりを含み、上記第一および第二のへりがそれぞれ上記
    ポストの向い合う溝の中に滑り得るように配置され、そ
    して上記向い合う溝の中で上記分流器が抑制されずに膨
    張できるように上記分流器の幅を上記溝間隔より小さく
    してある請求項2記載の原子炉炉心。
  4. 【請求項4】 上記各燃料バンドルは上記流れチャネル
    を通って流れる上記水と流体接触するように配置された
    複数の燃料棒を含んでおり、上記各燃料バンドルの上記
    燃料棒が、妨害無しに、相互間に水が流れるように上記
    分流器から間隔を置いて配置された最も外側の燃料棒を
    含む格子アレーとして構成されている請求項3記載の原
    子炉炉心。
  5. 【請求項5】 上記各流れチャネルが、上記支持板に隣
    接して配置された最下部および該最下部から縦方向上方
    に配置された最上部を有し、上記各燃料バンドルが、上
    記流れチャネル最上部に配置された上側板を含み、上記
    各燃料棒が、上記上側板に固定結合された近端および上
    記支持板に隣接して配置された遠端を有している請求項
    4記載の原子炉炉心。
  6. 【請求項6】 上記上側板が互いに接触して横方向に拘
    束されている請求項5記載の原子炉炉心。
  7. 【請求項7】 上記上側板を通って、上記燃料バンドル
    のうちの少なくとも一つの燃料バンドルの中の互いに隣
    接した燃料棒相互の間を選択的に上向き及び下向きに並
    進し得る複数の制御棒も含まれている請求項5記載の原
    子炉炉心。
  8. 【請求項8】 上記流れチャネルが正方形となるように
    上記炉心格子が構成され、上記各ポストは4本の脚を含
    む十字形の横断面形状を有し、上記各脚に上記分流器へ
    りのそれぞれ一つを受ける上記溝の一つが設けられてい
    る請求項5記載の原子炉炉心。
JP5019158A 1992-02-18 1993-02-08 原子炉炉心 Withdrawn JPH05341076A (ja)

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