JPH05341036A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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Publication number
JPH05341036A
JPH05341036A JP4147577A JP14757792A JPH05341036A JP H05341036 A JPH05341036 A JP H05341036A JP 4147577 A JP4147577 A JP 4147577A JP 14757792 A JP14757792 A JP 14757792A JP H05341036 A JPH05341036 A JP H05341036A
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JP
Japan
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signal
chirp
chirp signal
transmission
distance
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Application number
JP4147577A
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English (en)
Inventor
Akio Nagamune
章生 長棟
Kazunari Inokuchi
一成 井ノ口
Koichi Tezuka
浩一 手塚
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 距離分解能を損なうことなく、装置が小形化
でき、かつチャープ信号の変更が任意にできるようにし
た距離測定装置を提供する。 【構成】 第1のチャープ信号を発生する第1のチャー
プ信号発生器11と、第1のチャープ信号と同一の信号
からなる第2のチャープ信号を、第1のチャープ信号と
は僅かに異なる周期で発生する第2のチャープ信号発生
器12と、第1のチャープ信号を送信し、その送信信号
に対応した反射信号を受信する送受信装置14,15,
17,18と、その受信信号と第2のチャープ信号とを
乗算する第1の乗算器19と、第1の乗算器の出力を帯
域制限する第1のフィルタ20と、第1のチャープ信号
と第2のチャープ信号とを乗算する第2の乗算器21
と、第2の乗算器の出力を帯域制限する第2のフィルタ
22と、第1のフィルタの出力が極大値を生ずる時刻と
第2のフィルタの出力の極大値が生ずる時刻との時間差
を計測して対象物までの距離を算出する距離算出器と2
3とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波、マイクロ波、超
音波、レーザ光等の波動を送信し、その反射波を検出す
るまでの時間差を測定することにより対象物までの距離
を測定する距離装置、特にチャープ信号を用いた距離測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の距離測定装置においては、送信
信号の波形としてパルス波を用いるのが単純であり、一
般的な方法であった。この方法では、距離分解能を向上
させるためにはパルス幅を狭くする必要があり送信電力
が低下するので、反射係数の小さな対象物の場合には微
弱な信号しか検出できず、感度が劣化する。距離分解能
を劣化させることなく感度を向上させる方法としては、
送信波形をバーカ信号のような符号化する方法と、チャ
ープ信号のような周波数変調信号とする方法とがある。
符号化信号を用いる方法では、距離分解能を高めるため
には高速に符号を発生させる必要があり製作技術上の困
難さがあり、この点でチャープ信号の方法が優れてい
る。
【0003】図7はチャープ信号の説明図である。チャ
ープ信号は、図示のように、周波数が時間と共に変化す
る信号である。
【0004】図8はチャープ信号を用いた従来の距離測
定装置の構成を示すブロック図である。タイミング回路
1のタイミング制御に従ってチャープ信号発生器2はチ
ャープ信号を所定の周期で出力し、電力増幅器3はチャ
ープ信号を増幅して送信用ホーンアンテナ4を介して対
象物5に向けて送信する。対象物5からの反射波は受信
用ホーンアンテナ6によって受信され、増幅器7で増幅
した後に特種フィルタ8を通過する。
【0005】図9は特種フィルタ8の特性図であり、図
10は特種フィルタ8を通過した後の受信信号の波形図
である。受信信号が図8に示される特性の特種フィルタ
8を通過すると、図10に示されるようなパルス圧縮さ
れた出力波形が得られる。すなわち、パルス圧縮された
信号の振幅はもとの受信されたチャープ信号の振幅より
大きくなり感度が高められ、更に圧縮されたパルスの幅
はもとのチャープ信号の幅より小さくなって距離分解能
が高められている(参考文献:電子通信学会編、レーダ
技術(その2)、電子通信学会、昭和43年)。このよ
うにして特種フィルタ8を通った受信信号とタイミング
回路1からの基準信号とが距離算出器9に入力し、距離
算出器9は両入力信号の時間差に基づいて送受信ホーン
アンテナ4,6と対象物5との距離を求める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにチャープ
信号を用いた距離測定装置においてはパルス圧縮用の特
殊フィルタ8を使用しているが、この特殊フィルタ8を
実現する方法としては、多数のLRCフィルタを組合せ
る方法とSAW(Surface Acoustic
Wave)デバイスを用いる方法とがある。ところが、
前者は多数のフィルタを製作しなければならず、製作コ
ストが高くなり、装置も大型化するという問題点があ
る。後者はデバイスの製作上の限界によりパルス圧縮で
きる比率が制限されており、また、デバイスを製作した
後はチャープ信号の変更ができず、柔軟性が無いという
問題点がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、距離分解能を損なうことな
く、装置が小形化でき、かつチャープ信号の変更が任意
にできるようにした距離測定装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様によ
る距離測定装置は、第1のチャープ信号を所定周期で発
生する第1の信号発生装置と、第1のチャープ信号と同
一の信号からなる第2のチャープ信号を前記の所定周期
と僅かに異なる周期で発生する第2の信号発生装置と、
第1のチャープ信号を送信し、その送信信号に対応した
反射信号を受信する送受信手段と、その受信信号と前記
第2のチャープ信号とを乗算する第1の乗算器と、第1
の乗算器の出力を帯域制限する第1のフィルタと、第1
のチャープ信号と第2のチャープ信号とを乗算する第2
の乗算器と、第2の乗算器の出力を帯域制限する第2の
フィルタと、第1のフィルタの出力が極大値を生ずる時
刻と前記第2のフィルタの出力の極大値が生ずる時刻と
の時間差を計測して対象物までの距離を算出する距離算
出器とを有する。
【0009】
【作用】本発明においては、周波数が経時的に変化する
第1のチャープ信号が送信され、その反射波として受信
されたチャープ信号が第2のチャープ信号と第1の乗算
器により乗算される。そのとき、受信信号のチャープ信
号の周波数と第2のチャープ信号の周波数とが時間的に
一致すると、それらの乗算結果には直流成分と高調波と
が含まれるが、乗算結果が第1のローパスフィルタを通
過すると直流成分だけが検出される。第1のチャープ信
号の繰り返し周期と第2のチャープ信号の繰り返し周期
とは僅かに異なるので、しばらくすると受信されたチャ
ープ信号と第2のチャープ信号の周波数とは時間的に少
しずつずれる。
【0010】周波数が時間的にずれた2つのチャープ信
号を乗算するとそれらの周波数の差と和の周波数を有す
る信号成分が生じる。従って、2つのチャープ信号の周
波数が時間的に十分ずれると、第1の乗算器の後の第1
のローパスフィルタにより全ての信号が帯域制限され、
出力が生じなくなる。2つのチャープ信号は繰り返し周
期が異なっているので、更にしばらく時間が経過する
と、受信信号のチャープ信号の周波数と第2のチャープ
信号の周波数とが時間的に再び一致するようになり、そ
れらを乗算して第1のローパスフィルタを通過させると
直流成分が検出される。このような動作を繰り返して、
検出信号は繰り返し極大値を持つように検出される。
【0011】一方、第1のチャープ信号と第2のチャー
プ信号とを直接的に第2の乗算器により乗算し、その乗
算結果が第2のローパスフィルタを通過すると、前記の
動作と同じように、繰り返し極大値を持つような信号が
得られる。この信号には送信から受信までの伝播時間τ
0 が含まれていないので、時間の基準信号としての役割
を果たす。すなわち、第1のローパスフィルタの出力信
号である検出信号の極大値が発生する時刻と第2のロー
パスフィルタの出力信号である時間基準信号の極大値が
発生する時刻の時間差τ0 ′を測定すると次のように本
装置から対象物までの距離が求まる。
【0012】第1のチャープ信号の繰り返し周期T1
第2のチャープ信号の繰り返し周期をT2 とし、T1
2 (但し、T1 とT2 とは近似している)とする。1
つの繰り返し周期毎にT2 −T1 =Δtだけ第2のチャ
ープ信号は第1のチャープ信号に比べて遅れながら発生
する。従って、伝播時間τ0 分だけ第2のチャープ信号
が遅れるためには、τ0 /Δt回の繰り返し回数すなわ
ちτ0 1 /Δtの時間がかかることとなり次式が成立
する。 τ0 ′=τ0 1 /(T2 −T1 ) …(1) このことから、波動の伝播速度をvとすると、本装置か
ら対象物までの距離xの伝播時間はτ0 =2x/vであ
るから、時間基準信号が極大値を生じた時刻と検出信号
が極大値を検出した時刻との時間差τ0 ′を計測すれ
ば、次式から距離xが求まる。 x=τ0 ′v(T2 −T1 )/2T1 …(2) 式(2)は、電磁波の伝播という高速現象を時間軸がT
1 /(T2 −T1 )倍に拡大され低速化されて観測され
ることを表している。
【0013】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係る距離測定装置
の構成を示すブロック図であり、この実施例においては
マイクロ波レーダに適用し、空中の対象物までの距離を
測定している。図において、2個のチャープ信号発生器
11,12はその構成が同一であり、周波数の変化幅1
0GHzから11GHzまでを100nsの時間内で直
線的に変化するようにしたチャープ信号を発生する。タ
イミング回路13は、第1のチャープ信号の繰り返し周
期T1 が1msとなり、チャープ信号発生器12の第2
のチャープ信号の繰り返し周期T2 が1.00001m
sとなるようにタイミング信号を発生させ、2個のチャ
ープ信号発生器11,12へそれぞれ出力している。
【0014】図2はチャープ信号の波形図である。チャ
ープ信号発生器11から図示の第1のチャープ信号が繰
り返し周期T1 で出力され、チャープ信号発生器12か
らは第2のチャープ信号が繰り返し周期T2 で出力され
る。
【0015】第1のチャープ信号は電力増幅器14によ
りそのまま増幅されて10mWの信号となり、送信用ホ
ーンアンテナ15からマイクロ波となって対象物16に
向けて送信される。対象物15からの反射波は受信用ホ
ーンアンテナ17で受信しされ、増幅器18により約5
0dB増幅された後、第1のダブルバランスミキサ19
のRポートに入力される。一方、第2のチャープ信号は
第1のダブルバランスミキサ19のLポートに入力さ
れ、それらの乗算結果がIFポートに出力される。乗算
結果はカットオフ周波数50kHzのローパスフィルタ
20を通過し、検出信号が得られる。
【0016】一方、第1のチャープ信号と第2のチャー
プ信号とは直接的に第2のダブルバランスミキサ21で
乗算され、その乗算結果は第2のローパスフィルタ22
を通過し、時間基準信号が得られる。距離算出器23
は、検出信号の極大値発生と時間基準信号の極大値発生
とのの時間差τ0 ′を測定し、式(2)においてv=3
×108 m/s、T1 =1ms、T2 =1.00001
msとすると、次式に従って距離xを求める。 x=1.5×103 τ0 ′ (m) …(3) 圧縮されたパルスの幅は、通常のチャープ信号ではその
周波数変化幅の逆数となるが、この実施例では時間軸が
式(2)に示されたように105 倍となるので、それは
100μsであり、距離換算すると式(3)から0.1
5mとなり高距離分解能が得られる。なお、第1及び第
2のチャープ信号の周波数帯域は上述の実施例に限定さ
れるものでなく、1MHz〜1000GHzの範囲内で
あればよい。
【0017】実施例2.図3は本発明の他の実施例の距
離測定装置の構成を示すブロック図である。上述の実施
例では送信用ホーンアンテナ15と受信用ホーンアンテ
ナ16とを個別に設けた例を示したが、この実施例にお
いては送信受信兼用の1個のホーンアンテナ25を使用
し、送信信号と受信信号とはサーキュレータ26により
分離される。
【0018】実施例3.図4は本発明の他の実施例の距
離測定装置の構成を示すブロック図であり、この実施例
においては電磁波放射型の地中探査レーダに適用してい
る。2個のチャープ信号発生器11a,12aの構成は
同一であり、周波数の変化幅10MHzから500MH
zまでを1μsの時間内で直線的に変化するようにした
チャープ信号を発生する。タイミング回路13aは、第
1のチャープ信号の繰り返し周期が1ms、第2のチャ
ープ信号の繰り返し周期が1.00001msとなるよ
うにタイミング信号を発生させ、2個のチャープ信号発
生器11a,12aへそれぞれ出力している。
【0019】第1のチャープ信号は電力増幅器14によ
りそのまま増幅されて1Wの送信信号となり、送信用三
角ダイポールアンテナ27から地中28に向けて送信さ
れ、地中の対象物(パイプ)16からの反射波は受信用
三角ダイポールアンテナ29により受信され、増幅器1
8により約50dB増幅された後、第1のダブルバラン
スミキサ19のRポートに入力される。一方、第2のチ
ャープ信号は第1のダブルバランスミキサ19のLポー
トに入力され、それらの乗算結果はIFポートに出力さ
れる。その乗算結果はカットオフ周波数50kHzのロ
ーパスフィルタ20を通過し、検出信号が得られる。
【0020】一方、第1のチャープ信号と第2のチャー
プ信号とは直接的に第2のダブルバランスミキサ21で
乗算され、乗算結果は第1のローパスフィルタ20と同
じ特性をもった第2のローパスフィタル22を通過し、
時間基準信号が得られる。距離算出器23は、検出信号
の極大値発生と時間基準信号の極大値発生との時間差τ
0 ′を測定し、式(2)において地中の伝播速度を考慮
してv=6×107 m/s、T1 =1ms、T2 =1.
00001msとすると、次式に従って距離xを求め
る。 x=0.3×103 τ0 ′ (m) …(4) 圧縮されたパルスの幅は、通常のチャープ信号ではその
周波数変化幅の逆数となるが、この実施例では時間軸が
式(2)に示されたように105 倍となるので、それは
200μsであり、距離換算すると式(3)から0.0
6mとなり高距離分解能が得られる。
【0021】なお、第1及び第2のチャープ信号の周波
数帯域は上述の実施例に限定されるものではなく、1M
Hz〜10GHzの範囲内であればよい。また、送信用
三角ダイポールアンテナ27及び受信用三角ダイポール
アンテナ29は1個の三角ダイポールアンテナで両者の
機能を持たせてもよく、その場合には図3の実施例と同
様に送信信号と受信信号とをサーキュラーにより切り替
える。
【0022】実施例4.図4は本発明の他の実施例の距
離測定装置の構成を示すブロック図であり、この実施例
においては超音波を使用して空中の対象物までの距離を
測定している。2個のチャープ信号発生器11b,12
bは、そのの構成は同一であり、周波数の変化幅10k
Hzから1MHzまでを1msの時間内で直線的に変化
するようにしたチャープ信号を発生する。タイミング回
路13bでは、第1のチャープ信号の繰り返し周期が1
00ms、第2のチャープ信号の繰り返し周期が10
0.1msと成るようにタイミング信号を発生させ、2
個のチャープ信号発生器11b,12bへそれぞれ出力
している。
【0023】第1のチャープ信号は電力増幅器14によ
りそのまま増幅されて、電気・音波変換器からなる送音
器30から超音波なって送信され、対象物16からの反
射波は音波・電気変換器からなる受音器31で受信さ
れ、増幅器18により約50dB増幅された後、第1の
ダブルバランスミキサ19のRポートに入力される。一
方、第2のチャープ信号は第1のダブルバランスミキサ
19のLポートに入力され、それらの乗算結果がIFポ
ートに出力される。乗算結果はカットオフ周波数50k
Hzの第1のローパスフィタルタ20を通過し、検出信
号が得られる。一方、第1のチャープ信号と第2のチャ
ープ信号とは直接的に第2のダブルバランスミキサ21
で乗算され、その乗算結果は第1のローパスフィタルタ
20と同特性をもった第2のローパスフィルタ22を通
過し、時間基準信号が得られる。検出信号と時間基準信
号とは距離算出器23に入力し、距離算出器23は送音
器30,受音器31と対象物16との距離を求める。
【0024】距離算出器23は、入力信号に基づいて検
出信号の極大値発生と時間基準信号の極大値発生との時
間差τ0 ′を測定し、式(2)においてv=340m/
s、T1 =10ms、T2 =10.0001mとする
と、次式に従って距離xを求める。 x=1.7xτ0 ′ (m) …(5) 圧縮されたパルスの幅は、通常のチャープ信号ではその
周波数変化幅の逆数となるが、本方式では時間軸が式
(2)に示されたように103 倍となるので、それは1
msであり、距離換算すると式(3)から0.0017
mとなり高距離分解能が得られる。
【0025】実施例5.図6は本発明の他の実施例の距
離測定装置の構成を示すブロック図であり、この実施例
においてはレーザ光を使用して空中の対象物までの距離
を測定している。2個のチャープ信号発生器11c,1
2cの構成は同一であり、周波数の変化幅10MHzか
ら200MHzまでを1μsの時間内で直線的に変化す
るようにしたチャープ信号を発生する。タイミング回路
13cは、第1のチャープ信号の繰り返し周期が1m
s、第2のチャープ信号の繰り返し周期が1.0000
1msと成るようにタイミング信号を発生させ、2個の
チャープ信号発生器11c,12cへそれぞれ出力して
いる。
【0026】第1のチャープ信号は出力1mWのレーザ
ダイオード32に入力されそこで直接振幅変調され、レ
ンズ系33を介してレーザー光となって対象物16に向
かって送信される。対象物16からの反射波はレンズ系
33を介して受信用のホトダイオード34により受信さ
れて電気信号に変換される。電気信号に変換された受信
信号は第1のダブルバランスミキサ19のRポートに入
力される。一方、第2のチャープ信号は第1のダブルバ
ランスミキサ19のLポートに入力され、それらの乗算
結果がIFポートに出力される。乗算結果はカットオフ
周波数3kHzの第1のローパスフィルタ20cを通過
し、検出信号が得られる。一方、第1のチャープ信号と
第2のチャープ信号とは直接的に第2のダブルバランス
ミキサ21で乗算され、乗算結果は第1のローパスフィ
ルタ20cと同じ特性をもった第2のローパスフィタル
22cを通過し、時間基準信号が得られる。
【0027】距離算出器23は、検出信号の極大値発生
と時間基準信号の極大値発生の時間差τ0 ′を測定し、
式(2)においてv=3×108 m/s、T1 =1m
s、T2 =11.00001msとすると、次式に従っ
て距離xを求める。 x=1.5×103 τ0 ′ (m) …(6) 圧縮されたパルス幅は、通常のチャープ信号ではその周
波数変化幅の逆数となるが、本方式では時間軸が式
(2)に示されたように105 倍となるので、それは
0.5msであり、距離換算すると式(3)から0.7
5mとなり高距離分解能が得られる。
【0028】なお、上述の実施例では直線的に変化する
チャープ信号を用いたが、単調に変化するものであれ
ば、非線型なチャープ信号を用いても、同様な効果が得
られる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1のチ
ャープ信号を送信し、第1のチャープ信号とは発生周期
が僅に異なる第2のチャープ信号とその受信信号とを第
1の乗算器により乗算し、その乗算結果から第1のフィ
ルタにより直流成分および低周波成分を取り出して検出
信号とし、一方、第1のチャープ信号と第2のチャープ
信号とを第2の乗算器により乗算し、その乗算結果から
第2のフィルタにより直流成分および低周波成分を取り
出して基準信号とし、検出信号の最大値の発生時刻と基
準信号の最大値の発生時刻との時間差に基づいて対象物
までの距離を求めるようにしたので、受信信号のパルス
を圧縮する手段は、第1及び第2のチャープ信号を発生
する装置と、第1及び第2の乗算器並びに第1及び第2
のフィルタにより簡単に構成することができる。従っ
て、装置が小型化でき、製作コストを安価にでき、チャ
ープ信号の変更に対しても柔軟に対応できる。また、本
発明によれば、等価的にパルス圧縮された検出信号の時
間軸が自動的に拡大され、低速化されるので、次段での
信号処理も容易になる。もちろん、チャープ信号を使用
することにより、距離分解能を劣化させることなく高感
度な距離測定装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の距離測定装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】第1及び第2のチャープ信号の波形図である。
【図3】本発明の他の実施例の距離測定装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例の距離測定装置の構成を示
すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施例の距離測定装置の構成を示
すブロック図である。
【図6】本発明の更に他の実施例の距離測定装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】チャープ信号の説明図である。
【図8】従来の距離測定装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】特種フィルタの特性図である。
【図10】特種フィルタの出力信号の波形図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のチャープ信号を所定周期で発生す
    る第1の信号発生装置と、 前記第1のチャープ信号と同一の信号からなる第2のチ
    ャープ信号を前記所定周期と僅かに異なる周期で発生す
    る第2の信号発生装置と、 前記第1のチャープ信号を送信し、その送信信号に対応
    した反射信号を受信する送受信手段と、 その受信信号と前記第2のチャープ信号とを乗算する第
    1の乗算器と、 前記第1の乗算器の出力を帯域制限する第1のフィルタ
    と、 前記第1のチャープ信号と前記第2のチャープ信号とを
    乗算する第2の乗算器と、 前記第2の乗算器の出力を帯域制限する第2のフィルタ
    と、 前記第1のフィルタの出力が極大値を生ずる時刻と前記
    第2のフィルタの出力の極大値が生ずる時刻との時間差
    を計測して対象物までの距離を算出する距離算出器とを
    有する距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のチャープ信号の周波数帯域が
    1MHzから100GHzの範囲以内の電磁波を送信信
    号とし、前記送受信手段として送信アンテナ及び受信ア
    ンテナを有し、空中の対象物との距離を測定する請求項
    1記載の距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のチャープ信号の周波数帯域が
    1MHzから100GHzの範囲以内の周波帯域の電磁
    波を送信信号とし、前記送受信手段として、送信と受信
    を兼用する1個のアンテナと、送信信号と受信信号とを
    切り替えるサーキュラーとを有し、空中の対象物との距
    離を測定する請求項1記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のチャープ信号の周波数帯域が
    1MHzから10GHzの範囲以内の電磁波を送信信号
    とし、前記送受信手段として送信アンテナ及び受信アン
    テナを有し、前記アンテナを地面に対向させて地中の対
    象物との距離を測定する請求項1記載の距離測定装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のチャープ信号の周波数帯域が
    1MHzから10GHzの範囲以内の電磁波を送信信号
    とし、前記送受信手段として、送信と受信とを兼用する
    1個のアンテナと、送信信号と受信信号とを切り替える
    サーキュラーとを有し、前記アンテナを地面に対向させ
    て地中の対象物との距離を測定する請求項1記載の距離
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記送受信手段として、電気信号から音
    波に変換する電気音波変換器及び音波を電気信号に変換
    する音波電気変換器を有し、音波のチャープ信号を送信
    信号とする請求項1記載の距離測定装置。
  7. 【請求項7】 前記送受信手段として、電気信号を光波
    に変換する電気光波変換器及び光波を電気に変換する光
    波電気変換器を有し、チャープ信号で振幅変調した光ビ
    ームを送信信号とする請求項1記載の距離測定装置。
JP4147577A 1992-06-08 1992-06-08 距離測定装置 Pending JPH05341036A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101144527B1 (ko) * 2010-04-05 2012-05-11 성균관대학교산학협력단 오버랩 기반 css 시스템을 이용한 근거리 측정 방법 및 장치
EP2535734A1 (en) * 2011-06-17 2012-12-19 Thales Holdings UK Plc Signal processing methods and apparatus
WO2020251087A1 (ko) * 2019-06-13 2020-12-17 엘지전자 주식회사 음파 탐지 장치 및 이를 구비한 인공지능형 전자 장치

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