JPH05339649A - 帯板冷却設備に於ける板温度測定装置 - Google Patents
帯板冷却設備に於ける板温度測定装置Info
- Publication number
- JPH05339649A JPH05339649A JP17170292A JP17170292A JPH05339649A JP H05339649 A JPH05339649 A JP H05339649A JP 17170292 A JP17170292 A JP 17170292A JP 17170292 A JP17170292 A JP 17170292A JP H05339649 A JPH05339649 A JP H05339649A
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- JP
- Japan
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- strip
- cooling
- plate
- temperature measuring
- cooling equipment
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水蒸気による測温精度の低下要因を好適に排
除し得るように改良された帯板冷却設備に於ける板温度
測定装置を提供する。 【構成】 帯板に水を直接接触させて冷却する帯板冷却
設備に於て、冷却炉の出口に非接触式の温度計を設ける
と共に、該温度計の直前に雰囲気シール装置を設けた構
成をとることにより、雰囲気シールによって冷却炉内の
水蒸気雰囲気が系外へ排出することが抑制されるので、
水蒸気のない状態での測温が可能となる。
除し得るように改良された帯板冷却設備に於ける板温度
測定装置を提供する。 【構成】 帯板に水を直接接触させて冷却する帯板冷却
設備に於て、冷却炉の出口に非接触式の温度計を設ける
と共に、該温度計の直前に雰囲気シール装置を設けた構
成をとることにより、雰囲気シールによって冷却炉内の
水蒸気雰囲気が系外へ排出することが抑制されるので、
水蒸気のない状態での測温が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、帯板の連続熱処理設備
に於ける冷却設備の板温度測定装置に関し、特に放射温
度計を用いた板温度測定装置に関するものである。
に於ける冷却設備の板温度測定装置に関し、特に放射温
度計を用いた板温度測定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】帯板に対して連続的に熱処理を施す設備
として、加熱炉、均熱炉、一次冷却炉、再加熱炉、過時
効炉、二次冷却炉、などの諸設備を直列に接続した帯板
連続熱処理設備が知られており、帯板の冷却を行う設備
としては、帯板に水を直接接触させる水冷式が一般的に
採用されている。このような一連の熱処理プロセスに於
て帯板温度を最適に制御するためには、帯板の表面温度
を可及的に高精度に計測する必要がある。そして加熱物
の温度を非接触で、かつ迅速に測定することができる温
度計として、加熱物の放射エネルギを光学的に測定する
放射温度計が知られている。
として、加熱炉、均熱炉、一次冷却炉、再加熱炉、過時
効炉、二次冷却炉、などの諸設備を直列に接続した帯板
連続熱処理設備が知られており、帯板の冷却を行う設備
としては、帯板に水を直接接触させる水冷式が一般的に
採用されている。このような一連の熱処理プロセスに於
て帯板温度を最適に制御するためには、帯板の表面温度
を可及的に高精度に計測する必要がある。そして加熱物
の温度を非接触で、かつ迅速に測定することができる温
度計として、加熱物の放射エネルギを光学的に測定する
放射温度計が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一方、帯板に水を直接
接触させて冷却を行う設備に於ては、帯板温度が高いと
水蒸気が多量に発生するため、冷却設備内の露点が高く
なり、冷却炉内に微細な水の粒子が充満することとな
る。
接触させて冷却を行う設備に於ては、帯板温度が高いと
水蒸気が多量に発生するため、冷却設備内の露点が高く
なり、冷却炉内に微細な水の粒子が充満することとな
る。
【０００４】他方、放射温度計は、一般に加熱物が放射
するある特定波長の赤外線の放射輝度信号と放射率とか
ら演算によって温度を求めるものであることから、放射
輝度信号にその測定精度が大きく左右される。特に測定
領域が摂氏２００度〜５００度の範囲で使用される放射
温度計は、２．２μｍ付近の波長を測定域としており、
温度計のＰｂＳ素子が水分の影響を受け易く、水蒸気が
充満した雰囲気中での測温精度が著しく低下することが
ある。そしてこれに伴う板温度測定精度の低下は、帯板
の温度管理の不安定化を招き、品質安定性を低下させる
要因となり得るため、好ましいことではない。
するある特定波長の赤外線の放射輝度信号と放射率とか
ら演算によって温度を求めるものであることから、放射
輝度信号にその測定精度が大きく左右される。特に測定
領域が摂氏２００度〜５００度の範囲で使用される放射
温度計は、２．２μｍ付近の波長を測定域としており、
温度計のＰｂＳ素子が水分の影響を受け易く、水蒸気が
充満した雰囲気中での測温精度が著しく低下することが
ある。そしてこれに伴う板温度測定精度の低下は、帯板
の温度管理の不安定化を招き、品質安定性を低下させる
要因となり得るため、好ましいことではない。
【０００５】本発明は、このような従来技術の不都合を
改善するべく案出されたものであり、その主な目的は、
水蒸気による測温精度の低下要因を好適に排除し得るよ
うに改良された帯板冷却設備に於ける板温度測定装置を
提供することとにある。
改善するべく案出されたものであり、その主な目的は、
水蒸気による測温精度の低下要因を好適に排除し得るよ
うに改良された帯板冷却設備に於ける板温度測定装置を
提供することとにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、帯板に水を直接接触させて冷却する帯板冷
却設備に於て、冷却炉の出口に非接触式の温度計を設け
ると共に、該温度計の直前に雰囲気シール装置を設けた
構成をとることによって達成される。
明によれば、帯板に水を直接接触させて冷却する帯板冷
却設備に於て、冷却炉の出口に非接触式の温度計を設け
ると共に、該温度計の直前に雰囲気シール装置を設けた
構成をとることによって達成される。
【０００７】
【作用】このような構成によれば、雰囲気シールによっ
て冷却設備内の水蒸気雰囲気が系外へ排出することが抑
制されるので、水蒸気のない状態での測温が可能とな
る。
て冷却設備内の水蒸気雰囲気が系外へ排出することが抑
制されるので、水蒸気のない状態での測温が可能とな
る。
【０００８】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【０００９】図１は、本発明が適用された帯板冷却設備
の概略構成を示している。この冷却炉１の内部には、帯
板２の進行方向を規制するためのハースロールが設けら
れており、上方を水平方向に搬送されてきた帯板２を第
１ハースロール３ａで下向きの流れに変え、冷却炉１内
を通過した後に下方位置に設けられた第２ハースロール
３ｂで水平方向の流れに変え、その後、第３ハースロー
ル３ｃで上向きの流れに変えるようになっている。
の概略構成を示している。この冷却炉１の内部には、帯
板２の進行方向を規制するためのハースロールが設けら
れており、上方を水平方向に搬送されてきた帯板２を第
１ハースロール３ａで下向きの流れに変え、冷却炉１内
を通過した後に下方位置に設けられた第２ハースロール
３ｂで水平方向の流れに変え、その後、第３ハースロー
ル３ｃで上向きの流れに変えるようになっている。
【００１０】冷却炉１は、帯板２の進行方向に沿って、
即ち上方から下方に向けて３つの冷却室４ａ・４ｂ・４
ｃに分割されている。各冷却室４ａ・４ｂ・４ｃには、
それぞれ冷却ユニット５ａ〜５ｃの一部として、帯板２
の表裏面に向けて水および／またはガスを噴射するため
の多数の冷却媒体噴射ノズルを備えた複数のヘッダ６が
帯板２の進行方向に沿って設けられている。これらの各
ヘッダ６には、水の供給管路及び主に窒素からなるガス
の供給管路が接続され、水とガスとを所要の比で混合し
た混合気を帯板２の表裏面に向けて噴射し、帯板２の冷
却を行うようになっている。
即ち上方から下方に向けて３つの冷却室４ａ・４ｂ・４
ｃに分割されている。各冷却室４ａ・４ｂ・４ｃには、
それぞれ冷却ユニット５ａ〜５ｃの一部として、帯板２
の表裏面に向けて水および／またはガスを噴射するため
の多数の冷却媒体噴射ノズルを備えた複数のヘッダ６が
帯板２の進行方向に沿って設けられている。これらの各
ヘッダ６には、水の供給管路及び主に窒素からなるガス
の供給管路が接続され、水とガスとを所要の比で混合し
た混合気を帯板２の表裏面に向けて噴射し、帯板２の冷
却を行うようになっている。
【００１１】冷却炉１の入側端部および出側端部には、
放射温度計からなる板温計７・８が設けられている。そ
してこれらの板温計７・８の出力は、図には示されてい
ないが、各冷却ユニット５ａ〜５ｃを制御するための制
御ユニット９に接続されている。また、入側端部の板温
計７の直後並びに出側端部の板温計８の直前には、冷却
炉１内の雰囲気を封じ込めるための雰囲気シール装置１
０・１１がそれぞれ設けられている。
放射温度計からなる板温計７・８が設けられている。そ
してこれらの板温計７・８の出力は、図には示されてい
ないが、各冷却ユニット５ａ〜５ｃを制御するための制
御ユニット９に接続されている。また、入側端部の板温
計７の直後並びに出側端部の板温計８の直前には、冷却
炉１内の雰囲気を封じ込めるための雰囲気シール装置１
０・１１がそれぞれ設けられている。
【００１２】上述した構成の冷却炉１に帯板２を通板し
て所定の温度に冷却するには、別途与えられる目標温度
と各板温計７・８からの実板温度とを比較し、目標温度
と実板温度とが等しくなるように各冷却ユニット５ａ〜
５ｃの各ヘッダ６から噴射するガスおよび水の量を適宜
に調節し、かつ通板速度を調整する。これにより、目標
温度に対応した冷却速度（温度勾配）の制御を行うこと
ができる。
て所定の温度に冷却するには、別途与えられる目標温度
と各板温計７・８からの実板温度とを比較し、目標温度
と実板温度とが等しくなるように各冷却ユニット５ａ〜
５ｃの各ヘッダ６から噴射するガスおよび水の量を適宜
に調節し、かつ通板速度を調整する。これにより、目標
温度に対応した冷却速度（温度勾配）の制御を行うこと
ができる。
【００１３】さて、板温制御の安定性を高め、かつ制御
精度を高めるには、板温測定が正確に行えねばならな
い。そのためには、板温計が設けられた部分の雰囲気か
ら水蒸気のような外乱要因を取り除くことが肝心であ
る。そこで本発明に於ては、冷却炉１の入側端部並びに
出側端部に雰囲気シール装置１０・１１をそれぞれ設け
ることによって冷却炉１内の雰囲気を封じ込め、水蒸気
の影響が板温計に及ばないようにしている。
精度を高めるには、板温測定が正確に行えねばならな
い。そのためには、板温計が設けられた部分の雰囲気か
ら水蒸気のような外乱要因を取り除くことが肝心であ
る。そこで本発明に於ては、冷却炉１の入側端部並びに
出側端部に雰囲気シール装置１０・１１をそれぞれ設け
ることによって冷却炉１内の雰囲気を封じ込め、水蒸気
の影響が板温計に及ばないようにしている。
【００１４】
【発明の効果】このように本発明によれば、放射測温計
の測定精度低下の要因となる水蒸気が板温測定部から好
適に排除されるため、測温精度が高まり、帯板の品質安
定性を向上するうえに多大な効果がある。
の測定精度低下の要因となる水蒸気が板温測定部から好
適に排除されるため、測温精度が高まり、帯板の品質安
定性を向上するうえに多大な効果がある。
【図１】冷却炉の構造を示す概略構成図である。
【符号の説明】 １ 冷却炉 ２ 帯板 ３ａ〜３ｃ ハースロール ４ａ〜４ｃ 冷却室 ５ａ〜５ｃ 冷却ユニット ６ ヘッダ ７・８ 板温計 ９ 制御ユニット １０・１１ 雰囲気シール装置
Claims (1)
- 【請求項１】 帯板に水を直接接触させて冷却する帯板
冷却設備に於ける板温度測定装置であって、 冷却炉の出口に非接触式の温度計が設けられると共に、
該温度計の直前に雰囲気シール装置が設けられることを
特徴とする帯板冷却設備に於ける板温度測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17170292A JPH05339649A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 帯板冷却設備に於ける板温度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17170292A JPH05339649A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 帯板冷却設備に於ける板温度測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05339649A true JPH05339649A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15928098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17170292A Withdrawn JPH05339649A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 帯板冷却設備に於ける板温度測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05339649A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006307244A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nippon Steel Corp | 鋼帯の連続熱処理設備における冷却工程のシール装置およびシール方法 |
| JP2008150685A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 冷間圧延鋼板の製造方法、及び製造装置 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP17170292A patent/JPH05339649A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006307244A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nippon Steel Corp | 鋼帯の連続熱処理設備における冷却工程のシール装置およびシール方法 |
| JP2008150685A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 冷間圧延鋼板の製造方法、及び製造装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |